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97回国会参議院1982/12/25

農林水産委員会 第2号

発言数
16
登壇者
3
会派数
1
開催日
1982/12/25

会議録

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る九日、秦野章君が委員を辞任され、その補欠として大城眞順君が選任されました。  また十日、勝又武一君が委員を辞任され、その補欠として瀬谷英行君が選任されました。     ─────────────

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。  村沢牧君の委員の異動に伴い、理事が欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。  理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 御異議ないと認めます。  それでは、理事に村沢牧君を指名いたします。     ─────────────

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) これより請願の審査を行います。  第三二号 地域農業の再建と食糧自給率向上を図り農業改良普及事業等の充実強化に関する請願外十九件を議題といたします。  これらの請願につきましては、理事会において協議の結果、農畜産物資自由化阻止に関する請願外十六件は議院の会議に付するを要するものにして内閣に送付するを要するものとして、第三二号 地域農業の再建と食糧自給率向上を図り農業改良普及事業等の充実強化に関する請願外二件は保留とすることに意見が一致いたしました。  以上のとおり決定することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 農林水産政策に関する調査のうち、農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題に関する件を議題といたします。  まず、日米農産物交渉の経過説明を政府から聴取いたします。佐野経済局長。

佐野宏哉農林水産省経済局長

○政府委員(佐野宏哉君) 御説明をいたします。  十月二十日と二十一日にホノルルでまず牛肉及び柑橘について協議を行いました。牛肉と申しますのは、実は東京ラウンドの場合の日米間の合意は高級牛肉に関するものでございますが、それが切れます一九八四年度以降の取り扱いに関するものでございます。  柑橘につきましては、これまた東京ラウンドの際、日米間でオレンジ、オレンジジュース、グレープフルーツジュースについて合意がございまして、これが切れます一九八四年度以降の問題について協議を行ったわけでございます。  米側は、これらのすべての品目につきまして一九八四年四月一日をもって輸入数量制限を撤廃すること、輸入数量制限を撤廃する場合に代替的国境保護措置を導入しないことを要求をいたしました。日本側としてはそのような要求には応じがたいということを答えまして、物別れということになりました。  今後の協議は日米双方が外交ルートを通じて合意する時期及び場所で行うということで別れることになりました。  その際、実は五月二十四日、二十五日に行いました協議の際、未決着になっておりました輸入制限物資六品目、すなわち柑橘以外の果汁、トマトケチャップソース、トマトジュース、フルーツピューレ・ペースト、落花生、雑豆、この六品目、それから米側の関税についての関心品目で引き続き協議ということになっておりました物について協議を行うことを予定をいたしておりましたが、先方がこれらの物については、ホノルル協議は牛肉及び柑橘に専念をするということにして、気を散らしたくないという希望のようでございまして、牛肉、柑橘以外の問題を討議をすることを先方がためらいましたので、牛肉、柑橘以外の問題は協議をされずに終わりました。  それから、その後ガット閣僚会議の前後に牛肉、柑橘以外の農産物の輸入制限品目につきましてガットに提訴するという動きが一部伝えられたわけでございますが、結局ガット提訴が行われないまま、十二月三日、四日の日米貿易小委員会を迎えたわけでございます。  それで、日米貿易小委員会の席上、米側が、牛肉、柑橘以外の輸入制限品目の問題について再度協議を持つことを提案をいたしてまいりまして、その結果、先週十七日に協議が行われることになりました。その際、私どもの方から六品目につきましては次のような提案を行いました。すなわち、柑橘以外の果汁につきましては五千トン、それからトマトケチャップ及びソースにつきまして三千トン、それからトマトジュースにつきまして三千キロリットル、それからフルーツピューレ・ペーストにつきまして三千トン、それから落花生につきまして五万トン、それから雑豆十一万トンということでございます。  それで、この日本側の提案は先方の入れるところとなりませんでして、先方は、このままであれば米側としては恐らくガット提訴に踏み切らざるを得ないであろう、最終決定は恐らく一週間後ぐらいに行われようというような話でございました。  それで私どもといたしましては、実は関税の引き下げにつきましても若干用意をいたしておったのでございますが、米側が、ガット提訴をするというような事態のもとではこういう提案は行い得ないということで、関税の引き下げについては、米側がそういういたずらに事を荒立てるような行動をとりさえしなければ、実はこの程度のものを用意していたのであるという説明をするにとどめておきました。それで、日曜日に帰ってきたわけでございますが、その後、安倍外務大臣も事態を大変憂慮されまして、このようなことで日米間が険悪になるということは好ましくないという御判断で、マンスフィールド大使に対して安倍外務大臣から憂慮の念が伝えられるということがございまして、その結果、米側からも、先般私が参りました際に、先方が述べましたガット提訴云々の話は打ち消してまいりました。  それで、先方がそういう事を荒立てるような態度を打ち消してきたということに対して、私どもも肯定的に反応することが将来の日米関係において得策であろうというふうに考えまして、先ほど御説明をいたしましたアメリカ側に提示した六品目についての提案はこれを実施に移すことに決めたわけでございます。それと同時に、関税の引き下げにつきましても、アメリカ側の希望にこたえて用意してありましたものを実施すべく昨日関税率審議会に付議したところでございます。  関税の方でどういうものが入っておるかということを御説明をさしていただきます。  マンゴー、アボガドー、グァバ、ブドウ、それから缶、瓶詰めの干しブドウ、それからただの干しブドウ、クルミ、ペカン、パパイア、キウィフルーツ、冷凍ベリー、プルーン、それから播種用の野菜の種、牛豚脂のステアリン等、ウールグリースから得た脂肪性物質、綿実油、その他の植物性油脂、変性加工した動植物油、オレイン酸、ステアリン酸、その他の脂肪酸、脂肪性アルコール、チューインガム、無糖のケーキミックス、ライプオリーブ、冷凍サワーチェリー、冷凍ベリー、ジャム、マーマレード・フルーツゼリー、桃の缶詰め、ナシの缶詰め、ミックスドフルーツ、フルーツサラダ、マカダミアナッツの調製品のいったもの、いってないもの、いったアーモンド、いったペカン、気密容器入りの無糖の混合野菜ジュース、その他の無糖の混合野菜ジュース、気密容器入り以外の無糖の野菜ジュース、シュガーレスチューインガム、それから植物性たん白でたん白含有量の程度によりまして関税分類七けたで二品目になってございますが、それと、それから植物たん白以外のたん白ということで、アメリカの関心リストに載っておりますのが四十品目でございます。  それで、私どもといたしましては、今回六品目につきましても、関税につきましても米側に提示いたしましたものは、それぞれ物資別の所管局で十分検討の上、わが国の国内産業に重大なる支障を生ずるようなものではないという判断に基づいて実施に移したものであるということを申し上げておきます。  以上で報告を終わらしていただきます。

