建設委員会 第12号
- 発言数
- 234 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1986/04/16
会議録
○瓦委員長 これより会議を開きます。 内閣提出、参議院送付、国際花と緑の博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案及び都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案の両案を議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。山中末治君。
○山中(末)委員 私は、ただいま議題となりました国際花と緑の博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案並びに都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案につきまして、若干御質問申し上げたいと存じます。 まず、都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案についてであります。 第三次五カ年計画が終わったわけでありますが、資料等によりますと、第三次五カ年計画の計画と実績の間に、これは見込みであろうと思いますが、差が出ております。この差が出た主な理由というのはどういうものでしょうか、お伺い申し上げます。
○牧野政府委員 第三次五カ年計画は、総額二兆八千八百億でございますが、調整費を除きまして、一般公共、地方単独で二兆六千九百億というのが計画でございました。それに対しまして、実績は二兆六百十一億でございますから、進捗率は七六・六%。私どもは前々から見込みでアバウト四分の三と申し上げてきましたが、結果もそのとおりになってしまったわけでございます。 なぜそういうことになってしまったかという先生のおただしでございますが、五カ年計画をスタートさせました五十六年度におきましては、今から振り返ってみれば、そのころ既にいわゆるゼロシーリング、マイナスシーリングの萌芽状態であったわけでございますが、そのころは私ども多少は伸びるということで五カ年計画をつくったわけでございますが、それが諸般の情勢なかんずく、財政の危機的状況を反映して、端的に言えばゼロシーリングあるいはマイナスシーリングが続いた結果、いろいろな工夫はしたつもりではございますが、結果として先ほど申し上げたような進捗にとどまったと理解しております。
○山中(末)委員 私がお聞きしたのは、国がみずから進めるものと地方が進めるものとございますが、地方が進めるものについては地方の方から要望が少なかったのか、こういう点であります。いかがでございますか。
○牧野政府委員 先生の、地方が進めるものというのは地方の単独事業という御指摘でございましょうか。――だとすれば、単独事業は、もちろん御案内のように、地方が自主的に財源を組んで仕事を行われるわけですが、これも結果としては七八・六でございます。私どもが補助で関与しております一般公共事業の推捗は七四・八でございますから、三・八ポイントほど地方単独の方が高い、平均した結果が先ほど申し上げた七六・六ということでございます。 以上でございます。
○山中(末)委員 くどいようですが、一般公共事業として七四・八%の達成率という見込みでありますが、これの理由は何ですか。
○牧野政府委員 その理由は、国が予算で関与する分野と御説明のとき申し上げたことでございますから、そのときの国費が少なかったことが一番大きな原因だと理解しております。
○山中(末)委員 わかりました。 次に、今局長から御説明がありましたようなことを踏まえて、第四次計画を立案し、六十一年度から逐次実施されるわけでありますが、この予算の内訳、この五カ年計画が達成されたときには国民一人当たりの公園緑地面積が五・七平方メートル、長期目標としては二十平米を目標としている。これはいろいろな理由が出てくると思いますけれども、達成していかなくてはならないと思います。これに対する今おっしゃったような経過を踏まえてのお考えがあれば簡単にお聞かせいただきたいと思います。
○牧野政府委員 私どもは、都市公園の長期的な整備目標としては、二十一世紀初頭に一人当たり二十平米の整備水準まで持っていきたいと考えております。ただ、現在の到達状況が、六十年度末、第三次五カ年計画終了時で一人当たり四・九ということでございますから、約四分の一の達成でございます。 そこで、大きいものを望むことはいいことでございますが、着実に歩を進めるという意味で、今度お願いしております五カ年計画の前作業として、都市計画中央審議会の御答申が出た際に、とりあえず二十世紀に残された十五年間で五カ年計画が三つできるわけでございますが、この十五年間で長期目標の半分である十平米、現在の到達点から申し上げればちょうど倍になるわけでございますが、十平米まで持っていって、あとは二十一世紀で後輩の人が努力するという格好にしなさいという御答申をいただきました。 その三つある五カ年計画の第一番目が今度の第四次五カ年計画になるわけでございますが、ここでは、私どもは多々ますます弁ずであることはもちろんなのでございますが、財政状況なり第三次の事業実績なりをいろいろ踏まえた結果、まず四・九から五・七までいく、あるいは調整費を全部使えばちょうど一平米上がって五・九まで持っていくというふうなことで着実に計画を進めたいと考えておるわけでございます。
○山中(末)委員 先ほどの局長の説明でも第三次計画の総額が二兆六千九百億とおっしゃっていましたね。これは調整費を千九百億ほど外しておられるわけですね。このときはまだ調整費が千九百億でありますが、この第四次計画の中では五千七百億の調整費が入っていますね。この調整費は、ほかの法案のときも申し上げたのですが、三カ年ぐらいで積み直しをやってみて、見直すかどうかを検討するという付記がされていますね。この総額でいきますと、第三次計画と第四次計画の案では、総額は多少四次計画の方が上回っている。ところが、先ほどおっしゃったように、第三次の場合は千九百億の調整費がある。第四次の方はそれが五千七百億の調整費になっている。この調整費というものを除くと、第四次の方が相当事業費の総額が減っているわけですね。それでこの調整費というのは、第三次計画と第四次計画の総事業量の見せかけでこれだけ上回っていますということにすぎないのじゃないか、こういう感じがして仕方がないのです。 それは意欲としてはわかります用意欲としては、こういう調整費を五千七百億つけて四次を達成するんだということはわかりますが、済んだ後振り返ってみると、これは見せかけの数字だったという印象が非常に強いわけですね。ですから、この調整費五千七百億の問題について、この間もほかの法案のときにお聞きしたのですが、この調整費というのは、私が今申し上げた見せかけじゃないという点についてはどのように考えればいいのかお聞かせいただきたいと思いますし、あわせて、この点については非常に大事なことでありますので、後から大臣のお考えもお聞かせいただきたい。
○牧野政府委員 まず、数字的な物の考え方の方は、事務的なことですから私から申し上げます。 見せかけという御指摘でございますが、私どもとしてはやはり五カ年計画の中に調整費として組む以上、それはそれなりの意味があるものと考えております。ただ、御指摘のとおり現在の日本の社会経済情勢あるいは財政状況等から見て、非常に流動的な要素が従来にも増して高いあるいは強いという観点で、このたび結果的に千九百が五千七百ですから、ちょうど三倍ということになっておることは先生の御指摘のとおりでございます。 ただ、これにつきましても、基本的な調整費の性格は第三次の場合と変わらないと認識しておりますが、その中においても、やはり三年たったところで見直すことあり得べしということが入っているということは事実でございますから、そこのところはそれなりにその意味合いがあろうか。私どもとしてはその辺をばねに使って、いい方に行きたいというのが担当局長の心情でございます。
○江藤国務大臣 都市公園がその整備の必要性を説かれてからまだ日も浅いわけでありますが、非常に整備率がおくれておる。したがって、年次的に見ますとこの程度は何としても達成率を上げたいという願望があります。片一方ではどうにもならないという財政的な事情がある。そういうことの中で、五カ年計画でありますから、いわゆる三年間もいたしますと経済的面でもあるいは財政的な事情でも変化もまた生まれてくるであろうから、そのときには事業費に繰り入れていこう、こういう考え方で調整費を私どもは眺めております。 特に六十一年度の場合は国会でもしばしば議論がございまして、しっかり前倒しをやっていけ、早期執行をやっていけ、こういう御議論がたくさん予算委員会を通じてありますわけで、したがいまして、先般関係閣僚会議では過去最高を上回る前倒しをやれ、こういうことに方向が決まりました。過去最高というのは五十七年の七七・二%でありますから、私どもは八〇%を念頭に置いて前倒しをやっていく。こういうことになりますと、中には用地買収その他でなかなかうまいこといかぬのもありますから、全体を八〇に並べ上うと思うと、きのう参議院で私申し上げたのですが、下水道のような用地買収の要らないものは、おおよそ八九%、九割近く上半期でもってやってしまおうかということで実はやっておるわけであります。 そういたしますと、いやが応でも後いわゆる下半期の仕事の事業費は一体どうするんだ、こういう問題が出てくるわけでありまして、私はこの委員会でもしばしばお答えいたしましたが、この予算をつくりましたときと、予算を執行する段階になりましたら、内外の状況、経済状況というのは相当な変化をしてくる。その変化に対応のできるように我々いつも準備しておかなければならぬ、こう思っておりますと言っておりましたが、まさに私はそういう時期が近づきつつあるのではないか。ですから、三年先は待たずして、この調整費等も私どもはやはり見直す議論をするときが来ることを実は念願して、今回の御審議をお願いを申し上げておる、こういうふうに御理解をいただくとありがたいと思います。
○山中(末)委員 意欲のある御答弁でございますが、振り返ってみますと、第一次計画には予備費が一兆円ですね。第二次計画には予備費一兆一千億、そして第三次計画では予備費がなくなって調整費が千九百億、こういうことですね。そして今度の場合が五千七百億ですか。そうすると予備費と調整費という使い分けはしていますけれども、これは済んだ後から見ますと一つも使ってないのじゃないかということと、大臣今おっしゃったように、前倒しはそういう方針で強い決意で言われています。八〇%ほどやりたいというふうにおっしゃっていますが、その前倒しにしても調整費そのものが前倒しに含まれない。これはだんだん後へ残っていく、結果的にはこういうことになっています。 そうすると、どのように理由をつけようとも、結果的にはこの調整費を除いたものについて前倒しということにならざるを得ない。ことしの場合もそうだろうと思うのです。この第四次の中でことしの分は予算化されていますから、そうすると調整費というものは除かれている。だから前倒しするなら、それくらい必要なら、私は必要だと思うのですが、調整費も含めて前倒しをしていかないと意欲というものがあらわれてこないのじゃないか。枠はあるわけですから、そのように実は思うわけですね。 そのあたり総合的に判断すると、これは見せかけじゃないかというふうに思わざるを得ない。実力大臣のことですから、これは今当初のあれですから言えませんけれども、年度途中においても良質な財源があれば、調整費を取り崩して、そして予算に補正として組み込んでいくというぐらいの意欲で取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。
○江藤国務大臣 全体を八〇%前倒しをしていくということになりますと、下半期については一体補正を考えるのか、それとも建設国債を考えるのか、あるいはまた六十二年度の予算を債務負担行為みたいにしてすっかり将棋倒しみたいに前倒しをしてくるのか、いろいろなことを考えなければいけないだろうと思うのです。 しかしながら、私どもは事業官庁でございますから、何としてもこの数字に上がっておるものは自分たちで積極的に消化していく。そのための創意工夫はこれからしっかりしていかなければならぬと思っております。
○山中(末)委員 それともう一つ前倒しの問題でありますが、地方公共団体がみずから公園整備をしていくという地方単独事業があるわけです。これが一兆二千四百億ほどあるわけですね。これについて今大臣のおっしゃったように、一般公共事業としての前倒しの問題と、それから地方公共団体が単独でやる事業の場合の前倒し、その場合の財源措置といいますか、これも含めて前倒しが考えられ得るのでしょうか、お尋ねいたします。
○江藤国務大臣 当然財源措置を含めまして考えることになります。
○山中(末)委員 それではもう一つ、この都市公園の問題でお尋ねいたしますが、今、国営で河川公園といいますか、これが進んできています。私は京都ですので、淀川水系あるいは桂川水系の中で、河川公園について計画概要とかあるいはまた進捗状況等がわかっていましたら、簡単に説明いただければありがたいと思います。
○牧野政府委員 淀川河川公園でございますが、十二ございます国営公園の一つでございまして、釈迦に説法でございますが、淀川の持つ良好な自然的環境を保全し、また活用しながら、近畿圏全体の広域的なレクリエーション需要に対処するためにつくられて、四十七年度から国営公園として事業に着手をしております。 お話しのように、大阪府と京都府にまたがる面積で、計画面積は九百四ヘクタール、非常に大きいわけでございますが、この中で現在までに百四十八・五ヘクタールの供用開始をしております。これは、九百四を分母にいたしますと一六・四%の進捗率でございますが、実はその九百四ヘクタールの中に、自然地区とでも申しましょうか、人工的な手を加えないで楽しめるといいますか、そういう自然地区が百六十三ヘクタールございますから、その百六十三を九百四から引きまして、数字で恐縮ですが、その七百四十一ヘクタール手を加えるところというものを分母にいたしますと、ちょうど二割の進捗率ということでございます。
○山中(末)委員 現在の進捗状況はわかりました。 これで不思議に思いますのは、国営公園はそういうことですが、一部その河川敷を活用しまして、地方公共団体が申請を出して河川敷公園というものをつくっているところもございますね。これはよく承知しておるわけですが、例えば淀川水系でいきますと、今おっしゃったように、大阪と京都の三川合流点からほぼ合流点を含めた下流になるわけですね。そうすると、桂川流域それから直轄の木津川流域、これの河川敷には、今のところ国営公園を進めていくというお考えはございますか。
○牧野政府委員 今直ちに区域の変更をして拡大するということではございませんが、いろいろ考えるところもございますので、調査を進めている段階でございます。
○山中(末)委員 先ほど局長おっしゃったように、自然の風景とか河川敷の良好な、公園に活用すればいい場所とかこういうことを目安にしてやっておられて、必ずしも淀川なら三川合流から下とかいうことじゃなしに、ただ予算の都合とかで、桂川あるいはまた宇治川あるいはまた木津川等についても合流点から下流と何ら取り扱いに差はないんだというふうに理解してもよろしゅうございますか。
○牧野政府委員 国営公園の区域は先ほど言いましたように全国十二ございますが、例えば飛鳥のように面積で言えば非常に小さいものもございますし、あるいは木曽三川でございましたら、たしか三千ヘクタールとか非情に大きいものもございます。ですから、法律上の一定のセオリーがあって、今おっしゃったような区域に厳しく限定しておるというものじゃないと思いますので、先ほど言いましたように調査も進めておるわけでございますから、状況によっていろいろ適切な対処をしてまいりたいと思います。
○山中(末)委員 この公園というのは数多くあった方がいいのですが、河川敷等の活用の場合を考えますと、まず治水の問題を考えなきゃならぬという問題が一つございますね。それからもう一つは利水の問題でございますね。それからもう一つは環境の問題。治水、利水、環境というのが一つになってこの活用というものを図っていかなくてはならない、こういうふうになってくるわけですが、まさか直轄河川の中にあるいわゆる島、中之島とか宇治川の塔ノ島とかああいうでかいものは別として、自然で放置したような島、そこへ柳の芽が生えて、河川敷はなかなか肥料分がありますから二十年ぐらいで相当大きな木になって、あれを切って流水をよくするためには川の担当は非常に苦労しておられますね。ああいうところは原則としては将来公園にしないというお考えはございますか。
○牧野政府委員 原則として、やはりしないという方針でございます。
○山中(末)委員 わかりました。 それではここで御要望を申し上げておきたいと思いますが、淀川水系の三川合流地点から下流ということで整備をされておるのは私もよく承知をしております。なお、その上流でございますが、木津川、宇治川、桂川、これは地元だけのことを申し上げて申しわけないのですが、この三川につきましても、ひとつ積極的に、いい場所がありましたら国営公園の進捗を図っていただくということと、もう一つは、それほどまで大きくない面積でも河川敷を公園化していきたいという希望が地元の方で起こってくるかもわかりません。それにつきましては、流水の問題とか治水の問題とか出水時の問題とかいろいろ難しいことがありますけれども、ひとつ積極的に取り組んでいただくことを要望しておきます。 その次に、国際花と緑の博覧会関係についての質問でございますが、この法律案では、政令委任事項というものはたくさんございますか。
○牧野政府委員 政令委任事項はほとんどございません。
○山中(末)委員 わかりました。 それでは、この花と緑の博覧会への参加をする方は相当数見込んでおられると思いますが、会場への交通手段について、せんだっても建設委員会で少しお伺いしましたが、現在わかっている範囲において説明をいただきたいと思います。
○牧野政府委員 必要がございましたら、また具体的な路線名についても申し上げようかと思いますが、原則として、先ほど終わりました科学技術博の場合とは違って立地条件はいいというふうに考えておりますが、それにしてもかなりの人数の入場者数を前提に考えますと、アクセスの問題というのは極めて重要だと考えます。そこで、原則的に言えばバスでございますとかあるいは国鉄、京阪電鉄等の既存の鉄道等を活用するということになろうかと思いますが、その際に、もちろん必要がございますれば、私どもが所管をしております道路事業なり街路事業で道路整備等を進めてまいりたいと思います。 それからまた、既にこれも御案内でございますが、大阪市で京橋のところから会場までの地下鉄の計画を立てておいでになります。これにつきましては、既に大阪府知事へ軌道法に基づく特許申請がなされておりまして、所定の手続を経て今年の三月二十五日付で運輸、建設両大臣あてに大阪府知事から進達をされております。私どもとしてはその進達を受けて、現在内容を審査中でございますが、こういうもろもろの手段を講じてアクセスの万全を期したいというふうに考えております。
○山中(末)委員 この花と緑の博覧会というのは国際的な行事でもございまして、非常に範囲の広い影響の大きいものだというふうには存じておりますが、こういう博覧会は半年なら半年やっただけで終われりということではないと思うのです。この博覧会が始まる今から四年間なら四年間の間、担当のところの知恵と力と情熱を出し合って準備をしていく。その準備をしていくということが各地方等に波及しまして、波及効果が出てくる。そして公園緑地というものがもう少し良好な状態に発展をしていく、この辺の波及効果というものがなくてはならないと思います。そのために一つの事業としてなされる、そこに国費も入れていく、民間の力も入れていく、こういうことだと思うのです。 今、緑が非常に少ない都市緑化の問題ですね、この都市緑化の問題について、この博覧会を目標にして努力をしていかれる中で、あるいはまた、博覧会を通じての何といいますか経験の中で、都市緑化というものをどのように進め一でいかれるか、この点について基本的な問題ですからお尋ねいたしたいと思います。
○牧野政府委員 先生の御指摘のとおり、花と緑という広範なテーマでありますが、その中で私が担当しておる公園整備という面も非常に大きな重要な柱でございますし、このシンボリックな行事を契機として都市公園整備、都市の中の緑の整備がより一層進められるように私どもも願っておるものでございます。 いわゆる都市の緑をどうやって保存し、回復するか、あるいはふやすかというおただしでございますが、私どもやはり中心となる都市公園の整備あるいは街路等でも街路樹の整備もございますが、こういう公共施設の緑化、それと何といいましても土地の大半を占める民有地の緑化、こういう緑化を総合的に進める必要があると考えております。と同時に、緑化を進めながら片一方で、ばたばた緑が減るということではこれはどうにもなりませんので、いわゆる貴重な緑地の保全を図る必要があるというふうに考えております。 そういう観点で私どもは、昭和五十一年の都市緑化対策推進要綱以来いろいろなことを考えておりますが、五十九年の十二月には「二十一世紀〝緑の文化〟形成をめざして」、俗にいう緑の三倍増構想というようなものも提唱いたしまして、総合的に都市緑化を進めている状況にございます。
○山中(末)委員 ちょっと質問が大ざっぱな質問でありましたので答えにくかったと思いますが、具体的には、つくば万博それから沖縄海洋博のときも一生懸命に頑張ったのですけれども、つくば万博も終わりました。終わってから見ますと、沖縄の海洋博の問題は、地形的にああいう南の方にありまして珍しいので、沖縄を再認識させるということには非常に大きな影響があったのじゃないかと思いますが、つくば万博の場合は、何かやっているぜという感じで、済んでしまえば、国民の中に科学とかあのテーマでありました問題が残っていっているかというと、そう深く残っていないのじゃないか。何か派手にやられたなという感じが国民一般にはあったのじゃないか。しかし、出展者とかそういう方には非常に思い出の多いこともあったのじゃないかと思いますけれども、それでは少し物足りないというふうに思います。 この緑、花という問題は非常に大事な問題でございますので、例えば具体的に、今までやっていなかったようなPRとかそういうものも進めていくべきじゃないか。これを機会に、先ほどおっしゃった要綱等の中も私十分見ておりませんけれども、例えば一坪に何本かの木を植えましょうとか、そういう木はどういうふうにあっせんしましょうとか、フラワーセンターとか花卉センターとかそういうものが全国的にできつつありますから、そういうところの苗をどうするとかいうところまで関係都道府県、市町村とも連絡をとりながら、具体的にそういうものをふやしていく。 それともう一つは、何でもかんでも木を植えたらいいということじゃなしに、一例を挙げますとナシ畑等については、これは余り近所に植えてはならない樹種があるわけですね。そういうものも含めて、果樹園の近所にはこういう木はいけませんとかこういうものはよろしいとかいうことも含めて、これは建設省自身がおやりになる問題ではないかもわかりませんけれども、関係省庁、知恵を出していただいてそういうものを普及していく。そしてこの花と緑の万博が盛り上がっていくまでにそういうものが定着していく。終わった後もそういうものが定着していって、花と緑というものがもっともっとふえていく。こういう具体的なものを実はお聞きしたかったのですが、これは局長さんだけの守備範囲ではございませんので、大臣に要望いたしておきます。どうぞよろしくお願い申し上げておきます。 それからあと、この二月の十四日に財団法人の博覧会協会が発足したということをお聞かせいただいておりますが、具体的に、この花と緑の博覧会の準備状況、施設等に対する計画、それから資金計画、それから国の方としては建設省、通産省、農林省等も力を合わせていただいてこれからの指導、助成等をしていかれるわけですが、そういうことの考え方、跡地の利用の問題、特に一番大きな話題になりますのは何人やってくるかなということが話題になりますので、その辺の見通しとか催し物、そういうものの概要について現在わかっている時点でのお考え方をお聞かせいただきたいと思います。
