本会議 第1号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1977/07/27
会議録
○議長(保利茂君) 諸君、第八十一回国会は本日をもって召集せられました。 これより会議を開きます。 ————◇————— 日程第一 議席の指定
○議長(保利茂君) 衆議院規則第十四条によりまして、諸君の議席は、議長において、ただいまの仮議席のとおりに指定いたします。 ————◇————— 日程第二 会期の件
○議長(保利茂君) 日程第二、会期の件につきお諮りいたします。 今回の臨時会の会期は、八月三日まで八日間といたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(保利茂君) 起立多数。よって、会期は八日間とするに決しました。 ————◇————— 建設委員長辞任の件
○議長(保利茂君) お諮りいたします。 建設委員長北側義一君から、委員長を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。 ————◇————— 建設委員長の選挙
○議長(保利茂君) つきましては、これより建設委員長の選挙を行います。
○瓦力君 建設委員長の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。
○議長(保利茂君) 瓦力君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。議長は、建設委員長に伏木和雄君を指名いたします。 〔拍手〕 ————◇————— 特別委員会設置の件
○議長(保利茂君) 特別委員会の設置につきお諮りいたします。 災害対策を樹立するため委員四十人よりなる特別委員会 公職選挙法改正に関する調査をなすため委員二十五人よりなる特別委員会 科学技術振興の対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 石炭に関する対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 公害の対策並びに環境保全の諸施策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 物価問題等に関する対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 交通安全に関する総合対策樹立のため委員二十五人よりなる特別委員会 沖繩及び北方問題に関する対策樹立のため委員二十五人よりなる特別委員会 及び ロッキード問題に関し徹底的に調査しその真相を解明するため委員三十人よりなるロッキード問題に関する調査特別委員会を設置いたしたいと存じます。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。 ただいま議決せられました九特別委員会の委員は追って指名いたします。 ————◇————— 永年在職議員の表彰の件
○議長(保利茂君) お諮りいたします。 本院議員として在職二十五年に達せられました灘尾弘吉君、坊秀男君、福田赳夫君、廣瀬正雄君、芳賀貢君、大平正芳君、春日一幸君、足立篤郎君、原茂君及び楯兼次郎君に対し、先例により、院議をもってその功労を表彰いたしたいと存じます。(拍手)表彰文は議長に一任せられたいと存じます。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 これより表彰文を順次朗読いたします。 議員灘尾弘吉君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員坊秀男君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員福田赳夫君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員廣瀬正雄君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員芳賀貢君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員大平正芳君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員春日一幸君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員足立篤郎君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員原茂君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 ………………………………… 議員楯兼次郎君は衆議院議員に当選すること十回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた よつて衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する 〔拍手〕 この贈呈方は議長において取り計らいます。 —————————————
○議長(保利茂君) この際、ただいま表彰を受けられました議員諸君の登壇を求めます。 〔被表彰議員登壇、拍手〕
○議長(保利茂君) 表彰を受けられました議員諸君を代表して、灘尾弘吉君から発言を求められております。これを許します。灘尾弘吉君。
○灘尾弘吉君 ただいま、私ども十名が本院在職二十五年に及びましたことに対し、御丁重な表彰の御決議を賜りました。まことに光栄至極、感謝にたえません。ここに表彰を受けた十名を代表して、一言お礼の言葉を申し上げます。(拍手) 私どもが初めて本院の議席を得ましたのは、連合国占領下における激動と変革の時期をようやく経過し、独立の回復を見るに至ったころでありました。 自来私どもは、それぞれの主義主張を抱きつつも、議会制民主政治の確立を基本として、内は国力の充実と民生の安定を図り、外は戦わざる平和国家の大旆のもとに名誉ある国際的地位を求めて、微力をささげてまいりました。 幸いにして、国民各位の勤勉と努力は、政局の継続した安定と相まって、著しく国力の充実向上をもたらし、いまや国際社会において重要なる地歩を占めることができました。 忽忙二十五年、顧みて私どもそれぞれ深い感慨を覚えるものでありますが、今日この栄誉に浴しますことは、もとより先輩、同僚議員各位の御厚情と、多年にわたる郷土の方々の御理解ある御支援のたまものでありまして、衷心より感謝の意を表する次第であります。(拍手) 思いまするに、現下のわが国内外の情勢は、きわめて複雑であり、困難であります。この間に処して、いかにして国家民族の安全を守るか、いかにして国民生活の安定と福祉の充実を期するか、実に容易ならざる課題を抱えて、われわれは一日の偸安も許されない時局であります。われわれの責任はますます重きを加えつつあることを、ひしひしと感ずるものであります。 私どもは、今後とも同僚諸賢の驥尾に付し、国民各位の負託にこたえるため、最善を尽くす覚悟であります。何とぞ変わらざる温かい御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、お礼の言葉といたします。 まことにありがとうございました。(拍手)
○議長(保利茂君) 本日表彰を受けられました他の議員諸君のあいさつにつきましては、これを会議録に掲載することといたします。 ————————————— 坊秀男君のあいさつ このたび、永年勤続議員として、院議を以て表彰の御決議を賜わりましたことは、身に余る光栄でありまして、まことに感謝にたえません。 二十五年の永きにわたり、ひき続き本院に在職し、今日この光栄に浴するを得ましたことは、ひとえに先輩同僚議員諸賢の御指導御鞭撻並びに郷里和歌山県の皆様方の深い御理解と温い御支援の賜と、心からなる謝意を表する次第であります。 思えば、私がはじめて本院に議席を許されたのは、去る昭和二十七年十月に行われた、第二十五回総選挙直後の第十五回特別国会が召集された、同年十月二十四日のことでありました。 すでに前年四月締結された、サンフランシスコ講和条約が発効し、晴れてわが国は、他国の支配から脱却、独立を回復し、主権国家として、再出発の意気高らかに、勃勃たる民族躍動の気が全国に沸起りつつあるの時でありました。なかんずく、自由と独立の意慾に燃える政治は、それだけに厳しい対立と激しい流動の状態にあり、他方荒廃と困憊に苦しむ経済は、未だ復興の歩み捗らず、漸く戦前の水準を辿る窮乏の状況にありました。 しかるに、その後今日に至る二十余年の歳月の間、日本国民は、その比類なき英知と勤勉力行によって、祖国の再建を見事に成遂げたのであります。そして今や各国瞠目のうちにわが国は、世界三大経済国の一つに数えられるに至りました。まことに盛んなりし二十五年間であったというほかありません。 