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107回国会参議院1986/10/30

文教委員会 第1号

発言数
11
登壇者
5
会派数
1
開催日
1986/10/30

会議録

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) ただいまから文教委員会を開会いたします。  まず、国政調査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会は、今期国会におきましても、教育、文化及び学術に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) 次に、教育、文化及び学術に関する調査を議題といたします。  まず、塩川文部大臣及び岸田文部政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。塩川文部大臣。

塩川正十郎自由民主党文部大臣

○国務大臣(塩川正十郎君) おくればせでございますけれども、ごあいさつをさせていただきたいと存じます。  このたび文部大臣を拝命いたしました塩川正十郎でございます。  教育、学術、文化の振興を図ることは国政の基本であると考えております。また、教育改革は政府の重要な課題であり、これに対する国民の関心と期待は極めて大きいものがあります。私としては、持てる力のすべてを傾注して、これらの課題に取り組む所存でございます。当委員会の御審議の趣旨を体し文教政策を進めてまいりたいと考えておりますので、委員長初め各委員の皆様方の御指導と御協力を心からお願い申し上げます。  第百七回国会におきまして文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。  今日、時代の変化や社会経済の進展に対応して教育全般にわたる改革を推進することは、国民の最大の関心事であり、国政の最重要課題の一つともなっております。  教育改革に対する国民の大きな期待を担って一昨年八月に発足した臨時教育審議会は、昨年六月の第一次答申に引き続き、去る四月二十三日に教育改革に関する第二次答申をまとめられました。この答申を受けて、文部省においては、省内に設置した教育改革推進本部で検討を進め、必要に応じて関係審議会等に審議をお願いするとともに、改革提言のうち行政運営上の改善により実施できるものについては直ちに着手したところであります。  私は、教育改革の担当大臣として、国民の期待に沿った教育改革の実現に全力を傾けるとともに、当面する文教行政の諸課題についても、着実に施策を進めてまいる決意であります。  以下、主要な課題について私の基本的考え方を申し述べます。  第一は、初等中等教育の改善・充実についてであります。  初等中等教育については、教育内容の改善及び教育に関する諸条件の整備が重要な課題であります。これからの児童生徒の教育においては、我が国の伝統や文化についての理解を深めるとともに、しつけなどの基本的生活習慣を確実に身につけさせることなど道徳教育の充実を図ることが重要であると考えるものであります。さらに、将来国際社会において尊敬され信頼される日本国民を育成することが重要であり、このため、国際化の 進展に対応するための施策を充実してまいります。  また、児童生徒のいじめの問題については、学校が教育の専門機関としての責任を十分に果たすとともに、学校、家庭、地域社会が一体となった取り組みを推進することが肝要であります。このため、文部省としては児童生徒の健全育成のための諸施策の一層の充実に努めてまいる所存であります。  次に、教育諸条件の整備については、厳しい財政事情のもとではありますが、四十人学級計画の推進を初めその整備に努力してまいる所存であります。  