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72回国会参議院1973/12/20

科学技術振興対策特別委員会 第2号

発言数
16
登壇者
5
会派数
3
開催日
1973/12/20

会議録

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) ただいまから科学技術振興対策特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る十二月七日、鍋島直紹君及び船田譲君が委員を辞任され、その補欠として平泉渉君及び梶木又三君が、また、昨十九日、成瀬幡治君が委員を辞任され、その補欠として野々山一三君がそれぞれ選任されました。

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) ただいまから欠員中の理事二名の選任を行ないます。  理事の選任につきましては、先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 御異議ないと認めます。それでは理事に梶木又三君及び平泉渉君を指名いたします。

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 森山科学技術庁長官、長屋科学技術政務次官及び山本農林政務次官から発言を求められておりますので、この際これを許します。森山科学技術庁長官。

森山欽司自由民主党科学技術庁長官

○国務大臣(森山欽司君) 科学技術庁長官の森山欽司でございます。  わが国は、いま重大な時期に差しかかっており、このような時期に科学技術庁長官を拝命し、その職責の重大さに身が引き締まる思いをいたしているところであります。  この委員会への出席は初めてのことでありますので、この機会をおかりいたしまして、一言科学技術振興に取り組む私の考え方の一端を申し上げ、ごあいさつにかえさせていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。  言い古されたことばでありますが、国土が狭く資源に乏しいわが国が、今後、国民生活の向上をはかっていくためには、人間の英知すなわち科学技術による以外にはないと考えております。  科学技術の振興をはかるにあたって基本となるものは、何と申しましても人間であります。研究者が安んじてその能力を発揮できるようにしますとともに、研究者という職業が青少年にとって魅力のあるものとなるようにする必要があります。これに関連いたしまして、研究者がその能力に応じて十分処遇されるとともに、良好な研究環境が与えられるよう努力する考えでありますが、さしあたっては、研究公務員の処遇の一そうの向上をはかってまいる所存でございます。  さらに、世の中が複雑になるにつれまして、多くの異なった分野の専門家が知恵を出し合って初めて解決できる問題が多くなっております。科学技術庁は、総合調整官庁として、関係機関の協力の促進、能力の結集につとめてまいりましたが、今後ともこの面に力を入れますとともに、文部省とか科学技術庁というなわ張りにこだわることなく、大学の先生方のお知恵も十分に拝借して、多くの人の知恵を合わせることによって、与えられた課題に対処してまいりたいと考えております。  このような考え方のもとに、最先端の技術的分野である宇宙開発、人類の未知の領域を開く海洋開発、エネルギー資源の分野に飛躍的な革新をもたらす原子力開発、さらには国民福祉の画期的な向上に実を結ぶことが期待されるライフサイエンスなど重要な課題について国家的なプロジェクトとして積極的に推進をはかってまいりたい所存であります。  なかんずく当面最大の課題であるエネルギー危機への対処につきましては、原子力発電は燃料の輸送及び備蓄の安易さなど多くの利点を持っております。本年六月末現在稼働しております発電炉はわが国におきましては五基、百八十万キロワット、あと二基年度内にできあがる予定でございますから、おおよそ七基三百万キロワットでございますし、また、世界的に見ますと百三十二基、現在出力四千万キロワットをこえておりまして、すでに実用段階に達しております。今後ますます増大の一途をたどっておるという世界的な趨勢を考え、また、わが国における進歩の状況を見ますと長期的な総合エネルギー政策の観点から、わが国の将来のエネルギーの供給の有力なにない手といたしまして原子力発電を積極的に推進をしてまいる所存であります。このため安全審査体制の拡充、安全研究の拡充強化をはかるなど安全性の確保と環境の保全には万全を期しまして、これについて地元の十分な御理解を得るように相つとめまするとともに、原子力発電所の建設が地元の福祉の向上に役立つという方向にもってまいりたいと考えております。  まだ就任して半月余りでございまして未熟ではございますが、諸先生方の御教導を得まして今後大いに勉強して重責を果たしてまいりたいと思っております。  皆さま方の格別の御鞭撻をお願いいたしましてごあいさつにかえます。ありがとうございました。(拍手)

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 次に長屋科学技術政務次官。

長屋茂自由民主党科学技術政務次官

○政府委員(長屋茂君) 御紹介いただきましたようにこのたび科学技術政務次官を拝命しました長屋茂でございます。名将のもとに愚卒ありという悲しい適例でございまするが、私生来不敏なのに加えまして政府委員としての初めての経験でございまして何かと至らぬ点が多々あると存じまするが、私自身としましては一生懸命に職責を尽くすつもりでおりますので、どうぞよろしく御鞭撻、御指導いただきますようにお願い申し上げます。(拍手)

