本会議 第1号
- 発言数
- 26 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1976/09/16
会議録
○議長(前尾繁三郎君) 諸君、第七十八回国会は本日をもって召集せられました。 これより会議を開きます。 ————◇————— 日程第一 議席の指定
○議長(前尾繁三郎君) 衆議院規則第十四条によりまして、諸君の議席は、議長において、ただいまの仮議席のとおりに指定いたします。 ————◇————— 日程第二 会期の件
○議長(前尾繁三郎君) 日程第二、会期の件につきお諮りいたします。 今回の臨時会の会期は、十一月四日まで五十日間といたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき討論の通告があります。順次これを許します。藤田高敏君。 〔藤田高敏君登壇〕
○藤田高敏君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました臨時国会の会期決定について、断固反対の意を表明し、議員各位の賛成を得たいと存じます。(拍手) この臨時国会の開会と運営については、すでに一カ月も前から議運委理事会等を通じて、与野党の担当者が鋭意検討してまいりました。その際、野党のみならず、与党委員を含めて、当然のことながら、政府の一方的な御都合主義で臨時国会を進めるべきでないというのが一致した見解であり、主張であったのであります。 たとえば八月十八日の議運委理事会においても、これらの主張が展開され、井出官房長官も、この議運の主張を十分了承したと言明し、政府の一方的な都合で会期を決定したり、運営は行わないことを確約していたのであります。 それにもかかわらず、派閥均衡の内閣改造とはいいながら、改造したばかりの内閣が初めて担当する臨時国会の会期を政略的に五十日と決定しようとする態度は、民主的な議会運営の立場から断じて容認できないものであります。(拍手) 三木総理は、口を開けば、議会の子四十年を強調し、野党や国民に対し、対話と協調を公約し続けてきた三木内閣の態度とこの態度は、全く相反するものと言わなければなりません。 この臨時国会の会期の決定は、国民のために何を討議し、何をもたらすべきかの内容を決定するのが先決であり、重要なことであります。この肝心な討議内容が不明確なまま会期を決定するということは、本末転倒であり、まさに逆立ちした態度だと言わざるを得ないのであります。(拍手) 国民的立場から言えば、この臨時国会の第一の目的と任務は、ロッキード事件の徹底的解明であり、いわゆる国会議員を含む証人喚問、灰色高官を含むロッキード事件に関する一切の資料を国民に公表するということであります。換言すれば、ロッキード問題に関する院の決議の尊重、五党首会談の申し合わせ、議長裁定等の完全実施は一体どうするのかということであります。 政府・自民党の主張は、これら具体的な重要課題については、児玉ルート、小佐野ルートを意識的にその解明を回避し、灰色高官の定義をめぐっても、言を左右にして実質的にその公開を免れるがごとき工作にも露骨に示されておりますように、ロッキード究明をあいまいにして、逃げ通そうとする姿がありありと見えるのであります。ロッキード問題の解明について、何の保証も、何の確認もなく、ただ会期だけを決めることに対しては、その適否の判断は不可能であります。第一、ロッキード問題をあいまいにした臨時国会の召集には賛成できないと主張してまいりました私ども野党としては、これらの事柄をあいまいにしたまま会期を決定せよということはできない相談ではないでしょうか。 そもそも、自民党と三木内閣で繰り広げられてきた民主政治に対する反逆行為とも言うべき醜い権力争奪の争いは、客観的に見るならば、三木派も反三木派も含めてロッキード隠しのための共同作戦であったと言うべきものであります。(拍手) このような反国民的な政治行動を展開しながら、政府の臨時国会に対する中心課題は、赤字国債発行のための財特法案、国民の負担増となる国鉄運賃の値上げ、電報電話料金の値上げ法案の成立だけが唯一の目的のごとく見受けられるのであります。とのような事態は、現在の国民生活と今日の社会の現状を全く無視した態度と言わざるを得ないのであります。 三木総理も言うように、懸案の処理が重要だというのであれば、甚大な災害をもたらした台風十七号と豪雨による災害対策をどうするのか、天候不順による冷害対策をどうするのか、インフレと不況からの脱出をどうするのか、これこそが緊急中の緊急課題であってしかるべきではありませんか。それと同時に、財特法の不成立を理由に放置してきている人事院勧告の実施による公務員、地方公務員の賃金改定と仲裁裁定の早急な実施こそが懸案の処理でなければなりません。まず、これらのことに対処するために、早急に補正予算を編成して国会に提出すべきであります。 以上指摘してまいりました諸課題を明確に国会に示し、その上で国会運営、会期の決定を行うことが従来までの国会の正常な慣行であります。われわれは何も無理難題を持ちかけて反対しているのではなく、ごくあたりまえのことを要求しているのであります。 三木内閣と自民党は、ここ数十日間、ロッキード隠しのため井戸の中のごり押し運営になれ切ってしまって、国会運営にまでそれを持ち込んできているとしか考えられないのでありまして、議会制民主主義の根底を守るためにも、このような不明朗、不明確、そうして無責任きわまる会期の決定には断固として反対するものであります。(拍手) 重ねて議員各位の御賛成を要望いたしまして、私の反対討論を終わる次第であります。(拍手)
