農林水産委員会 第1号
- 発言数
- 20 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1982/12/23
会議録
○羽田委員長 これより会議を開きます。 理事補欠選任の件についてお諮りいたします。 理事戸井田三郎君が去る十一月三十日委員を辞任されましたのに伴いまして、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、委員長は理事に玉沢徳一郎君を指名いたします。 ────◇─────
○羽田委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 すなわち 農林水産業の振興に関する事項 農林水産物に関する事項 農林水産業団体に関する事項 農林水産金融に関する事項 農林漁業災害補償制度に関する事項 以上の各事項について、衆議院規則第九十四条により、議長に対し、国政調査の承認を要求することといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ────◇─────
○羽田委員長 この際、金子農林水産大臣及び楢橋農林水産政務次官からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。金子農林水産大臣。
○金子国務大臣 私は、中曽根内閣が誕生いたしまして農林水産省を預かるようになっておるのでございますが、農林水産委員会には大変私はなじみが深くて、十五、六年委員会に所属した。したがって、古い先生方皆仲間ばかりのようでございます。そういうことで私の選挙基盤は農林水産、半農半漁でございますので、この事態に即した農林水産行政を推進していきたいと思います。 大変むずかしい問題が、特にアメリカからの強烈なる農産物の自由化の要請が、いまだかつてないような強い姿勢で出ておりますので、私の省としては、日本の農業の健全な今後の発展を期するためには、やはり競合する、特に牛肉とか柑橘とか、こういうものは絶対自由化はまかりならぬ、こういう基本的な姿勢で臨んでおります。 関税の引き下げについてもいろいろと言われておりますけれども、特殊な農産物でその地域の農業に大変経済的に大きなウエートを占めておる、こういうそれぞれの特色のある農産物、これをむやみに関税を引き下げていってどんどん外国から入ってくるようになりますと、その地域の農業経済は大変な打撃を受けるのでございます。日本の農業経済が打撃を受けて衰微するということになりますと、日本経済全体に大きな影響がある、私はこのように考えております。 したがって、このむずかしい時代、これからここの問題についていかにして私どもの立場を守り切っていくかという事については、各先生方の理解あるご協力が何よりも大事でございます。 今後とも皆さん方のご指導をひとえにお願いいたしまして、ごあいさつにかえます。(拍手)
○羽田委員長 楢橋農林水産政務次官。
○楢橋政府委員 このたび農林水産政務次官に就任いたしました楢橋進でございます。 わが国の農林水産行政は幾多の困難な課題を抱えておりますが、金子大臣を補佐いたしましてこの難局と取り組みまして、一生懸命がんばる決意でございます。 どうか委員各位の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、簡単ではございますけれども、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ────◇─────
○羽田委員長 農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。 農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題について政府から説明を聴取いたします。佐野経済局長。
○佐野(宏)政府委員 最近の日米間におきます農産物の貿易問題をめぐる交渉の状況につきまして報告をさせていただきます。 まず、十月の二十日、二十一日に、ホノルルにおきまして高級牛肉及び柑橘についての日米間の協議が行われました。アメリカ側の立場は、現在の東京ラウンドの日米間の合意の有効期限が切れます一九八四年四月一日をもってこれらの品目についての輸入数量制限を撤廃すること、その際代替的国境保護措置を導入せざることを要求するというのがアメリカ側のポジションでございます。私どもといたしましては、そのような輸入制限の撤廃ということはできないということを返事をいたしました。いろいろ議論の応酬がございましたが、それで物別れということになりました。今後の協議日程は外交ルートを通じて協議しようということで別れてまいりました。 一つ失念をいたしておりましたが、ホノルル協議の際、五月の協議から未決着で持ち越しになっておりました案件、いわゆる俗称六品目と称しておりますもの及び引き続き検討の対象となっておりました関税について協議をしたいというふうに思って用意をいたしてまいりましたが、米側におきましては、この際牛肉、柑橘に専念をして気を散らしたくないという意向のようでございましたので、その他の問題は討議されずに、牛肉、柑橘だけで終わった次第でございます。 それから、今月に入りまして三日と四日に日米貿易小委員会がございまして、その席上、アメリカ側は、まず牛肉、柑橘につきましては実質的進展が見込まれるようであれば協議を再開したいという意向を表明をいたしました。