建設委員会 第1号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1978/12/12
会議録
○委員長(安永英雄君) ただいまから建設委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨十一日、加藤武徳君が委員を辞任され、その補欠として金井元彦君が選任されました。 —————————————
○委員長(安永英雄君) 理事の補欠選任に関する件についてお諮りいたします。 増岡康治君の委員異動に伴い理事に欠員を生じましたので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安永英雄君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に増岡康治君を指名いたします。 —————————————
○委員長(安永英雄君) 調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会においても建設事業並びに建設諸計画に関する調査を行うこととし、その旨の調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安永英雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安永英雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
○委員長(安永英雄君) この際、渡海建設大臣、澁谷北海道開発庁長官及び中野国土庁長官からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。渡海建設大臣。
○国務大臣(渡海元三郎君) このたびの大平新内閣の発足に当たりまして、建設大臣を命ぜられました渡海元三郎でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 御承知のとおり、建設行政は住宅の建設、道路、河川、下水道、公園の整備等いずれをとりましても国民の日常生活にきわめて密接な関係を有するものでありまして、これらに対する国民の要望にこたえ、人間中心の建設行政を進めてまいりたいと考えております。 現在、わが国における最大の政治的課題は、着実に景気の回復を図りつつ経済の安定成長を達成することにありますが、国民生活の基盤を整備する公共事業の推進を通じて建設行政の果たす役割りはきわめて大きなものがあります。微力でございますが、建設行政の推進のため全力を投入してまいる所存でございます。 委員各位の格別の御指導、御協力をお願いいたしましてごあいさつとさしていただきます。 よろしくお願い申し上げます。
○委員長(安永英雄君) 次に、澁谷北海道開発庁長官。
○国務大臣(澁谷直藏君) 今般新内閣の発足に当たりまして、北海道開発庁長官を拝命いたしました澁谷直藏でございます。よろしくお願いいたします。 皆様方には日ごろ北海道開発のため種々御配慮をいただいておりまして、感謝にたえないところでございます。御承知のとおり、北海道は全国土の五分の一以上の面積を占め、またわが国の中で最も開発可能性に恵まれた地域でございまして、わが国の重要な課題である均衡のとれた国土利用を図っていく上で大きな期待が寄せられているところでございます。このような認識のもとに今後北海道開発に微力を尽くしてまいる所存でございますので、何とぞ皆様方の変わりませぬ御支援と御鞭撻をお願い申し上げまして、簡単ではございますがごあいさつとする次第でございます。 よろしくお願いをいたします。
○委員長(安永英雄君) 次に、中野国土庁長官。
○国務大臣(中野四郎君) このたびの新内閣の発足に伴いまして、国土庁長官を拝命いたしました中野四郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 第三次全国総合開発計画の柱でありまする定住構想の具体化を初め、土地問題、水資源問題、それから大都市地域の整備と地方の振興等、国土行政の当面いたします課題はきわめて重大なものばかりでございます。私は時代の新しい要請に的確に対処しつつ国土行政の総合的、計画的な推進に誠心誠意当たってまいりたいと存じております。委員長を初め委員の皆様方の御指導、御協力を切にお願いを申し上げまして私のごあいさつといたします。 どうもありがとうございました。