○議長(前尾繁三郎君) 坂本三十次君。 〔坂本三十次君登壇〕
○坂本三十次君 私は、自由民主党を代表し、ただいま議題となりました第七十八回臨時国会の会期を五十日間とする件につき、賛成の討論を行うものであります。 さきの第七十七回通常国会においては、議員各位の御熱心な協力により、内閣提出法案六十九件中五十八件、ほかに継続も含めて五十九件、議員提出は十件全部、条約承認は継続分を含め十四件中十一件を承認、近年にない充実した審議が行われたのであります。 しかしながら、五十一年度予算執行に係る最も重要な法案である昭和五十一年度の公債の発行の特例に関する法律案を初め、同じく予算関連法の国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案、公衆電気通信法の一部を改正する法律案等がいずれも継続審議となったのであります。 これらの法案は、直ちに五十一年度財政に関連するとともに、国民生活の上にも十分に審議すべきものであり、そのためにもぜひ五十日間の会期を必要とするのであります。 のみならず、公務員給与関係、公共企業体等給与に関する諸法がいずれもこの臨時国会に提出されるわけであります。さらに最も緊要なことは、このたびわが国を襲った台風十七号による災害対策であります。被災地の住民は一日も早い政府の救援活動をどんなにか待ち望んでいることでありましょうか。国会はこのような諸問題の処理を一刻たりとも猶予するわけにはまいりません。そのほか、当然のことながら、ロッキード問題も引き続き国民の前に解明に努力すべきであります。 わが自由民主党は、以上の理由をもちまして、ただいま提案されました会期五十日間につき、全面的に賛成の意を表し、討論を終わります。(拍手)
○議長(前尾繁三郎君) 大久保直彦君。 〔大久保直彦君登壇〕
○大久保直彦君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました会期の件につき、反対の討論を行うものでございます。(拍手) 今臨時国会は、従来の慣例を全く無視し、政府・自民党が一方的に召集いたしましたものであり、冒頭から異例ずくめの国会と言わざるを得ません。国民不在の権力、派閥抗争の結果組閣されました三木改造内閣は、組閣に際しましても、院の役員である常任委員長を従来の手続を無視して入閣させるなど、まことに国会軽視もはなはだしく、まさに国会を私物化しようとしているものであります。三木首相の言う対話と協調はいま全くその影をひそめ、国民無視の独裁政治がいま頭をもたげてき始めているのであります。 もし臨時国会を開会するとするならば、いま国民が最も国会に望んでいるロッキード疑獄事件の徹底解明であり、灰色政府高官の発表、議員証人喚問等による真相の究明であります。さらに東日本の冷害及び台風十七号による災害対策は、国民にとりましても緊急かつ深刻な問題であり、公務員給与の完全実施並びに国鉄、電電法案の前国会の未成立による財政上の欠陥に対しましても、災害対策と並んで補正予算の上程は必須条件であるにもかかわらず、これを無視して補正予算を上程しないことは、財政民主主義を破壊する暴挙と断ぜざるを得ません。 諸問題が山積しております今日、一体政府・自民党は何をもって国民の負託にこたえようとするのか、きわめてあいまいであります。 わが党は、三木内閣に対し、臨時国会の開会に当たって、その性格、態度を明確に示すように強く要求してまいりました。これらの第一義的命題をもはっきりさせることができずに、国政優先に名をかりた前国会積み残し値上げ法案の成立を期して会期五十日の強行開会を意図しているものであり、またさらにこれらを理由にロッキード隠し、幕引きのための国会と言わざるを得ないのであります。 わが党は、このような国民世論無視の政府・自民党の会期五十日案に対し、断固反対し、撤回を求めるものであります。 以上、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(前尾繁三郎君) 津金佑近君。 〔津金佑近君登壇〕
○津金佑近君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、今臨時国会の会期を五十日とすることについて、賛成の討論を行うものであります。(拍手) わが党は、今度の臨時国会では、ロッキード問題の真相究明と災害、冷害問題を初めとする緊急の生活防衛対策の確立の二つの課題を徹底的に行うことを主張し、真相究明と生活防衛の国会とすべきことを要求しております。(拍手)特にロッキード問題では、わが党は、国会議員を含む証人喚問、灰色政治家の公表、小佐野賢治の偽証告発、事件の政治的道義的責任究明など直ちに行い、真相を徹底的に解明することを一貫して強く要求してきております。しかるに政府・自民党は、証人喚問さえ二カ月以上も拒否し続け、長期間、真相究明に重大な障害をつくり出しております。これは絶対に許しがたいことであります。 わが党は、ロッキード事件の真相を徹底的に究明する立場から、この臨時国会の会期については、真相究明について必要かつ可能な最大限の日数をとる必要があると考えます。その点で、ただいま提案されている五十日案は、十二月九日に議員の任期が満限に達するという問題との関連から言えば、限度いっぱいの長さであり、その意味で、わが党は会期五十日案に賛成するものであります。