決算委員会 閉会後第1号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1979/10/03
会議録
○委員長(志苫裕君) ただいまから決算委員会を開きます。 この委員会は、参議院規則第三十八条の規定に基づき、穐山篤君外十三名の要求により開会いたしました。 まず、委員の異動について御報告いたします。 去る一日、喜屋武眞榮君が委員を辞任され、その補欠として下村泰君が選任されました。 また、昨二日、安永英雄君及び野末陳平君が委員を辞任され、その補欠として大木正吾君及び円山雅也君が選任されました。 また、本日、黒柳明君、田代富士男君、安武洋子君及び野口忠夫君が委員を辞任され、その補欠として阿部憲一君、柏原ヤス君、内藤功君及び片岡勝治君が選任されました。 —————————————
○委員長(志苫裕君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。 日本鉄道建設公団等の経理問題に関する調査のため、本日、日本鉄道建設公団の役職員を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(志苫裕君) 御異議ないと認めます。 なお、その人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(志苫裕君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(志苫裕君) 国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を議題とし、日本鉄道建設公団等の経理問題について調査を行います。 まず、今般、日本鉄道建設公団の経理問題が内部告発を端緒とする会計検査院の特別調査によって判明し、その実態が新聞報道などによって次第に明らかにされておりますが、その常識を超えた不当な経理操作は、国民から指弾されているところであります。 そこで、まず、カラ出張等による不正な経理操作が公団の組織ぐるみで行われていたことの報道が正しいとすれば、日本鉄道建設公団総裁を初め、監督官庁である運輸省ほか政府の行政責任が問われなければならないのであります。 会計検査院は、現在真相解明を進めているようであり、その全容についてはまだ日数がかかるとも言われておりますが、現時点までに調査された段階で明らかになった点について御報告を願いたいのであります。 ちょっと速記とめて。 〔速記中止〕
○委員長(志苫裕君) 速記を起こして。 知野会計検査院長。
○会計検査院長(知野虎雄君) 会計検査院では、本年六月以降実施いたしました日本鉄道建設公団本社、東京、新潟両新幹線建設局、名古屋、盛岡両支社及び青函建設局に対する検査によって、いわゆるカラ出張による不正経理の事態を発見いたしました。きわめて遺憾なことであると存じております。 会計検査院としましては、このようなことはあってはならぬことであり、二度とこのようなことを起こすことがないように、きちんとした指摘をいたしたいと考えまして、現在事実の確認を急ぎ、また事態発生の原因、経理体制の欠陥など事態の内容について究明すべく、その作業を鋭意進めているところであります。しかし、一件一件ごとに数字の確認を要するということもありまして、なかなかはかどらないのが実情であります。したがいまして、カラ出張の問題に関する検査の内容、計数等につきましては、現在中間的にせよ報告できる時期に至っていないと申し上げるほかございません。 以上のほか、日本鉄道建設公団の経理につきましては、賞与の上積みの問題がありますが、これらについても現在鋭意調査検討を進めているところであります。 会計検査院といたしましては、今回の問題について、日本鉄道建設公団及び同公団の監督官庁である運輸省当局に対しまして、見解をただすべきものはただし、速やかに検査の結末をつけるべく努力をいたしているところであります。 なお、事務総局から若干補足説明をいたします。
