農林水産委員会 第1号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1978/12/12
会議録
○理事(山内一郎君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。 調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、農林水産政策に関する調査を行うこととし、その旨の調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(山内一郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(山内一郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
○理事(山内一郎君) 渡辺農林水産大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。渡辺農林水産大臣。
○国務大臣(渡辺美智雄君) このたび農林水産大臣を拝命することになりましたが、この機会に一言ごあいさつを申し上げます。 わが国経済の高度成長から安定成長への移行期に当たりまして、農林水産行政もまたきわめて重大な局面を迎えている折から、その責務の重大さを痛感をいたしております。 私は、中川前大臣の設定されました路線を基本的に踏襲し、関係方面の御協力を得て、この重責を果たすため最善の努力を尽くす覚悟でおりますので、よろしくお願いをいたします。 申すまでもなく、農林水産業は、国民生活の安全保障にとって最も基本的な条件である食糧の安定供給という使命を有するものでございます。 農林水産業はまた、大自然を相手とし、生命をはぐくみ育てることを通じて健全な国民性を育成する産業であり、その発展は、均衡のとれた地域社会の形成に資するところが大であります。 さらに、農林水産業は、自然の生態系の円滑な循環を通じて、国土及び自然環境の保全という役割りをも果たすものであります。 「農は国の基」という言葉に示されますように、農林水産業のこのような役割りは、わが国経済社会の健全かつ調和のとれた発展にとって不可欠のものであり、安定成長期を迎えてますます大きくなるものと確信しております。 私は、農林水産行政の基本は、このような農林水産業の役割りが十分発揮されるよう、その体質を強化し、総合的な食糧自給力の向上と国民生活の安定を図ることにあるものと考えております。 このため、農林水産業の持つ特殊性に即した援助措置を今後とも充実するとともに、他方、国民一般の支持を得られるよう、経済社会における能率の視点にも配慮をしつつ施策を推進する必要があるものと考えております。 さて、今日、わが国農林水産業はまことに厳しい局面に直面をしております。 まず、農業につきましては、米、みかんなどの生産が過剰となっている反面、麦、大豆、飼料作物等の需給に問題のない作物の生産が伸び悩み、農産物価格や兼業収入の停滞によって、農家の所得確保が重要な課題となっております。このような現状にかんがみ、長期的に総合的な自給力の向上を図るという観点から、意欲的に農業に取り組む中核的な担い手を中心に、需給の動向に即して地域農業の再編成を図ることとし、その一環として稲作転換の一層の定着、推進を図ってまいりたいと考えております。 このために、水田利用再編対策を初めとし、排水事業を中心とする生産基盤の整備、農地の流動化と後継者の確保、価格政策の運用の改善、流通加工対策の強化、米の消費拡大等を図ってまいる考えであります。 なお、この場合、消費者の嗜好に合った食糧農産物の生産を促進するとともに、生産性の向上、流通の合理化による食糧供給コストの引き下げを図り、消費者の理解を得るよう努める必要があると考えております。 また、安定経済成長下において都市と農村の均衡のとれた発展を図り、多数の兼業農家が専業農家とともに安定して農山漁村に定住できる条件を整備するために、生活環境の整備と就業機会の開発等にも十分意を用いてまいる所存でございます。 農産物貿易につきましては、先般の日米農産物交渉の決着によって、今後の枠組みの基本を決める東京ラウンド貿易交渉も山場を越したものと考えられ、今後は基本的にこの枠組みのもとで対応することとなりますが、その運用に当たりましては、総合農政の推進と農家経済の安定に支障を及ぼさない範囲において国際協調を図るという姿勢で対処してまいる所存であります。 次に、森林・林業につきましては、国有林、民有林を通じ、木材価格の低迷等厳しい状況にありますが、国土を保全し、山村社会の発展を図るという観点に立って、森林資源の整備と国内林業の振興を強力に推進してまいりたいと考えております。 特に国有林につきましては、国有林野事業改善計画に基づき、その経営改善を推進してまいる考えであります。 さらに、水産業につきましては、二百海里時代の本格的な到来という厳しい環境に対処し、関係諸国との粘り強い交渉によって既存漁場を確保するほか、新資源、新漁場の開発に努めるとともに、わが国周辺水域の資源の見直し、沿岸・沖合い漁業の振興、水産物の有効利用の促進に特に意を用いてまいる所存であります。 以上、このたび農林水産行政の責任者となるに当たりまして所感の一端を申し上げましたが、農林水産業は以上のような重要な使命を担っており、また、自然と土地の制約条件のもとで長期的に営まれる産業であります。 したがいまして、農林水産行政は、農林漁業者が安心して誇りと生きがいを持って従事できるよう、長期にわたる一貫した方針のもとに推進されなければなりません。 私といたしましても全力を挙げてこれに取り組む覚悟でありますので、委員各位の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げる次第でございます。(拍手)
○理事(山内一郎君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。 農林水産政策に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(山内一郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(山内一郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時十分散会