本会議 第22号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1982/05/19
会議録
○議長(福田一君) これより会議を開きます。 ————◇————— 会期延長の件
○議長(福田一君) 会期延長の件につきお諮りいたします。 本国会の会期を八月二十一日まで九十四日間延長いたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき討論の通告があります。順次これを許します。西田八郎君。 〔西田八郎君登壇〕
○西田八郎君 私は、ただいま議長から発議されました本国会を延長するの件について、民社党・国民連合を代表し、その理由を明らかにしつつ、反対の意思を表明するものであります。(拍手) 理由を申し述べる前に、自民党の議員諸公、目を右側に転じてみてください。日本社会党、公明党などの議員の姿が見えません。国会の会期を延長するという重要な案件の審議に際し、このような状態の中で行わなければならないということは、きわめて残念なことであります。(拍手) わが党は、議会制民主主義の立場に立ち、私はあえてその主張を申し述べますが、このような事態に立ち至った最大の原因は、数の力に依存して何でも多数で押し切ろうとする自民党の横暴によるものであることを深く反省すべきであります。(拍手) そもそも国会の会期制は、憲法並びに国会法に明定されたところであり、少なくとも与党と内閣は、その定められた会期内に議案の審議を終了させるべく最大の努力を払うべきであり、期限がないからといって、いたずらに会期を延長すればいいというものではありません。そのことは十分承知しておられるところであると存じます。 なかんずく本国会は、予算その他の審議も比較的順調に進んでおり、衆議院ではかなりの法案を議了しており、また、参議院においても、あと十数件を残すだけであります。それも予定どおり会議が運営されておれば、予算に関連する法案並びに生活に関連する法案は、すべて会期内に十分議了できたはずであります。いまさら百四日もの長い会期の延長を必要とはいたしません。これは先ほどの委員会におきまして、九十四日間とされました。いずれにいたしましても、超長期間の延長に変わりはないわけであります。 そのようなことが十分わかっていたのでありましょう。今回、自民党二階堂幹事長から議長あてに提出されました会期延長の申し入れ書にも、その理由はただ一言「議案の審議状況に鑑み」と記されているだけであります。議院運営委員会並びに理事会において、その理由をただしても明快に答えられなかったというのがその実情であります。多数を擁しているからといって、このような横暴が許されるものでありましょうか。わが民社党は、議会制民主主義を守り、議院の民主的な運営を図る上からも、断じて容認できないことを明確に申し述べておきます。(拍手) さらに、仄聞するところ、今回の大幅会期延長の裏には、目下参議院で審議中の公職選挙法による参議院全国区の選挙制度の改正を、何が何でも自民党案どおり成立させようとする意図があるからだと言われています。そのようなことが含まれての会期延長であるとするならば、なおのこと、われわれは断じて許すことはできません。 参議院全国区選挙制度については、ここで議論するところではありませんから、深く追及することはいたしませんが、党利党略をもって国の最高機関である国会の構成を根本的に変えるような、そしてわが国においては初めてと言われる比例代表制を採用するというがごとき重要な改正を、かかる強引な方法で図るということは、断じて許されるべきではありません。(拍手) 重ねて自由民主党に所属される議員諸公の深い反省を促して、私の反対討論を終わります。(拍手)
○議長(福田一君) 関谷勝嗣君。 〔関谷勝嗣君登壇〕
○関谷勝嗣君 私は、ただいま議長から発議されました会期を八月二十一日まで九十四日間延長する件につきまして、自由民主党を代表して、賛成の討論をいたすものであります。(拍手) 第九十六回通常国会は、本日十九日をもって会期が終了することになっておりますが、公職選挙法の改正を初め国民生活に重要な関連を持つ二十件以上の法案が未成立のまま残されております。特に、公職選挙法の改正は、全国区制を改正して金のかからない選挙を目指す参議院改革の重要な柱であり、今後、各党の御理解を得て、慎重かつ精力的な審議を進めるべきものであります。 これらの残されている重要法案は、今後の国政の進路を定めるものであり、これらを成立させ、国民の期待にこたえることは、国権の最高機関としての国会の責務と言わなければなりません。(拍手)そのためには、九十四日間の会期の延長が絶対に必要であります。議長の発議は、この趣旨によるものであり、わが自由民主党は、これに賛成するものであります。 以上をもって、賛成討論を終わります。(拍手)