○説明員(小野光次郎君) 日本鉄道建設公団の不正経理に関する検査の概況につきまして、ただいま会計検査院長から御説明申し上げましたが、検査を執行いたしました事務総局から検査の具体的な執行状況等につきまして補足説明させていただきます。 まず、いわゆるカラ出張による不正経理について申し上げます。 日本鉄道建設公団に対する会計検査院の検査担当は事務総局鉄道検査第二課という部門であります。同検査課は、日本鉄道建設公団のほか、日本国有鉄道の工事勘定につきましてもあわせて検査を担当しておりまして、五十三年度について見ますと、対象事業費は約一兆五千億となっております。この検査に当たる調査官等の人数は三十名余でございまして、このように検査対象範囲が広範で、質量ともに豊富な一方、人員及び検査に従事できる日数が限られているところから、最も効率的な検査を実施する意味で、検査の重点を、多額の事業費を投入する鉄道建設工事の計画、設計、積算、施工等に置いて実施しているところであります。このようなことから、従来、一般経理、特に旅費の経理につきましては、悉皆的に検査することができないといううらみがございましたが、本年六月実施いたしました日本鉄道建設公団名古屋支社の検査におきまして、いわゆるカラ出張の事実を発見いたしましたので、それ以降実施することになっておりました本社など他の四カ所については徹底的な経理検査を実施したものであります。 旅費関係の検査に当たった人員及び日程を申し上げますと、名古屋支社については六月十二日及び十三日に一名を、盛岡支社につきましては七月十六日から二十五日までに一名を、本社につきましては九月三日から六日までに六名を、それぞれ毎年実施する通例的な検査の中に組み込んで専担的に当たらせ、また以後は課長または総括副長クラスを中心に特別検査班を編成いたしまして、東京新幹線建設局については九月六日から十七日までに五名、新潟新幹線建設局につきましては九月七日から十四日までに七名、名古屋及び盛岡両支社につきましては再検査として九月十二日から十四日までに各二名を、青函建設局につきましては九月十八日から二十二日までに四名をそれぞれ当てたのでございます。これらの部局について特に実施したのは、情報提供のあった個所のほか、決算額の多い個所を中心に幾つかの典型的な個所を選ぶこととしたものであります。 以上の部局について順次検査を進めてまいりましたところ、はなはだ不適切な経理の事態が判明いたしました。すなわち架空の出張命令による旅費経理、いわゆるカラ出張の事実であります。 この旅費の不正経理の態様を見ますと、次の二つに大別することができます。 一つは、超過勤務手当の上積みと称して架空の旅費を職員個人に支払ったという事態であり、もう一つは、雑費的なものに充てるための資金を架空の旅費により捻出し、使用したという事態であります。 カラ出張の方法について見ますと、検査を実施した個所では、ほとんどの場合、出張命令権者が、出張すべき用務がないのに架空につけ増しした出張命令を出すなどの方法をとっておりました。 なお、検査に際しましては、出張関係の旅行命令、旅費の支給などの関係書類等により、可能な限り事実関係の確認を行ったところであります。しかし、実地検査で持ち帰った膨大な資料について鋭意分析を現在行って、検討を行っているところでありますが、特に雑費的なものに充てた分につきましては、いまだに確認困難な面も多々ありまして、ただいま院長からも申し上げましたように、具体的な使途や金額について現段階では申し上げるわけにはまいらない状況にありますことを御理解願いたいと存じます。 次に、賞与の上積み問題について申し上げます。 公団では昭和五十三年度中に役職員給与として百七十一億円を支払っておりますが、このうち特別手当は四十三億円であります。この特別手当は、給与規程に定める期末手当及び勤勉手当として支給しているものでありますが、これらの規程により役職員に支給すべき手当の額は、役職員が受けるべき俸給及び扶養手当の月額並びにこれに対する調整手当の月額等を基礎に、国家公務員に準じて公団において定める一定の割合をもって算定することと定めており、さらに予算総則によれば、役職員給与等については予算の範囲内であっても給与の基準を超えてみだりに支給してはならないと定められております。 このように、公団職員の給与については公団法上、運輸大臣の承認を得た基準に従って支給されなければならないという制約があり、また予算の上でも同様の制約があります。 そこで本院としては、労働三権に基づく労使間での取り決めと法律上の制約との関係について十分検討しなければならないと考えております。 ちなみに、公団が五十三年度に支給した特別手当の支給基準について見ますと、支給割合を五・七カ月分としているほか、職員一人当たり六万九千五百円及び超過勤務手当五十二時間相当分を支給しております。 簡単ではございますが、以上をもちまして補足説明を終わらせていただきます。
○委員長(志苫裕君) 次に、今回の日本鉄道建設公団の経理問題について、去る九月二十日、川島総裁から運輸大臣に対し、不正経理が広範囲かつ慣行的に行われていたことを認めたとの中間報告がなされ、運輸大臣は二十一日の閣議にこの旨を報告されたと聞いております。 つきましては、総裁から運輸大臣になされた報告内容及び運輸大臣の閣議での報告内容について御報告願いたいのであります。山地鉄道監督局長。
