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80回国会衆議院1977/06/07

社会労働委員会 第22号

発言数
18
登壇者
3
会派数
2
開催日
1977/06/07

会議録

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 これより会議を開きます。  この際、委員派遣の報告をいたしたいと存じます。  去る二十四日及び二十五日の両日、私のほか、理事斉藤滋与史君、理事住栄作君、理事中山正暉君、理事枝村要作君、理事村山富市君、理事大橋敏雄君、理事和田耕作君、委員浦井洋君及び委員工藤晃君の九名は、本委員会の決議により、北海道における雇用・失業問題に関する実情調査のため、釧路市及び北海道庁に行ってまいりましたので、その調査の概要を御報告いたします。  まず、二十四日には空路釧路市に参り、市福祉会館において、最近の漁業事情、経済事情等の雇用労働者に及ぼす影響、雇用労働者の実態、失業事情等について関係者より事情説明聴取を行い、後、釧路港副港及び日魯、東水等の水産物加工場の現場視察を行いました。  なお、当二十四日は、午前三時より北洋サケ・マス船団に対する出漁許可証が釧路副港において交付され、百九十八隻の中小型漁船が一斉に出港いたしました。この大部分はソ連二百海里外B区域操業を目指すものでありますが、例年に比べ中小流し網漁船は二十四日おくれの出港であり、すでに好漁期が過ぎており、また例年の三航海が二航海に縮小が余儀なくされ、さらにサケ・マス漁獲量が六万二千トンに減少され、かつソ連二百海里内操業ができなくなるなど、いわゆる二百海里専管水域時代を迎えた大きな不安を抱えた出漁でありました。漁獲量では日本最大の釧路市にとっては、これら水揚げ量減少の事情は、かなりの生活不安と雇用事情の変化をもたらすことは事実であります。  事情説明を聴取した関係者は、十名で、行政庁側として釧路市長山口哲夫君、釧路公共職業安定所長望月慎哉君、関係労使団体として釧路機船漁業協同組合専務中井照夫君、釧路支庁管内小型サケ・マス流し網漁業協同組合会長木野本直三君、釧路市水産加工業協同組合理事長渋谷一吉君、釧路貨物運送事業協同組合理事長岡田敏男君、釧路漁函工業連合会会長吉岡次男君、釧路船舶関連協議会会長伊藤史顕君、釧路市労働組合協議会副議長東条康夫君、釧路地区同盟副議長山田貢君、以上の諸君であります。  次に、事情説明聴取の中で関係者から出ました主な要望事項について申し上げます。  第一に、基本施策として、海洋二百海里専管水域設定による漁業及び関連業界の損失、負担並びに関係労働者の雇用安定については、総合的な補償、救済等の措置を講じてもらいたい。  第二に、休業、操短、出漁のおくれを余儀なくされた水産及び各種水産関連業者に対し、その実態に即した損失補償等の救済措置を講ずるとともに、緊急に低利融資の拡充を図られたい。  第三に、水産加工業について中小企業転換対策臨時措置法の業種指定を行われたい。  第四に、漁業再建整備特別措置法及び雇用対策法の適用範囲を拡充することにより、離職者の再就職促進を図るとともに、沖合い底びき網、中型サケ・マス流し網漁業等の漁船員に対し、船員保険法の失業保険受給資格の適用を図られたい。  第五に、雇用保険法による雇用調整給付金制度の業種指定に、現在の九業種のほかに船舶関連事業、漁網・漁綱製造業を追加し、適用範囲にその他の一般漁業を含め、四月に遡及して適用されたい。  第六に、漁業及び関連業種の離職者対策として緊急に公共土木事業を実施されたい。  第七に、情勢変化に対応する雇用対策として、炭鉱離職者臨時措置法に見合う特別立法の制定について考慮されたい。  第八に、恒久対策として、沿岸漁場整備開発事業の事業費の拡大と早期実施を図るとともに、新漁場の開発等を推進されたい。  以上が主な要望事項でありました。  次に、二十五日、北海道庁において堂垣内知事のあいさつを受け、雇用・失業問題、特に漁業労働者及び季節労働者の道内における雇用問題に関し、行政機関、経営者団体及び労働者団体の代表者から、それぞれのグループ別に事情説明の聴取を行い、討議を行ったのであります。  事情説明を聴取した関係者は十五名であり、行政機関として北海道副知事三上顕一郎君、北海道労働部長樫原匡幸君、北海道水産部長今昭一君、北海道市長会会長代理、江別市長山田利雄君、北海道町村会会長代理、乙部町長祝田松利君、経営者団体として北海道商工会連合会副会長石田孝君、北海道建設業協会労務委員長坂広次郎君、北海道指導漁業協同組合連合会専務理事照井秀夫君、北海道機船漁業協同組合連合会常務理事松本正君、北海道水産物加工協同組合連合会専務理事工藤尚志君、労働者団体として全北海道労働組合協議会議長田村武君、全日本食品労働組合連合会北海道ブロック部長菅原馨君、全日本海員組合北海道地方支部支部長渡部勝雄君、北海道季節労働者組合協議会会長越前谷忠君、地元で働く仕事と九十日給付継続を要求する北海道連絡会代表委員富沢和雄君、以上の方々であります。  そこでの要望事項の主なものは、  まず、漁業労働者対策については、  第一に、雇用調整給付金制度の適用を拡大し、船舶内関連産業等も指定業種に追加されたい。  第二に、減船等の事態に対しては、職業転換給付金の適用範囲を拡大し、あわせて適用年齢及び従事年月の制限緩和を考慮されたい。  第三に、船員保険法の失業保険非適用者については、その適用を受けられるよう措置を講ぜられたい。  第四に、漁業関係離職者に対しては、炭鉱離職者臨時措置法に準じた特別立法措置を講ぜられたい。  次に、季節労働者対策については、  第一に、雇用保険法について、失業給付の選択制を含め北海道の実態に即した給付改善、あるいは冬期就労確保のための奨励金制度の実施等の措置を講ぜられたい。  第二に、公共事業の年度当初における早期発注、早期着工と事業費の拡大による建設労働者の就労期間の延長並びに冬期事業についての単価アップについて配慮されたい。  第三に、短期職業訓練の枠の拡大と、実施に伴う国の援助措置を講ぜられたい。  第四に、通年雇用奨励制度の拡大を図られたい。  第五に、道外就労者の移転費の支給について雇用保険制度の中で考慮されたい。  以上であります。  なお、これらの要望に対し、私から、季節労働者対策としては、冬期雇用奨励金制度及び通年雇用促進職業講習奨励金制度を本年度より三年間の暫定措置として実施することとし、すでに予算措置がとられていること、漁業労働者対策としては、今後の漁業事情の推移によっては職業転換給付金の業種指定にスケトウダラを加えることとして予算準備が行われていること、また、雇用調整給付金の指定業種の追加については、早期に検討を行うよう措置したい、なお、季節労働者の就労対策としての公共事業について、その継続事業の国庫債務負担行為の拡大による就労確保については、派遣委員全員これに異議はないので、それぞれ関係機関、関係各委員会に働きかけ、その実現に努力したい旨の意見表明を行いました。  以上が、今回の委員派遣による国政調査の概要であります。  なおこの際、本調査に当たり御協力を賜りました北海道庁及び釧路市当局並びに多数の関係者の尽大なる御努力に対し、衷心より深く感謝の意を表する次第であります。  以上をもって報告を終わります。  調査報告の詳細につきましては、報告書を会議録に掲載することといたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。     ————————————−     〔報告書は本号末尾に掲載〕      ————◇————−

