農林水産委員会 第1号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1976/09/30
会議録
○湊委員長 これより会議を開きます。 この際、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。 理事山崎平八郎君が去る二十日、委員を辞任されましたので、理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。委員長は、理事に浜田幸一君を指名いたします。 ————◇—————
○湊委員長 国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 一、農林水産業の振興に関する事項 二、農林水産物に関する事項 三、農林水産業団体に関する事項 四、農林水産金融に関する事項 五、農林漁業災害補償制度に関する事項以上の各事項について、衆議院規則第九十四条により、議長に対し、国政調査の承認を要求することといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう取り計らうことにいたします。 —————————————
○湊委員長 この際、大石農林大臣及び山崎農林政務次官からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。大石農林大臣。
○大石国務大臣 今回、農林大臣を拝命いたしました。新米の大臣でございますので、ひとつ皆様よろしく御指導賜りますようお願いを申し上げます。 時間もございませんので、さしあたってのことについて申し上げたいと思いますが、その第一の仕事が災害対策にぶつかったわけでございます。これはまことにお気の毒なことでございまして、どんなことがあってもこういう人々のためにできるだけの手当てをしてあげたいと考えておる次第でございます。 いままでに数々の災害がございまして、そのたびごとにいろいろな対策が立てられまして、それを今日の段階で見ますと、りっぱなものがつくられております。これを温かい気持ちで総合的に実施すれば、相当りっぱな対策が立てられると考えております。こういう方針のもとにこれらの対策をできる限り総合的に活用いたしまして、当面の災害に対しましてあらゆる努力をいたす所存でございます。 なお、その他のいろいろな農政の問題につきましては、いま申し上げる時間がありませんが、私はただ一つ考えておりますのは、(角屋委員「冷害をどうする」と呼ぶ)冷害だけ先に申し上げますが、冷害につきましては、いま申しましたような基本方針のもとに、とにかく今後一年間の農民の生活がひどく低下することがないように、そうして来年以降の新しい生産に十分に取り組むことができますような方針においてこの対策を進めてまいりたいと思います。 その二、三の要点を申し上げますと、何といっても、いまのような観点から、まず早く現金収入を得させなければならないという点で、農業共済金は年内に全部農民に渡るようにあらゆる努力をいたす方針でございます。 さらに、幸いに激甚災害の指定が来週中には行われるという方向でございますので、このような激甚災害の指定とかあるいは天災融資法の発動、そういうものを通じまして、いろいろと制度資金ができるだけ多額に被災農民に渡るように努力いたしております。幸いに昨年の皆様の御努力によりまして、天災融資法の額も増額になっておりますので、激甚災害の指定とともに、自作農維持資金その他そういうものをあわせまして、できるだけの融資を図ってまいりたいと思います。 それから いままでの毎度融資の既借入金が相当皆あると思います。こういうものにつきましては、できるだけその支払いの期限を延ばすとか、そういう条件緩和を行いまして、今回の融資がより効果あるようにいたしたいと思っている次第でございます。 さらに、現金の収入を上げるために、また余り出かせぎ等に行かないためにも、いわゆる昔から申しました救農土木的な仕事を進めたいと思います。これにつきましては、その基本は、それらの国並びに県、町村の支出する金が罹災農民にできるだけ現金収入として入りますように、余り機械力を使わない、人力を中心とした、たとえば林道であるとか、農道であるとか、区画整理であるとか、その他林業関係の間伐、枝おろし、そういうものを中心とした、人手を多く使う小さな工事を中心として進めてまいりたいと考えておる次第でございます。 さらに、ことしは非常な等外米が出る見通しでございます。これにつきましては、やはり今回は政府の責任におきまして、これを全面的に処理ができるように計らってまいりたいと考えておる次第でございます。(芳賀委員「規格外米の買い入れは」と呼ぶ)細かいことをいま時間がないそうで申しませんが、政府の責任においてこれを処理するという方向でございますから、いろいろございますが、処理してまいりたいと考えております。 それから、その他飯米の問題とかいろいろございますが、こういうものにつきましても、全部でき得ることは何でも努力をいたしまして、できるだけの手当てをしてまいることをはっきり申し上げる次第であります。 なお、ちょっといま一言間違いました。冷害の激甚災害の発動は大体十一月に入るということでございます。 なお、他の農政につきましては、私は、農政の基本というものは二つだと考えております。一つは、まず農民の生活と命を守ることだと思います。この生活を他のどの産業にも負けないような、明るい、豊かな、楽しいものにするということが大きな目的の一つであります。そうしてそれを基盤として、国民全体によい食糧を確保するということがもう一つの責任であると考えます。この二つの点を中心としてそのような行政を進めてまいりたいという方針でございます。 どうか今後ともよろしくひとつお引き回しのほどをお願いする次第でございます。(拍手)
