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第111回国会参議院1987/12/10

文教委員会 第1号

発言数
19 件
登壇者
3 名
会派数
2
開催日
1987/12/10

会議録

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) ただいまから文教委員会を開会いたします。  まず、委員の異動について御報告いたします。  去る十一月十九日、星長治君が委員を辞任され、その補欠として竹山裕君が選任されました。     —————————————

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会は、今期国会におきましても、教育、文化及び学術に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 教育、文化及び学術に関する調査を議題とし、派遣委員の報告を聴取いたします。  まず、第一班の御報告をお願いいたします。佐藤君。

佐藤昭夫日本共産党

○佐藤昭夫君 去る十一月十七日から十九日までの三日間、秋田県に派遣されました第一班の調査結果の概要を御報告申し上げます。  派遣委員は、田沢智治委員長、粕谷照美理事、小野清子委員、寺内弘子委員、下村泰委員と私佐藤昭夫でございます。  まず一日目は、角館町の伝統的建造物群であります武家屋敷の視察から始めました。三百年も前に建てられたという武家屋敷の数々を見せていただき、その行き届いた保存に対し、関係者の御苦労に敬意を表した次第であります。その後、角館町伝承館で特産品樺細工の製作の実演等を見学いたしました。  次いで、田沢湖町の田沢湖青少年スポーツ・センターを訪ねました。同センターは日本体育協会によって設立されたもので、二度も国体の会場になっただけに、各種の施設がよく整備されているとの印象を受けました。  二日目は、まず県埋蔵文化財センターを訪問し、土器や木簡等の展示品や土器類の修復作業の現場を見ることができました。続いて、センターの近くの丘にある平安時代の役所跡であります払田柵跡を訪れました。  午後は、県庁を訪ね、石塚清幸出納長から県勢の概況について、また斎藤長教育長から県教育行政の概況について説明を受けました。同県は、農業以外の製造業や第三次産業の立ちおくれのため、県外への人口流出、特に高卒者の県外就職が多いため、過疎対策が焦眉の課題になっております。そのため、高速交通網の整備を急ぎ、企業誘致による多様な雇用の場をつくり出す必要があります。目下進行中の県総合発展計画後期実施計画はこれにこたえるためのものであり、教育においてもかような産業構造の変化に合わせるよう、工業・技術科の増設等による高校教育の再編成や生涯教育体制のより一層の整備に力を入れていきたいとのことでありました。この後、県から、県内高等教育機関の拡充整備ほか三項甘から成る要望書が提出されました。  県庁を辞した私どもは、秋田大学へ向かい、鉱山学部附属の鉱業博物館を視察いたしました。その後、渡部美種学長を初め諸先生方と暫時懇談し、大学側から鉱山学部の工学系学科の分離独立、博士課程設置の必要性等が述べられました。  次いで、県立秋田高等学校を訪れ、昨年八月に落成した新しい校舎に感心いたしました。秋田杉で内装した多目的ホールや多様な学習スペースを用意したすばらしい校舎で、どの高校もこのようになってほしいと思いました。  最終日は、まず県立博物館で秋田県の生成の歴史や生活文化についての展示物を見せていただきましたが、同館が生涯教育の拠点の一つとして十分機能しているとの感を強くいたしました。  次いで、県立養護学校を訪ね、大島久直校長を初めとする先生方が、脳性麻癖などの障害を持つ子供たちの教育に一丸となって取り組んでおられる現場を見せていただき、その御努力に頭が下がる思いでありました。  午後は、秋田県が最も力を入れている生涯教育センターを訪問し、宮越道晃所長の案内で施設や研修の実際も見せていただき、同センターの教育事業が大変充実したものであることを改めて感じた次第であります。  次いで、藤田嗣治画伯の作品収集で知られている県立美術館に立ち寄った後、最後の訪問先の秋田経済法科大学を訪問し、丸山健学長から同大学の現状と将来計画についての説明を受け、私どもの派遣の日程を終えました。  なお、本報告の中で詳細に触れることができなかった県の要望につきましては、本日の会議録の末尾に掲載していただくようお願い申し上げます。  最後に、この場をかりまして視察先の関係者の方々に改めて御礼申し上げます。  以上で御報告を終わらせていただきます。