○議長(福田一君) 田島衞君。 〔田島衞君登壇〕
○田島衞君 私は、ただいま議題となっております会期延長の件につきまして、新自由クラブ・民主連合を代表し、賛成の立場から討論をいたします。(拍手) そもそも、会期というものが国会冒頭決められた以上は、その会期は守られることがベターであります。しかし、同時にまた、会期延長の道も設けられていることもまた理解するにやぶさかであってはならないと思います。問題は、会期延長と、延長しようとするその日数の幅が果たして国会の責務を果たすためにどのような意義を持つか、同時にまた、国民の皆様方の期待にこたえるためにどのような意義があるかが、その会期延長の是非を決するかぎだろうと思います。 そういう意味で、今回の自由民主党さんから申し入れられた当初の会期延長の内容を見ますと、その理由は、ただ審議の状況にかんがみということであり、その延長の幅は、まことに異例の百四日という大幅なものであります。このことだけを考えますと、私たち新自由クラブ・民主連合の立場としては、その理由が明らかでないし、その意義が賛否の立場を決めるのには余りにも明らかでない、具体的でないということに残念を感じた次第であります。 そこで、われわれとしては、賛否の立場を決めかねていては困りますから、賛否の立場を明らかにするためには、この会期延長がどのような意義を持つか、それが果たして国民の皆様方にどのように理解され、受け入れられるかの問題について、いろいろの努力をしてまいりました。 たとえばその一つ、昨日、新自由クラブ・民主連合として、自由民主党に二項目にわたる申し入れをさせていただきました。 その一つは、少なくとも、異例の大幅会期延長をする以上、その延長された期間中に間違いなく表面化するであろうところの重要問題、たとえば歳入欠陥の問題、大蔵大臣みずからをして三兆円以上に及ぶであろうと言われているところの歳入欠陥と、それから、せっかく一生懸命努力をしてきた赤字国債の償還にもかかわらず、またまた赤字国債を四兆か五兆発行しなければならぬだろうなどというようなことについての考え方、あるいはまた臨調答申等に対する対策、貿易摩擦の問題、取り上げれば幾つも幾つもあるところの重要問題で、しかもなお、国民の皆さんが重大な関心を示し、国会の動向を見守るであろうというような問題についても当然に取り上げるべきであろうという要望が一つ。 もう一つは、通常国会の会期の三分の二を超えるような百四日という異例の大幅会期延長は、余りにもひど過ぎるので何とかその幅を縮めることはできないかという、この二つでありました。 それに対する自由民主党の対応としては、まず第一項目については、当然のこととして理解するという、まことに理解あるお答えがありました。 第二点の延長の幅については、すでに明らかになったところでありますけれども、われわれが要求する少なくとも二週間という、それにはまことに不満ではありますけれども、十日間を削って九十四日間という、それなりの誠意ある努力の結果として明らかになったわけであります。 そこで、われわれ新自由クラブ・民主連合としては、いたずらにこの国会をここで閉会するよりは、むしろ間もなくいろいろと国民監視の中に、国民が大変注目をするような問題等についてこの国会で正々堂々論議をして、もって国民の期待にこたえることこそが国会の責務であろうと考えて、会期延長に賛成をすることに決した次第であります。 以上をもって討論を終わります。(拍手)
○議長(福田一君) これにて討論は終局いたしました。 —————————————
○議長(福田一君) 採決いたします。 会期を八月二十一日まで九十四日間延長するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(福田一君) 起立多数。よって、会期は九十四日間延長するに決しました。(拍手) ————◇—————
○小里貞利君 議事日程は延期し、本日はこれにて散会されんことを望みます。
○議長(福田一君) 小里貞利君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午後四時五十四分散会 ————◇—————