本会議 第28号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1984/05/23
会議録
○議長(福永健司君) これより会議を開きます。 —————・————— 会期延長の件
○議長(福永健司君) 会期延長の件につきお諮りいたします。 本国会の会期を八月八日まで七十七日間延長いたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき討論の通告があります。順次これを許します。中井洽君。 〔中井洽君登壇〕
○中井洽君 私は、ただいま議長より発議されました本国会の会期を大幅に延長する件について、民社党・国民連合を代表し、反対の討論を行うものであります。(拍手) 言うまでもなく、本国会は昨年暮れの総選挙後の特別国会であります。したがって、今国会における各党の政策決定や国会運営は、当然総選挙で示された国民の意思を最大限に生かしたものでなければなりません。国民は、総選挙で自民党に大鉄槌を下し、再び与野党伯仲時代の選択をいたしました。したがって、国民の意思を謙虚に受けとめ、政府・自民党は従来の政治姿勢や政策を反省し、その転換を図るべきであります。 また、国会運営においても、今まで以上に野党との話し合いを重要視し、できる限りの合意をつくり上げていくのが国民の意思にこたえる道であります。我が党の佐々木委員長が今国会の代表質問において与野党政策協議を大胆に提言いたしましたのも、総選挙における国民の選択を国会は有効に実らすべしとの強い信念からでありました。(拍手) しかるに政府・自民党は、総選挙における敗北を何ら省みることなく、憶面もなく大増税、公共料金の一斉値上げを基調にした予算を成立せしめ、さらに選挙時の公約をきれいに忘れ、国民の大半がこぞって反対している健康保険法の改悪法案を提出しているのであります。また、国会運営の姿勢においても従来と何ら変化が見られず、一体与野党伯仲時代をどう受けとめているのか、自民党の現状認識不足を指摘せざるを得ません。 我が党は、今日まで健全野党としての議会運営を常に心がけてまいりました。本日、この本会議場におきましても、社会党、公明党、共産党、社民連と他のすべての野党が欠席する中で、民社党だけが出席をし、しかも、会期の大幅延長という無謀な議題に対しても討論をし、採決に参加するのは、議会制民主主義のルールを守り発展させようとする我が党の基本的姿勢のあらわれであります。(拍手) まして、与野党伯仲時代の今日の国会では、各党が一層緊張し、よりレベルの高い運営が行われるよう努力すべきと我が党は考え、行動してまいりました。しかるに、肝心の自民党の姿勢には、与野党伯仲時代に対し何ら緊迫感が見られません。それどころか、随所に見通しの悪さが露見し、無責任、無秩序とさえ言える国会運営の連続でありました。 例えば、日程から見て予算の採決時が大幅におくれるのは必至の状態であるにもかかわらず、完全に見通しを誤ったり、我々の予算修正要求に対しては考えられないような失態を演じたり、認識不足な発言によって、さらに国会に混乱を生ぜしめ、ついに補正予算を組まざるを得なくなり、予算が成立したのは、大幅におくれて四月十日のことになるという状態でありました。 また、四月までに成立しなければ多数の学生諸君に多大な迷惑をかける日本育英会法案が、会期末の今日においてなお見通しの立たないという状態であります。さらに、健康保険法の審議においては、五月十五日、突如、大蔵、地行、社労の委員会で単独で連合審査問題を議決し、国民を唖然とさせたかと思えば、明くる日十六日夕刻にはこれを陳謝するという、全くわけのわからない運営を繰り返しているのであります。 会期最終日の今日に至っても、提出された全法案の約半分しか成立していないのは、一にかかってこのような自民党のわけのわからない、だらしのない国会運営が原因であります。しかるに、自分たちの責任を棚上げをし、国会の会期制度を軽視し、一方的に七十七日と、会期の半分以上の大幅延長を図るという本日の自民党のやり方は、到底容認できないものであります。 確かに、健康保険法、電電三法、専売五法、臨教審法、男女雇用平等法、風俗営業法等、今国会の重要な法案がすべて衆議院に残されています。しかし、その原因は明瞭であります。