運輸委員会 第6号
- 発言数
- 217 件
- 登壇者
- 22 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1978/04/07
会議録
○増岡委員長 これより会議を開きます。 航空に関する件について調査を進めます。 本日は、新東京国際空港に関する問題について調査を進めてまいりたいと存じます。 参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。 本日、航空に関する件について、新東京国際空港公団総裁大塚茂君及び理事千葉博君の両君を参考人として出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○増岡委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 —————————————
○増岡委員長 この際、福永運輸大臣から発言を求められておりますので、これを許します。福永運輸大臣。
○福永国務大臣 今回の極左暴力集団による成田空港乱入事件及びこれによる成田空港の開港延期につきましては、いろいろ御心配を煩わし、恐縮に存じます。 三月二十六日午後一時半ごろ、極左暴力集団の一部十名が新東京国際空港事務所管制室の所在する空港公団管理ビルの玄関から乱入し、一時的に十六階の管制室を占拠して、同室内外の機器類を損壊いたしました。 この際、管制室において業務に従事しておりました管制官五名は管制室内での正常な業務の執行はこれ以上困難と判断し、関係方面に対し緊急連絡を行った上で管制室屋上に移動いたしました。これらにつきましては、午後三時三十分までに警察のヘリコプター等によりその全員を救出いたしました。 運輸省におきましては、事件発生後速やかに本省内に対策本部を設置いたしまして、当面の事態に対応する措置を講ずるとともに、同日夜、十名からなる調査団をとりあえず現地に派遣し、さらに翌二十七日、再び調査団を派遣して詳細に調査させました。その結果、管制室内の管制卓、マイクロ回線その他の機器に相当な被害のあることが判明いたしましたので、運輸省及び関係機器メーカーの全技術機能を動員してその復旧整備に努めた結果、その大半はすでに終了し、すべての機器等の原状回復は今月半ばまでに完了し、正常な供用開始が可能の見込みであります。 政府といたしましては、航空の安全を確保することは至上命令であり、さらに空港内外の治安を確保して、国民の不安を一掃することが肝要と考えましたので、この際、単に機器の復旧にとどまることなく、管制塔等を含む空港内外の保安体制全体を強化するべきであるとの見地から、三月二十八日の新東京国際空港関係閣僚会議におきまして、三月三十日に予定されておりました開港期日を延期し、関係省庁が力を合わせて空港内外の施設の充実強化を含む保安体制の強化に取り組むこととしたのであります。 その後、二回にわたる関係閣僚会議において、慎重審議を重ねた結果、新たな開港期日を五月二十日と決定し、あわせて新東京国際空港の開港と安全確保対策要綱を策定し、これを四月四日の閣議において報告、了承されたものであります。 今後とも、空港を不法な暴力から完全に防護し、安全な空港として運用していくために、さらに空港施設の整備を図るはもちろんのこと、各般にわたる抜本的対策を強力に推し進め、空港の安全な運用を図りたいと考えておりますので、各位の御協力をお願いする次第でございます。 —————————————
○増岡委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。浜田幸一君。
○浜田委員 私は、まず最初に、運輸政務次官にお尋ねをしたいと存じます。 今回このような結果になった責任はだれにあるか、的確にお答えをいただきたいと存じます。
○三塚政府委員 この責任の所在ということにつきましては、運輸省はもちろん責任を痛感いたしておるところでありますが、政府全体の計画の中で推し進めてまいったものでございますから、政府全体に責任があるという認識の上で今後に対応していかなければならぬと考えておるわけであります。
○浜田委員 私が特にこの問題をお伺いするゆえんのものは、今回開港時期を世界に明示しておきながら開港できなかったということに関して国際的な信用を落としたということは、表現することができないほど大きなものがあります。しからば、それを取り戻すために今回五月二十日という形で開港を設定されましたが、この開港設定に当たって諸事万端整っておるとは思いまするけれども、この次は絶対に心配ないのかどうか、もう一回政務次官の口からお答えをいただきたいと存じます。
○三塚政府委員 まさに五月二十日の開港決定は背水の陣でございます。しかし、背水の陣とは申し上げながら、目標を設定してそれに安全対策を符合するというものではなくして、あらゆる観点から検討いたしました結果、最も早く国際的威信を回復し、最も早く国民の渇望にこたえる、同時に、こたえる中におきましても、航行安全というこの大目標を達成し得る日時というものはどの辺であるかというぎりぎりの検討の結果、出てまいりましたのが二十日であります。 そういう意味で、この二十日までの間どういう状況に相なりますかと言いますと、機器類の修繕は完璧に今月の中ごろまでには完了をしてまいります。しかしながら、空港でございますから、これに付帯をするもろもろの設備が完璧でなければならない。何に対して完璧であるかということになりますと、過般見られました過激派暴力革命集団、こういうものの都市ゲリラに十二分に対応でき得る体制をとってまいるということがきわめて重要なポイントであります。 そういう意味におきまして、運輸省といたしましてのでき得る最大限のものは、すべて二十日までには完全に完了し得るという自信のもとに今日の二十日決定というものがなされたわけでございまして、さらにその辺のことにつきまして遺漏のないように、念には念を入れましてこの問題に対応しておるというのが現況でございます。
○浜田委員 議会制民主政治は、すべてに対して寛容であるということが原則であるというふうにお考えになっておられる今日の政治の状況の中において、やはりいま政務次官の言葉の中から革命集団に対する姿勢に問題があるというお言葉も出ているようでありますが、私は、技術的な問題をお伺いするのではなく、共産主義者を中心とした革命行為に対する政府の統一見解が、今日までのようにあくまでも寛容ということで進まれようとするのか、それとも国家統治の責任の上から政府が統一見解を打ち出して、革命集団に対しては冷酷な、しかも厳然とした姿勢でこれを排除することで臨むのか、そのいずれを選択することが国民の生命、財産を正しく守ることになるのかというその姿勢を明確にすることがまず第一に肝要かと存じます。 そこで、お伺いしますが、五月二十日再開に踏み切る場合には、革命暴力集団に対しては厳しく取り締まり、これらの排除を徹底的に行うという姿勢を運輸省並びに警察庁あるいは政府間においては再度申し合わせをして、的確なものとなっているのかどうか、お伺いをいたします。
○三塚政府委員 各省にまたがる問題でありますけれども、運輸省といたしまして特にこの問題は責任者である大臣が答弁するのが最も適当であろうと思うのでありますが、運輸政務次官として御答弁を申し上げますならば、まことにその指摘につきましては一々ごもっともではありますけれども、その統一見解という点につきましては、いまだ寡聞にして統一見解が行われたということを聞いておりません。 そういう点から、それはそれといたしましても、やはり重要なこういう過激派集団に対しましては毅然たる態度でやらなければなりません。運輸省といたしましては、警察権を持っておるわけではございませんので、安全第一という観点から、運輸省令、法令に許されておる最大限のものを活用いたしまして防護措置を講じていく、こういうことの中で責任を果たしてまいりたい、かように考えておるわけであります。
○浜田委員 いまの答弁は政務次官らしくもないお答えであります。各省庁間の見解統一が図られていないまでも、一政治家三塚博君の見解で結構でありますから、革命集団に対する姿勢についてお答えをいただければ幸せだと存じます。的確なお答えを賜りたいと思います。
○三塚政府委員 革命集団ということの見解、解釈というものは、すでに浜田委員も御案内のとおり、体制に反逆をいたしまして、非合法な暴力手段を用いて国家、政府を転覆していくものだと規定をされておるわけであります。 そういう意味合いからいたしますならば、まさに先般の過激派集団の行動は、体制に反逆をし、国家に挑戦をしていく。言葉を飾りまして申し上げますならば、民主主義と法秩序に挑戦をする、わが国における考え得られざる団体、こういうことになるわけでありまして、その基底は革命集団ということにつながるわけでありますが、今日の共産主義、こういうものの観点から物を考えて答弁をしろということでありますと、言うなれば共産主義の目指すテーゼというものは、まさにその根底に、暴力革命によって政権を実現しようということが確実に表明をされております。そういう意味で、今日の共産主義と過激派集団の思想、行動というものは、その行動においてまさに一致をするものである、私自身かように考えております。
○浜田委員 ありがとうございました。 私は、この際、政務次官に申し上げておきたいことがございます。 成田国際空港問題は、すでに技術的な問題ではなく、思想と思想の対決である。それに巻き込まれた農民運動は不幸であった。しかし、政府の要求により、千葉県知事友納武人を初め千葉県民、現在四百三十万人の大多数は、国際空港を建設することは、国家、公共の用を通じて国家に貢献でき得ると考え踏み切ったのであります。今後も、国際空港建設、開港に対して、地元民との話し合いや反対農民との話し合いというものが行われておりますけれども、そういうことが言われております。特に、富塚総評事務局長や反対農民と運輸大臣が話し合いをするというようなことが出されておりまするが、過去の十二年間の闘争の経過というものを正しくお考えになり、その間、法の秩序を守りながら国政に協力をしてきた千葉県という行政機構のあり方に、やはり信頼を失わしめることがないような政治行動を運輸大臣におとりいただくように、政務次官から正しくお伝えをいただき、間違いのない決定をしていただくようにお願いをいたしておきます。 特に私は、日本共産党の支配する共産主義と、革命集団の共産主義者と相異なるものではないということを、この際申し上げておきたい。この成田闘争の第一の問題の出発点は、実は、日本共産党がまず第一の教唆扇動をいたしました。しかし、賢く立ち回った共産党は途中から離れました。そこから社会主義協会が指導する日本社会党が百五十数名の一坪運動を展開して、共産党が去った後の指導をいたしました。しかし、プロレタリア闘争の基本的な姿勢からどちらが正しかったかと言えば、それは共産党はずるかったし、社会党の方が正直で私は闘争をした姿を認めざるを得ない。 いつの時代にもそうでありまするが、日本共産党は、われわれ共産主義者と彼ら共産主義者とは異なっているということを盛んに言っておりますが、同一のものであることをお忘れなく、特に総理大臣に対しては、この日本共産党を含めた共産主義者と、連帯と協調を通じて政治が行い得るような考え方はお持ちにならないように、あなたも総理大臣の側近の一人でありますから、正しくお伝えをいただきたいということをお願いいたしておきます。 時間の関係がありますので次に移ります。 そこで私は、法務政務次官にお伺いをしたい。 今日までの状態の中で、国際空港の問題に当たっては、実は警察官が三千五百人も負傷しております。特に、焼き討ち事件に遭ったり殴打事件に遭ったりして四人の方々が亡くなっております。その場合に、警察官には拳銃を持たせることがあるけれども、警察機動隊に対しては拳銃を持たしておりません。私は、火炎びんを投てきしたり、電気銃を持ったり、あるいは弓を撃ったり、このような行動をとる者に対しては、法はもっと厳然としていなければならないと思います。 そこで質問の第一は、もし仮に警察官が不法集団に対して、その火炎びん攻撃に対して拳銃を取り出して射撃をし、相手が死傷した場合、これは法的に見てどのような現行法の中での解釈になるのか、承りたいと思います。私は当然、火炎びんの攻撃に対しては銃砲の発射を認め、同時に、その場合に殺傷者が出た場合は、それは厳然とした正当防衛であるという考え方を主張いたしたいのでありまするが、法務省の見解はどうでありましょうか、承りたいと存じます。
○青木政府委員 仮定の御質問でございますので、断定的なお答えはできませんけれども、一般論として申し上げますと、凶悪な犯罪を企図して徒党を組み、空港施設内へ不法に侵入しようとする者、これを制止することは警察官の当然の責務でありまして、その任に当たる警察官や第三者の生命、身体あるいは公の財産にあえて不法越軌の攻撃を行う者に対しては、当然、正当防衛として拳銃等の小型武器の使用が許される場合もあると考えております。
○浜田委員 ありがとうございました。 それでは再度お伺いしますが、法務省の見解は、基本的人権の問題を考える場合に、法を守るために犠牲になる者とあるいは過ちを犯した者、正当に行動した者に対する基本的人権と法を破ろうとする者の基本的人権については、当然異なる考え方があることがあたりまえのことだというふうに解釈してよろしいわけですね、お答えいただきます。
○青木政府委員 人権につきましては、法を破る者あるいはこれを取り締まる者という点について差はございませんけれども、道義的に考えてみましても、やはり破る者に対しては人権の意味が若干違ってくる、お説のとおりだと思います。
○浜田委員 この問題は、非常に大きな問題でございますが、わが国の議会制民主政治は政党政治によって現在行われておりますが、日本国の政党のあり方を考えますときに、自由民主党から野党すべてを含めた場合に、その政党によって基本的人権に対する解釈が異なっているものと私は思われます。すなわち、国会がなぜ必要かという議論は言うまでもないのでありますが、法律の平等性は、太陽の光と同じようにまじめに生きようとする者に対して生きる喜びを与えると同時に、国会がこれを守るために、国の政治がこれを守るために法律が制定されます。その法律を守るために行動した者に対する基本的人権とその法律を破ろうとする者に対する基本的人権が同じであるという考え方は、私は承服できません。おのずからこれは異なる見解がなければならないのに、現在のマスコミ界や現在の政界の中においては、あなたがお答えになったことと同じように、非常に基本的人権に対する見解が憶病であります。 もう一回お伺いいたしますが、私は、基本的人権とは、国家の法律に対して、法に忠誠を誓い、これを守る者については基本的人権を認めることができるけれども、故意に法律を破ろうとする者については、その基本的人権を甘やかすことはできないというふうに考えておりますが、私の考え方は間違いでしょうか、お答えをいただきます。
○青木政府委員 基本的人権という問題は、基本的人権でございまして、それはいろいろの条件によって違うものではないと考えます。 ただ、先生のお話のようなそういう基本的人権に対する姿勢については、先生のおっしゃるとおりだと思います。
○浜田委員 実は、いま政府は新しい法律を上程しております。それは過激集団や違法行為のあった者、そういう者に対して弁護士を除いて裁判を行うスピード裁判の必要性であります。この国会の中で上程されている法律案の中で、日本の治安を保ち、国民の生命、財産を守るためには絶対必要な法律案が法務省から出されております。その法務省から出されている法律案を考えるときに、私が思考いたしますのに、やはりこれ以上野放しにしておいて、また勝手なことをさしておいたのでは、基本的な人権を含めて、これ以上野放図な状態にしておけば、これは大変なことになるということで出されたものがこの法律案だと思います。ですから、この法律案は、少なくとももう十一日までに本会議に出さなければいけないのでありますが、趣旨説明を行わなければならないのでありますが、その法律案そのものが、あの暴力を排除し、秩序を保つという決議がされた国会の中において、いまだ趣旨説明が行われていない状態というのは、前に戻りますが、政党政治というものが国民の要求にこたえ得るだけ成長していない、発展していない最大の理由だと私は思います。そういう状態の中でこれから治安対策を行っていくわけですから、法務政務次官もいままで以上に厳然とした姿勢で法を守る人身御供になっていただきたいことを私は御要請して、あなたに対する質問を終わらせていただきますが、私は、いま上程されている法律案が、きょうの議運かあしたの議運かわかりませんが、一日も早くあの国会決議案をつくられた与野党の方々の同意によって、スピード裁判が行われるような状態で、ひとつ御理解をいただくよう御協力を賜りたいと存じます。 第三番目の質問は、警察庁にお伺いをいたします。きょうは武士参事官にお越しいただいておるようでございますが、まず第一点の質問は、私は、機動隊に対して、法の平等性を正しく守るためにも、拳銃を持たせるべきだと思います。現在、七千人が成田で警備していると聞きますが、その機動隊に拳銃を持たせることを決定されたでしょうか、お伺いします。
○武士説明員 お答えいたします。 拳銃につきましては、いかなる部隊がどのような形で持っているかということは、相手方に対して手のうちを明かすことになります。私どもは、そういう意味から答弁を若干差し控えたいと思います。 ただ、拳銃を使用すべき事態があれば、現行法令にのっとり、やるべきときにはやります。
○浜田委員 ぜひともそのようにしていただきたいと存じます。でないと治安が守れない。いまそういうことをやることは過剰防衛でけしからぬという声があらゆるところから出てくるかもしれません。しかし私たちは、千葉県民として十二年の間この紛争に巻き込まれてまいりました。現在衆議院議員をいたしておりまする友納武人代議士は、当時千葉県の知事でありました。まず第一に、日本共産党が指導する反対運動家や日本社会党が指導する反対運動家は、友納を殺せという運動を何回となく千葉県に対して行いました。(「つまらぬことを言うな」と呼ぶ者あり)しかし、そのときでもわれわれは、彼らが激高する理由もなきにしもあらずであるので、その点についてはがまんをしてまいりました。いまつまらぬことを言うなと……(発言する者あり)委員長、発言を制止してください。
○増岡委員長 静粛に願います。
○浜田委員 本当のことを言うのがつまらぬことであるとするならば、これは大変な院の権威の問題です。過般私が予算委員会でやじを飛ばした強姦問題にしても、実際に存在するからこそ存在すると言っているのであって、私は、政治家としてうそを言ったことは一回もありません、つまらぬ発言をしたことはありませんので、この際、特に注意しておきます。そのことが、私がうそを言ったということであるならば、日本社会党も正々堂々と私を懲罰委員会にかけて戦ってきたらどうですか。そういうことはおかしい。あなた方の言うことは最もおかしい。 再度質問を続けさせていただきます。 友納武人君がそのような攻撃に遭いながら、千葉県は国の要求にこたえるためにあらゆる努力を続けてまいりました。今日、政府の重要ポストにある人たちが、反対農民と話し合いをすると言っている。戸村一作君と話し合いをするということを言い始めておる。 参事官にお伺いしますが、戸村一作、あれは農民ですか、お答えをいただきたいと思います。
○武士説明員 農機具商を営んでおるというふうに承知いたしております。
○浜田委員 そのとおり。戸村一作君は、友納を殺せ運動から始まって、今日では警察官の十人や二十人は殺してもいい、われわれは闘争を展開する中でよりよい革命闘争を起こし、犠牲を出すことは平気で革命を成功させなければならないということを言っております。きのうも地行の委員会に対して、この問題については答弁があったようでありまするが、そのような強硬な発言をする、少なくとも農民を守るための反対運動を逸脱して、革命を起こすために指導する者に対して、騒擾罪や騒乱罪あるいは破防法の適用がされないのは常識的におかしいと私は思う。 しかし、三井警備局長は、この問題に対しては捜査を開始したというような発言がされておりますので、参事官にはこの問題の答弁はしていただかなくても結構でありますが、農民でない者が農民運動の先頭に立っておって、これが農民運動であると言うことは、私はおかしいと思うし、当然、その説明をしていただべ段階の中にあっても、六百人もいた人間が二十二人まで減ってきた、そういう状態の中で今日まで努力してきた数多くの人々に対する配慮というものは十二分にしていただかなければならないと思います。まじめに法律を守ろうとした者ではなく、政府を転覆しようとした者に対して法は寛大であってはならない。 参事官にお願いをしておきますが、戸村一作君の不当な発言に対しては、われわれが不穏当な発言をした場合にしかりつけられ、それが法によって裁かれると同じように、彼、戸村一作君が不当な発言と行動をし、扇動した場合には、これに対して厳しい追及をしていただくように、この際、御要請を申し上げておきます。 次に、もう一つだけ警察庁に聞かしていただきたいと思いますが、いま電気銃が使用されておりますが、あれは何ボルトの電気銃か、具体的にお答えをいただきたい。
○武士説明員 いろいろいま鑑定をいたしておりますが、最終結論は得ておりませんので、中間報告で申しますと、五、六千ボルトというふうに承知いたしております。
○浜田委員 五、六千ボルトの電気銃が撃たれて警察官に当たると、警察官の症状はどういうことになりますか、お答えいただきたい。
○武士説明員 大変危険な事態が生じます。
○浜田委員 危険な状態と言われますが、六千ボルトの電流が体に伝われば、警察官は手に持っている防御具あるいはその他すべてのものをほうり出して転倒するのじゃありませんか、お答えいただきます。
○武士説明員 状況によってはそういう場合もあり得ると思います。
○浜田委員 これ以上の質問はいたしませんが、敵にどのような方法論があろうとも、彼らが新しい電気銃というものを持って警察官に対して攻撃を加える以上、拳銃の発射をすることは当然であります。そうでなければ身体を守ることができない。 現在の報道によってわれわれが知るところによると、まず第一に、この間、三月二十六日ですかに侵入した経過を調べてみますと、暴徒が襲いかかってきた、それを救出すべくロックを押して中に入れた、そのときに一緒に入ってきた、そういう中であの占拠が行われたというように聞いております。 私は、ここで警察庁の武士参事官にお願いしておきたいのですが、法律を守るためにいまがんばってくれている警察官にも妻や子があります。もちろん法律を破る側にも妻や子があるでありましょう。両方とも子供がかわいいことには違いありません。それはなぜかと言えば、日本国の財産であるからです。しかし、国家を守るために犠牲になっていく警察官の子供たちや妻たちの将来を考えるときに、私は、正当防衛という形から拳銃の発射を的確にさせるようこの機会にお願いをいたしておきます。 次に、時間の関係がありますから内容の問題に入らしていただきます。今度は千葉県の対策の問題に移らしていただきます。 自治政務次官にお伺いしますが、現在の千葉県の警察官の配置人員について、何名ぐらいになっておるか、お聞きいたしたいのでございます。成田国際空港問題であれだけ苦しんでおりますが、どういうわけか警察官一人当たりの千葉県の警備状況は七百数名で、二百五十名のところと比較すると、約倍以上の負担率でございます。これは警察庁の方が正しければ警察庁にお答えいただきますが、その点お答えをいただきます。たとえば千葉県の警察官はどのような形で、一人当たり何名の人を守っていることになるのか、お答えいただきます。
○武士説明員 千葉県は警察官一人当たりの受け持ち人口は七百十六人と相なっております。全国平均は五百五十七人であります。
○浜田委員 大蔵政務次官、いま警察庁がお答えになられたとおり、あれだけ一万三千人も一万五千人もの人間が、昔ならば二個師団ずつ四個師団が戦争をやっていると同じような状況の地域で国際的な信用を保持しながら治安を守っていかなければならないのに、全国平均よりも千葉県の警察官の配備が予算的に少ないというのはどういうことですか、お答えいただきます。
○稲村政府委員 大蔵省といたしましては、各府県からの要望がありまして、警察業務等を考慮し、増員数を取りまとめ要求に応じております。ですから、警察庁から言われた予算をつけている、こういうことでございます。
○浜田委員 いまのお答えは、警察庁から要求のあっただけのことはきちっとつけてある。じゃ、来年もっとふやしてくれという要求があったら、きちっとおつけいただくようにしていただけますね。
○稲村政府委員 成田の警備体制の重要さは理解しております。たとえば警備体制を強化するための要員として、警察庁からことしは二百人の増員要求がありまして、その重要性、緊急性等を考慮してそっくり予算をつけております。
○浜田委員 次に、文部政務次官にお伺いします。 あなたは、国際空港を見たことがありますか。
○近藤(鉄)政府委員 成田国際空港は、まだ見たことがありません。
○浜田委員 続いてお伺いします。 それでは、文部省として学校教育の場に対して、成田の騒擾事件あるいは今日までの闘争の経過をどのように教育しろと御命令なさっているのか、あるいは指導されているのか、お伺いします。
