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82回国会衆議院1977/11/22

災害対策特別委員会災害対策の基本問題に関する小委員会 第3号

発言数
5
登壇者
2
会派数
1
開催日
1977/11/22

会議録

今井勇自由民主党

○今井小委員長 これより災害対策の基本問題に関する小委員会を開会いたします。  災害対策の基本問題に関する件について調査を進めます。  本小委員会は去る十月十三日に設置され、以来今日まで、個人災害対策、大地震の予知と震災対策、活動火山周辺地域における災害対策、以上の各事項について鋭意検討を続けてまいったのでありますが、本日は、活動火山周辺地域における災害対策について、さきに専門に検討される方として小委員長において指名いたしました有馬元治君から報告を聴取することといたします。

有馬元治自由民主党

○有馬小委員 ただいまの小委員長の御発言にもありましたとおり、活動火山周辺地域における災害対策につきまして、私が調査検討を行うよう指名をされたのでありますが、その結果がまとまりましたので、御報告申し上げたいと存じます。  小委員各位すでに御承知のとおり、桜島の継続的な噴火による異常な降灰は農業関係への被害にとどまらず住民の日常生活にも深刻な影響を与えており、また阿蘇山の爆発によってもその周辺に被害を与えております。  特に本年八月七日には有珠山が突然噴火し、とりわけ洞爺湖周辺は激しい降れきや降灰によって農地、農作物、森林等甚大な被害をこうむったのであります。これら火山活動地域の地方公共団体の財政負担や住民の御労苦、経済的負担はきわめて多大なものでありまして、平常の財政力や経済力をもって処理できる限界をはるかに超えているものであります。このような深刻な実情から、現在国が行っている措置は必ずしも十分でないのでありまして、これらを根本的に見直し、再検討を加え、一層充実していく必要が生じてまいりました。  そこで当小委員会におきましては、まず、これら地域の被害の実態や国の施策に対する要望を聞く必要を認めまして、代表の方にお越しいただき、忌憚のない意見を伺いました。  その際寄せられた要望事項を中心にいたしまして、政府から、現在講じている措置や今後の対応の仕方を聴取しつつ、対処する最善の方策について種々検討を重ねてまいりました。  その結果、次の諸点について早急に対策を講ずる必要があるとの結論に達しました。  すなわち、その第一は噴火の災害としての位置づけの明確化と観測体制の強化であります。  現行の災害対策基本法におきましては災害としての定義に噴火が明記されておらず、その他の異常な自然現象の一つとして位置づけられているのでありますが、被害の実態から、災害対策の基本とされます法律に噴火を明記し、災害として明確に位置づける必要があります。また、火山活動の研究観測体制を一層強化するために、たとえば市町村、学校等の協力を得て、観測地点の増加あるいは設備の拡充等を推進するとともに、観測情報等を地域の防災対策に生かすための防災体制の整備を図る必要があります。  その第二は、現行のいわゆる活動火山法の見直しであります。  私から申し上げるまでもございませんが、いわゆる活動火山法は昭和四十八年に議員立法により制定され、以来、同法により活動火山周辺地域の住民等の身体の安全並びに農林漁業の経営の安定を図るため、避難施設及び防災営農施設が整備されてまいりました。同法の果たした役割りを高く評価するものであります。しかしながら、火山の活動に伴うおびただしい降灰は住民の生活や産業の安定に不安を与えております。このような実情に即応して、降灰対策事業を同法の対象とし、強力に推進していく必要があると存じます。また、現在行われている避難施設緊急整備事業及び防災営農施設整備事業の充実や促進、指定地域の拡大等についても実情に即した対策を講じていく必要があります。  その第三は降灰に対する多角的対応策の推進であります。  このことはただいま申し上げました、いわゆる活動火山法の見直しとも関連するものもあるわけでありますが、降灰はきわめて扱いにくいものでありまして、その除去、排除、防除には大変な労力と費用が伴うものであります。  これらに要する費用に対し、財政上、金融上の措置を検討し、対応する必要があると思います。  以上申し上げました事項につきましては、さきに活動火山の噴火による被害対策について検討すべき事項として小委員懇談会に提出いたしましたが、その際、これを要約して委員会の決議にしたいとの結論を得ましたので、小委員長と協議の上、その試案を作成し、お手元に配付してございます。  案文の朗読は省略させていただきますが、この試案に盛り込まれた内容は立法措置の必要なものもございますし、予算措置等の必要なものもございます。  このうち立法措置が必要なものにつきましては、今国会で処理することが困難でございますので、次の通常国会に譲ることといたしますが、予算措置等の必要なものは予算編成が間近に迫っておりますので、それぞれの事項について来年度予算に反映されるよう政府に対し強く要望しておきたいと存じます。  また、試案からは国立公園内の降灰を国立公園清掃活動費補助事業の対象とすること、農林水産物に係る降灰対策試験研究費に対する助成を強化すること及び減価償却資産につき税法上の特例措置を講ずることの各事項が除かれておりますが、これらの点につきましても、現行制度を活用して地元の要望にこたえるよう要請しておきたいと存じます。  最後にこの試案につきまして、委員会において決議されるよう御提案申し上げるとともに、その扱いは小委員長に一任することとして、活動火山周辺地域における災害対策についての私の報告を終わることといたします。(拍手)     —————————————

今井勇自由民主党

○今井小委員長 お諮りいたします。  ただいまの有馬小委員の御提案を了承することとし、活動火山の噴火による被害対策の強化に関する件を委員会において決議すべき事項として委員会に報告いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

今井勇自由民主党

○今井小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、本件の委員会に対する報告等につきましては、小委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

今井勇自由民主党

○今井小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午前十時十分散会

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