P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
101回国会衆議院1984/01/24

石炭対策特別委員会 第2号

発言数
11
登壇者
4
会派数
2
開催日
1984/01/24

会議録

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 これより会議を開きます。  石炭対策に関する件について調査を進めます。  去る十八日の三井石炭鉱業株式会社三池鉱業所有明鉱の坑内火災により多数の犠牲者が出ましたことは、まことに痛恨のきわみであります。心からお悔やみ申し上げます。  この際、殉職者の御冥福を祈り、一分間の黙祷をささげたいと存じます。  御起立をお願いいたします。――黙祷。     〔総員起立、黙祷〕

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 黙祷を終わります。御着席願います。     ―――――――――――――

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 この際、小此木通商産業大臣及び坂本労働大臣より発言を求められておりますので、順次これを許します。小此木通商産業大臣。

小此木彦三郎自由民主党・新自由国民連合通商産業大臣

○小此木国務大臣 このたび通商産業大臣に就任いたしました小此木彦三郎でございます。どうか委員長初め委員の皆様方の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。  今回、三池炭鉱におきまして重大災害が発生しましたことはまことに遺憾にたえないところでございまして、不幸にして亡くなられた方々及びその遺族の方々に対して心から哀悼の意を表するとともに、負傷された方々には心からお見舞い申し上げる次第でございます。  つきましては、今回の三池炭鉱の坑内火災災害の概要とその後の状況について御説明申し上げます。  三池炭鉱の坑内火災は、一月十八日の十三時五十分ごろ、坑口より約二千八百三十メートルの地点において発色いたしました。事故発生と同時に救護活動に万全を期す努力が続けられてまいりましたが、残念ながら、死者八十三名、負傷十六名という大災害となってしまったわけでございます。政府は、通商産業大臣である私を本部長といたしまして、通商産業政務次官、労働政務次官及び国土政務次官を副本部長とする三池炭鉱坑内火災災害対策本部を十九日発足させ、各省庁協力のもとでの災害対策に直ちに着手したわけでございます。  対策本部の具体的活動としては、まず佐藤信二通商産業政務次甘を団長とする政府調査団が、十九日朝、現地に派遣され、災害状況の調査を行うとともに、三池炭鉱に対し、第一に、未昇坑者の救出を最優先に行うこと、第二に、罹災者及び遺族に対する対策に万全を期すること、第三に、原因の究明に全力を挙げることの三点を指示いたしております。  さらに、本部長である私自身も現地事情を直接把握するため、二十日現地に赴いたわけでございます。現地では、直ちに現場を訪れ、亡くなられた方々に対し深く哀悼の意を表するとともに、福岡鉱山保安監督局長並びに会社側、労働組合側から詳細な報告を聞き、労使双方に対し万全の措置を講ずるようお願いしてまいりました。  帰京後、二十一日午前に災害対策本部の第二回会合を開きまして、政府調査団の報告を受けるとともに、今後の総合的な保安対策の実施のため、事故原因の徹底的な究明を目的とした三池炭鉱坑内火災事故調査委員会を設置することとし、早急にメンバーの決定を行うとともに、適当な時期に現地調査を行うことが了承されたわけでございます。この事故調査委員会は、本日二十四日、伊木正二大京大学名誉教授を委員長とするメンバーも決定を見ており、今週二十六日に第一回会合を開催するほか、今月中にも現地調査を実施する運びといたしたいと思っております。  以上、かいつまんで三池炭鉱坑内火災災害の概要とその後の状況を御説明いたしました。

