農林水産委員会いも、でん粉及び甘味資源等に関する小委員会 第1号
- 発言数
- 4 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1976/10/07
会議録
○今井小委員長 これよりいも、でん粉及び甘味資源等に関する小委員会を開会いたします。 このたび私が小委員長に指名されましたので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。 いも、でん粉及び甘味資源等に関する件について調査を進めます。 この際、いも、でん粉、ビート及びビート糖の現状について政府から説明を聴取いたします。今村食品流通局長。
○今村(宣)政府委員 ビート、てん菜、サトウキビ及びいも、でん粉につきましての現状を御説明申し上げます。 お手元の資料につきまして御説明を申し上げますが、第一枚目が五十年産の甘味資源作物の価格決定の経緯でございます。 御承知のとおり、五十年産につきましては、てん菜は、最低生産者価格トン当たり一万二千百四十円ということで決定をいたしたわけでございますが、奨励金を三千八百六十円積みまして農家手取り額が一万六千円、サトウキビは、同様にいたしまして一万六千百円、こういうことに相なったわけでございます。 「(注)」のところにございますが、パリティの算定方式を改善いたしまして、四−八分の四−八、こういうことで上昇率は九・三彩に相なったわけでございます。 ただ、その価格決定時におきまして問題は、糖価が当時二百五十五円ぐらいいたしておったわけでございますが、どうも糖価が下がるのではあるまいか。糖価が下がりますれば、その奨励金の三千八百六十円をてん菜糖企業に持たすわけにはいかない。四十九年にはその額はてん菜糖製造業者が、糖価が高うございましたから負担できたわけでございますが、五十年にはそうはいかない。こういうことで、奨励金の支払いについて国と企業が責任を持つということで農家手取り額の確保を図るということにいたしたわけでございます。 なおまた、サトウキビにつきましては、サトウキビの生産の実情にかんがみまして、その生産の合理化等を図り、生産費を軽減することを目的として、今後三年間で十五億円を目途として増額支出するということになったわけでございます。 その後の砂糖の事情がどういうふうに変化をいたしたかということを次の紙に書いてございます。 まず需給事情でございますが、総需要量が四十八年に三百十八万六千トンあったわけでございますが、四十九年には二百七十二万五千トン、五十年には二百七十一万五千トン、五十一年度も大体二百七十万トン台と推定をされますので、相当需要が減っております。 国内産糖の供給量も四十八年に六十一万六千トンでありましたが、五十年は四十四万九千トンというふうにこれもまた減っておるわけでございます。 したがって、輸入量も減少いたしておりますが、ただ四十九年は石油ショックの関係もございましたので、わりあいここに輸入がふえたということで、その影響もございまして五十年には二百二十六万六千トンというふうに、ここがちょっとイレギュラーな落ち込みを示しておるわけでございます。 国際糖価の動向でございますが、次の二表はロンドン相場で表示をいたしております。四十九年の十一月の欄をごらんいただきますと、五百六十六ポンドであったわけでございます。ここが一番高かったわけでございますが、五十年の九月を見ていただきますと百十八ポンドということで、大体五分の一に落ち込んでおります。 これはポンドで表示をいたしておりますので、円で表示をいたしてみたのが次の表でございますが、これも一番高いのが四十九年の十一月で、これがトン当たりで、単位が千円でございますから三十九万二千円ということでございます。ところが五十年の九月をごらんいただきますと、五万九千円ということに相なっておりまして、大体六・六分の一程度に下がっておるのが実情でございます。 「(注)」の「1」に国際糖価の低迷はなぜかということを書いてございますが、オーストラリア、ブラジル等甘蔗の生産国は石油ショック以来増産体制に入って、しかもそれが豊作であるということでございます。一方、日本、EC等の大消費国の需要が減退しておるということで、五十一年六、七月に欧州が非常に干ばつでビートが不作であるということが言われたわけでございますが、そう大した被害ではないということで、南半球は非常な増産である。一方消費が減っておるというようなことを反映いたしまして、国際糖価は非常な低迷をいたしておるわけでございます。 それを反映しまして国内糖価も低下をいたしておりますが、これはそれほど大きな低下でございませんけれども、四十九年の六月に月平均で二百八十七円でございましたものが、現在九月の平均で見ますと百八十三円でございます。最近またこれが下がってまいりまして、「(注)」の「2」にございますが、九月三十日には百八十六円、二日には百八十五円ということで、現在は百八十円すれすれのところまで参っております。 次の紙は、甘味資源作物の生産の状況でございますが、てん菜につきましては四十八年六万一千ヘクタールでございましたのが、五十一年に四万二千ヘクタールと減っております。一方、反収の方も四十九年、五十年の気象条件その他を受けまして三トン台に相なっております。 このようなてん菜の減少は一体どこへいったのかというのが次の「(注)」「1」でございますが、飼料作物に二五%、麦に二〇%、豆に二〇%、水稲に一五%、バレイショに一〇%、野菜に一〇%ということに相なっております。ただ、「(注)」の「3」に書いてございますが、五十一年産のヘクタール当たり収量は非常によろしゅうございまして、四十三トンないし四十六トンとれるのではないかというふうに見込まれております。 畑作全体が「(注)」の「2」にございますように六十万ヘクタールからこの十年間に二十万ヘクタール減ってきたということでございまして、北海道畑作問題全体のあり方ということを十分検討をする必要があるというふうに考えられるわけでございます。 