○湊委員長 次に、山崎農林政務次官。
○山崎(平)政府委員 私、このたびはからずも農林政務次官を拝命いたしました。 当委員会の委員の皆様とは長年御一緒に懸命に審議に加わらしていただいた一人でございます。特に、ただいまごあいさつのございました大石大臣の身を張っての今後の緊急課題を初め、基本問題に対する、農政に対する御施策に対しまして、補佐の役目を十分務めてまいりたいと思いますので、何とぞ御叱正を賜りながらひとつよろしくお願い申し上げる次第でございます。ありがとうございました。(拍手) ————◇—————
○湊委員長 農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。 委員派遣承認申請に関する件についてお諮りいたします。 北海道、東北地方における異常低温による農作物の減収状況について、現地に委員を派遣し、調査を行いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、派遣地、派遣期間及び派遣委員の人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 —————————————
○湊委員長 次に、冷害及び台風による農作物の被害状況等について政府から説明を聴取いたします。杉山審議官。
○杉山説明員 西日本における過般の台風十七号による被害及び北日本における冷害の状況等について御報告申し上げます。 初めに台風十七号関係でございます。 気象関係の説明は省略させていただきます。 被害につきましては、これは九月二十七日現在で取りまとめたものでございますが、施設関係で二千百十二億円、それから農作物関係で千四十億円、(芳賀委員「冷害は」と呼ぶ)冷害については資料がまだできてございません。農作物の関係が、私農作物だけ申し上げたのでありますが、林産物、水産物等もありまして千八十一億円、全部を合計いたしまして三千百九十三億円でございます。 施設関係被害の主なものは、農地が二百九十九億円、農業用施設が八百七十八億円、林地が六百十二億円となっております。 これを地域的に見ますと、被害の主な県を右の方に掲げてございますが、概して言えば、九州は主として風被害、九州以外の西日本は主として水被害でございます。したがいまして、九州は農産物の被害が主でございまして、九州以外は施設被害が主であるというような特徴を持っております。 対策といたしましては、後ほど御説明する冷害関係の対策と重なるものについては省略いたしまして、施設復旧につきましては、実情の早期把握と早期査定、この考え方を基本にして実施してまいる所存でございます。再度災害の防止等緊急を要するものにつきましては、特に査定前着工についても配慮いたしてまいる所存でございます。 次に、冷害関係について御説明申し上げます。 気象についてでございますが、本年はすでに御存じのように、六月以来著しい低温と日照不足に見舞われております。特に八月中の平均気温をとってみますと事例的でございますが、秋田は大正二年以来六十二年ぶりの低温でございます。それから盛岡、仙台は、観測開始以来五十二年ぶりあるいは四十九年ぶりという記録でございます。それ以前の観測記録はないわけでございます。六月来、この間に起伏はいろいろあったのでございますが、その説明も煩瑣にわたりますので省略いたしますが、一貫して長期低温であった、異常気象と言ってよいというふうに判断されるわけでございます。このような気象による農作物への影響はきわめて大きく、特に、ほかの果樹、野菜等につきましても被害は認められますが、何といっても大きいのは稲作と考えられます。 農林省は御存じのように作況を八月十五日現在、九月十五日現在、それから十月十五日現在ということで発表してまいるわけでございますが、前回、八月十五日現在については、発表いたしました際は北海道の作況は九六、東北各県は九七あるいは九八。青森だけは一〇〇ということでございました。全国では、西の方がおおむね一〇〇を上回るというような良の作柄でございましたので、平均しては平年作、一〇〇ということになっておったわけでございます。しかし、八月十五日以降、その後の気象はずっと低温、日照不足が続いております。九月十五日現在の作況につきましては十月五日に発表いたす予定にしておりますが、その発表では前回の数字を大きく下回るものと見られております。 こういう計数が固まります以前に、私どもといたしましてもそのとき現在の状況を的確に把握する必要がありまして、計数の整理とは別にそういう状況把握のための調査を行ってまいったわけでございます。九月上旬に北海道、それから東北、三班に分かれて調査団を派遣いたしております。