決算委員会 第10号
- 発言数
- 24 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1977/11/25
会議録
○芳賀委員長 これより会議を開きます。 この際、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。 すなわち、決算の適正を期するため 一、昭和五十年度一般会計歳入歳出決算 昭和五十年度特別会計歳入歳出決算 昭和五十年度国税収納金整理資金受払計算書 昭和五十年度政府関係機関決算書 二、昭和五十年度国有財産増減及び現在額総計算書 三、昭和五十年度国有財産無償貸付状況総計算書 四、歳入歳出の実況に関する件 五、国有財産の増減及び現況に関する件 六、政府関係機関の経理に関する件 七、国が資本金を出資している法人の会計に関する件 八、国または公社が直接または間接に補助金、奨励金、助成金等を交付しまたは貸付金、損失補償等の財政援助を与えているものの会計に関する件以上八件について、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○芳賀委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。 閉会中審査案件が本委員会に付託され、審査または調査のため現地に委員を派遣する必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請を行うこととし、派遣委員、派遣期間、派遣地及びその手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○芳賀委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 この際、暫時休憩いたします。 午前十時三十九分休憩 ————◇————— 午前十一時二分開議
○芳賀委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 歳入、歳出の実況に関する件について調査を行います。 この際、会計実地検査に際しての受検省庁の接待問題等に関し、会計検査院当局の綱紀の粛正及び今後の改善措置並びに現在まで判明した本問題の調査結果等について、会計検査院長に説明を求めます。佐藤会計検査院長。
○佐藤会計検査院長 本院の会計実地検査に関する接待問題につきましては、先般、特にお許しを得て綱紀の粛正に関する所信を表明させていただきましたが、本院の今後とるべき対策につきましては、現在鋭意検討を進めているところであります。本日、その内容を説明するようにとのお言葉でございますので、検討しております問題にっき、若干見解を述べさせていただきます。 まず、国会方面等から御指摘のありました建設省及び防衛施設庁関係の検査個所につきましては、この際、何をおいてもその実態について再確認する必要があろうかと思います。 すなわち、これら検査個所の会計経理につきましては、本院に対する接待関係経費の実態のみならず、事業執行の当否についても再検討して検査結果の確認を行う所存でありまして、その検査結果につきましては何らかの形で報告する所存であります。 なお、今回の問題に限らず、すべてについて点検せよとのお言葉もあろうかと存じますが、諸般の事情により調査が難航しているというのが実情でございます。 次は、検査体制の確立の問題であります。 検査に携わる職員は、この非常の事態に直面いたしましてすべて反省しておりますが、この際、心機一転、再出発の意味もあり、人事の大幅な異動を含む機構改革について検討中であります。 現在、検査を効率的に執行するため、機構の再編成について本年度当初から検討がされてまいっておりますが、今回の事態の教訓を加味いたしまして、なお検討を重ね、早急に実施したい考えでございます。 また、所信表明の際に触れました関係職員の問題でありますが、この問題は検査体制の現状から生じたものでもあるという認識に立ちまして、この際、責任はこれまでの指揮監督が十分でなかったことにもあるということを深く反省いたしまして、慎重に検討を加え、処置いたしたいと考えております。 それから昨日の理事会でお話もございましたが、調査官制度につきまして、その位置づけその他についても御趣旨を体して真剣に検討してまいりたい、こんなふうに考えております。 しかして、ただいま昭和五十一年度決算検査報告を鋭意審議中であり、これを十二月上旬に内閣に送付する運びでございますが、これにつきましては、国会及び国民の皆様の信頼に十分こたえられるよう格段の努力を傾注する所存でございます。 以上述べましたほか、これから検討すべき問題も多々あろうかと存じますが、現時点における対応策について、いささか述べさせていただいた次第でございます。どうもありがとうございました。
○芳賀委員長 この際、委員長から会計検査院長にお尋ねしますが、まず第一点は、すでに判明いたしました建設省関係、防衛庁及び防衛施設庁関係のいわゆる過剰接待といわれる問題の内容等については、政府側においても逐次調査に取りかかるというふうに承知しておるわけでございますが、接待を受けた側、当然厳正な検査を執行すべき側においてかかる事態が生じたわけでございますので、この世間にすでに流布されておるような点、あるいはまた政府当局において是認した問題等については、検査院当局においても積極的に、まず順序としてその分に対する確認、調査を進めておると思いますが、判明した分についての報告を得たいと思います。佐藤会計検査院長。