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) ただいまの説明、かなり細部にわたるものがありますので、関税の枠の拡大あるいは引き下げその他につきまして、別途、資料を整えて御提出お願いしたいと思います。

佐野宏哉農林水産省経済局長

○政府委員(佐野宏哉君) さよう取り計らいます。

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 速記をとめてください。    〔速記中止〕

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 速記を起こして。

佐野宏哉農林水産省経済局長

○政府委員(佐野宏哉君) ガットの提訴の関係につきましては、私いま御説明をしたつもりでおります。  まず、十七日の協議の際、先方はガットに提訴しかねまじきことを一たん申しまして、その後安倍大臣からマンスフィールド大使、そのほかに在ワシントンでも、あるいはちょうど当時カリフォルニアにおりました松本次官からリン副長官へもすべて同様でございますが、このような行動が日米関係にとってよろしくないということについて当方の憂慮の念を伝え、先方は、十七日に私に対して行った発言を取り消してきておるというふうに申し上げたところでございます。

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) この際、委員会を代表して一言申し上げます。  当委員会といたしましては、先国会におきまして農畜水産物の輸入自由化反対の決議を行ったところでありますが、わが国農林水産業を取り巻くその後の情勢は、先ほどの政府の説明にありましたとおり、緊迫した状態であります。  つきましては、各会派間で協議いたしました結果、次のとおり政府に申し入れいたします。     農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題に関する件   日米首脳会談を控え、我が国に対する米国政府からの農畜水産物輸入完全自由化等の攻勢は日を追つて高まり、我が国農林水産業は重大な局面に立たされている。   よつて政府は、貿易摩擦問題の処理にあたっては、本委員会における「農畜水産物の輸入自由化反対に関する決議」の趣旨に従い、き然たる態度で対処すべきである。  以上であります。  この際、金子農林水産大臣から発言を求められておりますので、これを許します。金子農林水産大臣。

金子岩三自由民主党農林水産大臣

○国務大臣(金子岩三君) ただいま委員長から御発言がありましたとおり、大変アメリカからのわが国に対する市場開放は想像以上に強固なものがあります。したがって、私どもは、特に総理が来月訪米するその時期に、日本の農業の特に畜産、柑橘生産者に対する打撃を与えることのないように十分注意をしていろいろとお話をしております。私は、やはり日本の農業を守るためには市場開放には限界があると思うわけでございます。したがって、特に牛肉、柑橘については絶対自由化は認められないという考え方で今後も取り組んでまいりたいと思います。  一昨日も中野先生から大変含蓄のある予算委員会において質問をされましたので、大変総理にもいい刺激を与えていただいたものと私は大変歓迎をしておるわけでございます。  どうか、今後ともひとつ委員の皆さん方から特にいろいろと御指導を賜りたくお願いを申し上げます。

下条進一郎自由民主党

○委員長(下条進一郎君) 本日はこれにて散会いたします。    午前十一時三分散会

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