逓信委員会 第1号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1987/11/10
会議録
○委員長(上野雄文君) ただいまから逓信委員会を開会いたします。 まず、国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上野雄文君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(上野雄文君) この際、中山郵政大臣及び白川郵政政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。中山郵政大臣。
○国務大臣(中山正暉君) 去る十一月六日、郵政大臣を拝命いたしました中山正暉でございます。 上野委員長初め逓信委員会の皆様には平素から郵政行政の適切な運営につきまして格別の御指導をいただき、厚く御礼申し上げます。 私が所管いたしますことになりました郵政行政は、郵便、為替・貯金、簡易保険・郵便年金の三事業、電気通信、放送のいずれの分野とも国民生活と極めて密接なかかわりを持つものであります。私は責任の重大さを痛感いたしているところであります。私は微力ではありますが、先生方の御指導と御助言をいただきながら、私どもに課せられた重大な使命を遂行し、さらに一層国民、公共の福祉の増進に努め、国民の皆様の御期待に沿うべく渾身の努力を傾注してまいる所存でございます。何とぞ先生方の格別の御指導と御鞭撻をお願い申し上げまして、簡単でございますが、ごあいさつにかえる次第でございます。よろしくお願いを申し上げます。(拍手)
○委員長(上野雄文君) 白川郵政政務次官。
○説明員(白川勝彦君) 本日、郵政政務次官を拝命いたしました白川勝彦でございます。 委員長を初め委員の諸先生方の御指導を賜りながら、大臣を補佐してまいりたいと思います。全力を挙げて取り組む所存でございますので、御指導、御鞭撻のほどを心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。よろしくお願いいたします。(拍手) —————————————
○委員長(上野雄文君) 次に、郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査を議題といたします。 まず、派遣委員の報告を聴取いたします。 最初に、沖縄班の報告をお願いいたします。平野清君。
○平野清君 私は、上野委員長、志村、及川両委員とともに、去る十月六日から三日間、沖縄県における逓信関係業務の実情を調査してまいりました。 まず、那覇市において、関係機関からそれぞれ所管業務の実況を聴取した後、NTT那覇ネットワーク・センター、郵政省電波研究所沖縄電波観測所、NASDA沖縄追跡管制所、那覇中央郵便局、NHK沖縄放送局及びKDD沖縄国際中継所を視察してまいりましたが、以下調査の概要を御報告いたします。 御承知のとおり、沖縄県は、鹿児島県から台湾にかけての広大な海域に連なる百数十の島々から成り、陸地面積は二千二百五十四平方キロメートルと全国の〇・五九%、人口は百二十万人と全国の〇・九八%を占めております。その産業は観光を中心とした第三次産業が主体であり、一人当たり県民所得は全国平均の四分の三程度となっております。 初めに郵政事業について申し上げます。 沖縄における郵政事業は、復帰当時、本土に比較し著しく低い水準にありましたが、復帰後は各事業とも着実に発展してきております。 まず、郵便の業務運行につきましては、近年おおむね順調に推移しております。 内国郵便物の引き受付は、六十一年度は八千百七十八万通で、一人当たり通数は六十八・一通であり、全国平均に比べなお二分の一に満たない実情にあります。しかしながら、過去五年における引受物数の増加率は二六・〇%で、全国平均の一七・一%を大幅に上回っております。特に小包郵便物の増加率は高く、全国の一七・七%に対し 一六三・二%となっており、六十二年四月−七月間においては、対前年同期比で全国の一八・二%増に対し三六・六%増となっております。これは小包郵便物の航空輸送が、とりわけ離島県である沖縄にとって、サービス向上に有効であったことや、沖縄の主要農産物であるパイナップルの「ふるさと小包」が爆発的に増加したことなどが大きな要因になっているものと考えられます。こうした利用増を反映して、郵便業務収入の目標達成率は五十五年度から連続七年全国一位の成績をおさめております。 郵便貯金の六十二年三月末における現在高は三千八百三十億円で、県民一人当たり三十一万九千円と全国平均の三分の一強にすぎませんが、これを対前年度比で見ますと、五十九年度一一四・三、六十年度一一四・八、六十一年度も一〇九・一と各年度とも全国平均を上回り、順調な増加を示しております。六十一年度におきましては、超低金利という極めて厳しい環境にありましたが、定額貯金の新規預入額は九百四十三億四千五百万円で、対目標比一一七・九の実績を上げ、全国のトップで目標を達成しております。また、県内金融侵関の個人預金残高に占める郵貯のシェアも、本土復帰時の一・八%から六十一年三月には一九・四%へと大幅に上昇しております。 