○牧野政府委員 広範なお尋ねでございますので、一つ一つお答え申し上げますが、博覧会協会は通産省、農林水産省、それから建設省各大臣の認可を得て、財団法人として二月十四日におかげさまで無事にスタートさせていただいております。この博覧会協会が実際の博覧会の運営なり実行の主体でございまして、そこに対する指導、助成という意味でございますが、私どもは現在法案審議をお願いしておりますが、この法案を無事に通していただければ人材を派遣するということも容易になりますし、それから国の補助ということも法律上も可能になるわけでございます。 それから、そういう法律に盛られておること以外にも、先ほどから先生の御要望にもございましたが、この博覧会を開く場所、大阪の鶴見緑地がそもそも大阪市立の都市公園そのものでございまして、その公園も実はまだ築造中でございますから、そこに公園整備費等をつぎ込んで、公園としてもよくするけれども、それが同時に六十五年の博覧会のためにも大いに役立つという意味、こういうことも協会に対する実質的な非常な援助、助成ではないかと思います。それからさらには、先ほどもおただしもありましたが、関連公共事業の整備等、これも大きな意味では助成になるだろう。いずれにしても、私どもは関係省庁総力を挙げてこの事業が無事に達成できるように応援をしてまいるつもりでございます。 それから、会場の整備の資金計画でございますが、これもまた厳密には確定したというわけではございません。一応私どもが現段階で考えておることを申し上げますと、会場の総建設費というのを四百八十億円くらいに考えております。ただこの中に、四分の一の百二十億円は今申し上げました本来の公園整備で、公園整備を続行するわけでございますから、本来の公園整備費既定計画分を百二十億くらいはつぎ込もうと思います。それから残りの三百六十億が、言ってみれば主会場の整備費というふうなことになるわけでございますが、その中にも、将来とも公園として存置することが可能な施設はできる限りこれも公園整備費で、これは若干のプラスアルファ的になりますが、私ども毎年どこかで開かれております国体等にも経験がございますから、そういうものを踏まえて、妥当な範囲内で将来とも存置するようなものについてはさらに公園整備費を入れる、その残りにつきましては、現下の財政状況等もございますが、いろいろな諸情勢を踏まえて民間活力もぜひ大いに活用したい、最後に残った分についてはひとつ国と関係地方公共団体で折半で負担しようというふうなおおよその資金計画といいますか、考え方をしております。 それから、施設整備計画でございますが、これも厳密には、そのために博覧会協会がスタートをし、その中に専門の委員会というのがつくられまして、今後六十一年度鋭意詰めるわけでございます。でございますが、私どもがBIEなりあるいはAIPHなりへ、日本でこういうものを開きたいというときにおよその概念的なものを申し上げておりますが、そういうものについて申し上げるならば、一つは、まず庭園博の一種でございますから各国の庭園、園芸等の展示コーナー、そういうゾーンをつくる必要がある。それから、当然地方公共団体なり民間からの出展を行うゾーンもあるだろう。さらに、いろいろな芸術、文化、歴史等の展示を行うゾーン、さらには楽しいレクリエーションなりフェスティバルなりを行うためのゾーン、そういうものを適切に、主会場百五ヘクタール程度でございますが、その中に配置をしていきたいというふうに考えております。 それから、跡地ということですが、これはただいま先生のお話にもありましたように、私どもも、終わった、ああ終わって何もないというふうなことではいけないと思っておりますので、もともとが都市公園でございますが、結果的に言えば、会場としては先ほど言った主会場百五を含め駐車場等で百四十くらいを動員したいと思いますが、今オープンしておりますのが約七十ヘクタールですから、終わるまでの段階に未買収地等もせいぜい買収をいたしまして、いわゆるこの花と緑の博覧会をここでやったんだという成果を後世に残す立派な都市公園に育て上げていきたいと考えております。 それから、入場者数というのはなかなか自信を持ってお答えしにくいところではございます。ただ、最近終わりました科学博が御案内のように二千万人を若干超えた入場者がございました。あれに比べますと、若干身びいきになるかもしれませんが、今回の立地条件は先ほども申し上げましたようにかなりいいということと、あそこの花と緑の博覧会の単品だけではなしに、ごく近いところに京都ですとか奈良ですとか、あるいは都市公園を非常に整備されている神戸市とか、神戸市等も外国のお客さんも大変見に来ることが多いわけですが、そういう非常に貴重な連係プレーをとりやすい場所を控えておりますので、そういう多角的な売り込みというかPRをして、今のところ希望でございますが、やはり科学技術博覧会と同程度の二千万人ほどの入場者が来てほしいなと考えておる次第でございます。 そういうことのためには、当然魅力のある催し、イベントを考える必要があるわけでございますから、これも具体的なものは協会でおいおい具体的に詰めていかれると思いますけれども、花と緑をテーマにしたいろいろなコンクールとかコンテスト、魅力のあるものを用意をしていきたい、かように考えておる次第でございます。
○山中(末)委員 それでは確認だけいたしておきますが、跡地利用に関係しまして、鶴見緑地ですね、この博覧会が始まるまでには鶴見緑地の面積、これは都市公園として完成をするというふうに考えていいですね。
○牧野政府委員 そういうふうに努力をしたいということで、鶴見緑地の都市計画決定面積はたしか百六十一・九ヘクタール、かなり広いものですから、それから会場に使うのは先ほど言いましたように百四十ですが、厳密に言うと百四十の中に若干百六十一・九とは関係のないところもあります。これは地理的に駐車場、ネグリジブルスモールですが、そういうところもございますから、私が申し上げましたのは、ほとんど百四十は都市公園の百六十一・九ヘクタールの中ですから、鋭意買収を進めてできる限り本格的な供用開始に持っていきたい、そういうふうに努めたいということでございます。
○山中(末)委員 それでは、この博覧会に関連をしまして農水省の方にお伺いしたいと思います。 私も農村地帯に住んでいるわけですが、農業は収入面において非常に苦しい状態に置かれています。農業自体が一体今何をして収入を得たらいいのか、農家自体も非常に苦しんでいるところなんですね。こういう花と緑というのは、花もそうですし緑、花卉類、そういうものは農水の担当なんですが、この博覧会を前提として、あるいは博覧会を盛り上げていく中で、終わった後、こういう三段階がありますが、農水省とされては、この博覧会を通じて農林水産業の中の農林業を発展させていくためにどう活用されようとしているのか。広い範囲、何かぼうっとした質問ですが、ひとつお考えをお聞きしたいと思います。
○畑中説明員 今私どもの方で、この花と緑の関係で生産を主として担当しておるわけでございますが、全体で産出額が四千億ぐらいになっております。ほかの農林水産物、むしろおなかに入れる方のものは伸びが非常に鈍ってきているわけでございますが、花の関係というのは今でも割合に伸びているという、私どもとしては大変貴重な、将来伸びる分野として考えておるわけでございまして、特にこの花と緑の博覧会、四年後でございますけれども、こういうものが全体として盛り上がってまいりますと、やはり非常に需要が新しく出てくる、消費がふえるのではないかということが一つございます。それから、中でいろいろな国際的なコンテスト等もやりたいというふうに私ども考えておるわけでございますが、そういうことを通じて技術水準が上がってくるというようなこともございます。 したがいまして、そういったものを契機にして、さらに我が国の花卉産業というものを発展をさせたいということで、今いろいろ前段でお話がございましたけれども、大阪周辺だけではなくて、こういうものを通じて全国的な花の生産というようなものがふえて消費もふえるというような状態になるように、私どもとしてもいろいろな施策を加えていきたいというふうに思っておるわけでございます。直接的には、大阪府周辺ですと六カ月間その花を維持しなければなりませんので、そういったところでいろいろな生産が行われるという直接効果もあろうかと思いますが、こういうものを契機にして消費をふやし、技術水準を上げ、全体の活力といいますか、花の生産に対する活力を高めていきたいというのが私どもの考えでございます。
○山中(末)委員 具体的に今の花卉類の需要が伸びているというのは、農林水産省の中でこれぐらいが、ちょっと見通しが需要が伸びていいんじゃないかという感じが実はします。ちょうど幸い、この博覧会が四年先ですね。私も余り経験がないのですが、例えばサツキですね、サツキの挿し植えをしますな。あれはやはり植えかえするのは三年目ないし四年目くらいがちょうどいいのですな、これぐらい伸びまして。そうすると、そのときになって育苗をしてもこれは追いつきませんので、この花の博覧会を一つの目標にして、先ほども建設省の局長さんに申し上げていましたけれども、今から育苗していく、そしてこの花の博覧会に出荷をしていくということについては、なかなか難しいかもわからぬけれども、この花の博覧会のサブのような会場をできるだけつくっていく。これは公園を整備していく中でもいいわけですが、そういうことで、この花の博覧会が大阪でやられるのと時を同じくするような形で各地方にこういうものを呼びかけていく、育苗したものをそこへ出荷していく。これは一例にすぎません。またこれがいいかどうかはわかりませんが、私は、こういう積極的な農水省としての働きかけを特にお願いしたいと思うのです。 私も花卉市場をちょっと調べてみたのですけれども、これはまだ伸びていく余裕がありそうですね。ただ農林業の場合は、一つのものが伸びていって、苗が一本五十円で売れだということになるとわっと広がるのですね。その辺が非常にしんどいところですけれども、しかし、そういう中においてもひとつ次長さんの方で十分お考えいただいて、こういうせっかくの機会で国費も公費も入れるわけですから、農林業についでこれが一つの何か芽生えが出てくるような方法をお考えいただきたいと思いますが、そういう意欲はございますか、念のために伺います。
○畑中説明員 先生御指摘のように、これから需要が非常に高まっていくというものが私どもの所管の中でそう多くないわけでございます。諸外国に比べますと、花の消費というのは日本の場合にはまだ非常に少のうございますし、これから生活のゆとりというようなことで、そういった面での効用を果たす花の消費がますますふえてくる、またふやさなければいけないものだというふうに認識をしておりますので、花の万博を大阪でやるということだけではなくて、全国各地でいろいろな関連の事業ができるように関係の団体とも相談をしながら、それを契機に花の振興を図ってまいりたいというふうに考えております。
○山中(末)委員 今おっしゃったように、この会場は大阪とか京都とか奈良とか、そういう場所の真ん中あたりにありますから、都市近郊農業の振興のためにもひとつ御尽力をお願い申し上げたいと思います。まあ、四年も先の話ですから、これからもまた御質問も申し上げていきたい、要望も申し上げていきたいと思います。 後になりましたが、通産省側にもお尋ねいたしたいと思います。 お聞きするところによりますと、この花の博覧会を進めていく博覧会関係の窓口を担当しておられるということで、どのように指導をしていかれるか具体的には内容がわかりませんけれども、お願いしたいのは、この前の建設委員会あるいはまた予算委員会の分科会等でも通産大臣に要望をしておったわけですが、この博覧会の執行のためには相当な費用がかかります。そしていろいろな発注がありますが、この発注についてはできる限り地元の中小企業を活用していただきたい。精神的には花の博覧会の成功を願いつつ、自分も非常に深いかかわりがあるのだということで、この博覧会が成功するためには周囲の方々の応援、支援というものが要るわけですから、その辺のことも含めて、ここで発注をされるもろもろのものについては近郊の都市等の中小企業を大いに活用していただきたい、このように考えているわけですが、通産省のお考え方をお聞かせいただきたいと思います。
○宮本説明員 事業の具体的な発注につきましては、これから鋭意検討をいたします基本構想あるいは会場計画等に基づきまして、開催主体でございます国際花と緑の博覧会協会が行うことになるわけでございますけれども、博覧会協会を主管しております建設、農水、通産三省といたしましては、先生の御指摘も踏まえまして、事業の規模等に応じて、できる限り中小企業の方々に配慮が払われるように協会を指導してまいりたいと考えております。
○山中(末)委員 これは官公需の問題ですが、建設省におかれても毎年中小企業の振興に関する次官通達を出されております。通産省においてもこれを機会に、中小企業の振興の法律がありますから、あれを一つの根拠法にしていただいて、そしてこの花と緑の博覧会を一つの目標にしてそういう法律を徹底していくということを盾にとりながら、今答弁いただいたように、積極的に中小企業対策というものを軌道に乗せていくための御尽力をお願いしたい。 もう御存じのことですが、建設省におかれても各省におかれても、官公需の中小企業、大企業向けの発注というのは本省の場合はそこそこいっているのです。四六%ぐらいいっているのですね。ところが全体的にこれの率が下がっているというのは、公社公団とか出先とか、そういうところの発注が少ないから本省が努力されても率が下がってきているのです。そういうことも経過としてありますので、これは通産省だけではなしに、農水関係も大臣にお願いしておきたいのです。こういう機会に地元の中小商工業者並びに農林業者等を十分刺激していただいて、そしてそこに予算が回るように、収入がふえるように一段の御尽力をお願いしたいと思いますが、最後に締めくくりで申しわけないのですが、大臣、そのあたりについてはどうお考えでございますか。
○江藤国務大臣 先ほどからの御意見にありましたように、ただこのメーン会場で行事が行われるということではなくて、その周辺の都市あるいは全国的な広がりにおいてこれが将来にわたって十二分に花開くような催しであってほしいと私は思うのです。 特に、桜から菊までというシーズンがありますわけで、私の宮崎県でも実は春はフラワーショーというのをやるのです。これは相当に盛大なものであります。ですから、各県でこういう催しもありますし、農林省でも緑の週間というのもあるわけですから、こういう各都道府県あるいはまた政府がやっておる行事、そういう万般のものとの横のつながり、連絡を取り合ってそして全体を盛り上げていく。特にまた、大阪というのは一種住専のないところでありまして、町中にほとんど緑がないという特殊性がありますので一つには実は大阪を選びましたわけですから、花と緑というものに人々が潤いを求める時代になりましたので、ひとつ各方面の御意見を十分承ってそういうやり方を研究していくべきであろうと思います。 それから、こういう花と緑の博覧会に参画する人というのは大企業ではありませんで、それこそお花をやる人ですとか造園をやる人ですとか、これからバイオの時代にも入っていきますから、そういう面はまた新たな分野といたしまして、先ほど農水省で言いましたように、四千億の売り上げを支えるというのはこれはほとんど中小企業に類する人たちがやっておるわけですから、やはりみんなが参加してこの事業を盛り立てていくということが私は大事であろうと思っております。したがいまして、公園のこれからの造成から、あるいは参加する各分野でのいろいろな気配りですとか、そういうことについては御批判を受けることがないように、万般の人々が広く参加してそしてこの国民的な行事を盛り上げる下地をつくる努力をしよう、こういうふうに思います。
○山中(末)委員 一番後になりましたが、この花と緑の博覧会がうまく成功して、その効果が出てくるかどうか、これについては、私は少しの経験しかありませんが、国の方の指導、支援、これにまつところが多いと思います。この博覧会協会がいいとか悪いとかいうことはまだわかりませんけれども、過去の例からいきますと、そういう協会等は、非常に簡単に物が手に入るとか、例えばイベントをやみ場合にでも簡単に人を呼んで安くやれるとか、割合資金の関係で視野が狭くなってくるおそれは十分にあるのです。ですから、そういうところを、今初めから申し上げていますように、この花と緑の博覧会というのは、ただそのイベントを半年間やるというだけでなしにそのほかにも、それまでも、それから後も目的があるんだということ、それから農水、通産にも要望いたしましたが、その内容を実現するためにもあるんだ、そのためにも国費を入れたり協力をしたり指導したりするんだということで、もっと大所高所からの立場で御指導、御支援を願わねばこれは成功しないと私は思うのです。形そのものは済みましても、後の波及効果というようなものがなかなか出てこないというふうに思いますので、まだ年月もありますから、ひとつそういう面について大所高所からできるだけ支援と指導をお願いをいたしたいということを最後にお願いをしまして、質問を終わらせていただきます。
○瓦委員長 左近正男君。
○左近委員 このたび国際花と緑の博覧会が大阪府において昭和六十五年に開催されることが決まった、このことについては地元では超党派で歓迎をしておるわけであります。したがいまして、これをぜひとも成功さしていただきたい、そのためにやはり国としてもこの博覧会に対して積極的な対応をしていただきたいと思うのですが、大臣としての決意なり所信をお伺いをしておきたいと思います。
○江藤国務大臣 国際博覧会としてここに行われるわけでありますし、しかも大阪という格好の場所でありますから、私どもとしては、この計画から実施に至りますまで、農水省、通産省、関係の省庁と十分連絡を密にしながら、あらゆる努力をしていきたい。なかんずく、内容も非常に大事であります。 それからもう一つは、運営の方法、なかんずく、交通網、足の心配、こういうこともあるわけでございますから、さっき山中先生からも御指摘がありましたが、科学博みたいに終わってしまったら何だったかと言われるようなことのないように、その内容においても十分創意工夫して、将来にわたってこれが一つの大きな資産となるような重みのある催しにするように、これからひとつ努力をしたい、こういうふうに思っておるところでございます。
○左近委員 この花博の博覧会としての位置づけの問題ですが、過去三回、俗にまあ万博的なものがやられておるわけです。四十五年の日本万国博覧会、五十年の沖縄国際海洋博覧会、六十年の国際科学技術博覧会。今回の国際花と緑の博覧会というのは、こういう過去行われた三つの博覧会と性格的に同一のものとして理解をしていいのかどうか、その点いかがですか。 〔委員長退席、東家委員長代理着席〕
○宮本説明員 昭和四十五年に大阪で開催されました日本万国博覧会は、人類の進歩と調和をテーマといたしまして、人類の活動の分野のうち二つ以上の分野に関連するという意味で、国際博覧会条約上、一般博覧会に属するものとして、博覧会国際事務局、BIEによる開催の承認を受けたものでございます。また、昭和五十年から五十一年に開催されました沖縄国際海洋博覧会、それから昭和六十年、昨年の筑波におきます国際科学技術博覧会、それから今回の国際花と縁の博覧会は、それぞれ海洋あるいは科学技術、庭園、園芸という人類の活動のうちの一つの部門に関するものでございまして、これは国際博覧会条約上の特別博覧会に属するものでございます。 今回の国際花と緑の博覧会は、特別博覧会の中でも庭園の展示を主体とします伝統的な庭園、園芸博に属するものであるために、BIEによります開催の承認の前に、園芸家の国際的な団体でございますオランダにあります国際園芸家協会、AIPHと申しますけれども、これによる開催の承認を得ることが義務づけられておりまして、本博覧会はそれらの手続を踏みまして、AIPHを経由いたしましてBIEで開催が承認されるということで、国際的に認められているものでございます。
○左近委員 そういうことであれば、四十五年の万博については、これは一般博覧会であり、同一国では二十年に一回ですか、そういう特別なものであるけれども、沖縄海洋博あるいは科技博と同様な位置づけの博覧会である、こういう理解でよろしいですか。
○宮本説明員 国際博覧会条約に基づきます特別博覧会という意味では、過去の沖縄海洋博あるいは科技博と同じでございます。
○左近委員 それでは、過去の博覧会で会場建設費、それに対する国の負担割合、関連事業費、どれくらい関連公共事業費が使われたのか、これを万博、海洋博、科学博、順にひとつ御説明願えませんか。宮本説明員 昭和四十五年の日本万国博覧会の資金計画におきましては、建設費が五百二十四億円、うち国庫補助金が二百五十億円でございます。また、関連事業費は六千二百四十一億円でございます。 それから沖縄国際海洋博覧会の資金計画におきましては、建設費が三百十九億円、そのうち国庫補助金が二百八億円でございまして、関連事業費は千八百八億円でございます。 それから、昨年の国際科学技術博覧会の資金計画におきましては、建設費四百九十億円、そのうち国庫補助金が二百十八億円でございまして、関連事業費は四千四百九億円でございます。
○左近委員 それでは、このたびの花博については、会場建設費、国の負担の予想額、関連公共事業費はどれくらいになりますか。
○牧野政府委員 まだきっちり確定したわけではございませんが、一応概略で、会場建設費の総額は四百八十億円程度というふうに考えております。その際、会場が、現在オープンされております都市公園そのものでございますので、この四百八十億の中の四分の一の百二十億は、その鶴見緑地公園という都市公園を現在も築造中ですから、それでつくること自体が会場建設に役に立つという意味で、四分の一の百二十億は公園整備費を入れようと思っております。これは要するに補助するわけでございます。 それから、残りの三百六十億のうち、アバウトで言えば六、七十億円は将来も公園に残るものをつくれば、それが即また博覧会にも役に立つということでございますので、これも公園整備費を入れるということで、結局は残りの約三百億円、これをどう資金を手当てしていくかということになろうかと思いますが、その中で今回の博覧会につきましては諸般の情勢もあり、可能な限り民間資金も入れるということですので、現在のところ約三分の一に当たる百億円を国と地方で持とうか、持つ場合にはやはり国と地方の立場上、半分ずつ持とうかというふうなことでございますから、アバウトで言えば五十億というふうな感じになろうかと思います。 それから関連公共事業でございますが、これは法案をお通しいただいて関係閣僚会議が設置された後正式にそこで決定されるわけでございますが、現在私どもが考えております関連公共事業で、道路でございますとかあるいは区画整理とかございます。これは、ほとんど私どもの役所がかかわるものが多いのでございますが、最低限で六百億円程度にはなろうかなというふうに考えております。
○左近委員 博覧会の性格としては、海洋博、科技博と同じ位置づけである。ところがこの花博については、会場建設費四百八十億円に対して国家補助が五十億程度だ。海洋博、科学博については約半分の金が国から出ておったのですが、これは博覧会としての位置づけは同じでありながら国としての助成額がかなり低いのじゃないかと思うのですが、その点はいかがですか。