学校教育にあっては、よき教員を得ることが最も重要なことであります。このため、初任者研修制度の創設を初めとする教員の資質能力の向上施策について、教育職員養成審議会にその具体的方策全般について御審議をお願いしているところであり、この答申を受けて、その実現に全力を尽くしてまいります。  第二は、大学改革の推進についてであります。  今日、さまざまな新しい時代の要請の高まりにこたえて大学を中心とする高等教育の改革を推進することは、我が国の将来を築く上で極めて重要な課題となっております。臨時教育審議会の第二次答申においても、多岐にわたる重要な改革提言がなされており、大学改革の推進に当たり、大学関係者を初め広く社会の各方面の有識者の英知を結集するため、本年五月文部省に大学改革協議会を発足させ、検討を進めているところであり、今後、結論の得られたものから順次速やかに実現を図ってまいる所存であります。  共通一次試験にかわる新テストの実施とそれを軸とした国公私立を通じた大学入試制度の改革については、臨時教育審議会の第一次答申を受けて発足した大学入試改革協議会が本年七月に取りまとめを行っており、今後、受験生の個性、能力、適性に応じた多様な入学者選抜の実現を図るため、関係団体等の協力を得て改革案の具体化に取り組んでまいります。また、昭和六十二年度から現行の共通一次試験の受験科目数の削減弾力化を図るとともに、国立大学の受験機会の複数化を実施することとしております。  第三は、学術研究の振興についてであります。  大学を中心とする学術研究は、国家社会のあらゆる分野の発展の基盤を形成するものであり、特に、今日我が国が直面している先端的科学技術の研究開発など重要課題の解決のためにも、独創的、先端的な学術研究の推進と、それを担うすぐれた人材の育成が急務であります。このため、科学研究費の充実、若手研究者の育成等、長期的、総合的観点に立った研究基盤の整備充実に努めるとともに、宇宙科学、生命科学等の重要基礎研究の推進を図ってまいります。  第四は、私学の振興についてであります。  私立学校は、それぞれの建学の精神に基づき個性豊かな教育研究を実施しており、我が国の学校教育の普及充実に多大の貢献をしてきております。このような私学の果たす役割の重要性にかんがみ、引き続き教育条件の維持向上に努めてまいる所存であります。  また、専修学校についても、社会の多様な要請に応じた特色ある教育の一層の振興を図るため、適切な配慮をしてまいります。  第五は、社会教育、体育・スポーツ及び文化の振興についてであります。  今日、国民の間には、変貌著しい社会に適応し、心身ともに健康で豊かな人生を送るために、生涯にわたって学習の機会を持ち、芸術・文化や体育・スポーツに親しみたいという要望が高まっております。臨時教育審議会の第二次答申においても、生涯にわたる学習機会を整備し、生涯学習体系への移行を図るよう提言がなされているところであり、このような観点に立った種々の施策を講じ、社会的要請に適切に対処してまいる所存であります。  最後に、教育、学術、文化の国際交流の推進についてであります。  我が国の国際的地位の向上と役割の増大に伴い、国際交流の推進はますます重要な課題となっております。このため、留学生及び研究者の交流、国際共同研究、外国人に対する日本語教育の推進等を図るとともに、日本の文化に対する国際的な理解を深めるために努力してまいります。とりわけ留学生の交流については、民間団体など各方面の協力も得つつ、二十一世紀に向けてその飛躍的な充実を図ってまいる所存であります。  以上、文教行政の当面する諸問題について所信の一端を申し述べました。我が国の教育、学術、文化の振興のため、文教委員各位の一層の御指導と御協力をお願い申し上げます。  ありがとうございました。