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 次に山本農林政務次官。

山本茂一郎自由民主党農林政務次官

○政府委員(山本茂一郎君) お許しをいただきまして発言をさしていただきます。農林政務次官の山本茂一郎でございます。  去る九月二十一日、中尾前農林政務次官が、当院科学技術振興対策特別委員会の出席要求に応じ、午後二時二十分ごろより出席したのでありますが、たまたま、同日衆議院本会議が開かれており、午後三時頃から防衛庁長官不信任案の採決が行なわれることとなり、採決のための議場閉鎖時刻に達しましたので、急遽衆議院本会議場に参るべく、当委員会を退席せざるを得なくなったのであります。  しかしながら、当委員会においては、なお審議中であり、野々山委員の発言中にもかかわらず、委員長の了解を得ず、発言を求め、退席し、委員会の審議の続行に支障を来たすこととなりました。このことについては、率直におわびし、ここに遺憾の意を表します。今後このようなことのないよう委員会の審議を尊重し、慎重に配慮してまいる所存であります。

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) この際、野々山一三委員より発言を求められておりますので、これを許します。

野々山一三日本社会党

○野々山一三君 新しい政務次官にちょっと……。  いま中尾前政務次官にかかわる問題で謝罪の意味が述べられたんですけれども、そのことは私はこれが正常な国会審議ということの軌道に乗せるという意味で正常に受けとめたいんです。問題は、私は率直に意見を述べながらあらためてちょっとだけ見解を求めたいわけでございます。先ほど述べられた前段に、衆議院において防衛庁長官不信任の採決が行なわれる状態だったんでということは、私も承知の上でございます。同時に、当時審議の実情をいえば、同じように衆議院議員であられる厚生政務次官山口敏夫君もいたわけです。同じ衆議院議員、同時に同じく政府委員、それなのに比較論で言うならば、山口政務次官はそういうことを承知の上であるにもかかわらず、当然の国会の審議という、参議院の審議ということを重視されまして正常に審議に加わられた。片方は正常な手続を得ずしてかってに発言し、かってに退席するということについては、一体いかがなものでしょうか。これが一般論です。御見解を承りたい。これは言いわけみたいのことはあり得ないだろうと私は思うんでございます。  第二に言いたいことは、やっぱり政府委員あるいは内閣というものと国会というものとの立場は、やっぱり独立分離しているものであることは当然のことでございますね。国会の正常な手続を得て、主要な自分の任務というものが他にあるわけでございますから、手続を得られるべきだと私は思います。そういう観点からいたしますならば、いま読み上げられました前段——読み上げられましたという言い方はたいへん失礼かもしれませんが、述べられました前段の衆議院において何々があったのでかってにしゃべって、かってに出ていきましたということは、院の権威を無視しているのではないかと考えるので、これは一体どういうものですか、見解を承りたい。私は当時も現在も建設常任委員会の院の役員でございます。社会党員でございます。しかし、委員長として、社会党員であるといなとにかかわらず、院の権威、審議の公正という観点からは社会党がどうきめようときめまいと、それはやっぱり院の決議に従って行動するのは私の当然の使命でございます。それが院の役員であるというふうに私は心得ているわけです。自分の立場を弁解する必要は毛頭ないと思いますが、あえて、であるので、一体第一第二に申し上げたことが、この前段に言われる意味とはどういうことなんでしょうかということをあらためてちょっとお伺いしたい。  後段のほうで「委員会の審議を尊重し、慎重に配慮してまいる所存であります。」と言われるものについては、関係理事さんが政府当局と話し合われた上のものであるから私はそれは十分に尊重いたしますけれども、もっと端的に言うならば、院の審議を尊重し、慎重に配慮、院の立場に対して、監督を受けられるというのが、そういう立場にあるのが私は、政府の立場であるので、尊重し、慎重に配慮するなんていうことじゃなくて、当然のことです。院の権威をもって委員長の許可を得て成規の手続をとる、あるいは議長の許可を得て成規の手続をとるということは私は当然のことなんで、この文言は非常に抽象論で残念である。これに対してひとつあなた御自身、行政府、いま大臣は何か用務でお帰りになりましたから、私は政府側を代表して御両所から今後そういうことが絶対ないということが私どもとして受けとめられるような所信を述べてほしいというふうに注文をつけながら再度の見解を承りたいと思います。

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 速記をとめて。   〔速記中止〕

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 速記を起こして。

山本茂一郎自由民主党農林政務次官

○政府委員(山本茂一郎君) ただいまの野々山委員の御発言の御趣旨につきましては十分了承をいたしますし、また国会における審議のたてまえからいいましてごもっとものことと私は了解をいたしております。この点につきましては私どもはまことに申しわけのない一つの誤りであったと考えておるわけでございます。今後におきましては、ただいま野々山委員のお述べになりました御趣旨を十分理解をいたし、それを尊重いたしまして、再びかくのごときことのないように十分注意する私は考えでございます。御了承のほどをお願いいたしたいと存じます。

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) この際、派遣委員の報告に関する件についておはかりいたします。  前国会閉会中当委員会が行ないました委員派遣については、派遣委員から報告書が提出されておりますので、これを本日の会議録の末尾に掲載することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

渋谷邦彦公明党

○委員長(渋谷邦彦君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時五十二分散会      —————・—————

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