○近藤(鉄)政府委員 今回の成田事件は大変残念なことでありますし、こういうことを今後絶対起こしてはならない、こういう観点から、まず当面私たちは、そういう成田闘争の一つの拠点になり得る可能性のあるような大学につきましては、実は事前にいろいろ連絡をとりまして、ああいう事件が起こりました直前においても連絡をとって、そういう不穏な状況が起こるような場合には事前に連絡をするように、こういうことでいたしております。 現在まで私たちが調べたところによりますと、そういうようなことはなかった、少なくとも相当多数の者が集まって、そこを拠点にして成田に向かったということは、いまの状況ではないようでございます。 しかし、そういう当面の問題とは別に、長期的に日本の教育というものを考えてまいりますと、実は私たちも、小学校、中学校、高校と通じまして、日本の国家のよってもって立つ基礎、そして日本という民主的な国家が守らなければならないいろいろな原則については、片一方で、先ほど御質問がございましたが、基本的人権の大切さを教えると同時に、しかし、そういう基本的人権と言っても、いわゆる公共の福祉によってはある程度の制約を受けるということを理解させておりますし、また一方、国家、社会が成り立つためには法律を守らなければならない、そして他人の自由、権利も守らなければならない、こういうことを教えてきたつもりでございます。 ただ、あえてこの際申し上げますが、そういう教育指導の中でややもすれば個人の自由というものに対するウエートを——それはそれで大事なわけでありますが、しかし、そういう自由と同時に、法律を守っていく、こういうことについて教育の現場において果たして私たちが考えておったように十分なされているかということについては、若干の反省もないわけではございませんので、実は、いま改訂をいたしました小学校、中学校の新学習指導要領におきましても、そういう国民としての権利と同時に義務について、もう少し十分な教育を行うように指導をしているつもりでございます。
○浜田委員 文部政務次官にもう一回お伺いしますが、あなたも文部大臣も現地に行かれたことはないのですね。テレビを見ている子供たちには、実はもう始まったときから火炎びん闘争は起こっておりました。実は、もう十二年間漫画と少年が育つように、成田国際空港と子供たちは一緒に育って十二年間たっています。これはアンチ警察という考え方かどうかわかりませんけれども、官に対して石を投げたり火炎びんを投てきしたりすることが、あたかもかっこうのいいかのごとく考えられています。 あなた、もう少し勇気を持って御調査をいただかねばいけません。これらの火炎びん闘争に対して、日教組という組織がどのような教育をしているか検討したことがございますか。 この問題については、日教組の槙枝委員長の部屋に書いてあるものがあるそうでありますが、槙枝委員長の考える物の基本的な考え方は革命だというふうに私どもは承知しております。革命を意図した者が日本教職員組合の指導者であるとするならば、革命行動に対する正当な批判を教育の場で行っているわけがないでしょう。そういう革命闘争が教育の場を通じても行われようとしているときに、教育の基本の責任を持たなければならない文部省の政務次官や文部大臣が、一回も暴力の現場というものを見たことがないとすれば、一体だれが教育の場に暴力の否定の教育をされるのですか。ましてや東大の問題等についてもそうであります。東大で八年間も九年間もあの問題が起こっているのは、それは文部省の責任ではないのですか。(発言する者あり)いまこちらで大きなやじがありますが、私はやじにこたえるわけにはまいりませんが、日本教職員組合の槙枝君の考え方は、日本社会党が言うように、革命を考えていないということは一切言えないように、彼の書いた物や彼の考え方は日本の良識者の中にはっきりしております。特に、われわれ自由民主党としては、この問題に対してはそのように了承しているわけでありまするし、あえてこの問題を私が何月何日何をしたと言うこともないと思いますが、文部省の文部大臣がこの問題に対して現地を視察しないなんということはけしからぬことですから、ぜひとも一回、文部大臣とあなたに、この二十日にまたいろいろな闘争があるというふうに聞いておりますから、その間せめて、原っぱの中から何が出てくるかもわからない、この状況の中で七千人の警察官が何のために警備をしているか、その実態を調査に行っていただきたいと思います。 この問題に対してお答えをいただくと同時に、もう一点、基本的な人権等の問題については法務政務次官に承りましたけれども、教育の場においても、法律を守ろうとする者の基本的な人権と法律を破ろうとする者の基本的人権の擁護にはおのずから異った考え方がなければ、この国は法治国家として繁栄し、生存することはできないということだけは頭に入れておいてください。そして、それを行っていただけるかどうか、そのことにだけ簡単にお答えをいただきます。
○近藤(鉄)政府委員 成田国際空港につきましては、ぜひ近い機会に行って私の目で見てまいりたい、かように考えております。 警察官につきましては、私も実は、小学校、中学校、高校とずっと教科書をめくってみました。どのような扱い方を警察官にしているかということを見たわけでありますが、小学校の二年の社会科の中で、いろいろ社会の秩序を守る大事な役割りをしていただく仕事の中に警察官を正しくとらえて理解を深めております。 ただ、浜田先生からお話しございましたように、自由とか人権という問題と同時に、それも公共の福祉の中ではある程度の制約を受けるが、同時に、法を守らなければならない、これを各小、中、高で教えているわけでございますが、あえて申し上げますけれども、そういう法を守らなければならない、それを教える教育の現場で、小学校、中学校、高校、大学を通じて、御指摘ございましたように、必ずしも関係者の中で法律を守っていない状況を子供たちの目の前に示しているようなことも実はなきにしもあらずでございますので、こういう点につきましては、十分に指導を進めてまいりたい、かように考えております。
○浜田委員 建設政務次官にお伺いします。 実は私ども千葉県は、交通公害あるいは交通繁雑上、千葉県の経済生産性というものが非常に大きなダメージを受けるかもしれないという形の中で、国際空港の建設に川上知事がゴーのサインを出しました。幸いにして福田内閣になりましてから、いままでの内閣とは異なりまして、非常に積極的な建設予算の投下もされ、これは大蔵省も深い理解を示されて、運輸省関係あるいは鉄道関係、そういうものに対しても大きな予算の投下をしていただきました。実は湾岸道路もつくっていただきました。しかし、まだまだ解決をしていただかなければならない問題がたくさんございます。 そもそも湾岸道路というのは、東京から千葉までが湾岸道路ではなくて、千葉から富津を通って国道五十一号の認定になっている横須賀−富津間の走水の横断橋とかつり橋とかあるいはトンネルとか、そういう形でぐるっと回らないと、実は私ども新東京国際空港を初めとする千葉県の交通整理にはならぬわけでございますが、この問題については、将来も引き続き積極的にやっていただけるかどうか、まず第一にお答えをいただきます。
○塚田政府委員 ただいまの御質問でございますけれども、東京の湾岸道路につきましては、いま浜田委員の御質問にございましたように、政府としましては積極的に今後とも取り組む決意でございます。
○浜田委員 特に実は、建設政務次官にお願いとお伺いをしたいのは、いま成田の駅前の広場それから道路、四車線道路をつくられましたけれども、五十一号の四車線の問題、こういう問題については、実は五十一号全体を四車線にしないと、ここに地元の方々がいますけれども、交通は大変でございます。ですから、この問題についても、いまと同じように、いまはオープンに間に合わせるために一部分の四車線をやったけれども、全体的に四車線にするのだというふうに解釈してよろしいかどうか、お答えをいただきたいと存じます。これが一点。 もう一つは、成田の駅前広場でございます。この成田の駅前広場は、日本の都になる駅の広場としては千坪ぐらいしかないのです。運輸省あるいは建設省の統計だと、国鉄の成田駅を利用する者は大体四千五百人となっておりますが、この数字は違ってくると私は思うのです。その場合、いまの千坪の駅広ではどうにもならない。駅広はもっときちっととらなければいけないものだと思う。余り小手先のことでは成田が困りますということを申し上げておきます。これが第二番目の質問です。 と同時に三番目、ああいう駅は東口があって西口がないと国際空港として対応できません。また成田の場合は、特に西口から、いま使っている方を東とすると、西口からいま成田が区画整理事業をやっておりますが、あの道路を買収して成田に行く方が道路輸送の面では早いし、やりやすい。ところが、そういう問題はそのまま成田に任せっ放しなんですね。ですから、全体的な交通の問題の処理をもう一歩突っ込んで進めていただかないと地元対策にはならないと思いますが、その辺のお考えはいかがでしょうか。もしそれもやらせるということであったらお答えをいただきたい。
○塚田政府委員 ただいまの御質問は三点あるわけでございます。 国鉄成田駅から国道五十一号線までの延長五百五十メートルにつきましては、三月三十日に供用開始しておるところでございますけれども、これだけではただいまの御質問のように不十分でございますことは、私ども建設省も十分に承知をしておるところでございますので、御質問にございましたように、一日も早くその路線を完全にするように、と言いますのは、四車線で完全に交通に支障のないように建設をすることについて、鋭意努力をする決意でございます。 次に、成田駅の前の広場の問題でございます。 橋上駅をつくりまして、現在ございます広場は相当広くなってきておるわけでございますけれども、それだけでは足らないということで、現在反対側に五千平方メートルの面積をもってして建設したいという計画を持っておるわけでございます。 それからまた、それに伴いまして、その地域の造成につきましても、現在計画を持っておるわけでございますから、ただいまの御質問の趣旨に沿って一日も早く完成をするように努力をする決意でございます。
○浜田委員 この問題は自治省ですか、運輸省になるかもわかりませんが、きのうの国会決議でも地元の協力を得る、説得をするためにあらゆる努力をするとなっております。運輸省、自治省、もしそういうもののまとめが出ていたらお答えをいただきたいのですが、いま成田市から要望の出ている問題は何件あるか、あるいは芝山から出ている要求案件が幾つあるか、千葉県はそういうものをまとめてどういう形で処理をしてくれと言っているのか、この点をお伺いします。
○高橋(寿)政府委員 成田市から出ているのが四十五項目、芝山町から十一項目、千葉県といたしまして二十八項目でございまして、これらにつきましては、昨年の十一月にそれぞれ回答を申し上げたところでありますけれども、その回答後、できるものからどんどん手をつけて実施をしておりますが、残っておるものがまだかなりございます。これにつきましては、約束をしたことでございますから、一日も早く実現をするように努力をいたします。
○浜田委員 もう一回お答えをいただきたいのですが、要求案件はわかりましたが、残っているものはあと幾つぐらいございますでしょうか。
○高橋(寿)政府委員 ただいま申し上げましたものの件数でいきますと、まだ七割方は残っていると思います。これは手がついておりましても完成しないという意味も含めて七割ぐらい残っていると思います。
○浜田委員 私は、この問題について、もちろんお願いする方は早くやってもらいたいということでありますけれども、短期的にできるものと中期的にできるものと長期的にできるものがあるので、そういう形でありましょうが、それにしても三割というのは少な過ぎると思います。ですから、この問題については、千葉県の要求、成田の要求、芝山の要求等については、約束をしたことだからやるのじゃなくて、成田国際空港を開港して国際的な信用を復活するためには絶対にやらなければならないものなのでおやりいただくのでありますから、千葉県が頼むからやってもらうのではなくて、国家が国際空港の開港を必要とするならばやらなければならない問題であるという考え方でおやりいただけるのか、もう一回回答してください。
○高橋(寿)政府委員 もちろん御指摘のような考え方でやります。
○浜田委員 いままでわれわれは陳情という言葉を使ってきました。十二年間国家の要望にこたえるために政府に陳情陳情と、もういいかげん飽き飽きしました。これからわれわれ千葉県側が陳情しなくとも成田が陳情しなくとも芝山が陳情しなくとも、政府の責任においてやらなければならないものだけは的確にやっていただけるわけですね。このことについてもう一回お答えください。
○高橋(寿)政府委員 そのようにいたします。
○浜田委員 大蔵政務次官、ただいま私は、失礼かとは存じましたけれども、非常に強い言葉でお答えをいただきました。友納前知事、川上知事を初め千葉県四百三十万の県民は農民に対してあたかも非情であるかのごとき誤ったことが喧伝されておりますが、実は十二年間の闘争の中で一人一人の農民に協力を求め、説得をし、そして転業を求め、土地の転換を求め、今日まで国家施策の実現のために努力をしてきた。幸いにして大蔵省にも御理解をいただいていろいろな形で予算的な配慮もしていただきましたけれども、これは千葉県のためにしてもらうのではないのです。国家が国家らしい国家主権の行使を実行する行為でありますから、大蔵省当局においても今日これ以上に、運輸当局から要求のあった場合は、机上の金銭的な考え方だけで左右するのではなくて、物の考え方をきちっとした上で、これからもやってやるというお答えをいただければ、千葉県全体が誇りを持ってこの問題に協力でき得ますので、お答えをいただきたいと存じます。
○稲村政府委員 浜田先生の先ほどからの本当に国家愛にあふれた御意見、正直感服しております。建設省、運輸省そして警察庁等の予算要求に対しては、国家のためによかれと思うことは勇気を持ってがんばりたい、こう心しております。
○浜田委員 ありがとうございました。どうぞよろしくお願いをします。 実は、いままで福田内閣になるまでの聞、予算的な措置のつき方が本当に少なかった、その点では不満がありましたけれども、今後あなた方優秀な政務次官の答弁によって徹底して予算措置が行われると思いますので、御期待申し上げておきます。(私語する者あり)特にいまえヘヘという笑いがありましたけれども、私は、政務次官が少なくともそのくらいのことはぴしっと決断をする、そういう政府でなければならないと思います。大臣がくぎづけにされたら国家の大事なことについて委員会が全然開かれない、そういう形では時間のロスが多過ぎる。委員会制度のあり方にしても、政務次官たちが約束をし発言をしたことは、国家行政の中で直ちに実行されるようにしていただくために特にあなた方においでをいただいたわけでございまするから、その後ろ側に控えておる優秀なエリート諸君も、きょう答弁されたことは大臣が約束したこと以上に直ちに実行されるよう、この際お願いをいたしておきます。 最後に、自治政務次官、お待たせいたしました。 地方交付税あるいは特別交付税の配付等のあり方についてお伺いしますが、成田のような問題を抱えている市町村行政に対しては、交付税の問題でどのような温かい配慮をされているか、お答えをいただきます。
○染谷政府委員 地元の財政事情等を勘案いたしまして、十分な手当てをしていきたい、こう思っております。
○浜田委員 私は、この際、自治政務次官にお願いをいたしておきたいことが一つございます。 それは、とかくこういう大きな問題点を持っている市町村は目に見えない負担が多いものでございます。たとえば、お願いをした仕事を実施してまいりますためにも、負担金はよその市町村以上に金がかかるものでございますから、当然そういう問題については、問題のない市町村と問題のある市町村では、そういう市町村財政に対して特別交付税のあり方や地方交付税の算定の方法について特別の配慮がされなければならないと思います。 それは空港問題だけではありません。これから必要な原子力エネルギー、これの原子力発電所をつくる場合とか、国家が最も必要とするようなそういう公共の問題について協力をする市町村に対しては、特別に配慮がされるべきだと私は考えておりまするので、自治法ではいろいろむずかしいことがあるようでありますが、そういう問題については、格段の御配慮を賜りますよう、この際、自治政務次官にお願いをいたしておきたいと思いますが、御見解はいかがでございましょうか。
○染谷政府委員 いまのそれぞれの市町村でありまするが、実態に応じまして、特に特別交付金でこれらの調整を図りたい、こう思っておりますし、五十二年度も実はいささかの配慮をしてまいっております。今後そのような方向で進めたいと思っております。
○浜田委員 私の持ち時間は十一時まで、大臣が使われた時間がありましたので、あと七分しかございません。 空港公団総裁、あなたは、このところあらゆるところでおしかりばかり受けているようであります。そこで、あなたに私は逆に激励をしたいと思う。そういう意味で質問に答えてください。 当初、私が政府の姿勢が間違っていたと思っているのは、あの空港は空港面積七百二十万坪でつくろうとしました。それは富里周辺につくろうとしましたが、反対運動が強い、同時に、説得運動ができないということから、日本の国際空港としては手狭な約三百万坪の空港に閣議が認定をしました。そのときからこの国際空港の闘争の始まりがあったと私は思います。世界の空港がこの年代に入ってつくられる場合に、三百万坪の空港をつくろうというようなことはまずありません。少なくとも七百万坪や一千万坪の空港をつくろうとしているときに、日本だけが三百万坪の空港をつくろうとしている。縦四千五百メートル、三千メートルの平行滑走路、それから横風用二千五百メートル、これをつくろうとしたときに、本来であれば閣議は七百二十万坪でいくべきであって、そして転業対策や農業対策として、今日の規模にする場合には四百万坪が、農業対策とか転業対策とかに、そういう説得のために騒音下における対策として与えられていれば、あなたはもっとやりやすかったと思いますが、その点についてどうお考えになりますか、お答えください。
○大塚参考人 成田空港の最初の計画が、先生のおっしゃるようなことであったというふうに私どもも聞いておりますが、これが半分になったということは、空港自体から見ても残念でございますし、転業その他代替地の問題ということから考えても、きわめて遺憾であったというふうに私は考えます。
○浜田委員 いま総裁の答弁を聞くと、やはり現代的な空港というのは三百万坪では狭いのだ、当然こんな空港でやっていける時代ではないということをおっしゃった、また、そう脅えておられると思います。しかし、これは政府が決定してそういうことになったのでありまするから、仕方のないことでありまするが、私は、この際、空港公団の総裁にお願いをいたしておきます。 あなたから政府に対して、農民の説得やこの空港を空港らしい空港にするためにはこのままでは狭い、同時に、問題の起こらないような空港にするためには、政府はその周辺の騒音下の買収計画をもう一回立て直してもらいたいということを考えているということを要求していただくと同時に、当委員会においても、私の質問に対して、でき得れば騒音下の買収地帯はできるだけよけい買ってもらいたいということを答弁としてしていただけますかどうか。もしする意思があったらお答えをください。
○大塚参考人 代替地につきましては、千葉県の非常な協力を得まして今日までやってまいりました。しかし、良好な代替地ということになりますと、そろそろ底をついてまいっておりますので、そういう意味で、さらに良好な代替地を欲しいということと、騒音地域に対する問題をなぐする意味で、騒音地域の買収を進めまして、できるだけ良好な代替地に移転をしていただくというような根本的対策を、われわれとしてもぜひ今後進めてまいりたいというふうに考えております。
○浜田委員 あと四十秒しかありませんので、運輸政務次官、大蔵政務次官にお願いをしておきます。 ただいま空港公団の総裁がお願いした問題は、われわれ千葉県としても、この問題の本質的な解決をするためにも必要な問題であります。どうか両省で協議をされて、現在総裁から要求のあった問題については満たしてくださるよう、最善の御努力をいただきたいと存じます。 さらにもう一点、空港公団の副総裁はかつて千葉県から出ておりました。苦労しているときには千葉県から副総裁を出して、いざ開港のときになりましたら副総裁は千葉県側から出されておりません。各省庁間で理事を送り込みたいことはわかりますが、空港公団が地元民との接触の上に立って、千葉県との協力の上に立って、よりよい運営と管理を進めていく以上、でき得ますならば千葉県の要望として、県側の要望として出ております空港公団の理事はもう一名、合わせて二名、千葉県からお出しいただくように御高配を賜りたいと存じます。このことをお願いいたします。 それから最後に、五月二十日の開港がされない場合、閣僚会議においてその責任をとり切ることができなかった場合は、本日ここに三塚政務次官を初め御列席の政務次官だけは、一つの大きな問題を政府がやろうとしたときに、その暴力集団によって失敗をさせられた場合は政府の責任を明確にしなければなりませんので、諸官におかれては、厳然とその官を辞しても責任をとるということを明確にしていただくことが、国民に対する信頼をつなぎとめることになると思いますので、この際御提言を申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手)
○増岡委員長 佐野進君。
○佐野(進)委員 私は、成田問題について質問をするわけですが、この際、公党の立場に立って、日本社会党として一言委員長にその取り扱いについて提言をしてみたいと思うのであります。 ただいま自由民主党の立場から浜田委員が質問をいたしました。その中で、現代議士、友納武人代議士を社会党は殺せと言った、このような発言をいたしております。少なくとも社会党という名を本委員会の中で出すからには、十分なる調査と、だれが、どこで、いかなる状態の中でその発言をしたかということの明確なる裏づけに基づいて、この場所において発言したことと思うのであります。(浜田委員「そのとおりです」と呼ぶ)さもないとするならば、これは重大なる問題であろうと思うのであります。したがって委員長は、この問題に対するただいまの浜田発言に対して、もし必要とあるならば、われわれは、いま浜田委員に対して、日本社会党を少なくとも代表する、社会党に対する発言でありますから、この審議を中断する等の形の中においてすら的確なる処置をおとりくださるよう要望しておきたいと思うのでありまするが、委員長の見解はいかがでございますか。
○増岡委員長 速記録を調査の上、後刻理事会において協議をいたします。
○佐野(進)委員 あった場合の問題については、あったということをこの委員会の席上において発言したのでありまするから、そのことの発言がそのこととして事実として存在するわけでありまするけれども、少なくとも日本社会党という名においての発言でありまするから、日本社会党に対する公式な挑戦であると判断いたしますので、いまのような御発言でなく、いま少し的確にこの措置について、もし必要であるならば浜田委員に、その日時、場所、氏名、ないしその氏名がどのような地位において行われたかということについて、直ちに委員長としてはその発言を求めるようここで要求をいたします。
○増岡委員長 ただいまの佐野委員の申し出につきましては、後刻理事会においてそのような問題を含め協議いたします。
○佐野(進)委員 真実であると言っておるわけでありますから、その真実を、この場所において直ちに発表していただきたい。
○増岡委員長 ただいまの発言は不規則発言でありますから、正規の発言を速記録の上で調査の上、協議をいたしたいと思います。
○佐野(進)委員 このことが明確にならざる限り、本委員会における質問を続行する意味は全く無意味ではないかと思います。なぜならば、われわれ日本社会党は、本問題に対して終始一貫国民の立場に立ち、しかも地元の意見を重視しながら、この開港問題が円滑に行われるよう終始努力を続けてきたものであります。したがって、その立場において、昨日の決議にもありますように、その問題に対しまするところの取り扱いを明確にせざる限り、本委員会における質疑は行われ得ない状態であると私は判断いたします。委員長の的確なる処理をお願いいたします。
○増岡委員長 速記をとめてください。 〔速記中止〕
○増岡委員長 速記を始めてください。 ただいまの佐野委員の……(発言する者あり)静粛に願います。佐野委員の発言でございますが、委員長におきましては、浜田君の先刻の発言は、政党の問題でなく過激派の問題として発言されたやに聞き覚えておりますので、後刻速記録を調べた上で、理事会において協議をさせていただきます。
○佐野(進)委員 理事と委員長を中心にしてのお集まりのようでございますから、それはそれで了解をいたしたいと思います。 それでは、その次の問題として、もう一つ、日教組委員長槙枝何がしという形の中で発言がこれまた行われました。いわゆる革命を志向し革命のために日教組を指導しておるのだ、こういうような発言があったわけであります。もちろん本委員会における発言は、いかなる発言をすることも自由でありまするけれども、少なくともそれらの発言をする場合においては、その内容をつぶさに調査し、特定の氏名を発表する場合においては、その氏名に基づくところの具体的な裏づけを提示して行われなければならないと思うのであります。私は、この問題につきましては、先ほどの人殺し云々ということと違って、少なくとも公党の立場に立ってここで発言をされておるわけであり、委員としての立場でありまするから、槙枝日教組委員長、いわゆる日教組という形の中での代表としての槙枝君、これに対する発言であるようでございますので、私は、槙枝委員長を委員長の名において本委員会に出席を求め、これらの問題についてその事実を明らかにせざる限り、少なくとも日教組ないしその長としての槙枝君の名誉、あるいはまたそれらに関係するところの一連の動きについて、ただ本委員会において何を言ってもいいということだけで済まされない問題があると思いますので、委員長の措置をお願いいたしたいと思うのであります。
○増岡委員長 後刻理事会において協議をいたします。