○委員長(安永英雄君) 建設事業並びに建設諸計画に関する調査を議題とし、先般行いました委員派遣につきまして派遣委員の報告を聴取いたします。遠藤君。
○遠藤要君 去る十一月八日から十日までの三日間、安永委員長、増岡、栗原両理事、藤田、桑名の各委員及び私は、宮城県における建設事業並びに建設諸計画に関する実情を調査してまいりました。 今回の調査は、建設事業とともに、さきの宮城県沖地震により被害をこうむった公共土木施設等の調査がその主なるものであります。 初めに、宮城県知事から、県勢の概要並びに発展計画の説明を伺いましたが、特に昭和五十五年開通を目指している東北新幹線の建設並びにこれに関連する街路事業の促進のほか、河川、道路、住宅等についていずれも事業の促進、三全総の定住圏構想実現のための予算の傾斜配分、さらに宮城県沖地震による被災の早期復旧のため、激甚災害指定基準の緩和、公庫の融資制度の改善等に対する強い要望がありました。 また、東北地建局長からも、所管事業の概要及び宮城県沖地震による管内公共土木施設の被害及び復旧状況についてその説明を聴取いたしました。 次いで現地の実情視察に参りましたが、概略順路に従ってその事情を御報告いたします。 いまさら申し上げるまでもなく、宮城県沖地震は六月十二日午後五時十四分発生、マグニチュード七・四ときわめて大きなもので、仙台、石巻、大船渡などでは、それぞれ震度五を記録しており、被害は宮城県下全域と岩手県南部にも及んでおります。 まず緑ケ丘の住宅団地に参りました。仙台市緑ケ丘団地は、宅地造成等規制法制定以前の昭和三十五年ごろ民間のデベロッパーにより山地を宅地として造成したもので、沢の部分ではところにより二十メートル以上の盛土になっており、地盤土質はともに良好とは言えません。昭和五十一年八月の豪雨の際にも一部崩壊しております。今回の地震では一、三、四丁目の造成市街地で全壊四十八戸、半壊百五十四戸、一部破損七十三戸被害人口八百四十五人の多きに上り、そのほか水道、ガス、電気等につき多大の被害を受け、いわゆる都市型災害の発生を見たものであります。 三丁目では、砂防指定地内においても、隣接する宅地の土砂崩壊とともに、谷どめ工二基が傾倒する施設災害、さらに一、三丁目地区内約十ヘクタールの高盛り土造成地内では地すべり現象を伴った亀裂滑動による宅地災害をこうむっております。 これらの災害復旧を図るため、県では被災後直ちに崩土を排除し、亀裂の整正、湧水処理、仮土どめ等の応急措置を講じ、八月から本復旧に着手、昭和五十四年度中の竣工を目指して工事中でありました。 一、三丁目の地すべり対策事業については、ボーリング、傾斜計、ひずみ計等による観測調査の結果、さらに地すべり現象が見られるため、約十二ヘクタールを地すべり指定地に指定するとともに、被災の顕著な個所から順次鋼管を打ち、地すべり抑止工を施行中であります。さらに観測調査を継続して全体計画を樹立し、造成地全体の安全を図る計画でありますが、全体計画による総事業費は数億円とも言われ、工期も今後二年から三年を要するようでありますから、とりあえず緊急対策の実施により二次災害の発生を防止するための最大限の努力が必要であります。 緑ケ丘の集団移転事業計画につきましては、警戒地域とされている住宅団地のうち、被害がことのほか大きく、今後さらに居住に適さないと認められる約二十戸について住民の方々と協議の結果、移転の同意を得て事業が進められておりますが、今回のような都市型の集団移転においては、権利関係等複雑な難問題も多く、今後移転に伴う具体的な協議に際しては適切な指導と措置を講ずることがぜひとも必要であります。 次に河川の概要について申し上げます。 宮城県の中心部である仙台平野は、南北より流下する阿武隈川、北上川の二大河川と、奥羽脊梁山脈を源として東流、仙台湾に入る名取川、鳴瀬川、江合川等によって生成された洪積地帯であり、また穀倉地帯であります。 これら河川工事の歴史は古く、藩政時代から農業生産を高めるための治水工事と船運による交通手段として流路維持工事も記録されております。北上川、阿武隈川、鳴瀬川、江合川、吉田川、名取川等は直轄事業とし、迫川、鳴瀬川、江合川、鶴田川、七北田川等十九河川は補助河川として、それぞれ改修工事が鋭意実施されております。 これらの河川につきましては、治水及び利水上の改修工事にとどまらず、中小都市並びに人家連檐区域におきまして河川環境整備事業が積極的に進められております。