○説明員(山地進君) 日本鉄道建設公団の不正経理問題につきまして御報告申し上げます。 本問題につきましては会計検査院の検査の途上であり、かつ同公団においても調査中でありますので、現時点において必ずしもその全貌が明らかになっておりませんが、同公団の総裁からの中間報告によりますと、まことに遺憾ながら多額のカラ出張が広範にわたり行われていたことが事実と判明いたしました。理由のいかんを問わず、正規の手続によらず、カラ出張という不正な手段により資金を捻出していたことは許さるべきことではありません。今後、かかる不正な行為の絶滅を図るため、綱紀の粛正と公団の内部管理体制の充実に万全を期す所存でございます。また、すでに不正に使用された金銭の措置につきましては、会計検査院及び公団において現在調査中でありますので、その結果を待って対処いたしたいと考えております。 また、国家公務員の水準を上回る特別手当の取り扱いにつきましては、現在関係閣僚会議の場において検討中でありますが、役員及び本部の部長相当職以上の管理職の地位にある者につきましては国家公務員並みとし、他の職員につきましては、これら役職員との均衡等にも配慮しつつ引き続き検討を進めている段階であります。 なお、今回の事件にかんがみ、運輸省としては大臣官房に運輸調査官制度を設け、公団等の給与制度その他の内部管理に関する調査をさせることにいたしました。 今回の不祥事を起こしたことに対し、総裁を含む関係役員から進退伺いがありましたが、速やかに事実関係を明らかにし、今後の適切な対応策を樹立するとともに、当面工事の安全な遂行と事業の渋滞、混乱を避ける必要があると考え、一応これを預かっておりますが、会計検査院の検査結果が判明するのを待って厳正な処置を講ずる所存でございます。 以上、御報告申し上げます。
○委員長(志苫裕君) 次に、この際、川島日本鉄道建設公団総裁から発言を求められておりますので、これを許します。川島建設公団総裁。
○参考人(川島廣守君) まず最初に、このたび国民の皆様方から多大の疑惑を招くようなことを引き起こしましたことにつきまして、まことに申しわけなく、心からおわびを申し上げる次第でございます。 九月三日の公団本社の検査を皮切りといたしまして、会計検査院の実地検査が新潟新幹線建設局、東京新幹線建設局、名古屋、盛岡両支社、次いで青函建設局につきましてそれぞれ検査をお受けしたわけでございます。その検査をお受けいたしましたその過程と公団自身の調査によりまして、はなはだ申しわけないことではございますが、超勤予算並びに会議費等の予算の不足に充当いたしますために、広範囲にわたりましてかなり多額のいわゆるカラ出張の事実がありましたことが明らかになりました。 いかなる理由があるにいたしましても、正規の手続を経ないで目的外の使途に使いましたことは、公的機関の経理処理といたしましてはとうてい許さるべきことではございません。その意味において深く責任を痛感をしている次第でございます。 以上のような事実が明らかになりました以上、すべての責任は総裁であります私にあることは明白でございまするので、その進退を運輸大臣に御一任申し上げた次第でございます。その際、運輸大臣からは、早急なる事実関係の究明と部内の綱紀の粛正とあわせ、いわゆる部内の監査体制の充実強化について厳しい御指示をお受けいたしたわけでございます。 それに先立ちまして、大臣からの御指示もございましたので、九月の九日に公団内部におきましていわゆる特別調査委員会を発足させまして、下関、大阪、東京、富山の新幹線建設準備事務所、礼幌支社について順次実地検査を行いまして、先月の二十九日に一応の現地調査を終了いたし、目下その内容について精査をいたしておる次第でございます。 なお、いわゆる国家公務員の基準を上回りますボーナスにつきましては、先ほどお話もございましたように、政府において御検討と承っておりまするので、その結果による御指示をまちたいと考えております。 以上、簡単でございますが、これまでの経緯について御報告申し上げる次第でございます。
○委員長(志苫裕君) これより質疑に入るわけでありますが、出席要求をした関係閣僚が理由の明示もなく欠席をいたしており、きわめて遺憾であります。この取り扱いは後刻協議することといたしますが、質疑は後日に譲ります。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時四十一分散会