それから、それ以外の輸入数量制限の問題につきましては再度協議を持つことを提案をいたしました。 それを受けまして、十七日にいわゆる六品目について協議を行いました。俗称六品目と申しておりますのは、柑橘以外の果物からつくりました果汁、それからトマトソース・トマトケャップ、それからトマトジュース、それからフルーツピューレ・ペースト、雑豆とピーナツということでございますが、それぞれにつきまして日本側の案を提示いたしましたが、先方の入れるところとはなりませんでして、先方としては、このような状態であればガットに提訴するということを考えざるを得ない、一週間程度のうちには決定が行われるであろうという話でございました。私どもは、実は六品目の輸入数量制限の問題について日米間で険しい対立状態になるということでなければ、農産物についてある程度の関税の引き下げを行うことを提案する用意をいたしておりましたが、そういう事情でございましたので、おまえの方でそういうことを言いさえしなければこの程度のものは考えていたのであるがということを説明するにとどめるということで帰ってまいりました。 ところが、その後、何としてもこのような農産物の貿易問題をめぐって日米間で険悪な事態になることは避けたいということで、外務省におかれましてもいろいろ御尽力をいただきまして、その結果、けさ外務省からあった連絡によりますと、在京アメリカ大使館から外務省に、先般私が訪米いたしましたときにガット提訴をめぐって先方が行いました発言を否定するような連絡が新しく入っております。したがって、そこはまたもう一遍もとに戻ったような状態になっておるというのが現状でございます。
○羽田委員長 以上で説明は終わりました。 ただいま農林水産大臣のごあいさつの中で述べられたこと、また佐野経済局長からただいま説明ございました件につきまして、この際、農林水産委員会を代表いたしまして大臣に一言申し上げたいと思います。 当委員会といたしましては、先国会におきまして農畜水産物の輸入自由化反対の決議を行ったところでありますが、わが国の農林水産業を取り巻くその後の情勢は、先ほどの政府の説明にありましたとおり緊迫した状態にあります。 つきましては、各党理事間で協議いたしました結果、次のとおり政府に要望いたします。 農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題に関する件 日米首脳会談を控え、我が国に対する米国政府からの農畜水産物輸入完全自由化及び輸入枠拡大等の攻勢は日を追って高まり、我が国農林水産業は重大な局面に立たされている。 よって政府は、貿易摩擦問題の処理にあたっては、本委員会における「農畜水産物の輸入自由化反対に関する件」の決議の趣旨に従い、決然たる態度で対処すべきである。 以上であります。 この件につきまして、農林水産大臣の所見を求めたいと思います。
○金子国務大臣 ただいま、前国会の決議を私の時代になって再確認を求めるような意味の御意見だったと思いますが、もともと日本の農業を守るのは農林水産省の責任でありまして、この貿易の自由化あるいは枠拡大については、農林水産委員会はそれこそ与野党問わず満場一致で一つの目標に向かって御協力をいただいておりますので、こういう面からすると、私は、大変仕事のしやすい、大変大きい力を、援軍を得ておる、こういう力強いものを感じております。したがって、最後まで、御決議の趣旨のとおり、輸入の拡大あるいは自由化へ移行する方針とかあるいは枠の拡大等についてはこれまで以上に強い姿勢で反対を押し切っていく、このように決意をいたしておりますので、皆さん方の御協力をお願いいたします。(拍手)
○羽田委員長 大臣が強い決意を述べられたことに対して感謝したいと思います。 ────◇─────
○羽田委員長 それでは、これから請願の審査に入ります。 今国会において、本委員会に付託になりました請願は全部で四十六件であります。 本日の請願日程第一から第四六までの請願を一括して議題といたします。 各請願の内容につきましては、請願文書表等によりましてすでに御承知のことと存じます。また、理事会におきましても慎重に検討いたしましたので、この際、各請願についての紹介議員からの説明等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 これより採決いたします。 本日の請願日程中、第五、第七及び第九ないし第四三の各請願は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ───────────── 〔報告書は附録に掲載〕 ─────────────
○羽田委員長 また、本委員会に参考送付されました陳情書は、捕鯨業の継続確保等に関する陳情書外二十件であります。念のため御報告申し上げます。 ────◇─────
○羽田委員長 閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。 すなわち 農林水産業の振興に関する件 農林水産物に関する件 農林水産業団体に関する件 農林水産金融に関する件 農林漁業災害補償制度に関する件 以上の各件につきまして、閉会中もなお審査を行いたい旨、議長に申し出たいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午前九時五十一分散会