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72回国会衆議院1974/03/26

農林水産委員会畜産問題に関する小委員会 第4号

発言数
4
登壇者
2
会派数
1
開催日
1974/03/26

会議録

坂村吉正自由民主党

○坂村小委員長 これより畜産問題に関する小委員会を開会いたします。  畜産問題に関する件について調査を進めます。  この際、畜産局長から、畜産振興審議会の経過を簡明に説明をしていただきたいと思います。

澤邊守農林省畜産局長

○澤邊政府委員 それでは、昨日開催をいたしました畜産振興審議会の食肉部会の経過あるいはその答申について御報告をいたしたいと思います。  昨日は、豚肉の安定価格につきまして、かねて政府が諮問しておりました「留意すべき事項」について諮問しておりましたことについて御審議をいただいたわけでございますが、その際、お手元にお配りしておりますような試算を、参考資料として提出をいたしました。  その参考資料をお開きいただきますと、一ページに「指定食肉(豚肉)の安定基準価格及び安定上位価格」という見出しで、「算式1」というのが載っております。この算式は、従来と同様の算式でございまして、基準年次の価格に生産費指数Iをかけまして、さらに需給調整係数アルファというのをかけて、それにかけるmプラスkといいますのは、枝肉に換算をいたしております。POと申しますのは肉豚の価格でございます。それをmプラスkという一定の係数を使いまして枝肉に換算をいたしまして、それを1プラスマイナスvといいますのは、基準価格と上位価格に上下に開いたという算式でございます。これに従いまして算定いたしましたのは二ページに載っておりますが、結論的に申し上げますと、P1、これは四十九年度の肉豚の安定価格でございますが、中心価格が五百三十三円三十八銭、それを上下に一〇%ずつ開きますと、五百八十六円七十二銭が上位価格、基準価格は四百八十円四銭という試算を出しております。  それから、さらに、「試算2」といたしまして、もう一つの試算を出しております。これは価格決定年度の肉豚の推定生産費を出しまして、それを枝肉換算をいたしましたのを「算式1」と同様に上下に一〇%ずつ開くというやり方で、これを例年「算式2」として参考のために提出しているものでございます。これによりますと、中心価格が五百二円八十七銭、安定上位価格が五百五十三円十六銭、下位価格が四百五十二円五十八銭という結果になっておりますが、このような参考試算につきまして御説明をして、その他畜産事情一般、養豚をめぐります動向等につきまして御説明をした上で審議に入ったわけでございますが、審議の主要な議論と申し上げますと、朝十時から午後の六時ごろまで実質審議が行なわれまして、あと答申の起草に入りまして、九時前に答申が行なわれました。  各委員から述べられました意見のうち主要なものを申し上げますと、飼料費の値上がりなど生産費の上昇から見て、適正な価格水準へ安定価格を上位価格、基準価格ともに引き上げることは妥当であるという、こういう意見であります。妥当であるというのは、やむを得ないという御意見もありますし、もっと上げろという御意見もございまして、特に、生産者側委員からは政府試算以上の大幅引き上げが強く主張をされました。その他の委員は「算式1」程度の値上げはやむを得ないというような意見が多かったように思います。  それから、二番目に、現行の安定価格算定方式に検討を加えることというような意見が出ました。これは生産者側委員から出された意見でございますが、いわゆる生産費・所得補償方式によって算定をすべきである——われわれが現在使っておりますのは、「算式1」のほうは需給実勢方式と俗に言っておりますけれども、そのようなやり方ではなくして、生産費・所得補償方式を基準にして安定基準価格と安定上位価格をきめろ、こういう御意見がございましたが、これに対しましては、二、三の中立委員と一部消費者側の委員だったと思いますが、強い反対論が述べられております。  それから、次に、物価の上昇、経済事情が激変した場合には、法律に基づきまして本審議会を早急に開いて年度内に価格の改定を行なえという議論がございまして、この点につきましてはどなたも御異存はないというふうに見受けました。  その際、あらかじめ改定する場合のルールをつくっておいたほうがいいのではないか、答申のようなものがあったほうがいいのではないか、ただ、法律の抽象的な字句を政府が解釈をして、そのときどきにやるかやらぬかを判断するだけではなしに、もう少し具体的基準なり方針を、こういう場合には改定をするんだというようなことをつくっておいてはどうかという御意見が一部で出ました。  なお、一部の意見といたしまして、たとえばえさ価格が年度途中で上がるとか、その他物価の大きな高騰があったとかいうような場合だけではなくて、予想はされないかもしらぬけれども、えさ価格が相当下がったというような場合には引き下げる方向での改定も当然行なうべきであるというような御議論もございまして、これにつきましても、特に皆さんの異議はなかったように見受けました。  それから、次に、消費者価格に対する影響という点が加工関係の業界あるいは消費者等の側から出まして、これにつきましては特別に配慮をすること——意見といたしましては、安定上位価格をもっと下げろ、政府の試算よりは下げろというような御意見もございました。  