交通安全対策特別委員会 第5号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1980/11/06
会議録
○田中委員長 これより会議を開きます。 交通安全対策に関する件について、調査を進めます。 この際、自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律案起草の件について、議事を進めます。 本件につきましては、理事会等におきまして協議を行ってまいりましたが、その結果に基づきまして、安田貴六君、沢田広君、草川昭三君、玉置一弥君、中路雅弘君及び伊藤公介君から、各派共同をもって、お手元に配付いたしておりますとおり、自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律案の草案を成案とし、本委員会提出の法律案として決定すべしとの提案がなされております。 この際、その趣旨について説明を求めます。沢田広君。
○沢田委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党及び新自由クラブの六党を代表して、本草案起草の趣旨並びに本起草案の内容について御説明申し上げます。 この法案の提出に至るまで、約三年を経過し、今日までの各委員、関係者の御努力に深く敬意を表する次第であります。 近年、わが国の自転車利用は、自動車交通の混雑、燃料費の高騰などを背景に、手軽な交通手段として再評価された結果、著しく増大するに及び、その保有台数について見ても、十年前には約二千九百万台であったものが、現在は約五千万台に達しております。このため、一方では自転車利用に伴う交通事故件数の増加、他方では駅周辺等における無秩序かつ大量の自転車の放置など、憂慮すべき社会問題を引き起こしつつあり、その解決を図るための適切な対策を総合的に推進すべきであるとする国民的要請が日増しに強くなってきております。 しかしながら、従来の法制度は、このような要請に応ずるためには必ずしも十分ではなく、かつまた自転車の問題は多種多様な行政分野にまたがるものであるため、有効かつ適切な施策に欠けるところがあるという指摘もなされてきたものであります。 このような状況にかんがみ、自転車の安全利用及び駐車対策についての国民的合意を確立し、国、地方公共団体、自転車利用者、関係事業者等のそれぞれの責任について明確にするため、自転車に関する総合的、基本的法案を起草した次第であります。 次に、本起草案の内容について、その概要を申し上げます。 まず第一に、良好な自転車交通網を形成するため、道路整備事業、交通規制の方法等により、交通環境の整備を行うこととしております。 第二に、自転車駐車対策の総合的推進のため、公共自転車駐車場の計画的整備、大規模駐車需要発生施設に対する自転車駐車場の設置義務、計画的な交通規制、放置自転車の整理、撤去等について明らかにしております。 第三に、自転車の安全利用に関する交通安全教育の充実等を図るものとするとともに、自転車を利用する者の責務を明らかにしております。 第四に、自転車の安全性の確保のため、自転車の製造及び販売に関する品質の基準、製造業者及び小売業者の責務等について規定しております。 第五に、所要の財政措置として自転車駐車場整備事業に対する国庫補助、地方債への配慮、民営自転車駐車場事業の育成のための資金のあっせん、普通財産の譲与等について規定しております。 その他、自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関連する措置について所要の規定を設けることとしております。 以上が、本草案の要旨であります。 この際、私は六党を代表いたしまして動議を提出いたします。 お手元に配付してあります草案を成案とし、これを本委員会提出の法律案と決定されますことを心から望みます。 何とぞ委員各位の御賛同をお願い申し上げて、提案にかえる次第であります。
○田中委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。 お諮りいたします。 自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律案起草の件につきましては、お手元に配付の案を委員会の成案と決定し、これを委員会提出法律案と決するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○田中委員長 起立総員。よって、本案は委員会提出の法律案とすることに決定いたしました。(拍手) この際、中山総理府総務長官から発言を求められておりますので、これを許します。中山総務長官。
○中山国務大臣 ただいま可決になりました自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律案は、まことに時宜を得たものと存じております。 つきましては、今後、関係各省庁を督励し、所要の調整を行いつつ、自転車の安全利用及び自転車駐車対策の促進のため、本法案の趣旨に沿いまして、所期の成果を上げるべく努力を尽くしてまいる覚悟でございます。
○田中委員長 なお、ただいま決定いたしました本案の提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は、公報でお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十時二十分散会 ————◇—————