○佐野(進)委員 それでは、本問題の処理については、私は、いささか不満でありまするけれども、先ほどの理事間における話し合い等もありまするので質問に入りたいと思います。 なお、私に与えられた質問時間は一時間でありまするけれども、本日は本会議が開催される予定にも相なり、さらに、いまの時間等もありますから質問が中途にならざるを得ないと思いますので、それらを含めながら運輸大臣を中心として質問をしてみたいと思うのであります。 まず私は、運輸大臣に御質問したいと思いますが、運輸大臣は昨年の暮れ就任をされました。したがって、成田開港問題につきましては、前大臣の田村運輸大臣においてそのレールが敷かれ、その敷かれたレールの上に乗って大臣としての職責を果たしておられるわけであります。したがって私は、大臣がいまその条件の中で責任を全うされていることに対して大変御苦労だなという気がいたします。いわゆる大臣の発意に基づいて開港日が決まったのではなく、前大臣のまさにやめんとするせつなにおけるところの、われわれが見てもこれは無理ではないかと思われる条件の中で、あえて見切り発車をしたその後始末をしておられるというぐあいに感ずるとき、大臣の御苦労に対して私は敬意を表するのにやぶさかではございません。しかし、少なくとも福田内閣の閣僚として、当面の責任ある立場に立って本問題の処理に当たらなければならない大臣といたしましては、今回のこの開港の期日において開港することができ得なかったということについては、重大なる責任をお感じにならなければならないと思うのであります。いわんや今度の五月二十日という形の中でお決めになったこの開港既定日は、あなたの発意に基づくところの、しかも重大な決意に基づくところの開港日であります。私どもは、この開港予定日がまだ無理な条件が大変たくさんあるのではないか、いま少しく御慎重に推進すべきではないかと判断しておったにもかかわらず、あなたはお決めになりました。もしこの日に諸準備の都合で開港することができなかったとするならば、大臣の責任はきわめて重大だと思うのでありますが、大臣は、そのときいかなる責任をおとりになる決意を持ってこの日時を決定し、この開港を強行せられようとしておるのか、その決意のほどをまず最初にお伺いいたしたい。
○福永国務大臣 私、正確には調べてみませんが、この成田の決定をしてから今日まで十七人の運輸大臣が関係しているということをちょっと聞いておるわけでございますが、それぞれの前任者諸君がいろいろ心配をされて今日に至ったわけでございます。いずれも責任があると思いますが、今次開港につきまして第一に私が責任があると存じます。 そこで、この責任につきましては、どういうことが責任かということはかなり広い範囲に及ぶわけでございますが、私は、その責任の重大さを感じつつただいま職務を遂行しているわけであり、いま御指摘の三月三十日に開港ができなかったという事態につきましては、私なりに責任を痛感いたしております。 しかし、それと同時に、責任があるがゆえに、この事態のもとにおいていかに処すべきか、こういうことで重大なる決意のもとに諸般のことを推し進めていかなければならぬことも当然であります。私は、単にけちな福永健司一人の責任くらいは大した問題ではなくて、いまこういう事態のもとにおいてああいう事態が起こっているという日本の現状及び将来について深く憂えるところがあるものでございます。したがって、この段階において私どもがどういうことをしなければならぬかということについては、ただいまも御注意をいただきましたので、重々心して今後に臨みたいと存じます。 改めて決めました五月二十日につきまして、これも無理があるじゃないかという御心配をいただくこと、大変恐縮でございますが、私どもは、ぜひこの五月二十日に開港をいたしたいという強い念願を持ち、また、それなりに各方面からの意見を全部総合いたしまして、その総合判断のもとにおいて五月二十日、こういうことに決めたわけでございます。 どうも、うまくいかなんだときに責任をどうするのだといまからおっしゃられましても、私は、何とかしてりっぱに開港したい、こんなことをいつまでも繰り返しているようじゃ日本が世界に恥をさらしているのだ、何とかしたい、こういう思念に基づいてやっておるわけでございます。 五月二十日ということはこれから先のことでございますが、私みずからが責任をとることは何でもありません、幾らでも責任をとりましょう、しかし私は、強い決意のもとにいま臨んでいるのでありますから、御了承を願います。
○佐野(進)委員 大臣の強い決意表明がありましたので、私は質問を続けてみたいと思うのでありますが、まず第一に、この大臣の決意が具体的に実行されるためには二つの要件があると思うのであります。 一つは、きのう国会において決議されておるその中心にあるように、いわゆる過激派の行動を再び起こさせてはならないし、起こさせないための万全の措置を講ずることだと思うのであります。 もう一つは、この問題の発端が、いわゆる政府の強引な無理押しの決定に基づくところの地域住民に対するところの十分なる理解と協力を得ずして当初決定したその行き方に非常に大きな原因があることは、だれしも否定し得ない事実であります。したがって、いまからでも遅くはないという言葉がございますけれども、その言葉の意味を正しく理解し、地域住民ないし特に空港地域内の農民の人たちに対するところの十分なる対策と対応がなければ、この開港が円滑に行われる保証というものは断じてないと私は思うのであります。 したがって私は、大臣に基本的な問題としてお伺いをしておきたいと思うのでありますが、過激派の行動を再び繰り返させないということは、一つには治安の問題であり、警察力の問題であり、あるいはその他いろいろの問題であります。したがって、大臣自体のこの問題に対する直接的な責任ないし指導は、そう大きなウエートはないと思うのでありますけれども、しかし、これらの問題が再び起こり得る条件をつくり出すのは、何と言ってもその地域におけるところの、特に農民を中心とする人たちの反対ですから、その反対に対する強固なる決意に対して、これを緩和させ、軟化させ、これに対する理解を与えることが運輸大臣の果たさなければならぬ当面最大の問題ではないかと思うのであります。 ところが、この問題につきましては、その方向がともすれば運輸省当局においても軽んぜられ、特別立法なりあるいは自衛隊の出動などというがごとき治安の方向のみにおいて、力の問題の中においてのみこれを解決せんとし、そして運輸省ないし公団は、その中に埋没すると言っては言い過ぎかわかりませんけれども、その中に身をゆだねて、みずからの責任に対して何らそれを感ずる動きのないような傾向が見えることは、私はきわめて残念でならないわけであります。したがって、これらの問題について大臣は、いかなる決意を持ってこれまた臨まれるか、基本的な問題でございますので、お伺いをしておきたい。
○福永国務大臣 御指摘のように、まず今度の過激派によって行われたようなことが再び繰り返されてはならないということは、御指摘のとおりでございます。そのためにあらゆる対策を講じていくべきは当然でございます。 お話の中に、三月三十日が強引な決め方をされた、当初というお話しでございますから、そういう当初という意味をそれなりに解釈していかなければならないと思いますが、この点については、私も後から責任者になったのでございますが、それを決めた諸君はそれなりに一生懸命努力をしつつこういうような決定をしたので、むちゃくちゃに強引なということで片づけてしまってはかわいそうだと私は思うわけであります。結構です。運輸省だけがぼろくそに言われてもちっとも構いません、幾らでも言ってください、だがしかし、こういう問題は、やはり国民全体の良識のもとに進められなければならぬということは、御指摘のように私も強く感じております。 そこで地元の方々、特に農民の方々等とよく話し合っていけというお話、この点について過去においてはそういうことが著しく足りなかったという御指摘でありますが、私は、過去の諸君もそれなりに努力したが、意のごとき結果を得られなかったということ等もあるので、一概に過去の連中を責めるだけでもかわいそうだ、こういうふうに思うわけですが、いまお話しのように、これから地元の人たちとどうするかというようなことにつきましては、実は私、その種のことを大変大切だと考えておる一人でございます。 だから、地元にもいろいろあります。いろいろありますが、地元成田や芝山の市長、町長、議員というような人が非常にたくさん何回か私のところへ見えておりますし、接触もいたしておりますが、主としていまの御指摘は、そういう人もさることながら、そのことには千葉県民の皆さんをもちろん加えておかなければなりませんが、特に現地の農家の方々についてのお話であろう、こう思うわけでございますので、私は、こういう方々といろいろ接触を保ちつつ御理解を深めていくということはぜひ必要だと考えておりますが、私は、今度の事件があったから急にそんな気になり出したなんという、そんなけちなやろうじゃありませんで、私は、前からそういうことにつきましては、私なりに考えて今日に及んでおる次第でございます。 ただ、ちょっと言わしていただきたいことは、農民の名をかりながら農民にあらざる破壊的な思想を持つような者が言いたいことを言っているという現実は、私は正視をしなければならぬと思うのであります。こういう点を見逃して、どれもこれも一緒にするということになりますと、問題はうまくいかぬ。だがしかし、いま佐野さんがお話の点等については、恐らく私が考えておりますこととそんなに違っていないと思うのでございまして、私は、本当の農家の方々、こういう方々のお話はいままでも私なりの方途は講じておりますが、不十分であるとおっしゃられれば、それは必ずしも十分でないということであろうとは思います。そこいらにつきましては、私も反省をいたしまして、さらに一層の努力をいたしたいと考えておりますが、いずれにしましても、私の考え方はそういうことを重視している次第でございます。こういう問題は、やはり見分けるものは見分け、分析するところは分析して正しく対処していかなければならぬと思います。そういう点については、誠意を尽くして、今日以後さらに一層これに対処するの方途を講じていきたいと存じている次第でございます。
○佐野(進)委員 大臣の見解はよくわかりました。 そこで、私は申し上げてみたいと思うのでありますが、要するに問題は、この種事件が発生いたしますと、だれしも人間冷静であれかしと願う心があったとしても、感情的にならざるを得ない、したがって、感情的に物をなさんとすれば必ず後に禍根を残すわけでありますから、きわめて冷静に事態を正しく見詰めながら的確なる処理を図ることこそ、行政の最高責任者たる大臣の、あるいは公団当局の果たさなければならぬ責任ではないかと思うのであります。 この種事件がいわゆる時代逆行的な形の中でいわゆるバックラッシュと言われるような、この際何でも治安の問題として片づけてしまえという形でごり押しをいたすならば、一時的にそのほころびを隠すこともできますけれども、やがてはそのほころびが破れて、より以上大きな問題を発生させることになるということは、今日の事態が一つの証明ではないかとすら思うわけであります。したがって、事態を正しく受けとめて的確なる処理をしていただくとともに、その処理の仕方としては、いわゆる事態に対する冷静な見詰め方と、その冷静の中においても国家、国民、特に地域農民、住民に対する大いなる愛情の中で問題を処理する。国家の威信、外国への威信ということだけを考えて事を処理すると、大きな誤りが出てくるのではないかと考えるわけであります。したがって、この種問題については、そのような配慮を十分されながら、部下を指導し、あるいは政府全体に対してその役割りを果たしていただきたいと思うのであります。 そこで私は、その問題に関連いたしまして大臣にお尋ねをしておきたいと思うのでありますが、いわゆる地元農民と接触をする、その措置については、昨日は労働界からの申し入れもあり、あるいはその他いろいろ積極的な申し入れ等もある、大臣もまた前向きに処理されておるということを聞いて私も喜んでおる一人でございますけれども、この種問題について大臣みずからその方々とお会いをし、その方々に対する積極的な、腹を割っての対策をお立てになる、これこそ問題解決への最も近道であるような気がしてならないわけでございますが、一体そういうお考えがあるか。大臣みずからの決意に基づく行動こそ、この困難を打開する最大の道ではないかと私は判断するわけでございます。ぜひ近い機会にその行動をとっていただきたいと思うのでありまするが、大臣にそのお気持ちがあるかどうか、お尋ねをしておきたいと思います。
○福永国務大臣 こういう事態に対しまして冷静に対処すること、判断を誤らざること、これはもとより大切であると思うわけでございます。私は、声は大きいのでございますが、心はきわめて冷静でございまして、こういうことにつきまして、誤れる感情的行動等はいたすつもりは絶対ございませんし、案外そういうことにつきましては、長い政治生活をしておりまして、しょっちゅういじめられておりますから、それなりに心得ているつもりであります。御注意はありがたく拝聴いたしておきたいと思います。 そこで、地元の人たちなんかに会うについて、私みずからがお目にかかったりなどする、そういうことをするのかというお話でございますが、実は先般、私どもの役所へ数十名の方々がお見えになりました際、私、自分で会うつもりでおったし、そういう手はずをいたしておったのでございます。 〔委員長退席、小此木委員長代理着席〕 当日、ちょうど参議院でいろいろ委員会があって、私は、何時ごろまでに何とかして帰れたらお目にかかりましょうというようにも考え、かつ、そういうように言っておったのでありますが、その時点においてなかなか国会の方でおひまがいただけない、また国会の審議は非常に大切でありますから、私は一生懸命そっちの方に出ておったのでございます。委員会に出席しているときに、見えたがというのでその連絡があった、その前に、私は、大体の見当がついておりましたから、どうしても私が国会から帰れない場合は事務次官が会うように、こういうように指示しておきました。指示をしておいたのでございますが、事務次官も、こうなれば正直に申し上げましょう、なかなか渋っておりました。それは彼は妙な意味で渋っていたのではなくて、いろいろな話があるし、そういうことに対して私は会いなさいと言っておったが、そうでないことを言う者もあるものでございますから、いずれも心配して言っているのでございますので、どっちがいいかそれはわかりませんが、しかし、私は強く言って、ぜひ会って、福永健司がおればお目にかかるところだが、おりませんのでかわりにお目にかかります。福永からもよろしく言ったし、皆さんのことは忠実に福永健司に伝えます。こういうことでございました。 私、やっと委員会が終わりまして、ちょっと体のぐあいが悪くて医務室へすぐ飛び込みました。医者が、血圧が二百三十以上もあるし、こんなものがそのままやっておったらいかぬから休めと言いましたけれども、私は、もう十二年前に一遍心臓がとまった男なんだ、だから、ここで死んだってどうということはないし、そんな心配しないでくれと言ったのです。医者は、そういうむちゃなことを言われたらと言うておりましたが、電話で役所の方へ連絡しまして、いま終わったから行くぞと言ってやったところが、いや、もう三十分の予定が二時間会っていろいろ話をした、事務次官がお目にかかったことは非常によかったと彼自身言っておりまして、おのずから心の交流がある程度行われたことを双方ともに認識し合ったのじゃないかと、私は私なりにそう思っているのです。 そして、いまからじゃ皆さん帰られた後だというので、そのときはお目にかかることができませんでしたが、これからどういうようにしてどうというようなことにつきましては、これは事前にどうと言ってはちょっとぐあいが悪いことでございますので御容赦をいただきますが、およそ、いま申しましたような実例によっても御理解願えるように、そういう気持ちで対処しておりますことを御理解いただきたいし、また、いろいろお話のありますように、ああいう立場の方々と私どもと本当に円満に心の交流が図られるようなことはぜひ必要だということを私は強く感じて、それなりの対処をしていきたいと思っている点を御理解いただきたいと思います。
○佐野(進)委員 それでは、もう時間がありませんから、午前の質問はこれ一問でとどめておきたいと思うのでありますが、大臣にお伺いをいたしたいと思うのでありますけれども、そういうような心構えで、これからいわゆる開港に対する準備にお入りになっていただくわけでありますが、私も、現地へ行ってつぶさに調査してまいっておりますので、その現状を熟知する者の一人でありますが、このままの状態では、たとえこれがそのまま外見的には開港へこぎつけたといたしましても、再び何らかの障害によって開港持続が不可能になってしまう、そういうような事態が当然予想されるわけであります。 そこで私は、時間の関係もございますので、大臣と航空局長に、以下数点にわたって質問をしてみたいと思うのでありますが、この五月二十日というのは、準備的には大変無理だけれども、外国への日本政府の威信あるいはまた福田内閣のメンツ、したがって、これをしなければもうどうにもならぬという形の中で無理やり強行したのではないか。先ほども申し上げましたとおり、大臣としては前任者に対するところの思いやり等もあってそのような措置をした、こう考えられるわけであります。とするならば、若干ここで、五月二十日開港しなければというような、こだわり過ぎたことに対する反省というものがいまあるかないか、この点をひとつ聞いておきたいと思うのであります。 さらにまた、もしこの経過の中で二十日までに開港でき得なかったというようなことが発生した場合、大臣としては次善の策としてどのようなことをお考えになっておられるのか。これは当然考えておかなければならぬわけでございますが、どのようにお考えになっておられるかということをこの際明らかにしていただきたいと思うのであります。 それから、もし開港までの間、それから開港後においてそのような不測の事故が起きた場合、その緊急の処置としてどのような対策を立てられるのか。これを考えておかなければ、たとえば燃料が足りなくなって飛べなくなったとか、あるいは事故が起きた場合、あそこは滑走路が一本しかございませんから大変な混雑を招来するわけですが、その場合における措置は当然考えておかなければならぬわけでございまするが、その点についてどう考えるのか。 私は、むしろこの際、大臣の慫慂によって事務次官と農民代表とが会っておるわけでございますから、そして農民代表の見解を聞きましても、これだけできるならば了解してもいいというようなニュアンスにも聞かれるような状況でございますから、その最小限度の条件である二期工事は話し合いを行うまではやりませんよ、こういうようなお約束をなされば、不測の事故を防ぎ、円滑に開港もでき、その後の運営、運航もできるように考えるのでございますが、これに対する大臣のお考えはどうなのか。いわゆる二期工事はやらない、やらないということは、永久にやらないということではなくて、話し合いがつくまでは少なくともそれはやらないという程度の弾力性のある措置をおとりになることが今日きわめて重要ではないかと考えるのでございますが、そのお考えをお伺いしたいと思うのです。 次に、これは最も重要でございますが、いままでの質問の締めくくりみたいなことになるわけでございますが、私は、あの空港の現状を見、国際航空線としては、中華航空を除いては全部あそこへ行く、こういう御決定になっておられるようでありますが、中華航空というのはきわめて一部でございますから、ほとんどの国際線は全部移る、となりますと、あの空港そのものの持つ現状、これは午後の質問でさらに詳しく質問いたしますが、大混乱が起きるのではないかという感じをぬぐい切れません。とすると、いまの羽田空港というものの持つ意味は、混雑しておるといえどもきわめて重要な役割りを果たす、そういう空港になっていくのではないかということをひしひしと感ぜざるを得ないわけであります。あの事件の経過の中から見てもそう思うわけです。 しかも、羽田空港につきましては、沖合いに移転してもらいたいと言う東京都がその用地を提供するという形の中で具体的な提案がなされ、これに航空局当局、運輸省当局はいまだ返答をなされておらないという状況でございますけれども、この羽田空港を、今日のこの事態、この条件を前提とした場合、十分活用し、将来への問題発生の場合において対処していく基地として位置づけておかなければならないのではないか、こう考えるわけでございますが、これについては、大臣、航空局長の見解をお伺いしておきたいと思います。
○福永国務大臣 いずれも大事な点でございますが、まず最初に、外見的にはまあまあだがとてもいろいろ心配になる、まあ御心配はありがたいのでございますが、再び何らかの事態が起こって開けなかったらどうするか、こういうお話、何らかのということになりますと、とてつもないことまで考えればかいもく心配がないとは確かに言えないと思います。思いますが、念には念を入れましていろいろ対策を講じまして今日に至っており、常識を備えた人間が関係する限りにおいては別に著しく無理というようなことはもちろん考えておりません。もっとも、常識のない人間が現在の日本にはいる、この点もある程度考慮に入れておかなければならぬことは当然でございますが、いま五月二十日を決めたのについて、どうも無理なところを総理大臣や私どもが決めたかのごとくにおっしゃいましたが、実を申しますと、あの機材等の復旧というような点から申しますと、それよりもかなり早く何とかなる、こういうことであり、警備上のことその他いろいろなことが各方面から私のところへ報告が寄せられたのであります。それらはいつごろまでにということを皆言っておるのでございます。実はそれを総合したよりもさらにちょっと念を入れて五月二十日というのは決めたのでございます。だがしかし、これもそういうことが甘いと言われるかもしれませんが、私どもといたしましては、そういう点に非常に注意を払いつつ、総合的な判断をしたわけでございます。 そこでいま、たまたま破壊された機材等についてちょっと触れたのでございますが、こういうことがあったということによって、復申したというだけでは足らぬ、こういうことが起こったというこの冷厳な事実に基づいて、われわれは単に復旧する、復元するというのでなくて、前よりもさらに、今度のことにかんがみて、痛き経験にかんがみてどうするかという諸般の措置を講じなければならない、これは現にたくさん講じております。おりますが、これとてもまた御批判によってはまだ一層ということがあり得るかと思いますが、いずれにいたしましても、私は、念には念を入れましてそういうように決めたわけでございまして、いまお話しのように対外的なメンツその他を考えて、メンツはもうどえらく落ちてしまっているのでありますが、その後やり損なうようなことがあっては、もちろんとりかえしのつかないことでございますから、私どもといたしますと、そういう点にはずいぶん気をつけてやったつもりでございます。でございますから、お話のようにこだわり過ぎて五月二十日というのが生まれたというのではなくて、先ほど申し上げましたような事情からしますと、もう少し早い日も出てきておったのでございます。私は、五月中旬にという中で最後の日ということに決定をいたした次第でございます。 そこで、できなかった場合どうするかというようなことにつきましては、私どもは、できないということは予想したくないのでございますが、しかし、現実的に応急の措置はどうするかというようなことにつきましては、各般にわたりましてこれはこれで検討をいたしておるわけでございます。 開港と関連したことの次に、開港後の措置としていろいろ考えているところ、こういうわけでございますが、こういう点につきましても、私どもは、世界の中からもずいぶん心配されて、うっかり成田などというところへは行けないと思われているようでは困りますので、できるだけ速やかに信用の回復ができるようにということで、一生懸命に対処していきたいと思うわけでございます。 それから次に、二期工事と関連してのお話ですが、一期工事そして開港というところまではそれでやるとして、いまの方針では開港後速やかに着工するということになっております。そのことについて福永健司はどういうように考え、速やかに着工するというような考えだけでなくて、そういうことについてもう少しいろいろ考えているか、こういうようなお話でございますが、ここらあたりのことで現地の方々ともお話ししなければなりませんので、どうもお目にかかっていろいろ進める前にどうしますということは私、申し上げにくいのでございますが、権威ある国会において御心配をなすって聞いていただいておりますので、確かにいままでの責任者諸君は速やかにというか直ちにというか、開港後やるようになにしておりますが、これはその後いろいろ事情があったことや、それから、これから地元の皆様と私どもとの間にいかに心の交流が行われていくか等のことを、私はよく見守りまして善処したいと思います。善処という非常にあいまいな言葉だとおっしゃるかもしれませんが、現段階においては、もう少し私の考えにお任せをいただきたい、こういうように存ずる次第でございます。 外国の航空会社の引っ越しやその他で大混乱になるだろうというお話でございますが、私も、そうなってはいかぬと思いまして心配をいたしました。ところが、これからずっと休日等もいろいろありますし、それから開港の手順等について詳しく調査いたしましたが、混乱するようなことはないと私は考えております。手際がいいところと悪いところで若干違うのでございますが、少なくともいま御表現がありました大混乱というようなことはないつもりでございます。しかし、それにつきましても混乱が起こらないような措置をできるだけ今後も講じてまいりたいと思います。 それから、今度のようなこと等にかんがみて、羽田というものについてさらに考えなければいかぬが、こういうお話でございます。お説のとおりであると私は思うのでございます。美濃部知事あるいは地元の区の方々等とは、私、すでに何回かお目にかかっております。そこで、大きな考え方といたしましては、あれを沖合いの方へ出す。そして、もっとうんと広いものにし、一方において現在の滑走路あたりを東京都民が喜ぶような公園等にするような考え方、こういうことはいいと私は考えておりまして、いろいろ話し合ってはおりますが、まだ十分の進展を見てないことは残念でございますが、考え方としては私はぜひそうしたい。また、そういうことを考えている関係者も多いようであります。率直に申しますと、まだ一部に反対がございます。もう反対で騒ぎになるのは私はこりごりではございますが、大筋においてそういう反対があっても、その反対の人々にはよく御理解をいただいて、わかったと言っていただけるような措置を講じたい、こう思っておりますが、これもせいぜい急ぎたいと思います。 日本の空港全体をどういうように推し進めるかというようなこと等についても、今度の経験はとうとい教訓を与えてくれた、こういうように私は思います。不幸は不幸といたしまして、ぜひこういうことを将来に生かしていきたい、そういうように考えております。