この地方におきましては、地元市町村の産業、生活等万般にわたってこれらの河川に依存することが多く、今次地震災害の早期復旧は言うに及ばず河川の大小を問わず、ややもすればおくれがちな管理施設の整備、河川環境整備事業等につき種々要望があり、予算、財政措置等特段の配慮がなされるよう陳情がございました。 次に河川の主なる被災状況について申し上げます。 宮城県地方は幸い地盤沈下によるゼロメートル地帯がほとんどないことと、地盤の急激な沈下が少なく、各河川の水位が低かったこともあり、被災による浸水という二次災害は免れております。 河川管理施設の被害は、阿武隈川上流や北上川上流でも発生しておりますが、震源に近い宮城県内に多く、完成堤及び暫定堤総延長四百二十二キロに対し、全延長の六・八パーセントに当たる二十九キロが被災しております。これら被災の状況は、堤防天端の開口亀裂、陥没、沈下、堤防のり面及び小段の亀裂、はらみ、沈下、崩壊、特殊堤のジョイントのずれ、開き及び裏盛り土の陥没、山崩れによる河道の埋塞、樋管門柱の折れ、本体の亀裂、護岸のすべり陥没、目地の開き、せきのゲート戸当たり金物の破損等であります。 特に被害の大きかったのは北上川下流左岸の河口より五・二ないし九・八キロ地点における橋浦堤防と、鳴瀬川水系吉田川右岸の十五・二ないし十八・二キロの地点における山崎堤防及び吉田川の支川味明川の右岸堤、名取川右岸二・四キロ付近でございますが、いずれも一ないし一・五メートル、最大では二メートルの開口亀裂や、横断の亀裂が入っており、堤防が切断されたような被害もあります。 私どもが視察した橋浦堤防は、大正五年工事に着手し、昭和二年完成したものであります。 現在緊急応急復旧工事で現堤高まで盛り土し、表のり面は計画高水位まで土のうを積み、さらに一部のり先には止水矢板を施工しておりました。当地域の背後には家屋六百四十戸、水田三百ヘクタールが控え、出水期には二次災害も予想されるため、早急に在来の機能が復元されるよう復旧工事が強力に進められております。 鳴瀬川水系吉田川の山崎堤防は、昭和二十三年のアイオン台風による被災後、昭和二十四年度から工事に着手し、二十八年度に暫定堤防として概成されたものでありますが、今回の地震により延長四千七百メートルにわたって被災したものであります。 状況は橋浦とほぼ同様でありますが、河川管理施設の緊急応急復旧が完了し、本復旧が始まっておりますが、これら二大河川で二次災害の発生を見なかったのは、気象条件が幸いしたこともありますが、日夜を分かたず懸命に復旧作業に献身された関係者各位の努力に改めて敬意を表した次第であります。 次に道路の現況について申し上げます。 県下の幹線道路網は、一般国道十三路線、主要地方道四十三路線を幹線とし、さらに一般県道百九十路線をもって構成されております。その実延長は三千百四十二・二キロであります。このうち一般国道の指定区間四百四十七・二キロを除く二千六百九十五キロ区間を県が管理しております。 道路の整備の状況、改良率、舗装率等は、ほぼ全国に比して平均的な水準でありますが、県管理の総延長のうち二八%に当たる八百六十余キロが砂利道であり、さらに木橋八十九橋はほとんど荷重制限をせざるを得ない老朽橋であることと、車両の大型化、交通増加に伴う渋滞の解消のための計画、維持修繕等多くの問題があります。 仙台市内における交通量の増大による渋滞に対処して建設または改良がなされている一般国道四号仙台バイパス及び仙台西道路について申し上げます。 国道四号バイパスは総延長二十六・六キロ、幅員二十二ないし四十六メートルの四車線、昭和三十六年に事業に着手し、四十九年には全線四車線化を完了したのでありますが、その後交通混雑が特に激しい交差点について改良を行っております。 五十三年度の概要は八億八千万円をもって若林交差点−蒲の町交差点間二・八キロの六車線化を図るとともに、名取大橋の歩道設置、千代大橋の拡幅等が実施されることになっております。 一般国道四十八号仙台西道路は、仙台市内の交通混雑の解消を図るほか、東北自動車道仙台宮城ICへのアクセスのため、昭和四十六年度から総事業費二百八十億円をもって工事に着手し、現在川内青葉山のトンネル工事等の実施がされております。 工事は施行場所が文教地区であることと、青葉山頂の住宅地を居住のまま地下地上権を取得し、地下工事により通過する等周辺への環境に及ぼす影響、宅地の安全性等を確保するため特段の配慮のもとに進められておりますが、第八次五カ年計画、五十三年度から五十七年度期間内に西公園広瀬交差点−仙台宮城ICまでの四・九キロ区間を暫定二車線で供用すべく鋭意工事が推進されております。 