交通安全対策特別委員会 第2号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1987/05/21
会議録
○新井委員長 これより会議を開きます。 交通安全対策に関する件について調査を進めます。 この際、交通安全対策の基本施策について、関係大臣からそれぞれ所信を聴取いたします。山下総務庁長官。
○山下国務大臣 本年一月、総務庁長官を拝命し、交通対策本部長の職責を担うことになりました山下徳夫でございます。よろしくお願いいたします。 委員各位には、平素から交通安全行政の推進に格別の御指導と御協力を賜り御礼を申し上げる次第でございます。 今国会における交通安全対策に関する審議が開始されるに当たり、一言所信を申し述べます。 我が国の道路交通事故による死者数は、昨年は九千三百十七人と五年連続して九千人を超え、負傷者数も七十一万人余を数える等、依然として厳しい状況にあります。 一方、運転免許保有者数は五千四百万人、自動車保有台数は二輪車を含めて六千九百万台を超え、なお年々増加の一途をたどっており、国民生活における自動車交通の重要性は、ますます高まっているところであります。 また、鉄軌道交通、海上交通及び航空交通も、輸送の高速化及び大型化に伴い、一たび事故が発生した場合には、多数の死傷者を生じ、国民生活に多大な支障をもたらすことになります。 このような情勢下にあって、国民を交通事故の脅威から守り、安全・円滑かつ快適な交通社会を実現することは極めて重要な政治課題であると考えております。 政府といたしましては、昨年作成した第四次交通安全基本計画に基づき、交通環境の整備、交通安全思想の普及、安全運転の確保等交通安全の各般にわたる施策を、国民の皆様の御理解と御協力を得ながら、関係省庁の緊密な連携のもとに効果的かつ着実に実施し、交通事故の増勢傾向に歯どめをかけ、さらには、着実な減少を図ってまいる所存であります。 また、総務庁の昭和六十二年度における交通安全対策の事業といたしましては、交通安全思想の普及活動の推進及び交通事故被害者の援護のほか、交通事故の実態を踏まえて、二輪車事故の防止対策に関する調査研究や高齢化社会に対応した高齢者の交通安全教育に関する調査研究等の事業を実施することといたしております。 以上、交通安全対策の所信の一端を申し述べましたが、委員各位の深い御理解と格段の御協力をお願いする次第であります。(拍手)
○新井委員長 次に、葉梨国家公安委員会委員長。
○葉梨国務大臣 本日、交通安全対策特別委員会が開催されるに当たり、交通警察行政の運営について、一言所信を申し述べます。 我が国における道路交通が国民生活の中で果たす役割は、ますます重要になってきており、車両保有台数や運転免許保有者数の増加傾向は、今後とも続くものと考えられます。 このように道路交通が一段と大量複雑化することに伴い、交通事故を初め交通渋滞や駐車問題等多くの障害が発生しているところであります。 特に、交通事故による死者数は、五年連続九千人を突破し、本年も依然として増加傾向を示すなどその情勢は一段と厳しさを増しており、交通安全の確保は、国の緊急な課題となっております。 警察といたしましては、かかる状況に対処し、安全で快適な交通社会を築いていくため、人命尊重を基本理念とし、総合的な交通安全対策を強力に推進してまいることが必要であると考えているところであります。 当面の課題としましては、シートベルト、ヘルメットの正しい着用の徹底に努めるとともに、駐車対策の推進、高齢者対策の充実等に特段の努力をしてまいる所存であります。 また、交通の安全と円滑を図る上で不可欠な交通安全施設につきましては引き続きその計画的な整備に努めるとともに、適正かつ合理的な交通指導取り締まりの実施等の諸対策についても積極的に取り組み、交通死亡事故抑止の実効を期してまいる所存であります。 以上、交通警察行政の当面の課題について、所信の一端を申し述べましたが、委員各位の格別の御協力によりまして、その実を上げることができますよう一層の御指導と御鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)
○新井委員長 次に、橋本運輸大臣。
○橋本国務大臣 第百八回国会に臨みまして、運輸省の交通安全対策に関する所信を申し述べます。 今日、交通運輸を取り巻く環境は、技術革新、高度情報化、国際化等様々な面で変革が進みつつあり、これに伴い国民の交通運輸活動に対する要請も高度化、多様化しております。 私は、これらの変化に的確にこたえられるよう運輸行政の各般にわたってその展開に全力を挙げて取り組んでまいる所存でありますが、特に安全の確保が運輸行政の基本であることにかんがみ、私は、人命尊重の理念のもとに安全、円滑かつ快適な輸送サービスを提供できるよう、交通安全対策に万全を期し、国民の皆様の信頼にこたえていく決意であります。 次に、当面重点的に実施する施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。 第一に、陸上交通の安全対策であります。 まず、鉄道につきましては、本年四月一日をもって日本国有鉄道が分割・民営化され、旅客鉄道株式会社六社と貨物鉄道株式会社が誕生したところでありますが、これらの新会社も含めて鉄道輸送の安全確保に万全を期すため、設備投資の確保、職員の教育訓練の充実、適正な運行管理の徹底等を指導してまいる所存であります。 次に、自動車交通についてでありますが、自動車交通は、近年、ますますふくそう化し、高速化が進んでおりますので、その事故防止のため、自動車輸送事業に対する指導監督の強化などの対策に一層力を尽くしてまいります。また、交通事故被害者の救済対策につきましても、重度後遺障害者、交通遺児等に対する援護の充実を図ることとしております。 