また、関連いたしまして、卸売り市場における価格形成が非常に変動が大きいので、これに対して何らかの措置を講ずべきではないかというような御意見、あるいは卸価格の動向が小売り価格に、上がるときには上がる、下がるときには下がるというような意味でもう少し敏感に反映するように特に指導する必要があるという御意見がございました。  なお、技術的な話といたしまして、肉豚の資質の改良をはかるために、品種改良については特に力を入れろ、これがまた飼料の節約にも大きく寄与するんだ、こういうような御意見がございました。  さらに、畜産事業団の買い上げ対象は現在規格上に限定しておりますが、これを中まで含めるべきであるという議論が生産者の一部から出ましたが、これに対しては生産者の中で意見が割れましてそれは好ましくない、品種を改良していくというたてまえからすれば、品種の悪い中以下を買うのはおかしいという反対論も強く出されました。  次に、牛肉、豚肉の輸入制度あるいは豚肉の関税減免制度等につきまして何らかのルールをあらかじめきめておいて、それに基づいて機動的におそくならぬように早目早目にやる、たとえば関税の減免をやる場合も早目にやる、上がってからやるのではなしに、上がる前に大体予測してやれ、それから下がりそうなときには早目にやめろというように、機動的にやるようにしろということ、それに関連いたしまして、牛肉につきましては価格安定制度を考えるべきだ、特に乳雄の牛肉については考えるべきだという意見もありましたけれども、これにつきましては、なお尚早である、輸入調整措置を通じてまず価格安定をはかることに努力すべきである、こういう議論が他方にございました。  それから、飼料価格の今回の値上がりに対処して補てんをしろという御議論も、生産者側委員を中心にして一部にございましたが、それに対しても否定的な意見が他方に見られました。  以上が主要な論点でありましたが、六時ごろに終わりまして、起草委員が選ばれて答申案の起草をいたしまして、あとで総会で承認されましたのがお配りしてあります答申でございます。  そこの「記」のところでございますが、そこで、特にわれわれが聞いておりまして力点が置かれておったと思いますのは、1の「飼料等生産資材価格の高騰により生産費が大幅に上昇していることに照らし、養豚農家の生産意欲を高めるようこれを引き上げること。」ということで、ある意味では「引き上げること。」ということは常識的なことかもしれませんけれども、特にこういう文言が入ったというのは、従来では豚肉については初めてではないかというところに意味があるというふうにわれわれは見ております。  次に、2のところでは、消費者に対します影響、需要の減退を来たしたり家計の圧迫とならないか、そのためには、生産の合理化に生産者みずからも努力をしてもらわなければ困るし、流通の改善、合理化についても一そう強力な自主的な努力と行政的な指導措置を講ずるようにしてほしいということで、その際、1のことと矛盾しないという意味で、「あわせ講ずる」ということばが入ったいきさつがございます。  附帯決議につきましては、三項目ございまして、第一は、先ほども議論の途中で御紹介いたしました安定価格の年度内改定を検討すること、第二は、豚の資質の改良とか経営の合理化等、その技術、経営的な面での必要な措置を講ずること、第三は、牛肉の輸入、豚肉の減免措置等について、先ほど申し上げましたような趣旨で、一定の方式を設ける等の方法により弾力的に措置すること、という、この三項目が附帯決議としてつけられたわけでございます。  以上がきのうの審議会の経過でございますが、なお、先ほど来御議論がございますように、明日酪農部会におきまして、加工原料乳の保証価格、乳製品の安定市場価格、加工原料乳の基準取引価格、それから不足払いの対象になります限度数量の四点について、すでに諮問してありますことについて具体的に御審議をいただくことになっております。これに対しましても、例年のように政府も試案を出すことにいたしておりますが、これは現在政府部内でいろいろ調整中でございまして、今晩も、これから帰りまして、おそらく明け方近くになると思いますが、これから折衝を重ねるつもりでおります。  これは例年のことでございますが、現在まだここで具体的に御報告できるような段階に至っておりません。ただ、私ども、現在いろいろ詰めておる段階で考えておりますことは、かねてから当委員会でも御質問、御意見等をいただいておりますし、去年の審議会あるいは十月の懇談会等でも議論が出ておりました算定方式の改定の問題については、必要な部分について手直しをしたいという方向で現在折衝をしております。  肉価の変動が牛乳の価格に大きく響かないようにという点を中心にした算定方式の手直しについては、われわれも実現をしたいということで努力をいたしておるところでございます。  その他、乳製品の安定市場価格が実勢価格と乖離しておるという点につきましては、御質問、御意見をいただいたところでございまして、この点についても、やはりこれは一致するような方向で考えていくべきではないかという方向で現在折衝をしておるところでございます。  簡単でございますけれども、明日に関連する部面もあわせて御報告いたしました。

坂村吉正自由民主党

○坂村小委員長 それでは、これより直ちに懇談に入ります。      ————◇—————   〔午後七時三十九分懇談に入る〕   〔午後七時五十七分懇談を終わる〕      ————◇—————

坂村吉正自由民主党

○坂村小委員長 これにて懇談を終わります。  本日は、これにて散会いたします。    午後七時五十八分散会

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