○牧野政府委員 先ほども申し上げましたように、底地が、例えば科技博の場合は借り上げてやったわけでございますが、ここが今回非常に特徴的なことは、それが公園そのもので、公園整備費で、従来の国費、地方費で整備をするというルールを適用するものですから、そこのところがやはり基本的にちょっと違うと思うので、私が先ほど申し上げましたのは、四百八十を分母にされるとちょっと困るところがあるのでくどく申し上げましたが、公園整備費で勝負するところは除いた三百に対して、アバウト五十としてもそれでも六分の一ではないかと、計算をすればそれはそのとおりだと思います。ただ、それはそれなりにいろいろ民間資金の導入というものも予定しております。 もちろん、またこれは計画段階で、博覧会協会が正式に計画を決めることではございますが、そういうことからいえば、もちろん率を数字で計算するとそのとおりにはなりますけれども、それで別段博覧会に対する国の取り組み姿勢が従前の特別博とは違うとかいうことには必ずしもならないというふうに考えております。要するに、根っこに公園整備費を、アバウトで言えば今まで五百億円くらいつぎ込んで公園に仕立て上げてそこを使う博覧会ですから、国としてはそこまでのトータルをお考えいただけば、まあそれなりの寄与はしているのではないかと私は考えております。
○左近委員 私は、この花博が、例えば大阪市政百周年記念事業として、もともと大阪市が昭和六十四年にこの種催し物を考えておったわけですが、それを格上げしたような形で万博的な取り扱いになったわけです。したがって、地元は大変フィーバーしておるわけですが、何か国として、地元がこれだけ熱心だから、もう地元にある面では任しておいたらいいんじゃないかというような考えが少しあるのじゃないかというような感じがするわけですが、その点、補助金の問題でかなり差がついているわけですね。その辺を僕は少し心配をしているわけです。この点いかがですか。
○牧野政府委員 先生おただしの、その大阪市といいますか麻といいますか、そちらの方に任しておけばいいのじゃないかというふうな考えは、少なくとも政府といいますか関係省庁にはございません。でありますから、二月の十四日にスタートいたしました国際博覧会協会、これが博覧会の実施運営主体でございますが、その会長といいますか主要メンバーを決める際にも、地元の方と、中央の方でも十分協議があってしかるべき方がそれぞれの役についておられますし、私どももそれで結構だと思ってそれぞれの三省大臣が許可をしておるようなことでございます。 ただ、確かに数字で申し上げますと、まず民間にこの程度は科技博等の実績も踏まえて御協力いただけるのではないかという考えでやったものを先取りした後で、国と地方で、じゃひとつ半分ずついこうとやったものですから、数字としては先生がおっしゃるとおりのようなことになっているというふうに考えます。国としての取り組み方に差があるとは全然考えておりません。
○左近委員 まあひとつ積極的によろしくお願いしたいと思います。 この関連公共事業が約六百億だということですが、この具体的内容はどんなものが考えられておるわけですか。
○牧野政府委員 先ほど申し上げましたように、関連公共事業を正確に決めるのは、法案をお通しいただいて関係閣僚会議が設置され、その場で決まるわけでございますが、一応私どもはたたき台としてはアクセス道路があるだろう、それから下水道の処理をちょっと整備することがございますので、これもございます。それから区画整理で道路を生み出す部分もございます。それから周辺の公園を、風景をよくするという意味で整備する部分もございます。それから、シャトルバスといいますか、これもなかなか簡単ではないと思うのですが、そういうものもあるのではないかというふうなことで、それらをひっくるめて合計最低で六百億円程度ではないかなと考えております。
○左近委員 この機会に地元としては、アクセス、道路の関係で第二京阪道路の新設問題あるいは東野田茨田線という道路の拡幅問題、あるいは都市水路の整備の問題、こういうような問題が道路問題として強く要望されておるわけですが、これらの点については建設省としての考慮の範囲に入っておりますか。
○牧野政府委員 ただいま先生がおっしゃられました都島茨田線とかあるいは東野田茨田線でございますか、あるいは都市下水路とたしかおっしゃいましたが、あれも下水路を整備する関連で道路部が広がります。そういうものは当然含めて整備をしていきたいと考えております。
○左近委員 それはよろしくお願いします。 そこで、この地域は大阪の周辺地域でございまして、都心からこの博覧会のところに行くためには、やはり大量の輸送機関というものを整備をしていかぬと、とても二千万人というお客さんを収容することができないと思うのです。今申し上げた道路の整備の問題あるいは新たなバスによるアクセスの問題、こういうものも大切ですけれども、鉄軌道等の問題について一応どういうような考え方で進んでおるのか。もちろんこれは花博のためばかりではございません。特に、都心からあの花博地域については道路が大変混雑をしておるわけでありまして、一時間以上かかるというような大阪市の離れ島と言われているような地域でございますので、従来からも都市の交通問題ということでアクセス問題が強く叫ばれておった地域なんです。したがって、花博の機会にそういうようなものを積極的にひとつ実現をしていただきたいな、こう考えておるわけでありまして、その点、鉄軌道面についてどういうようなアクセス計画をお持ちなのか、また今日どういうような進行状況か、これらについてお聞きをしておきたいと思います。
○牧野政府委員 先生お話しのとおり、陸上部門も大事でございますが、鉄軌道は非常に大事であろうと思います。特に大量に輸送するという意味で大事だろうと思いますが、私どもが承知しております範囲では、大阪市で地下鉄を京橋から、少なくともこの花博を契機にいたしまして、花博のメーンゲートといいますか、あそこまでたしか五・五キロあったと思いますが、これをぜひ花博が始まる六十五年の四月までに整備したいということで検討を鋭意されておりまして、既に大阪府知事に対しまして軌道法に基づく特許申請がなされました。手続を経まして、つい先ごろでございますが本年の三月二十五日付で、運輸、建設両大臣あてに府知事から進達がなされておりまして、私どもはその内容等を審査しておる。つけ加えさせていただくならば、できるものならばぜひ早くやって、博覧会のオープンに間に合うようにしていきたいと考えておる次第でございます。
○左近委員 積極的によろしくお願いをしたいと思うのでありますが、科技博のときには、建設省を中心にして政府内に博覧会成功のための推進体制というものがとられて積極的に対応されたわけですが、花博についても同様な体制がとられるのかどうかお聞きをしておきます。
○牧野政府委員 おっしゃるとおり、博覧会協会を許可いたしました農水省、通産省、建設省以外にも関係していただくあるいは御協力いただく省庁は非常に多数に上ります。現在、事務的なレベルで連絡協議会をつくっておりますが、加盟はたしか十九省庁だったと思います。そういうことで、政府レベルのものが事務的には既にできておりますが、正式には法案をお認めいただいた後で関係閣僚会議ができ、さらにそれを受けて事務局ができると思います。 それからさらに、建設省の中の体制を申し上げますと、これは当然主務官庁の一つとして、昨年の九月に博覧会準備室というものを公園緑地課の中につくりました。これが本年になりまして、四月におかげさまで推進室というふうに改まりました。さらに年度後半、十月になりますと、これは今までの博覧会の例に準じてでございますが、担当審議官を設置していただく、業務拡大に対応して組織も充実して遺憾なきを期したいと考えております。
○左近委員 私は今、一連の御質問を申し上げたのは、今回の花博については従来の博覧会よりも、政府として財政的な面においても少し冷たいのじゃないかというような感じがするわけでありまして、関連公共事業の財源というか枠についても、かなり制限がされていく、こういう点をできるだけはねのけてといってはおかしいですけれども、花博成功のために国としても積極的にやっていただきたいと思うわけです。 私がこれを申し上げるのは、六十年の九月二十四日、「国際花と緑の博覧会の開催申請について」の閣議了解事項、七項目されておるわけですが、この七項目は、私はかなりシビアな了解事項だなと思っておるわけです。したがって、こういうような七項目、具体的には申し上げませんが、これは花博や海洋博のときにはこういうことがなかったのではないか。今回かなり厳しい閣議了解事項がされておる、こういう点を心配しておるわけでありまして、私は個々にはお聞きをしません。 そこで大臣、こういう閣議了解事項があるわけですが、何とか花博成功のために、国としても財政的にも積極的に今後やりくりをして取り組んでいく決意を聞かしておいていただきたいと思います。
○江藤国務大臣 せっかくの国際博でございますから、私どもとしては、これはもう国内だけではなくて国際的にも評価のできるようなものに仕上げなければいけないと思っておりますので、あとう限りのことは政府としても精いっぱい協力して、これを成功させたいと思っております。
○左近委員 またよろしくお願いをいたします。 それでは、少し具体的な問題についてお聞きいたしたいと思いますが、運営費はどれくらい見込んでおるのですか。
○牧野政府委員 これも正確には博覧会協会でお決めになることですが、ざっと今私どもで想定したのは、三百四十億円程度と考えております。
○左近委員 この運営費は、閣議了解事項の線からいえば、「会場運営費は適正な入場料の設定等により賄うものとし、国庫によるいかなる負担も助成も行わないこと。」こういうことになっておるわけでありまして、そうすると三百四十億円ということになれば、二千万人お客さんを想定すれば、入場料は一人平均千七百円程度ですか、そういう形にならざるを得ないという理解でよろしいですか。
○牧野政府委員 ただいま御指摘の閣議了解の中の、負担も助成も行わないというのは事実でございますが、これは前の科技博の場合もこういう規定は全く同文で入っておるわけでございます。その点はまず御理解いただきたいということと、それから、全部私が先ほどから思い切って正式に決まったのでない数字を言っているので恐縮ですが、それはおっしゃるとおり、三百四十億と決め、二千万で決めて全部入場料ではっと割れば、大人一人当たり換算で割り算すれば千七百円ということは事実でございますが、協会は、入場料収入がメーンの収入だとは思いますけれども、それ以外にもいろいろな事業をして収入の道を図ろうという努力もあろうかと考えております。
○左近委員 私は、五年後の物価指数はどれぐらいになるかわかりませんけれども、やはりできるだけ安い入場料、手軽な博覧会という形にぜひともしていただきたい。今の感覚から見れば、千七百円というのは高いなという感じがいたしますので、その辺、十分配慮していただくことを要望しておきたいと思います。いかがですか。
○牧野政府委員 もちろん、なるべく多くの方に楽しんで御入場いただくことが最大の眼目だと思いますから、やたらに料金を取って、精算したところで非常に膨大な黒字を残すというようなことは全くその目的外でございますから、なるべく可能な限り、ただ赤字にしてしまうというわけにもまいりませんので、要はなるべく多くの方に見ていただける範囲内でいろいろな創意工夫を凝らした上で適正な料金にしていきたい、それはそのように考えております。
○左近委員 入場の想定人員が二千万人と言われているわけですが、これは私は、非常に多い見積もりなのか、適正なのか、少ない見積もりなのかよく判断できません。 そこで、外国なんかがこの種、花博としてやられた場合、どれぐらい入場者がおったのか。私が少し心配するのは、今度の博覧会というのは、何か非常に地味な博覧会のような感じがするわけです。したがって、よほど政府としてもうまく旗上げをしていただかぬと、熱狂的な博覧会にすることは難しいんじゃないかというような心配もしておりますので、その点の感触、これはもうまだ海のものとも山のものともわかりませんよ。しかし、あなた方はどういうような感触を持っておられるのか、少し聞かしていただきたいと思います。
○牧野政府委員 先生が今おっしゃいましたように、従来のガーデンフェスティバルといいますか、外国で行われているものの中で私がただいま承知しているものでは、ミュンヘンで七百万人ほど入ったかと思います。あとはそれに似たり寄ったりというか、若干少ないくらいだと思います。それに比べれば二千万という数字はやや多いのではないかという御指摘があることも承知しております。 ただ、ヨーロッパを外れてといいますか、日本で初めて開く博覧会でもございますし、かつての日本の博覧会がいろいろ言われながらもすべて結果においては成功した。科学博覧会の場合にも二千万人を突破しにくいのではないかと非常に危ぶまれましたが、最後にウナギ登りになって二千三十三万人でしたか、になった。やはりそういう日本人の祭り事の運営の上手さといいますか、あるいはそれに加えて、科技博の場合にはディズニーランドとセットにするしかないと、これは悪口ではございませんが、そういうふうなことが言われておりましたが、今度の場合には非常に便利な至近の距離にふだん皆様方が大変行かれる京都ですとか奈良ですとか神戸というふうなものも控えておりますから、それとセットといいますか、パックといいますか、やることによって、私どもは何とか二千万人にこぎつけたい。これも言ってみればまだ今心意気みたいなものでございますが、いろいろ工夫をして何とかそういうふうにしたいと考えておる次第でございます。
○左近委員 ひとつぜひとも成功をよろしくお願いしたいと思います。 そこで、この博覧会の象徴ともいうべき政府館というのを出展されると思いますが、これはどれぐらいの予算規模でやられるのですか。
○牧野政府委員 日本国で開催するわけですから、政府館はもちろん出したいと思っております。 ただ、政府の中でまだ厳密にどういう形でやるのか、一つの政府館なのか、複数なのかということも決まっておりませんので、ここではちょっとお答えは差し控えさせていただきたいとは思いますが、私どもの建設省だけで言えば、国費で約五十億程度は用意して立派なものを出したいなと考えておる状態でございます。
○左近委員 それでは、これもまだはっきりした御答弁をいただけないと思いますが、この花博の参加国なり参加国際機関はどれくらいを想定しておりますか。
○牧野政府委員 これも正確には六月五日に予定しておりますが、BIE総会で登録申請が承認された後、閣議決定を正式にはした上で、外交上のチャネルを通じて外国政府等へ出展、参加を要請する、こういう手続になるわけでございますので、現段階では何とも数字を申し上げにくいわけでございますが、ただ、もちろん私どもはなるべく多くの国に御参加していただきたいと考えております。 ちなみに御参考までに、最近開催した外国の国際園芸博への参加国数でございますが、八二年のもので十七カ国、八三年開催されたもので二十カ国、八四年開催のもので三十一カ国というふうになっておる次第でございます。
○左近委員 それよりも下回らないようにひとつ国としても積極的に対応していただきたいと思います。 次に、国内の企業のパビリオンはどれぐらいの数を想定されていますか。
○牧野政府委員 これも大変恐縮でございますが、すべて今後のことでございますので数字は申し上げられないわけでございます。ただ、科学技術博の場合にはたしか延べ平米で九万八千平米くらいの出展といいますか、参加があったように聞いておりますが、私どももできる限り民間企業の方が御参加をしやすいようにということで、これも科学技術博の例に倣いまして出展準備金制度というものをつくりまして、出展準備の積み立てをされた場合に、所得税あるいは法人税で必要経費または損金に算入するという税制改正をさせていただいておる次第でございます。
○左近委員 六十一年度の税制改正による国際花と緑の博覧会出展準備金制度、こういうものをやるということは、参加する企業の数等、あるいは積立金の総額がどれくらいになるのだろうかというようなこともある程度試算をされてこういう制度をやられておると思うのですが、そういう試算段階の考え方についてお聞きをしたいのと同時に、この税制改正の適用年度というのはどれくらいの期間、適用年度になるのでしょうか。
○牧野政府委員 まず適用期間の方から申し上げますが、積立期間は、個人は六十二年から六十五年までの各年、法人は六十二年一月から開始直前六十五年三月までの期間ということでございます。 それから試算段階、税制改正要望ですから当然大蔵省の方は減収見込み額というふうなことでやるわけでございますが、どのくらいの程度の民間の方に参加していただくか全くわかりませんので、何とも返事しにくいところがあるわけでございます。仮に先ほど申し上げました科学技術博並みのことを考えますと、科学技術博の場合には、一平米当たり積立限度額が三十五万円でございましたが、今回は一平米当たり三十九万円にしていただいております。そこで、その三十九万円と先ほど申し上げました九万八千平米とを掛けますと、積み立てる額というのはアバウトで三百八十億円、これも計算上出てくる数字だというふうに理解しております。
○左近委員 運営を円滑化するためにこの法の第三条の郵便事業における切手等の発行の特例問題が出されておるわけですが、切手め発行枚数あるいは発行の時期、寄附金総額というものは大体どれくらい想定されていますか。
○小椋説明員 郵政省といたしましては、国際花と緑の博覧会の寄附金つき切手を発行いたしまして、その寄附金を博覧会の準備あるいは運営に必要とする施設に充てる資金とする考えでおるわけでございますが、この切手の発行につきまして具体的な計画はこれからという段階でございます。 これまでに開催された博覧会、御案内のように三回あるわけでございますけれども、これらの例から見ましても、若干の差はございますけれども、おおむね博覧会が開催されます一年前、これはPRなり啓蒙ということを含めてでございますけれども、そういう意味合いで一年前に発行されているのがこれまでの状況でございます。具体的に発行時期はいつにするかとか、あるいは全体としてのこの切手による寄附金の額につきましては、今後建設省とも十分協議しながら決めていくことになろうかと思います。 ちなみに、国際科学技術博覧会の場合でいいますと、博覧会のオープンは六十年の三月十七日でございましたが、寄附金つき切手の発売は五十九年の二月十日でございますので、一年と一カ月ほど早く切手を売っているという状況でございます。さらに、国際科学技術博覧会の場合でいきますと、このときには寄附金を十円、一般の切手が六十円でございますので、それに十円つけましたものを二千五百万枚発売しておりまして、これが二億五千万になりますが、郵政省としてこの切手を郵便局で売るに必要とする経費とか、あるいは周知宣伝、取りまとめとか、いろいろな経費がかかるわけでございますけれども、そうしたものをこの中から差し引かせていただきまして、国際科学技術博覧会の場合には二億二千六百万を寄附金として差し上げているという実態にあります。 以上でございます。
○左近委員 この郵便事業だけでなしに、従来は電電事業あるいは国鉄もそれなりの協力、対応をしておったと思いますが、このたびの法案では電電、国鉄については記載がされてないわけです。これはどういうことになりますか。
○牧野政府委員 おっしゃいますとおり、国際科学博の場合の特別措置法と比べますと、昔で言う三公社の規定が落ちていることは事実でございます。 それにつきましては、まず背の専売公社、電電公社、今で言えば日本たばこ産業株式会社とNTTでございますが、既に民営化されたわけでございますので法律上で特別の規定を置かなくても援助を得ることが可能ということでこれは削除した。ちなみに、科学技術博の場合にも、当初は二公社ございましたが、民営化されるに従って削除されておりまして、最終の段階では国鉄の規定だけが残っておるわけでございます。 しからば国鉄についてはどういうわけだ、こういうことになろうかと思います。 これにつきましては、今百四国会で国鉄改革法等も出されておるわけでございますし、かつまた、実際に御援助いただくのは六十一年度ということは考えられませんで六十二年度以降ということもございますので、それらの点も考慮いたしましてこの規定も削除しておるということでございます。
○左近委員 たばことNTTの関係についてはよくわかりました。 今御答弁されましたように、従来のような協力体制が博覧会協会との間でとられる、こういう理解でよろしいですね。
○牧野政府委員 とられると申し上げますとちょっと誤解を招くおそれがあると思いますのは、たばこ産業株式会社なりNTTさんと協会の間でその協議が既に完璧に調っておるというわけではございません。私ども関係省庁なり博覧会協会の方でぜひ従前同様の御援助をお願いしたいと頼んで、ぜひとも同様の御援助を獲得していくというふうなことであろうかと考えております。
○左近委員 ひとつ頑張っていただきたいと思います。 私は、厳格に法の適用問題を申し上げたくはないわけですが、国鉄の問題で政府がそのように法案を出されていることは事実ですけれども、それがこの国会で通るか通らないかも未定の段階ですね。その国鉄問題を、当然あなた方が考えられているような形で法が通ったという前提でこの法案を出されることについてはいかがなものかという感じが私はするわけですよ。その点はどうですか。
○牧野政府委員 政府として一体として提出する法案でございますから、国鉄改革法が通るか通らないかについて私は言及する立場にございませんが、政府として整合性のある形で出す以上は、ただいま博覧会でお願いしている特別措置法はかような格好になろうかと考えます。ただ、その後国鉄改革法案の帰趨を見た上で、もし何か必要であるならばそれはそのときに考えればいいということで、現時点においては私どもがただいまお願いしておるような法律でぜひ御理解を賜りたいというふうに考えております。
○左近委員 これは花博を成功させるための法案でございますので、私も運輸委員会に所属しておりますからいろいろ言いたいこともありますが、余り細かいことはやめておきましょう。 そこで、この会場の問題ですが、約百四十ヘクタールのこの跡地の利用については従来の博覧会と違うんだということを何回も局長の方から御答弁されておるわけです。これは、博覧会終了後、都市公園としてそのまま残るという理解でよろしいですか。
○牧野政府委員 そのような御理解で結構でございます。 ただ、先ほど百四十ヘクタール、うちメーン会場百五、三十五が駐車場と申し上げましたが、その駐車場にする中のごく一部に民地を地形上借り上げてやる部分がございますが、大半は先生の御理解で結構でございます。
○左近委員 よくわかりました。 そこで、第四条の住宅・都市整備公団の業務の特例の問題でございますが、これは花博への外国政府及び国際機関に従事する者の受け入れ態勢の施設の問題ですね。これはどのような考え方で今後やられるのですか。
○牧野政府委員 この条文も従前同様の条文でございまして、わざわざ外国からお見えいただいて、この博覧会にいわば共同作業で御参加いただくわけでございますから、もちろん住宅・都市整備公団の業務遂行に支障のない範囲ではございますが、必要なものは積極的に御援助申し上げていきたいと考えております。
○左近委員 まだ具体附にこのようなプロジェクトがあるという段階まではいってないですか。計画段階としての想定だけでよろしいですよ。
○牧野政府委員 先ほどお答え申し上げましたように、外国からの出展といいますか御参加がどの程度得られるかわかりませんので、住都公団として協会に対して何戸お貸しするかというところまでなかなか詰め切れないわけでございますが、この間終わりました科学技術博覧会の例でございますと、実績として二百九十三戸をこの条文に基づいて博覧会協会にお貸ししておるようでございます。これらのことから考えまして、それとそう大きな差はない戸数となるのではないかと考えております。
○左近委員 この博覧会協会の事務局体制も含めた規模というのはどれくらいの数になるのですか。
○牧野政府委員 博覧会協会につきましても、三省大臣から許可をしたわけでございますので、できる限り効率化を旨として運営をしていきたいとは考えております。ただ、こういうものをつくります際には前例というものも非常に参考になるわけでございまして、直前の科学技術博覧会の博覧会協会の組織等を拝見いたしますと、ちょうど私どもがただいま立っておる時期と同じような時期では百六人の体制のようでございます。それが、最盛期五十九年度末は四百十二人というふうな実績があるわけでございますが、そういうものを一つの参考として、私どもは六十一年度末で花博の博覧会協会におよそ百名程度の人員を充当したいと考えております。さらに、事業の業務の進展に従いまして、科技博が四百人でございますから、そこまでいくかどうか、少なくとも三、四百台にはなろうかというふうに考えております。
