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84回国会衆議院1978/04/27

本会議 第27号

発言数
31
登壇者
8
会派数
2
開催日
1978/04/27

会議録

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) これより会議を開きます。      ————◇—————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 御報告いたすことがあります。  議員佐野憲治君は、去る四月四日逝去せられました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。  同君に対する弔詞は、議長において去る十二日贈呈いたしました。これを朗読いたします。     〔総員起立〕  衆議院は多年憲政のために尽力しさきに公害対策並びに環境保全特別委員長の要職にあたられた議員正四位勲二等佐野憲治君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます     —————————————  故議員佐野憲治君に対する追悼演説

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) この際、弔意を表するため、綿貫民輔君から発言を求められております。これを許します。綿貫民輔君。     〔綿貫民輔君登壇〕

綿貫民輔自由民主党

○綿貫民輔君 ただいま議長から御報告がありましたとおり、本院議員佐野憲治先生は、去る四月四賞、東京慈恵医大付属病院において逝去されました。まことに痛惜の念にたえません。  私は、ここに皆様の御同意を得て、議員一同を代表し、謹んで哀悼の言葉を申し述べたいと存じます。(拍手)  佐野先生御入院と伺い、私がお見舞いに参りましたのは、つい先ごろの三月末のことでありました。ちょうど国会中継をじっと見ておられた先生は、「もう元気になったよ、国会に戻ってこれからも一生懸命働くよ」と力強い声で話され、私も、「先生、永年表彰を受けられるまでがんばってください」と申しますと、満面笑みを浮かべ、うなずかれたのであります。先生のあのにこやかなお顔がいまも私の脳裏にはっきりと焼きついております。  その後、容体が急変し、わずか数日のうちにお亡くなりになろうとは全く思いもかけなかったことであります。  先生は、おごることなく、ひるむことなく、かたい信念のもとに政治に尽くし、力量、識見ともにいよいよ円熟の域に達せられ、今後の御活躍が期待されていたとき、先生の突然の御逝去は、先生御自身にとっても残念なことであったでありましょう。日ごろ、郷土の先輩として敬服してやまなかった私にとりましても、言いようのない無念さと悲しみに心を打たれるのであります。  佐野先生は、大正四年富山県射水郡小杉町にお生まれになりました。教育者であられた御両親の薫陶を受けられ、中央大学法学部に進まれた先生は、法律の勉学のかたわら、社会主義理論に心を引かれ、内外の多くの文献に接し、その思想的基盤を揺るぎないものとされたのであります。  昭和十四年大学卒業の後、先生は富国生命本社に入社されました。時あたかも太平洋戦争開戦の前夜、未曾有の思想弾圧のあらしが吹き荒れた時期でありましたが、先生は、権力に屈せず、体制批判を続けられました。このため、幾たびか治安維持法違反で拘束を受けられましたが、先生は、いささかも節を曲げることなく、みずからの信念を貫き通されたのであります。昭和十六年に応召、軍隊時代もその節を曲げず、一兵士として各地を転戦、特に戦争末期には、最後の激戦地となった沖繩で死線を越えるほどの苦労を体験されました。戦後、これらの体験を通じて先生は、永遠の平和と民主主義の実現をかたく心に誓われたのであります。  あの混乱と廃墟の中に立った先生は、一度は戦争で捨てた命、労働者の中核となって日本を変えようと決意され、昭和二十二年日本社会党に入党し、さらに、郷里富山の立山重工株式会社の労働組合結成に参画、初代の委員長につかれ、当時においては画期的であった労働協約の締結を実現されたのであります。  また、揺籃期であった日本社会党富山県連の専従役員として、それこそ寝食を忘れて組織強化に日夜努力されました。そして県連書記長、県連会長を歴任して、強力な党活動を推進し、今日の日本社会党発展の基礎を築かれたのであります。(拍手)  この間、新憲法下初の地方選挙で、先生は、三十二歳の若さで富山県議会議員に当選されました。  やがて先生は、戦後約十年にわたる労働運動、政治活動を通じて得た体験と抱負を国政の場に生かすべく、昭和三十三年五月に行われた第二十八回衆議院議員総選挙に立候補し、みごと当選を果たされ、保守の地盤とされていた富山県第二区、初の革新議員の誕生を見るに至りました。(拍手)  本院に議席を得られた先生は、地方行政、建設、災害、公害・環境、予算等の各委員会において幅広く活躍されました。先生は、比類なき勉強家であり努力家で、会議の合間を縫って国会図書館に通っておられたことは、私もよく存じておりました。