簡易保険につきましては、本土復帰時ゼロから再出発することとなったため、保有契約は件数で十二万五千件、保険金額で二千三百四十億円と、人口一人当たりで見てそれぞれ全国平均の五分の一強、四分の一強にすぎませんが、保有契約高の対前年度比を見ますと、五十九年度二四・六、六十年度二四・一、六十一年度一一五・四と各年度とも全国平均を四ないし六程度上回り着実な増加を示しております。 簡易保険の募集推進状況を保険料について見ますと、目標額に対する達成率は五十七年度以降各営業年度とも一ないし三位と全国郵政局の中で上位を占めております。 なお、簡易保険・郵便年金資金の貸付状況は、八月末現在、五十四団体に全国地方公共団体への貸付額の一・五%に当たる千百三十六億円を貸し付けしており、郵政省から沖縄振興開発金融公庫へ直接融資している八百二十八億円を加えると総額では千九百六十四億円となっております。 管内における郵政犯罪の発覚件数は例年二十件程度、部内者の検挙は一、二名となっております。たとえわずかでも部内犯罪が後を絶たないことはまことに遺憾であり、郵政事業に対する国民の信頼を高めるためにも、その根絶が強く望まれるところであります。 次に、電気通信事業の概況について申し上げます。 六十一年度末における一般加入電話数は三十七万五千で全国の〇・八%を占め、これを人口百人当たりで見ますと、三二・〇と全国平均の三七・四をやや下回っております。 沖縄県は広大な洋上に散在しているため、通信回線の整備には多くの困難が伴いますが、本土復帰後、公衆通信網の本土並み整備が進められ、本島−先島間に四・六ギガヘルツマイクロ回線及び海底ケーブルが設置され、また、南大東島には二ギガヘルツOH回線が導入され、宮古、八重山諸島へのNHKカラーテレビ放送も可能となっております。ただし、先島からのテレビ上り回線設備はなく、NTT、NHKの可搬型地球局の到来を待って中継を行っている実情であり、上り回線の早急な整備が望まれるところであります。目下本島内の高度情報通信化のため、基幹回線の光ファイバーケーブルへの換装などディジタル化が着々と推進されております。 沖縄−本土間の公衆通信回線につきましては、那覇−鹿児島間に二ルートのマイクロ回線、沖縄−宮崎間に海底ケーブルが設置されておりますが、さらに昨年十二月、ISDN時代の到来に備え、沖縄−鹿児島間に日本縦断光ファイバーケーブルが完成しております。 国際電気通信事業につきましては、我が国の八本の国際通信ケーブルうち四本が陸揚げされているほか、六十一年十二月にはこれら海底電線のバックアップ回線としてインテルサット衛星を利用する地球局が設置され、沖縄は我が国の国際通信の中枢基地としての役割を果たしております・ 次に、電波、放送関係について申し上げます。 県内における無線局数は、復帰時には二千百七十七局であり、人口比では本土の四分の一程度の普及率でありましたが、現在では四万六千七百四十七局を数え、千人当たり普及率は全国の三十四局を上回る三十九局となっております。沖縄郵政管理事務所としては、財政支援措置を講ずるなどして電波の一層の利用促進を図りたいとしております。 管内の放送につきましては、NHK及び民放四社により、テレビ四波、中波ラジオ四波、FM二波によって行われておりますが、先島及び南北大東島においては民間テレビ放送はなく、このため残存難視世帯はNHKの二千世帯に対し、民放テレビでは三万世帯となっております。沖縄管理事務所としましては、今後も先島等における民放テレビ局の置局について指導していくことにしております。 なお、沖縄米軍基地内に所在するテレビ受信機に対するNHK放送受信料につきましては、現在のところ地位協定の解釈をめぐり事実上収納できない状態となっております。 次に、テレトピア計画の推進状況等について申し上げます。 地域社会における電気通信の総合的施策としてテレトピア構想が推進されておりますが、当県は六十年三月、全国唯一の全県域を対象とする離島振興型のモデル都市として指定を受け、行政情報、保健医療情報、農業情報、観光情報の四システムの構築が進められており、一部は既に運用が開始されております。 また、ニューメディアに関する調査研究、情報交換を行うことにより情報通信の健全な普及発展と地域特性に即した高度情報社会の実現を促進することを目的として、県内の産学官八十七団体が参加し、六十一年四月、沖縄ニューメディア懇談会が設立され、高度情報化のための施策が推進されております。 電気通信事業への新規参入につきましては、一般第二種電気通信事業者として三社の届け出がありましたが、第一種電気通信事業者としては、沖縄テレメッセージ株式会社が六十三年一月を目途に無線呼び出し事業の開業を準備中であります。 以上報告を終わります。
○委員長(上野雄文君) 次に、北陸・信越班の報告をお願いいたします。大森昭君。