○佐野(進)委員 午前の質問は以上で終わります。 〔小此木委員長代理退席、委員長着席〕
○増岡委員長 本会議散会後再開することとし、この際、暫時休憩いたします。 午前十一時五十七分休憩 ————◇————— 午後一時五十二分開議
○増岡委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 質疑を続行いたします。佐野進君。
○佐野(進)委員 午前中に引き続き質問を続けます。 午前中、大臣の見解を求めながら具体的な問題についても質問をしてきたわけでありまするが、午後の質問は、先ほどの質問に引き続きまして、空港の安全強化とその運営とを中心にして、さらにまた極左暴力集団への対応、特別法等について質問をしてみたいと思います。 成田空港が欠陥空港ではないのかという指摘は大変多いわけであります。したがって、その欠陥空港としての状況のまま開港すれば不測の事故が発生するのではないか、こういう心配が多方面にあるわけでございまして、千葉県の柏市の警察署は、飛行機が飛び立ってもいつ墜落するかわからない状況にある、したがって、その場合に、特定のお寺に対してあなたのお寺は一体どの程度遺体を収容することができるか、こういうような調査をしているということを千葉県下における朝日新聞が報道しておるわけであります。私は、この点については改めて警察庁に質問をいたしたいと思うのでございまするが、いまは、しばらくそれらの問題はおくといたしまして、航空局長にお尋ねをしてみたいと思うのであります。 先ほどの大臣答弁に関連いたしまして、いわゆる羽田空港案なるもの、これを第二国際空港として位置づけ、活用することは、今日の成田空港の現状から見るならば、やむを得ざるということよりも、むしろ不可欠な条件として存在し得るのではないか、こういうふうに私も判断しておるわけでございまするが、事務当局として、行政当局として航空局長はどのように考えるか。これからの質問については、要点のみでございますから、簡単で結構ででざいますが、答弁をいただきたいと思います。
○高橋(寿)政府委員 お答え申し上げます。 羽田の沖合いに大きな空港をつくって、いまの羽田空港の機能にさらに成田空港の機能まで加えたような大きいものができないかということにつきましては、最近、新聞などでも私ども見ている意見でございますけれども、実は、現在の羽田空港自体も、付近の住民に非常に騒音をまき散らすということで沖合いに移転してくれということになっております。その移転する場合でも、東京都は同規模移転を原則にしておられるわけでありまして、私ども、同規模移転では、国内線だけでも将来ふえてくるであろう需要に対してとても賄い切れないので、同規模移転については相当問題ありという見解を実は持っているわけでございます。ましてや成田空港の機能までも果たし得るようなかなり大きなものをつくるといたしますと、現在、羽田の沖合いに御承知のように廃棄物で埋立地をつくっておりますが、この埋立地を使っていまの羽田空港を沖へ移せというのが東京都の意見でございますけれども、成田の機能まで兼ねさせるためには、やはり埋立地のさらに沖合い数キロまで出まして大きいものをつくらなければならない、こういうことになります。この場合に、建設の工法等につきましては、最近いろいろ埋め立て技術も、あるいは浮体工法というふうな話もあり、工法的には私は可能であると思いますけれども、問題は、あそこの場所がやはり片一方に、と申しますのは、羽田空港の西側、それから北側でございますが、これが要するに市街地でございまして、そこで南側と東側しかあいていない、海しかあいていないということになりますと、羽田空港の沖合いに大規模空港を仮につくりましても、そこに出入りする飛行機の経路は、当然片方しか使えない、つまり、主として海上しか使えない、こうなりますと、管制上の問題からいたしまして非常に容量の小さい空港にならざるを得ない、したがいまして、そういう問題からして羽田の沖に大規模なものをつくるということは困難でございます。
○佐野(進)委員 航空局長は、先ほどから私と大臣のやりとりをずっと聞いておられたと思うので、私がいかなる真意を持って質問しておるか、これに対して大臣がどのようなお考えでお答えになったか、こういうことはあなたはよく知っておられると思うのです。その見地からすると、私の言うのは、成田空港が完全なる空港として存在する場合、そのことを前提として言っておるのじゃないのでありまして、もしという前提をつけて、その場合、羽田を活用することはやむを得ないではないか、こういうような意味で質問をしておるわけですから、ひとつ答弁についてはいま少しく気をつけてお答えをしていただきたいと思います。 そこで、大臣にお尋ねをしてみたいと思うのでありますが、空港の安全を守るということは、いろいろな角度から論ぜられておるわけでございますから、いまここでその一つ一つをやったら、何時間あっても時間が足りません。しかし指摘されるのは、空港へのアクセスの問題、特に交通機関として、いまある自動車道路だけでなく、新幹線の問題、新鉄道計画の問題あるいは空路の問題等々多々あるわけであります。これまた、これを質問いたしておりますと、時間的な余裕がございませんので省略をしなければなりませんし、あるいは燃料輸送の確保あるいは騒音、さらには電波障害等々幾つかのどうしても追及しなければならぬ問題があるわけでございますが、これは指摘するにとどめて質問は省略したいと思うわけであります。 しかし、どうしても聞いておかなければならぬことは、空港の安全を確保するという意味において、いわゆる百里基地の存在と横田基地の存在があるわけであります。あの空域が、それら自衛隊ないしアメリカの駐留軍の空域と相接する意味において、いつ接触事故が起こるかもわからない状況下にあるということは、専門家の指摘するところであります。 私は、この空港を欠陥空港でないという立場の中で運営するといたしましても、どうしてもこの安全確保をするために空港の状態をきわめて安全な状況に確保し続けるということが絶対必要でありますので、百里基地あるいは横田基地、これを撤去してもらうか、さもなければ現在ぎりぎりの状態の中で確保している空域を広げるための強力な折衝を運輸当局としてはなすべきだと判断いたしまするが、大臣の御見解をお伺いしておきたいと思います。
○福永国務大臣 私も、いまお話がありましたようなことについて、いろいろ聞いておりまして、もしそういうことになるとするならば大変心配だと思っていろいろ検討をしてみましたが、空域につきましては、これはもう全然心配ないという技術者たちの報告を受けているわけであります。それも通り一遍に聞いただけではなく、かなり検討をしてみたわけでございます。したがって百里基地、横田基地等の点につきましても、いまお話しになりましたような措置を直ちに強力にとるという必要があるのかないのかというようなことについても検討いたしましたが、それまでの必要はないという話でございました。 これはひとつ専門家から、なお私の答弁に加えてお聞き取りをいただきたいと存じます。
○高橋(寿)政府委員 お答えいたします。 成田の開港に関連いたしまして、当面問題となりましたのは百里基地との空域調整でございます。そこで、まず私どもは百里基地の空域を成田空域のために削減してもらうことを提案いたしまして、原則的にこれは了承されました。 問題は、それではその削減した場合に成田と羽田の両空域の境界をどこに引くかという問題、そして境界を引いた場合にどういうふうにお互いにその分離をしていくかという技術的な検討の問題が残りました。そこで、これは昨年の夏以来秋にかけまして三、四カ月の間、両方の専門家が集まりましてしさいに検討いたしました結果、成田と百里の両空域につきましては、平面的な分離の方法と高度による分離の方法と両方兼ね備えることによりまして、完全に危険のない運用ができるという結論に達しました。また百里、成田両方の管制所のそれぞれのレーダーの施設、あるいは成田と百里の間の連絡通信網の完備等によりまして、連携を保ちながら管制をしていくということで、両方の専門家が技術的にやりました結果、大丈夫という結論を得ましたので、これにつきましては心配を持っておりません。 なお、横田の問題につきましては、成田空域とは直接の関連はございませんけれども、これは広く関東空域全般の問題といたしまして検討しておりますが、これにつきましては、ステップ・バイ・ステップでわが方に返してもらうということを進めております。 たしか昨年の暮れかことしの初めでございますけれども、一部関東空域の拡張ということで横田から返してもらったこともございますので、今後ともそういった方向で進めまして、民間航空で安全に使えるように空域を広げて、かつ安全にしていくという努力を続けたいと思います。
○佐野(進)委員 それでは、警察庁の参事官がおいでになっておりますので質問をしてみたいと思います。 私は、この成田の今回の問題が発生して以来、警備力が不足である、いわゆる警察何やっているのだ、したがって、これに対して過剰なる防備をしなければならないと言われるような議論が非常に多く出ておることに対して、先ほど来質問を続けておるように憂慮しておる者の一人であります。 私は、警備力が不足によってこの事件が起きたとばかりは考えられない、起こるような条件があったからこそ、一万数千の警察官があの地域におりながらそれをとめ得ない状況の中にあったというふうにも判断できると思うのであります。しかも、これら警官は他府県からの応援によって現地に配置され、長時間にわたって過重なる任務に耐えて、そしてその警備力の不足を指摘されるということだけであったとするならば、第一線で身を挺して警備をしておる警察官に対して、まことに申しわけないという気持ちになってくると思うのであります。 したがって私は、この行為そのものの中に、いわゆる過激派の行った行為そのものの中に、これを排除しなければならないものがあることは間違いないわけでございまするから、厳にそのような行動をとっていただかなければならないと思うのでありますけれども、しかし、先ほど申し上げましたとおり、だから、刃向かってくる者は撃ち殺してもいいとか、拳銃は常時使わなければならぬとか、あるいは自衛隊の出動を求めろとか、あるいはまたその他いろいろな、もはや感情とさえ言うより言いようのないような、そういうような表現が行われたことに対して、非常に憂慮いたしておるわけであります。 警察当局は、よもやそれらの声に乗って挑発的な行為を行うことはあり得ないと判断いたすわけでございまするけれども、あなた方警察庁当局は、この事件以後いわゆる政府・自民党を中心として起きているこれら動きに対して、力強いと考えて積極的にこれらを受け入れながら、この意見そのものを警察庁の運営の姿勢として処理していこうとするお考えであるのかどうか、あるいはまた、それらの意見は意見としながら、沈着冷静かつその責任のあるところをしっかりとわきまえた形の中で、過激派の挑発的な行動に乗ぜられることなく、しかも、これらに対して完全なる防備をなす、防ぐということだけでなく排除をする、こういうような行為、行動をとるおつもりであるのか、警察庁当局の首脳部、指導的な立場にある方々の御見解をこの際お伺いしておきたい。
○武士説明員 お答えいたします。 私は、治安の維持というものの根底には、やはり警察活動に対する国民の理解と協力というものが最低限の条件としてあることを望んでおります。そういう上に立って先般の事件の教訓の上に立ち、防護体制等については、管理者としてみずからのものはみずから守るということをまずやっていただき、それと相まった警察措置によって安全を確保してまいりたいと思っておるわけであります。 先生御承知のように、あの十八キロの周囲、その周辺の広々とした原野と申しますか、林あり畑あり、そういうところに点在する拠点、そういうものを考えますと、警察力の運用についてはいろいろむずかしい面がございます。今後とも知恵を出してやってまいりたいと思いますが、基本的には違法行為は看過しないという従来の方針を堅持し、けが人を出さない警備ということは、長官以下常に考えているところであります。 また、先生御懸念のような武器の使用についても、われわれとしては、現行法の範囲内において最大限の配慮をしながら、事態事態に応じなすべきことはなしていく、そういう考えで臨んでまいりたいと思っております。 要は、基本は警察としては、警察活動についての国民の理解と協力を切に望んでおります。
○佐野(進)委員 時間が参りましたので、この質問で質問を終わりたいと思うわけでありまするが、私は、今回の成田問題を一貫して流れる条件の中で、公団当局の果たすべき役割りに対して公団当局がきわめて不熱心である、不十分である、こういうようなそしりは免れないと思うのであります。なぜならば、運輸省当局は直接的な責任が行政の面であるとしても、この空港を開設し管理し維持していく責任、建設していく責任は公団にあるわけであります。したがって、公団がこれらの問題に対して、運輸大臣初め政府をしてこれほど困惑させ、これほどその取り扱いについて大きな社会問題に至らせないための十分なる対策、行動を取り続けてこなければならなかったにもかかわらず、このような事態になったということについては、公団総裁は深刻に自己批判をし、おのれに存する責任について明確にその措置をとらなければ、これからの公団の運営について、公団全職員の協力を符ながら、国民に対して成田空港をりっぱに運営させていくということを期すことはできないと判断するわけであります。 とかく警備力に頼り、警察力に依拠し、その中でこれら開港問題を治安問題として処理し、おのれみずからその責任はないがごとき受け取られ方をする行動が公団に万一あったとするならば、これは全く国民に対して申しわけないと思うのであります。公団総裁のこの点に対する決意と、その責任のとり方と、今後に処する腹構えをお伺いしておきたいと思うのであります。 最後に、大臣にお伺いしておきたいと思いますが、法務省の方もお見えになっておりますが、時間の関係もございまして、大変恐縮でございますが、大臣の見解をお伺いしておきたいことは、この問題に関しまして、いわゆる特別立法の動きが、自民党を中心に強力に巻き起こっております。 先ほど来質問を続けておりますように、この種の問題は、もちろん行政の力あるいは警察力をもって排除していかなければならないし、処理をしていかなければならないのは当然だ、それを否定する者は何人もおらないと思うのでありますが、とかく感情的になり、暴をもって報いるに暴をもってせよとするがごとき考え方を持って、ただ単に治安問題として片づけ、法律をつくる形の中でこれら一部のはね上がり分子、過激的行動をとる分子を圧縮することのみによって問題の処理が行われたというがごとき印象を国民に与えることは、将来の成田空港を維持し、発展させる上に決して好ましいことではなく、しかも、世界の人たちがあの畏縮された状況の中であの空港を利用するがごとき、わが国民が警備力の真っただ中において、きわめて窮屈な思いの中であの空港を利用するがごとき状態が断じてあってはならないと思うのであります。 したがって、特別立法の提案、成立、これらについては慎重なる配慮に基づいて、でき得る限り、先ほど来質問を続けてきたような現行法の枠内において、積極的にそれぞれの立場に立って対処することが必要であると判断いたしまするが、大臣の御見解をお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。
○福永国務大臣 いわゆる特別立法につきましては、すべてのことをよく心得て対処しなければならないというように考えております。昨日は全会一致をもって御決議をいただきました。私は、まずこの御決議の趣旨に沿うことが政府としては必要である、こういうように考えます。この御決議の趣旨に沿い、世界に信を回復することをいたさなければなりませんが、その場合において、立法措置ということについてはどういうようにするか、御決議の範囲内にはいろいろなものが含まれますが、立法についてはどう考えるか、こういうことにつきましては、政府もとよりみずからも考えるところではございますが、一方において院を構成する主要な政党間において相談をしようという動きもあるようでございます。これはこれで私どもは見守って、これの動向についても適切に対応していかなければならないと考えておりますが、いずれにしても、との間起こったようなことの再発は絶対に防がなければならぬ、この点についてはいろいろ技術的な面、その他人的にどうするかというようなこと等たくさんございますが、立法的にどうすべきかということにつきましては、これまた先ほどからお話もありますようなことを心得つつ対処しなければなりません。 いずれにしても、われわれはいたずらに感情に走るようなことはもとより考えておりません。良識ある措置、これが必要であると思うわけでございます。だがしかし、一面においてそういうことを履き違えることによって、また、いろいろなことが起こるというような、非難を受けるような、決議には「毅然たる態度」でという表現をされておりますが、それにもとるような、優柔不断な、ひきょうな方法というようなことであっては断じてならぬと思うわけでございまして、その辺をよく心得まして今後に対処したい、そういうように考えるわけでございます。
○大塚参考人 成田空港を建設し運営するということは、もちろん空港公団の責任であり仕事でございます。そうした意味において、今日まで各方面に非常な御迷惑をかけましたということについては、まことに申しわけないと思っておりまして、私どもその責任を回避するものでは決してございません。 ただ、御承知のとおりに成田空港の建設という仕事は、日本でいまだかつてなかったような大きなプロジェクトといいますか、大事業でございます。そして、これを遂行するためには、空港公団法によって公団が与えられた権限というようなものには限度がございます。御承知のように治安の権限は公団は与えられておりません。また周辺のアクセス、鉄道、道路等についても権限は与えられておりません。そういうふうな状態でございますので、どうしても関連する各方面の御協力を得ながらこの仕事をやっていかなければいかぬという状態にございます。 そういう関係でこれまで各方面の御協力を得てきたわけでありますが、しかし、その中心の主体責任が公団にあるということを、私どもは決して忘れておるわけではございませんので、今後われわれのなすべき仕事を完全に遂行しながら、関連各方面の快い御協力をいただきながらぜひこの建設事業を完成し、そして運営していきたいというふうに考えておる次第でございます。
○増岡委員長 石田幸四郎君。
○石田(幸)委員 私は、大臣にお伺いする前に、三月二十六日に起こった事件について、若干新聞等の報道がございますので、その問題から入りたいと思います。 昨日の朝日新聞によりますと、公団側から警備当局に示した地図には六つの下水道の入口が示されておる、そして、その入口はコンクリートでふさがれていたけれども、地図に示されていなかった京成駅のそばの下水道入口があって、そこから過激派が侵入して、下水溝にもぐり込んでさまざまな準備をして襲撃に備えたらしい、こういうような報道がなされておるわけであります。 なぜこのようになったかということなんでございますけれども、こういう警備上の打ち合わせについては、当然警備当局に地図等は示されておったのだと思うのですけれども、そこら辺の事情、また、その第七の穴が記載されていなかった理由というのはいずこにあったのか、そこら辺の状況について公団側の答弁を求めるものであります。
○大塚参考人 マンホールの入口につきまして、いままでいろいろ質問が出ておりますが、犯人が入ったと思われますマンホールの入り口というのは、実は第二期工事の区域内にございまして、京成電鉄のわきにありますのは出た口でございますが、その入り口の方については、まだ第二期工事の区域内でございますので、公団のつくっております施設のメンテナンスと申しますか、補修、管理のための図面には入っておりません。そういう関係から、警察方面にもそうした二期工事のものまで全部入った図面というのはお渡しをしてないということは事実でございます。
○石田(幸)委員 それから、過激派がタワーに登って管制室の外側から窓ガラスを破って管制室に侵入をしたわけでございますけれども、管制室の外側に通ずる通用口、これはマイクロアンテナの足場に入るための通用口だそうでございますが、これは公団側の説明によりますと、消防法に基づく緊急避難口ということになっているので基本的にこれをふさぐことになっていない、そういう状況だったのだそうです。管制室はいわゆる電子ロックがあるわけでございますから入れない、この通用口があいていたために、そこの外側から侵入をしたということになっているのですけれども、いままでの新聞報道のいきさつをいろいろ見てみると、私ども素人には、警備当局が一たんそこに上がった、しかし、そこでは足場が悪くて十分な警備はできないというので立ち去ったというような報道もなされておりますし、ここら辺の警備の手抜かりがあったのではないかと思うのですけれども、いずれにしても、今後の問題も考えてみますと、消防法によるところの緊急避難口、今後もあるいはそこから侵入される可能性もあるかもしれないので、そこら辺、警備当局、公団、消防当局との打ち合わせでこの問題はどう処理されましたか、警備当局に伺います。——運輸省でも結構です。どうぞ。
○高橋(寿)政府委員 この辺の部分は運輸省の管理している部分でございますので、私から先に御説明申し上げます。 当日の状況は、いま先生が御指摘になったとおりでございます。そこで、この口をふさごうかと考えましたのですが、やはり火事の起こったときに、これがあきませんと、避難上問題があるということがございまして、それではどうするかということで、この次の開港口までに防護する措置といたしましては、十四階のいま御指摘のくぐり戸でございますが、このくぐり戸のような開口部のワンフロアというか半フロア、半階下のところにもう一つ鉄のドアをつくりまして、そこで下から来たやつは完全に防備する、内側からロックをするということにいたします。つまり、上にいる管制官は、有事の場合には、このくぐり戸から火災のとき等には逃げられる、しかしながら、下から来るやつは、その半階手前の階段のところの鉄のドアで完全に管制塔の方の側からロックする、こういうふうにしたいと思っていま工事を急いでおります。
○石田(幸)委員 それから、管制室に上がるためのエレベーターは二段階方式になっている。運輸委員会等で参りましたときにも、そういう状況の中で上がっていったのですけれども、この管制塔へ入る人たちは、通常証明書か何かを提示するような方式が必要だと私は思うのですけれども、特に管制塔へ上がるためのエレベーターのところに警備員が全然いませんね。工事中であるという条件もあったかもしれませんけれども、普通警備員を置くような状態になっていないように見受けられたわけです。特に私たちが視察に行きましたときには、工事人も一緒に出入りしていたというような状況で、全然チェックされていないような感じでしたね。やはりここら辺は十分チェックする必要があるのではないか、このように思いますけれども、公団側はこの点どうお考えになっていますか。
○大塚参考人 管理棟の下には三つのエレベーターがございまして、そのうち二つは七階までということで使っております。もう一つが十三階まで行きますが、この十三階まで行きますエレベーターの方は、平生は三階から上だけ使って一階にはおりないということになっております。ただ、工事をやる場合に資材を運搬するとかVIPの方がおいでになったというような場合に、便宜一階から十三階まで直通に使う、こういうふうなやり方になっておるわけでございますが、確かに警備員の配置の点で、エレベーターについての警備員というものを配置いたしていなかったという点は、われわれの欠陥であったというふうに思います。今後その点を補うような警備員の増配置をひとつ考えてまいりたいというふうに考えております。
○石田(幸)委員 三・二六事件、あれだけの大集会があった、そういったことがある程度予測されておった、そういったところから警備当局が公団側に対して、機械的な警備装置あるいは警備施設、物理的な警備装置、施設と申しますか、そういうものをいろいろな角度から要望をされていたというように運輸の理事会では御報告があったわけでございますけれども、その席で詳しいお話は伺いませんでしたので、一体どういうようなことを、この三月二十六日以前の時点で要望されておったのか、事細かに御報告をいただきたい。それに対してまた、公団側の対応等の問題については、その要望がどのような形で充足をされていきつつあったのか、そこら辺の状況も公団側から伺いたいと思います。警備当局と公団側両方からお答えください。