一方、サトウキビは、そこにございますように、幸い収穫面積もふえております。収穫量もふえてきております。したがって、相当農家がキビ作の意欲をわかしてきておって非常に結構なことだと思っておったわけでございますが、最近の台風を受けまして相当の被害を受けておるということはまことに残念なことでございます。 サトウキビの生産状況につきまして特徴的なことは、「(注)」の「2」にございますが、第一次生産費に占めます労働費の割合は七九%でございます。そうして十アール当たりの労働時間の六〇%が収穫労働で占められておるという非常に特色的な生産の状況を示しております。 次の表が五十年産の芋価格の決定の経緯でございます。 これは、原料基準価格をカンショにつきましては七百四十七円、九・三%引き上げたわけでございます。バレイショにつきましては七百八十七円、これも九・三%引き上げでございますが、取引指導価格というのが四十九年に千円であったのを千五十円にいたしたわけでございます。 これは、四十九年におきまして非常に砂糖の値段も高かった、したがってでん粉を使いますブドウ糖、水あめの業界も非常に業況がよかったというようなことで、基準価格は六百八十四円だけれども指導価格ということで千円払えるように、そういうふうなことにいたしたわけでございますが、先ほど申し上げましたように、五十年度におきましては非常に砂糖の価格が下がってきた、こういうことでございますので、一つは「(注)」の「3」にございますように、需給上過剰となる馬でんの政府買い上げを行いますほか、関税割当制度の適切な運用によって何とか千五十円を保とうということで努力をしてきたわけでございます。 その内容が次の紙に「五十年産いもの価格支持」ということで書いてございます。 カンショにつきましては千五十円の農家手取りの確保のために甘でん企業に対し俵当たり三十五円の特別集荷奨励金を交付し、これが総額で三億四千万円になります。 それから、従来の関税割当制度では、抱き合わせ価格がトウモロコシの基本税率の一〇%見合いの水準を超えて、さらにはトウモロコシの二次税率見合いに接近する、要するに二次の関税率、二次の堤防を飛び越えまして入ってくるというおそれがありましたので、関税割当制度を改正いたしたわけでございます。その改正の内容が「ア」「イ」「ウ」とございますが、従来糖化用にコンスのトウモロコシを無税にして割り当てておったわけでございますが、糖化用以外のコンス用トウモロコシの関税も一応無税にいたしたわけでございます。大体この関税減免が年間二十億になりますが、そういう点、ゼロにいたしておきまして、そうして芋でん粉の抱き合わせ対象を糖化用以外のコンスにも拡大をいたしたわけでございます。それから、二次税率を越えて入ってきてはいけませんので、二次税率の八円六十銭からキログラム当たり十五円に、約倍に引き上げたということでございます。 バレイショにつきましては、先ほど申し上げましたように過剰と見られる五万トンを三−四月に早く政府が買い上げたわけでございます。それから、バレイショにもカンショと同様に俵当たり三十五円の特別集荷奨励金を交付したわけでございます。上記の措置を講じてもなお新でん粉年度に持ち越すと見込まれる本年産の約三万トンについては、関税割り当て制度によってバレイショでん粉を抱き合わせ販売をしたというのが実情でございます。 次の表が「いも、でん粉の需給事情」でございますが、五十でん粉年度におきましては、甘でんは一万六千トン、馬でんには三万六千トン持ち越しがあったわけでございます。五十年の生産量は甘でんが九万八千トン、馬でんが二十万九千トン、こういうことでございますが、いま申し上げましたようなことをいたしまして、大体そのでん粉はすべて処理をしたというのが実情でございます。 次の表と次の表は抱き合わせ状況でございますから省略させていただきますが、「注」の「1」をごらんいただきますと、最近でん粉の売れ行きが非常にいいということを、あるいはお耳に達しておるかと思いますが、これは必ずしも最終消費に結びついた需要の増ではないのでございまして、多分に思惑的な要素が入り込んでおるわけでございます。原料、製品の在庫水準は非常に高うございまして、糖価の低落もあってこれらの価格も低迷いたしておりまして、関連企業の採算は必ずしもよくないわけでございます。 それから注の「3」をごらんいただきますと、五十一年産の北海道の春植えバレイショの収穫予想がございます。八月三十日の統計情報部の公表でございますが、作付面積は前年の七万一千四百ヘクタールから七万二千七百ヘクタールに若干増加をいたしておりますが、十アール当たりの収量が二千九百三十キログラムから三千二百キログラムというふうに非常に大幅に増加いたしております。これは八月三十日の公表でございますが、その後の状況を見てみますと、これよりもさらに反収が上がるのではないかというふうに見込まれます。したがって、まあバレイショは非常な大豊作でございまして、前年のでん粉の生産量は二十万九千トンでございましたが、そこに二十五万トンと書いてございますが、どうもそのような数字ではございませんで、二十七、八万トンのバレイショでん粉ができるのではないかということでございます。そうしますと、バレイショでん粉の固有用途は十四万トンないしせいぜい十五万トンでございますから、約二年分のバレイショでん粉が一度にできたというふうな状況に相なるわけでございます。昨年二十万トンのときに、政府は五万トン買ったわけでございますから、そういうことにいたしますと、きわめて大幅な供給過剰の水準にありまして、これをどういうふうに処理するかは、非常にむずかしい問題に相なっておるわけでございます。 以上が、現状でございます。
○今井小委員長 以上で、説明は終わりました。 それでは、これより懇談に入ります。 ————◇————— 〔午後零時十五分懇談を終わる〕 ————◇—————
○今井小委員長 これにて懇談を終わります。 次回は、明八日午後一時開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時十六分散会