それにしても微力非才の私が、この間果して、課せられた重責遂行に大過なかりしや否や、省みて心中忸怩たる感禁じ難いものがあります。ただ私は、今日の栄誉と感激をしっかりと肝に銘じ、国政のため今後一層の精進と努力を続けることを固くお誓いして謝辞といたします。 ………………………………… 福田赳夫君のあいさつ このたび永年勤続議員として、院議をもって表彰のご決議をいただきました。議会人としてこのうえない光栄であります。 四分の一世紀の長きにわたり本院に在職し、かかる栄誉に浴することができましたのも、ひとえに諸先輩および同僚議員各位のあたたかいご厚情とご鞭撻のたまものであり、かつまた、郷土群馬のみなさまの変らざるご理解とお力添えのおかげであります。ここに、心からお礼を申しあげる次第でございます。 かえりみますと、私が本院にはじめて議席を得ましたのは、歴史的なサンフランシスコ平和条約、日米安全保障条約が調印された直後の昭和二十七年十月のことであります。戦後の荒廃のなかから懸命に立ちあがったわが日本が独立国として第一歩をふみ出した最初の総選挙で初議席を得たわけでありまして、あの感激を私は終生忘れることはできません。 戦後三十余年、いまや日本は世界各国が奇跡と驚くほどのめざましい発展を遂げ、自由世界第二の経済大国としてゆるぎない地位を築きあげました。国民の努力と英知が見事に実を結んだのであります。この間私も議会人としてみなさまの負託にこたえるべく、日本国の復興、発展のために微力を傾けて参ったつもりであります。 いまや資源有限時代を迎えて日本国をとりまく内外の情勢は刻々ときびしさを増してきております。わが国がさらに飛躍していくために選択できる道はきわめて狭く、しかもけわしいものがあります。それだけに今日、総理大臣として国の運命と国民の幸福をあずかる私は使命と責任の重大さにいっそう身のひきしまる思いであります。 今回の栄誉と感激を深く胆に銘じ、議会制民主主義の発展と日本国の繁栄のために、今後とも渾身の力をふりしぼって努力する決意でございます。この上ともみなさまのご協力を切にお願いし、謝辞といたします。 ………………………………… 廣瀬正雄君のあいさつ ただいま、私が本院議員として二十五年在職したことに対しまして、院議を以て御丁重な表彰の御決議を賜りましたことは、身に余る光栄でありまして、感激に堪えない次第でございます。 私がこの栄誉を担うことができましたことは先輩、同僚議員諸賢の友情深き御指導と御鞭撻並びに郷土の皆様がたの温い御支援の賜物でありまして、心をこめてお礼を申し上ぐる次第でございます。 想うに私共の二十五年は、そのはじめは終戦直後の灰燼の中から漸く立上りかけた時期であり、またパーヂが解けて独立国らしい息吹が国会に送り込まれ始めた頃であり、当時は、新らしい議会制民主々義が生誕し、生長し行く過渡期でありましたために、院の内外に混乱が起ることも多かったのであります。爾来わが国の経済、文化、社会等の各方面が戦後の新生日本によそおいを取替るために強い大きな変革が行われ、そして今日の国家の発展と国民生活の向上に到達したのでありますが、その間立法の任にある国会は常にその先達となってこれをリードしたものであり、忙しく精励して来たことを追想して欣快に存じます。ただ私は幾たびか我身の微力非才を顧みて、果して政治に携る資質ありやと懐疑の念に駆られたことがありますが、その都度自らを励まして一途に誠実に努力してきたつもりでございます。 今後も、その途は険しくとも、我国は国会を中心として前進をつづけることを確信し、私共は将来に明るい希望を持っております。いよいよ議員諸賢の御活躍に期待するものが大きいのでありますが、私も今日の感銘を身につけて憲政のために余命を捧げるつもりでございます。 まことに有難うございました。 ………………………………… 芳賀 貢君のあいさつ このたび、永年在職議員として、院議をもって表彰の御決議をたまわりましたことは、身に余る光栄であり、まことに感謝にたえません。 今日、この栄誉に浴することができましたのは、ひとえに、郷土北海道の皆様の多年にわたる御支援と、先輩、同僚議員各位の御鞭撻のたまものであり、衷心よりお礼を申し上げる次第であります。 顧みますれば、昭和二十七年十月の第二十五回総選挙に、日本社会党より立起し「青年よ銃を執るな!わが子を戦場に送るな!」と平和を訴えて国政に参画し、護憲・民主・中立・国民生活安定を議会政治の基本として、政策の実現に全力を尽して取り組み、ここに風雪二十五年の栄光をむかえたことは、私にとりまして生涯忘れることのない感激であります。 