○千葉参考人 実は、警備当局から、これは新東京国際空港警察署でございますが、その署長から公団の運用局長あてに、大変分厚ないろいろな改善につきましての要望が参っております。これは三月十六日に参っておりまして、非常に大部なものでございますが、大きく分けますと、これは三つに分かれておりまして、まず第一が、第一次的に必要なものというもので、これは開港までに措置を要するものというものでございます。第二次的なものと申しますのが、開港後一カ月の間にこれをやってほしいというものでございます。それから第二次以降早急に措置をしてほしいというものが、第三次的なものとしてここに出ておるわけでございます。 その中で最も緊急なものは、第一次でございますが、この内容は、ちょうどこの事件の始まる少し前に、へいのどぶから過激派の者が入ってきました。これはランウエーの富里側でございます。三里塚側の方でございますが、入りまして、そこで火炎びんを投げたという事件がありましたので、そういったようなどぶを中心にいたしまして、この排水溝を非常に力を入れてチェックしてほしい、そういったようなことがございます。これは相当な長さでございまして、そこについてずっとチェックいたしまして、必要な場所については、その入りそうなところをふさごうとか、それから、それに関連いたしましていろいろフェンスの下のところ、この辺の不備な点を直そうとかそういったようなことがたくさん出ておるわけでございます。 それから、次にフェンスでございますが、これにつきましても補強を要するということで、フェンスで特に人目につかないようなところにつきまして、いま公団のフェンスは、御案内のとおり三メートルの高さで忍び返しがついておる、しかも警報線が入っておる、それを切ればすぐに中央にそこから侵入したのだというようなことがわかるシステムになっておるわけでございますけれども、それの不備なところのフェンスを、これも五カ所ほどございますが、こういったものを具体的に指摘いたしまして直すように、こういうことがまず第二点として参っております。 その次に、場周の道路がございまして、これは非常に重要な道路でいろいろ警備の者が移動するのに使う道路でございますが、そこのあちらこちらが不備である、これを拡幅してほしいという点がございました。 もう一点、草が大分繁っておりまして、フェンス沿いの草が非常に邪魔になる、これで見通しがきかない、こういったことから枯れ草を除去してほしい、そういうようなことも来ております。 そのほか、京成電車のトンネルの入り口の開口部、これはどうも過激派の侵入を受けそうな部分だからここに網をかぶせる、何か鉄板で覆うというようなことをやったらどうだということでございます。 これが第一次の内容でございまして、これにつきましては、もう具体的に公団の関係者と、それから警備当局の関係の者が一緒に歩きまして御協議しまして、この一部、場周道路の拡幅を除きまして全部完成いたしましたという状況でございます。したがいまして、全体に警備当局の御要望のとおり工事を行った、こう考えておるわけでございます。
○石田(幸)委員 大臣、いまお聞き及びのとおりでございますけれども、三月三十日が開港式の予定であったわけでございますから、警備当局から補足的に、機械的な設備、警備施設ですか等の点検あるいは補修、そういうものの御要望が出たのは三月十六日ということでございまして、ここら辺にもやはり警備当局に、全体的に見て、ゲリラの侵入に対して十二年間あれだけの騒動を起こし、けが人を出し、死人を出しという歴史的な背景から見ますと、まだまだ基本的な精神の弛緩が非常にあったのではないかというふうに指摘をせざるを得ないわけです。そういった意味におきまして、死んだ子の年を数えてみてもいかんともしがたいことでございますから、この問題の議論はこれ以上いたしませんけれども、ひとつこれにならって今後の十分な警備体制を図っていただきたいという要望を申し上げておく次第であります。 さて、大臣にいろいろお伺いをしたいわけでございますが、五月の二十日に開港できると判断をなされたわけでございますが、それにはいろいろな条件があろうかと思います。一つは、空港自体の警備設備や装置の充実の問題、それから二番目には、過激派への基本的な警備問題、それから三つ目には、やはり周辺住民への心理的、物理的な環境整備の問題、大きく分けてこの三点がかなり重要であろうと私は思うのでございますけれども、まず空港自体の警備の施設、装置の問題、これについては「新東京国際空港の開港と安全確保対策要網」が四月四日に出されたわけですが、その第二として「空港の安全強化」、こういうことがうたわれておるわけでございますけれども、こういったものは発表しても差し支えないのではないかと思いますので、具体的な対策をひとつ本委員会に明示をいただきたいと思うわけです。 この中には、空港内における問題もありますが、「航空燃料輸送用鉄道等についても、防護強化を図り」云々というようなことが示されておりますし、それから三番目として「空港外からの妨害に備え監視体制を強化し緊急事態の即応体制を確立する。」、こういうふうにありますけれども、これは、いわゆる集約的に書けばこういうことに文章化がなされるわけでありまして、この要綱の中身がやはり示される必要があるのではないか、こういうふうに思いますが、いかがでございましょう。
○福永国務大臣 五月二十日に開港をいたしますということにつきまして、この開港についてまた不祥な事態が生じてはならぬということにつきましては重々気をつけてやっておる次第でございまして、これにつきましては、いろいろな方面から報告等を集め、話を聞いた上で対処しているわけでございます。私どもは、そういう意味から言うと、かなり念を入れた至れり尽くせりに近い状況を考えて対処しておるわけでございます。 よく欠陥欠陥と言われるのですが、私、正直に言いまして、空港それ自体にはそう欠陥はないと思うのです。つまり過激派のようなものがおるから、こういう者との関係において全然心配ないかと言われると、ちょっといろいろ考えさせられるところがある。そういうことで欠陥欠陥と言われるというのはまことに残念なんで、言うなればこういう欠陥的な人間がわが国にいるという、その欠陥はなかなか問題だと思うのです。これも考えてみれば、政府に責任があるのだということもある意味において言えると思います。これはこれで考えていかなければならぬと思いますが、いずれにしても、できるだけのことをということで臨んできておるわけでございます。 第二点として、空港の施設とか物的の諸設備等について具体的にどういうようにしたかということ等を示せということでございますが、後刻事務当局からもある程度申し上げさしていただきますが、これは一々申し上げますと数限りのないものでございますが、これとても、先ほど申し上げましたような趣旨によりまして、壊されたものなんかを含めて考えますと、旧に復するという程度でなくて、前よりもよくする、改善する、要するに痛い経験を生かしてさらに前進をする、こういうたてまえで来ておるわけでございますが、しかし、これとても、まだ前進の仕方が足りないと言っておしかりを受けるところもあるいはあるかもしれませんが、そういう気持ちで対処している次第でございます。 それから、住民に対してという点は、これにはもう私は過去についていろいろおしかりを受けておりますが、少なくとも私は、この点についてはかなりの重点を置いて対処していこうとしてきたのであり、今後さらに一層そうありたい、こういうように考えておる次第であります。
○石田(幸)委員 私は、いま大臣のお考えを示されましたけれども、それとそう変わった考え方を持っているわけじゃありません。成田空港そのものが欠陥空港だというような表現をわが党もしたことはありませんし、やはりねらおうと思えばねらい方はいろいろあるのであって、そういうような過激派分子がおるからこそ問題が起こったわけであります。しかしながら、閣僚会議でも決められたように、地元の支持と世論の喚起をしなければならぬという問題を考えたどきに、やはり運輸当局としては、この間の事件にかんがみて、ここまでさらに一歩空港の警備体制を強化していくために努力しているのだ、これこれこういうようなことをやりましたということによって、そういう事実を示すことによって国民の信頼も回復することができるわけでありまして、世論との関連性において申し上げておるわけでございます。その点はよくよく理解していただきたい。 さらにまた、周辺住民との問題にいたしましても、前回事務次官がお会いになった、そのことが新聞に書かれました。そのことの影響というのは、私は、これからの環境をつくるために一つのめどができるような可能性が出てきたのではないかというような受けとめ方もたくさんあると思うのです。そういった意味において、それからのいろいろな対策等についても、もちろん地域住民に対するいろいろな対策をお示しになるわけでございますけれども、それが具体的に決着がつくまでの間の経過もありますから発表できない面はもちろんあるし、対策の示しがたい点もたくさんあると思いますけれども、ある時期が経過したならば、そういうこともこういうような形で、こういう条件でやっているのだというようなこともある程度発表なさった方が国民全体の支持も得られるのではないか、政府の努力も理解されてくるのではないか、こういうふうなことをいま強く感じておるので、いろいろな角度から申し上げておるわけでございます。 空港自体のそういった警備施設、いろいろありましょうから、いまここでは事細かに報告を求めるわけではありませんけれども、どうかそういったものの発表等、マスコミ等の発表も十分お考えになられてはいかがかな、このように感ずるのですが、この点についての大臣の御見解はいかがですか。
○福永国務大臣 ただいま御注意をいただきました点については、心して臨みたいと考えるところでございます。事実をもって示す、また、この事実と表裏を成す誠意を示すということに努めていきたいと思います。 ただ、部分によりましては、過激派なんかは、こんなものを相手にいたしますと言えば、もう一枚上に行くようなこともすることもございますので、その辺のところは、かえって一般には申さないということもあり得ることを御了承いただきたいと思います。 地元の農家の方々等に事務次官が会いましたのも、あれは一事務次官がその判断においてというのではなくて、私が綿密に命令をいたしましてああいう行動をとらせたということは、私以下運輸省ではみんながそういう気持ちで臨むべきものだということを私が強く指示し、そういう気持ちが動いているということについて御理解いただきたいと存じます。
○石田(幸)委員 十分理解をいたします。しかし同時に、いままでの対応の仕方については、ああいった農民運動、その反対遺勅の中にも、御存じのとおりきわめて反権力的な運動を主体にしていらっしゃる人もおるし、また現に代替地等を求めたいという気持ちの人もおるようでございまして、この間の会見の記事内容を見ましても、中はなかなか複雑だな、そういう感じすら受けるわけでございますが、しかし、その中で過去十二年間にわたってこういったことが初めてであったということについては、やはり運輸当局としても十分な反省を持たなければならないと、私は一言つけ加えさせていただきたいと思うわけでございます。 さらに今度は、警備当局の方にお伺いするわけでありますが、五月二十日開港しようというふうに政府全体が決意されたわけでございまして、この過激派への基本的な警備問題をどうするか、それから事件発生直前と判断される場合の警備をどうするかという問題、あるいは事件発生時におけるそういう対応をどうするか、それからもう一つは、開港されるとすれば通常の客を装ってくるゲリラに対する対応策に対してはどういうような考え方を持つべきか、ここら辺の問題が一つ一つチェックされてしかるべきであろうと私は思います。警備当局においては、そういう問題をチェックしていらっしゃると思うのですけれども、この申し上げた四つの点について、今後どのような対応をしていかれるのか、ひとつお示しをいただきたいと思うわけでございます。
○武士説明員 私ども警備措置につきまして、応援体制をとって現在も続けておるところでありますが、開港に向けまして、平常時と申しますか、きょう現在でも過激暴力集団が周辺に二百数十名おるわけでありまして、情勢に応じ所要の警備体制をもって空港及び関係諸施設に対する警戒、警備に遺憾なきよう引き続きやってまいりたい、かように考えております。 それから、集会とかデモ等が予想されるというような場合には、私どもとしては、その都度千葉県の方に対しまして、警視庁初め関係府県の警備部隊を応援させまして所要の警備体制を確立して、集会、デモの警戒、空港及び関係諸施設の警戒、警備、ゲリラ行動に対する遊撃警戒等、必要な警備措置を講じてまいりたいと思っております。 それから、先般のような乱入されて占拠されるというような事案の発生をなくするために、現在関係当局にもいろいろと物的、人的防護体制をさらにより強くしてもらうよう要望いたしまして、いま緊密な連携のもとに対策を進めておりますが、そういう管理措置と相まって、開港に向けて警察力を、最高時には前回の動員と同じ規模の一万人動員ということで、県警の三千名、合わせて一万三千名の体制で臨む方針であります。 また、開港後、一般の乗客の出入り等が自由になる場所が出てまいりますので、そういう地区につきましての警備についても万全を尽くしてまいりたいと思っておりますが、開港後、最近の過激派暴力集団の行動にかんがみまして、恒久的には千葉県に空港警備隊を設置してその衝に当たらせたい、かように考えております。 ゲリラ等の不法事案に対しましては、今後とも情報体制の確立、さらには部隊運用等万全を期してまいりたい、かように考えております。
○石田(幸)委員 それでは、さらにいまの基本的な対策を踏まえて、前回の事件と関連してお伺いいたしますけれども、たとえば前回の八千人の集会ですか、その集会があった時点においては、いろいろな問題があったようですね。たとえば草に火をつけたとかいうようなことも本会議等では議論になったわけですね。 警職法第五条によれば、犯罪の予防及び制止ができるようになっておる。あるいは発生時においては第六条ですか、そういうような法律がある。その法律の案文をそのまま読んでみますれば、そういうような状況に対して警察当局は対応することができる、こういうふうにわれわれは判断をするわけであります。いろいろな意見を言う人もいまして、どうしても新しい法律が必要であるというような考え方を持つ人がいますけれども、こういった事件が起これば、それに対する対応策というものが議論される。しかし、こういうような事態が起これば起こるほど、対応する方は冷静に物事を判断しなければいかぬと思うのです。一緒になってかっかきたのでは何にもならぬ。将来に禍根を残すようなことにもなります。現在の法律を最大限に適用して対処できるのではないかという意見がかなり有力だと私は判断をするのでありますが、警職法第五条、第六条、そういうようなものがありながら、この間の問題についてはどうもその対処が甘いように思います。いま御決意を聞いても、五条、六条あたりの問題、あるいは凶器準備集合罪ですか、それから火炎びん使用処罰法ですか、そういうような法律を発生直前において当然適用できる状況ではないのか。もしこれらが適用できないとすれば、この前と同じような対応策にならざるを得ないのではないかという危惧を持つものですけれども、いかがですか。
○武士説明員 警職法の問題につきましては、私どもの警察活動は、それを法的根拠として部隊行動をいたしておるわけであります。ですから、現行法を根拠に、後はいかにして現場において適切な警備措置をするかということになろうかと思います。
○石田(幸)委員 どうも余りお答えになっていないと思うのですが、もしそういうことであれば、前回の騒動に関しては警備当局の対応策が手ぬるかった、そういう結論になってしまいますね。そういう議論を繰り返してもしようがないのですけれども、いずれにしても、これは過激派に対する認識の問題から出てくると思うのです。私は、火炎びんを用意したり、あるいは電気もりを用意したりというような状況から見ると、それに対する対応の姿勢が非常に弱かったのではないかと申し上げざるを得ないわけであります。まあ、よろしいでしょう。 問題を変えて燃料輸送の問題ですが、千葉動労の方で、いままで列車に乗ることを拒否しておったのを今回限りやめる、戦術転換をするということ、この点、運輸省としてはどう評価されているか。 ただ、いままでの新聞を見ますと、今度は自分たちが運転するけれども、燃料輸送の命脈をおれたちが握るのだという表現があることについては、われわれ第三者としては非常に危惧の念を持たざるを得ない。燃料確保の問題と、千葉動労に対する運輸省の要請とか話し合いが必要であろうと思いますが、ここら辺は積極的になさるおつもりがあるかどうか、この点も伺っておきたいと思います。
○福永国務大臣 必ずしも私に御質問でなかったかと思いますが、石田さんのいまお話しの点につきましては、私も重大関心を持っておりまして、動労の諸君がいままであの列車には乗らないと言っていたのを今度は乗って運びます。こういうことなんで、そこまではごく結構なことだということでございます。真意はどうか私にはわかりませんけれども、ハンドルを握って主導権を握るというような、それに類した表明があったかと思うのですが、これまた、そこまではそれなりに聞けると思うのです。いずれにしても、そういうことで運んでくれるようになったということは大変結構でございますが、その結果、いままでよりも燃料が安全にうまく着かないというようなことになったら大変だと私は考えておる。そういう意味で、国民各位が心配してくださるようなことにならないように、開港に向かって前進してくれることを心から望んでいるものでございまして、私は私なりの対応をもって臨みたいと考えておる次第でございます。
○住田政府委員 昨日の新聞に出ております問題につきましては、まだ国鉄出局から話をよく聞いておりませんので、動労の意図がどうであるかということを把握いたしているわけではございません。ただ、いずれにいたしましても、現存助役クラスで輸送をやっているということは異常な状態であるわけでございまして、一日も早く正常な形で輸送されることが望ましいということで前々からそれを期待いたしておったわけでございます。したがいまして、動労が自分の仕事として燃料輸送をやるということがきわめて望ましい姿であることは、言うまでもないところだと考えております。しかし、いま御指摘のありましたような意図から出ているのか、あるいは本来の自分の使命である輸送に復帰するのだという純粋な意図から出ているのか、そこら辺よくわかりませんが、今後国鉄等を通じまして、あるいはまた、われわれが直接接触する余地がありましたら、われわれの方からも、この問題について動労とよく話し合いをするように指導もし、正常な形で輸送が行われるような方向で努力をいたしたいと考えております。
○石田(幸)委員 そろそろ時間もありませんので、文部省にお伺いをするわけでございますが、本会議等の議論については十分御承知だと思うのですけれども、この過激派の問題、セクト間の殺人事件まで起きている、あるいは東大、京大あたりでは不法占拠というようなことが行われておる、そういう状況について、これは大学自体の対策が基本にはなると思うのでございますけれども、現在の民主社会というものは暴力否定の上に成り立っておるわけでございますから、国民各層の間にそういう世論が盛り上がっていかなければならない。特に第四インター等の動きを見ますと、大学側の対応というものももっと厳しい眼で見詰める必要があるのではないかという世論がわき上がってくるのは当然だと思うのです。 そういった意味において、それらの大学の対応の仕方あるいは一般的な大学の中におけるそういった暴力分子に対する対応の仕方が現在どのような方向になりつつあるのか、よくなりつつあるのか悪くなりつつあるのか、そこら辺の状況がわかったら御報告を願います。
○大塚説明員 お答えいたします。 現在、大学におきましては、おおむね平穏な状況でございますけれども、一部の大学におきまして、学生による施設の占拠等の不正常な事態が見られることは御指摘のとおりでございます。 大学の秩序維持につきましては、大学自治のたてまえから、これは第一義的には大学当局の責任でこれに当たる、そういうものでございますけれども、大学が治外法権の場でないことは当然でございますので、学生による暴力行為が大学当局として措置し得ない場合には、警察当局の協力を得て学園の秩序維持を図るべきものと考えておるところでございます。文部省といたしましても、学園の秩序維持と暴力行為の根絶につきましては、従前から通達等をもってやっておりますし、また、学長会議等で万全の措置をとるように各大学の当局にも努力を促してきたところでございます。 そういうような次第でございまして、大学の方でも、学内の正常化について責務を十分に認識しておりまして、全教員を挙げて解決のために努力をしているところでございまして、その成果も非常に上がっておるところでございます。今後とも、このような大学の自主的な責任による努力を促しまして、学問研究の場にふさわしい平穏で自由な環境が確保されますように大学に指導、助言してまいりたいと思っております。
○石田(幸)委員 それでは最後に、大臣に一、二お伺いをしまして終わりにしたいと思います。 特別法の問題については、先ほど来お話が出ておりまして、まだ中身は全然固まっていないと思うので、その点はやめます。しかし、いずれにしても、私が特に大臣に要望したいのは、先ほど来申し上げてありますけれども、やはり周辺住民の問題あるいは空港の安全強化の問題あるいは極左暴力集団対策というのがいろいろな形で行われていくわけでありますけれども、どうかそれを国民の目によくわかるような形で進めていただきたいということ。同時に、やはり周辺住民等に対しても、防音対策なんかを見ますと、この前御指摘申し上げましたように、状況としては非常に悪い、不満が多い。そういうようなことでは、この新空港の安全性確保という環境整備が、やはり十分な形で行われていかないのではないかという心配を私はいたしております。そういった意味におきまして、どうかひとつさらに積極的な施策を講じていただきたい、こんなふうに考えるわけでありますが、大臣に所信を伺って終わりたいと思います。
○福永国務大臣 いま御注意をいただきました点は、大変大切なところであろうと思うわけでございまして、事態がこういうような進展をしてまりましたからには、いずれにしても、これからうまくやっていくということにつきましては、国民の理解を得つつ進めなければならぬ、こういうように思います。したがって、国民の皆さんの理解を得るということについては、できるだけわれわれの意図する誠意をわかっていただかなければなりません。別にこの種のことでそう秘密にすることもありませんわけでございますから、できるだけ国民の皆さんにわかっていただきつつ、この種のことについて当を得た策を進めたい、こういうように考えておる次第でございます。
○石田(幸)委員 終わります。
○増岡委員長 米沢隆君。
○米沢委員 私は、まず最初に、成田空港開港延期に伴う地元救済についてお尋ねしたいと思います。 御案内のとおり、またしても三月三十日の開港が延期になりまして、転農業者を初め地元住民の大半が大変窮地に立たされる事態に立ち至りました。昭和四十六年以来、公式、非公式の開港決定はすでに十八回目だ、こう言われておりますが、このようなたび重なる開港遅延に耐えて、政府決定の諸計画にのっとって開港準備に当たってきたこれらの人々は、成田空港の建設に対する賛成派住民がほとんどであり、いわば国家事業への協力者であると思います。すでに五年余りにわたる期間、開港すれば何とかなるであろうという、生活の支えは開港すればというその一念でありましたし、私財や補償金を投じて事業を興し、そして開店休業のまま金利負担や諸施設の維持に報われぬ苦悩の歳月を耐えてきたこれらの人々は、今日すでに限界に達しておるというふうに言われております。 特に問題がありますのは、こういう事件が起こるたびごとに、過激派あるいは過激派対策のみがクローズアップされまして、実際はその隠れたところで、あるいはまたサイレントマジョリティーと申しましょうか、早く開港してほしいという気持ちで開港の日を待っておる皆さん方は、まさにクローズアップされるどころか、ほとんど一顧だにされない、そういう事態そのものが私は大変な問題ではないかと思います。正直者がばかをみるとかおとなしい者が不利益をこうむる、こういう事態があっては決してならないのでございまして、そういう意味におきましても、私は、今回のこのような成田空港開港延期に伴う地元救済というものは、運輸省としても公団としても、まじめに積極的に取り組んでもらわねばならぬ重大な課題ではないか、そのように思うのでございます。 特に、成田空港が開港され、あとは二期工事をやっていかねばならぬ、それが完成した後も長期的にわたって、将来的にわたって協力を得なければならぬこういう住民をないがしろにしてはならない、そういう観点から御質問をしたいと思うのであります。 一つは、このような空港関連業者あるいは地元テナント進出予定者等々で、このような開港が延期されることによってどれぐらいの被害をこうむっておると思われておるのか、それが第一点。 第二点は、成田市、芝山町、富里村を初めとした空港周辺市町村の転農業者、あるいは空港建設協力の立場から地場産業を興された皆さん、そういう者に対して政府はどういう救済対策を、このような被害に対して講じようとしておられるのか、この点をお伺いしたいと思います。
○福永国務大臣 開港の日を待ちつついろいろ御協力をいただいているような方々に、いろいろな被害を及ぼす結果になっておることは、まことに残念でございます。われわれは、そういう人を忘れ、過激派対策だけ考えているということは決してございません。こういうような人々に重ねて迷惑をかけてはいかぬからというようなことも加えて過激派対策等に意を注いでいると、こういう次第でございます。 したがって、いまお挙げになりましたような、このたびのようなことについて被害を受けている人々には、政府としてはしかるべき救済策等を講ずべきは当然でございます。私は、公団に対しましてその点については厳しく申し渡しておるわけでございます。 どういうことをいたしますかということは、これは言葉だけでもいけませんので、具体的に若干の実例を挙げつつ御理解をいただくことがより適当であろうと思いますので、公団をしてそういうことについてのお答えをさせることにいたします。