さらについ先ごろ、九月二十五日から二十七日にかけまして農林大臣が岩手県、宮城県、両県を視察してまいっております。これらの概況を申し上げますと、いずれの地域も著しい生育遅延が見られます。被害の出ることは明らかでございます。 その所見の二、三を申し上げますと、まず第一に、標高の高いところほど被害が大きい。裏を返せば、若干被害はあるにしても平たん地は比較的まだよろしいということでございます。それから二番目に、風の通路に当たるような地形のところ、それから冷や水がかりのようなところ、そういったところは被害が大きい。それから、東北六県のうち、日本海岸側よりは太平洋岸側の方が被害が大きい。 それから県別に見てまいりますと、岩手が一番ひどいようでありまして、それに次ぐのは福島、宮城といったようなところか……。それから、青森は一時はそれほどでないと言われておったのでございますが、やはり太平洋岸の特に山寄りの地帯はかなり被害が出ているということで、秋田、山形よりは悪いのではないかというふうに観察されるわけでございます。北海道は、東北の一番悪い岩手並みかあるいはそれよりも若干悪いのではないかというように考えられます。 これはいずれも調査団の見てまいりました所見でございまして、いずれこういったことが十月五日の発表の数字の際にはもう少し正確に細かくいろいろ出てまいることと存じます。そのように地域差がかなりはっきりして被害の程度が分かれておりますが、同じ地域でも個人差あるいはたんぽごとの差も相当見られます。これらの要因といたしましては、品種選択の問題でありますとか、肥料のやり方の問題でありますとか、あるいは防除あるいは栽培時期の問題、いろいろ技術的な問題も考えられます。いずれにいたしましても、直接的な対策のみならず来年度以降の恒久的な対策ということも考える必要がありますので、これらの要因については今後とも十分な検討、分析が必要であろうというふうに考えております。 対策といたしましては、個々の内容について詳細申し上げることは省略いたしますが、項目といたしまして、まず、天災融資法の発動を検討いたしております。 次に、激甚災法の発動についても検討いたしております。これは被害の実情からすれば、私ども当然適用の対象になる、基準に該当すると考えております。ただ、御承知のようにまだたんぽに稲が植わっていて、収穫はこれから始まるわけでございます。被害の額として、さらには所要資金の額として計数的なものは確定し得ないものでございますから、これらの法的な、制度的な措置は若干先になる。先ほど大臣も申し上げましたように、十一月中に出すということを目途にいろいろ検討しているところでございます。 それから自作農維持資金の融通、それから既貸付金、これは公庫資金でございますとか近代化資金等の制度資金でございますが、それの条件緩和。 次に、共済金の早期支払い、これは年内に完全に農民の手元に届くようにしたいということでいろいろ作業を進めているところでございます。西日本の被害もありますし、いろいろ被害査定の評価の事務は多忙をきわめることと思いますが、関係団体等にもお願いして、できるだけ早期に整理をするということで努力いたしております。 その次に、六番目として、規格外米の政府買い入れ等の措置の問題でございます。これはまだどのような程度の品質のものがどのくらい出てくるかということについて見当がついておりません。かなりふだんの年に比べてその数量も多く、品質も悪いのではないかというふうに考えられますが、それらの出方を見まして規格を決める等、政府としての取り扱いの措置を考えていく必要があると考えております。 それから次に雇用の確保、これは現地等では救農土木という古めかしい名前で呼んでおりますが、その対策事業を実施するという考えでおります。大臣も申されましたように、小規模の労働力の消化といいますか、現地雇用になるべく役立つような事業を検討するということで、現在関係部局においてそれぞれの各県の状況等を照会しているところでございます。 そのほか、試験研究の充実あるいは防除等、技術指導の徹底というようなことも当然考えてまいる必要があり、農林省を挙げて今回の災害に対して被災者の救済に全力を尽くすという考えでおるわけでございます。 以上で終わります。
○湊委員長 以上で説明は終わりました。 ————◇—————
○湊委員長 次に、小委員会設置に関する件についてお諮りいたします。 いも、でん粉及び甘味資源等に関する調査のため、小委員十三名より成るいも、でん粉及び甘味資源等に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 小委員及び小委員長は、追って公報をもってお知らせすることといたします。 次に、小委員及び小委員長の辞任の許可、補欠選任、並びに小委員会におきまして参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合は、参考人の出席を求めることとし、その人選及び出席日時その他所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湊委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十八分散会