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 坂本労働大臣。

坂本三十次自由民主党・新自由国民連合労働大臣

○坂本国務大臣 このたび労働大臣に就任いたしました坂本三十次でございます。  石炭対策特別委員会の開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  まず、このたびの三井三池有明鉱における事故により亡くなられた方々の御冥福を心からお祈りするとともに、御家族の皆様に深く哀悼の意を表するものでございます。労働省といたしましても、万全の努力を払う覚悟でございます。  ところで、御承知のように今日の労働行政を取り巻く環境は、高年齢者の雇用問題を初めとして極めて厳しい状況にあります。本特別委員会におかれましても、エネルギー問題、北炭夕張問題、三井三池問題等、労働行政に密接なかかわりを持つ重要かつ緊急な課題を数多く抱えておられます。  このような重大な時期に労働行政を担当することとなり、その責務の重要性を痛感しているところでございます。今後とも、労働行政に課せられた課題に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございますので、委員長初め委員各位の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、就任のごあいさつといたします。     ―――――――――――――

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 次に、有明鉱の災害について政府より説明を求めます。石井立地公害局長。

石井賢吾通商産業省立地公害局長

○石井説明員 お手元に配付いたしてございます「三池炭鉱の災害について」という資料に即しまして補足的に説明を申し上げます。  三にございますように、三井石炭鉱業株式会社が三池炭鉱におきまして操業いたしておるわけでございますが、八にございますように、この三池鉱山は三区域から成っておりまして、海岸の方から、有明、三川、四山という区域に分かれて、三区域から構成されておるわけでございます。  出炭量は全体で五百万トン、有明鉱におきましては年間約百四十万トン弱という生産状況にあるわけでございます。  二ページに参りますが、ここに就業いたしております人員は、三池全体で六千五百二十五名でございますが、有明区域におきましては千七百八十六名ということでございます。  九番の「災害の概況」でございますが、現在、警察及び通産省の鉱務監督管理官によります司法捜査を現に行っておる段階でございますので、事故の原因及び経過につきましては、その捜査結果を待たなければ確定的に申し上げられませんので、ここに記述してございますのは、あくまで会社側からの事情聴取によるものに限られておるということを御理解いただきたいと思います。  ①にございますが、先ほど大臣から御報告申し上げましたように、坑口から約三千メーター弱の地点で、二百二十メーターベルトコンベヤー連絡斜坑、ここで火災が発生しているのが見つかったということでございます。  それで、②にございますが、二時五分に全員退避命令を出し、二番方の入坑をストップし、救護隊を派遣したという手順になってございます。  後ろから二枚目の図によりまして概要を御報告申し上げたいと思います。  この図は「三池炭鉱坑内図」という表題になっておりますが、左側のちょうど真ん中止部に「矢部川」とございます。そのわきに「有明鉱」というのがございます。これが坑口でございまして、立て坑で三百二十メーターまでおりることになっております。それで、この三百二十メーターの立て坑を通りまして作業現場へ行くわけでございますが、一部直進いたしまして四百二十メーターレベルまでおりるということになっております。  それで、この有明鉱の採掘いたしました石炭はすべて二百二十メーターレベルまで一たん揚げまして三川鉱から搬出するということでございまして、したがいまして三百二十メーターレベルの坑道と二百二十メーターを結びます斜坑はベルトコンベヤーでつながっておるわけでございますが、今回火災が発生いたしましたのは、丸が書いてございますが、この斜坑のベルトコンベヤーの一番坑底部で発見されておるわけでございます。  この図を拡大いたしましたのが最後のページにございますので、ごらんいただきたいと思います。  一番右に有明鉱の立て坑と辿れ延びがございますが、立て坑から人気いたしまして、その下の三百二十メーター辿れ延びというところから排気をいたす仕組みになっておりますが、ここにございますように二百二十メーターと三百二十メーターレベルを結びます斜坑の坑底部にありますベルトコンベヤーから発火をしておることが発見されております。  