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109回国会衆議院1987/09/08

議院運営委員会 第17号

発言数
16
登壇者
7
会派数
5
開催日
1987/09/08

会議録

越智伊平自由民主党

○越智委員長 これより会議を開きます。  まず、会期延長の件についてでありますが、昨七日、自由民主党の竹下幹事長から、会期を九月九日より九月十九日まで十一日間延長せられるよう議長においてお取り計らい願いたい旨の申し入れがありました。  本件につきましては、昨日来の理事会において種々御協議を願ったのでありますが、各党の御意見が一致するに至っておりません。  また、本件につきましては、先ほど常任委員長会議が開かれ、議長から、各常任委員長の意見を徴されたのでありますが、常任委員長会議におきましては、会期を九月九日から九月十九日まで十一日間延長すべきものと答申するに決した次第であります。  それでは、御協議を願います。各党一、二分、御意見があればお願いいたします。  田名部匡省君。

田名部匡省自由民主党

○田名部委員 会期延長の件につきましては、我が党は、昨日、衆参両院議長に対し、九日から十九日まで十一日間の会期延長をお願いいたした次第でありますが、会期最終日のきょう、所得税法等の一部を改正する法律案等税制関連法案あるいはその他の重要法案がいまだに未成立のまま残っておるわけであります。これら法案等の審議状況にかんがみまして、今国会の会期を延長することがぜひとも必要だと考えております。  各党の御賛同を賜りますようにお願い申し上げます。

越智伊平自由民主党

○越智委員長 清水勇君。

清水勇日本社会党・護憲共同

○清水委員 時間の制限がありますから、その範囲で申し上げますが、もともとこの臨時国会の会期は、長い時間をかけて議運の舞台でも協議をいたしましたし、また、舞台を変えて、与野党国対委員長会談の場でも協議を重ねました。その中で六十五日間ということが最終的に出てきたわけですが、これは長過ぎる、そんな必要は認められない、野党側はこういう一致をした主張を行ったわけであります。  その際、自民党側からは、今国会に限って言えば、仮に延長ということが予想される場合でも、参議院における法案審議の処理に見合うせいぜい一、二日程度のものであろう、それ以上の延長などということは全く考えられない、こういうかたい言明もあり、また約束もあった経過を踏まえて、我が党としても、会期の設定に合意をするという異例の態度をとった経過がございます。  しかるに、主として自民党が、マル優廃止を中心とした国民のためにならない法案を相次いで提出する。それが審議を停滞させる主要な要因になったわけでありますから、それを口実にさらに十一日間という長期の会期延長をするということは断じて認められない。よって、反対である、こういうことを申し上げます。

越智伊平自由民主党

○越智委員長 近江巳記夫君。

近江巳記夫公明党・国民会議

○近江委員 この臨時国会は、皆さん御承知のように、非常に円高、そしてまた不況、そうした中で中小企業の倒産、失業者の増大、まことに深刻な問題を抱えておりました。したがいまして、そうしたことに対する補正予算、あるいはまた減税等で内需を喚起して景気の回復に向かおう、こういう趣旨が強かったと思うのでございます。  そうした中で、五月十二日、与野党の合意におきまして、売上税等関連六法案はこの臨時国会には提出しません、こういう約束がありながら、それをほごにして、減税とマル優廃止抱き合わせの法案が出てきた。こうした点につきまして、私たち公明党は厳しくその問題を指摘してきたような状態でございます。  片や税制協議会というものもございまして、税制の問題については引き続き協議していこう、こういう中でそのセット法案が出てきた、ここに一番の根本問題があろうかと思うのでございます。そういうことで今日に来たわけでございます。  国会というものは、御承知のように、会期を定めて、その中で十分検討し、処理をする、これはもう原則でございまして、いたずらに土俵を広げるということは議会制民主主義の原則に反する、私はこのように思うのでございます。与野党の合意を踏みにじったこういうマル優廃止抱き合わせセット法案、これが全法案に影響を及ぼしておりまして、それを処理するためにこのように長期の十一日間の延長をするということは、もって言語道断でございますし、我が党は断固反対をしたいと思います。  以上、我が党の基本的な態度について申し上げます。