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) 岸田文部政務次官。

岸田文武自由民主党文部政務次官

○政府委員(岸田文武君) 文部政務次官の岸田文武でございます。  まことに微力ではございますが、全力を尽くしまして大臣を補佐いたし、教育改革の推進を初めとして我が国の学術、文化、教育、これらの振興に努める所存でございます。  どうか委員長初め委員の皆様方の御指導をよろしくお願い申し上げましてごあいさつといたします。     ─────────────

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) 次に、先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。  まず、第一班から御報告をお願いいたします。林君。

林寛子自由民主党

○林寛子君 去る九月四日から六日まで高知、愛媛の両県に派遣されました第一班の調査結果の概要を御報告申し上げます。  第一班の派遣委員は、仲川幸男委員長、小野清子委員、木宮和彦委員、山本正和委員、高桑栄松委員と私林寛子でございます。  まず一日目は、高知県庁で中村哲男副知事と中澤秀夫教育長から県勢と県教育の概況について説明を受けました。  高知県は八三%が山地で、人口が少なく老齢化も進んでおり、農林漁業を基幹とした県でございます。しかし、四国が島でなくなる架橋時代の到来に備え、交通輸送網の整備、先端技術企業誘致のための基盤整備等が県政の課題となっているとのことでございます。このような発展を図るために県は人づくりを重視し、県民挙げて教育立県運動を展開しているとのことであります。なお、高知県固有の課題としては、県内には山間僻地の小規模校が多いため複式学級を持つ学校が多数あり、その充実が急がれているとのことでございます。  この後、県内児童生徒一人当たり教育費、いじめの実態と対策、生涯教育担当者の養成、公共体育施設の利用状況、幼稚園と保育所の就園状況等についての各委員からの質問に対して説明が行われ、最後に、県から次のような要望がありました。  一、木造危険校舎改築基準点数引上げ措置の恒久化。  二、第五次学級編制基準改善計画、特に複式学級編制基準の早期実施。  三、養護教諭の全校配置基準の改善。  四、教科書無償制度の継続。  五、海洋と工学の二学部新設による高知大学の拡充。  六、高校以下の私立学校への公費助成の強化。 の六項目であります。  次に、高知県立聾学校を訪問いたしました。本校は、幼稚部から高等部までを持ち、早期の聴覚訓練、社会人としての自立教育を特色としているとのことであります。社会人としての自立のため、高等部には理容、美容、産業工芸、被服、自動車塗装の五コースが用意され、職業技術教育の充実が図られていました。本年三月には十名の卒業生が県内外の自動車や被服関係の会社等に就職できたとのことであります。黒川貴郎校長から以上のような説明を受けた後、授業を参観いたしました。耳の不自由な子供たちが先生の口元を見ながら一生懸命発声練習を続けている姿や、人形を 使って美容師の練習に励んでいる高等部の生徒たちを見て、大変に心強く思いました。また特に、同校の校舎の壁にかかれた「飛翔」と題した壁画はまことにすばらしいものであり、県の郷土づくり政策の一つである「公共施設への文化性の導入」が成功をおさめていることをよく物語っていました。  午後は、まず創立百八年になるという県立追手前高等学校を訪ねました。