社会労働委員会 第9号
- 発言数
- 35 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1977/11/25
会議録
○委員長(上田哲君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。 まず、特定不況業種離職者臨時措置法案を議題といたします。本案に対する質疑は昨日すでに終局いたしております。 本案に対し、浜本君から委員長の手元に、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党、日本共産党、民社党、第二院クラブの共同提案による修正案が提出されております。修正案の内容はお手元に配付のとおりであります。 この際、本修正案を議題といたします。 まず、浜本君から修正案の趣旨説明を願います。
○浜本万三君 ただいま議題となりました特定不況業種離職者臨時措置法案に対する修正案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 修正の要旨は、第一に、最近の円高等、雇用をめぐる情勢はますます厳しくなり、本法律案の早期施行が重要な課題となっている状況にかんがみ、本法律案の施行日を本年十二月一日とすることであります。 第二に、本法律案の施行日を本年十二月一日とすること等に伴い、再就職援助等に関する計画の作成時期等につきまして、所要の整備を行うことであります。 以上でございます。
○委員長(上田哲君) 本修正案について御質疑のある方は御発言願います。——別に御発言もないようですから、これより原案並びに修正案について討論に入ります。御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。——別に御意見もないようでありますから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上田哲君) 御異議ないと認めます。 それでは、これより特定不況業種離職者臨時措置法案について採決に入ります。 まず、浜本君提出の修正案を問題に供します。浜本君提出の修正案に賛成の方の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○委員長(上田哲君) 全会一致と認めます。よって、浜本君提出の修正案は可決されました。 次に、ただいま可決されました修正部分を除く原案全部を問題に供します。修正部分を除いた原案に賛成の方の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○委員長(上田哲君) 全会一致と認めます。よって、修正部分を除いた原案は可決されました。 以上の結果、本案は全会一致をもって修正議決すべきものと決定いたしました。 この際、小平君から発言を求められておりますので、これを許します。小平君。
○小平芳平君 私はただいま可決されました特定不況業種離職者臨時措置法案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党、日本共産党、民社党、第二院クラブ共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 特定不況業種離職者臨時措置法案に対する 附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項につ いて特段の配慮をすべきである。 一、長期にわたる深刻な雇用失業情勢の下にお いて、特定不況業種離職者等の再就職の促進 及び生活の安定に万全を期するため、特定不 況業種の指定に当たつては、立法の趣旨を十 分に生かし、経済の実情に即応して弾力的に 行うこと。 二、就職促進手当、訓練手当等の給付金の増額 について、来年度予算の実施を期し、一層努 力すること。 三、中小零細企業からの離職者についてもこの 法の特別措置の適用から漏れることのないよ う行政指導に努めること。 四、再就職援助等の計画の認定等に当たつて は、労働者の就労状況及び企業経営の実情を 勘案し、弾力的に対処すること。 五、本法の円滑かつ実効ある運営を図るため、 定員増を含め、行政の実施体制を充実強化す ること。 右決議する。 以上でございます。
○委員長(上田哲君) ただいま小平君から提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。 本附帯決議案に賛成の方の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○委員長(上田哲君) 全会一致と認めます。よって、小平君提出の附帯決議案は全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。 ただいまの決議に対し、石田労働大臣より発言を求められておりますので、この際、これを許します。石田労働大臣。
○国務大臣(石田博英君) ただいま御決議されました特定不況業種離職者臨時措置法案に対する附帯決議につきましては、政府としては、その趣旨を尊重いたしまして、これが実現に努力してまいる所存でございます。
○委員長(上田哲君) なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上田哲君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 これにて暫時休憩いたします。 午後一時二十九分休憩 —————・————— 午後六時二十九分開会