○佐藤会計検査院長 新聞等に報道せられたものについて、いま鋭意確認を急いでおります。前から御説明しておりますように、私どもの証拠書類だけではその実態がわからない、要するに決議書その他を見ないとよくわかりません。またその決議書の内容もよく検討してみないとわからないというような状態でございますので、建設省それから防衛施設庁と密接な協力、連携を保ちつつ、実態究明にいま取り組んでおるところでございます。確定した段階で御報告申し上げたいと存じております。
○芳賀委員長 さらにお尋ねしますが、私の指摘しましたのは、すでに判明した分についての調査というものを検査院当局において果たして調査に取りかかっておるかどうかということも、まだわれわれとしては確認できませんので、その点はいかがですか。
○佐藤会計検査院長 先ほども申し上げましたように、非常に技術上、私の方だけではできませんものですから、建設省と連絡をとりつつ、正確なところを調べておる段階でございます。
○芳賀委員長 次にお尋ねしたいのは、現在当決算委員会においては、昭和五十年度の決算についての審査を精力的に進めておるわけでございますが、たまたま今回表面化した建設省、防衛庁関係等については、まだ委員会としての審査に入っておりませんので、この際決算委員会が建設省並びに防衛庁関係の決算審査を行う前に、問題が生じましたたとえば建設省関係の中部地建あるいは防衛施設庁関係の北富士演習場周辺の問題等についての決算については、再度、確認検査あるいは再検査の趣旨で検査院当局においては積極的な検査を行うべきであると思いますが、この点については検査院当局としていかように判断されておりますか。
○鎌田会計検査院説明員 ただいま御指摘の点でございますが、中部地建関係の無人潜函掘削機の売り払いがことしの十月十五日にございましたが、このいきさつを含めまして直ちに検査に取りかかりたいところでございますけれども、現在五十一年度決算検査報告の審議中でございますので、これが終了いたしましたらなるべく早い時期に係員を派遣いたしましてその実態を究明したい、こういうふうに考えております。 また、防衛庁関係でございますが、特に横浜調達局の管内で接待問題が出ておりますが、この点につきましても現在の段階、つまり検査報告の審議が終わり次第、国会に提出いたしました次第、なるべく早い時期に再検査と申しますか、再確認と申しますか、そういうことを実施いたしたい、事務総局といたしましてはさよう考えております。
○芳賀委員長 次にお尋ねしたいのは、昭和五十一年度の決算につきましては、会計検査院としては憲法九十条の規定に基づく独立の機関といたしまして、内閣が五十一年度の決算報告を十一月末までに会計検査院に提示いたしまして、これに対して会計検査院は、会計検査院法等に基づいて厳正な検査を行って、来る十二月に予定される通常国会に政府から決算報告とあわせて会計検査院の検査報告が一括して国会に提出されることになっておるわけでございますが、今日のような政府の予算執行の状況、あるいはこれに対する会計検査院当局の検査執行の状態等を見まするときに、国会の中において決算案件を審議する責任ある当決算委員会としては、単に政府並びに検査院から提出された決算並びに検査報告をそのままの状態で受理して審議に入るということはなかなかできがたい点もございます。この点については、後刻内閣からの御意見を求めるわけでございますが、まず、会計検査院におかれまして五十一年度の会計検査報告提出前に、政府から出された各省庁の決算報告の内容についても改めて精査をして確信のある会計検査報告を提出さるべきと思いますが、この点に対する準備体制並びに会計検査院長としての所信のほどを明らかにしていただきたいと思います。
○佐藤会計検査院長 憲法上通常例会前に提出するように義務づけられております検査報告でございますので、これはぜひ予定どおり出したいと存じますが、それに対しましていま委員長のおっしゃるように疑問を持たれるということに対しては、これはもうこのような状態ではごもっともな御質問でございます。 私どもといたしましては、憲法上の義務を遂行すると同時に、五十一年度の検査報告に落ち度のないように現在いろいろ審議中でございます。御存じのことでもあろうかと思いますが、審議の過程においてこれは不当事項にするほどのものじゃないといって事務総局の方で落としていく段階があるわけです。そういった問題につきましても、本当に落としていいものかどうか、不当としてあくまでも国会に出すべき問題であるかどうか、そういう点をもう一回慎重に検討させていただいて、検査報告を予定どおり、あるいはちょっとおくれるかもしれませんが、報告を提出させていただきたい、こういうふうに考えております。
○芳賀委員長 次に、ただいま問題となっております接待問題等を初め公務員の綱紀粛正、予算の適正な執行並びに今回発生いたしました決算の状況に対する検査院の検査をめぐる受検庁側の不祥な事態等に対する調査の執行等について、これに対する内閣の方針並びにその所信について、本日は遺憾ながら総理大臣の出席が得られませんので、かわって内閣官房長官から表明を願います。園田内閣官房長官。