○左近委員 当然政府からも協会に、出向というか派遣というかされると思いますが、それはどれぐらいの数になりますか。
○牧野政府委員 これはまだ明快に何省が何人と数を申し上げられませんが、少なくとも、主として許可いたしました通産、農水、建設三省、あるいは深い関係のございます自治省なり大蔵省といった省庁、それから何といいましても地元で非常に御熱心にこの博覧会を成功させようとしております大阪市あるいは府、こうした関係省庁、地方公共団体、また民間の方の御熱意も非常に高いものがございますから、そういうものからの出向者がほとんどになるのではないかな。ただ、その中の個別のシェアとかなんとかということは今のところまだ判然とはわからない、そういうことでございます。
○左近委員 各関係省庁からは出向、派遣はするということですね。
○牧野政府委員 そのとおりでございます。 なお、つけ加えさせていただきますと、退職して博覧会協会一本やりでいかれる方も出てくると思います。
○左近委員 よくわかりました。 そこで、建設省として五十九年に「二十一世紀〝緑の文化〟形成をめざして」という都市の緑化政策を提起されておるのですが、これは端的に言って都市の緑化問題についてどういうビジョンというか考え方で進められようとしておるのですか。
○牧野政府委員 端的にというおただしでございますが、要は、だんだんゆとりとか潤いあるいは心の問題というものに日本人の考えがとうとうと向いていくということを踏まえまして、現在不足している緑の問題に光を当てまして、端的に言うと二十一世紀までに都市の緑を三倍にふやしたいというふうなことでいろいろなことを提唱させていただいておるわけでございます。
○左近委員 六十一年二月十八日に都市公園等整備五カ年計画についての閣議了解がされておるわけですが、この整備五カ年計画と今言われた「二十一世紀〝緑の文化〟形成をめざして」この関係は具体的に予算的にどういうような形になりますか。
○牧野政府委員 先ほど御説明いたしました「二十一世紀〝緑の文化〟形成をめざして」というのは一つの構想でございまして、それから目標年次も二十一世紀初頭までにというようなことでございますが、その中で実はいろいろ幅広く書いてあります。民有地の緑化等も書いてあるいろいろな構想でございます。 その中で一番中核となるのは、私どもの担当でございますが、都市公園の整備だ。一番中核中の中核、大トロ中のトロのようなものでございますが、そういうものについて、第三次は六十年度で終わりますので、いわば中核部隊としての都市公園整備を計画的に進めるという意味で五カ年計画を随時位置づけてきた、そのように考えております。
○左近委員 今いいことを言われましたね、五カ年計画のトロにしていく。そうであれば、総額三兆一千百億円の中で、そういう都市の緑化政策というのはどれぐらい使われるのですか。
○牧野政府委員 私どもの認識としては、都市公園整備の総額全体が即緑化のためのお金だというふうに考えております。
○左近委員 三兆一千百億円、これは都市公園等整備五カ年計画でございますので、僕は当然この金が充当されるだろうと思いますが、特に今大都市も中都市も含めて非常に都市公害というものが起こっているわけですね。この都市公害の主な原因、要因は何か。端的に言って、現状では固定発生源よりも移動発生源、特に自動車の排気ガス、特にディーゼル、軽油を使うディーゼルの直射、噴射による二酸化窒素等々の自動車公害が非常に大きな問題になっているわけです。これを何とか潤いのある都市にしていくためには、私はこの緑化問題を積極的に進めてもらいたい。これは都市公園の問題もあれば街路樹の問題もあるわけでして、ここらの問題について建設省としてはかなり力を入れていただきたいな、このように思っておるわけでありまして、この点について大臣としてどういうような決意を持っておられるかお聞きをしておきたいと思います。
○江藤国務大臣 当初から申し上げておりますように、都市公園の整備率がまだいまだしの感がある、したがってまた、今回五カ年計画を通じて飛躍的に上げるための足がかりをつくろう、こういうわけでありますから、私どもとしては、先般来御議論のあっておりますようないわゆる調整費を含めて、今後三兆一千百億という事業費をフルに生かして、そして都市の緑化、あるいはまた、きょうまだ出ておりませんが、特に東海地区は地震が来るということで、その地震対策のための公園をつくれ、こういう要望もたくさんありますわけで、同じ公園にしましてもその地域によって要望が千差万別にございます。そういうことを万般承知しながらこれから事業を進めていきたい、こういうふうに思っておるところであります。
○左近委員 それではもう終わらしていただきますが、最後に、この花の博覧会を成功させるために、国としても積極的な対応をしていただくことを特に要望いたしまして、質問を終わります。
○東家委員長代理 午後一時より委員会を再開することとし、この際、休憩いたします。 午前十一時五十七分休憩 ――――◇――――― 午後一時一分開議
○瓦委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 質疑を続行いたします。新井彬之君。
○新井委員 私は、国際花と緑の博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案、都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案、この両案について質問をいたします。 今回、国際花と緑の博覧会が日本の国で、そしてまた大阪で開催をされる、非常に喜んでいるわけでございます。この博覧会の意義等につきましても、国際花と緑の博覧会のパンフレットをいただいて読ませていただきまして、今後二十一世紀に向かっての人間生活にとって非常に大事なことである、こういうぐあいに感銘をいたしておるわけでございます。 そこで、若干具体的にお伺いをするわけでございますが、今回の博覧会というのは民活万博、こういうぐあいにも言われておるわけでございますが、民間活力の導入についてはどのようにお考えになっておるのか、お伺いをいたしたいと思います。
○牧野政府委員 民活万博と言われておるということでございますが、私どもは基本的に民間活力を活用していくという基本姿勢はおっしゃるとおりでございますが、そのさらにもう一つ前に、先生既に十分御承知のことでございますが、あの博覧会を開催する場所が既にオープンしておる都市公園である、その公園整備については数百億の事業費を既に投入しておるということ、あるいは今後、四年後の博覧会開催までの間に公園整備費をこれまた百二十億プラス六、七十倍入れるというふうなことで、基盤に何か、やや私が気にいたしますのは、民活で全然国が手を引いてしまっているとか腰を引いてしまっているというようなことでないことは、まず御理解をしておいていただきたいと思うものでございます。 具体的に申し上げますと、博覧会協会の会場建設、これに対してぜひ民間の絶大な御協力をお願いしたい。一々細かいことは省略するといたしますが、施設で参加していただくとか、あるいは公営競技からの収入をひとつもらい受けたいということがございます。それから、運営への参加という意味では、例えば営業参加で食堂とか売店等の営業も濶達にしていただきたいと思いますし、あるいはけさほどもいろいろお話がございましたが、イベントに参加していただく、あるいは純粋民間という意味では、ボランティア活動も含めて運営にいろいろ御協力をしていただきたいなと考えておる次第でございます。
○新井委員 そこで、今までの国際博覧会、こういうことの関連事業費等をずっと見てまいりますと、日本万国博覧会六千二百四十一億円、沖縄海洋博覧会千八百八億円、国際科学技術博覧会四千四百九億円ということで、今までも大変な成功をおさめてまいったわけでございますが、今回の内容を聞きますと、関連事業費で六百億、それから会場建設費三百六十億、特にこの中で八十億円ほどの民間の参加を求めている。また、寄附金つきのはがき等を売り出したりいろいろしましてやるということでございます。それから、運営費としての三百四十億、これはもう入場料で賄っていく。地下鉄も京橋から鶴見緑地五・五キロ、一千百億円、これは運輸省にも関係しようと思いますけれども、そういうような予算でやる。入場予定者は二千万人、一日約十万人、こういうことが言われております。 そこで、この周辺整備等も含めて地元負担の重さというのが非常に言われているわけでございますが、国庫補助率も筑波科学博のときの二分の一に比べて三分の一、こういうぐあいに低いということも聞いておるわけでございますが、その辺ひっくるめまして、関連事業費において地方公共団体等に重荷にならないかどうか、どのように判断されておるか、お伺いいたします。
○牧野政府委員 先ほどから申し上げておりますように、基盤となる、三百六十億とおっしゃいましたが、一応我々は会場建設費は四百八十億、その中に従来ペースの既定計画に基づく公園整備費、これは補助をいたしますが百二十億、残りが三百六十億、こういうことです。その中にも将来とも公園設備で残すようなものが六、七十億あろうかと思っておりますが、こういうことに対しては、これは本来の公園整備費でございますから、それぞれ定められた率の補助をやってまいります。 おっしゃいますとおり、そういうことであと民間の資金導入を外しまして、アバウトで言えば百億程度残るものを半分ずつ国と地方で負担ということでございますから、額で言えば五十億程度のものかと思います。そういうものについては、やはり国と地方で持ち寄りでございますので、地元にいたずらに過重な負担をかけるということには、する気もございませんし、ならないのではないかというふうに私は考えております。
○新井委員 そこで、一応入場予定者が二千万人ということでございますが、入場料金等はどの程度考えられておるのか。万博のときは大人八百円、沖縄海洋博では千八百円、この前の科学博では二千七百円、こういうことになっておりますが、入場料等についてはどのように考えておられるのか、お答えをお願いいたします。
○牧野政府委員 これも正確な意味ではまだ決めたわけではございませんで、博覧会協会でいろいろな基本計画なり運営計画をお決めになる中でおのずと適正に定まってくるものと考えますが、よく言われますのは、先ほど先生もおっしゃいました運営費三百四十億、ほとんどを入場料収入で賄う、二千万ということで割り算をいたしますと、千七百円と出るわけでございますが、今先生挙げられました科技博の入場料等と比べまして、高いか安いかという判断はいろいろあろうかと思いますが、いずれにいたしましても、なるべく多くの方に御利用いただける料金、かつ、やはり赤字は出せないな、そういう中で今後いろいろな計画をにらみながら適正に料金水準を設定してまいりたいと私どもは考えております。
○新井委員 私は、万国博覧会もまた、この前の国際科学博覧会も行かせていただいたわけでございますけれども、たくさんな方が来られる。大変結構なことなのですが、やはり人が多くて本当に見たいものが見られなかったとか、いろいろなことがあるわけですね。それから食堂が悪かったとかいろいろあるわけですから、私の考えといたしましては、それが成功したかどうかということは人数掛ける満足度である。例えて言いますと、二千万人は来たけれども、その満足は四〇%しかなかったということは八百万人の会合であった、けれども二千万人の方が一〇〇%満足したら、これは二千万人、こういうようなことになろうかと思うわけでございます。 そこで、これは専門家の方が一生懸命今までの世界各国の経過を見ながら検討もされ、そしてまた日本の国の中でもそういう専門家がいろいろなことをやられるわけでございますので、手落ちとか、そういう抜け目はないかと思いますけれども、御承知のように、日本でも綴のマスタープラン、こういうようなことで一生懸命に国民参加の緑の発展ということを考えておられる。そうしますと、この緑の博覧会の開催の意義ということにつきましても、この六カ月間だけで終わるようなことであってはならぬ、こういうふうに思うわけでございます。 したがいまして、この二千万人の方が参加された中で、花を愛し、木を愛し、そして本当にこれからの自分の地域、そしてまた日本の国を緑に持っていこう、こういうためには、何か花の種でもいいですし、あるいはまた木でもいいのですけれども、大きなものは持って帰れませんけれども、そういうものを一本ずつ進呈して、二千万人の植樹の大運動にするというようなことを考えられるということはまた非常に大事じゃないか。これは協定がありまして、即売会をやっていいとか悪いとかいうことがあるようでございますけれども、とにかく六カ月間で切れるのじゃなくて、それが自分の一生にとって大きく影響するような博覧会にしていただきたい、こう思いますが、今の話についてはどのようにお考えになりますか。
○牧野政府委員 原則的に私も先生の御意見のように考えます。 一つには、博覧会会場そのものが都市公園でございますから、これをさらに博覧会をきっかけにして、例えば今オープンしておるのは七十ヘクタール程度でございますが、最終計画の百六十一・九ヘクタール程度に向けて鋭意どんどん整備を進める、終わった後もこの博覧会を記念した立派な市民に愛される都市公園にしていくということが一つあろうかと思います。 さらに、入場される方の中には当然青少年、お子さん等も多く含まれてくるとは思います。私も毎回申し上げておりますが、京都、奈良、神戸等を踏まえてパック旅行というかセットといいますか、そういうことを考えますと、そういうところを図られる方の中に若い方も多いわけですから、当然そういう若い方が入ってこられる、そういう人々の心の中に、そういう人たちが将来成人して二十一世紀を支えるわけですから、先生おっしゃるような花と緑を愛する心、平和を求める心をばぐくんでいくというふうにぜひしたいと思っております。 ただ、苗木を全員にただで配るかどうか、この辺は私どもも関係するかもしれませんが、場合によりますと他省の方の御関係の方がより強く出てくるかと思います。いずれにいたしましても、先生のおっしゃる御意見を踏まえて、できる限りの範囲で工夫をしていきたいというふうに考えております。
○新井委員 さっきもお話がありましたように、わりかた子供さん方もたくさん参加されると思うのですね。また、その子供さん方がたくさん参加されるということも大変な意義があることだ、このように考えます。 そういうことで、その公園の中にやはりちょっと遊園地的なものも設置された方がいいのじゃないか。と言いますのは、科学博へ行きましてもどこへ行きましても、疲れちゃって座っている。やはり子供さんというのはそういう緑の中で自由濶達に遊べるというか、そういうようなことが非常に大事じゃないかなと思うわけでございます。 それから、この前、兵庫県が鳴門架橋がございましたときにくにうみの祭典ということを淡路島でやりまして、私はそれを見に行ったわけでございますけれども、やはりきれいな庭園ができておりまして、あれは「おのころアイランド」といったのですが、それを見に行きましたけれども、やはり日本庭園のいいのがありまして、その中に鳥がたくさん飛んでいるわけですね。どういうぐあいに飛ばしているがといいますと、庭園そのものに網をかぶせてありまして、網をかぶせてありますから太陽もさんさんと照っております。網も余りわからないのですけれども、その中で鳥がさえずったりいろいろしている。網をくぐって中へ入りましてそこのベンチに座っておりますと、ただ花と木だけでなくて島のさえずりから何から、本当にいいなという感じがいたしました。そういうことで、やはり動物なども、そういう野原の中にウサギがいるとかいろいろなことを、自然というものがこういうものだということを考えていただいた方がいいのじゃないかな。 といいますのは、変な話ですけれども、都会の子が田舎からカブトムシをもらってきたのですね、そうしたら、死んじゃったわけです。そうしたら、お母さん、えらいことになった、電池が切れちゃったからその中へ新しい電池を入れてくれとか、カブトムシというのは我々、小さいときによくとったのですけれども、そんなことがあります。あるいはクリをもらってきて食べたら、ここのお菓子屋さんは何でこんなかたい皮をつくったのですかという質問がある。本当に一生懸命都会で勉強して、そして塾に通ったりなんかしておりますと、我々のころの自然というものに対する考え方と全然違うわけですね。そういうわけで、ウサギがどこにいるのかといったって、今ごろウサギを本当に野原で見た人はい狂いと思いますよ。ウサギ小屋とか動物園に行きますと、ああウサギというのはこういうところにいるのだな、こういうようなことになるわけでございますけれども、やはり自然の中で、そのままの姿で極力やってあげるということは非常に大事なことじゃないか、こんなことも思うわけであります。 また昔、僕ら小学校のころというのは、戦争が始まりまして食べ物がほとんどないのですけれども、山に登りますと茶店がありまして、今テレビに出ているようなあんなところなんですけれども、何か大きな傘みたいなのがありまして、そこへ座ってお茶を飲んでだんごを食べた。思い出がありますね。幸せでしたね。本当に平和でありました。 そういうことから考えまして、やはり新しい形のファミリーレストラン的なものも結構なんですけれども、やはり日本は日本的な日本庭園、そしてお茶とだんごというような歴史的なものがあるわけでございますし、そんなにたくさん食べてはかりいるわけはないのですから、おいしいだんごが安い値段でちゃんと出てたというようなこともお考えいただいたらいかがかな、こういうようなことを思うわけでございますが、そういう点についてはいかがでございますか。
○牧野政府委員 私も多分、先生と同じ年生まれでございますから、おっしゃることは一々よくわかるわけでございますが、何分、大都会の中にはそういうことをやる土地というか広さそのものがだんだん失われておるわけで、大変残念であろうと思います。 ただ、具体的に、メーン会場は百五ヘクタールで、今の基本構想では大きく四つぐらいのゾーンに分けようということでございますが、その中で子供が非常に伸び伸びと遊べるというふうなところは、これは工夫次第でできるのではないかと思います。茶店の方になりますと、やはり民間活力活用との関係で、先生は今、あんまりだんごばかりを食ってはいかぬと言うのですが、だんごをいっぱい食っていただけるなら、民間の方も出店して、緋毛せんでも敷いてお琴でもやるかどうかと思いますが、その辺は今後ひとつ十分に、中でどうやれば花と緑の博覧会の意義に一番がない、かつやはりそういうものはすぐれて民間の活躍の場と思いますので、そこが採算がとれるのかどうか工夫をしていきたいと考えております。
○新井委員 農林省と通産省がお見えになっておりますので、お伺いいたしますが、一応今回についての農林省の役割、通産省の役割、その役割と何かこういうことをやっていきますという御提言がありましたら、おっしゃっていただきたいと思います。
○畑中説明員 花と緑に関しましては、私どもの省は主としてふだんは生産と流通面を扱っているわけでございます。そういう意味で先ほどもちょっと申し上げたのでございますけれども、これから花の産業、私どももいろいろな意味で盛んにしていきたいというふうに思いますので、そういう契機としてこの博覧会をとらえて、先生がおっしゃいましたような苗木の配布をやるかどうかということもございますけれども、各地でいろいろな行事を関連して組むようなことをしたり、また、これから博覧会を開くまでの間に啓蒙活動をやったりというようなことで、国民の間に、花と緑をつくり愛する、そういったものを植えつけていきたいというふうに考えておるわけでございます。 具体附な博覧会そのものの構想につきましては、これは建設省なり、私どもと同じように各省関係のところと御相談しながら具体的なものを詰めていくというふうにしておりまして、まだ、こうやる、ああやるというところまで決まってはおりませんけれども、我々の省あるいは私どもが所管いたしておりますいろいろな花の団体がございますが、そういうところからも積極的に参画をしていただいて、この博覧会を盛り上げていきたいというふうに考えている次第でございます。
○宮本説明員 通産省は、国際博覧会の取りまとめ官庁として従来からこの博覧会に全面的に協力をさせていただいておるわけでございますが、今後とも国際手続、BIEの手続がございますので、外務省あるいは関係省庁とよく連絡をとりまして、まずこういう国際手続を含めた準備に最大限努力してまいりたいと思いますが、それ以外に、通産省はいろいろなイベントに従来関係しておりますので、そういうことからいろいろなノーハウを持っておりますので、そういうことも含めて、建設省、農水省とともに博覧会協会を指導してまいりたいと思います。
○新井委員 「博覧会開催の意義」の中にもずっと書かれておりまして、全くそのとおりだなと思うのですけれども、緑ということに対していろいろな方が提言をされているわけでございます。 古代から、文学、絵画、彫刻それから俳諧にしても自然の中から出ているものが大変多いわけでございます。竹取物語、桃から生まれた桃太郎、花咲かじじい、そういう形で自然と非常に取り組まれている。 水にいたしましても今非常にお金がかかっております。自然の水というのはこれほどおいしいことはないということで、今は自然の水を高く売っているということでございます。水道水なんかになりますといろいろ手が加わっておりますから自然水のおいしさというのはない。あるいは空気も買わなければいけない時代が来るのじゃないかというくらいに大気も場所によっては汚れている。そういうところはどういうふうにしたらいいかということも考えている。 そういうことで、緑の効用ということについては私たちの生活と混然一体となっているわけでございますから、これがこうだということはなかなか言えませんけれども、少なくとも食糧は、動物たんぱくは別でございますが、ほとんど草木からできている。あるいは建築物にしましても衣類にしましても、石油系の化学物質もやはり緑からできているということになるわけでございます。あるいはまた、空気中の酸素も水中のプランクトンと緑からしか供給ができない。人間は一日一万リットルの空気を吸って生きているということが言われているわけでございますが、そういうことで酸素の供給源としても非常に大事である。 それから、緑というのは大気を非常に浄化する力を持っている。これは、樹葉が空気中の二酸化炭素を吸収いたしまして、そしてその上に浮遊している微粒毒性物質を大量に吸着する、こういうことであります。神奈川県で大気を浄化する科学実験というのをやったわけでございますが、プラタナスの葉一枚が体内、体外を通じて吸着している鉛や鋭、亜鉛、鉄等の毒物は最高で三十七万九千ppm、これだけに達しているというわけですから、街路樹にいたしましても何にいたしましても、それがどのくらい空気の浄化に役立っているかということでございます。非常に空気が悪い、緑のない地域から田舎の方に参りまして、特に五階建てのマンションなんかで上がりおりする子供というのはたちまち健康になる。これは酸素と運動量に伴ってよくなるというようなデータもずっとあるわけでございます。――特に、三重県の四日市市に塩浜小学校という小学校があるわけでございますが、ここはもう御承知のように四日市ぜんそくということで、医者も何でこんなになるのかということが全然わからない。その中で、学習もそれから身長とか胸囲とかの体位もよその学校と比べて発育が悪い、一番低いということが値として出ておったわけであります。亜硫酸ガスによる大気汚染ということで、これがそういう阻害条件になっている。こういうことで、昭和四十四年の検査で二年生、四年生、こういう方々がそういう値が非常に悪かったわけでございますけれども、昭和三十八年から三十九年にかけて校庭とか道路とかそういう近くに一千本近い木を植えまして、そのためにちょうどその当時の一年生であった子たちが六年生になりますと、よその学校よりも健康で身長もよく伸びて学業の成績も上がった、こういうようなことがあるわけであります。したがいまして、こういう木を植えることがいかに大気の浄化につながって、健康の基本であって、豊かな生活を築く基本であるか、こういうことが言われているわけでございます。 フランスの有名な建築家のル・コルビジェという方は、都市づくりの条件として最も大切な要素は太陽と緑と静けさであると言っております。またベルナッキーという博士は、樹木が酸素を供給する実態を、自然に成長した五十年生の十メートル以上のブナの木は四家族の人々の生活に必要な酸素を供給する、こういうことも言っております。 それから、緑というのは働く人の疲労を挽回して安息を与え、事故とむだな疲労を防止する。それからまた、色彩学から見まして緑色というのは非常に平静な色であるわけです。緑色の部屋で仕事をすれば普通の部屋の半分も疲労を感じさせない、時間の経過も非常に短いように感じられる、こういうようなデータも出ているわけでございます。したがいまして、本来はホテルとか病院とかというところはある程度緑色をやった方がいいのじゃないかということも言われております。また、樹木というのは非常に騒音を防ぐ力を持っている。森や林の中の静寂さというのは御承知のとおりであります。また、緑というのは町の気温を非常に下げて涼風を送り、寒気を防ぐという力を持っております。だから木がないようなところというのは、夏は暑いし、照り返しがありますし、コンクリートで固めているようなところは大変でございます。逆に今度は冬は非常に寒い。しかし木が植わっておるようなところは非常にそういうものを和らげる力を持っている。 あるいはまた、樹木というのはよく燃えるということも考えられますけれども、火を防ぐ力というのが非常にあるわけです。松とか杉というのは火に弱いけれども、クスノキとかキリとかイチョウというのはなかなかこういう火事にも強い。あるいは、緑というのは町の美観をつくって周囲の事物を美化する働きを持っている。美しい環境は住む人の姿も心も美しく和やかなものにする。だから、やはり自分の部屋でも余り汚いとそういうようにはなりません。あるいは環境も本当にきれいにしているということは全然違うということですね。ノートルダム寺院とかパリのシャンゼリゼ大通りだとかモンパルナスの下宿屋とかローマの古城、こういう緑が立派に立ち並んでいるようなところというのはやはり心が安んで非常にいいというようなことがあります。また、緑というのは豊かな情操をはぐくみ人生を採色するということが言われるわけであります。 そういうことで、本当に緑の持つメリットというのは大変でございます。アメリカの生態学者のラモン・C・コール教授という方は、緑の喪失は人間の心をむしばんでいくだけではなく、それが人間の死に通ずる、あるいは、人間の未来の恐ろしい可能性として、緑の不足は酸素の不足となり、人間の死を招くかもしれないと言っております。これは世界的にいろいろ砂漠化が進んでいるとか、また酸性雨が降って木が枯れていくとか、あるいはまた本当に緑を愛してみんなが植えようというような気分にならないときには、これはやはりどんどん減ってしまうのじゃないか、こういうことから考えまして、緑というものに対する考え方というのは小さい子供さん方から大人の方々に至るまで非常に大事だなということを感じますし、それがこの博覧会の意義の中にきちっと書かれている、こういうことを思いますときに、是が非でもこれを本当に一歩も二歩も前進して成功させていただきたい、このように思うわけでございますが、この件についての建設大臣の所見を承りたいと思います。
