石炭対策特別委員会 第2号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1974/12/21
会議録
○田代委員長 これより会議を開きます。 石炭対策に関する件について調査を進めます。 去る十九日、北海道上砂川において発生いたしました三井石炭鉱業株式会社三井砂川炭鉱の災害について、政府より報告を求めます。通商産業大臣官房参事官下河辺孝君。
○下河辺説明員 このたびこのような大きな災害が発生いたしまして、いろいろと御心配をおかけいたしておりまして、深くおわび申し上げます。本日お配りいたしました資料をもとにして、三井砂川炭鉱の災害につきまして御報告いたします。 会社名は三井石炭鉱業株式会社、炭鉱名は三井砂川炭鉱第一坑でございます。甲種炭鉱でございます。災害が発生いたしました個所は美唄区域のマイナス六百六十メートルレベル、南三号部内というところでございます。日時は十九日、二十一時五十分ごろ。災害の種類といたしましては、ガス爆発の疑いが濃いという状況でございます。罹災者数は、死亡者十一名、負傷者十二名、行くえ不明者四名、計二十七名となっています。 まず操業の概況でございますが、当三井砂川炭鉱は、美唄区域と登川区域の二つの区域に分かれておりまして、全鉱山労働者数は約二千三百三十名、月産八万トン生産しております。原料炭(得率五五%)並びに一般炭を生産しておりまして、主たる納入先はここに記載してあるようなことになっております。 今回災害が発生いたしました美唄区域でございますが、これは資料の四枚目をあけていただきますと、「坑内骨格図」というのがつけてございます。この紙のちょうどまん中から上が登川部内でございまして、まん中から下が美唄部内となっております。それで災害の発生いたしました個所は、右下の辺にSの三号風道、南三号風道と書いた斜めの線がございます。ちょうどこの付近で災害が発生しております。 この図面をもとにいたしまして若干御説明いたしますと、人員の昇降は、中央付近に第一立て坑というのがございますが、この第一立て坑を使って人員は昇降しております。それから採掘されました石炭は、中央付近の左のほうに中央立て坑というのがございます、選炭機の家をかいた絵がかいてございますが、この中央立て坑を使って石炭を巻き上げております。なお通気はこの中央立て坑、第一立て坑が人気になりまして、北部につきましては北部立て坑、南部は第二立て坑が排気になっております。 大体このような骨格になっておりますが、この美唄区域につきまして、出炭の約八五%を全体の生産のうちに占めております。それで採炭法といたしましては、払いあと全充てん欠口払いと、それから水力採炭を行なっておりますが、今回災害が発生いたしました個所につきましては水力採炭を実施しております。水力採炭とは水の力で石炭を破砕いたしまして搬出する方法でございまして、ハッパ等の作業は全然行なっていない個所でございます。 災害の状況でございますが、十九日の午後九時五十分ごろ、マイナス六百六十メートルレベル南三号上添え立て入れで係員が圧風を感じまして、直ちに坑外の事務所にその旨報告いたしたわけでございますが、坑外の事務所では直ちに誘導無線によりまして美唄区域全般について退避命令を発するとともに、入坑者の安否を調べたところ、災害が発生しているということがわかったようでございます。 当時美唄区域には入坑者は二百四十八名でございましたが、救護隊による救出活動等を行ないました結果判明いたしましたものといたしまして、十一名が死亡、十二名が負傷、それから現在なおまだ四名が行くえ不明というような状態になっております。 なお五枚目の紙をごらんいただきますと、「死亡者り災位置」という図がございますが、これで御説明いたしますと、上に横になっておる坑道がございます。これが五百六十メートルレベルの南大坑道でございます。その一番下にございますのが六百六十メートル坑になっております。 この百メートルの間の石炭を採掘いたしておるわけでございますが、ちょうど中央部に斜めに九番盤下卸、ナンバー九盤下卸と書いた坑道がございますが、これが斜坑になっておりまして、この斜坑から中央よりちょっと下に連絡坑道と書いてございますが、この連絡坑道が立て入れになりまして、水平に立て入れ坑道を切りまして、そこで着炭いたしましたところが九番の上添えサブレベル、それからまた奥に入りまして、さらに着炭いたしましたところが九番の下層の上添えサブレベルでございますが、この九番の下層上添えサブレベルの一番先端部約二十メートルが崩落いたしまして、四名の行くえ不明の方はこの中に閉じ込められた状態になっているわけでございます。 なお死亡されました十一名の方につきましては、九番上添えサブレベルの先端のところで五名、それからその出口に近いところで一名罹災者が出ております。それから九番盤下卸の一番巻き立てのところにございますS三立て入れとの交差点に二名巻き方の方が罹災されております。それから五百六十メートルレベルの坑道付近で、これは五百六十メートルの仕繰りをやっておられた方が三名ここで罹災されているというような状態になっておるわけでございます。 なお、この九番下層の上添えサブレベルの取り明けの状態でございますが、一時はその奥にメタンで二五%、一酸化炭素二・二%というような濃厚なガスが滞留しておりましたために作業を中止いたしておったわけでございますが、その後いろいろガス抜き等も進展いたしまして、現在はガスもかなり希薄になっております。したがいまして昨日あたり以降、昨日の夜あたりからかなり取り明け作業が進展しておりまして、現在二十メートルのうち約八・六メートルの取り明けを完了しております。 取り明けの状況でございますが、崩落した石炭の上にワク組みをいたしまして、全然崩落してない地山を天盤として取り明けを進めておるような状態でございまして、作業はなかなか難航しておるようでございます。現在総員八十六名がこの救出作業に当たっているという状態でございます。 災害の原因でございますが、罹災者の状況、たとえば火傷を受けている、あるいはCO中毒というような医師の診断もあるようでございます。それから坑道のワクの倒れ方、それからすすの吹きつけというような状況から見まして、ガス爆発によるものという疑いが濃厚であるわけでございますが、現時点におきましては、行くえ不明者の救出に全力を傾注している次第でございまして、救出作業が終わったあとで本格的な原因の究明に当たるという予定にいたしております。 なお最後に、当局からは立地公害局長外一名が昨日現地に参っております。また、札幌鉱山保安監督局から局長外十名の監督官が現在現地に参っておりまして、行くえ不明者の救出及び原因の究明に当たっておるというような状況でございます。 災害状況の報告を終わります。
○田代委員長 これにて政府の報告は終わりました。 ————◇—————
○田代委員長 次に、委員派遣承認申請に関する件についておはかりいたします。 ただいま報告のありました三井石炭鉱業株式会社三井砂川炭鉱の災害につきまして、本委員会から現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し、委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 また、派遣委員の人選派遣期間等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十時二十二分散会