いまや、わが国は政治・経済・社会・外交の全般において、重大なる転換期をむかえております。 さきの衆議院総選挙および今次の参議院選挙に示めされた国民の審判は、議会政治の方向に革新を求める国民世論の現れと言うべきであります。 このときにあたり、私は今日の栄誉と感激を深く肝に銘じ、大衆政治家としての初心にかえり、議会制民主主義の発展と、国民の福祉と生活安定のため、国政の進展に全力を尽す覚悟であります。 今後とも、一層の御鞭撻をお願い申し上げましてお礼の言葉といたします。 ………………………………… 大平正芳君のあいさつ ただいま私が本院在職二十五年に及びましたことに対し、院議をもって御丁重な表彰の決議を賜りました。まことに身に余る光栄であり感激にたえません。 これまで歩んでまいりました国会生活二十五年の経過をふりかえってみますと、幾多の想い出が脳裏に浮び、感慨無量のものがあります。 わが国は、戦後比較的に好ましい内外の環境に恵まれ、順調に復興、更には発展をとげてまいりました。しかしその間、私達が諸々の問題にとり組む過程においては、私達の前に幾多の峻険が立ちはだかっておりました。ひとつの山を踏破したかと思えば、更に峨々たる別の峯が控えているといった状況でありました。 しかし、これらの困難と障害をともかくものりこえることができ、いささかそのために力を尽してきた私が今日ここにこのような栄誉に預ることになりました。 このことは、もとより諸先輩、同僚各位の御指導と郷土の皆様方の渝らない暖い御支援の賜物であります。ここに衷心よりお礼を申しあげると同時に、私は今後一層自粛自戒を重ね、忠実に公職に励み、皆様の御恩顧に応えてまいりたいと存じております。 現在、世界は大きい変革期を迎え、わが国も政治、経済、社会のあらゆる面できびしい試練に直面いたしております。今後私達の為さなければならぬことには、たよるべき先例もなく、拠るべき定説もない、いわば想像を絶した困難なものになりそうであります。私はただ自らの無力を嘆くのみであります。 しかしいかに困難であるからといって、自らの義務と責任から逃避するわけにはまいりません。 私は、今日の栄誉と感謝を胸に秘め、新たな勇気をもって、わが国民の安らぎと幸せのために精一杯の努力を続けてまいる所存でございます。 先輩同僚各位並びに郷土の皆々様の一層の御教導と御鞭撻をお願い申しあげまして私の御礼の言葉といたします。 ………………………………… 春日一幸君のあいさつ この度び私は永年勤続議員として、院の表彰を受けました。 身に余る光栄に存じ感激に堪えません。 これひとえに先輩、同志の御領導、郷土皆様の御高志御協力の賜に外なりません。 私は戦後、戦災の廃墟の中で痛烈な衝撃を受け、“みんなが仲良く、楽しく、平和に暮せる福祉国家の建設”に情熱を燃し、非力を顧みず政治に志を立てました。県議会の一時期を経て、私が始めて院に議席を与えられましたのは昭和二十七年の十月、折しも桑港条約、日米安保締結の直後とて、政局は動転のさなかにありました。 私は、政治の目的は国民福祉にあり、国民福祉は国の安全がその大前提であると確信し、この信条一筋にさまざまな渦潮を漕ぎ渡ってまいりました。 その後、これ等の基本政策をめぐって党の分裂とその統一、そして民社党の結成へと幾多の難関に行き当りましたが、この間、私は春夏秋冬まっしぐらの思いで駆け抜けてまいりました。 今ここに二十五年の越し方を顧みます時、まことにまことに感慨無量でございます。 志未だ成らず、わが国政の現状は混沌として明日の明暗もさだかではありません。 力至らざるを恥入るばかりでございます。 この上は、本日賜った表彰を契機に、あらためて初一念を鮮烈にして、微力ながら、更に精進努力いたす所存でございます。 ここに永年に亘る皆様の御高志に衷心より感謝申しあげ、謹しんで御礼の御挨拶を申し上げます。 ………………………………… 足立篤郎君のあいさつ このたび院議をもつて永年在職議員として、表彰を賜りましたことは身に余る光栄でございまして感激の至りに存じます。これはひとえに先輩、同僚諸賢の御指導と御鞭撻並びに地元同志の方々の長期に亘る御支援の御蔭でございまして、この機会に更めて心より御礼を申し上げます。 顧みますと私が本院議員に当選しましたのは昭和二十四年一月、戦後の困窮いまだ癒えず、占領政治下に在つて日本国の行方も定まらぬ激動期でありました。終戦後満洲より身一つで引揚げた私は祖国再建の至情に燃えて敢然として政界に身を投じましたが、地位も名誉も金もない私にとつては、文字通りいばらの道でした。