越智伊平自由民主党

○越智委員長 中野寛成君。

中野寛成民社党・国民連合

○中野委員 最近の国会運営のあり方というのが大変ゆがんできているというふうに私は考えております。  本来、会期幅等につきましては、できるだけ審議をする日数を確保するというのが野党側の立場でもありますし、我々はそういう主張をしなければならないとは考えております。しかしながら、それはあくまでも、政府・与党が野党の言うことを聞こう、野党がまた国民の声を率直に代弁をして論陣を張る、そしてなるほどと思われるものについては、予算であろうと法案であろうとそれを修正する、そういう姿勢が政府・与党にあって初めて成り立つものであります。しかしながら、今日まで、野党がそれこそ国会の審議をストップする等の強硬手段に訴えなければかす耳持たぬという姿勢が、とりわけ強く、この数年続いているわけであります。  それだけではありません。例えば法案を提出する場合にも、いわゆるあめとむちをセットで出してくる。減税法案とマル優廃止法案は切り離せない、また地方交付税法と地方税法もセットでなければ困るなどという話が出てくる。地方交付税法と地方税法などは、結局これを切り離して採決して何の支障も起こらない。結果的に見てそのことが明確に証明をされたわけであります。  このようにして、最近の国会運営、また国会に対する自民党政府のあり方、議案の出し方等々は、言うならば、あめとむちをセットにし、そしてこちらをのむならばこちらもやってやろうというふうな姿勢が露骨に見えてきた。この姿勢がまさに日本の議会制民主主義や国会を、こういう極めて不毛の論議しか行われないように、場合によっては本来の議会制民主主義のルールをさえ踏み外さざるを得ないような状況に追い込んできた、こういうふうに申し上げても過言ではないと思います。  先ほど来言われておりますように、この臨時国会は、景気回復、また貿易摩擦等々いろいろな国難に当たって、これを解消するために大型補正予算を組むことが目的でありました。にもかかわらず、大幅な会期を設定し、そしてこの機会にいろいろなものを織り込んで強行突破しよう、そういう露骨な姿勢がはっきりと見える中で、六十五日間の会期が設定された。しかし、先ほど申し上げましたような自民党政府の国会に対するやり方というものが余りにも常軌を逸したものであるがために、我々としても強硬手段をとらざるを得なかった。ゆえに、重要法案が今なお参議院審議の途中であるという事態を迎えたわけであります。  私どもは、そういう意味ではこの国会を一たん本日をもって締め切り、そして改めて国民の納得する法案にこれをつくり直して再提出をしてくる、それだけの謙虚さと議会制民主主義を守る真剣さが今の自民党に求められていると思うのであります。  そういう意味で、私どもは会期延長には断じて反対であります。

越智伊平自由民主党

○越智委員長 東中光雄君。

東中光雄日本共産党・革新共同

○東中委員 日本共産党・革新共同を代表して、会期延長について意見を申し上げます。  今国会は、もともと円高不況緊急対策をするという観点からの補正予算とその関連法を審議すべきものというふうに私たちは考え、三十日もあれば十分だ、野党が全部そういう発言であったわけであります。ところが、悪法の制定をねらって、この会期を六十五日にしろというふうなことを提案してきたので、我が党はこれに強く反対をしてまいりました。  今日に至りまして、六十五日を過ぎたら、なお次々と重要法案という名の悪法を成立させるために、今会期延長をしようとしている。例えば公約違反のマル優廃止を強行する所得税法等の改正法案、あるいは一日八時間労働制を根本から崩していくような労働基準法の改悪案、あるいは公害指定地域全域、四十一地域を指定解除するような公害患者切り捨ての公健法案の成立をねらっている。さらに国民医療に対する国の責任を放棄するような国立病院・療養所等の統廃合法案、そしてP3Cや護衛艦の増強ということで対米従属の軍拡路線を進めるための防衛関係二法案、こういう一連の悪法を通すためになお十一日延ばそう、こういうことでありますから、断じて許せないと私たちは強く反対するものであります。このことを強調しておきたいと思います。

越智伊平自由民主党

○越智委員長 それでは、御意見が一致いたしませんので、やむを得ず採決いたします。  会期を九月九日から九月十九日まで十一日間延長すべきものと議長に答申するに賛成の諸君の挙手を求めます。     〔賛成者挙手〕

越智伊平自由民主党

○越智委員長 挙手多数。よって、さよう決定いたしました。  本件は、本日の本会議において議長からお諮りいたします。  なお、本件に対し、自由民主党の高村正彦君、日本社会党・護憲共同の中村正男君、公明党・国民会議の日笠勝之君から、それぞれ討論の通告があります。  討論時間は、おのおの十分以内とするに御異議、ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

越智伊平自由民主党

○越智委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、民社党・民主連合及び日本共産党・革新共同から討論の通告がありましたが、理事会の協議により御遠慮願うことになりましたので、御了承願います。(東中委員「遠慮してないよ、反対だ」と呼ぶ)  なお、本件の採決は、起立採決をもって行います。     —————————————

越智伊平自由民主党

○越智委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

弥富啓之助衆議院事務局事務総長

○弥富事務総長 まず、議長から、会期延長の件をお諮りいたします。次いで三人の方々からそれぞれ討論が行われますが、順序は印刷物のとおりでございます。起立採決で、社会党、公明党、民社党、共産党が反対でございます。  本日の議事は、以上でございます。     —————————————  一、会期延長の件     討論通告        反 対   中村 正男君(社)        賛 成   高村 正彦君(自)        反 対   日笠 勝之君(公)     —————————————

越智伊平自由民主党

○越智委員長 それでは、本日の本会議は、午後一時二十分予鈴、午後一時三十分から開会いたします。  本日は、これにて散会いたします。     午後零時四十五分散会

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