○大塚参考人 空港を建設するに当たりまして、用地の提供等で御協力をいただいた転業者の方々、それから、それに準ずるような地元の方々、こういう方々にはもう長い間開港をお待たせいたしまして、これまでも非常に御迷惑をおかけいたしております。私どもは、その方々について個別的にいろいろ仕事等をお回しするとか、県に融資の枠を拡大して救済をしていただくとか、できるだけの御協力といいますか御援助をいろいろいたしまして、どうやら今日までつないでまいりまして、ようやく三月三十日開港だということで皆さん非常に喜び、張り切っておった途端にまたこういうことになりまして、非常にがっかりなさっておるということを私どもよく承知いたしております。 事件後、三月二十九日に代表者の方々とお話し合いをいたしまして、その救済等について話し合ったわけでございます。その中で、損害はどれぐらいかという話でございますが、これはまだ仕事を始めておりませんので、始めたら収入がどれぐらいあるのかというようなことの予想から始まるわけでございまして、的確に把握をいたしておりません。御本人たちも、商売が始まったら果たして収入がどれだけあったのだろうかということについて、的確に見込みが立つというところまではいっておらなかったようでございますが、開港に備えて新たに何人かの人を雇い入れたというような方々については、その人件費を——これは会社等によっていろいろでございますが、その方々と相談をして、たとえば開港まであと五十日自宅待機をしていただく、そのかわり何がしかの賃金を、金額ではございませんがお払いをするというようなことでお話し合いがついたというところもございます。そういうことで、個々に非常に事情が異なる点がありますので、その個々の事柄については個別にひとつ公団と御相談をいたしましょう、そして個別にできるだけの救済といいますか、御協力をいたしましょうという話になっております。 ただ、一般的にこの際やりましたことは、開港が三月三十日に予想されておりましたので、もちろん正式の契約をやっております。正式の契約をやりますと、家賃その他のものをいただくというのが当然始まるわけでございますが、契約はいたしましたけれども、この際、そうした家賃等については次の開港までいただかない、それから、すでに前金で払い込んだ敷金その他については、開港後のものに振りかえて充てるというような措置をいたしました。それから、人を雇ってしまったので、中に機動隊その他の方々がおられますので、そういう方々を対象にした営業だけでもこの際やらせてほしい、従業員の訓練という意味もありますのでという御希望の方もございまして、こういう方々には営業していただく、しかし、営業していただくけれども、家賃その他のものについては、決まった額の二割だけしかいただかないということにするというようなお話し合いも決まりました。まあ、そういうふうなことで、一般的または具体的な救済策をいろいろ講じつつあります。 それから、資金その他で非常にお困りの方には、県の方に依頼をしまして、県の方ではすでに特別融資の枠を広げていただきましたし、また、利子補給についてもお考えをいただいておるというような状況でございます。
○米沢委員 いま御説明いただきましたが、この問題に対しましては、より積極的に地元救済策に意を用いていただきますことを要請しておきたいと思います。 それからこの問題は、この事件が起こりまして以来、再三再四にわたって議論になってきたところでありますが、率直に言うて、なぜ成田空港がこんなにつまらぬ空港になったのか、運輸大臣、公団総裁、率直にお答えいただきたいと思います。
○福永国務大臣 いま率直なお言葉でお話がございましたが、その言葉で私の気持ちもある程度あらわされ得ると思うのでございますが、本当に何の因果でこんなばかなことになったのかという気持ちでございます。しかし、そればかりを言っておってもいけません。私も三十年近く前に、自民党の責任者の一人としてこの問題と幾らかかかわり合いを持ってきたのでありますが、今日のようなことでこの問題と関係するとは私も思いませんでしたが、こういうことになりました以上、深く反省して今後に対処しなければならぬと思うのでございます。 なぜこうなったかという御質問でございますが、そういうことですと、運が悪かったり、いろいろ至らなかったり、これはいろいろあるので答えようが非常にむずかしいのでございますが、しかし、反省すべき幾多のことがあってこうなった、そこで、この痛い経験ないし痛い教訓をこれから大いに生かしていかなければならぬ、重々そう考えておる次第でございます。
○大塚参考人 成田空港がどうしてこうした混乱状態のようなことになったかという御質問でございまして、これを簡単に答えるというのはなかなかむずかしいことでございますが、まあ一言で言うならば、過激派分子がこれをいい目標としてとらえて、腰を据えて成田空港反対、開港阻止、廃港というふうなことで取り上げてきた、過激派分子に取り上げられるに至ったということが、これの混乱を生じた原因だと私は思います。 ただ、そうなると、過激派分子がどうしてこれを取り上げるようになったか、そのまた原因というようなことになりますと、これは、われわれの方にも責任がないとは言えない点も過去にはあったと言わざるを得ないような点もあると思います。彼らにそうした口実を与えたようなやり方がなかったかと言われると、これは全然なかったと言うわけにもまいらない。まあ、日本の世相の一つの縮図であるという見方もできるわけでございまして、われわれの側にも原因があり、あるいは反対派農民の側にも原因があり、あるいはその他の面においても原因がある。そうしたいろいろのものが絡み合った中で過激派学生のいいえさになってきたという点がやはり根本であるというふうに私は考えております。
○米沢委員 いまいみじくも過激派のえさになってきた、それはわれわれにも責任がないとは言えない、そういう御趣旨のお話でありますが、問題は、たとえば農民が現在の状況の中では過激派に応援をしている場面がたくさんあることです。 もともと農民は保守的な層でございまして、過激派の思想に共鳴して一緒になってやりましょうと言うのも一部あるかもしれませんけれども、大部分は頭からそういうものを拒否する層であると思います。にもかかわらず、このように農民が過激派に頼らざるを得なかった、過激派に頼るほどに追い詰められたということは、開港準備の段階から開港決定、いろいろな建設段階において、運輸省なり公団そのものが農民の声を本当に聞いていなかった、聞くような努力をしなかった、努力をしたにもかかわらず一向にその誠意が通じていないところに大きな問題があるのではないかと私は思います。 したがいまして、いまいろいろな反省も聞かれましたけれども、実際は五月二十日に向けて開港しなければならぬ、その間に大変短い時間ではありますけれども、過去のもろもろの反省そのものが生かされるような対策がなされない限り、五月二十日がもしうまくいったとしても、その後にも常に禍根を残す問題であるという意味で、私は、ぜひ運輸省当局、公団当局にもう少しまじめに反省してほしいということをお願いしておきたいと思います。 先般、四月五日の朝日新聞の投稿欄に、お読みになったかもしれませんが、「身重で案ずる警備警官の妻」という投稿がありました。これは一警察官の妻の投稿であります。「成田で反対派の人たちの怨念の的になることが、警察官の仕事なのでしょうか。国の無策のタテに使われているだけでは、なんとも悲しいと思います。国の対策は、いつも後手ばかりです。過激派は、警察官を殺すつもりでねらってくるのに、逆に警察側が彼等を傷つけた場合には、マスコミもろとも大騒ぎします。それを、いまさら「過激派に寛容すぎた」などというのは、無責任きわまりないと思います。国は、本当に真剣に、成田問題を考えているのですか。最近では、過激派に対するよりも、国に対する怒りの方が強くなってきました。」私は、まさに国民の大部分の声を代弁する声ではないかという気がしてなりません。 特に、こういう問題になりますと、警備がおかしいとか治安対策がなっておらぬとか過激派対策がなっておらぬと言われるが、それ以前に私は、運輸省自体としてのまじめな反省があってしかるべきだと思いますが、もう一回、運輸大臣の反省、今後の決意を聞かしてほしいと思います。
○福永国務大臣 ただいま御指摘のような点につきましては、反省すべきところはわれわれ重々反省すべきであると考えております。 何しろこの問題が始まって運輸大臣は私で十七代目だそうでございます。そういう長い間に確かにいろいろなことがありました。それぞれ私の先任者たちも努力したのだと思います。ぼろくそに言われるのは結構ですし、かく申す私もそのうちの一人に言われているようでございますが、それはもとより結構でございますが、同時に、こういうことになったことについて、物の言い方によりますと、過激派なるものが英雄視されて、しかられるのは政府ばかりであるということであっても、これからの日本はどうにもならぬと思う。だから、大いに運輸省をしかってください、甘んじて福永健司、それを受けましょう。同時に、こういうことをしでかすような過激派に対してはそれなりの対策がなければならぬ、それを誤ると、これからの日本はますますとんでもないことになる、こう思うわけでございます。私は、そういう自分の気持ちを込めて、余り申しませんが、関係者一同、特に運輸省は反省をしながら今後に臨まなければならぬと存じます。 しかし、一つ申し上げておきたいことは、現在の私のもとにおける運輸省は、こういうことについて話にならぬような存在では断じてございません。一生懸命にやらしておりますし、やらぬような者は私は承知しません。ここまで来た以上、わが日本政府がどうすべきかということについては本当に考えていかなければならない。皆さんのおしかりは私は甘んじてお受けいたします。何よりもそのおしかりにこたえるように一生懸命やりたいと思いますので、その姿勢はお認めをいただきたいと思う次第でございます。 関係の皆さん、特に地元の皆さんなんかにもまだ十分わかっていただけないような次第であることを私は残念に思いますが、何とかしてそういう方々に——しかし、その場合にもう一度つけ加えておきますが、農民なら農民の皆さんの名をかたるというか、名において立場の違う者がとてつもないようなことを言っているのをそのままずっと許しておったのじゃ、これは大変なことだと思います。しかし、先ほどおっしゃったように、の方々等も、本意ならずも過激派のような者を頼らざるを得なくなったととれるような個所につきましては、多くの者が反省してみなければならぬとつくづく考えておる次第でございます。 いずれにいたしましても、現在の運輸省は一生懸命やっております。もっとも過去のがなっていなかったと私、言うのじゃございません。過去は過去で一生懸命やっておったのでございましょうが、やってなおかつそうであったと私は表現したいのでございます。一生懸命やりたいと存じております。
○米沢委員 運輸大臣の意気はよしとして次に進みたいと思います。 さて、新しい成田空港の開港日が五月二十日と決まりました。その五月二十日が決まる以前の段階におきまして、政府は、過激派の拠点、団結小屋を撤去することが条件である、あるいはまた完全な安全確認がなされない限り開港はしない、こういう大変強い条件を付して開港日をいつにしようかという議論がなされたやに聞いておるわけでありますが、実際今度出てきました「安全確保対策要綱」は、確かに抽象的なことでしかない。最初団結小屋の撤去あたりが条件であったものが、最終的には五月二十日を決め、その間にうまくできればいい、できなかったら新立法でもという非常に柔軟な、あるいは警察当局にすべてをお願いするというニュアンスが大変強くなったことを本当に残念に思います。 ということは、開港日が五月二十日に決まったけれども、本当に五月二十日にできるのだろうかという不安なり心配にも通ずるわけでありまして、果たして開港日五月二十日は絶対に大丈夫か、そのための対策は短い四十数日の間にできるのか、いままでの種々の議論からしますと、この四十数日間でもろもろの対策が立てられるとは思わない。にもかかわらず、五月二十日に決まった、この二十日は果たして大丈夫なんでございましょうか、重ねて御答弁いただきたい。
○福永国務大臣 私は、この五月二十日を決めるに当たりまして、いまお挙げになりましたようないろいろな方面の責任者からすべて答えを集めまして、その結果、総合的にこう判断をいたしたわけでございます。 いまのお話では、二十日をしかるべく決めて、何もかもそれに合うようにやれというように持っていったかのごとき印象をお話しになりましたが、私どもは、そういうつもりでそう決めたのではないのでございます。ただ、新立法とか何とかということについていろいろ議論がございますこと等と関連をいたしまして、いまのお話のようなことも出てくるわけでございますが、私どもも、いずれにしても、現行法制のもとにおいてどういうようにするかというようなこと、これを中心として考えております。しかし、ああいう過激派のような者もいることでございますから、普通の国で普通の常識ではあんなことは考えられないことでございますけれども、こういう者に対して、良識ある国民相互間のみで考えることだけでは足らぬではないかと言われれば、まさにこれはそのとおりでございますので、そういう意味において、いろいろお話もございますし、なお新立法につきましては、実は国会を構成しております政党間でお話もある程度進んでいると言っていいのか、進みかけていると言っていいのか、そういう動きがございます。そこで、そういうことから結論が出てまいりますならば、私どもは、当然これに対応しての措置も講じなければなりませんし、その辺はなお考えているところでございますので、ごらんになったところでは、まだ決まっていないところもあるじゃないかということは確かにございます。 なお、先ほど団結小屋の話が出ましたが、私も、実はこれは歯がゆく思っていることでございます。遺憾ながら運輸大臣たる福永健司、所管していることではございませんけれども、国務大臣の一人といたしまして、ああいうことが許されているということは必ずしも正当ではありますまい。ああいう事態があのままであるという、そういうようなことが開港と関連していいのかという点については、私どもまさに御指摘いただいておりますお気持ちと同じような気持ちで対処しているわけでございまして、直接これに権限を持つ諸君が適当なるタイミングにおいて対処してくれるものと私は確信をしておる次第でございます。ただ、これにつきましては、私みずからがやることではございませんので、私がそう信じているという言葉によって御理解をいただきたいと存じます。
○米沢委員 それにいたしましても、いまさらながら、もし準備万端怠りなかったならば、こんなことは起こらなかったであろうとか、いろいろくやしい反省もあるわけであります。 そこで、たとえば全国から一万四千に上る機動隊員を動員していたにもかかわらず、一番守らなければならなかった空港の中枢機能である管制室が、過激派によって占拠されて二時間半も重要な機械類が破壊されてしまう、これはどう言っても警備当局に根本的な手落ちがあったと言わなければなりません。それゆえに警備の失敗であったということが言われておりますけれども、この際、一体何が失敗であったのかということです。もし守ろうとする気があったならばこの体制で守り得たのか、それとももうどうしようもない不可抗力でこういうことになった、考えてみれば警備のミスもあったということなのか、その点をひとつ聞かしてほしいと思うのです。
○武士説明員 管制塔を占拠されたということ、自後全員逮捕いたしておりますけれども、しかし、占拠されたということは、やはり遺憾な事態だと思っております。それの遠因をたどれば、マンホールの七つの入り口のうち一つについての私どもの事前の検索が足りなかったという面、さらに公団側とのそういうことについての事前の連絡がより緊密であったならば、その入り口もふさぎ得たと思うわけであります。 そういう意味で、管制塔自体については、今後公団側との緊密な連携をとってまいりたいと思っておりますが、さらに全般的な警備を考えた場合には、二カ所ほどゲートを突入されたわけでありますが、ゲートの強化等を今後図ってまいりたいと思います。 警備力一万三千人、これによって事態は収拾し得ると思いますが、若干の問題については教訓事項がありますので、二度とこういうことのないように十分対処してまいりたいと思っております。
○米沢委員 これも反省になるわけでありますが、たとえば、いま一番苦慮なさっておるこの反対派の要塞あるいは団結小屋ですね、これは確かに建物そのものは、いろんな関係でその建物を撤去するということは非常にむずかしい一面があるかもしれません。しかし実質的にこれを形骸化するためには、たとえばこの団結小屋とか要塞なんというのは、過激派が火炎びんを置いたり投石類を置いたりする、いわゆる武器の貯蔵庫という役割りがあるわけで、そういうものを実質的にだめにするためには、少なくとも現在の法規を的確に運用しさえすれば、少なくとも凶器準備集合罪容疑あたりでどんどん摘発して、人間を逮捕して、排除していったならば、団結小屋そのものは実質的にあんまり障害になるものにならない。そういう意味では、現にこの団結小屋とか要塞の中には、常にそういう凶器が集まっておるというのがわかっておりながら、一向に手入れがなされない、問題になってから手入れをする、そのあたりにも私は大きな問題があったのではないかと思うのでありますが、警備当局、いかがですか。
○福永国務大臣 米沢さん、私におっしゃったのではございませんが、私も、全然同じようなことを考えておりまして、先ほども申し上げましたように、歯がゆく思っている次第でございます。 私の気持ちをまず先に申し上げて、私の気持ちのいかんにかかわらず、警備当局は警備当局の考えを言ってもらうことにします。
○武士説明員 団結小屋の事前の捜索については、これまでもしばしばやってきておるところでありますが、これについては、起きた事件についての捜索令状の発付を得てやるものであります。私どもは、これまでも、そういう観点に立って、闘争の直前あるいはあらゆる機会をとらえて、最大限の努力をしてきたつもりでございます。 ただ、団結小屋と言っても、その中では先生御指摘のように常時火炎びんをつくっているという、そういうふうに言われますけれども、団結小屋の実態というのは、いろいろなケースがございます。私どもは、団結小屋について、長期的に見ればそういうものがないことを望んでおりますけれども、団結小屋については、その団結小屋ごとにいろいろと法的な規制があり、関係省庁にもお願いをして、現行法令の範囲内で何とか適用できないかということを再三申し入れているところであります。
○米沢委員 団結小屋の撤去なり要塞をつぶすなんということは、現行法規でどうのこうのという議論がありますが、実質的にそれを形骸化させるという意味では、もう少しやってしかるべきものがたくさんあったのではないか、私はそう思います。 そこでたとえば、いま三十三カ所の団結小屋や要塞があると聞いておりますが、この土地所有権の関係は、簡単でいいのですが、どうなっていますか。
○大塚参考人 三十三のうち二カ所は公団の土地の上に建てられた団結小屋でございます。(米沢委員「その他は」と呼ぶ)その他は個人または一坪運動地、あるいは公民館は自治体の土地ではないか、そういうふうに思います。
○米沢委員 たとえば公団の土地の上に団結小屋が二つ建っておる、みすみす公団の土地とわかっておりながら、その上に団結小屋が建てられるのをじっと見ておったのですか。
○大塚参考人 これは現地を御存じないとなかなか理解がむずかしいのでございますが、公団の土地の上に建てられております場所は、平生は公団の職員等の近寄れないような状況の場所であったわけです。大体四十八年の九月ごろ建てられまして、それを十月に発見をいたしたわけでございますが、四十九年の二月にそれを告訴したというようなことでございます。その告訴する前には警告といいますか、それを文辞その他で反対同盟の委員長、事務局長あてに送るというようなことをやった後で告訴をした、こういうふうなことになっております。
○米沢委員 たとえば、四十八年に建てられた団結小屋につきましては、四十九年に公団が告訴した、これは四十九年二月でしょう。もうすでに五十三年の四月ですから、四年数カ月ですが、その間どういう処理がなされておるのですか、これは警察に……。
○武士説明員 捜査を現在続けております。私どもとしては、公団の土地の上に建てられた不法なそういうものが不動産侵奪罪ということで、でき得ればそういうことを容認しないという管理者の態度がいち早く私どもに通報されますならば、現行犯として処理し得る場合があります。しかし、でき上がって、かなりたってから告訴というような事態になりますると、どうしても現行犯ということにはまいりませんので、事後捜査ということになりますと、小屋に住んでいる者とつくった者、不動産侵奪罪につきましては、そのつくった者が被疑者でありますので、被疑者の特定に非常に時間がかかります。そういう意味で、現在捜査中でありますが、でき得れば現行犯で対処したいというふうに考えておりますが、現在は前に総裁から御答弁のありました事件については捜査を続けておりますが、被疑者の特定に至らないというのが現状であります。
○米沢委員 現行犯なら差しとめできると言うのですが、しかし、現に公団の土地に小屋が建てられておるときに通報ができなかったという状況ではなかった、そういう反省がなされなければならぬ。同時に、いまおっしゃったように、建てたやつの特定がなされないとどうしようもないということでありますが、たとえば、ぼくらが小学校や中学校の校庭に知らぬ間にぼっと家を建てて、そこに住んでもいいわけですな、文句言われても黙って住んでおればそれでいいわけですな、そんな法律ですか、不動産侵奪罪というのは。
○武士説明員 現行犯ならば検挙し、そういうものについて証拠品として差し押さえるというような形はできると思いますが、撤去についてはまた一つ別の法律問題がありますが、私どもとしては、そういう自分のうちに建てられたというような場合には、通報を早くいただきたいというふうに思っております。
○米沢委員 答えには余りなっていないような気がするのでありますが、要するに申し上げたいことは、現在に至るまでいろいろと本当にやる気を出しさえすればかなりのものが解消できたのではないかという、そういう反省がなされない限り、これから先はいつまでたっても彼らにしたいほうだいされることを許すということになってくる、そのことをぜひ御認識いただきたいという意味でいま御質問をさせていただいておるのであります。 現に公団の土地の上に建つ、そういう県有地の上に建つ、いろいろな法律があるにもかかわらず、一向にそういうかっこうではかどらない。はかどるようにするために全然努力もしていない。いまから二期工区内に工事が始まりますが、ここにも八つの団結小屋がある。土地収用法によって撤去する考えだと言うけれども、このあたりも実際どういう段取りになっておるのかわからない。すべきことをせぬで、連中が勝手にしやがるということではおかしいのであって、彼らがやったことを、即座に、もう現行法ぎりぎりのところまで利用をしながらそれをぶっつぶしていくという、そういう強い姿勢を私は望んでおきたいと思います。 それから次に、先般決まりました「成田空港の安全確保対策要綱」についてちょっとお尋ねしたいと思います。 一つは、この空港の安全強化という関連から空港警備隊というものが創設されるようになりました。これは議論の過程を読ましていただきますと、警察庁の直轄にするか、それとも千葉県警の所属かということで議論になったかに聞いておりますが、結果的には国が金を出しての千葉県警所属の空港警備隊、これは地方警察というものが戦後の警察のあり方であるのでありますが、そのあたりを壊すことにならないのかどうか、聞かしてほしいと思います。
○武士説明員 警備隊の創設につきましては、現在の警察法は都道府県単位の自治体警察というものがまず基盤になっております。それにいかにして国家的な事務を調和させるかということに相なっておりますので、いま米沢先生御指摘の点を含めまして現在検討をいたしておるところであります。
○米沢委員 それから、この「極左暴力集団対策」でありますが、これによりますと、極左暴力集団を徹底的に検挙する、関係現行法を最大限活用して可能な限りの対策を講ずる、新たな立法をする、こういう趣旨でありますが、これを読んでおりますと、では、いままで徹底的に検挙しなかったのか、現行法を最大限に活用して可能な限りの対策はなかったのかと逆に言いたいのです。 そういう意味で、これは簡単に書いてありますけれども、この「極左暴力集団対策」というもので具体的に新しい対策があるのか、従来との相違点は一体何なのか、この点いかがでしょうか。新立法以外のことに関しましてね……。
○武士説明員 現行法令を活用という問題につきましては、さらにより一層工夫をこらしたいということでありますが、また先ほど申し上げましたような警備隊の創設というようなことも考えておりますし、それとうらはらの関係になりますが、装備資器材の充実あるいは警備実施方法の改善等、現在いろいろ検討を重ねておるところであります。
○米沢委員 どうもいままでとは全然変わったような気がしません。その意味では「極左暴力集団対策」というのは余り役立ちませんね。これは空港警備隊ができただけですね。もうちょっと前向きに「極左暴力集団対策」というものはびしびしやるという検挙方針を私は立ててほしいと思います。 ところで、団結小屋なんかを撤去する、その際の法的な根拠が欲しいということで、新たな立法というものがいま話題になっております。これは、いま話題の最中でありますから結論は言いにくいとは存じますが、しかし、たとえば政府部内においても自民党内においても、現行法規をフルに活用したらそれでいいではないかという議論や、いや新立法をつくるべきだという議論やらいろいろあるように聞いておるのでありますが、同時にまた、その新立法の内容について、たとえば団結小屋要塞を撤去する法的根拠あるいは空港周辺のデモ、集会の規制、立入検査の権限を付与するという、内容においてもその論ずる人によっていろいろな差がある。一体このあたりいまどうなっておるのか。新立法をつくるということに関しては合意ができたのか。同時に、その内容について合意ができたものがあれば、どういう内容を入れようとするのか、この点、運輸大臣に聞かせてほしいと思います。