当選の喜びに手を取り合い、落選の憂目に共に泣いて下さつた人々の中には既に故人となられた方も多く、数知れぬ人々の善意と温情に支えられた私は幸せ者であったと心から感謝申上げて居ります。 さて、いまや我が国の内外の情勢は極めて重大な時期にあります。特に国民の一部に精神的荒廃が指摘される現状は、国家・民族の将来のためまことに憂慮にたえません。私はこんにちの栄誉と感激を肝に銘じ、所信をつらぬき、自由にして平和な社会の維持発展に全力をそそぐ決意であります。 所感の一端を申述べまして、御礼の御挨拶と致します。 ………………………………… 原茂君のあいさつ この度私が永年勤続議員として院議をもって表彰の栄に浴しますことは、全く身に余る光栄で感激に耐えません。 今日、この栄誉に浴することが出来ましたのは、ひとえに先輩、同僚議員各位の温かい御厚情、御指導のたまものと、郷土長野県の皆様の限りなき御理解と御支援によるものと心から感謝申し上げます。 この栄誉と喜びを、皆様と共に分ちたいと存じます。 いま、過去をふりかえりますと、数多くの歴史的な事件があり、誠に感慨深いものがあります。私は、二十七年「青年よ銃をとるな」と叫びつづけ、支持者の体当り運動で当選、以来二十五年。 今また、感激を新たにし、今日まで、特に、長く私を支えていただいた党の同志、働く仲間の方々、農民、中小企業の皆様、後援団体である茂友会、小和田同志会、憲法を守る婦人の会、旭会、育茂会、信水寿会などを始め長野県民の皆さんに、重ねて心から感謝と御礼の御挨拶を申し上げます。 いまや、わが国は内外とも激動のときにあたります。 これから一層私は、第一に世界の破壊と人類の滅亡を招来する核戦争防止、平和憲法擁護の大理想の実現に努力をいたします。 第二に差別なき人間社会、男女平等の基本原則にのっとり、特に婦人の地位向上と、婦人の家庭と職場が両立できる社会情勢の実現に。 第三に身体障害者をはじめ経済的に弱者といはれる人々を救う、福祉を中心とする社会をつくるために努力をいたします。 第四に学歴差別や受験地ごくのない、のびのびとした、真の民主教育を推進させるためにつとめたいと存じます。 第五に資源有限下の安定経済社会にあって、公共料金、物価をおさえ、農業・中小企業の基本政策確立など、国民生活を守るために献身の努力をいたしたいと思います。 幸い今日まで、いささか国政の真ずいを体得、激動する情勢下にあって、この貴重な経験を生かし、本日の表彰を機に初心に思いを致し、平和と国民生活安定、働く国民の為の政権樹立に向って邁進する決意であります。 健康全き自信があります。いよいよこれから全身を打ち込んでの、御恩返しをする決意をお誓いし、永年にわたる御厚情を謝し、今後一層の御支援御指教をお願い申し上げて御礼の御挨拶と致します。 ………………………………… 楯兼次郎君のあいさつ ただいま私は院議をもちまして永年在職議員として表彰の御決議を賜りました。まことに身に余る光栄であり感激に堪えません。 私が初めて本院に議席を得ましたのは昭和二十七年十月であります。 爾来二十五年の長きにわたって本院に在職し、今日の栄誉に浴することができましたのは先輩、同僚議員諸賢の御厚情をはじめ、岐阜県第二区住民皆さんの終始変らぬ、力強い御支持の賜と、あらためて厚く御礼申し上げる次第であります。 顧りみますれば初当選当時の我が国は敗戦の痛手から漸く立直り再建途上の緒についたばかりであり、今日の繁栄を予想することは極めて困難な時代でありました。 当選の日、私の語った抱負は「郷土を愛し平和を守るために、あらゆる努力をする。」ことでありました。 即ち、「現在日本が全世界に向って誓った憲法を無視し、着々再軍備への準備が進められようとしている現状を黙視することはできない。また、アジアから離れたアメリカ一辺倒の外交、金持中心の政治を無視することはできない。「大砲よりもパンを」の精神で日本の平和と独立と、国民生活の安定に尽力したい」といったものであります。 この二十五年間私も微力ではありますが、初志を貫き通すために、また郷土の発展のために努力をしてきたつもりではありますが、いま光栄ある表彰を前にして、その功の少いことを恥じている次第であります。 今日の表彰を機に、今後は決意を新たにし、議会政治の伸展のために一層の努力を傾ける所存であります。一言所信を申し述べ謝辞と致します。 ————◇—————
○議長(保利茂君) 本日は、これにて散会いたします。 午後一時二十一分散会 ————◇—————