交通安全対策特別委員会 第15号
- 発言数
- 12 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1975/07/02
会議録
○下平委員長 これより会議を開きます。 本委員会におきましては、地方における交通事情及び交通安全施設の整備状況等調査のため、去る六月二十七日及び二十八日の両日、愛知県、岐阜県及び長野県に委員を派遣いたしましたので、この際、派遣委員から報告を聴取いたします。大竹太郎君。
○大竹委員 交通安全対策特別委員会派遣委員の調査報告を申し上げます。 地方における交通事情及び交通安全施設の整備状況等調査のため、議長の承認を得まして、去る六月二十七日及び二十八日の二日間、愛知県、岐阜県及び長野県に派遣されました派遣委員を代表いたしまして、その調査の概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、委員長下平正一君、前田治一郎君、勝澤芳雄君、野坂浩賢君、平田藤吉君、沖本泰幸君及び私大竹太郎であります。このほか、古屋亨君、原茂君及び林百郎君の現地参加を得ました。 最初に、恵那山トンネルの安全対策に関する調査について申し上げます。 まず、往路の車中及びトンネルの西坑口において、恵那山トンネルの交通安全対策の概要を聴取し、次にトンネルの西坑口換気塔及びトンネル内において地下換気所、避難坑その他交通安全のための諸施設並びに飯田インターチェンジ内にあるコントロールセンターを視察いたしました。 なお、現地において、飯田市長等関係市町村長及び関係議会議長等より恵那山第二トンネルの早期着工、インター周辺の道路整備、恵那山トンネルの通行料金についての陳情があり、同じく中津川市長等関係市町村長及び関係議会議長等から、中央自動車道恵那山トンネル内の防災活動装備の助成について陳情を受けました。 今回視察しました恵那山トンネルは、高速自動車国道西宮線の一部として本年八月ころ供用開始の予定でありますが、その延長は、八千四百七十六メートルもあり、わが国で最長の道路トンネルであることはもとより、世界的にも二番目の長大トンネルであります。 問題は、このようなトンネルの中で事故や火災が発生すれば、その被害は甚大なものとなり、事故処理や消火活動も困難をきわめることが予想されるということであります。この点について対策の状況を見ますと、まず換気施設でありますが、トンネルがこのように長くなりますと、トンネル内での自動車排気ガス濃度を常に危険値以下に保つために大規模な換気施設が必要となります。そこで恵那山トンネルでは両坑口からの換気だけでは不十分であるため、わが国では初めての試みとして、トンネルの途中に二ヵ所の地下換気所を設け、両坑口とあわせて四カ所の換気所を設置し、換気を行えるようになっております。 次に、火災等の発生に対する防災対策でありますが、トンネル内には水噴霧設備と連動している火災感知器が設置されており、作動後一分以内に放水を開始し、四十分間連続放水ができるとのことであります。 次に、救急体制についてでありますが、トンネル東口エリアに全国で二番目の自主救急の基地を設け、常時三名、救急車一台、耐熱服及び特殊レッカー等の救急器材を配置し、二十四時間救急業務実施体制をとることとしているほか、交通管理隊を四隊配置し、道路交通管理業務に万全を期しているとのことであります。 さらに、事故の形態によっては自主救急のみでは処理することができない場合に備えて、中津川、飯田両市と応援協定を結び、恵那山トンネルにおける救急業務が円滑に遂行されるよう配慮しているとのことであります。 次に、コントロールセンターでありますが、とこでは、以上のような防災救急体制を指揮統括するとともに、拡声器、カーラジオなどにより緊急の情報、指示を直接運転者に与えることができるようになっております。 なお、トンネル内を危険物積載車両が通行し、爆発等の事故が発生した場合には、トンネル内の諸施設にきわめて大きな損害を与え、救助活動が大幅に制限これ、多くの人命が失われるおそれがあるのみならず、トンネルの復旧には莫大な経費と長年月を要することとなるため、危険物積載車両については、その通行を制限する方向で検討しているとのことであります。 以上のように、防災等の諸施設については、高度の体制が整っておりますが、その効果的な運用を図るためには、日本道路公団の交通管理機能をさらに強化する必要があるとのことであります。 また、恵那山トンネルと網掛トンネルを中心に、その前後を含めた区間は、非分離二車線道路となっているので、交通安全対策上の格別の措置が必要とされることであります。そのための措置といたしましては、一般国道と同様の速度規制を行うとともに追い越しのための右側部分はみ出し禁止規制などを行うことにしているとのことでありますが、交通安全の観点からすれば、対面交通には限界があるので、可能な限り早期に第二期トンネル工事を完成させることが望ましいと考えられるのであります。 次に、恵那山トンネルのほぼ中心に当たるところが、岐阜、長野両県の県境となり、同時に中部、関東両警察局管轄区域の境界となるため、両県、両管区警察局管轄区域にまたがり、事案の発生に備えて高速道路の広域性、高速性、閉鎖性などの特殊性から、これらを一元的、集中的に処理することが望ましく、今後、このための中央における調整機能の整備強化が必要であるとのことであります。 次に、愛知県警察交通管制センターについてであります。 往路の車中において、名古屋市大規模総合交通規制計画と実施状況の概要を聴取しました。また交通管制センターにおいては、交通管制システムの説明を受け、放送室、管制室、電算室等の施設を視察しました。 交通管制センターでありますが、これは道路交通に関する情報の収集、分析及び伝達等交通の規制に関する指令を一体的かつ有機的に行うため、昭和四十九年十一月に運用開始した施設であり、複雑化する交通需要に対処して計画的にその整備を図っているとのことであります。 次に、名古屋市大規模総合交通規制計画は、交通事故、交通渋滞、交通公害等深刻化しつつある都市交通問題に対処するため、道路機能に応じた交通の再配分、自動車交通総量の削減を目的として、当面、都市総合交通規制を中心として計画したものであり、二年を経過したその効果は、事故が約四〇%の減、バスレーンにおける運行時間の短縮等相当の効果が見られるとのことであります。 以上でありますが、今回の調査に当たりまして、関係者の御協力に対して心から感謝をいたす次第であります。 終わります。
○下平委員長 これにて派遣委員からの報告は終わりました。 ————◇—————
○下平委員長 次に、請願の審査に入ります。 本国会において本委員会に付託になりました請願は、全部で三件であります。 これらの各請願につきましては、理事会において慎重に検討いたしましたので、この際、紹介議員の説明等を省略して直ちに採否を決したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 お諮りいたします。 本日の請願日程中第一及び第二の両請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、ただいま議決いたしました両請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 ————————————— 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○下平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ————————————— 〔報告書は附録に掲載〕 —————————————
○下平委員長 なお、本委員会に参考送付されました陳情書は、交通戦争の早期解決に関する陳情書外二件でございます。御報告いたしておきます。 ————◇—————
○下平委員長 次に、閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。 交通安全対策に関する件につきまして、閉会中もなお審査を行いたい旨議長に申し出たいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 さよう決しました。 なお、議長への申し出に関する手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。 閉会中審査案件が付託になり、その調査等のため委員を派遣する必要が生じました場合には、議長に対し委員派遣承認申請を行うこととし、その派遣委員、派遣期間、派遣地等及び承認申請の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 また、閉会中審査におきまして、参考人より意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人の出席を求めることとし、その日時、人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下平委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定ました。 本日は、これにて散会いたします。 午後一時四十二分散会