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111回国会参議院1987/12/09

科学技術特別委員会 第2号

発言数
9
登壇者
2
会派数
2
開催日
1987/12/09

会議録

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) ただいまから科学技術特別委員会を開会いたします。  まず、科学技術振興対策樹立に関する調査を議題といたします。  第百十回国会閉会中、本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。後藤正夫君。

後藤正夫自由民主党

○後藤正夫君 委員派遣について、その概要を御報告申し上げます。  去る十一月十八日から二十日までの三日間、飯田委員長、出口理事、伏見理事、木宮委員、久保田委員及び私の六名で、福井県、岐阜県及び愛知県に行ってまいりました。派遣先は、動力炉・核燃料開発事業団もんじゅ建設所、関西電力株式会社美浜発電所、川崎重工業株式会社岐阜工場、三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所大江工場及び動力炉・核燃科開発事業団中部事業所であります。  以下、調査の概要を申し上げます。  動力炉・核燃料開発事業団もんじゅ建設所では、「もんじゅ」建設の概況説明を聴取した後、建設現場を視察いたしました。  動力炉・核燃料開発事業団が建設を進めている高速増殖炉「もんじゅ」は、冷却材に金属ナトリウム、燃料にプルトニウムとウランの混合酸化物を使用する熱出力七十一・四万キロワット、電気出力二十八万キロワットの我が国初めての発電を行う高速増殖炉であります。「もんじゅ」は、これまでの技術開発をベースとして、実用化に向けての技術的見通しを得るために建設、運転を行ういわゆる原型炉であります。  高速増殖炉は、プルトニウム燃料を効率よく燃焼させるとともに、その際得られる高速中性子でウラン238をプルトニウム239に変換する燃料増殖機能を持った新しい型の原子炉であり、その実用化によって、ウランの利用効率は在来の軽水炉の六十倍以上にもできるとのことであります。  「もんじゅ」の建設現場は敦賀半島の先端部にあり、昭和六十年十月より建設本工事を開始しております。現在、主要土木工事を終え、原子炉格納容器の建設も完了し、来年の原子炉容器の据えつけに向けて原子炉建物等のコンクリート打ち工事、機械電気設備の基礎工事、ライナー工事等が進められているところであります。総合工事の進捗率は、約三七%であります。建設工事は、昭和六十六年度初めに完了し、昭和六十七年に臨界に達する予定であります。  関西電力株式会社美浜発電所では、同発電所の概況説明を聴取した後、PR館、三号機の中央制御室及びタービン建屋等を視察いたしました。  同発電所は、敦賀半島の西側の先端部に位置しており、「人類の進歩と調和」をテーマに開かれた日本万国博覧会に「原子の灯」を送ったことで広くその名を知られるようになったところであります。同発電所には、現在三基の発電施設があり、ユニットの合計出力は百六十六万六千キロワットで、ここで発電された電気は、一部美浜町などのほか、京阪地方に送電されております。また、美浜一号機では加圧水型軽水炉として初めてのプルサーマル計画が進められているところであります。  なお、同社は昭和四十五年に美浜発電所一号機を運転開始して以来順調に原子力開発を進め、現在は、福井県若狭地方に九基七百四十万八千キロワットの原子力発電所を運転しております。同社の電源別発重電力量を見ると、昭和六十年度以降は原子力と火力の発電電力量のウエートが逆転し、いわゆる原主火従となっております。  川崎重工業株式会社岐阜工場においては、同社の沿革及び概況説明を聴取し、航空機製造について同社工場を視察いたしました。  同社は、約六十年にわたる航空機製造の実績を持ち、戦後は、昭和二十七年に航空機工業を再開して以来、航空機製造業法及び航空機工業振興法を軸とした行政指導と防衛需要の支えによって、着実に発展してまいりました。同社岐阜工場では、大型・小型の固定翼機、回転翼機及び宇宙関連製品などの製造、修理及び研究開発を行っております。次に科学技術庁航空宇宙技術研究所岐阜飛行センターにおいて、STOL実験機「飛鳥」を視察いたしました。同機は、航空宇宙技術研究所が行った研究開発成果を踏まえて川崎重工業株式会社岐阜工場において、我が国の航空技術の粋を結集して製造された純国産機であり、エンジンを主翼の上の前方に置き、主翼周辺の空気の流れとエンジンの排気を一緒に下向きに吹き曲げる方法で高揚力を生じる新技術を利用しております。現在、「飛鳥」の飛行実験が同センターで行われており、将来のSTOL輸送機の開発に必要な飛行関連データの蓄積が行われております。  三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所大江工場では、同社の沿革及び概況説明を聴取した後、同社工場において、航空機及び宇宙関連製品の製造現場を視察いたしました。  同社名古屋航空機製作所は四工場、一試験場を擁しており、大江工場は同所の主力工場となっております。同工場の施設は、総事務所のほか、教育センター、技術本館及び各種試験場があり、航空機の部品や宇宙関連機器の製作を行っております。  同社は、昭和四十六年、宇宙開発事業団からNⅠロケット開発の取りまとめについて指名を受けて以来、機体、エンジンのシステム設計、製造、組み立て、試験、検査及び発射整備作業などを担当してまいりました。名古屋航空機製作所大江工場では、現在、明年八月に打ち上げが予定されている通信衛星三号用HⅠロケット二号機の製作が行われております。また、HⅡロケットについて も、現在、第一段の液体酸素・液体水素エンジン、機体等の開発・試験が鋭意進められているところであります。HⅡロケットは、重量約二トンの大型静止衛星を打ち上げる能力を有する自主開発ロケットであり、昭和六十六年度に試験機一号機の打ち上げを予定しております。  動力炉ご核燃料開発事業団中部事業所では、概況説明を聴取した後、同地区最大の鉱床である月吉鉱床の坑道内に入りウランの賦存状況等を視察いたしました。  同事業団は、我が国の原子力発電に必要なウランを海外に求めるため、カナダ、アメリカ、オーストラリア、中国、アフリカ、ブラジル等でウラン探鉱のプロジェクトの開拓・調査を行っており、中部事業所ではこれらのうち中国、アフリカ及び中南米関係のプロジェクトの調査・探鉱を担当しております。同事業所では、ウラン鉱床賦存有望地の選出及び地質構造の解明のため、人工衛星データを利用したリモートセンシング法、各種物理探査法等の探査技術開発を行っております。また、採鉱技術開発の面では、溶液で抽出する溶液採鉱法及び高品位ウラン鉱床採鉱技術開発を行っております。  同事業所では、ウラン探鉱のほか、高レベル放射性廃棄物の地層処分予定地選定に向けた日本各地の地質データの調査及び地層処分研究開発の一環として人工バリア材等の研究を行っております。  以上、調査の概要を申し述べましたが、今回の調査に当たりまして御協力を賜りました関係諸機関及び関係者の方々に衷心から感謝の意を表しまして、報告を終わります。

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。     ―――――――――――――

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 次に、継続審査要求に関する件についてお諮りいたします。  宇宙開発基本法案につきましては、閉会中もなお審査を継続することとし、本案の継続審査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ―――――――――――――

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。  科学技術振興対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

飯田忠雄公明党・国民会議

○委員長(飯田忠雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時五十一分散会      ―――――・―――――

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