すなわち、臨教審法は三月二十七日、電電三法は四月十日と十六日、専売法も四月十六日、風俗営業法は四月二十四日、男女平等法に至っては五月十四日に提出されているのであります。すべて政府・自民党内の調整のおくれと対応のまずさから、このように会期末に重要法案が提出されたのであり、審議が進まないのは当然ではありませんか。会期は十分にあったのに、自民党の準備が十分でなかっただけではありませんか。 まして、各党がじっくり話し合いをし、その合意のもとに初めて提出されるべき衆議院の定数是正問題を、延長後の国会に二人区創設という理不尽な自民党案を単独で提出しようという考えがあるに至っては、国会の制度を余りにも無視した暴挙と言わざるを得ません。今国会をきょうで終えるか、または極めて短期間の延長にとどめ、秋に臨時国会を召集するのが憲政の常道ではありませんか。(拍手)政府・自民党は、強引に延長を図り、あまつさえ、全法案の成立を期すなどと発言するありさまであります。政府提案の法案はどんなものでもすべて成立させるというのでは、野党は要らず、国会のルールも要りません。このような発言がたびたびなされてきた裏には、自民党の秋の総裁選挙をにらんだ党利党略があり、選挙で敗れた中曽根首相の必死の延命策があるのも国民承知の事実であります。 ルールを無視し、党利党略を優先させる今回の会期延長は、国民の与野党伯仲国会への期待を大きく裏切るものであり、自民党の反省を促すものであります。また、今後予想される国会の混乱の原因は挙げて自民党にあることをも強調し、会期延長に反対の討論を終わります“(拍手)
○議長(福永健司君) 小里貞利君。 〔小里真利君登壇〕
○小里貞利君 私は、ただいま議長から発議されました会期を八月八日まで七十七日間延長する件につきまして、自由民主党・新自由国民連合を代表して、賛成の討論をいたすものであります。(拍手) 御承知のとおり、第百一回国会は、本旦二十三日をもって終了することになっておりますが、健康保険法案、専売関連法案、電電関連法案、臨時教育審議会設置法案等、財政再建、行政改革に関連する議案等四十一件以上の重要議案が未成立のまま残されている状況であります。これら審議中の法案は、特に今後の国政の基本的進路に重要な意味を持つものであります。広く国民が注視しているところでもあり、これらの法案を成立させ、国民の期待にこたえることは国権の最高機関としての責務でもあると存じます。(拍手) もとより、当初の会期内において処理されるべきことは十分承知はしておりますが、本国会は、昨年の解散、総選挙の関係でおくれて始まり、かつ重要法案が山積みされている等十分な審議日数が確保されていないまま推移してまいりました。 以上のような状況から、未処理の案件について今後審議を進め、また内外の諸般の問題についても積極的に取り組んでいかねばなりません。このことは国民世論においても十分御理解いただけるものと信じております。(拍手) 野党側は、会期内で処理するのがルールだと主張しておりますが、会期延長もまた、手がたく充実せる審議の機会を確保するため国会法第十二条に定められたルールであり、重要法案の審議に野党側の協力が得られない以上、延長しても審議を尽くし、国民の負託にこたえることが真に国民の代表としての責任を果たす態度であります。野党側の態度こそ無責任なものだと断定せざるを得ません。 したがいまして、ただいま議長から発議されました七十七日間の会期延長は妥当と考え、議長の提案に対し、我々は責任政党として毅然たる態度で賛意を表し、賛成討論を終わります。(拍手)
○議長(福永健司君) これにて討論は終局いたしました。 —————————————
○議長(福永健司君) 採決いたします。 会期を八月八日まで七十七日間延長するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(福永健司君) 起立多数。よって、会期は七十七日間延長するに決しました。(拍手) —————・—————
○古賀誠君 議事日程は延期し、本日はこれにて散会されんことを望みます。
○議長(福永健司君) 古賀誠君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福永健司君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午後一時十八分散会 —————・—————