第二に、海上交通の安全対策についてでありますが、港湾の整備、船舶交通のふくそうする海域における海上交通情報機構の整備など施設面の対策を推進してまいりますとともに、船舶検査体制の整備、新しい船員制度の推進、旅客船の運航管理体制の一層の充実などにより、船舶の安全運航の確保を図ってまいる考えてあります。 さらに、今後とも広域哨戒体制の整備等を推進し、船舶の捜索救助体制を強化してまいる所存であります。 第三に、航空交通の安全対策であります。 昭和六十年八月の日航機の墜落事故につきましては、事故後、その原因の究明を進めます一方、日本航空に対し整備業務の改善を強力に指導し、また、航空機整備の審査のための組織体制の充実強化を図り、国民の航空に対する信頼の回復に努めているところであります。 今後も航空保安施設の整備を計画的に進めるなど、航空機の安全運航の確保のための諸施策に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。 第四に、気象関係につきましては、交通機関の安全を初め国民生活にとって極めて大きな影響のある台風、集中豪雨、豪雪等の適時適切な予報・警報の提供等を行ってまいります。 以上、運輸省において推進しようとする交通安全施策の概要につきまして申し述べてまいりましたが、これらの施策は申すまでもなく、委員長を初め委員各位の深い御理解と御協力を必要とする問題ばかりでございます。 終わりに当たりまして、重ねて皆様の御支援をお願い申し上げる次第であります。(拍手)
○新井委員長 次に、天野建設大臣。
○天野国務大臣 交通安全対策に関する諸施策について御審議をお願いするに当たり、一言所信を申し述べます。 近年の道路交通需要の増大と多様化に対処し、安全かつ円滑な道路交通を確保することは、極めて重要な課題でありますが、交通安全をめぐる情勢は、依然として憂慮すべき状況にあります。 かかる状況に対処するため、昭和六十二年度におきましては、厳しい財政事情のもとではありますが、より一層強力に交通安全対策の推進を図ってまいる所存であります。 まず、道路事業の執行に当たりましては、交通安全対策基本法の精神にのっとり、交通安全施設等に十分配慮した道路を整備することとしております。 このうち、緊急に交通の安全を確保する必要がある既存の道路につきましては、第四次交通安全施設等整備事業五カ年計画の第二年度として、交通安全施設等の整備を積極的に推進してまいりたいと考えております。この場合、弱い立場にある歩行者及び自転車利用者を交通事故から守るための歩道等の整備、安全かつ円滑な自動車交通を確保するための交差点の改良、道路利用者に対して適切な道路交通情報を提供するための施設の整備等に重点を置くこととしております。 さらに、道路の改築事業におきましても、交通の安全を確保するため、歩道等の設置、バイパスの建設、自転車専用道路及び歩行者専用道路の整備等の事業を行ってまいります。また、落石、法面崩落、雪崩等の危険を防止するため、道路の防災対策についても万全を期してまいる所存であります。 また、踏切道における交通事故の防止と交通の円滑化を図るため、立体交差化等の事業を推進することとし、多数の踏切が連続する中心市街地等におきましては、これらを同時に除却する連続立体交差事業を推進してまいることとしております。 次に、既成市街地の居住地区あるいは歴史的に価値のある地域における交通事故を防止し、居住環境の改善を図るための事業、豪雪地帯における冬季の道路交通確保を図るための事業、中心商業業務地区等における道路交通の安全と円滑化を図るための事業及び通勤通学等のための自転車駐車場対策を推進する考えてあります。 なお、児童の交通事故防止及び児童、青少年の心身の健全な発達に資するため、第四次都市公園等整備五カ年計画の第二年度として、都市における国民の日常生活に密着した児童公園等の住区基幹公園、都市基幹公園、緑道等の計画的な整備を推進することとしております。 最後に、道路交通の安全の確保と交通の円滑化を図るため、道路法及び車両制限令に違反する車両の通行に対する指導及び取り締まりの強化を図ることとしております。 以上、交通安全に関する諸施策につきまして、所信の一端を申し述べましたが、交通事故防止のため、今後とも総合的な交通安全施策を強力に推進していく決意でありますので、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○新井委員長 以上をもちまして、関係大臣の所信表明は終わりました。 ――――◇―――――
○新井委員長 次に、小委員会設置の件についてお諮りいたします。 自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する諸問題を調査するため小委員十三名よりなる自転車駐車場整備等に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○新井委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次に、小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○新井委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 小委員及び小委員長は、追って指名の上、公報をもってお知らせいたします。 なお、小委員及び小委員長の辞任の許可並びにその補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○新井委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十六分散会