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 これより請願の審査を行います。  本日、公報に掲載いたしました請願三千百八十二件を一括して議題といたします。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。  その趣旨につきましては、すでに文書表によって御承知のところであり、また、理事会においても協議いたしましたので、その結果に基づき、直ちに採否の決定に入りたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  それでは、本日の請願日程中  保育事業振興に関する請願百二十二件  乳幼児の医療費無料化等に関する請願一件  国民健康保険の臨時財政調整交付金の拡充に関する請願一件  ハンセン氏病療養所の医療の充実整備に関する請願二十六件  難病対策に関する請願十三件  インドネシア地域等における戦没者の遺骨収集に関する請願一件  看護婦家政婦紹介所所属の看護婦、家政婦に労働保険適用に関する請願二件  ベーチェット病等の難病対策強化に関する請願一件  障害者の雇用及び生活保障等に関する請願十七件  白ろう病対策の確立に関する請願一件  労働行政体制の確立に関する請願四十五件  盲導犬の公共施設への立ち入りに関する請願一件  公共職業安定所の組織拡充に関する請願十三件  合成甘味料サッカリンナトリウムに関する請願十三件  障害児の共同保育費助成に関する請願四十件 以上の各請願は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。     ————————————−     〔報告書は附録に掲載〕     ————————————−

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 また、本日までに本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付してございますとおり、医療保険制度の改革に関する陳情書外六十九件でございます。以上、念のため御報告申し上げます。      ————◇————−

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。  まず、内閣提出、健康保険法及び船員保険法の一部を改正する法律案につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をするに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 起立多数。よって、本案について閉会中審査の申し出をするに決しました。  次に、  枝村要作君外五名提出、母子家庭の母等である   勤労婦人の雇用の促進に関する特別措置法案  厚生関係の基本施策に関する件  労働関係の基本施策に関する件  社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する件 及び  労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する件 につきまして、議長に閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、お諮りいたします。  閉会中審査案件が付託になり、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請を行うこととし、派遣委員の人選、派遣地等、その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕      ————◇————−

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 この際、住栄作君、村山富市君、大橋敏雄君、和田耕作君、浦井洋君及び工藤晃君から、水道の整備促進に関する件について決議されたいとの動議が提出されております。  本動議を議題とし、まず、その趣旨の説明を聴取いたします。村山富市君。

村山富市日本社会党

○村山(富)委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党、日本共産党・革新共同及び新自由クラブを代表いたしまして、本動議について御説明を申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     水道の整備促進に関する件(案)   政府は、次の事項につき、格段の努力を払うべきである。  一 広域的水道整備計画の策定に当たつては、市町村の自主性を尊重するとともに、計画の内容は、水源の共同開発、用水供給事業を原則とし、市町村の行う水道事業の円滑な運営に資するよう慎重に配慮すること。  二 広域的水道整備計画の策定に当たつては、都道府県の議会の同意のみならず、関係市町村の議会の同意を得るよう指導すること。  三 国は、ダム建設等水道水源の確保に当たつては、自治体の財政負担を緩和するため必要な財政上の措置を講ずること。  四 国は、今回の水道法改正の趣旨にかんがみ、水道の整備に関する財政援助の充実に努めるとともに、補助金の交付に当たつては、自治体の自主性を尊重し、住民の福祉向上に寄与するよう配慮すること。 以上であります。  何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 特に御発言の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。  本動議に賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 起立総員。よって、住栄作君外五名提出の動議のごとく決しました。  ただいまの決議に対し、厚生大臣から発言を求められておりますので、これを許します。渡辺厚生大臣。

渡辺美智雄自由民主党厚生大臣

○渡辺国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして努力いたす所存でございます。

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 なお、本決議の議長に対する報告及び参考送付先等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橋本龍太郎自由民主党

○橋本委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午後零時十七分散会

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