作業は、すぐ上に「密閉」とございます、それから三百二十メーターBC坑道のわきにやはり「密閉」というのがございます、この二地点を密閉いたしまして鎮火を図ったわけでございますが、鎮火するまでの間にCOを初め汚染されたガスが火災発生箇所から三百二十メーター西一卸ベルトコンベヤー坑道、それから真っすぐ進みまして三百二十メーター西一卸という坑道を伝いまして採掘現場及び掘進現場へ流れ込んだわけでございます。したがいまして、この左側にございます上層西一卸及び四百二十メーター層、この辺におきまして被災者が大量に発生したということになります。それで、上に延びております三百二十メーター坑道、別途ございますが、これは通気が別でございましたので、ここには汚染された空気が流れていかないで済んだということでございます。  以上が、大体の事故発生の経路と推定されております、また会社側から説明を受けております状況でございます。  恐縮ですが、二枚目に戻っていただきまして、④でございます。  この火災発生時に七百七名の従業員がここで仕事をしておりましたが、最終的に九十九名の方が罹災いたしまして、うち八十三名死亡、十六名負傷という結果を招いたわけでございます。  それで十一番に参りますが、十六名の負傷者につきましては三池鉱業所病院に収容いたしておりますが、うち十一名につきまして、CO中毒の疑いの濃い者につきましては大牟田の労災病院に一時移送いたしまして、高圧酸素療法を受けたわけでございます。現在、十六名全員は三池鉱業所病院に収容されておる状況でございます。  三ページに参りまして、この事故に対しましてこれまで政府側のとった措置でございますが、一月十八日、福岡鉱山保安監督局から鉱務監督管理官五名を急行せしめたわけでございます。ちょうど大雪でございまして、機材を積んだ管理官の到着に相当の時間を要しました。直ちに福岡鉱山保安監督局に災害対策本部を設置し、同時に現地の鉱業所に谷野鉱務監督管理官をヘッドといたします現地対策本部を設置いたしました。さらに、本省から担当官房参事官を派遣したわけでございます。  十九日に閣議におきまして災害対策本部の設置をお決めいただき、第一回会合を開催いたしまして、佐藤政務次官を団長とする政府調査団の派遣を決定したわけでございます。  同日、調査団は現地入りをいたしまして、先ほど大臣のごあいさつの中にございましたような督励を会社側にいたしたわけでございます。  さらに、一月二十日、本部長である小此木通産大臣が現地を視察されております。  その向後、一月二十一日に第二回の災害対策本部会合を開きまして、政府調査団の報告を聴取いたすとともに、各省がこれまで実施した対策について事情を聴取したわけでございます。  その段階で、先ほど大臣からの御報告にございました事故調査委員会の設置、専門的見地から徹底的に事故原因を分析し今後の対応策に資するという見地から、伊木東大名誉教授を委員長といたします調査委員会の設置を決めたわけでございます。  このほか、労働省から大牟田労災病院に高圧治療タンクを提供していただき、あるいは労災保険の早期支払い準備を完了した旨の報告があったわけでございます。  同じく厚生省から、厚生年金支払いの準備が完了し、また事故発生と同時に日赤の職員を現地に派遣した旨、報告がございました。  このほか、警察及び消防庁からそれぞれ報告がございました。  今後の対応でございますが、現在警察と並行いたしまして鉱務監督管理官による司法捜査が進んでおります。これによりまして事故原因及び鉱山保安法違反問題を徹底的に調査いたしまして明らかにする必要がございます。  第二に、これと並行しまして、事故調査委員会の調査によりまして技術的に原因を究明してまいり、その上に立ちまして、かかる事故が二度と起こらないように今後の対応策を検討するという手順で今後の対応に十分を尽くしてまいりたいと思います。  以上でございます。     ―――――――――――――

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 この際、委員派遣承認申請に関する件についてお諮りいたします。  ただいま説明を聴取いたしました今回の三井石炭鉱業株式会社三池鉱業所有明鉱の災害につきまして、本委員会から福岡県の現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し、委員派遣の承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、派遣期間は二十七日、二十八日の二日間とし、派遣委員の人選等は委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

上坂昇日本社会党・護憲共同

○上坂委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午前十一時二十五分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