石炭対策特別委員会 第4号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1975/12/05
会議録
○田代委員長 これより会議を開きます。 石炭対策に関する件について調査を進めます。 去る十一月二十七日、北海道炭瞭汽船株式会社幌内炭鉱のガス爆発災害により、多数の犠牲者が出ましたことは、まことに痛惜のきわみであります。 まず、本件について政府より説明を求めます。通商産業省宮本立地公害局長。
○宮本政府委員 幌内炭鉱の災害につきまして、現在までの時点におきまして状況を御説明申し上げます。 会社及び炭鉱名は、北海道炭硬汽船株式会社幌内炭鉱幌内坑でございます。北海道三笠市唐松青山町百十五番地にございます。 災害の発生いたしました個所は、七片区域と考えられております。坑口から約千九百六十五メートルの場所にございます。 災害の発生いたしました日時は、昭和五十年十一月二十七日二時十五分ころと推定されております。 災害の種類は、ガス爆発と考えられます。 罹災者は、死亡十一名、負傷七名、行方不明十三名、合計三十一名でございます。 次に、災害の概況について申し上げます。 当鉱山は、鉱山労働者二千四百七十五名、月産約十一万七千トンの一般炭を出炭いたしておる鉱山でございます。 今回、災害が発生いたしましたと思われる七片は、採掘準備のために岩石坑道を掘進作業を実施中の区域でございました。 十一月二十七日二時十五分ころ、坑外の誘導無線指令室におりました係員が爆発音を聞きまして、衝撃を感じたわけでございますが、直ちに誘導無線により坑内の各区域へ連絡をいたしました。しかるところ、七片区域からは応答がございませんでした。このため、七片区域での災害発生を感知しましたので、直ちに入坑中の作業者に退避命令を発するとともに、救護隊を招集したわけでございます。 当時、坑内には四百二十五名が入坑いたしておりまして、このうち三百九十四名は退避命令により無事、出坑したわけでございますが、七片区域に配番されておりました三十一名が被災をいたしました。 災害後、直ちに救護隊が入坑いたしまして、救出作業を実施した結果、十一月二十七日には十名の遺体の収容と七名の負傷者を救出いたしましたが、救出作業中に排気縦坑からの黒煙が非常に濃厚となる状態に変わりましたので、救出作業を中断し、退避を指令したわけでございます。 他方、この救出作業中に四片及び六片区域を探検中でありましたが、四片の風道で坑内火災が発生しているのを発見いたしまして、これは引かれておりますところの消火栓から直接消火に取りかかりました。 十一月二十八日十六時ころ、再び救護隊が探検のために七片区域に入坑したわけでございますが、ここで一名の遺体を収容いたしました。しかし、その先に参りましたところが、白煙がもうもうといたしておりまして視界がゼロ、しかも接近できる最も近い地点におきまして、ガスの濃度がきわめて高い、しかも温度が四十九度とか五十度とかいうことが記録されておりまして、その奥はさらに高温度で、火災を起こしておるというふうなことが考えられましたので、再度ガス爆発のおそれがあるということで、救護隊は出坑したわけでございます。その後たびたび救護隊を入坑させるように努力をしておったわけでございますけれども、坑内の状況がなかなか思うに任せず、入坑を許さないという状況が続きました。 七片区域の直接消火なり、あるいは包囲密閉なりの他の方法をいろいろ検討したわけでございますが、先ほど申しましたような状況で、入坑がきわめて困難な事情が続いておったわけでございます。 したがいまして、この間、残されました十三名の行方不明者について一刻も早く救済に当たらねばならないということで努力いたしておったわけでございますが、先ほど申しましたような七片区域におけるところの一酸化炭素の濃度の高さ、さらに七片区域におけるところの罹災者の状況から判断いたしまして、非常に強烈な爆風が災害直後に起こっておったこと、さらにはエア管が断管しておりましたこと、いろいろ状況を判断いたしまして、残念ながら生存の可能性はきわめてないというふうな状況にあったわけでございます。したがいまして、水封以外の方法で、あらゆる方法を講じながら行方不明者の救出に当たるべきであるということで、いろいろ考えておったわけでございますけれども、万やむを得ずという状況になりましたので、家族の方々の御了承を得まして、二十九日の二十三時五十八分、排気縦坑から、七片の消火のために注水を開始せざるを得ませんでした。 注水開始をいたしまして、坑内の通気方向が変化をいたしました。そのために四片の火災地点におきますところの風道の空気の流れが変わりまして、消火中の救護隊員三十四名のうち五名、そのうち一名がやけどを負ったわけでございますが、あとは退避中に軽いけがをした状況でございますが、そういうふうな状況がありましたので、十分ぐらいたちましてから、注水を一たん停止をいたした次第でございます。 こういたしまして、坑内の作業員を全部、昇坑させまして、電源をカットいたしまして、十一月三十日十七時五十一分から再び注水を開始いたしました。十二月一日の二十時二十九分になりまして、七片区域は水封が終わったと見られる状態になった次第でございます。 そこで若干、間を置きまして、十二月二日十五時五十分幌内の縦坑より探検のために入坑したわけでございますが、五片坑道の縦坑の底から約八十メートルばかり行ったところに、火煙の発煙個所を発見いたしました。そこで消火の作業をしておったわけでございますが、次いで、十七時五十五分ころ爆発音が感知されたという状況でございますので、ここでやむを得ず全員が退避昇坑した次第でございます。 その後いろいろ坑内の状況を調査をし、検討をし続けたわけでございますが、火災の状況がきわめて強いと予想されましたので、各坑口からガス、煙等の観測を常時継続をいたしまして、その状況の判断を続けるとともに、ドライアイス、液体窒素、これを人気坑道から投入いたしまして消火を続けておったわけでございますが、状況がなかなか改善いたしませんので、十二月の三日二十三時三十分、人気縦坑と排気縦坑から、六片レベルまでの水封のために注水を開始した次第でございます。現在その注水が行われている状況にございます。 なお、災害発生とともに、札幌鉱山保安監督局におきましては、幌内炭鉱災害対策本部を設置いたしまして、直ちに局長以下、最大限の監督官が現地に参りまして、いろいろ作業の指導に当たっております。また同日、通産省渡部政務次官及び私、立地公害局長が現地に参りまして、罹災者の救出作業及び坑内の消火作業の指導に当たった次第でございます。 以上でございます。
○田代委員長 これにて政府の説明は終わりました。 ————◇—————
○田代委員長 次に、委員派遣申請に関する件についてお諮りいたします。 ただいま説明を聴取いたしました今回の北海道炭鑛汽船株式会社札幌炭鑛のガス爆発災害につきまして、本委員会から北海道の現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し、委員派遣の承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、派遣期間は、十二月六日、七日の二日間とし、派遣委員の人選等は、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後三時十五分散会