浜口雄幸元首相を初め多数の逸材を各界に送り出した同校の沿革、高い進学率等について森田幸雄校長から説明を受けた後、本年五月にオープンした多目的ホールを見学いたしました。これは県内の高等学校の音楽や演劇等の文化行事のための共同施設として新しく建てられたものであります。「土佐の夜明」と題された美しい緞帳のかかったホールを見学し、総工事費八億五千万円をかけてつくられたこのホールの立派さに驚くとともに、市民一般を含めてできるだけ広く利用されることを望んだ次第であります。  この後私どもは、国の重要文化財の指定を受けております高知城を見学し、続いて土佐和紙の製法等を保存展示する伊野町立紙の博物館を見学し、第一日目の日程を終えました。  翌五日は、早朝七時半に高知市内の宿舎を立ち愛媛県へ向かいました。十一時に愛媛県庁へ到着し、伊賀貞雪副知事と高木方知教育長から、県勢と県教育の概況についての説明を聴取いたしました。  同県は、目下二十一世紀に向けての郷土づくりのための県新長期総合計画の策定、基幹交通・通信体系の整備等に努め、先端技術産業の導入促進による技術立県を目標に、そのための人材育成に力を入れているとのことであります。続いて高木教育長から、木造危険校舎改築基準点数引き上げ措置の恒久化、六十二年度完成予定の婦人総合センターの補助事業としての採択、高等学校以下の私立学校に対する財政措置の強化の三項目についての要望が行われました。  この後、国立大学複数受験制度の導入と県の対応、県内スポーツ施設の利用状況、いじめ問題とその対策、同和教育専任教員の配置状況、高卒者の県外への進学、就職状況等について質問と意見の交換を行いました。  午後は、まず愛媛大学本部を訪ね、坂上英学長から同大学の概況等についての説明を受けた後、同席の学部長から各学部の教育、研究の状況についての報告がありました。各委員から、同大学における産学官共同研究の実情、県人口の老齢化と医学部の対応、入試制度の改革への対策、教育学部学生の男女比と就職率等々についての突っ込んだ質疑が行われました。次いで大学のキャンパス内を一巡し、少し離れた樽味地区にある農学部を訪ね、実験施設や附属農場等を視察し、次の訪問先である松山市立子規記念博物館へ向かいました。  同博物館では、和田茂樹館長の案内で、正岡子規の作品や遺品の見学を初め我が国の近代文学と松山市との関係等についての説明を受け、大変意義深いひとときを過ごすことができました。  次に私どもは、本年四月に開館した県立文化会館を訪ねました。総工費二百億円もの巨費を投じて建設されたものだけに、劇場形式のメーンホールを初め各種の近代的施設は全く目をみはるばかりのすばらしさでありました。  最終日は、初めに県立第一養護学校の整肢療護園分校を訪問いたしました。同分校は現在九十三名の子供が在籍していますが、その半数以上が脳性麻痺であり、併設の小児整形外科病院と協力して子供たちの養護と訓練に当たっていました。田中昭夫校長と医師三宅良昌園長の案内で治療と訓練の様子を見学させていただきましたが、障害にもめげず自立に向かって頑張っている子供たちに深い感銘を受けました。  この後、砥部焼の窯元梅野製陶所を訪ね、三百年の歴史を持つすばらしい焼き物の製造工程を見学して、今回の派遣日程を無事終了いたしました。  最後に、今回の調査結果が今後の本委員会の審議、ひいては国の諸施策に反映されることを願うとともに、この場をかりまして視察先の関係者の方々に改めて御礼を申し上げます。  以上御報告申し上げます。

