沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1989/04/11
会議録
○高沢委員長 これより会議を開きます。 沖縄及び北方問題に関する件について調査を進めます。 この際、北方領土問題の解決促進に関する件について決議をいたしたいと存じます。 本件に関しましては、各党間において御協議願っておりましたが、協議が調い、案文がまとまりました。 まず、案文を朗読いたします。 北方領土問題の解決促進に関する件(案) 戦後四十年余を経た今日もなお、我が国固有の領土である歯舞、色丹及び国後、択捉等の北方領土問題が依然として未解決であり、平和条約が締結されていないため、日ソ両国間の基本関係が未だ真の正常化を見るに至ってないことは、誠に遺憾なことである。更に北方領土においては、依然としてソ連軍が配備されている。 先般の日ソ外相間定期協議及び今般の平和条約作業グループにおいて、北方領土問題について歴史的事実関係にさかのぼって率直かつ有益な話合いが行われた。かかる話合いをふまえ、政府は、北方領土問題を解決して平和条約を締結するとの我が国の基本方針に基づいて、ソ連政府との間において今後更に、積極的な話合いを継続し、両国外務大臣間の会談を通じて準備作業が進められることとなったゴルバチョフ書記長の訪日による両国最高首脳間の直接対話の実現を含め、ソ連邦との間の政治対話の強化、拡大に最善を尽くすべきである。 北方領土の返還実現は、日本全国民の長年の悲願である。かかる国民の総意と心情に応えるため、政府は、北方領土におけるソ連の軍事的措置の撤回を求めるとともに、北方領土の返還を実現して、平和条約を締結し、日ソ間の真に安定的な平和友好関係を確立するよう全力を傾注すべきである。 右決議する。 以上であります。 次に、趣旨の説明をいたします。 我が国固有の領土である北方領土には終戦当時約一万七千人の北方領土元居住者がおられました吏四十三年が経過した今日ではその数は一万人余に減少しております。このような北方領土元居住者はもとより日本全国民がひとしく、一日も早い北方領土の返還の実現を待ち望んでいるところでありますが、いまだにその返還が実現していないことはまことに遺憾であり、また北方領土にはソ連軍が配備されております。 この北方領土問題につきましては、昨年十二月の日ソ外相間定期協議及び去る三月に開催されました平和条約作業グループにおきましてその歴史的経緯にさかのぼって話し合いが行われましたが、ソ連側の立場は極めて厳しく、議論は平行線をたどりました。しかしソ連側は従来と比べ、領土問題の話し合いに事実上応じる態度を示しております。 このような話し合いを踏まえて、政府は、北方領土問題を解決して平和条約を締結するとの我が国の基本方針に基づいて、今後さらに積極的な話し合いを継続して、ゴルバチョフ書記長の訪日による日ソ両国の最高首脳による会談の実現を含めて、ソ連邦との間の話し合いを強化し、拡大するために最善を尽くすべきであります。 申すまでもなく、北方領土の早期返還は日本全国民の長年の悲願であります。このような国民の総意と心情にこたえるため政府は、北方領土におけるソ連の軍事的措置の撤回を求めるとともに、一日も早く北方領土の返還を実現して、平和条約を締結し、日ソ間の真に安定的な平和友好関係を確立するよう全力を傾注すべきであります。 以上が本決議案の趣旨であります。 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。 採決いたします。 北方領土問題の解決促進に関する件を本委員会の決議とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○高沢委員長 起立総員。よって、本件は本委員会の決議とすることに決しました。 この際、ただいまの決議に対しまして政府から発言を求められておりますので、これを許します。宇野外務大臣。
○宇野国務大臣 ただいまの御決議に対しまして、所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を十分に体しまして、近く予定される日ソ外務大臣間交渉等を通じ北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため、全力を傾注しつつ一層粘り強くソ連との交渉に当たる所存であります。
○高沢委員長 次に、金丸総務庁長官。
○金丸国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分に体しまして、今後とも引き続き北方領土問題の解決のため、最大限の努力を払ってまいる所存でございます。
○高沢委員長 本決議の議長に対する報告及び関係各方面への参考送付等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午前十時七分散会