○江藤国務大臣 いろいろとユニークな提案を交えての御質問、ありがとうございました。十分御意向等を承りまして、これは何としても成功するように全力を挙げてまいりますので、今後ともよろしくお願いをいたします。
○新井委員 次に、都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案についてお伺いをいたします。 第三次の五カ年計画においては、目標が五平米に対しまして実績で四・九平米、進捗率で七六・六、こういうことでございます。第四次五カ年計画の計画目標であります五・七平米・人、調整費五千七百億円を含む計画総額ベースでは五・九平米・人になっておりますけれども、これに対する達成率とか、そういうことの目標についてはいかがお考えになっているかお伺いをしたいと思います。
○牧野政府委員 まず、六十年度で終わりました第三次の五計の進捗率等はただいま先生御指摘のとおりでございます。私どもはこれは是が非でも、本来の担当局長として言えば、一〇〇%達成したかったわけでございますが、諸般の情勢でこういうことになりましてまことに残念だとは思います。 ただ、先ほどからいろいろお話ありましたように、緑の育成、整備が非常に大事でございますからこれでとどまることは許されないわけでございまして、先ほどお話もございましたが、長期目標の一人当たり二十平米を目指し、とりあえず二十一世紀までのあと十五年間に現在の四・九平米を倍増して十平米に持っていくということが中間目標でございますが、さらにその中間目標まで十五年ございますから、秋は、三歩ほどある、五カ年計画を一歩と考えれば三歩ほどあるうちの第一歩をただいま六十一年度から踏み出す。五・九平米というお話でございましたが、調整費を全部使ったとするならば五・九でございます。ただ、調整費を外して、今のところ実額でついておる一般公共あるいは地方単独でございますと、現在の水準四・九を五・七に引き上げる、こういうことでございますが、これはもう是が非でもひとつ今度は達成をいたしまして、それを足がかりに、さらに二十一世紀十平米の中間目標に向かって邁進をしたいというふうに考えております。
○新井委員 今までの都市をずっと見ますと、やはり見事だなと思うような都市は、昔の方の考え方が今の時代を見通したと思うのですけれども、一つは道路が非常に広い、それには歩道もついている、あるいは公園を先に確保されている都市というのは非常に潤いのあるいいところだなということを思うわけであります。ところが、そうじゃなくて公園用地がない、道路がないというところは後追い行政でございますから、もう住宅はぼんぼん密集いたしまして、本当に潤いのあるというような都市ではない。こういうことで、今から後追いで公園をつくるということは大変な金もかかりますし、これは大変なことだなということを感ずるわけであります。 今も七十五年の目標十平米、それから長期目標としては二十平米、これはちょうど欧米の平均並みになるわけでございますが、これが今後そういうことができる地域とできない地域、どんどん人口が集中する地域というのは非常にできにくいだろうなと思うわけでございますが、公園というものは、これから週休二日制になる方向にもありますし、そういうときにどこで何をするか。日本の家というのは確かに外国の家と比べて非常に狭いわけでございますので、家で何かするということはできません。したがって、公園に行きまして散歩するなりジョギングするなり、いろんなことをその静かなところでやらなければならない、こういうことを思うわけでございますが、どうしても予算的に制約をされた場合はなかなか十平米というのはできにくいだろう。 どこの市町村の要望を見ましてももう継続で、本年度はこれだけ進めたいうちの方はこれだけ進めたい、しかし予算がなかなかつかないからおくれる、そんなことばかりでございますから、道路公団なんというのは、極端に言えば揮発油税とか自動車重量税なんかを取って道路をつくった上に、なお足らないということで通行料を取ってまで道路の開通ということをやっておられるわけですね。したがいまして、それはいろいろ検討しなければいけませんけれども、そういう地域において、道路公団方式と言ったらおかしいですけれども、その地域においてある程度入場料を取って、そして利用者が負担をする。 これは税金で負担するか利用者が負担するかということになれば、今の高速道路だって同じでございますので、そういう形である程度それが清算できれば無料開放ということにもなろうかと思いますけれども、どうしてもこの地域でつくってほしい、ところが予算がない、そうしたら半分は入場料を取る、そういうことでやるということぐらいをしなければ、今後そういう公園というものはなかなかできにくいのじゃないか、このように思いますけれども、いかがでございますか。
○牧野政府委員 先生のお話はつづめて言えば、有料公園の勧めとでもいうべきものかと思いますが、確かに道路は本来、今でも道路行政を担当しておる者は、無料公開が原則だ、これが憲法だと言っております。ただ、実際問題として、おっしゃいますように、有料道路制度がもう三十年を若干越しましたか、定着してまいりましたし、あるいは特に都市内の私の所管しております首都高速道路等でございますと、いろいろなメンテナンス費用のことも考えますと、原則原理はさることながら、かなりの期間有料制度というものが続くだろう。 そういうものに比較して、一体公園というものが有料になじむものかどうか。これは今度のこの国会を迎えるに当たりましてかなり省内で勉強しました際に、いわゆる民間活力活用の手段をいろいろ模索した中で考えたことは事実でございます。ただ、かけた資本費をすべて有料でペイするといいますか回収するというのは、実際問題非常に難しい。私どもの役所でやっておりますもので、借金でつくって回収できるというのにぴたっと当てはまっているのは住宅と道路だと思いますが、公園もそういうことでできるかなというのでいろいろ研究しましたところ、絶対ないわけでは必ずしもない。 例えばこれからふえる余暇時間の利用とかいうふうなことを考えまして、スキー場ですとか、そういうレジャーといいますかレクリエーションといいますか、そういう機能を中心としたような公園を考えた場合に、そのお金でペイできる場合もあるかなというふうなことで、ただ、現在模索中でございますので、それを政策として打ち出して、有料公園法みたいなものをつくるという段階まではまだなかなか踏み切れないでいるというのが実態でございます。
○新井委員 私もできれば公園なんというのはもう無料が当たり前であると思う。しかし、今の財政の状況から考えましてなかなかそれもできにくいだろう。この十平米ということも予算が幾らつくかということにかかっているわけでございます。イギリスならイギリスへ行きまして、ああいう大きな公園に行きますと、お年寄りの方が本当にそこで楽しんでいらっしゃる姿がありますね。ちょうどこの七十五年目標で十平米です。 日本の老齢化社会というのは非常に進むわけなんですよ。そうしますと、週休二日制がありまして、なおかつこの老齢人口の方が公園に行ってゲートボールでもしたいあるいはまたそこでゆっくりしたい、こういうような状況から考えますと、公園というのは本当に足らなくなってしまって、本当にこれはもう大変なことじゃないか。そうしますと、何も全国に対してどうのこうのじゃありませんが、例えばどこかの県がどうしてもそういうものをつくりたいというときに、その入場料は民間が経営するみたいに、これは百億かかったから、だからこれは入場料幾らですよというのじゃないのですけれども、もちろん国からも半額補助しましょう、しかしどうしてもこれだけ足らない、そういうような考え方でやっていかなければいけない時代が来たんじゃないか。 私はお金を取ることに基本的には賛成ではありません。そんなことはすべきじゃないと思いますが、そうしないと解決ができないんじゃないか、こういうぐあいに感じたわけでございますし、税金でつくるか、あるいはある程度利用者が出すか。そうしますと、日本の本当にいい公園というものを税金でどこかつくったとしますね。一生に一回そこへ見に行くのかどうかというと、なかなか行かない人の方が多いのではないか。だけれども利用される方というのは何回も利用される、お近くの方がいらっしゃるわけですね。それもずっとというわけではない。今も局長から話がありましたけれども、三十年かかるか五十年かかるか、仕上げに幾らかかるかわからないということですから。その辺のところはどういうふうにするかわかりませんが、今後の考え方として私はそういうことが一つ考えられる、こういうことでございます。 それから次に、防災公園というのがございますが、大震火災時の避難が必要な都市というのが約百三十都市ある。その中で避難が困難となる地域の人口が約一千六百万人と言われておるわけでございます。この防災公園の整備、特に広域避難地としての防災公園が五千ヘクタール残っておりまして、昭和七十五年度の達成目標とされておるわけでございますが、こういうものはそれこそ、やはり防災という意味がありますから当然なるべく早くやらないと人命にかかわる問題である、こういうことが考えられます。そういう点についてどのようにお考えになっておるか、お伺いをいたします。
○牧野政府委員 ただいま先生がおっしゃられた数字は、昭和七十年で全国の人口集中地区、いわゆるDID人口が八千七百万人、その中で避難が必要な都市、さらに公園が整備できている、あるいは公園でなくとも広場があって避難できる、ずっと除去していきますと一番最後に避難困難地域に千六百万人ほどおられるだろうということで出てきた千六百万人でございます。そのために、現在広域避難の機能を有する防災公園というのは七千ヘクタールほどございますが、この千六百万人の方々に対して一応歩いて二キロ以内で一人の有効面積二平方メートル程度というふうに考えていきますと、あと五千ヘクタール要る、こういう数字でございます。 ですから、この数字につきましてはもう二十一世紀に入ってからいずれかの時点でというふうなことではありませんで、十平米、半分達成でございますが、その中でもおっしゃいますとおりこれは最重点で、できるならばあと十五年の間にこの五千ヘクタールの広域避難の機能を持った防災公園は完了させてしまいたい。かなり財政的に難しい面もあろうかと思いますけれども、努力目標にして邁進したいと考えております。
○新井委員 それからもう一つ、高齢化対策、身体障害者の方々に対する対策ということで、今公園も大変いろいろの面に使われるように充実されてまいったわけでありますけれども、やはり身体障害者の方々もたくさんいらっしゃるわけでございます。データもあるわけでございますけれども、約二百万人ぐらいの方々がいらっしゃいます。特に体の不自由な方は非常に多いわけでございまして、そういう方々は普通の道を安心して歩けるということではありませんね。もちろん用事があって歩くわけですけれども、やはりなかなか用事がないと外へ出られることがありません。したがって日光浴とか森林浴なんというのはする機会がほとんどないと思われます。 それから、ある意味では家から出たくない、出ても行く場所がない。今国鉄にいたしましてもどこにいたしましても本当に身体障害者用の昇降口というのがございますし、いろいろあるわけでございますが、こういう方々が利用できる公園というものも今後よく考えていただかなければならないと思いますが、その点についてはいかがでございますか。
○牧野政府委員 身体障害者の方が安心して利用できる公園をということは先生のおっしゃるとおりでございます。私どもはそれに加うるに、非常な高齢の方もうちの中に閉じこもるということだけではなしに、安心で快適な公園で十分に楽しんでいただきたいと思います。 そういう意味で、私も実は現在官舎住まいでございますが、代々木公園の隣に住んでおります。代々木公園等を見ましても、逐次整備が進みまして、車いすで利用できる施設はこうという案内板とか、あるいは段差がないように切り下げる。トイレ等はもちろん専用のものがございます。ああいうふうなものが逐次どの公園にも整備されていけばいいなと思っておりますから、具体的な施策で一、二申し上げれば、ただいま先生もおっしゃいましたが、沿道の出入り口の幅員、これは普通の人も通っているわけですから。あるいは勾配、それから縁石の切り下げの話とか、場合によれば手すりでございますとか、あるいは盲人の方でございますれば点字のブロックでわかるように、そのような工夫を必要に応じて行ってまいりたいと考えております。
○新井委員 それからいつも公園へ行って思うことでございますけれども、公園内のトイレというのは非常に貧弱といいますか、なかなかあそこで用を足そうという気にならないという意見が非常にあるわけでございます。もちろん、公園の管理者が――毎日毎日国鉄の駅の構内でも、あれだけ掃除をして、なおかつ汚れてまた掃除をしてということでやるわけでございますからあの程度でもつんだろうと思いますが、公園の場合は毎日行ってだれか掃除をするということも、ボランティアがいてやってくれればよろしいのですけれども、なかなかない。そういうことで非常に汚いなと思われますけれども、局長はそういうところのトイレに行かれたことはございますか。
○牧野政府委員 事実だけをお答えいたしますが、先ほど言いましたように、ちょうど代々木公園の隣なものですから、土曜、日曜という休みの日などはほとんどその公園に業務も兼ねて行きます際に、トイレにも必ず入っております。
○新井委員 それでは私も一遍業務を兼ねていこうと思うわけでございますが、わりかた大きいところはそういう担当者がいてきちっとしていると思いますが、比較的大きくないところというのは非常に汚いわけでございます。したがいまして、これからは樹木も植える、いろいろの施設もする。その中でトイレなんかは、一回はそこへ入ってみたいなというような設計とか、そういうようなことも考えていただきたいと思うのでございますが、その点についてはいかがでございますか。
○牧野政府委員 トイレというのは、私も今ふっと思い出したのですが、高速自動車国道がオープンをしたときに、サービスエリアのトイレというのが利用者のマナーが非常に悪くて汚れました。そのとき私は道路局におったのですが、それを徹底的に掃除をいたしますと、不思議なもので利用者の方にきれいに使っていただけるようになったことを記憶しております。ですから、やはりきれいにつくってきれいに使わなければいかぬと思うのです。 私も、ただいま先生の御指摘がありましたので専門家に聞きましたところ、都市公園技術標準というものの中に、トイレをきれいにつくるという表示もあるようでございますので、できる限り努力はしてまいりたいと思います。
○新井委員 それからもう一つ私思いますのは、公園をつくることも非常に大事でございますが、緑化をするということが非常に大事でございます。ビルの立ち並ぶようなところに行きましても、ちょっとのスペースを割きまして街路樹がこちら側にあって、あちらにも木が植えてある。これは会社なら会社がそういうことをすることによって社員の心も和むし、また、景観もいいというようないろいろなことを考えておやりになっているとは思いますけれども、まだまだコンクリート砂漠みたいなところが非常にあるわけです。したがいまして、ちょっと工夫しますとそこに緑が映えて本当に景観がよくなるんじゃないかと思われるところがたくさんあるわけでございます。 極端な話、ブロック塀でやるよりも生け垣にかえて緑にする。そうしますと、そこは別に公園でも何でもないのですけれども、その道を歩いていると公園を歩いているような気持ちにもなるということもございます。そういうようなこともございまして、ビル街におきましても、そういうことでスペースを割いて緑をやっているようなところについては、資金的な援助はできないにしても、少し固定資産税をまけてあげるとか、ただし、これは不特定多数の方がそのところで楽しめるというような形の場合は、そういうものも考えてやっていかないと、もう都心部ではとてもじゃないけれども緑というものはふえないんじゃないかと思いますけれども、そういう考え方についてはいかがでございますか。
○牧野政府委員 特に大都市といいますか、都市部で空間を多くとりましてそれを緑化していく、かつそれが個人の専有といいますか、ある会社の専有ではなくて、みんなに開かれたいわゆるオープンスペースである、これは非常に大事なことだと思います。そういうわけで、ちょっと外れますが、私どもも容積率等が問題になります場合に、特定街区なり総合設計ではそういうオープンスペースをとるということを条件に、例えば容積率のボーナスを差し上げるというふうな施策も行っているわけでございます。 そこで、ただ、今お話しのブロック塀を生け垣にするとか、そういうことも非常に大事だと思いますので、私どもとしては、直接それに対して国費を出すということは若干いかがかと思われますので、例えば都市緑化基金というものを中央、地方におつくりいただいて、そこから助成金を出して一般の方々に生け塩化を進めていただくというような施策を実行しております。 ただ、一般の、何の行為制限もある意味でないところに固定資産税なり何なりの軽減をするということは、現在固定資産税の軽減をしているのは緑地保全地区等のいわゆる行為規制が法律上課せられているところについてはございますが、そうでない、一応御努力はいただいているが普通の生け垣だという場合には、税制上のところはなかなか慎重な判断が要るのじゃないかなというふうに考えております。
○新井委員 建設省から出しておりますこういう雑誌の中で、論文として「今後の都市公園等の整備と管理の方向について」、都市局の公園緑地課長坂本新太郎さんお書きになっておられますが、一生懸命そういうことを考えてやられておる、こういうことで、本当に御立派だ、一生懸命やっていただきたい、このように思うわけでございますけれども、先ほども言いましたように、具体的な一つの問題について最後にお伺いしたいと思うわけでございます。 兵庫県の神崎郡の香寺町というところがございまして、本当に公園のないところでございます。そこで、もう町長初めみんなが思い立ちまして、ここに何とかひとつ大きな総合公園をつくろうということで、五十九年度から建設省にも大変お世話になっておるわけでございますが、なかなかその期においての予算のつき方というのが少ないので、何とかもう少し早くしていただきたいというような強い要望というのがあるわけでございますが、この具体的な問題について、こういう論文では非常に結構でございますけれども、どういうお考えなのか、ひとつお伺いしたいと思います。
○牧野政府委員 番寺町総合公園のお尋ねでございますが、これは先生おっしゃいますように、町民の方々のスポーツ、レクリエーション活動の場として、広さ十二・三ヘクタールの総合公園でございます。ただ、先生、予算のつき方が余りよくないということでございますが、私がこれ見ますと、全体事業費十七億五千万円で五十九年度から事業化したものが六十年度末、つまり二年間で三四%の進捗でございますから、まだまだ御不満はあろうかと思いますが、全国平均でいいますとかなり、もともとのプロジェクトがよろしかった点ももちろんあろうかと思いますが、かなりのスピードででき上がりつつあると思います。 今後の見通してございますが、用地買収はおかげさまで完了させていただいておるようでございますから、六十一年度、今年度は野球場、芝生広場等の敷地造成を進めまして、できれば昭和六十五年度、ちょうど花と緑の博覧会の開催される年でございますが、そのときに終わって、無事に全部オープンできるようにというふうに考えておる次第でございます。
○新井委員 じゃ最後に大臣に、先ほど私もちょっと時間をいただいて緑の効用等についてもお話をさせていただきました。公園も、今後老齢化社会等迎えて非常に大事になってまいると思います。そういうことで、ひとつこの公園事業につきまして、五カ年計画を初めとしてまたいろいろな新しい施策で国民の要望にこたえていただきますことをお願いしたいわけでございますが、御決意のほどを伺って質問を終わります。
○江藤国務大臣 いろいろ御意見承りました。ただ計画をやればいいということではなくて、やはり内容においてもかなり工夫をすれば随分とユニークなものも出てくるというお話を承りました。参考にいたしまして今後進めてまいります。
○瓦委員長 西村章三君。
○西村委員 花と緑の博覧会の特別措置に関する法案についてお尋ねをいたしたいと思います。 まず最初に、日本における博覧会開催のきっかけといいますのは、昭和六十年の六月に東京で建設省の主唱による国際シンポジウム「都市・緑・市民」、これが開催をされまして、一九九〇年、昭和六十五年に日本で花と緑の国際博覧会、この開催が宣言をされたと私どもは聞いております。乙の会議の趣旨、内容についてまず御説明をいただきたいと思います。