○委員長(上田哲君) ただいまから社会労働委員会を再開いたします。 健康保険法及び船員保険法の一部を改正する法律案を議題といたします。 これより質疑を行います。質疑のある方は順次御発言願います。
○広田幸一君 私は、先般、腎臓病のことについて質問をしたんですけれども、当時、時間が少しなくて、内容がまだ不十分で、確認をしておきたいと思いますことがございますので、若干まずその問題について質問をいたします。 私が当時質問をしましたのは、最近この腎臓病の移植制度がことしの六月から行われておるわけでありますけれども、移植をした場合の医療費、これをだれが払うかという問題について、先般質問したんですけれども、当時、明確な答弁がなかった。まあ、そういう意味で私はその点をここで確認をしておきたいと思うんでありますが、まず先に、厚生省の方として、ことし六月から始まった腎臓移植の登録数が現在どの程度あるかということと、移植を希望する患者の数がどのくらいあるかということをまずお聞きしたいと思います。
○政府委員(佐分利輝彦君) まず第一の御質問の、腎臓を提供する方の登録数でございますが、東京にございます中央の腎移植普及会にすでに登録されておりますものは約千二百程度になっております。そのほか、たとえば北海道では、北海道でそのような団体をつくりまして登録をいたしておりますが、現在聞いておりますところでは、すでに二百名というように聞いております。また、愛知県が中心になりまして、その近辺の県と共同して登録などの事務を進めておりますけれども、この数字はまだつかんでおりません。 ところで、腎移植を必要とする患者さんの数はどうかという第二の御質問でございますが、これはなかなかむずかしい、医学的にもなかなかむずかしい問題でございます。ただ、従来一般的に言われておりましたのは、人工透析をしている方々のうち、三割程度が移植を必要とするように近い将来あるいは少し先になってなるんじゃないかと言われております。現在、人工透析を受けていらっしゃる患者さんは約八千五百名でございますので、そのおおむね三割程度がこれからの問題になるのじゃないかと考えております。
○広田幸一君 いまの局長の答弁で、現在、人工透析をしておるのは八千名ですか。
○政府委員(佐分利輝彦君) 八千五百名。
○広田幸一君 八千五百。そんな数じゃないでしょう。先般の答弁でも一万——大方二万くらいあるんじゃないですか。
○政府委員(佐分利輝彦君) ただいまの数は訂正さしていただきます。現在、約一万五千でございまして、一方透析機器が九千二百ございますから、その処理能力が二万五千ということでございます。
○広田幸一君 いまの局長の説明によりますと、現在、人工透析をしておる者が一万五千名ですから、約それの三〇%が移植を希望しておるということになると、四千五百人ですね。ですから、先般の説明によりますと、いままで大体その移植をしたのが七百名、そういう説明であったわけですね。ですから、この数字から見ますと、かなりの希望者があると、こういうことが言えると思うんです。しかも、ことしからそういう登録制をつくったわけですから、いま局長の答弁によりますと、北海道、愛知県等を寄せますとかなりの数になる。とすれば、これからはかなりの数の人たちが移植されるということになるわけですね。そこで、先ほど私が申し上げましたように、二百万から三百万程度の移植のための医療費がかかると、こういうふうに言われておるわけでありますが、従来は病院等がいろんな病名に変えて、それを負担をしておったわけでありますが、今度はそういうふうにはならぬわけです。——いや、なるかならぬか、そういうことは聞かなきゃならぬわけですけれども、これから個人が移植をする場合に、従来のように病院等が全部見てくれるかどうか、その問題をまずお聞きしておきます。
○委員長(上田哲君) 速記とめて。 〔速記中止〕
○委員長(上田哲君) 速記起こして。
○政府委員(佐分利輝彦君) これまで腎移植はまだ研究段階でございましたので、各大学が研究費などを用いまして移植をしていたものも少なくないと存じます。また、一部ではやはりその費用を移植を受けた患者さんから支払ってもらうというところもあったかと存じます。その辺の詳しい実態はつまびらかでございませんけれども、従来はやはり研究用ということで研究費をもってやられていたものが多いのではないかと考えております。
○広田幸一君 局長は私の質問に答弁してない。私はこれから移植する数というものは、従来よりも登録制ができたわけですからかなり伸びるだろうと。ですから、従来はいま局長がおっしゃったように、研究費とかそういうもので充てておったけれども、将来はなかなかそこにも限度があるんではないかということを私は心配するわけです。ですから、将来はどうなるのか、将来も全部そういった研究費で賄うと、こういうことなればそれでいいわけです。そこのところをはっきりしてもらいたい。
○政府委員(八木哲夫君) いま、国民皆保険でございます。したがいまして、必要な医療というのは保険の中で見るというのがたてまえなわけでございます。ただ、腎移植につきましては、やはり医学的な問題でございますし、最近、先生から御指摘ございましたように、いろんな意味で患者の生存率とか、あるいは腎移植しました場合の生着率というものも非常に高まっているというようなことから、むしろ将来は保険で見るという方向を検討すべきであるというようなことで、技術的な安全性の問題、医学的な内容の問題につきまして、学会でいま御検討いただいておる。したがいまして、学会で結論が得られまして、保険で見られるということになりますれば、保険の内容になるということでございますので、現在は医務局長から御答弁申し上げましたように、研究というような形でやっておりますけれども、医学的な面で専門学会の方の御意見が出ますれば、これは保険の中で見られるということになろうかと思います。