(拍手) しかし、会期の問題には、長さの問題だけではなく、その会期中に何をやるかという内容の問題があります。三木内閣、自民党は、財政特例法案、国鉄運賃、電報電話料金値上げ法案の成立を最優先させ、ロッキード問題の真相の徹底的究明については、その具体的内容や日程についてはいまだ何ら明確に保証されてはおりません。わが党は、この問題については、この会期決定以降も引き続き協議し、明確にすることを強く主張するものであります。(拍手) その点で、特に重要なことは、本日の三木首相の記者会見であります。三木首相は、この中で真相解明を口にしながらも、灰色高官の公表は児玉ルートの解明を終わってから行うべきであるとし、時間がかかる場合には中間報告もあり得るとしていますが、当然、直ちに中間報告すべきであり、この点では、これまでの態度を大きく後退させる発言を行いました。これは証人喚問についての責任ある意思表示を避けていることとあわせ、きわめて重大な問題であります。 この問題は、本院の決議五党首会談の合意、議長裁定を誠実に実行するかどうかにもかかわる問題であり、議院運営委員会で引き続き協議するとともに、わが党が本日、自民党国対委員長に対して申し入れた五党国対委員長会談を直ちに開いて協議すべき問題であります。私は、これらの協議を行い、速やかにロッキード事件の徹底究明と生活防衛のための本臨時国会の審議を軌道に乗せるべきであることを強く主張し、討論を終わるものであります。(拍手)
○議長(前尾繁三郎君) これにて討論は終局いたしました。 —————————————
○議長(前尾繁三郎君) 採決いたします。 会期を十一月四日まで五十日間とするに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(前尾繁三郎君) 起立多数。よって、会期は五十日間とするに決しました。 ————◇————— 内閣委員長辞任の件
○議長(前尾繁三郎君) お諮りいたします。 内閣委員長坂村吉正君から、委員長を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前尾繁三郎君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。 ————◇————— 常任委員長の選挙
○議長(前尾繁三郎君) つきましては、内閣委員長の選挙を行うのでありますが、すでに外務委員長及び予算委員長が欠員となっておりますので、この際、内閣委員長外二常任委員長の選挙を行います。
○三塚博君 各常任委員長の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。
○議長(前尾繁三郎君) 三塚博君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前尾繁三郎君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。 議長は、各常任委員長を指名いたします。 内閣委員長 渡辺美智雄君 〔拍手〕 外務委員長 藤本 孝雄君 〔拍手〕 予算委員長 白浜 仁吉君 〔拍手〕 ————◇————— 特別委員会設置の件
○議長(前尾繁三郎君) 特別委員会の設置につきお諮りいたします。 災害対策を樹立するため委員四十人よりなる特別委員会 公職選挙法改正に関する調査をなすため委員二十五人よりなる特別委員会 科学技術振興の対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 石炭に関する対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 公害の対策並びに環境保全の諸施策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 物価問題等に関する対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会 交通安全に関する総合対策樹立のため委員二十五人よりなる特別委員会 沖縄及び北方問題に関する対策樹立のため委員二十五人よりなる特別委員会及び ロッキード問題に関し徹底的に調査しその真相を解明するため委員三十人よりなるロッキード問題に関する調査特別委員会を設置いたしたいと存じます。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前尾繁三郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。 ただいま議決せられました九特別委員会の委員は追って指名いたします。 ————◇————— 日程第四 事務総長の選挙
○議長(前尾繁三郎君) 日程第四、事務総長の選挙を行います。
○三塚博君 事務総長の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。
○議長(前尾繁三郎君) 三塚博君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前尾繁三郎君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。 議長は、事務総長に大久保孟君を指名いたします。〔拍手〕 ————◇—————
○議長(前尾繁三郎君) 本日は、これにて散会いたします。 午後七時二十一分散会 ————◇—————