先生は、民主主義の基礎である地方自治、あるいは建設関係などの諸法規や行政措置について、綿密な検討を加えられ、お好きだった酒を召し上がりながらも「六法全書も酒のさかな」と、片時も離さず、日夜研さんに研さんを重ね、たちまち政策通としてその名声を博するに至ったのであります。(拍手)  先生が、豪雪地帯特別措置法や画期的な国土利用計画法を初め、多くの議員立法の制定を推進して、これを実現に導き、また、都市計画法、琵琶湖総合開発法、建築基準法など幾多の諸法案に対し、生活優先の立場から修正案を提示して、これを実りあるものとされましたことは、先生の誠意ある態度とともに、そのすぐれた政策立案者としての識見を、与野党問わず、高く評価したからにほかなりません。(拍手)  第七十一回国会の昭和四十七年十二月には、推されて公害対策並びに環境保全特別委員長の要職につかれ、公正、円満な運営に力を注ぎ、深刻化したわが国の公害、環境問題の解決に心魂を傾けられました。いわゆる四大公害裁判が終結し、被害者救済対策として提出された公害健康被害補償法案の審議に当たっては、先生は、富山のイタイイタイ病の裁判を原告勝訴に導かれた体験から、被害者保護の徹底を図るなどの修正を加えて、成立を図り、被害者救済の制度化を実現されました。また、瀬戸内海環境保全臨時措置法案の起草に当たって、関係地方公共団体、住民団体、企業などの意見調整に努力され、委員長提出法律案として、これを取りまとめられましたことは、先生の誠実にして温厚な人柄と、深い知識と経験に裏打ちされた、卓越した調整能力に負うところはかり知れないものがあります。(拍手)委員長として環境行政の推進に尽力された先生の功績は、まことに大なるものと言わねばなりません。  一方、日本社会党にあっても、雪害対策、地方制度対策、住宅・宅地対策の各委員長、建設部会長などを歴任し、党の政策立案の頭脳として活躍されました。  また、同僚議員の信頼の厚かった先生は、推されて、昭和四十五年以来、引き続き代議士会副会長、院内役員会副会長の要職につかれ、党内の意見調整のかなめとして尽力されたのであります。  政党政治の健全な発展は、各政党がその政策を披瀝し、相競い、もって国民の批判をまつことにあります。このことにかんがみましても、先生が常に生活優先を念頭に、政策を掲げ、ねばり強く行政の転換を迫り、国政に反映されましたことは、議会制民主主義の発展の上に、大きな役割りを果たされたと申さなければなりません。(拍手)  また、先生は、郷土富山県の発展にも全力を挙げて取り組まれました。私たち富山県選出議員のリーダーとして、富山新港の建設、道路の整備、豪雪地帯の振興、そしていま、県民が待望する北陸新幹線建設の促進など、先生の多くの業績の跡が残されております。  かくして、佐野先生は、本院議員に当選すること連続して七回、在職二十年二カ月の長きに及び、その間、国政に尽くされた功績はまことに偉大なるものがあります。  先生は、政治家として、温かく、清潔で、真実を求める政治を目指し、大衆の心を政治に生かすべく、国会と郷土をかたく結ぶことを政治信条としてこられました。炉端で酒をくみ交わしながら語り合うことの好きだった先生は、じゅんじゅんとした口調で、わかりやすく政治を説き、また、大衆の意見に耳を傾け、これを政治に反映してこられました。そして、「日本の夜明けは遠くない、勇気を持て」と常に大衆を励ましてこられたのであります。  先生の大衆とともに歩む政治姿勢は、その誠実な人柄と相まって、党派を超えて、多くの人々から愛され慕われたのであります。(拍手)  私は、さきの郷里での告別式に参列しましたが、各界各層からの多くの参列者が後を絶たず、深い悲しみに耐えている姿に接し、私は、その支持の広さと深さを、改めて感ずるとともに、先生の偉大さに心を打たれたのであります。  私は、先生の長い厳しい労働運動、政治活動を常に内にあって支えてこられた奥様の御苦労をしのばずにはおられません。その奥様を初め御家族の御看護もむなしく、先生は、六十三歳を最期に、志半ばにして生涯を閉じられたのであります。  立山連峰を仰ぎ、日本海に抱かれた郷土富山平野は、いま、緑に覆われております。先生が郷土に残された幾多の業績と御遺志は、先生を敬愛する多くの人々の心に深く刻まれ、力強く受け継がれ、永遠に消えることはないでありましょう。(拍手)  わが国の内外の情勢は、きわめて厳しく、かつてない重大な時局に直面している今日、崇高な人格と深い洞察力を有せられ、戦後の激動期を体験された練達の政治家佐野憲治先生を失いましたことは、ひとり日本社会党のみならず、国家国民にとっても大きな損失であると申さねばなりません。(拍手)  私たちは、いま、清廉潔白、清貧に甘んじた佐野先生の政治姿勢を範とし、国政のために全力を尽くすことを誓うものであります。  ここに、謹んで佐野先生の御功績をたたえ、その人となりをしのび、心から御冥福をお祈りして、追悼の言葉といたします。(拍手)      ————◇—————  日程第一 労働組合法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 日程第一、労働組合法の一部を改正する法律案を議題といたします。  委員長の報告を求めます。社会労働委員長木野晴夫君。     —————————————  労働組合法の一部を改正する法律案及び同報告   書     〔本号(二)に掲載〕     —————————————     〔木野晴夫君登壇〕