○牧野政府委員 その六十年に開かれましたシンポジウムでございますが、その前に、先ほども御説明申し上げておりますが、「二十一世紀〝緑の文化〟形成をめざして」という総合的な緑に関するマスタープランのようなものを提唱さしていただいておりますが、その中で、同じ緑につきましても、国際交流、国際協調も含めて政策を推進すべきだというふうに考えております。その第一歩といいますか、一つのあかしとして、世界各国から権威者の方にお集まりいただいて、緑と都市といいますか、のかかわり合いをシンポジウムを開いていこう、あの際にはたしか後で記念植樹も昭和記念公園で行ったと記憶しておりますが、そういう国際協調、国際理解を深めるという中の一環としてあのシンポジウムを計画し、実行したというふうに考えております。
○西村委員 大臣にお尋ねをいたしますが、大臣も御承知のように、日本は昔から豊かな緑と花というものに恵まれてまいりまして、人々の暮らしもこの花と緑と密接に関係を持ってきたわけであります。しかし近年、御案内のとおり都市化というものが、単に都市部にとどまらず農村地帯にまで及んでおりまして、国土の均衡ある発展ということから考えますとまことに結構ではございますが、その一方でやはり自然環境が破壊をされる、あるいは生活環境の悪化を招く、人々の体や心もむしばまれるというような事態も起こっておるわけでありまして、非常に悪影響もございます。私どもはまことに憂慮すべきことだ、こう考えておるのであります。 大阪は御承知のように、非常に緑が少ない都市であります。とりわけ大阪市というところは、第二の日本の都市でありながら非常に緑が少ない。私どもも東京と大阪を往復するわけでありますが、その都度痛感しますのは、東京はまだ非常に縁に恵まれている。大阪に帰りますと途端に本当に砂漠のような感じと、まことに我が郷土情けないことでございますが、これが実態でございます。 そのために大阪市は四、五年前からこの緑化に向けて「都市・花・文化」、こういうようなことをテーマにいたしました博覧会開催に向けまして、大阪市挙げて、ヨーロッパに視察に出したりあるいは調査をしてきたりということで取り組んでまいりました。たまたまこの時期に、今回政府が国際花と緑の博覧会、六十五年に大阪で開催をするということに決定されました。私はまことに時宜を得たものだと、もろ手を挙げて歓迎をいたしますし、この博覧会を何としても成功せしめたい、当面所管庁は建設省でありまして、その最高責任者であります建設大臣からこの花と緑の万博に取り組む決意のほどについてお聞かせをいただきたいと思います。
○江藤国務大臣 昭和西十年ごろでしたか、私初めてスイスに行きましたときに、湖と、ちょうどチューリップの咲いておった時期でして、いまだに私そのとき言った言葉を覚えていて、この国は本当に国じゅうが公園だと言って、チューリップが咲き乱れてそして公園のベンチに皆さんがおるのを見て、湖の水はきれいたし、それがきのうのことのように私は思い出されます。 大阪は第一種住宅地域がないわけですからなかなかスイスのようにはなりませんでしょうけれども、しかしヨーロッパの都市を見ると、庭木のないところはみんな窓に花木を置いて狭い空間をそれなりに最高度に利用してそして楽しんでおるというのを見ると、まだまだ日本はそういう面では、今まで自然になじんできただけにそういう習性ができてない。しかし、これからいよいよ快適な居住空間をつくっていこう、こういう私たちの住宅政策の目標もあるわけでございまして、また同時に、自然のいわゆる土地に恵まれたところもありますが、東京とか大阪のように全く土地がなくて庭のないところもあるわけですから、いろいろな形のものが人と花と緑のかかわり合いにおいてこれから創意工夫されていくそのきっかけをつくっていく博覧会であってほしいな、こう私は思うのです。 ただ何となく盛大にじゃかじゃかやるんじゃなくてそれがやはり後々残っていく、それぞれの生活に非常に参考になる、教訓になるようなものが展示され、また親しくそういうものが皆に教えられて、そして施設も残っていくけれども、人々の心の中にもこの国際博というものがずっと残っていくようなものにしたいな、こういう感じを持って臨んでおります。
○西村委員 まことに結構なお考えでございまして、そういう考え方のもとに強力に推し進めていただきたいとお願いを申し上げておきます。 ところで、今回の国際博覧会、我が国では四番目でございます。そのうち二度が大阪ということで非常に恵まれておるわけでございますが、今度の花と緑の博覧会についての期間あるいは規模、入場者見込み、けさほどからも若干聞かれておりましたが、もう一度お答えをいただきたいと思います。
○牧野政府委員 まず、期間は昭和六十五年の四月から九月までの正味六カ月間というふうになっております。 それから規模でございますが、一応会場で申し上げますと、メーン会場が百五ヘクタール、それに駐車場等で三十五をとりまして合計百四十ヘクタール程度を予定をしております。 それから事業費は、毎度申し上げて恐縮ですが四百八十億ということでございまして、入場者につきましては、これは断定的になかなか一番言いにくい要素でございますが、諸般の情勢を加味して、先日終わりました科学技術博二千万人、あのような人数になればいいなと私としては思っておるというふうなことでございます。
○西村委員 希望的観測として二千万になればいい、こういうことでございますが、二千万人という数字は大変なものでございまして、この花と緑が本当に二千万人の誘致を成功させるためには何か魅力ある目玉的なものがなければなかなか集まらないのではないか、こう思うのでありますが、構想でも結構でございます、そういう考え方について、魅力あるものが生まれる可能性があるのか、あるいはこういうことを考えておるということがございましたらお聞かせください。
○牧野政府委員 イベントを含めまして全体の計画そのものは今後博覧会協会でそれぞれ専門委員会の中等において詰めて決定されていくということでございますが、やはりいろいろ魅力のあるものをやる必要があるということで、例えば参加国によります庭園コンクールでありますとかあるいは花のコンテスト等のイベントを計画するということで内容を充実してまいりたいと考えます。それと同時に、それを広く世の中の人に知っていただくということも大変大事ではないかと思っておりますので、今後いろいろな手段を通じまして広報活動を強化してまいりたいというふうにも考えております。
○西村委員 筑波博の観客の内容は、日本人観光客が千九百五十八万人、これが九六・三%、外国人の観光客が約七十五万人、三・七%、こう記録をされておるわけでございます。この入場者をふやすためにいろいろな広報活動がやられておるわけでございますが、筑波のときはテレビだとかあるいは車内広告でありますとかいろいろな手段、方法がとられました。 今回の場合も当然そういったPR活動をやっていただくわけでございますが、海外の場合は、先ほど来局長さんは京都、奈良あるいは神戸というような国際文化都市とのつながりの中でPRもしていきたいということ、まことに結構でございますが、しかし過去のこの実績から見ますとむしろ国内PRの方が極めて大事ではないかと思うのであります。国内のPR、日本全国からこの花と緑の万博に参加ができるようなPR体制、これをぜひ考えていただきたいと思うのですが、その辺の見解を聞かせてください。
○牧野政府委員 おっしゃるとおりでございますが、私が再三京都、奈良あるいは神戸と申し上げておりますのは、外国の方にももちろんでございますが、若い人の中にも例えば修学旅行で必ず行くとかそういうコースにもなっておるわけでございますから、国内的にも多くの方が現実に京都、奈良あるいは神戸等へ行かれているわけですから、国の内外を問わずああいうものをセットで売り出したらどうかなと考えております。 それで、もちろんテレビ、新聞広告等は今後協会等でいろいろ工夫されるでしょうが、それ以外に例えば私どもの役所で言えば都市緑化フェアでございますとかいろいろな緑関係の行事を多く持っておりますから、そういう際にも一緒に宣伝といいますかPRに努める、これは必ず決まると思うのですが、博覧会ごとにシンボルマークだとかあるいはマスコットといいますか、そういうものも筑波の場合にも決まっておりますが、そういういわばPRをする場合の武器みたいなものも十分いいものをつくって宣伝をしていきたいというふうに考えております。
○西村委員 観客の動員数がその博覧会が成功であるかどうかという一つの大きなキーポイントになるわけでありまして、それだけに魅力ある中身それからそれをするために伴うPR活動、これは極めて重要でございまして、まだあと四年あるわけでありますから、あらゆる手段を講じ、大いにいろいろな機会にPRを願いたいと思います。 それから博覧会の参加国数でございますが、科学博覧会の場合は四十八カ国、国際機関の数が三十七機関、民間団体が二十八団体でございました。まだ先のことですから確定はしてないでしょうが、今回の出展参加数、どれくらい見込んでおられるのか、何かお考えがありましたらお伺いしたいと思います。
○牧野政府委員 科学博覧会の参加国が四十八カ国三十七国際機関というのは御指摘のとおりでございます。ただ、いわゆる国際園芸博の方で申し上げますと、八二年のときが十七カ国、八三年のときが二十カ国、八四年が三十一カ国、少しずつふえておるようでございますが、私どもも基本的にこの国際園芸博の流れをくんでおるわけでございますから、その中に現代性というか近代性あるいは日本的特色というものを盛り込んで守り立てていきたいと考えておりますので、その辺で今申し上げたような数字をにらんで、できるだけ多くの外国に出展をしていただきたいと考えております。
○西村委員 科学博のときは発展途上国あるいは国際機関等に対しまして、何か特定の優遇策みたいなものが講じられたということを聞いております。今回の博覧会についてはその辺はどう考えておられますか。
○牧野政府委員 正式にはこれからの御相談にもなろうかと思いますが、発展途上国等に対してそういう配慮をすることも当然考慮の中に入れて進めてまいりたいと考えております。
○西村委員 お願いをいたします。 この博覧会を二十一世紀に向けて意義あるものにするためには、自然と人間との共存あるいはバイオテクノロジーとのかかわり、世界の食糧危機、こういった人類の諸課題を幅広く展開いたしまして、老若男女それぞれが関心を寄せられるようにすることが極めて大切でございます。特にこれからの時代を背負っていくいわゆる子供さん、青少年に役立つような何かがなければ、私はこの博覧会の特徴がなくなると思うのであります。筑波博のことをたびたび例に引いて恐縮でございますが、この筑波博のときも観客は年齢的には非常に広い層でありましたが、中でも子供、十四歳以下の人が全体の二五%を占めたという実績がございます。この博覧会についてのそういった青少年向けの特徴的なものあるいは密度の高まるようなものが果たしてあるのかどうか、この辺はいかがでございましょうか。
○牧野政府委員 おっしゃるとおり、けさほど来お話のあります単発で花と緑の博覧会をやった、ああ終わったということのないようにという御指摘を私ども再三受けておるわけでございますが、そういうことのためにも青少年に入場していただいて、そしてここで花と緑に対する愛情をはぐくむといいますか、そうして将来に向けて緑化活動を活発化させる契機にしたいと私どもも考えておりますから、まだ具体的に何をどうこうとは申し上げられませんけれども、次の時代を担う青少年が食いついてくるといいますか、うん、これなら入ってみようと思うようなものを用意したいなと考えておる次第でございます。
○西村委員 会場に予定をされております鶴見緑地は、市街地内の都市公園としては非常に大きなものでございます。全国的にも誇れるものでございます。大阪市内でも一番大きな公園だと申し上げても差し支えないのでありますが、それだけに博覧会終了後も都市公園として利用されていく場所でもございます。したがって、施設建設を考える場合に、博覧会終了後も記念として二十一世紀さらにはその未来へ向けて役立つようなものを考えていただきたい。これからいろいろ施設建設につきましての計画がなされると思うのでありますが、特にその辺については御配慮をいただきたいと思うのです。建設省の御見解を承っておきます。
○牧野政府委員 これもおっしゃることはまことにごもっともでございます。私どももなけなしの公園整備費を従来ペースで百二十億、さらに博覧会のためにやや加速してではございますが、将来の公園施設としても残るものとして六、七十億の投資をするわけでございます。これらのものはぜひとも、この博覧会終了後は、ああここで六十五年に博覧会が行われたんだなと皆さんに思って御利用いただけるような立派な都市公園にする手がかり、足がかりとして公園整備を進めていくというふうにしたいと考えております。
○西村委員 博覧会予算の関係でございますが、先ほど四百八十億ということでの御説明がございました。この四百八十億の中で事業費と国費の割合はどのようになっておりますか。これは過去三回の博覧会、万博、沖縄博さらには筑波博との比較で御説明をいただきたいと思います。
○牧野政府委員 これは毎度申し上げて恐縮ですが、四百八十億の中に公園整備費を投入する部分が百二十億プラス六、七十億ございまして、それ以外のものが約三百億弱程度ございます。その百八十から九十億円の方は通常のルールで公園整備費で補助をいたしますが、そこを思い切ってあとの三百億も込み込みで計算いたしますと、百億を若干上回る国費が入る。ちょっと本来はこれは一緒にして議論できないのですが、先生のお尋ねですから、四百八十で何ぼや、こうくれば百億をやや上回るくらいの国費が入るということになります。
○西村委員 押しなべて百億という御説明でございましたが、会場建設費三百六十億円のうち公園事業費を除く協会事業費につきましては民間資金の導入、そしてさらにそのあとの分につきましては国及び地方公共団体が一対一の同率の割合で負担をすることになっておるという乙とでございます。この法案を見てまいりましても、博覧会協会の準備、運営の経費は予算の範囲内でその一部を補助する形でできるとしか書かれておりません。これは、今後博覧会関係の新規予算は組まないんだということに解釈をしてよろしいんですか。
○牧野政府委員 新規予算を組まないといいますか、規定の枠内で政府各省が必要な調整をやっていくということでございますから、先ほど先生がおっしゃった三百六十億の中から若干公園整備費で前倒し的にやるものを除くとアバウト三百億弱が残る、それのうちほぼ三分の二に当たる二百億程度のものはひとつ民間のお力をかりたい、残り約百億弱ですが、これを半分ずつ、計算上は五十億弱ずつ国と地方が持ちたいということでございまして、それらの国費についてはそれぞれ各省庁で予算の中から毎年度手当てをしていく、こういうことになります。
○西村委員 民間で二百億程度の資金協力をするということでありますし、その残りにつきましては国と地方公共団体がそれぞれ五十億程度ずつ、言うなれば負担割合は一対一で折半になるわけでございます。過去三回の博覧会の場合の協会への補助比率は、国と地方公共団体、日本万博のときが二対一であります。沖縄の場合は九対一、これは特別な事情がございますから我々も理解をするわけでございますが、筑波のときも二対一ということで、国の持ち分が地方公共団体の倍だということでございます。今回一対一という比率になった理由は何でございますか。けさほど来、底地がもう既に予定をされておるあるいは公園整備費の中で云々という話もございましたが、今回、ほかの博覧会との比較の中でこの負担比率が一対一と低くなった最大の理由は何ですか。
○牧野政府委員 繰り返しで恐縮でございますが、その四百八十の中にいわゆる通常の公共事業費をかなりの額入れるということが一つの大きな判断要素になっておると思います。それから、現下の諸情勢からかんがみて、この際国と大阪府、市と申しますか、地方と申しますか、とでは一対一でいこうというふうに決めたわけでございまして、意識として特段に、意図的に率を引き下げたとか、実際、結果はもちろん下がっておるわけでございます、それは否定いたしませんけれども、我々の心の持ち方としては今申し上げたような二つのことがミックスされて、おっしゃるとおりのようなことになっておるということだと思います。
○西村委員 今回の場合、過去に比べまして国の負担割合が総体的に少ないと思うのです。最近、地方公共団体も補助率の引き下げや補助金のカット、そういうことで非常にやりくりに苦労しておるわけでございまして、そういう中でですから、できるだけ国の負担が多くなるように今後もひとつ御努力をいただきたいと思うのです。 民間活力という初めての試みでございますが、私は、民間活力というのはいわゆる民間の企業性あるいはその効率性、こういうものを事業の中に取り込んでいく、同時に資金にもある程度依存をしていくということでございますが、この博覧会事業というのはあくまでも国の事業でございます。ましてその主管庁が建設省でございまして、国際的にもどうしても成功させなければならぬということから考えますと、もっと国の責任というものもひとつ明記をしていただいて、今後そういった国の負担がさらにふえてより充実したものになるように強く要望したいと思うのです。大臣の御見解をできれば聞かせていただきたいと思います。
○江藤国務大臣 施設の整備、それから公園そのものの整備、同時に、やはり周辺の道路等、これはもう地方自治団体でもなかなかですから国がやらなければならないものがあります。博覧会を成功させるためにそういうもろもろのことがまだこれから出てくるだろうと思うのです。 ちょうど、東京湾横断道路の御審議をいただきましたが、あれは一兆一千五百億といいますが、周辺のアクセス道路は七兆八千億要るといって私びっくりいたしまして、一つの行事をやるというときにそれだけでは済まないわけでありまして、そういう面もまた私どもが一生懸命やることが、予想になかったものもこれからたくさん出てくるだろうと思います。これから準備期間もありまして、六十五年まで時間もあるわけですから、いろいろな問題が出てくると思いますが、弾力的にまた今後対応して、御相談申し上げて成功へ導いてまいりたいと思います。
○西村委員 この博覧会の運営費は三百四十億円だと伺っております。そして、この運営費につきましては閣議了解事項として国庫負担はしない、あるいはあらゆる助成はしない、こういうことになっております。そうすると、これはすべて入場料収入というものが中心になりまして賄わなければならぬということでありますが、もちろん、この料金は博覧会協会が決めるものでありますけれども、この料金の設定について、算定基準といいますかあるいはその算定根拠、料金体系等についても何らかの考え方があって決められると思うのですが、その考え方を聞かせていただくということが一つ。そして、そうしたものの上に立ちまして、建設省として、所管庁として、これらは今後は協議するわけでございますが、どれぐらいが一番適当ではないか、こういう想定する金額があれば、あわせて教えていただきたいと思います。
○牧野政府委員 運営費を主として入場料収入で賄う必要があるということは御指摘のとおりでございます。閣議了解の中で「国庫によるいかなる負担も助成も行わない」ということもございますが、これは科学技術博のときも同様でございますから、独立独歩でいっていただきたいと思うわけでございますが、その料金水準を幾らにするかというのは非常に難しいことでございまして、先ほど入場者数は思い切って二千万人を期待しておると申し上げましたが、やはりあくまでもどういう人口構成でどの程度お入りいただくかということの相関関係がございますので、今ここで具体的にどのくらいと基準は言えないと思います。 ただ、いずれにいたしましても、先ほど来お答えしておりますように、せっかくの国家的行事でございますからできるだけ多くの方が、お入りになりたい方にはなるべく楽に入れるように、ただ、その結果赤字が生じるということでは、これはもう断固相ならぬわけでございますから、その辺の兼ね合いを考えながら慎重に検討したい。それで、当然のことながら、博覧会協会でそういうことを決める場合には、主務官庁の一員として適切な指導をしてまいりたいと考えております。
○西村委員 日本万博は非常に古いことですから申し上げませんが、この博覧会の中で過去二回、沖縄の海洋博、筑波の科学技術博覧会、この入場料は幾らでございましたか。
○宮本説明員 お答えいたします。 沖縄海洋博では大人、これは満二十三歳以上でございますが、千八百円でございます。満十五歳以上二十三歳未満の、中人といっておりますが千四百円でございます。それから、満四歳以上十五歳未満の、小人といっておりますが千円でございます。 それから、昨年の筑波科技博で申し上げますと、大人が二千七百円、中人が千四百円、小人が七百円でございます。
○西村委員 沖縄の千八百円というのは、地理的状況からいいましても、観客数の動員が三百四十九万人に終わったということであります。筑波の科学博の場合は、大人が二千七百円、中人が千四百円、そして子供が七百円で二千三十三万人、都心から極めて離れておるところでこれだけの金額でこれだけ入ったということでございます。ただ、やはり問題はその中身と非常に関係があるというぐあいにも思いますし、それは結局、できるだけ多くの人に見てもらうという観点が極めて大切であります。特に料金設定の場合は、できるだけ多くの人に来てもらうということと、いわゆる収支をバランスをとりまして赤字を少なくする、この料金設定というものが非常に大事であろうと思うのです。 先ほど来、建設省としても、今後、協会と十分そういったものを協議しながら指導もし、検討していくということでございますが、私はそういう観点からいたしまして、やはりこの料金設定が一つの大きなキーポイントになるということだと思うのでありまして、料金設定につきましては、より慎重の上にも慎重に御配慮を願いたい、強く要望をいたしておきます。もう一度局長の方から、この問題についての見解があれば述べていただきたいと思います。
○牧野政府委員 先生のお言葉を踏まえまして、私どもも努力をしたいと思います。
○西村委員 次に、アクセスの問題でございますが、これもけさから大分議論になっておりました。鶴見緑地、予定会場は都心の大阪から東へ約七キロ、極めて至近距離にございます。ところが、会場周辺の道路は、都市計画上はいろいろと計画をされておりますが、現状は非常に狭い。とりわけ東野田茨田線、これは通称阪奈道路といいまして大阪と奈良を結ぶ街道でございますが、これは大阪でも有数の交通渋滞箇所でございます。私どもも通るたびにいらいらするわけでございます。こういう非常に交通渋滞箇所、また今回の会場に直結する都島茨田線、これは第二京阪ということで呼ばれておりますが、大阪、枚方、京都を結ぶ線でございまして、今、事業が一部展開中でございます。ところが、この二つとも、とりわけ東野田茨田線の拡幅問題あるいは第二京阪のいわゆる事業進捗状況というものは非常に困難視をされておりまして、いわば手つかずの状態だということでございます。アクセス道路について、所管の建設省として今後どのような取り組みをされていくのか。 また、会場周辺には御案内のとおり、都市下水路がございます。これも建設省の所管の公共事業でございますが、これらにつきましての所見を聞かせていただきたいと思います。
○牧野政府委員 ただいまおっしゃいましたまず、会場に直接入っております都島茨田線を申し上げますと、これは昭和六十年度より、会場から鶴見放出線までの六百メーター、これは街路事業で既に事業を始めております。それから、焼野中茶屋線から行政界までの五百三十五メーター、約五百四十メーター、これを茨田北地区土地区画整理事業で整備を進めております。それから、さらに、それを新庄大和川線までの延伸の七百二十メーター部分でございますが、これと、先ほどの区画整理の東側への延伸部分の大阪中央環状線までの二百四十メーター部分、これについては検討中でございますが、これをやらないと、この太い新庄大和川線にもつながりませんし、検討中ではございますが、私どもといたしましてはやってまいりたいと考えております。 それから、東野田茨田線でございますが、これは御案内のように、新庄大和川線から四百三十メーターの区間は既に整備済みでございまして、それをさらに東へ延伸いたしまして、区役所前通りまでの九百十メーターは五十八年度から街路事業で実施しております。これらにつきまして、ただいま先生非常に難しいということでございますが、私どもはあらゆる困難を乗り越えてこれをやりませんと、これは会場への面接のアクセス道路でございますから、仕事を進めてまいりたいというふうに考えております。 それから、都市下水路の開削といいますか、深くするのに伴って側道部分が広がりますが、あの事業ももちろん並行して進めてまいりたいと思っております。