○福永国務大臣 できるだけ現行法体制のもとでの善処をしなければならないということは、これはまず当然そうでございます。ところで、それをもってしてはまだ足りないからどういうように立法するかというような点につきましては、実は党でも、それから政府でもいろんな動きがあるわけでございますが、政府という立場では、こういうことは困るじゃないか、ああいうことは困るじゃないかという、その一部はいま米沢さんから御指摘になっているような点等で、これでいいのかというような意見は、確かに政府部内、特に直接その所管であるところでない立場の者からかなり出ているわけであります。 そこで、その直接に所管するところではある程度研究してくれておるわけでございますが、いま国会内で、昨日も御決議がございまして、新立法等を含めて各党間で少し話をしようじゃないかというような動きもあるやに伺っておりますが、そういうこと等からいたしまして、その種のことが進行するならば、政府もそれを念頭に置いて対処しなければならぬ。党ももちろんそうでございます。 そういうこと等がございまして、きわめて明確に具体策等が出ているというところまでいま行っておりませんが、悩んでおる問題は大体決まっておるのでございますから、その情勢の推移をながめつつできるだけ早く、でないとこれまた、うんとこれに時間がかかっておるのじゃ話にならぬ、こう思いますので、いま政府及び党では、おおむねそういったようなことでございまして、やや明確を欠いているという点はいまの情勢がそうさせているのであるということを御理解いただきたいと思います。
○米沢委員 もう時間がなくなりましたから、最後に、いろいろとこの「安全対策要綱」にのっとっていまから努力がなされるわけでありますが、しかし、あの広い空港を完全に警護することは不可能である。同時に、ゲリラ的な戦法でやってこられるわけでありますから、それに対応せよと言っても無理な面もある。その面はわれわれも十分理解をしておるつもりであります。 そういう意味では、最終的には、この過激派集団を根絶やしにするということが何よりも増して大事だ、しかし、その策がないというそのあたりに問題があるやに聞いておりますが、いろいろとこういう空港警備隊あたりをつくられて、いまから警備を強化されたといたしましても、たとえば、よく巷間伝えられますように、無線操縦の飛行機で管制塔をやっつけるかもしれないとか、あるいはまた先ほど来議論が出ております燃料タンクあるいは対空無線送受信装置、空港の灯火施設、レーダー基地、ビーコン施設、燃料ルート等々、連中が攻撃の的にしやすい部分はたくさんあるわけでございまして、そういうものを総合的に警備していくのは大変なことだと思うのです。そのあたり、言う方が無理かもしれませんけれども、どういう方針でこういうゲリラ戦法に対応されようとしているのか。 同時に、先ほどから申しますように、最終的には、こういう過激派を根絶やしにするということが、まさに国民のすべての世論のもとになされていかなければなりませんけれども、こういう連中の思想なりは、われわれにはなかなか判断できかねるという一面がございまして、大変問題であるかもしれませんが、今後こういう過激派集団がどういう闘争方針を組もうとしておるのか、公安でわかっておられたならば、そのあたりをちょっと聞かしてほしいと思います。 それからもう一つは、こういう段階になって、羽田にもう一回帰ったらどうかという議論が、政府部内やらあるいは航空会社あたりにあるというような話がよくマスコミに載ります。羽田の沖合いを埋め立ててやったらどうか、成田に行くのが大体なっておらぬ、大体そういう、閣内とは言いませんけれども、政府部内で不統一な議論が出てくること自体、大変不見識だと私は思うのです。 そういう意味で、この問題も以前にいろいろ問題になったそうでありますが、羽田の沖合いを拡張するということの具体案が実際運輸省で検討されたのか、検討されてそれがほごになったのか、現在生きておるのか死んでおるのか、そのあたりを聞かしていただきたいと思います。
○福永国務大臣 羽田の問題につきましては、いろいろお挙げになりましたようなこと等がございまして、将来の問題として考えられていることでございまして、成田がどうもああいう調子だから羽田へ戻ったらどうだという意味では政府部内では何にもそんな話はありません。それはどういうところから伝わったか、それがもし伝わっているとすれば、まさにデマでありまして、政府は既定方針どおりもちろん成田をやると、こういうわけでございますが、その後を考えました場合に、羽田をもっと都民等が望ましいと思うような姿に直して使ったらどうかという意味においての考えがある。この点につきましては、東京都知事と私も話し合いましたし、また区の方とも話し合っておりますが、それは生きておるのか、つぶれたのかというお話でございますが、子供でございますと、まだ生まれるところへいってないというような状況と御理解いただきます。やがて生まれ、大きなりっぱな子供になるようにという希望を持ちつつ育てていこうと何人かは思っているし、それを育てるについてはいろいろ考えなければいかぬということで、必ずしも反対とは言えないが、考え方が十分でないと反対だぞよという意思表明をしておられる向きもあるわけでございます。 私どもといたしましては、羽田につきましては何年か後になりましょうが、これを、たとえばいま一案でございますと、もっと沖合いに出すとかなんとかいろいろの考えで、従前ありましたところは公園にでもしようかというような考え等も含まれておるわけでございますが、そういう総合的観点から最もいいような活用の仕方をと、こう考えております。しかし、これにつきましてはいろいろ議論がございまして、なお、これから検討を必要とするわけでございます。そういう意味では、これから成長していくアイデアである、こういうように御理解をいただきます。
○武士説明員 ただいまの情勢でありますが、極左暴力集団は五月二十日の開港日に向けまして、再び先般来のような一定期間の連続闘争を設定しておりますので、厳重な警戒を必要といたします。 それで、このようなゲリラをやはり根絶するというためには、私が今朝来申し上げておりますように、政府の対策にもありますように、基本は、国民の中にいわゆる極左暴力集団、これに対する警察の取り締まりに対しましての理解と協力というもの、そういう機運が根底になければならないと思います。 それから、直近した警備については、これまた従来以上により緊密な連携をとってまいりたいと思いますが、運輸省、公団等の管理措置につきまして十分な防護体制を人的にも物的にもしていただきまして、そういうことと相まった警備警察活動というものを強力に推進することによって安全が確保されると思うわけでございます。警察が最終的な治安の維持の責めを負わないというわけではありませんが、やはり関係機関との緊密な連絡、そして国民の中に暴力排除を望む声がほうはいと起こる、そういうことがあって治安の維持の万全を期し得ると考えておるわけでございます。 それから、個々のゲリラ事象につきましては、先般来のいろいろの教訓もございますので、私どもとしては、自主防護体制を強力に関係機関にお願いすると同時に、遊撃部隊の運用等についても、さらに創意工夫をこらしまして、開港日に向けて万全を尽くしたい、かように考えております。(米沢委員「公安の方は何かございませんか」と呼ぶ)
○河上説明員 法務省といたしましては、警備警察の問題は警察が主たる問題でございますが、警備に当たって起こります種々の法律問題、憲法問題を含めましていろいろな問題が起こりますので、それについて緊密な連絡をいま以上にとりまして、何とか無事な開港とその後の運営に資したいと思っております。
○米沢委員 終わります。
○増岡委員長 中馬弘毅君。 〔委員長退席、小此木委員長代理着席〕
○中馬(弘)委員 先ほど来、大臣の強い御決意並びに反省等がありまして、それなりに心強くまた評価している次第でございますが、これも将来に向けて生かしていかなければ何にもならないと思っておるのです。ところで、その点について将来どういう形で進められるか、このことについてお伺いしたいと思います。 まず、新東京国際空港の建設候補地に初めは海上案あるいは内陸案といったのがございまして、それが最終的に内陸の三里塚に決定した経緯、これはもろもろの理由があると思います。技術的なことあるいは資金的なことあるいは管制の空域面のこと、それから農民、漁民の反対の問題あるいは政治的な側面といったようなことがあろうかと思いますが、この経緯についてちょっと簡単に御説明願いたいと思います。
○高橋(寿)政府委員 御説明申し上げます。 新東京国際空港の用地を成田に決めるまでには、先生方も御承知のようないろいろな経緯がございました。昭和三十八年八月には航空審議会で富里付近という答申を出し、その規模は現在の成田空港の倍以上の二千三百ヘクタールというふうな答申が出たわけであります。そこで、この答申を具体化すべく関係閣僚懇談会等が何遍も開かれましていろいろ議論をしてまいりました。そして、それらの中では富里案、それから霞ケ浦の埋め立て案、これらのものが出てきたわけでございますけれども、霞ケ浦の埋め立てによる設置は土木技術的な面で、不適当だということになりまして、これがまず消えました。やはり富里だということになりましたところが、富里の地域住民の大変な反対に遭いまして富里も使えなくなった。そこで、関係閣僚懇談会で検討いたしました結果、現在の三里塚御料牧場を中心とする成田市に決まったわけでございますが、ここは御承知のように御料牧場がございますものですから、皇室の御理解さえ得られれば土地の取得が比較的容易ではないだろうか、そのほかにも、県有地等の公有地がかなりある、民有地は全体の千六十五ヘクタールの六割ぐらいであって、四割が国公有地であるというところから、土地取得の容易性ということがあったわけでございます。それから建設工法上も、ここは洪積台地でございまして、地盤が良好であって工事上の問題はありません。また、管制問題からいたしましても、東京湾にもう一つ空港をつくる場合には、羽田空港との管制空域がダブってしまうというふうなことから不適当でございましたけれども、この成田地区ではそういった問題がございません。 こういったところから、諸般の事情を全部総合いたしまして現在の地区が最適であるという結論に達したというふうに私どもは聞いております。
○中馬(弘)委員 特に海上案、これがいまから考えればよかったのではないかというような議論も出ております。 それよりもここで御指摘申し上げたいと思いますのは、その政治的な側面でございます。政治ないし政党が介入したことが事態を一層混乱させたことを知るべきであろうと思います。建設地の決定に際しまして、自民党の某実力者が海上案を、あるいは某実力者は内陸案をと、いずれにしましても、そういう形で実力者がかなり介在したことは世上言われておることでございます。また成田の初期から中期にかけて反対運動を指導した社会党の役割りは何だったのだろうか。新空港の必要性は認めるが、建設の場所なりそのやり方がけしからぬというのであれば、議員が一坪地主になるといった児戯にも似た行動ではなくて、責任政党として代案の提示なり方法の提言をすべきであったというような気がいたします。また、その新空港そのものが不要というのであれば、わが国が国際化に抗して孤立して生きていく方策を国民の前に明らかにすべきであったのではないでしょうか。いずれにいたしましても、素朴な農民の不安をあふり、ひいては反体制過激派に乗ぜられる発端をつくった責任は問われなければならないと思います。 このように政治がここに介入したということに、あるいは政党が党利党略のために介入したということが非常に問題をややっこしくしてしまったような気がするわけでございますが、その点について大臣はどのようにお考えでございましょうか。
○福永国務大臣 私は、実はかれこれ三十年ほど国会におりますので、最初から党役員の一人といたしまして、どこにやるかというようなことがいろいろあったことは多少記憶しております。しかし、もう長いことでございますので、最初のころのことは正確には記憶いたしておりませんが、いまお話があったように実力者がどうと、そんなほどのことはないので、それは実力者の中にも、まあどれを実力者と言うかは別としまして、意見のあった連中も確かにおりますが、力に物を言わせてそういうことを強引にやっておったというような連中は、もう死んでしまったのもおりますけれども、私はそんなに非難すべきような連中はいなかったように思うのでございます。 いずれにいたしましても、まあああいうようなことになって今日に至ったわけでございます。私どもはよかれかしと思ってやったことでございます。私は、いまのような案が必ずしもいいとか言った一人ではございません。というのは、土地の事情に余り詳しくなかったものでございますから、そうでございましたが、ああした経過を経て、みんなで苦労をしてああいうように決めた以上は、ぜひ進めたいということで今日までやってまいった次第でございます。 いまから思えば、もう少しいろいろ考えることがあったのじゃないかと言われれば、そうかなというような気もいたしますけれども、率直に申しまして、せいぜい関係した諸君もよかれかしと思って関係しておったのが、後で思ったようにいかなかったということはかなりあるわけでございまして、私は、関係者の良心を信じたいといまも思っておるわけでございます。
○中馬(弘)委員 成田は現在滑走路が一本でございます。横風用も補助滑走路もない。もちろんアクセスも不完全な、国際空港としてはまだまだ欠陥空港でございます。しかも、今後も農民や過激派の抵抗が考えられますが、横風用のC滑走路の完成はいつなのか、あるいはB滑走路の完成はいつなのか、アクセスも含めた全容が完成するのは、こういう過激派の抵抗があるということが前提でございますが、いまのところいつごろを予想されておられますか。
○高橋(寿)政府委員 私どもといたしましては、開港前後から直ちに第二期工事の工事に着工すべく公団の方で準備を進めておるところでございますけれども、現地に文化財等が多数埋没している等のこともございまして、これらの調査を行うのにおおむねことしいっぱいはかかるというようなことがございます。これが済みませんと、大幅にブルドーザーを入れることができませんので——もちろんこれは土地が取得されたという前提でございますが、そういたしますれば来年くらいから工事にかかるといたしますと、C滑走路の建設を先にやりまして、それから平行のB滑走路をつくるということでございますが、C滑走路の建設は正確に申し上げられませんけれども、やれば恐らく五十八年ころにはできると思います。それからB滑走路は引き続きやりまして、六十年過ぎにはできると思います。 ただ、これはまず用地取得がかなり順調にいった場合でございまして、二期工事の用地の中にはなお四十ヘクタールの未買収用地がございまして、その中には強硬な反対派の方もいらっしゃいますので、この辺の用地買収の時期が早いかおそいかによりまして、かなりこの完成時期は左右されると思います。
○中馬(弘)委員 アクセスも含めた全容が完成するのはいつですか。
○高橋(寿)政府委員 失礼しました。アクセスの問題を落としまして申しわけございません。 アクセスのうち、いわゆる湾岸道路でございますが、これはいま高架でない地上の道路部分は、往復八車線でことしの一月開通いたしましたけれども、あの上に二階建てで往復六車線の高架有料道路をつくる計画がございます。これが当初五十七年三月と言っておりましたけれども、建設省は最近一カ年くらい早めようということで、五十六年三月には何とかできそうであります。そういたしますと、アクセスはかなり改善されます。 それから、本来成田新幹線を計画いたしておりましたけれども、これがいろいろな事情でなかなかむずかしいというところから、昨年の秋でございますか、これは千葉県知事とも合意の上に、千葉県の内陸部を通った高速通勤鉄道をつくりまして、これを空港アクセスに使おうということで、これはもうすでに千葉県鉄建公団あるいは関係鉄道会社等々の間で話が進められております。 ごく二、三日前にも話が持たれたわけでございますが、これを早く進めましてやっていく、そうなりますと、これは恐らく五、六年はかかると思いますが、しかし、これができなくても、暫定的に現在の国鉄成田線を新空港まで延ばすという案を国鉄で検討いたしております。これは始めればもう三年もあれば完全にできるということでございます。そういたしますれば、いま申し上げました通勤高速鉄道併用の高速鉄道ができませんでも、成田線の新空港の乗り入れによりまして、かなりアクセスは改善されます。そういたしますと、まあ五十七年いっぱいくらいかかればほぼ成田空港のアクセスは完成する、こう見ていいかと存じます。
○中馬(弘)委員 次に、過激派が十数年も成田に住みついておるわけですね、そして農民と一緒になって援農といいますか、農家を手伝ったり、あるいは農民と結婚したのもいるように聞いております。こういった長期の反対闘争を続けられた背景、原因といったものをどう認識されておるのか。こうして農民と手を結んでやり始めますと、これは歴史的に見ましても、たとえば八路軍であったり、あるいはベトコンの例に見るごとく、これは力をもって制することは、ある意味じゃ不可能というようなことになってまいります。そうしますと、問題は農民の信頼を回復するしかないというような気もいたしますし、このまま続くならば力の対決として三十年戦争にもなりはしないか。そうしますと、先ほどお答えがありましたような八年後あるいは十年後に全容を完成するといったこと、これも実現できなくなるのではないか、そのあたりをどう御理解なさっておるのかを伺いたいと思います。
○福永国務大臣 いろいろなことを円満に、しかも速やかにということは、ひたすら念願するところでありますが、いまお話しのように、妙なことになるとこうなるぞという意味での御注意等もございましたが、私は、ああいうようになっていることを大変残念に思います。しかし同時に、日本民族の良識というものを私はひたすら信じたいのであります。あれは悪くなって事態が悪化していく一方だというように私は必ずしも考えておりません。誠意を尽くしていい方向に向くようにということにしていきたい、こういうように存じておるわけでございまして、それについてはいろいろなことが必要でありましょう、いろいろな反省も必要でありましょう。したがって私は、誠意を持ってこの問題に対処していきたい、こういうように考えております。
○中馬(弘)委員 日本民族の良識はあっても政府の方の良識が欠けておる場合に問題がおかしくなる、結果的にそういうようなことを私は危惧しておるわけでございます。 それとの関連で申し上げますが、国際航空旅客、貨物が最近非常に伸びてきております。今後の見通しをお伺いしたいわけでございますが、わが国が置かれた状況からいたしますと、国際交流の必要性と同時に、それは空港の必要性ということになってまいりますが、現実の問題としまして空港の制約から潜在需要が抑えられておる。そこで、この潜在需要を完全に満たし、かつ過密ダイヤでない安全な航空を前提としていまの成田だけで十分なのか、第二国際空港の必要性があるのではないか。成田がこのような状況であるだけに、そのことを一つの日本の国際的な意味も含めた長期計画として考えるわけでございますが、その点についていかがでございましょうか。
○福永国務大臣 世界の大都会では幾つも空港があるところがございまして、よく御承知のとおりでございます。私も何カ所かそういうところに参りました。そういう点から申しますと、いまや航空というものはますます伸びていくという観点からいたしますと、いまお話しのようなこともあろうかと思います。これについては、まだ具体的に研究するというところには至っておりませんけれども、考え方として私はそういうことであろう、こういうように思います。 なお、先ほど私、不規則発言をいたしましたけれども、日本国民は良識があっても政府に良識がないかのごとく言われたので、あれは私はそのまま承っておくわけにはまいりません。一生懸命に私は……(中馬(弘)委員「よく聞いてから発言してください。私はないようなことになったら大変ですからということを言ったのですよ」と呼ぶ)それならわからぬでもないけれどもね。私は、良識を持って至誠を持って貫きたいということをあれまでに申し上げたのに、その直後にああいうようなことですから。しかし、いまお話しのように、そういうことになるなよという御注意でございましたら、ありがたく拝聴いたしておきたいと思います。
○中馬(弘)委員 いまの問題でございますけれども、成田がそういった状況でおくれる可能性がかなり危惧されるわけでございますね。そうしたときの第二空港の問題でございますけれども、関西新空港というのがいま話題に上っておりますが、これは今後の国際需要の伸びと旅客なり貨物の伸びと照らし合わせまして、いつごろをめどに完成すればよいとお考えになっているのか。たとえばパリのドゴール空港、非常に新しい空港でございますが、これもオルリー空港が完成したときにもうすでに計画、着工を始めておりまして、やはり将来計画がなければならないと思います。またアメリカのダラス・フォートウォースは、御存じのように二十一世紀を目途とした空港として非常にべらぼうなものをつくっております。こういった計画がなければならないのじゃなかろうか。成田もいまでは当初の計画の半分になっていることも御存じのとおりであります。そういうことから考えて、この次の空港をいつごろをめどに考えておられるか。
○福永国務大臣 関西新空港は一応六十年目標ということになっておるのでございますが、率直に申しまして六十年もすぐ来てしまいます。成田の経験等から見ると、よほど急がないとなかなか思ったとおりいかないということ等がございますので、私も、心ひそかに早くこれもやらなければと思っておりますが、それにいたしましても、成田でああいうような痛い経験を経ておりますので、この教訓をぜひ生かさなければならないというようなことから申しますと、よほどすべてのことに心して臨まないといかぬと思うわけでございます。 そういう意味から申しますと、ただいまも御指摘がございましたが、これからの時代を考えますときに、この問題もまた余りゆっくりはしていられない、できるだけ急がなければならない、こういうように考えておる次第でございます。
○中馬(弘)委員 その考えておられる規模、能力、立地条件、そういったものをどう考えておられるか、また、それらの諸元がどのような部署で検討、調査されているか。これはあくまで成田の反省から申しておるわけでございますが、その点について少し詳しく航空局長からでもお答え願いたいと思います。
○高橋(寿)政府委員 まず、姿勢の問題から先に申し上げますと、成田で私ども十数年間大変な社会教育を受けたわけでございますので、関西新空港をつくる場合には、この過ちと申しますか、こういったごたごたをもう一遍繰り返したくないという決意のもとに数年前から慎重に事を運んでおります。 まず、航空審議会にいたしましても、関西新空港につきましては、数年間かけまして議論をいたしまして、四十九年に答申をいただいたわけでございますけれども、その後におきましても、これを航空審議会答申でいただきました泉南沖につくることがいいかどうかということについては、まず環境アセスメントをやりまして、ここに空港ができても、地元に対して航空騒音その他の被害を及ぼすことがないだろうか、あるいは空港ができれば当然たくさんの交通量が出てくるわけでございますから、そういった意味で交通混雑その他のトラブルが起こることがないかというふうな万般の調査をいたしまして、それを地元に公表いたしまして、この意見を都道府県知事を通じまして私ども聴取いたしまして、建設をするかどうかを最終的に決めるという手順にいたしております。 この環境アセスメントにつきましては——環境アセスメントというのは、環境アセスメント法案の環境アセスメントではございませんけれども、事実上環境アセスメントでありますが、これにつきましては、昭和五十一年から三年間でやろうと思いましたけれども、肝心の泉州沖に建てる観測塔あるいは沿岸につくる観測塔につきまして地元の反対がございまして、ほぼ一年おくれまして、やっとことしの初めから観測が始まったという状況でございます。したがいまして、当初五十三年度いっぱいで観測が終わってデータも公表できるという時点が一年ほどずれます。五十四年度いっぱいかかるのじゃないかと思います。そして、それに基づきまして、先ほど申し上げましたような地元への公表、そして、その公表された結果によって各種の議論が展開されまして、これを府県知事段階で集約をしていただく、こういうことになるわけであります。 したがいまして、それらの意見集約は早くても五十五年の半ばぐらいになるのじゃなかろうか。そして、そこで決まりますと着工、こうなるわけでございます。これは約五年間かかって六十年にはというふうに考えておるわけでございます。 そこで、現存の調査でございますけれども、各種の機関を動員いたしておりまして、国の直轄機関でございます港湾技術研究所あるいは船舶技術研究所等も使っておりますが、何せこれは関西地区にできる空港でございますから、やはり関西地区を中心に知恵を集めていただくことが非常によろしいと思いまして、関西空港調査会というものをつくってもらいました。これは大阪府の認可した公益法人でございますけれども、もちろん兵庫県、和歌山県も当然この運営に参画できるような仕組みになっております。そして理事長には元京都大栄総長の奥田先生をいただいて、おおむね関西空港調査会が元請と申しますか総括責任者になりまして、それぞれ専門の技術的な団体に調査を委託している、こういう仕組みになっております。調査費はいままでずいぶんたくさん計上してまいりましたけれども、観測塔ができなかった等の事情でかなり繰り越しになっておりまして、実際に工事を実施したお金は五十一年度で五億円、五十二年度で十二億月でございます。もともとこれは六十億円以上かかる調査だと思っておりますので、五十三年、五十四年が調査の最盛期になるというふうに考えております。
○中馬(弘)委員 今後の進め方でございますけれども、その場合もやはり運輸省が中心でやっていかれるおつもりでございますか。関西空港調査会の構成あたりを含めてお答え願いたいと思います。