○園田国務大臣 官庁綱紀の厳正な保持については、従来からも官房長官通達等によって注意を喚起し、閣議のあるたびにこのようなことがないように総理から注意があったところでありますが、内外重大な難問が山積をし、こういう時期にこのような事件が発生したことはまことに遺憾でございます。 公務員は、本来一人一人が全体の奉仕者としての責務を深く自覚し、業務の遂行に当たり、国民の信託にこたえるべきものでありますが、政府としては、いやしくも公務について国民の不信を招くことのないよう今後ともあらゆる機会を通じさらに官庁綱紀の粛正について一層の努力を尽くしてまいります。 政府としては、行政管理庁がそれぞれ関係各省庁の予算の執行または適正なる予算の使途等について、いやしくも間違いがないように監査をやっているところでありますが、今回の問題についても、管理庁もとより内閣自体としても、それぞれ今回問題のあった省庁だけではなくて、各省庁にわたって詳細に点検をし、今後そのようなことがないように十分したいと考えております。 なお、先般来からの決算委員会を代表する委員長の御注意は、一言一句残らず総理に伝達いたします。
○芳賀委員長 この際、委員長から官房長官に若干お尋ねいたしますが、まず第一は、政府におかれまして、閣議決定を通じて今回の不祥事態についてどのような方針で現地の調査、並びに今後また続々と問題が発生されることも憂慮されますので、各省庁において予算執行の結果としての決算の状態について、統一的に内閣の責任として調査を進め、判明した結果については当然綱紀粛正の立場から処断をすべきものは処断をする、あるいはまた予算の不要な支出等と認められるものについては、政府自身が、会計検査院の指摘を待つまでもなく、これを是正すべき事柄と考えますが、その点について政府としてどのように具体的な方針を決定されて、これを各省庁を通じて厳密に示達されましたか、その点についてお尋ねいたします。
○園田国務大臣 この事件が起こりますと同時に、総理からは、各関係省庁の閣僚に、みずから自分の所管する事項についてそのような問題についてよく調査をし報告をせよ、こういうことで、なお内閣としては行政管理庁という政府部内の監査をやる役所もございますから、この方についても命じてあるわけであります。本日の閣議においても、総理みずから発言をして、このような事件はまことに遺憾であるから、各閣僚は十分自粛、このようなことがないようにしてもらいたい、同時に内閣みずから行政管理庁の監査以外にも各省庁の調査をしよう、こういうことを注意をしております。このような調査並びに報告を統括的に検討して、さらに今後このようなことがないように、注意するものについては十分今後とも検討したいと考えております。
○芳賀委員長 次にお尋ねいたしたいのは、ただいまの官房長官の御発言中に、内閣においては行政管理庁を通じて政府の予算の執行状態あるいはまた各省庁における行政官としての忠実な行政執行態度について厳密な監査を行うというような御発言でありましたが、実は前回当委員会において行政管理庁所管の決算審査を行いました際に、委員長並びに委員各位からこの件に対して質疑を行ったわけでございますが、その際、西村行政管理庁長官としては、行管庁においてかかる問題を検査、審査する権能はない、これは所管外であるが、しかし閣僚の一員として、国務大臣の一員として、総理大臣に対してこの点を進言をして、速やかに内閣として責任のある対処をいたしますという、こういう発言があったわけでございますが、ただいまの官房長官の御発言とこれを対照をいたしました際に、いささか内部不統一の感を受けるわけでございますが、この点については、各省庁国務大臣間における責任の所在をこの際明確にしておいていただきたいと思いますが、いかがですか。
○園田国務大臣 私の説明が悪かったわけでございますが、意見の食い違いはございません。きょうの総理の発言に対しても、行政管理庁長官は発言を求めて、行政管理庁としては機構あるいは各省庁の執務状況あるいはそういう予算の使い方、こういうことについて定期的な監査をするという使命を持っておるが、特定の事件の監査をするというわけにはまいらぬ、したがって十分留意をして今後このような監査をやる、今度の問題については内閣でやる、こういうことで、内閣の総務局でこれをやることにした次第でございまして、その点ははっきりいたしておるわけでございます。
○芳賀委員長 次にお尋ねしたい点は、政府においても各省庁ごとに厳正な内部的な監査等を行うということでございますが、その際、政府の予算執行の責任から見てこれは不当な支出である、承認することのできがたい支出であるというようなことが判明いたしました場合には、政府として、これに対してはいかような処置あるいは処分をされるというお考えであるか。これはまあ結果を見なければ判明いたしませんが、そういう点についても十分な配慮が必要と思いますが、この点はいかがでございますか。
○園田国務大臣 委員会並びに委員長の御意図も十分拝承いたしておりまするし、当然のことでありますから、調査の結果いろいろな問題が出てまいりましたならば、厳正にこれを罰するものは罰し、あるいは処置するものは処置する覚悟でございます。
○芳賀委員長 次にお尋ねしたいのは、ただいま佐藤会計検査院長から発言がありましたとおり、今回の事態について判明した分から逐次検査院においても実態の検査をすべきであるということを当委員会としても要求しておるわけでございますが、ただいまの検査院長の発言によりましても、会計検査院当局だけの一方の調査では十分の確認ができがたいということでございますので、これに対しては、この過大な接待を意図的に行った各省庁におかれまして、進んでこの確認検査等については協力をして、国会を通じまた国民の前に事態を明らかにして、しかる後抜本的な改善を図るべきと思いますが、この点については、官房長官から責任のある御答弁を願います。
○園田国務大臣 そのようにいたす所存でございます。
○芳賀委員長 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時二十九分散会