木野晴夫自由民主党

○木野晴夫君 ただいま議題となりました労働組合法の一部を改正する法律案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。  本案は、中央労働委員会及び地方労働委員会の事務の円滑な遂行を期するため、中央労働委員会の公労使各側委員を一名ずつ増加し、東京都及び大阪府が設ける地方労働委員会についても公労使各側委員を二名ずつ増加するほか、新たに、公労使各側委員各九名の地方労働委員会を政令で定めることができるものとすることであります。  本案は、三月二十四日参議院から送付され、同日付託となり、四月二十五日の委員会において質疑を終了し、採決の結果、本案は原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。  なお、本案に対し附帯決議を付することに決しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 採決いたします。  本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。      ————◇—————  日程第二 審議会等の整理等に関する法律案(内閣提出)  日程第三 許可、認可等の整理に関する法律案(内閣提出)

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 日程第二、審議会等の整理等に関する法律案、日程第三、許可、認可等の整理に関する法律案、右両案を一括して議題といたします。  委員長の報告を求めます。内閣委員長始関伊平君。     —————————————  審議会等の整理等に関する法律案及び同報告書  許可、認可等の整理に関する法律案及び同報告書     〔本号(二)に掲載〕     —————————————     〔始関伊平君登壇〕

始関伊平自由民主党

○始関伊平君 ただいま議題となりました二法律案につきまして、内閣委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  両法律案は、いずれも昨年末に政府の決定した行政改革計画に基づき、行政の簡素化及び合理化を行おうとするものであります。  まず、両法律案の要旨を申し上げますと、  審議会等の整理等に関する法律案は、台風常襲地帯対策審議会等四十七の審議会等を整理統合するとともに、社会保障制度審議会等四十の審議会等について、委員構成等の改善を行おうとするものであります。  許可、認可等の整理に関する法律案は、古物営業法等三十一の法律を改正して、九十六事項の許可、認可等の整理を行おうとするものであります。  両法律案は、二月十三日及び三月七日に本委員会に付託され、二月二十一日及び三月二十三日にそれぞれ荒舩国務大臣から提案理由の説明を聴取し、四月二十日より両法律案を一括して質疑に入り、慎重に審査を行いましたが、その詳細につきましては会議録により御承知願いたいと存じます。  かくて、四月二十五日質疑を終了いたしましたところ、審議会等の整理等に関する法律案に対し、高鳥委員から、本法律案中に「農林水産省」とあるのを「農林省」に改める旨の修正案が提出され、趣旨説明の後、同法律案について討論に入り、日本社会党を代表して上原委員から、日本共産党・革新共同を代表して柴田委員から、それぞれ反対の意見が述べられました。  次いで、両法律案について採決いたしましたところ、審議会等の整理等に関する法律案は、多数をもって修正案のとおり修正議決すべきものと決し、許可、認可等の整理に関する法律案は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) これより採決に入ります。  まず、日程第二につき採決いたします。  本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。  次に、日程第三につき採決いたします。  本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。      ————◇—————  日程第四 昭和四十四年度以後における私立学校教職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案   (内閣提出)