○大森昭君 私大森は、竹山理事、添田、永田、山中各委員とともに、去る十月六日から三日間、北陸・信越地方における逓信関係業務の実情を調査してまいりました。 初めに、北陸地方の調査の概要を御報告申し上げます。 まず、郵政事業について申し上げます。 今日、郵政事業を取り巻く環境は依然として厳しいものがありますが、当管内においても、通信メディアの多様化、小包分野における宅配業者の進出拡大、銀行、農協、証券会社及び保険会社等あらゆる金融機関による新種商品の販売攻勢など三事業とも民間との激烈な競争関係にあり、それに加え、地場産業である機械、繊維、銅器、漆器等が好転の兆しは見えるものの円高不況の影響を受けており、その競争関係はますます厳しいものになっております。 当局では、この厳しい競争に打ちから、郵政事業に対する地域住民の支持と信頼を得、より多く利用してもらうために、この事業環境の変化に対応し、時宜を失することなく、積極果敢に新たな営業活動を展開するとともに、地域に溶け込んだ地道で継続的な活動に努めることとしており、また業務の運営の健全化に当たっても、新しい視点に立った豊かな発想で効率的な業務運営を図ることとしております。この全方位の競争下にあって、郵政事業の進展を図るため、「ふるさと小包」に見られるような従来の観念にとらわれない新鮮な 発想と柔軟な対応が一層望まれるところであります。 次に、当管内の電気通信、放送の現況について申し上げます。 北陸地方は、特にニューメディアへの関心が高いこともあり、当局では、二十一世紀の高度情報化社会に向け、電気通信の発展を通じて地域社会の振興に貢献できるよう諸施策を掲げ積極的に取り組んでおります。 まず、テレトピア関係でありますが、管内各県庁所在地がモデル都市に指定され、地域の実情に沿ったシステムの構築に向け各種取り組みが積極的に推進されております。 電気通信事業の現状につきましては、NTTにおいては、北陸総支社を中心に地域社会へ深く入り込んだ積極的な事業活動を展開しております。また新規参入業者として、特別第二種電気通信事業者一社、一般第二種電気通信事業者十三社からそれぞれ登録、届け出が行われ、各社とも順調な企業運営が期待されます。 放送についてでありますが、当管内では、NHKと民放八社があって、多彩な番組を提供し、地域文化への貢献、福祉の向上等に大きく寄与しているところであります。 次に、信越地方の調査の概要を申し上げます。 まず、郵政三事業について申し上げます。 当管内でも激しい競合、競争時代の中にあって、厳しい経営環境に立たされておりますが、こうした状況の中で、当局では、職員の知恵と熱意を結集し、地域住民から信頼され、愛され、地域になくてはならない郵便局づくりを基本として、営業活動を展開しております。 すなわち、郵便事業にあっては、利用者から郵便を選択、利用してもらうために、迅速、安全、確実な送達と親切丁寧な取り扱いに心がけるとともに、誤配、誤還付などの事故の防止及び犯罪の根絶に努め、また為替・貯金、保険・年金事業にあっては、多様化、高度化する利用者のニーズに対応するため、柔軟かつ的確なコンサルティングセールスを展開し、満足されるサービスの販売に努めるとともに、事故犯罪の根絶、失効解約の防止等に全力を挙げていくこととしております。 次に、電気通信、放送の現状について申し上げます。 当管内は、地域のほとんどが山岳、盆地地帯であり、一般的な利用のほかに、地形に左右される面が非常に多いのが特徴であります。 まず、テレトピア計画について申し上げますが、管内四地域が指定を受け、それぞれが地域の独自性、主体性を基本として地域の豊かな生活環境、地域産業の振興等に向けて計画を推進しております。 NTTについてでありますが、民営化を機に事業部制を導入して様動的、弾力的運営と利用者本位のよりすぐれたサービスの提供を基調として事業経営を進めております。 電気通信事業の新規参入につきましては、第一種電気通信事業分野で管内のCATV事業者一社が事業許可を受け、十月よりサービスを開始したところであります。また、第二種電気通信事業では十六社が参入し、多彩なサービスを展開しております。 最後に、放送につきまして、当管内ではNHKと民放七社がサービスを提供しておりますが、管内の地形が複雑で効率的なサービスが難しい面もあり、テレビジョン放送の難視聴解消については、NHK、民放各社ともかなりの数の置局をしておりますが、まだ十分とは言えない状況であります。今後とも情報通信が高度情報化社会における基盤的、社会的資本としての役割と現在状況を踏まえ、地域のニーズに合った施策を推進されますことを期待いたします。 以上で口頭報告を終わります。 なお、委員長の手元に詳細な調査報告書を提出いたしますので、本日の会議録に掲載していただくよう委員長において取り計らいをお願い申し上げます。 以上であります。
○委員長(上野雄文君) これをもって派遣委員の報告は終了いたしました。 なお、ただいま大森君から要請のありました報告書につきましては、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上野雄文君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 —————————————
○委員長(上野雄文君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。 郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上野雄文君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上野雄文君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(上野雄文君) 次に、委員派遣に関する件についてお諮りいたします。 閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上野雄文君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時二十二分散会 —————・—————