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101回国会参議院1984/06/27

災害対策特別委員会 第4号

発言数
7
登壇者
2
会派数
1
開催日
1984/06/27

会議録

赤桐操日本社会党

○委員長(赤桐操君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。  まず、委員の異動について御報告いたします。  去る五月十一日、久保亘君が委員を辞任され、その補欠として村田秀三君が選任されました。     —————————————

赤桐操日本社会党

○委員長(赤桐操君) 災害対策樹立に関する調査を議題といたします。  桜島火山周辺地域における降灰対策等に関する件について、政府から報告を聴取いたします。田中国土庁長官官房審議官。

田中暁国土庁長官官房審議官

○政府委員(田中暁君) それでは、桜島の火山活動に伴います被害状況などにつきまして御説明を申し上げます。  お手元に三枚とじの資料を差し上げておりますので、ごらんいただきたいと存じます。  まず、火山活動の状況でございますが、桜島の火山活動がいわばさま変わりいたしましたのは昭和三十年以降でございまして、以来二十九年間に及びます継続的な活動を続けておるわけでございます。特に、昭和四十七年以降は活動が活発になっております。この資料の三枚目に爆発回数などの数字を載せておりますが、その左上の年別の爆発回数をごらんいただきたいと存じますが、昨年、昭和五十八年は、年間四百十三回の爆発でございまして、三十五年と並ぶ非常に多い年であったわけでございます。五十九年は、まだ半年も過ぎておりませんが、既に百八十一回という状況でございます。  このような爆発やあるいは噴煙によります噴石、火山礫あるいは降灰などによりまして、各種の被害が発生いたしておるわけでございますが、特に六月上旬におきましては、南岳が非常に活発な噴煙の放出を行いまして、またちょうど連続いたしまして東寄りの風が吹いておりましたために、鹿児島市街地は非常に激しいどか灰に見舞われたわけでございます。六月四日がピークであったわけでありますが、鹿児島地方気象台構内におきます一日の降灰量、これは朝の九時現在で前日の九時からの降灰量を測定するということになっておりますけれども、これが観測開始以来最高の数値、平米当たり千八十グラムということになったわけでございます。  その後、鹿児島地方気象台構内におきましては、十一日から十六日までの間は降灰が観測されましたが、七日から十日までの間、それから十七日以降二十六日までは、爆発や噴煙はありましたけれども、風向きの関係もございまして降灰量は一応ゼロになっております。この三枚目の左の下の方に年別の降灰量の表を載せておりますが、既に累計平米当たり三千百七十九グラムということでございまして、例年の降灰量をもう既に上回っているというような状況でございます。  次に、被害の状況でございますが、このような非常に激しい降灰によりまして、住民の方々の生活被害、生活不便は大変大きいものがあるわけでございますが、数字にあらわれました被害といたしましては、まず、直接的な被害といたしまして、空振による被害、窓ガラスの破損などの被害が出ております。  また、噴石による被害といたしましては、自動車の窓ガラスの破損などが起こっております。  降灰による被害といたしましては、農作物につきましては、詳細については調査中でございますが、ちょうど収穫期に当たりますビワにつきまして灰の付着による品質の低下、あるいはかんきつ類の幼果の黒変、新梢の変色、それから軟弱野菜の被覆施設への降灰による生育の遅延、こういったものが懸念されておりまして、これまで報告のありました被害額は二億五千二百万円と相なっております。  その他の被害といたしましては、土石流の発生によりまして、桜島島内道路の一時通行どめが行われまして、六月の八日、国道二百二十四号線、それから県道桜島港黒神線、それから六月十日には県道桜島港黒神線、それぞれ記載してございますような時間、一時的な通行どめが行われております。  また、火山灰の付着等に起因いたします停電が六月の二日、三日発生いたしております。  それから降灰によります視界の不良あるいは堆積火山灰によりますスリップを原因といたしました自動車事故が若干発生いたしております。  このような状況から、鹿児島県から要望事項が提出されておりまして、御参考までに二枚目につけてございます。  内容は六項目ございまして、一番目には、住民の避難対策につきまして、桜島及びその周辺の国県道について事業費の枠を拡大してほしい。それから噴火や土石流の災害の発生の予知あるいは住民の避難誘導などのための情報通信システムの整備を進めますために、特別な財政措置を講じてほしいという内容でございます。  二番目の点は、土石流対策でございまして、桜島の河川は非常に荒れておりまして、少量の降雨によりまして土石流が発生するような状況になっておりますので、砂防・治山事業費の枠を大幅に拡大してほしいということでございます。  三番目の降灰除去・防除事業につきましては、一つには、市町村道及び市街地の降灰除去事業に係ります補助率を一律に三分の二まで引き上げてほしい。二つには、県管理の国県道、臨港道路につきましても市町村道と同様に補助対象にしてほ しい。三つ目には、道路降灰除去のために必要な路面清掃車、いわゆるロードスイーパーでございますが、この購入についての補助基準の見直しを図ってほしい。四つ目には、公共下水道、都市排水路の降灰除去事業についての補助基準の見直しをやってほしい。五つ目には、既設の公民館の降灰防除施設についても助成対象にしてほしいということでございます。  四番目の項目は、防災営農対策でございまして、まず活動火山周辺地域防災営農対策事業、この事業費枠の拡大。二つには、共同施設として設置されるトンネルハウスについて補助対象にしてほしい。三つ目には、耐久性の強いフレームや被覆資材の調査研究、開発を進めますと同時に、ビニールの張りかえについても補助対象に含めてほしいということでございます。  五番目の項目は、軽石の流出対策、いわゆるボラ対策でございますが、海に流出いたしますボラによって生じます漁業の被害を防止いたしますために、軽石の拡散防止施設を河口域に設置するなどの必要な助成措置をしてほしいというものでございます。  六番目の項目は、火山ガス対策についてでございまして、一つには、人体に及ぼす影響に関します調査研究及び監視体制を確立してほしい。二つには、農作物の被害の実態調査、被害防止対策確立のための調査研究を進めてほしいという内容でございます。  以上、県の要望を含めまして、桜島の火山活動、被害状況等について御説明申し上げた次第でございます。  なお、このような状況にかんがみまして、去る六月十九、二十日の両日、国土庁長官が現地を視察いたしましたところでございます。  以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。

赤桐操日本社会党

○委員長(赤桐操君) 以上で政府からの報告の聴取は終わりました。     —————————————

赤桐操日本社会党

○委員長(赤桐操君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についてお諮りをいたします。  桜島火山周辺地域における降灰対策等に関する実情を調査のため、鹿児島県に委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

赤桐操日本社会党

○委員長(赤桐操君) 御異議ないと認めます。  つきましては、派遣委員、派遣期間等の決定は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

赤桐操日本社会党

○委員長(赤桐操君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後一時十分散会      —————・—————

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