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 日程第四、昭和四十四年度以後における私立学校教職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案を議題といたします。  委員長の報告を求めます。文教委員長菅波茂君。     —————————————  昭和四十四年度以後における私立学校教職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案及び同報告書     〔本号(二)に掲載〕     —————————————     〔菅波茂君登壇〕

菅波茂自由民主党

○菅波茂君 ただいま議題となりました法律案について、文教委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。  本案の要旨は、私立学校教職員共済組合が支給する既裁定年金の額を、国公立学校教職員の年金額の改定に準じて増額するとともに、私立学校教職員の掛金等の算定の基礎となる標準給与の月額の下限及び上限を引き上げること等であります。  本案は、去る三月二十四日当委員会に付託となり、四月二十一日政府より提案理由の説明を聴取いたしました。同月二十六日質疑に入り、同日質疑を終了いたしましたところ、石橋一弥君から施行期日等に関する修正案が提出され、採決の結果、全会一致をもって修正議決すべきものと議決いたしました。  なお、本案に対し、附帯決議を付することに決しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 採決いたします。  本案の委員長の報告は修正であります。本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。      ————◇—————  日程第五 国際通貨基金及び国際復興開発銀   行への加盟に伴う措置に関する法律及び国   際金融公社への加盟に伴う措置に関する法   律の一部を改正する法律案(内閣提出)  日程第六 昭和四十二年度以後における国家   公務員共済組合等からの年金の額の改定に   関する法律等の一部を改正する法律案(内   閣提出)  日程第七 昭和四十二年度以後における公共   企業体職員等共済組合法に規定する共済組   合が支給する年金の額の改定に関する法律   及び公共企業体職員等共済組合法の一部を   改正する法律案(内閣提出)

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 日程第五、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び国際金融公社への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案、日程第六、昭和四十二年度以後における国家公務員共済組合等からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案、日程第七、昭和四十二年度以後における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律及び公共企業体職員等共済組合法の一部を改正する法律案、右三案を一括して議題といたします。  委員長の報告を求めます。大蔵委員長大村襄治君。     —————————————  国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び開発金融公社への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案及び同報告書  昭和四十二年度以後における国家公務員共済組合等からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案及び同報告書  昭和四十二年度以後における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律及び公共企業体職員等共済組合法の一部を改正する法律案及び同報告書     〔本号(二)に掲載〕     —————————————     〔大村襄治君登壇〕