次に道路関係の地震による被害状況について申し上げます。 直轄国道で被害を受けた路線は、宮城、福島、岩手、山形の四県、四号、六号、四十八号等七路線に及んでおります。被害個所は合計百六十七件、概算被害額は四億六千八百万円に達しております。被害の状況でございますが、路面亀裂が百十件で全体の約六六%を占めており、路面亀裂には路面の沈下、橋台等構造物背面の沈下等も含まれておりますが、特に構造物背面の沈下による路面の段差を生じたケースが多いのであります。橋梁破損は十五カ所でありますが、そのうち四号の千代大橋、四十五号の天王橋の橋脚損傷、小野橋の橋げたの移動など大規模な被害であります。さらに一般国道三百四十二号の登米大橋はRCゲルバーげたの亀裂と橋台、橋脚の亀裂、三百四十六号の錦桜橋はゲルバーげたの落橋、支承の損傷、橋台の傾斜、主要地方道塩釜−亘理線の閖上大橋は橋脚九基全部に勇断及び引き張り亀裂が発生、また、主要地方道湯沢−築館−志津川線の米谷大橋、古川−佐沼線の江合橋についても、ゲルバー定着トラス片持ち部の上弦材の破断、橋脚の亀裂などが発生しております。 これらの被害は去る四十三年五月の十勝沖地震では見られなかった現象とのことであります。 応急対策として被災の状況等調査の結果、天王橋については本年九月完成、千代大橋は五十四年二月、登米大橋、錦桜橋については現在検討中であり、閖上大橋、米谷大橋、江合橋についてもそれぞれ五十三年から五十五年完了の予定とされております。 今回の被害はいずれも橋梁、特に長大橋の損傷が際立っております。道路施設については、橋梁はもちろんのこと、トンネル、擁壁、舗装、盛り土、切り土、斜面等の関係施設について、耐震設計を再度検討し、その見直しが必要であります。 次に、東北自動車道の現況についてであります。 東北自動車道青森線六百八十キロは、現在岩槻−築館間三百八十一キロ及び一関−盛岡南間八十五キロが供用中でありますが、未供用区間のうち宮城県下では岩手県境につながる築館−一関間二十九キロが現在工事の最終段階であり、本年十二月には開通することになり、首都圏から岩手県に至る四百九十五キロが連結されることになります。 東北地方を縦貫する高速自動車道の青森市に至る区間につき早期完成についての強い要望がございました。 次に震災の状況について申し上げます。 東北自動車道では各管理事務所に設置されている安全確保のための簡易震度計が震度六を記録したため、地震発生と同時に一関−平泉前沢間を閉鎖し、全線にわたって巡回点検を実施、異状のない白河−福島・飯坂、一関−平泉前沢間は閉鎖を解除いたしました。 被害の生じた福島・飯坂−築館百二十六キロ間については、直ちに応急復旧作業を開始し、地震発生後二、三日間で応急復旧を終え全線開通、幹線交通施設としての機能回復を図ることができました。被害の概要は橋梁の損傷七カ所を初め、舗装路面の亀裂、路面沈下、盛り土路肩崩壊等でありますが、本復旧は年内にも完了する予定とのことであります。 終わりに現行の災害対策は、その所掌範囲が広く、また複雑多岐にわたるため関係各省庁の行政を総合調整する強力な災害対策機関の新設が必要であると痛感した次第であります。 今回の現地調査に際し、建設省、道路公団、県、市町村の皆様の御協力に対し厚く御礼申し上げます。 なお、お預かりしてまいりました要望事項等についてはこの報告で逐一申し上げるべきでありますが、本報告の末尾に掲載することを委員長にお願いして報告を終わらせていただきます。
○委員長(安永英雄君) ただいまの要望事項につきましては、本日の会議録の末尾に掲載することといたします。 以上で派遣委員の報告は終わりました。
○委員長(安永英雄君) 継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。 建設事業並びに建設諸計画に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安永英雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安永英雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十四分散会 —————・—————