○西村委員 開催まであと四年でございます。用地買収、工事期間を考えますと、いろいろとしんどい面もございますが、ぜひこの博覧会を成功させるためにも御努力をお願い申し上げておきます。 それから、アクセス道路と関連をいたしまして、会場におけるマイカーあるいは団体バス等のいわゆる駐車場問題がございます。先ほどの御答弁によりますと、そのための駐車場として三十五ヘクタール用意をされておるということでございますが、この収容施設に問題がないのか、どのように対処をするのか。もう一つは、科学博覧会のときは最寄りの駅からシャトルバスを運行いたしまして、駐車場対策も兼ねたことにしたわけでございますが、今回はそういうものはどうされるのか、あわせてお伺いをいたします。 〔委員長退席、東家委員長代理着席〕
○牧野政府委員 まず、駐車場の件でございますが、先ほどから申し上げておりますように、三十五ヘクタール分を用意しておりますので、これも完全に万全だとは申し上げられません、まだ検討課題は残っておりますが、かなりの程度収容はできるというふうに考えております。ただ、もちろん、そういう交通混雑を緩和するためには、いろいろ鉄道利用等の問題は出てこようかと思いますが、いずれにしても、駐車場スペースとしてはかなりのものだというふうに考えております。 それから、シャトルバスの運行の件でございますが、確かにおっしゃいますとおり、科学技術博のときには走らせたわけでございまして、予想外といいますか、スムーズに運行しておったようでございます。今回の場合にも、大阪国際空港あるいは新大阪駅等の主要ターミナルと会場を結ぶということで有効な手段であると考えてはおりますが、科技博の場合に、結果としてすいたところをすいすいと順調に走ったというのと同じようにいくのかどうか。道路の混雑度、先ほど非常に込んでおる街路もあるというお話でございましたが、その辺のことを考えますと、関連はございますのでそう楽観はできないと思いますけれども、いずれにしても有効な手段であろうとは思いますので、今後検討をしていきたいと考えております。
○西村委員 運輸省、お見えをいただいてますか。お尋ねをいたしたいと思いますが、ことしの三月末に、高速鉄道地下鉄の七号線、鶴見緑地線の建設申請が大阪府から出されたと伺っております。御承知かどうかわかりませんが、大阪市は、近年、都心から東方向、これはたまたま会場周辺及び門真市方向になるわけでございますが、公営住宅の建てかえ等による中高層住宅の建設が非常に進行いたしております。このために、かねてから大阪市では、昭和四十六年十二月の都市交通審議会答申第十三号で会場方向への鉄道の新設というものが必要とされており、今回、その趣旨を尊重して特許申請を行ったと私どもは聞いておるのであります。 この計画ルートは都心から会場までとなっておりますが、そういった背景もあるわけでございます。またとりわけ、この路線が完成をいたしましたときには、観客数のおよそ四〇%がこの地下鉄を利用するのではないか、こういう推測も成り立つわけでございまして、地元としては極めてこの地下鉄の建設というものはありがたい。現在、運輸省におきましても鋭意検討、実現の御努力をいただいておると思うのでありますが、御見解を承りたいと思います。地元としては、ぜひこの建設を前向きに御検討いただきたいと思うのでありますが、いかがでございましょう。
○山本説明員 今お尋ねがございました鶴見緑地線、京橋-鶴見緑地間五・二キロの地下鉄建設の特許申請につきましては、大阪市が一月末、大阪府に申請いたしまして、大阪府が道路管理者等の意見を聴取いたしまして、三月末日に私ども進達を受けているところでございます。 今後の取り扱いでございますが、現在、特許申請におきます輸送需要の動向、採算性等について審査を進めているところでございまして、審査が終了し次第、運輸審議会を経て適切に処理する所存でございます。 大阪市のこの七号線の申請につきましては、発展を続けるこの地域の多数住民の足を確保するという長期的な視点に立って、鉄道整備が必要だという判断に立った申請かと思いますが、同時にまた、同線の建設がこの六十五年からの花と緑の万博の成功のために有用かつ有効との判断が申請者にあったというふうに聞いております。 ところで、地下鉄の建設というのは、このたった五キロの区間で一千億の投資をしなければいけないという大事業でございますし、そういう意味からいいまして、これだけの投資をする、しかも半永久的に残るという社会資本を整備するという見地に立って、まずそのための十分な輸送需要があるということが第一義的ではないかと思います。そういう判断が下されて、整備が行われることが同時に、予定される博覧会にも有用であるということになれば、これはなおさらのことであると思っております。
○西村委員 ただいま申し上げましたように、大阪は東部の方が人口的にも非常に急増地帯でございまして、これは昭和四十六年、まだこの花と緑の博覧会が全く予定をされなかった時点からの懸案事項でございます。たまたまこういう博覧会が来ることになったわけでございまして、でき得ればそれらとあわせて前向きで御検討いただければ地元としては非常にありがたいということでございまして、お願いを申し上げておきます。もちろん、これは審査するとき建設省も関係するわけでございますが、御承知でしょうか。
○牧野政府委員 私の方も書類の進達を受けておりますし、それに加えまして私ども是が非でもこの花と緑の博覧会を成功させたいという気持ちもございますので、先生と同様の気持ちでできるならば供用開始を間に合わせていただきたいなと思っておる次第でございます。
○西村委員 私どもとしては、今回の博覧会何としても成功させたいということでございまして、そのためには観客誘致、そのためのアクセスの整備が非常に大事になりまして、内容的にもそうでございますが、内容と観客誘致のアクセスが同時並行的に進まなければ博覧会の成功はないわけでございます。地下鉄の建設ができ得れば花と緑の博覧会に間に合うように、大臣としても今後運輸大臣初め関係大臣と御協議をいただき、お願いをしていただけるようなお考えがございましょうか。
○江藤国務大臣 道路交通網のことが一番心配でしたので、私先々月ちょっとヘリコプターで鶴見緑地のところまで実は行ってきたわけでありまして、そのときにもいろいろと説明を聞きまして頑張れば間に合いますということでございますから、手続等がおくれませんように運輸大臣初め関係先の皆さんから御協力をいただきますように、改めてまたお願いをいたしたいと思います。
○西村委員 大臣どうぞよろしくお願いを申し上げます。 時間が残り少なくなってまいりましたので最後のお尋ねになるかと思いますが、この博覧会開催に当たりましては単に建設省だけでできるというものではございません。当然花に関係のある農林省、あるいは博覧会の担当省であります通産省、資金の問題では大蔵省、地方公共団体の関係では自治省、いろいろ関係する省庁があるわけでございます。今回の博覧会の開催に向けて政府部内でも関係閣僚会議の設置等といろいろ御予定をしていただいておるようでございますが、連絡調整機関というようなものを今後つくっていただけるのかどうか。また、建設省の内部の取り組み体制についてお尋ねをいたしたいと思います。
○江藤国務大臣 実は今日まで関係省庁広く、実務者の連絡会議でいろいろ話を詰めてまいったわけでありまして、この法律が国会を通過いたしましたならば直ちに関係閣僚会議を設置いたす準備をいたしております。そして同時に、今度は建設省は都市局長が窓口になると思いますが、実際の業務を各省間で取り進めていく幹事会を設けてこれらの準備に万全を期していく、こういう体制で臨みたいと思っておるところであります。
○西村委員 終わります。
○東家委員長代理 東中光雄君。
○東中委員 都市公園等の整備第四次五カ年計画についてまずお聞きしたいのでありますが、近代都市における公園の整備あるいは下水道の整備というのはその国の文化性をはかる一つの尺度だというふうにを言えると思うのです。この都市公園の整備は三つぐらいの理由があるのではないかと思うのです。都市の景観の問題もあるでしょうし、あるいは潤いのある生活を保障していくということもあるでしょうし、それから防災のための広場ということもあると思うのですが、何としても進めていかなければいかぬことだと思っています。 ところが、先進国の主要都市の市民一人当たりの公園の面積を調べてみますと、日本は非常におくれているということを痛感します。ワシントンは、七六年の調べで一人当たり四十五・一平米。ロンドンが七六年で三十・四平米。西ドイツは八四年ですが、ボンで三十七・四平米。同じく八四年でパリは十二・二平米。これは七三年の数字ですが、ローマで十一・四平米。日本は、東京の場合、八五年四月で三・一六平米であります。けたが違うわけです。私の住んでおります大阪では、残念ながら同じ八五年で二・七五平米、少ないところよりもまだ、四分の一程度だ。非常に後進性と言われてもしようがないような状態が起こっておりますので、これは都市政策としての観点から見て、一体どういうところに原因があって、どうしていくべきだろうか、こういう点についてひとつ大臣の御所見を聞かせていただきたいと思うのであります。
○江藤国務大臣 ヨーロッパの国を私見てみますと、第一国の成り立ちが違うということを感じます。日本は七〇%が山である、わずかな二、三〇%のところに一億二千万の人間がひしめき合って住んでおる。これは欧米との国を見ましても、国土面積の大部分が平地でありまして、そこに人が住むことができるし、農耕地となり得ることができるという、国の成り立ちが一つ違う。 それから、私どもは飛脚とかごで始まったけれども、彼らは最初から馬車で生活を営みましたから、自然に道路というものができて、道路ができればおのずから都市計画ができる、こういうことになるんじゃないか。 それから、みんな二百年、三百年たった建物を見ますたびに、彼らは集合住宅というものが昔からあったけれども、我が国はやはり一戸建ての住宅、それも離れ離れで、狭い庭を囲うて、そして黒塚でもやって、中で三味線でも弾いておるというような特異な日本人の民族性というか、そういうものがあった。彼らは最初から集合住宅があり、そこへ馬車が通い、道路がある。そういうことからすると、日本は春夏秋冬、四季おのおのの変化があるし、山もあれば川もある、海もある、一歩外へ出ればどこへ行っても公園のようなところでした。 私なんかは山の中の一軒家でありまして、いまだに森林浴のできるようなところに生まれて育ったわけでありますが、日本人というのはもともとが農耕民族でありましたから、そういうところに住まう人が多かった。 そして江戸なら江戸、大阪なら大阪、東京は二・一平米ですから、今の数字から言いますと大阪の方がちょっといいなと私思って、これはちょっと数字が間違いかなと思ったのですが、しかしいずれにしましても、都市公園などというものが説かれるようになったのはごく最近のことであって、下水道が公害国会から必要度が認められてきたというのと同じように、最近になってマンションができたり人口が都市に集中するようになって、ようやくにして公園ということが言えるようになった。 また、国民自体も花や緑やら公園というものに対して思いをめぐらすだけのゆとりがいささかできてきたのかなという感じがいたします。したがって、これからやはり追いつき追い越せではなくて、今度は心の豊かさ、環境の豊かさを求めて、日本人が本当に文化国家となる第一歩を踏み出しつつある。私はこういう面では、ちょうどその時期だろうと、そういう気がしてならないのです。ですから、今は非常に大事な時期で、しっかり足固めを今のうちにしておかなければいかぬ、こういうふうに思っておるところでございます。
○東中委員 下水道計画も都市公園の計画も、都市公園について言えば今度は第四次五カ年計画でございますから、昭和四十七年から第一次五カ年計画が発足して、今からいくのではなくてもう十五年前からやってきているわけですが、一向に進まない、非常に段違いにおくれている、やはりこれはおくれていると思うのですね。そういう点で、何としても下水道整備とあわせましてちゃんと進めていかなくてはならないのではないかと思うのであります。 それで、今度の第四次計画ですが、これはどうも、計画は一〇八%で三兆一千百億ですか、非常にふえたように見えるのですけれども、内容を見ますと、調整費が前期に比べて三〇〇%、五千七百億円ということで第一次ないし第三次の調整費の実績は全部ゼロでありますから、もし今までと同じように調整費がゼロだということにすれば、計画は一〇八%で三兆円台に乗ったようになりながら、実際上は前計画よりも減るということになりはせぬか。私は、そういう点で、数字だけ見ておると非常にいいのですけれども、今大臣言われましたように本当にこれから出発するという時期に来ているというのであれば、ちゃんと実際に進めていくという体制をとられるべきだと思うのですが、どうでしょうか。
○江藤国務大臣 五カ年計画のスタートする時点においては、私どもはこれから五年間に整備をすべき、達成すべき目標というものをしっかり置かなければいけない。 ただ残念ながら、ことしの場合には財政的にそういうゆとりがありませんでしたということが、要するに五千七百億の調整費になっておるわけでありまして、三年目には、これを周辺の経済状況、財政事情あるいは工事の、いわゆる事業の進みぐあい等を見て、三年目に見直します、こういうことになっておるわけですから、私どもは何としてもこれを事業費の中に繰り入れることができるようにこれから最大の努力をして、そして三兆一千百億の事業が完成できるように努力をしたいという熱烈な願望を持っているということであります。そういう方向でこれから努力をしていきます。
○東中委員 ことし六十一年度の予算ではこの三兆一千百億円の五カ年計画の一年当たりの平均の予算ということになれば六千二百二十億になるはずですが、それと比べますと、六十一年度の予算は、調整費はもちろん支出なしで、公共が二千百十七億ですか、地方単独が千九百五十五億で達成率は六五・五%である。これはもう初年度からいって平均の六割五分ぐらいだ。 それは三年後にということを言われておりますけれども、それにしてもことしの計画の一年度からいけば、中期防衛力整備計画はきちっと七%近く五カ年計画の中にちゃんと入っておるわけです。これはそうはいっていないという感じがするのですが、特に、前の一次計画の達成率は六三・六%でしたね。第二次計画のときの達成率は九六・八%で、これは相当計画どおりということは言えますけれども、第三次は七一・六%だ。ことしの予算は六五・五%という格好になるわけですね、平均値からいけば。どうも姿勢がいかがなものだろうか。やはり緑化という点において、都市公園をふやしていくということについて一層の熱意を示していただきたい、こういうふうに思いますが。
○江藤国務大臣 五カ年計画を単純に一〇〇を五で割れば二〇ずつですけれども、この各年度の伸び率というのもあるわけですから、これからこうして伸ばしていく、その伸ばし方は何ぼだということは必要があれば局長から答えさせます。初年度でありますから、そろりとスタートしましてということであります。
○牧野政府委員 数字の話を御説明申し上げますが、私ども五カ年計画を建設省として何本も持っておりますし、しかも幾つも改定をしてきておりますが、大臣からも御答弁申し上げましたように、初年度に二〇をとれば、後は言ってみればゼロシーリングでも一〇〇%達成するわけでございます。 私どもが計画をつくるときには、日本の経済も率は減ったとはいえ、ある程度伸びていくということを前提に多少の伸びを見て計画をつくり、そして初年度を決める。そろりということになるかどうかわかりませんが、ただいま先生御指摘のとおり、例えば一般公共事業費全体一兆三千億の枠でございますが、これに対して御指摘のとおり二千百十七億でございますから、パーセントでいうと一六・三%でございます。 しからば、これをあと四年で一兆三千億満額達成するためには平均どのくらいの率で伸ばす必要があるのかというおただしたと思いますが、これは率にいたしますと六・五%程度でございます。私どもはこういうものを今後ともぜひ獲得をしていきたい。例年の年でありますとそのくらいの伸びはやっておりますが、現在の財政諸状況を踏まえると、なかなかそう簡単ではないということはもちろん覚悟しております。しかし、そうできないというわけでもなかろうということで、将来の伸びを大臣同様期待して一〇〇%達成を目指したいと考えております。
○東中委員 それで、五カ年計画をそのとおり達成したとして一九九〇年に一人当たり公園の面積は幾らになるのか。 それからもう一つ、二十一世紀初頭までの目標が出ていますね。一人当たり二十平米という目標が出されておるようでありますが、一九九〇年にとの五カ年計画が達成されたとして、そこから元の十年間でこれは大変な急カーブのピッチになっていくようです。そういう展望でやっておられるということですか。それは単なるバラ色の計画であって、実際にやれるのかどうかまだちょっとわからぬということではなかろうと思うのですけれども、そこらの点をひとつ伺っておきたいと思います。
○牧野政府委員 ただいまお願いをしております第四次五カ年計画をお認めいただいて一〇〇%達成いたしますと、六十年度末一人当たり四・九平米の水準が五・七平米まで上がる予定でございます。さらに、大臣からも御答弁申し上げておりますように、五千七百億の調整費も三兆一千百億の中でございますから、もし仮に全部使ったといたしますと、ちょうど一平米上がりまして五・九平米になる予定でございます。 さらに、先生がおっしゃいますように、長期的には一人当たり二十平米ということが長期目標でございますが、昨年八月にいただいた都市計画中央審議会の御答申では、現在に比べて四倍程度の水準でございますから、ある意味で高いわけでございますので、そういきなり飛び上がる考え方ではなしに中間的な目標をつくったらどうだ。それはちょうど十五年たてば二十一世紀に入るわけでございますから、その二十一世紀までの十五年間に現在の倍にしたらどうだ。これは長期目標から見ればちょうど半分というので覚えやすい数字なんでございますが、十平米はもちろん私ども絶対に達成したいと思いますが、これはただいま御審議をお願いしておるような五カ年計画というほどの意味で、もちろんコンクリートに計画性があるわけではございません。 ただ、先ほども申し上げましたが、日本の国力がいかにスピードが落ちたとはいえ増加していく、と同時に、長い目で見れば、先ほどからお話のございます下水道なり公園なり住宅を含めて、そういう身の回りの生活環境施設に対する投資配分は流れとしては多くなっているというかシェアが拡大しておると私は思います。だからそういうことも若干の期待も含めてぜひ十平米台、おおむねではございますが到達させていきたいものだと考えておる次第でございます。
○東中委員 せいぜいしっかり頑張ってほしいと思うのです。 花と緑の国際博覧会ですが、これももともと西ドイツで都市公園をつくっていくためにあるいは緑をふやしていくためにこの花の博覧会をやって、二年に一回ずつやったそうですからね、そしてやるたびにその博覧会をやったその場所を都市公園にしていく。これはドイツがそうであったし、それから国際博になってイギリスでもやはりそうでありますしオランダでもそういうふうにやってきた、こういう経過なのですね。だからいわば都市公園整備のための博覧会、こういうことだったわけです。 ところが今度の場合は、都市公園があってそこへ来てやるという形になっているのですね、今度鶴見緑地でやられるのは。もちろんそれは整備の過程にあって一層整備をしていくんだということでありますけれども、既に長い間かかって整備をされてきた。鶴見緑地といいますと四十五年に公園造成に着手したわけです。そして四十七年の五月に市民園芸村というのがオープンされ、それから四十八年に乗馬苑がオープンされまして、そして四十九年に老人の森オープン、五十年青少年の森オープン、五十八年四月に世界の森、子供の森、公園のメーンのプランですけれどもそういうものがオープンされる。それまでずっと整備してきたわけです。 これは私の選挙区ですので、大変なところから整備されて、やっと整備されて公園になったなと思ったら今度博覧会ということで、木もちょっと落ちついたなと思ったところを切るんじゃないか。博覧会をやって都市公園をつくっていくというよりも、でき上がってきたものをさらに拡張するということはありますけれども、むしろそれを切って捨てるような動きになりはせぬかということで私たちは非常に心配していますし、それから地域の人たちはそういう点で非常な関心を持っているわけです。 そういう点、まかり間違っても公園を発展さす方向でやってもらわないと困ると思うのですが、原則的な考え方として、公園を使ってここで大イベントを組んでコンパニオンがやってくるんだというふうなことになったんじゃこれは本末転倒と思うのですが、基本的な考え方についてまずお聞きしたいのです。この博覧会をやる趣旨ですね。
○牧野政府委員 私どもも貴重な財源である国費をつぎ込んで営々としてつくってまいりました、先生御指摘のとおり苦労をしてつくってきた都市公園でございます。そこにいろいろな世界の木も既に、この博覧会あるを期してということではございませんが、先生も御案内だと思いますが、アメリカなりドイツなりいろいろな木を固めて植えたようなところもございます。あのような木を博覧会をやるからイベントをやるからといってぼんぼん切り倒していくというようなことは一切する気はございません。もちろん一木一草もと言われますと若干の修景上のものはございますかもしれませんが、先生がおっしゃいましたような基本的な構想ということであれば、現在ある公園の木々は生かしてそれをさらに発展させる方向で会場整備をしていきたい、かように考えております。
○東中委員 この現場を、BIE、万国博覧会国際事務局の副議長でありBIEの規制委員会の委員長であるE・R・I・アランという人が昨年の十一月八日に鶴見緑地を見に来た。そのときに樹木が非常に多いこと、人工でありながら自然の美しさをつくり出していることに感心をして、そしてこのように基盤の整った都市公園で万博が行われるということは非常にすばらしいと言い、東洋で初めての花の博覧会なので独自性を発揮してくれることを期待するということも言ったようです。 その中で、興味本位やいたずらに海外から園芸技術のレベルの低い国なんかを、とにかくたくさんの国々を参加させたらいいというふうなことからパビリオンを無理につくってやるというふうなことはむしろせぬ方がいいんじゃないか、だから公園を増強していくという立場に立つべきじゃないかという趣旨のことさえこういう立場の人が言っている。私自身もそう思うのです。 ところが、この計画を今出されておるのを見ましても、この鶴見緑地については大阪市がこういう案内をずっと出しておるのですけれども、そこで言っているのは、日本でも最大のクラスの都市公園で百六十二万平米もある、人工山だけれども大阪市で一番高いんだといろいろ言った上で、バラエティー豊かな施設を充実させている、散策、ピクニックはもちろんのこと、体力づくり、乗馬などのスポーツ施設から、思い思いの遊びを工夫できる広場、そして園芸村までつくってある、こういう日本有数の公園なんだ、こう言ってきたわけです。 ところが今度の計画で、この園芸村がすぽっとつぶされてしまうのですね。これは市民園芸村ですが、貸し農園ですけれども、先ほど言いましたようにちょうど十四年前に発足をしまして、約七ヘクタール、二千六百十四区画ある。これは日本では一番広いわけです。それで一年契約でたくさんの人が土に親しみ、それから緑の栽培をやっておるわけですね。それでこの村長さんというのは大村崑さんなんです。そういうことで、十四年ですからいわば定着したものになっているのですね。 ところが今度は、ここは大温室をつくるんだというようなことでもう今月、ことしの四月一日から貸しませんとシャットアウトされているような状態なんです。これは、そういうものの整った都市公園の中の一部としてそこへ建設をするからといってつぶしてしまう、これはいかがなものだろう、広げていく方へ建てられないものだろうか。そういう点について、むしろ跡地を公園として発展させていくのに使うということで、今ある分をつぶしてしまうというようなやり方はいかがなものだろうと思うのですが、その点どうでしょう。