大村襄治自由民主党

○大村襄治君 ただいま議題となりました三法律案につきまして、大蔵委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  最初に、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び国際金融公社への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案について申し上げます。  国際復興開発銀行、通称世界銀行は、開発途上国の社会的、経済的開発の促進を目的として昭和二十年に設立された金融機関であり、また、国際金融公社は、世界銀行の活動を補完する機関として昭和三十一年に設立された開発途上国の民間企業に投融資を行う金融機関でありまして、この両機関の属するいわゆる世銀グループは、国際開発金融の中枢的地位を占め、世界の開発途上国の社会、経済開発に大きく貢献してまいっており、わが国もその活動を積極的に支援してきたところであります。  今般、国際通貨基金の第六次増資に合わせて、世界銀行の総務会において総額七十億協定ドルの増資決議が採択され、また、国際金融公社につきましても、総務会において総額五億四千万合衆国ドルの増資決議が採択されました。  本法律案は、この両決議の定めるところに従い、世界銀行に対しては三億三千九十万協定ドル、現在の合衆国ドルで約四億ドルの追加出資に、また、国際金融公社に対しては二千二百七十七万七千合衆国ドルの追加出資にそれぞれ応ずるため、その出資についての規定を設けようとするものであります。  なお、今回の追加出資額のうち、世界銀行に対し現金で出資することが必要な十一億四千万円と、国際金融公社に対し今年度中に出資が必要な十一億九千四百万円につきましては、昭和五十二年度一般会計予算に計上されております。  本案につきましては、昨二十六日質疑を終了し、直ちに採決いたしましたところ、多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、本案につきましては、附帯決議が付せられましたことを申し添えます。  次に、国家公務員並びに公共企業体職員等の共済組合関係の二法律案について申し上げます。  この二つの法律案の主な内容を申し上げますと、  まず第一に、国家公務員及び公共企業体職員等の共済組合の既裁定年金について、別途今国会に提出され、すでに成立いたしました恩給法等の一部を改正する法律による恩給額の改善措置にならいまして、昭和五十二年度の公務員給与の改善傾向に準じて、その年金額の算定の基礎となっている俸給を増額することにより、昭和五十三年四月分以後、年金額を引き上げることといたしております。  第二に、恩給における措置にならい、公務関係の年金及び長期在職した者等の受ける退職年金等の最低保障額並びに殉職年金等に係る扶養加給の額につきまして昭和五十三年四月分から引き上げるほか、六十歳以上の者等の受ける遺族年金等の最低保障額については、さらに同年六月分から増額することといたしております。  第三に、恩給公務員期間等を有する者で長期在職した七十歳以上の老齢者等に対する年金額の割り増し措置の改善を図ることといたしております。  第四に、遺族年金に加算される寡婦加算及び遺族加算の額につきまして、昭和五十三年六月分からその額を引き上げることといたしております。  以上のほか、国家公務員の共済組合につきましては、掛金及び給付の算定の基礎となる俸給の最高限度額を、公務員給与の改定状況等を考慮して、現行の三十六万円を三十八万円に引き上げる等、所要の措置を講ずることといたしております。  以上が両法律案の概要でありますが、両案につきましては、審査の結果、昨二十六日質疑を終了いたしましたところ、両法律案に対し、綿貫民輔君外二名から、自由民主党提案による修正案がそれぞれ提出されました。  修正案の要旨は、原案において「昭和五十三年四月一日」と定められている施行日を「公布の日」に改めるとともに、これに伴い所要の規定の整備を行おうとするものであります。  次いで、採決しました結果、両修正案及び修正部分を除く両原案はいずれも全会一致をもって可決され、よって、両法律案は修正議決すべきものと決しました。  なお、両法律案につきましては、全会一致の附帯決議が付せられましたことを申し添えます。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) これより採決に入ります。  まず、日程第五につき採決いたします。  本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。  次に、日程第六及び第七の両案を一括して採決いたします。  両案の委員長の報告はいずれも修正であります。両案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、両案とも委員長報告のとおり決しました。      ————◇—————  日程第八 石油開発公団法及び石炭及び石油   対策特別会計法の一部を改正する法律案   (内閣提出)

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 日程第八、石油開発公団法及び石炭及び石油対策特別会計法の一部を改正する法律案を議題といたします。  委員長の報告を求めます。商工委員長野呂恭一君。     —————————————  石油開発公団法及び石炭及び石油対策特別会計   法の一部を改正する法律案及び同報告書     〔本号(二)に掲載〕     —————————————     〔野呂恭一君登壇〕

野呂恭一自由民主党

○野呂恭一君 ただいま議題となりました石油開発公団法及び石炭及び石油対策特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本案は、今後、当分の間、石油がエネルギーの大宗を占めることにかんがみ、石油の安定供給を確保するため、石油対策の一層の拡充強化を図ろうとするものであり、その主な内容は、  第一に、石油開発公団法の改正でありまして、石油開発公団を石油公団に改め、公団の業務として、新たに石油の備蓄を行うことを加え、従来、本法の附則による臨時業務として行っておりました備蓄石油の購入資金の貸し付け及び石油共同備蓄会社の施設の設置に必要な資金の出資及び貸し付けを本則の業務とすることであります。  第二に、石炭及び石油対策特別会計法の改正につきましては、補助対象に、公団が行う石油の備蓄に係る補助及び石油貯蔵施設立地対策等交付金を追加し、石油税法により創設される石油税の収入額を一般会計から石油勘定に繰り入れること等であります。  本案は、二月二十一日に提出され、四月十一日本会議において趣旨説明及び質疑が行われ、同日当委員会に付託され、四月十八日河本通商産業大臣より提案理由の説明を聴取し、以来、参考人を招致する等、慎重に審査を重ねてまいりましたが、四月二十六日質疑を終了、採決の結果、本案は多数をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  なお、本案に対し、公団備蓄の実施における安全防災対策の確立、政策の推進に必要な財源の確保等について附帯決議が付されたことを申し添えます。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 採決いたします。  本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。      ————◇—————  日程第九 漁業の分野における協力に関する   日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連   邦政府との間の協定及び北西太平洋におけ   る千九百七十八年のさけ・ますの漁獲の手   続及び条件に関する議定書の締結について   承認を求めるの件  日程第十 北太平洋の公海漁業に関する国際   条約を改正する議定書の締結について承認   を求めるの件

