物価問題等に関する特別委員会 第21号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1975/07/03
会議録
○横山委員長 これより会議を開きます。 物価問題等に関する件について調査を進めます。 この際、橋口隆君外三名より、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の四派共同をもって、物価安定対策の推進等に関する件について決議を行うべしとの動議が提出されております。 まず、提出者から趣旨の説明を求めます。橋口隆君。
○橋口委員 私は、提出者を代表して、物価安定対策の推進等に関する件について、趣旨の説明を申し上げます。 最近における物価の動向は、総需要抑制政策の浸透による不況下にもかかわらず、依然として高騰を続けております。 本委員会においては、物価問題等に関する対策樹立のため、鋭意調査を進めてまいりました。 特に今国会は、物価安定の基本目標について、各界から参考人の出席を求め、それぞれの立場からの意見の聴取、あるいは現地調査等を通じ、熱心に検討を重ねてまいりました。 しかしながら、今日における物価の動向にはなお予断を許さないものがあり、国民生活安定のため、各般の施策の強化を痛感する次第であります。 本件につきましては、先般来、各党間で御協議願ったのであります。 まず案文を朗読いたします。 物価安定対策の推進等に関する件(案) 一昨年来の物価高騰は、鎮静化傾向を示してきたが、最近の物価上昇、たばこ、郵便料金等の公共料金、酒税の改定、産業界の製品価格の値上げ機運等により、本年度中の消費者物価上昇率一けた台の政府目標達成はなお楽観を許さないものがある。 一方、景気はおおむね底入れしたと見られるものの、不況は依然として深刻であり、経済活動の水準は低位にあり、政府は不況対策を講じてきたが、更に景気の浮揚策を望む声もあり、これが物価に及ぼす影響等について国民は強い関心を抱いている。 よって政府は、国民の期待する物価の安定を最優先とするとともに、次の諸施策の充実、強化を積極的に推進すべきである。 一、高度成長経済から安定成長経済の軌道に乗せるため、今後の中長期経済政策の構想を具体的に明示すること。 一、公共料金については、他の物価に与える影響を考慮し、極力抑制すること。 一、製品価格値上げを抑制するため、値上げ意欲の根強い産業界に対し、物価問題の重要性を認識し、価格の値上げについては極力自粛を要請すること。 一、公正取引委員会は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」を厳正かつ機動的に運用を強化し、価格協定その他の競争制限的行為の排除に努め、違反行為の告発等も積極的に行うこと。 また、公正取引委員会を強化、拡充する等必要な措置を構ずること。 一、インフレによる預貯金の減価を防止するため、預貯金金利の決定にあたっては、一般金利のすう勢のほか、物価水準をも十分配慮するよう努めること。 一、生活必需物資の価格が消費者家計に圧迫を加えないよう、安定供給を確保し、中小企業者の経営の安定を配慮しつつ、卸売市場の整備、小売店の近代化等流通機構の改善、合理化対策等を強力に推進し、消費者価格の安定を図ること。 一、最近における私立学校の入学金、授業料等の急騰は、消費者家計に著しい影響を与えているため、私立学校経営の健全化を促進するとともに、入学金等の二重払い、高額の寄附 金等の納入について適正な行政指導を行い、父兄負担の軽減に努めること。 一、マルチ商法等特殊販売については、その弊害を除去するため、「独禁法」、「出資法」等を厳格、迅速に運用して取締りを強化し、必要に応じ立法措置その他強力な規制を行うこと。 なお、被害者の救済についても適切な措置を講じ、被害の拡大防止を図るため、消費者の啓発活動を積極的に行うこと。 一、健全な国民生活の維持発展を図るため、消費者への迅速かつ正確な情報を提供する等消費者啓発事業の推進を図るほか、国民生活センター及び地方自治体の消費生活センターの機能を強化するとともに、消費者の自主的な組織活動を促進し、生活協同組合等を育成するため、必要な助成を行うこと。 なお、消費者の被害救済の充実を図るため、集団訴訟制度等についても検討を進めること。 一、地方公共団体が実施している生活必需物資の需給動向の調査、価格動向の監視、廉売事業の推進等は、物価の安定に寄与するところが大きいので、これらの物価対策に対しては、積極的な指導と必要な助成措置を講ずるよう努めること。 右決議する。 〔拍手〕 以上であります。 何とぞ、委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
○横山委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。 —————————————
○横山委員長 採決いたします。 橋口隆君外三名提出の物価安定対策の推進等に関する件を本委員会の決議とすべしとの動議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○横山委員長 起立総員。よって、本件は委員会の決議とすることに決しました。 本決議に対しまして、経済企画庁長官から発言を求められておりますので、これを許します。福田経済企画庁長官。
○福田(赳)国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を尊重いたし、関係省庁とも十分協議し、物価の安定を図り、国民生活の向上を実現するよう、一層の努力をいたす所存でございます。(拍手)
○横山委員長 ただいまの決議について、議長に対する報告及び関係当局への参考送付等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 この際、暫時休憩いたします。 午前十時十二分休憩 ————◇————— 午前十一時五分開議
○横山委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日の請願日程全部を一括して議題とし、審査に入ります。 各請願の内容につきましては、文書表で御承知のことでありますし、また、理事会において御検討願いましたので、この際、各請願について紹介議員よりの説明聴取等は省略し、直ちに採決に入りたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 お諮りいたします。 本日の請願日程中、公共料金の値上げ抑制に関する請願及び公共料金の値上げ反対に関する請願三件の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、残余の請願につきましては、採否の決定を保留いたしますので、さよう御了承ください。 ————————————— 〔報告書は附録に掲載〕 —————————————
○横山委員長 なお、本委員会に参考送付されました陳情書は、物価安定対策に関する陳情書他四件でありますので、この際、御報告いたします。 ————◇—————
○横山委員長 次に、閉会中審査の申し出の件についてお諮りいたします。 本委員会といたしましては、閉会中もなお審査を行うため、第七十二回国会松浦利尚君外四名提出、総合商社の事業活動の規制に関する法律案及び物価問題等に関する件につきまして、議長に対し閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕。
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、議長への申し出に関する手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。 ただいま申し出ることに決しました閉会中審査案件が付託になり、現地調査の必要が生じました場合には、派遣委員の選定、派遣地、派遣期間等につきましては、委員長に御一任願い、議長の承認を求めることにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時七分散会