○高橋(寿)政府委員 調査の責任者、これはもちろん私ども運輸省でございますけれども、実際に調査をしていただくのは関西空港調査会ということでございます。関四空港調査会は元京大総長奥田先生を理事長にいたしまして、その下に関四地区の有力者の方々あるいは学者の方々、これらをすべて網羅した組織になっております。したがいまして、ここでいわゆる調査の責任を持っていただくということでございます。しかしながら、調査結果が出まして、これで建設をやると決まった場合の建設体制等につきましてはまだ検討いたしておりません。従来の例でいきまするならば、公団方式というふうなことがすぐ考えられますけれども、私どもは、成田の実績等にかんがみまして一番有効な方式がよろしいということでございまして、必ずしも安易に公団方式だけではなくて、あらゆる方法を検討いたしまして、関西地区につくる空港の建設運営主体として一番いいものを選んでいきたい、こう思っております。
○中馬(弘)委員 国際交流が一つの生命線でもあるわが国におきまして、世界一級の国際空港の必要性、これは言うまでもございませんが、成田においてその進め方に手抜かりがあったという気がいたします。これはいろいろなことが先ほどから出ておりますけれども、国民や県民に対してこの新空港の必要性、有用性を理解させる努力が薄かったのではないか、空港立地の決定の仕方に問題があったのではないか、あるいは周辺整備や土地買い上げ等の場において農民、地元民の不信を買ったのではないか、それと国家権力主導型の進め方になったのではないか、こういった率直に反省しなければならない点が多いと思います。この教訓を今度の関西新空港にどのように生かすかということが大きな問題点だという気がいたします。成田は余りにも高い授業料ではありましたが、この教訓を生かされてこそ国民も報われるという気がいたします。大臣、この点についての御所見いかがでございましょう。
○福永国務大臣 まさに御指摘のごとく非常に高価な教訓であったというように思います。反省すべきことは反省し、このたびの経験をぜひ将来に生かしていかなければならない、とうとい教訓を必ず生かしていかなければならない、さように存じております。
○中馬(弘)委員 そこで、一つの御提言も含めて申し上げますが、関西の地は、歴史的に見まして市民の力で物事を進めてきた土地柄なんです。いまのテレビの堺の自由都市ではございませんが、それよりも、現代になりましてもほとんどの施設は市民がつくった施設になっております。大阪港、これは横浜や神戸のような国営港ではございません。市民法でございます。それから博物館や美術館あるいは公会堂また中央市場、こういったものすべてが国立じゃないのです。市民が民間と一結になってつくったものでございます。ということは、国家権力主導型ではなく民間主導型になっております。そして、それが一つの風土にもなっているかと思います。 そこで、関西新空港をやる場合、やはり成田の二の舞にしてもらっては困るという気がいたします。その方式としまして、たとえば先ほどもお話のありました公団をつくる場合におきましても、運輸省の官僚だけで構成するようなことではなくて、むしろ運輸省は一歩下がって、民間と自治体が主になったものをつくってやっていく方式がいいのじゃないか。国の方は金は出しても口や手は出さないという方が、結果的にはいまのこの時勢においては好ましいのではないか。それは成田の教訓からそのことが言えるのではないかという気がするわけでございます。 これは万博の進め方にしましても、結局それで成功したような気がいたしますし、このことの御提言を含めて私の質問を終わらせていただきますが、その点についての大臣の御見解をお聞かせ願いたいと思います。
○福永国務大臣 民主主義の時代において、いまお話しのような民間主導型で事を進めるということ、これは私、なるたけそうありたいと思うわけでございます。 大阪の万博等につきましては、私も、いろいろな意味において、政府としてもまた一代議士としても関係をいたしました。そういう経験からいたしましても、ただいまいろいろお話がございましたが、そういうことは頭に置いて対処したいと思います。 ただ、日本国民全体から言いますと、金は出せ、口や手は——手はもちろん出しませんが、お言葉があったからちょっと手と申し上げたのですが、もちろん出しませんが、そういう心がけではやりますが、余り黙っていると、政府が黙っているからうまくいかないではないかと、これまたしかられるので、いずれにしても、立場はなかなか容易じゃないと思いますけれども、いまおっしゃるゆえんのものは、民間主導という言葉で表現されました民意を尊重してというお話であろうと思いますので、重々心得てまいりたいと存じます。
○中馬(弘)委員 終わります。
○小此木委員長代理 小林政子君。
○小林(政)委員 私は、質問に入ります前にまず最初に指摘しておかなければならないと脅えておりますことは、去る三月三十六日、成田空港の管制塔破壊を中心とする空港周辺で組織的、計画的な暴挙を行った暴力集団に対して、あたかも彼らが社会主義あるいは共産主義を目指す集団であるかのごとく発言し、考えている同僚議員の問題について、一言触れておきたいと考えます。 国会決議にあるように、彼らの行動は法治国家への挑戦であり、平和と民主主義の名において許しがたい暴挙であって、社会の進歩と変革には全く無縁の暴力破壊集団であることは別口であります。にもかかわらず、彼らに対してあのような発言を国会という公式の場であえて行うということは、彼らの暴挙の真の本質を覆い隠し、彼ら暴力集団の一掃をおくらせることになり、断じて許せない、きわめて不見識な発言であることを強く指摘いたしておきたいと思います。 〔小此木委員長代理退席、委員長着席〕 質問に入りたいと思います。 空港にとって決定的に重要なことは、安全性の確保でございます。私どもはかねてから、安全性の問題について万全を期すべきであると指摘もし、この問題について積み残しをしたまま開港すること自体に対して警告もし、また意見を述べてきたところでございます。今回にせ左翼暴力集団が空港を襲撃し、空港の心臓部とも言うべき管制塔への突入を許したということについて、当日一万四千人からの警備体制と言われておりましたのに、これは警備のミスである、こういう批判がいま集中しておりますけれども、こういった事態に対しまして、私は、このような事態を招いたことにどのように責任をお感じになっているのか、これは警察庁の方にお伺いをいたしたいと思います。
○武士説明員 二度とないように警備に万全を尽くすべく現在対策を進めております。
○小林(政)委員 成田空港施設の破壊問題というのは、今回の乱入事件以前にも頻繁にいろいろと行われていた。これは運輸省がら提出をされました資料を見ましても、昨年の五月、佐倉の電波灯台に火炎びんが投げ込まれて充電器や制御盤が焼かれるなどの被害を初め、さらに昨年八月六日には守谷で、十月二十三日には大子の電波灯台が破壊をされるなど、そしてこの大子の場合には二十リットル入りのポリ容器三個分のガソリンと灯油を機械に振りかけて、そうして時限装置をセットして放火するというきわめてひどいものでございますし、昨年の年末、十一月三十日には山田のレーダー施設、また暮れも迫った十二月二十一日には空港内の第二受信所のフェンスを切断するなど、開港を目前に控えて頻繁にこれらの事件が起こっていた。この問題に対して警察当局はどのような態度で臨み、どのような処置をとってこられたのか、この点についてお伺いをいたしたいと思います。
○武士説明員 たび重なるゲリラに対しまして、私どもとしても、そういう事案を未然に防止すべく対策を講じてまいっておりますが、関係機関におきましても、自主防衛体側について格段の努力をその後いたしてもらっております。また、私どもも遊撃警戒等、警戒措置に遺憾なきを期しつつ現在あるわけであります。
○小林(政)委員 逮捕者などは具体的に出しているのかどうなのか。また、これらの問題についてその後遺憾のないようにと言うけれども、具体的にはどうなっているのですか、お伺いをいたしたいと思います。
○武士説明員 過去、成田闘争に伴う不法事案につきましては、二千数百名を検挙いたしておるわけでありますが、最近のゲリラにつきましては現在ただいま捜査中であります。
○高橋(寿)政府委員 運輸省の所管の施設でございますので、私から警備体制を御説明申し上げます。 このような施設は、先生も御承知のように人里離れたところにあるものが多うございまして、夜間など過激派が襲撃しやすい場所にあるわけであります。そして、その場所の破壊あるいは機能の喪失等によりまして、かなり広い空域にわたりまして航空機航行の円滑が阻害されるということでございますので、私は、昨年の夏ごろからこういったものこそ危ないということを部内で指摘いたしまして、何遍も何遍も計画を練り直しました。 たとえば、フェンスを高くし、かつ二重にするとか、忍び返しをつける、あるいは警報装置をつける、さらにガードマンを増強する、窓ガラスはできるだけやめて鉄板にする等のことをいたしますと同時に、警察庁あるいは管区警察局、県警本部、地元警察署等に責任者が出向きまして、事細かな警備対策についてお打ち合わせをし、また警察のアドバイスを聞きましてなお防備体制を強化している、こういうことでございます。 これは成田関係だけではなくて、先ごろも大阪の城東地区でやられました。羽田関係のものもたくさんございます。そういうことで、私どもは、成田に限らずその他の重要施設につきましても十分防備をするように、いま部内を督励いたしております。
○小林(政)委員 私は、この問題に対してはやはり毅然とした態度で、厳しい態度で対処していかなければならないというふうに考えておりますけれども、しかし、先ほど来からもすでにお話も出ておりますけれども、五十二年の六月現在で三十三カ所に及ぶ出撃根拠地とも思われる団結小屋と称するものが、この空港周辺に散在をしているわけでございますけれども、公有地、とりわけ空港公団の公有地の中に二カ所そのような出撃根拠地があるということでございますけれども、こういった問題について公団は四十九年二月に、これに対して告訴を行ったというふうに言われております。警察は、この告訴を受けて一体どんな調査を具体的にされたのか。調査をされたということは先ほど言われましたけれども、具体的にどんな調査が行われたのか。この問題についてまずお伺いをいたしたいと思います。
○武士説明員 お答えいたします。 空港公団所有地の中にある二つの小屋の件でございますが、その一つは、いわゆる野戦病院と称されるものであります。これにつきましては、四十九年の二月十四日に県警の方へ公団の方から告訴がなされておるわけであります。彼らが建設いたしましたのは、その前の年のことでありますが、その後、元地主等の立ち会いによる土地の確認、公団からの反対同盟委員長、事務局長に対する土地明渡要求等の裏づけ捜査を推進し、なお継続して土地細部の確認、被疑者の特定等の捜査を続行しておるところであります。 それからもう一つは、第四インター朝倉団結小屋というものであります。これは四十八年の十二月のころ建てられたようでありますが、告訴を受理いたしましたのは、その明くる年の四十九年二月十四日でございます。これについても、地籍の細部確認、被疑者の特定等、現在捜査を進めておるというのが実情であります。被疑者の特定にはまだ至っていないというのが現状です。
○小林(政)委員 ともかく、五年間にもわたってこの問題が放置をされてきているということは、私はやはり問題だと思うのです。この点について、今後これをどうされようとしているのか、この点をまず伺いたいと思います。 それから、同じ出撃根拠地になっております民有地の中に散在をしております三十三カ所——これも含めて三十三カ所ということでございますけれども、この問題については、寝泊まりをしている者が約百六十名からいるというようなことでございますけれども、当然人が寝泊まりをするということになれば、これは具体的に電灯も引くだろうし、あるいはまたどのような事態になっているのか、その点も事実調査の内容について明らかにしてもらいたいと思います。
○武士説明員 三十数カ所のうち、公団用地に建てられているのはただいまお話あったわけですが、それについては捜査をしております。それ以外のところにつきましては、部落有地なり反対派の農民のところにあるわけですので、それ自身でその建物が不法であるということにはいかないわけであります。ただ、横堀要塞につきましては、先般来、航空法違反ということで鉄塔を落としておりますし、また本体とかコンクリートのかたまりのようなものについては差し押さえという形をとっております。それ以外の民有地にあるものについては、それを警察として撤去するということは権限上できないわけであります。 それから、公団有地についても、不動産侵奪罪の現行犯の場合ですと、その建てつつあるときに措置ができますけれども、事後になりますと刑事手続上撤去まではできない、そういうのが現状であります。ですから、撤去の問題について言うならば、三十数カ所の大部分というのは民有地にあるわけですから、それらがないようにするというためには、やはり新しい法律が必要ではないかというふうにいま考えております。民有地にある民間の家、小屋、そういうところに寝泊まりし、農民も住んでいる、そういう場所もあるわけですから、その個々についていずれにしても撤去ということは現行法上できない。また電話は二十カ所、電灯が三十カ所引かれているというふうに承知いたしております。
○小林(政)委員 先ほど公団の総裁は、公民館も含まれているというふうに受け取れるような御発言がちょっとございましたけれども、この実情はどうなっているのでしょうか。
○大塚参考人 詳細は私どももつかんでいないのでございますが、公民館を使っておりまして、部落でそれを使うときには学生はどこかへ行くというような状況があったようでございます。
○武士説明員 公民館使用は三カ所ございます。一つが南三里塚公民館、二つが朝倉公民館、三つが横堀公民館、この三カ所であります。
○小林(政)委員 この公民館というのは村の公民館ですか。そして、そこを暴力集団が占拠しているということですか。
○武士説明員 部落共有ということになって、部落から使わせてもらっているというふうに承知いたしております。
○小林(政)委員 公の建物までが、そういう部落共有というようなことで非常に使われている、あるいはまた電話が二十カ所、電灯が三十カ所、こういう事態が実際問題としてそのまま放置されてきている。ここを調査したとおっしゃるのですけれども、暴力集団の一般的に団結小屋と言われているところは、いままでの報道などを見ましても、武器製造とかあるいはまた貯蔵だとか補給基地になっている、このことが成田空港にとって安全性の問題では最もネックになっている、このように言われておりますけれども、この問題については、ほとんど手をつけずに今日まで放置をしてきたというように受けとめてよろしゅうございますか。
○武士説明員 彼らの拠点につきましては、これまでもたび重なる捜索をやり、火炎びん等もかなり押収しているわけであります。また、そういう小屋で火炎びんがつくられないように監視活動も続けておるわけでありますが、何せ広大なところに散在しております。夜間等、こちらの検問の場所をくぐり抜けて裏山から入るとか、非常にわれわれの目のとどかない分野で入り込むという個所もかなりあるわけであります。
○小林(政)委員 その問題は後ほどまた触れることにいたしまして、時間の関係がございますので、ちょっと先へ進みたいというふうに思います。 これも同じく警察庁にお伺いをいたしますけれども、昭和五十二年の四月十八日に、山武郡芝山町朝倉にある第四インターなど、いわゆる一般の団結小屋と称する、通称朝倉団結小屋の家宅捜索が行われているということが報道されておりましたけれども、これは事実間違いございませんか。
○武士説明員 五十二年四月十八日の芝山町朝倉第四インター朝倉団結小屋の件でございますが、団結小屋や極左暴力集団の拠点につきましては、成田闘争に関連した事件や内ゲバ事件等の捜査過程におきまして捜索を実施し、凶器の押収に努めております。 それで、五十二年中は二十一の事件で、団結小屋拠点など七十九カ所を凶器準備集合罪、公務執行妨害罪、火炎びんの使用等の処罰に関する法律違反等で捜索し、竹ざお、鉄パイプ、空きびん等の凶器を含む約四千二百点を押収しております。ことしは十二事件で、四十一カ所の捜索を実施し、火炎びん数十本を含む三千点を押収しておるわけであります。また、昨年の四月十八日には朝倉団結小屋を、凶器準備集合罪、公務執行妨害罪で捜索し、爆竹、発煙筒等百四十点を押収しております。これは昨年の四月十七日、一万人以上が参加して行われました空港反対デモの際に、第四インター集団が警察部隊に対し爆竹など多数を投てきした事案で捜索いたしたわけであります。この朝倉団結小屋については、先ほど来申しましたように、現在不動産侵奪罪で捜査も進めておる小屋であります。
○小林(政)委員 いまおっしゃった山武郡芝山町の朝倉にある第四インター、通称朝倉団結小屋というのは、結局爆竹だとかその他集合罪ということで捜査を行ったのだというふうに言われておりますけれども、これはすでに公団から告訴を受けていた不法占拠の場所に建っている建物ではありませんか。
○武士説明員 そのとおりであります。
○小林(政)委員 その結果は、捜査を行って、そして相当の凶器を押収したということだと思うのですけれども、こういうことも結局、行われたところがたまたま公団の告訴をされている土地でもあった、そちらの方については直ちに捜査に乗り出す、しかし、告訴をしているそういう問題については、不動滝侵奪罪でどうにも手がつけられないからということで放置していたのか、こういう点は一体どういうふうに理解したらよろしいのでしょう。一般の国民がわかるようにひとつ説明をしていただきたいと思います。
○武士説明員 捜索の方は、前の事件で裁判官から令状の発行を得て捜索をしたわけです。それから不動産侵奪罪の方については、事後捜査という形で現在捜査を進めておるわけでありますが、これは先生御存じと思いますけれども、不動産侵奪罪というのは、そこにいる人とそれをつくった人とはまた別のことになるわけです。ですから、不動産侵奪罪についてはなお捜査を続けているということで、別の事件で捜索をした中で、また不動産侵奪罪に役立つものはないのかということの捜索もできるわけであります。
○小林(政)委員 私は、これは非常に問題だと思いますよ。相当いろいろ爆竹だとか鉄材だとかそういうものを押収したその小屋というか、それは公団が告訴をしている建物であった、こういう問題を、片方は不動産侵奪罪だからそれはまたそれとして、相当数の凶器を押収したというこの問題については、これはまた別件なんだ、そんなことで、いま大きな問題になっている、いわゆるにせ左翼と言われている暴力集団の根拠地を本当につぶしていくということができるのでしょうか。 やはりこれは各委員会の中でも、それぞれいろいろな角度から、この問題については火炎びんの取り締まり法でもできるじゃないかとか、あるいは凶器準備集合罪で、最大限の活用によってこういうものは徹底的に抑えていくことができるのじゃないかとか、あるいはまた不動産侵奪罪、この問題で徹底的にやる気になって、一体だれが建てたのだというようなことまで追及してこの捜査を進めていくというようなことをやれば、これは専門家の皆さんよく知っていると思うのですけれども、現行法でいろいろなやり方があるのだろうと思うのです。 それが実際にはできないのだということで、こういう事実が明らかになりながら、長い間この問題については手も触れないで放置していた、こういうことでは、これは空港の安全という問題から考えても、ゆゆしい重大な問題だと言わざるを得ないと私は思いますけれども、こういった事実問題について、もっと強い姿勢で臨んでいくというようなことがなぜいままでやってこれなかったのか、押収したっきりで、それでもうそれは終わりということでそのままほってしまったのですか、どういうことになるのでしょうか。
○武士説明員 お説のとおり私どもも最大の努力をしておるわけで、そういうことでたび重なる捜索を裁判官の令状の発付を得た上でその都度やっておるわけであります。また不動産侵奪罪については、先ほど来由しておりますように、現行犯でやるというのが一番望ましいわけですから、その告訴の時期というのが、その建てているときに通報いただければ非常に有利になるわけです。最近、私ども公団と一生懸命にそういうことで共同してやっております。 ちなみに、ことしの三月ですけれども、第四インター日本支部関係者が空港公団用地にくいを打ち、コンクリートを流す等不法建築を始めましたので、その際警察官が出動して二人を不動産侵奪罪、公務執行妨害罪で検挙をしております。また三月四日から五日にかけまして、第四インター日本支部が朝倉団結小康近くに建てた便所が一部公団用地にかかっておりましたため、公団側が反対同盟の救助部長に撤去について警告いたしましたところ、五日の夜から六日の朝にかけて第四インターの関係者がみずから撤去したという事実もあるわけで、私ども本当に公団と一緒になってやっているわけであります。決して手を抜いているというようなことはありません。
○小林(政)委員 国民の目から見ますと、具体的にはこれはむしろやれないのではなくて、もうやらなかったのではないか、こういうようにしか映りません。事実いま私が例として御質問をいたしましたようなこういう事態がそのまま野放しで通るというようなことは、少なくとも良識を持っている国民にはそれはもう通用しない、こういう問題についてもっと警察が本当にやる気になって徹底的にやれば、何かそれを適用していくということでできるのじゃないか、こういうことがやはりもっと詰められて、今後現行法でも相当のことができるのじゃないか。私は素人ですから、その法律の専門的なことはともかくとしても、常識で考えたって、こんなことはあなた世間に通りませんよ。こういう問題について警察が本当にやる気になってやるというよりも、むしろやらなかったのじゃないかなというふうに、私自身にもそのように思われてなりません。この点だけ指摘をいたしておきたいというふうに思います。 それから、もう一点お伺いをいたしますけれども、最近、新しい団結小屋と称するものですか、こういったものが相当数できてきておるのであろうというふうに思いますけれども、私がいまここに持っておりますのは、問題の野戦病院の近くに、最近、山武郡芝山町の朝倉字山王台四百六十の三というところに、新たにこのような出撃の根拠地と思われるものができたというふうに言われておりますけれども、この問題について公団の方からひとつ御説明を願いたいと思います。
○大塚参考人 御指摘のように、芝山町の朝倉山王台四百六十の四番地の公団所有地に不法建築物が建造されているという情報がございましたので、それを確認いたしまして、三月三十四日に現地において境界の確認を行ったのでございますが、これは前記地番の土地と隣接をします建設省所管の国有財産の土地、いわゆる赤道と言われている道路にまたがっておりまして、そこにプレハブを三棟構築中であるということがわかったわけでございます。公団は即時に現地で警告を行いました。そして警備当局と打ち合わせをいたしまして、翌二十五日の午前九時から撤去という方針を定めまして、千葉県の土木部に同時に撤去を実施するように申し入れを行ったのでありますが、二十五日の午前八時三十分ごろに県の最終判断としまして、県としてはまだ警告をしていないから、まず警告を実施して、その後に時間を相当置いて撤去を実施したいという連絡がございまして、結局、同時に行うことができないということで、県の出動を待たざるを得ないということになったわけでございますが、その後現在に至っておるというような状況でございます。
○武士説明員 ただいまの総裁の答弁に関連してお答えいたします。 警察といたしましても、県当局にその措置を促しておるところでありまして、警察はいつでも出動できるだけの体制はとります。
○小林(政)委員 最後に、大臣にお伺いをいたしたいと思います。 いまお聞きのような事態の中で、とりわけ最後の新しくできました通称団結小屋と言われておりますものは、これは公団の敷地だけではなくして、国の、県のですか、公有地とまたがっているということで、こういうことについては告訴はまだしていないというような、これから警察もやるのだ、こういうようなお話でございますけれども、大臣、こういった問題は、国の空港の安全性という点から、やはりやれるところからどんどんやっていく、こういうことが非常に重要じゃないだろうか。いまもうできてしまって、そして、いまならできるけれども、もう先へ行けば、また不動産侵奪罪だとか何だとかというようなことになってできないということにもなりかねないと思いますので、この問題についても、大臣、直ちに国の責任で解決を図っていくというようなことができるかどうか、決意のほども含めてお伺いをいたしたいと思います。
○福永国務大臣 私も、その種のことにつきましては、法律的には必ずしも専門家ではございません。おおむね、いろいろ伺っておって、じれったい話だなというように私、実は感じておる次第でございます。小林先生先ほどから御指摘等の点につきましては、政府はいかに処置するかということを、まあ警察はいろいろ一生懸命に苦労してくれているので、私はそれに文句を言える筋合いではございませんが、どうもそこから先の言葉がむずかしいのでございますけれども、本当に安全を確保して開港するということにつきましては、なお考えさせられるところもあるわけでございまして、いずれにしても、そういう目的達成のために決してむちゃはやってはいけないので、なるほどということをやらなければいけないのでございますが、どうもそのなるほどということが余りのろのろやっておったのでは、効果もないというような気がしないでもございません、警察の措置がということじゃございませんけれども。いろいろお話の点等も念頭に置いてよくこれからも、今後に対処する道を考えていきたい、そういうように存じます。
○小林(政)委員 時間でございますので終わります。
○増岡委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後五時十三分散会