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 次に、第二班の御報告をお願いいたします。林君。

林寛子自由民主党

○林寛子君 去る十一月十七日から十九日までの三日間、長崎県に派遣されました第二班の調査結果の概要を御報告申し上げます。  第二班の派遣委員は、仲川幸男理事、木宮和彦委員、世耕政隆委員、山本正和委員、高桑栄松委員、勝木健司委員と私林寛子でございます。  一日目は、長崎県庁で柴田芳男副知事のあいさつの後、伊藤昭六教育長から次のような県勢と県教育の概況の説明を受けました。  長崎県は我が国の最西端に位置しており、平地に乏しい上、県土の四五%を大小五百八十の島々が占めております。産業は石炭、造船、水産及び観光を主軸としておりますが、観光以外は厳しい状況が続いております。こうした中で、県の財政は歳入のほとんどを地方交付税や国庫支出金に依存しておりますが、国庫補助・負担金が削減される中にあって、一方では人件費等の義務的経費が増大することなどもあり、極めて厳しい状況であるとのことであります。  教育の基本方針は「耐え、創り、考える教育」の実現で、その推進を図るため、ふれあいと感動のある豊かな学校づくり、ともに生きともに学ぶ社会教育の充実などを重点施策として展開しております。しかし、離島を多く抱えるため、その実現には他県にない御苦労が多いようであります。この後、県から義務教育費国庫負担金制度の堅持等五項目の要望書が提出されました。  県庁を後に、次の視察先である県立長崎東高等学校を訪れました。同校は、各学年十一学級、生徒数千五百名の大規模校であります。ここの生徒はほぼ一〇〇%の進学希望であるため、生徒の希望をかなえるための教育活動として、進路指導や生活指導の充実に努め、その成果を得ているとのことでした。また、教育は訓練であるという理念に立ち、学校行事を生徒たちの心身を人間としてたくましく鍛錬し育成する場として位置づけ、セミナーハウスや国立少年自然の家等を利用した各種の合宿等を行い、生徒に愛校心や連帯感を植えつけているとのことでありました。  次に訪れた長崎総合科学大学は、工学系の単科大学であります。ここでは全学科・全学年の情報教育を特色としているほか、年間十数回の公開講座や講演会等を開催して、地域社会に開かれた教育・学術文化のセンターを目指そうとしているとのことであります。  その後、重要文化財の眼鏡橋を視察し、一日目の日程を終了いたしました。  二日目は、史跡出島跡と重要文化財を有するグラバー園を視察した後長崎大学を訪れました。同大学では、大学の概要と教育、経済両学部の大学院設置構想の説明が行われた後、海洋生産科学研究科設置と熱帯医学研究所の国立大学共同利用機関への転換の要望がございました。  次いで、ホールン、ブルーメンタム等のオランダ都市をそっくり再現した長崎オランダ村を視察した後、佐世保工業高等専門学校を訪れました。ここでは、同校の概要説明の後、教育や学生指導に追われて教官の研究時間が取りづらいという問題点が指摘されました。また、既設の機械工学科の一学級を分離改組して、コンピューターを操作できるシステムエンジニアの育成のため電子制御工学科を新設したいとの要望を受けました。その後、学生の約六〇%が生活する学生寮を視察しましたが、上級生が下級生の勉学等の指導をしているとの説明を受け、よき慣行がこれからも守り続けられることを願いつつ同校を後にいたしました。  三日目は、県北地域唯一の大学である県立国際経済大学を訪れました。同大学は、長崎県が地理的に中国に近いということから、中国に関する教育研究に力点を置いております。その例として、教育課程の中に、中国人講師の指導による中国語を第一、第二外国語として取り入れたり、学内の国際文化経済研究所の研究テーマを中国福建省に絞っているほか、附属図書館に中国関係図書コーナーを開設したりしているとのことであります。以上のような概要説明の後私たちは情報処理教室や視聴覚教室を視察させていただきましたが、その充実した施設に目をみはり、同大学が国際化情報化という来るべき時代に必要とされる人材の育成に力を入れていることを理解しながら今回の派遣の日程を終えました。  なお、本報告の中で詳細に触れることができなかった県の要望につきましては、本日の会議録の末尾に掲載していただくようお願い申し上げます。  最後に、この場をおかりしまして視察先の関係者の方々に改めて御礼を申し上げます。  以上、御報告申し上げます。

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) これをもって派遣委員の報告は終了いたしました。  なお、ただいま御報告がございました各班から、別途派遣地での要望等をまとめた報告書が提出されておりますので、これを本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。     —————————————

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 次に、請願の審査を行います。  第四五号義務教育費国庫負担制度の堅持に関する請願外二十二件を議題といたします。  速記をとめてください。    〔速記中止〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 速記を起こしてください。  それでは、第四五号義務教育費国庫負担制度の堅持に関する請願外十五件は採択すべきものにして、内閣に送付するを要するものとし、第一三九号義務教育費国庫負担制度維持に関する請願外六件は保留と決定することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 次に、継続審査要求に関する件についてお諮りいたします。  学校教育法及び教育職員免許法の一部を改正する法律案、女子教職員の出産に際しての補助教職員の確保に関する法律の一部を改正する法律案、以上二案の継続審査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。  教育、文化及び学術に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長国提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田沢智治自由民主党

○委員長(田沢智治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時十六分散会      —————・—————

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