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 日程第九、漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定及び北西太平洋における千九百七十八年のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書の締結について承認を求めるの件、日程第十、北太平洋の公海漁業に関する国際条約を改正する議定書の締結について承認を求めるの件、右両件を一括して議題といたします。  委員長の報告を求めます。外務委員長永田亮一君。     —————————————  漁業の分野における協力に関する日本国政府と   ソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の   協定及び北西太平洋における千九百七十八年   のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する   議定書の締結について承認を求めるの件及び   同報告書  北太平洋の公海漁業に関する国際条約を改正す   る議定書の締結について承認を求めるの件及   び同報告書     〔本号(二)に掲載〕     —————————————     〔永田亮一君登壇〕

永田亮一自由民主党

○永田亮一君 ただいま議題となりました二件につきまして、外務委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  まず、日ソ漁業協力協定及び北西太平洋におけるさけ・ますの漁獲に関する議定書について申し上げます。  サケ・マス等を中心とする北西太平洋の漁業資源の保存、管理につきましては、わが国とソ連邦の間には一九五六年に締結されました日ソ漁業条約がありますが、昨年四月二十九日、ソ連邦政府は日本国政府に対して廃棄通告を行い、同条約は本年四月二十九日をもって失効することになっております。このため、両国の二百海里漁業水域の外側の水域におけるサケ・マス漁業の取り扱いを含めた両国間の長期的漁業関係の枠組みを定める新たな協定が必要となり、両国間で交渉が行われてまいりましたが、合意に達しましたので、四月二十一日モスクワにおいて本協定及び議定書に署名が行われました。  この協定は、両国の漁業の分野における互恵的協力を発展させることを目的としたものでありまして、漁獲技術、増養殖技術の改善等漁業の分野における協力の促進、北西太平洋の距岸二百海里水域の外側の水域における遡河性魚類を含む漁業資源の保存及び合理的利用についての協力、日ソ漁業委員会の設置等について規定しております。また、議定書は、協定の規定に基づき、一九七八年のサケ・マスの漁獲について、漁獲量、操業水域、漁期、議定書の規定に違反した場合の取り締まりの手続等について規定しております。  次に、北太平洋の公海漁業に関する国際条約の改正議定書について申し上げます。  一九五二年五月九日に日米加三国によって署名された現行の北太平洋の公海漁業に関する国際条約は、その後、米加両国が条約適用区域に二百海里漁業管轄権を設定いたしましたため、現行条約を改正する必要が生じました。このため、日米加三国によって改正交渉が行われてまいりましたが、合意に達しましたので、四月二十五日東京において本議定書に署名が行われました。  本議定書は、北太平洋漁業国際委員会の維持、わが国のサケ漁業に関する操業禁止区域の設定、漁期等の具体的規制措置、二百海里水域の外側における裁判管轄権、漁業資源に関する科学的研究の推進及び調整等について規定しております。  以上二件は、四月二十五日外務委員会に付託され、二十六日園田外務大臣から提案理由の説明を聴取し、質疑を行い、引き続き採決を行いました結果、両件はいずれも全会一致をもって承認すべきものと議決いたしました。  なお、両件に対し、要望決議を付しましたことを申し添えます。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 両件を一括して採決いたします。  両件は委員長報告のとおり承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、両件とも委員長報告のとおり承認するに決しました。      ————◇—————

保利茂無所属議長

○議長(保利茂君) 本日は、これにて散会いたします。     午後一時四十三分散会      ————◇—————  出席国務大臣         外 務 大 臣 園田  直君         大 蔵 大 臣 村山 達雄君         文 部 大 臣 砂田 重民君         通商産業大臣  河本 敏夫君         運 輸 大 臣 福永 健司君         労 働 大 臣 藤井 勝志君         国 務 大 臣 荒舩清十郎君      ————◇—————

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