○広田幸一君 そうしますと、結局、従来どおり研究費等で充てると、こういうふうに確認をしていいわけですね。 それからもう一つは、希望者がすでに五千人ぐらいおるわけですし、それから登録が千何ぼあるわけですから、かなりの数になるだろうというふうに考えるわけです。繰り返すようでありますけれども、早く保険の対象にしなければならないというふうに思うわけです。 そこで、私の聞いておるのでは、学会等でかなり研究がされて、そして長生きをする、そういう統計もはっきり出ておって、効果が上がっておると。そこで医師会等、学会等では早くこれを保険の対象にしなければならない、すべきであると、そういうものが、案が、考え方が出ておるやに聞いておるわけでありますが、大体いつごろをめどにして保険の対象になるのか、その点をお聞かせいただきたいと思います。
○政府委員(八木哲夫君) 私どもの方も学会で御検討いただいておるということでございますので、できるだけ早い機会に結論を出していただいて保険に取り入れたいというふうに考えている次第でございます。
○広田幸一君 いずれにしましても、私はこの研究費等で充てるというのにも限界があると思いますし、私の資料によりますと、すでに厚生省の方からも、もう保険の対象にすべきであると、こういうふうなものも現実に出ておるわけですから、早くこれは保険の対象にするようにしてもらいたい。そうしないと、この研究費等で出すと言っても、やはりその移植を受ける患者としては、やはり金がどこから出るだろうということが非常に心配になると思うんです。ですから、そういう意味でこれは急いでいただくことを特に要望しておきます。 なお、関連をしまして、人工透析の医療費の問題でありますが、かなり人工透析に使う費用が高いわけですね、人によっては年間千二百万、少なくとも八百万、九百万の医療費がかかっておるということでありますが、これが全部保険の対象になっておるわけですから、相当な数になると思うのでありますが、よく医療費が非常にかさむという話の中で、人工透析に要する費用が非常に高くついておる、こういう話をよく聞くわけでありますが、大体どのくらい、全体の医療費の中で人工透析に費用がかかっておるか。
○政府委員(八木哲夫君) はっきりした数字はわかりませんけれども、総医療費の中の一%ぐらいに当たるんではないかなというようなところでございます。
○広田幸一君 それは全医療費の一%というのは、それは国保、政管等に分けて言うとどうなりますか。
○政府委員(八木哲夫君) 総医療費ということでございますので、政管、国保それぞれがその一%程度になるんではないかということでございます。
○広田幸一君 実は、私が特に問題として質問をしたいと思いますのは、ここに十月二十六日の読売新聞の記事があるのですが、「ムダ遣いの構図」というので書いてあるわけですが、いまお話がありましたように、全国で約一万五千人の透析患者が使うところの透析の費用が、医療費というものが全体の一%になっておるわけです。よく大臣も先般の本会議での答弁の中で、人工透析に使う費用がずいぶんかかるというようなことをおっしゃった。また、そういうことをおっしゃっておる記事を私は見た記憶があるのでありますけれども、非常に人工透析に金がかかっておる。ところが、これを中身を分析をしてみますと、かなり医療機関が収益を上げておる、こういうふうな記事がここに出ておるわけです。私もいろいろ調査してみましたが、最近の医師の所得が非常に高位である、高い、こういうことを聞いておりますが、その中でも、人工透析を持った施設の病院は、億以上の所得を占めておるのは、人工透析をやっておる病院がほとんどである、こういうふうなことも言われておるようなことでありますし、この記事によりますと、患者を入院させるために、わざわざ報酬を出して「患者狩り」をやっておる、こういうふうなことも言われておるわけでありますが、私はこの内容を一々読む時間もございませんが、私の調べたところでもかなりの収益を上げておる。内容も少し検討してみればかなりむだがあるのではないか、こういうふうに思うわけですが、厚生省としては人工透析になぜこんなに全医療費の、一万五千名の患者が一%という、多額な費用になっておるのかどうか、ここらの分析をどうされておるか、お聞きしたいと思います。
○政府委員(八木哲夫君) 確かに、先生御指摘のように、人工透析の場合にはかなり高額な費用がかかるわけでございます。そういう意味におきまして、人工透析の点数表の設定等につきましても、実態を十分調査いたしまして、次期診療報酬の改定の際等には十分検討さしていただきたいというふうに考えております。
○委員長(上田哲君) 委員各位に、途中でありますけれどもお諮りを申し上げます。 ただいま入りました連絡では、午後六時四十五分前後から各会派の会長会談が催されるための、各会派国対委員長会談が招集されるそうであります。委員長はその情報を念のため確認いたしましたが、その事実を確知いたしましたので、ただいま本委員会で審議中の法案は、この国対委員長会談並びにその後の開かれ得る各派会長会談に持ち込まれるというふうに考えます。したがって、各会派のそれぞれのお立場が一致せざる部分もあろうかと思いますので、とりあえず今後の方針確定するまで休憩をとることが至当かと思量いたしますが、いかがでございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上田哲君) それでは、そのようにはからせていただきます。 暫時休憩いたします。 午後六時四十六分休憩 〔休憩後開会に至らなかった〕 —————・—————