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) 次に、第二班から御報告をお願いいたします。田沢君。

田沢智治自由民主党

○田沢智治君 去る九月四日から六日まで岩手県及び宮城県に派遣されました第二班の調査結果の概要を御報告申し上げます。  第二班の派遣委員は、粕谷照美理事、吉川春子理事、山東昭子委員、高木健太郎委員、勝木健司委員、下村泰委員と私田沢智治でございます。  一日目は、まず岩手県庁において、中村直知事と中島孝助教育長より県勢と教育概況の説明を受けました。  本県は、「ふれあい」を深める教育を推進中であり、県教育の課題としては次のようなものがあるとのことでした。  第一は、減少傾向にあるとはいえいまだいじめの問題、自殺等の問題が深刻であります。これについては、全国に先駆けて対策推進本部を設置し取り組んでいるということでございました。第二に、現在県内の小学校の三三%、中学校の二四%が僻地校であり、その振興が永年にわたる教育課題であるということであります。第三は教員の資質向上策であり、本県では総合研修センターを設置し、対応しているということであります。第四は教育条件の整備関係で、校舎、屋内体育館の二〇%が木造であり、老朽化が著しいことであります。また、四十人学級を都市部でも実現する必要があること、複式学級の解消が必要であること等が挙げられておりました。  この後、僻他校の教職員の人事交流、教員の海外研修の実態、養護学校卒業後の進路、登校拒否児の現状、大学進学率等について活発な質疑、意見交換が行われ、最後に次の五項目についての要望がありました。  第一に、木造危険建物要改築基準点数の引上げ措置の恒久化。  第二に、公立文教施設整備の国庫補助事業量の確保。  第三に、大規模改修費用に対する補助制度の拡充と地方債措置。  第四に、中・高校セミナーハウス整備費に対する補助。  第五に、史跡等の買上げ補助事業量の確保。 以上でございます。  次に、岩手の自然に恵まれた広大な校地に、東北地方では初めて体育科を設置し、最新の設備を備えた体育館等が立ち並ぶ県立盛岡南高等学校を訪ねました。大友晋二校長から本校の概況説明を受けた後、三つの体育館での生徒諸君の若さあふれる体育の授業を参観いたしました。創立四年目の若い学校でありながら、本年、県の高校総合体育大会において男子陸上競技で総合優勝をしたのを初め、数々の成果を上げるまでになっております。また、体育の成績とあわせて学力も向上する、クラブ活動に熱心に取り組んだ経験が社会に出てからも大いに役立つ等、教育効果が上がっているとの報告を受けました。  続いて、本年五月三日に装いを新たにオープンしたばかりの石川啄木記念館と旧渋民小学校等を訪ね、生誕百年になる石川啄木をしのびました。  二日目は、藤原秀衡、源義経、武蔵坊弁慶八百年御遠忌特別大祭に沸く平泉町を訪れました。ここでは国宝中尊寺金色堂、国の特別史跡・特別名勝と二重指定となっている毛越寺庭園等を見学し、藤原三代の栄華に思いをはせ、これらの貴重な文化財を今後も十分保護していくことの必要性を改めて痛感いたしました。  次に、宮城県におきましては、まず県庁を訪れ、浅野大三郎副知事、関本朝吉教育長から県勢及び教育の概況説明を受けました。  県教育行政の直面している課題は次のようなものであります。  第一は、台風十号により文教施設がこうむった被害の早期復旧ということであります。第二は、 増加の一途をたどる青少年の非行についてでございます。県では青少年非行防止県民総合ぐるみ運動の推進、在学青少年指導員の配置等に力を入れているという報告を受けました。第三は、高校生の急増、急減に対する対策であります。あわせて高校の学科の再編成等も目下検討しているということでありました。  次いで、ハイテク産業誘致による高卒者の雇用状況、障害児の学校選択の実情、高校農業科の現状、外国人教師招聘の見通し、生涯学習のあり方等広範な問題についての意見交換が行われた後、以下のような要望を受けました。  第一に、台風十号に伴う八億円を超える文教施設の被害に対する特段の配慮。  第二に、国際児童年記念青少年野外活動施設の整備促進。  第三に、宮城教育大学への大学院設置。 以上、県固有の重点項目が挙げられた後、公立学校の学級編成及び教職員定数の改善、義務教育諸学校の教科用図書無償制度の堅持、公立文教施設、社会教育・社会体育施設、学校給食施設等の整備に対する助成措置の拡充、私立学校の経常費に対する財政措置の強化についての要望もありました。  次に、「開かれた」総合美術センターとして県が誇る宮城県美術館を訪ねました。この美術館の特色は、県民がただ作品を見るだけではなくて、みずから創作を体験できるようになっていることであります。そのために創作室が用意され、学芸員等の指導者も配置されております。さらに創作活動発表の場として県民ギャラリーもあり、地域に根差したすばらしい施設でありました。なお、ちょうど開催されておりました開館五周年を記念した特別展「比叡山と天台美術」を、県民とともに鑑賞することができたのであります。  最終日は、まず重複障害を持つ子供たちのための県立光明養護学校を訪れました。佐々木俊校長から同学校の概要や適正な就学指導、卒業後の進路指導のあり方、教員の現職教育等の学校運営上の問題についての説明を伺った後、校内視察を行いました。子供たちはそれぞれの障害の程度に応じた機能回復訓練や技術習得訓練に励んでいました。作業への懸命な取り組みとその純真な笑顔を見るにつけ、昨年度の高等部卒業者のうち一人も就職できなかったという学校側の報告を聞き、大変に心が痛んだ次第でございます。この点が今後の障害児教育の重要な課題であると改めて認識をさせていただきました。  この後、東北大学のサイクロトロン・ラジオアイソトープセンターと大学附属図書館を視察いたしました。石田名香雄学長から同大学の概要について説明を受けた後、松澤大樹センター長よりポジトロンがん診断法による肝臓がんの治療など、同センターにおける具体的研究成果を伺い、また実際に施設、装置を見学し、放射線利用による医学の進歩に意を強くすることができました。  最後に、今回の調査結果が今後の本委員会の審議、ひいては国の諸施策に反映されることを願うとともに、この場をかりまして視察先の関係者の方々に改めて御礼を申し上げるものであります。  以上御報告申し上げます。

仲川幸男自由民主党

○委員長(仲川幸男君) これをもって派遣委員の報告は終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後零時三十一分散会

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