○牧野政府委員 私も現地を一遍拝見させていた。だきまして農園に使われていることは承知をしております。ただ、先生せっかくのお話ですが、あの約七ヘクタールの場所が今度の百五ヘクタールの主会場のさらに枢要な部分となる部分にあるものでございますから、やむなく博覧会終了までの間は供用をお休みするというか休止するというふうに大阪市の方でされたようでございます。私どもは、先ほど先生おっしゃったようなせっかく育ってきた木を切り倒すのかということ、それは原則やる気は全くございませんが、このような主会場のしかも枢要な場所にあるところにつきましては、これは供用を休止する、お休みするというのはやむを得ない措置じゃないかと思います。 問題は、博覧会は六十五年の九月で終わるわけでございますが、その後のことになるかとも思いますが、大阪市といたしましては、その施設の規模なりあるいは内容なり運営面をいろいろ考慮しながら検討するようにしたいというふうに聞いておりますので、私どもといたしましても公園の有効な利用が図られるように指導をしてまいりたいというふうに考えております。
○東中委員 休園という話を初めて聞いたのですけれども、園芸村は休園であって、終われば復活をするという意味でしょうね。休むんだから、無期限に、永遠に休むんだったら廃止ですからね。そうでしょう。
○牧野政府委員 大阪市の方のお考えが、博覧会終了までの間供用を休止するとございますので、私は素直に申し上げました。ただ、先生おっしゃいましたように休止であればその期間を終えればトタで復活するのかということになりますと、そこは先ほどもちょっと申し上げましたように、大阪市は博覧会終了後は施設の規模、内容や運営面、さらに立地条件について十分考慮しながら検討していくというふうに申されておりますので、申し添えておきます。
○東中委員 この場所が永久に残される大温室ということになればその場所じゃだめなんで、ほかのところを検討するというのは、そうい意味ならわかるのです。ところが、やること自身、場所を変えてでも復活すること自身も検討の中に入っていて、復活しないことも含まれるんだという意味だとちょっと趣旨が違うんじゃないか。甲子園球場の一・七倍くらいの相当広い場所ですからね。やはりここへ建ててしまって大温室が永久的なものになるからそうするということでしょうね。 ついでに申し上げておきたいのですが、貸し農園の中には社会福祉法人の大阪福祉事業財団のすみれ愛育館というところが障害児者の教材園として使っている場所があるわけです。これも十数年使っておるわけですね。障害児教育上はそういう作業をやることは非常に必要だということは文部省の方でも言っているわけですね。そういうふうに十数年やってきたものを、やっとニンジンとかジャガイモとかに接することで教育がされておるという場所もとられてしまって、あと大阪近郊でそんな場所というのはなかなかないのですね。そういう問題についても何か、代替地を考えるとかいうようなことをすべきじゃないのかというふうに思うのですが、あわせてお伺いしておきたいのです。
○牧野政府委員 公園の管理者が大阪市でございますから、やはり私どもは第一義的には大阪市のお考えというものをまず尊重するというか、十分聞いていかなければいかぬと思いますが、その大阪市の現段階におけるお考え方は、博覧会をやる以上これは枢要な場所でございますから供用は休止をします。だから、言葉で休止だからすぐに復活かというふうにお考えいただかないで、それに引き続いて大阪市としては博覧会終了後は十分考慮しながら検討していくと申しておりますから、私はやはり終了後は終了後の事態を踏まえて十分いろいろな協議をしていくことになろうと思います。その際建設省としても必要があれば十分な指導をしたいというふうに考えております。
○東中委員 この博覧会の規模の問題ですが、先ほど来め質疑で二千万人というふうな話も出ておったのですが、サンケイ新聞の「ふくらむ期待花の万博 進路をきく」という五回の連載物がありまして、国際花と緑の博覧会協会事務総長大塩洋一郎氏が五回にわたって連載、一問一答になっているわけです。その中で規模については「個人的には」ということを言っておられるのですが、「つくばが二千万なら大阪は三千万人じゃないと駄目だと思っているんですよ。」ということを言われまして、そして「一つは大都市から近いという点。これはつくばにはなかった利点です。さらに、近くに京都、奈良という古都があることです。この二つの町を訪れる観光客は年間で数千万人。こうした古都観光とタイアップすれば、三千万人というのは十分実現可能な数字と思います。」それに必要ななにを組んでいくんだ、こういう発想です。 〔東家委員長代理退席、委員長着席〕 だから、先ほど来局長が答えておられる、局長はさらに奈良、京都、神戸まで含めて言っておられるから、そういう規模でいけば二千万ということを言われてますけれども、事務総長は三千万、実現可能な数字、こういうふうに言っているわけですね。 そうしますと、これは大阪の東の端のアクセスとしては本当に困難な条件なんです。だから一応三千万のつもりであるいは二千万以上というつもりで考えていくとすれば、よほどこれは関連事業なりアクセスなりを考えてもらわないと大変なことになるというふうに思います。二千万だとして一日平均十一万人になるわけですね。三千万とすれば一日平均十六万人です、百八十日としてですね。あの地域へ一日十一万人ないし十六万人平均で来るという計画でいくならば、どの道路、どういう交通機関を使うことになるだろうという見当というものがあるはずだと思うのですが、そういう点はどういうふうにお考えになっているのでしょうか。
○牧野政府委員 今御指摘の新聞記事は私も読ましていただいております。ただ、やはりこれは博覧会の運営主体である協会の事務をお預かりする事務総長として、これから仕事を進めていくに際しまして、博覧会を是が非でも成功させたいという強い気持ちがあらわれたものではないかと考えております。 いずれにいたしましても、現在正式に確定した見込み数というものはないわけでございますが、私どもとしては先ほどから繰り返し申し上げているように、二千万人程度を期待しておるわけでございまして、今後協会の方ともあるいは関係各省庁あるいは地元の地方公共団体とも十分話し合って、先生おっしゃるようなアクセスの整備ももちろん重大な関連がございます、それと花と緑の博覧会を成功させるという意味合いもございます、その点、もろもろに判断した上で整合性のある計画を練り上げていきたいというふうに考えております。
○東中委員 大阪市の説明で、今京橋から会場緑地まで地下鉄五・五キロをつくる、この地下鉄で約三〇%ということを言っているようです。あとは車だ。その車はバスもあれば自家用車もあればハイヤー、タクシーもあるでしょうけれども、その七〇%の車のうち、中央環状線と第一一京阪、これから整備しようとしているここが六〇%、それから四日市線から、国道百六十三号線から入ってくるアクセスを整備しようとしているその部分が残りの二〇%、そして阪奈道路、これが二〇%、こういうふうに説明したことがあるのです。 ところが、これでいきますと、例えば今阪奈道路については、先ほど来道路の拡幅の問題でアクセスを言われていますね。京橋の方から来てそして区役所まで若干拡幅するということを計画で今実施をしつつあるんだということを言われました。ところがあそこまで来ただけではどうにもならないのですよ。この阪奈道路自身が奈良、京都、神戸とこの博覧会とを結びつけるそういう計画であるならば、阪奈道路の今の現状を一体どう見るのかということであります。阪奈道路を使うのは都心から来る分だけが阪奈道路を使うのだ、奈良の方から来るのは阪奈道路を使わないのだという計画のようなんですね。だから、都心部から入ってきて鶴見区役所のところから北へ行って緑地へ行く。もう東の方はほっておくんだという建前になっているんです。 ところがその東の方が、そこからほんの数百メーター行ったところが最もひどい渋滞なんです。しかも地下鉄はそっちの方へ延ばさないということでありますから、この渋滞部分はもっとひどくなってくるということになるわけでありますが、そういう点の拡幅ということについて、阪奈道路の拡幅、特に区役所から東の方、中央環状線に至るまでの拡幅というのは地域の住民は今でも大変な渋滞で、恐らく大阪一の渋滞地域なんです。 私は、この間警察の統計を聞きました。二月の分を聞きましたら、平均一日五時間の停滞なんです。その停滞という概念に入るのは五百メーター以上三十分間以上渋滞している状態を計算しただけで一日平均五時間というのです。大変な阪奈道路の渋滞なんです。その部分を一切拡幅するということを言ってないんですよ。これはアクセスとして関連事業として考えているという点からいえば全く実情を知らない者がやっているか、地域の人たちの交通機関の麻痺状態というのは完全に無視しておるというふうに言わざるを得ないのですが、そこらはどうでしょう。
○牧野政府委員 先生のお話でございますが、私どもも関連公共事業を進める場合には、それは地元の席あるいは市とも十分お話し合いをしてまいりたい、これは大前提でございます。ただ今の東野田茨田線につきまして、おっしゃいますとおりこの区役所前通りまで一応現在の事業計画はございますが、この事業の進捗状況等を考えながら地元の大阪市と調整をとっていきたいと考えております。その区役所前通りの前に、先ほどちょっと申し上げましたが都市下水路、西三荘都市下水路でございますか、これもございますから、これの事業ができれば側道が広がりますので、これも鶴見緑地にアプローチする道としては使えるものの一つではないかなというふうに考えております。
○東中委員 現在の状態が、花博をやらなくても一、二年前にここで小さなフェスティバルをやったことがあるんですよ。私たまたま通りかかったら、バスの停留所三カ所ぐらいが全部人が並んでいるんですよ。何しているのかと思ったら次の停留所で乗る人がもう一つ手前の停留所から並んでいるんですよ。ずっとつながっているわけです。一停留所分は全部バス待っている。本当にやられていることをよく知らぬぐらいで、地域の人でも知らぬぐらいでそういう状態なんです。それほどひどい渋滞、交通混雑の場所なんです。そこへこんな二千万というようなことで一日十万人を超すような人が来ると、これはどうにもならぬですよ。区役所より東の方への拡幅問題を考えなかったら、これは本当にやろうとしているとは私は思えませんね。この点を一つはっきり申し上げておきたい。 それから都島茨田線ですね。これはまた五十メーター幅の道路をつくるというのでしょう。しかも内環状線までできたらやりたいと先ほど局長が言われた。これはもう学校の運動場切ったりするんですけれども、いわば人口密集地帯ですよ。そこへ幅五十メーターないし六十メーターの道を、距離にしたらほんの一キロ少々ですね、引こうというのでしょう。これも実情を無視したこと甚だしい。こんなものやったって何にもならぬじゃないか。四日市線から回ってきたって、そこへ来れば広いかもしれぬけれども、そこへ来る道はそんなに広くないんですから、そういう点もアクセスとして見たら、そんな五十メーター幅の、あるいは六十メーター、六十五メーターのところもあると言われておりますが、そういうふうな計画というのは、この花の博覧会としての計画としては全くおかしいというように思うのですが、いかがでしょう。
○牧野政府委員 全くおかしいというおただしでございますが、私どもも可能な限り全力投球で関連事業の整備を進めたいという気持ちは全く同じでございますから、幅五十メーターのこの都島茨田線をつくるのは、合わせると七百二十は私前向きで検討と先ほど申し上げてありますから、現在の六百と足しますと一・三キロぐらいでございますが、非常に現地が難しい状況だということは私も聞いておりますが、そこでひるんでいても何にもなりませんので、これはもう全力投球で関連公共事業の一つとして整備を進めたい。現在はそういう決意といいますか決心を申し上げておき、御理解を賜りたいというふうに考えております。
○東中委員 それは全く別なんですよ。それはアクセスにならない。五十メーターの道をこの短期間だけ、千三百なら千三百つくったって、東の方の中央環状線はなるほど広い道路ですからそこの道はまあいいとしても、内環状線と接続きしてもこれはもう何のアクセスにもならないのですよ。何で五十メーター幅の道路が要るのかということなんです。そんなことをやったって、そんなところで予算を使うんだったら阪奈道路の一車線で渋滞一日平均五時間もやっているところをなぜ拡幅しないのか。すぐ隣ですよ、この緑地の。奈良から来るときにはそこを使う道なんですよ。それをほっといて一方では別の観点から五十メーターのやつをやるんだ、これは甚だ実情を無視した、ほかのことを考えた計画だと言わざるを得ないというふうに思うわけです。 それからもう一つ申し上げたいんですが、アクセスとしては大阪空港から今、千里ニュータウンを経て南茨木までの中央環状線に沿ったモノレールの建設がやられておるんですね。これを中央環状線に沿って、堺まで行けとは言いませんが、少なくともこの緑地まで持ってくれば、これは大阪空港それから阪急千里線、阪急京都線、この北から来る北大阪線急行、それぞれ接続がありますから、これは本当のアクセスになる。建設省の所管で現にやられているやつをピッチを上げてやるべきじゃないか。こんな五十メーター道路なんというようなのは、立ち退きを多くの人たち、四百二十世帯ぐらいの立ち退きが要るだろう、完全立ち退きですね。こういうふうな余り役に立たないアクセスをつくるんじゃなくて、そういうことを考えなければいかぬじゃないかということを私は一つ申し上げたいのです。モノレールですから建設省の方でぜひこれは検討をされる必要があると私は思います。 それから運輸省から来ていただいているのでもう一つ申し上げておきたいんですが、京橋からの地下鉄の問題であります。鶴見緑地のメーンゲートまで来るということを先ほど都市局長から言われましたけれども、万博の会場のメーンゲートのところが地下鉄の停留所になるというのは、これは万博のためにつくっていることになるのですが、ところが実際はそこは人が住んでないわけですね。その周りは田んぼなんかあったところです。あとは公園ばかりなんです。だから軌道・鉄道の駅としては非常におかしいんですよ。 今混雑していると言っているこの阪奈道路をそこから先、横堤と言うのですが、そこに区役所があって、そこから先の諸口、浜それから次々に大宮まであるのですけれども、そこは約三万人の人口の密集地帯です。そこへ当然延ばすべきだ。地域の人たちはみんなそれを期待している。ところが通学通勤のための鉄道サービスの谷間になっているから、この地下鉄をつくるんだといって緑地の方へ行っちゃって、実際に使用する人がたくさんいるところへ持っていかないという状態になっているのです。 今出されております特許申請に対する知事の副申も、通勤通学の輸送路を確保するためだ、それから大阪市の東部に対する確保だ、こういうことを言っているわけですね。そういう点でいいますならば、この計画が大阪市から出ていることについて、運輸省がその申請の理由に従えば緑地のメーンゲートに行くのではなくて真っすぐに行くべきだ、私たちはそう思っておりますし、地域の人たちも実際にそういうふうに連合町会挙げてそういう行動を起こしています。そういう状態ですので、その点についての是正というものをぜひやってほしいというように思うのですが、二点について伺って質問を終わります。
○牧野政府委員 大阪モノレールのお話でございますが、これは先生よく御承知のように、空港から南茨木間十三・七キロを六十七年度を開業目標に現在整備を進めているわけでございます。それをさらに南へずっと延ばしてというのは、博覧会は六十五年度でございますから、期間的にも財政的にも極めて困難であろうというふうに考えております。
○山本説明員 お話しの大阪市の申請の地下鉄七号線の特許につきましては、三月末日に大阪府から私どもに進達されたばかりでございます。これからその内容を十分審査して適切に処理してまいりたいと思っておりますが、申請者は大阪市でございまして、特許申請につきましては、市議会で十分審議の上なされたものではないかと考えております。したがって、路線そのものにつきましても、住民の利便を十分勘案したものではないかと考えておりますが、いずれにしても、この計画がねらいとする輸送需要の動向、資金計画、採算性等特許の審査の項目について、今後申請者である大阪市からも十分ヒアリングを行いたい、かように考えております。
○瓦委員長 これにて両案に対する質疑は終了いたしました。 ―――――――――――――
○瓦委員長 これより討論に入るのでありますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決に入ります。 まず、国際花と緑の博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案について採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○瓦委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案について採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○瓦委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 ―――――――――――――
○瓦委員長 ただいま議決いたしました都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案に対し、平沼赳夫君外四名より、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び日本共産党・革新共同の五派共同提案による附帯決議を付すべしとの動議が提出されております。 提出者より趣旨の説明を求めます。中村茂君。
○中村(茂)委員 ただいま議題となりました都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案について、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び日本共産党・革新共同を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。 案文はお手元に配付してありますが、その内容につきましては、既に質疑の経過において、委員各位におかれましては十分御承知のことでありますので、この際、案文の朗読をもって趣旨の説明にかえることといたします。 都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たっては、次の諸点に留意し、その運用に遺憾なきを期すべきである。 一 公園・緑地の整備の緊要性にかんがみ、五箇年計画の完全達成を期するとともに、地方公共団体の財政負担の軽減に配慮すること。 二 五箇年計画の三年後の見直しの検討に当たっては、整備の進捗状況等を勘案し、事業費の拡大に努めること。 三 都市の防災機能の強化を図るため、防災公園の緊急整備を推進すること。 四 国民の健康の保持増進に資する健康運動公園の整備をはじめ、多様な要請に対応した公園等の整備に努めること。 五 公園・緑地の整備を推進するため、国・公有地、工場跡地等の積極的な活用に努めるとともに、財政投融資資金の積極的な導入を図ること。 六 都市における緑の保全と創出を図るため、総合的な都市緑化施策をなお一層推進すること。 右決議する。 以上であります。 各委員の御賛同をよろしくお願い申し上げます。
○瓦委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。 採決いたします。 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○瓦委員長 起立総員。よって、平沼赳夫君外四名提出の動議のとおり附帯決議を付することに決しました。 この際、建設大臣から発言を求められておりますので、これを許します。江藤建設大臣。
○江藤国務大臣 国際花と緑の博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案及び都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案につきましては、慎重御審議の上、全会一致をもって議決いただき、まことにありがとうございました。 審議中における委員各位の御高見につきましては、今後その趣旨を生かすよう努める所存でございます。 また、ただいまの都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を十分に尊重し、今後の運用に万全を期してまいる所存であります。 ここに法案の審議を終わるに際し、委員長初め委員各位の御指導、御協力に対し、深く感謝の意を表し、ごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手) ―――――――――――――
○瓦委員長 お諮りいたします。 ただいま議決いたしました両法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○瓦委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ――――――――――――― 〔報告書は附録に掲載〕 ――――◇―――――
○瓦委員長 次に、内閣提出、新住宅市街地開発法の一部を改正する法律案を議題といたします。 趣旨説明を聴取いたします。江藤建設大臣。 ――――――――――――― 新住宅市街地開発法の一部を改正する法律案 〔本号末尾に掲載〕 ―――――――――――――
○江藤国務大臣 ただいま議題となりました新住宅市街地開発法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 新住宅市街地開発法は、昭和三十八年に、健全な住宅市街地の開発及び住宅に困窮する国民のための居住環境の良好な住宅地の大規模な供給を図り、もって国民生活の安定に寄与することを目的として制定され、同法に基づく新住宅市街地開発事業は、健全な住宅市街地の形成と国民の居住水準の向上に大きく貢献してまいりました。 しかしながら、近年、地域整備上の要請に即した魅力的な街づくりを行うことが求められているほか、住宅の近くに居住者の雇用の場を確保する必要性が高まっているなどさまざまな状況の変化が見られております。 この法律案は、このような状況に対処し、健全な住宅市街地の開発を図るため、施設立地の多様化、住区の規模要件の緩和、建築義務期間の延長等新住宅市街地開発法について所要の改正を行おうとするものであります。 次にその要旨を御説明申し上げます。 第一に、施設立地の多様化を図るため、良好な居住環境と調和する事務所、事業所等の特定業務施設を新たに事業地内に立地できることとするとともに、準工業地域が定められている区域を含む区域について新住宅市街地開発事業を施行することができることといたしております。 第二に、住区の人口密度の下限を一ヘクタール当たり八十人とするとともに、住区をおおむね六千人からおおむね一万人までが居住することができる地区とし、住区の規模要件を緩和することといたしております。 第三に、宅地の譲り受け人の建築物の建築義務期間を二年以内から原則として三年以内に延長することといたしております。 以上が、この法律案の提案理由及びその要旨でありますが、何とぞ慎重御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願い申し上げます。
○瓦委員長 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。 本案に対する質疑は後日に譲ります。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後三時四十二分散会 ――――◇―――――