大蔵委員会 第2号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1973/12/12
会議録
○安倍委員長 これより会議を開きます。 この際、理事の辞任及び補欠選任の件についておはかりいたします。 まず、理事武藤山治君から理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○安倍委員長 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。 ただいまの辞任による補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○安倍委員長 御異議なしと認めます。よって、理事に山田耻目君を指名いたします。 ————◇—————
○安倍委員長 国の会計、税制及び金融に関する件について調査を進めます。 この際、福田大蔵大臣より、当面の財政金融について所信の説明を求めます。福田大蔵大臣。
○福田国務大臣 このたび、私、全くはからずも、はからずも大蔵大臣に就任いたしまして、皆さんの御教示にあずかることと思いますが、もう時局は非常に重大で、微力、その任にたえるやいなや、はなはだ心細い次第でございますが、皆さんの御協力によりまして職責を完遂いたしたい、かように考えております。 そこで、私の財政金融に関する基本的な考え方につきましては、本会議ですでに申し上げたとおりでございますが、しかし、これからいろいろな議案の審議をお願いする、そういうことに先立ちまして、また重複するかもしれませんし、あるいは補足になるかもしれませんけれども、私の所信を述べさせていただきます。 わが国経済は、今日まで、国民のたゆまない努力によりまして、世界に例を見ないほどの高成長を達成してまいりました。 しかし、最近、内外の諸情勢の変化は、わが国経済が従来のような高い成長を持続することを困難としておるのであります。すなわち、資源の海外依存度がきわめて高いわが国にとりましては、近年世界の論議を集めておる資源の有限性の問題は、特に重要な意味を持つ、そういうふうになってきておるのであります。 わが国経済の発展が、国際協調のいしずえの上に初めて期し得るものであることは、論をまたないところでありますが、今後、ひとりわが国がその高い成長を続け、限られた世界の資源を費消する、こういうことは国際社会において次第にむずかしくなってきておる状態と考えます。 一方、国内におきましても、公害問題、労働力不足の問題など、成長への制約が強まってきております。 このような新しい局面を迎えまして、経済政策の運営にあたりましては、物価の安定、国際収支の均衡の維持——これは従来、私が申しておることであります。私が、過去、大蔵大臣として皆さんの御協力をお願いした、そのときに言い続けてきた点でありますが、それとともに、資源及び環境等の面からの制約をも十分に配意しつつ、先進諸国の経済成長もまた念頭に置きました適正な成長を維持していくという基本的な姿勢が特に肝要だ、こういうふうに考えております。 このことは同時に、成長の成果の主力を次の成長につぎ込むという従来の経済運営のあり方を離れ、成長の成果の重点を国民福祉の向上に向けることを意味するのであります。わが国の今日の偉大な経済力をもっていたしますれば、公害だとか、過密過疎でありますとか、住宅問題でありますとか、社会保障問題でありますとか、当面する諸問題を解決し、誇るべき福祉社会を建設することは十分可能である、こういうふうに思います。 ところが、現在、わが国は、二つの緊急に対処すべき問題に直面しておるのであります。物価の上昇と石油問題がそれであります。 わが国の物価は、昨年秋以降、強い騰勢を続けてまいりました。政府は、年初来、財政金融政策をはじめとする各般の施策をもってこれに対処してまいったのでありますが、物価の上昇にはなお根強いものがあります。 このような情勢のもとにおいて生じたアラブ産油国による石油の生産及び供給制限の問題は、国民経済及び国民生活の全般にわたって大きな影響を与えるに至っております。 いまや物価問題は、憂慮すべき段階に立ち至っておると考えておるのであります。これを解決することなくしては、安定した福祉社会の実現も望み得ないのであります。物価問題こそは、すべてに先立って解決を迫られておる喫緊の政策課題であります。 わが国経済が石油問題をはじめとする供給面での制約という事態に立ち至っている現状におきまして、物価の安定をはかるためにまず必要なことは、総需要を極力抑制し、もって需給の均衡を確保することであります。 このような観点から、現下の財政金融政策につきましては、一そう抑制的な運営につとめることが肝要であると考えます。 過日本会議で御説明申し上げましたとおり、今回提出いたしました昭和四十八年度補正予算は、節度ある財政運営に徹することを基本として編成いたしました。 金融面におきましても、引き締め基調を堅持することはもとよりでありますが、その中にありましても、中小企業につきましては、従来より特に配意しておるところであります。 また、より長期的な視野に立って、資源の有限性を十分認識し、経済活動のあらゆる分野にわたって資源の有効適切な利用をはかることが重要であります。国民生活の場においても、合理的で堅実な消費態度が望まれるのであります。 かかる見地から、国民一人一人が将来への展望を持ち、その実現のための貯蓄を行なうことがきわめて重要であります。私は、国民の堅実な貯蓄慣行を醸成するため一段と配意してまいりたいと思います。 以上、わが国当面の経済情勢と財政金融政策について、私の考えの一端を申し述べた次第であります。 わが国経済は、過去幾多の困難を国民の英知と活力によって克服し、今日の地歩を築いてまいりましたが、いままた新たな試練に直面しておるのであります。しかしながら、この試練に耐え得たとき、われわれの前途には未来への明るい展望が開かれると確信いたします。 この明るい展望の前にはだかる物価の上昇と石油問題の解決こそ、目下の急務であり、国民の政府に対する期待もまさにこの点にあると存じます。 この期待にこたえていくことが、政府に課された一大責任であります。政府は率先して有効適切な施策を果敢に実行してまいります。私もまた最善を尽くして、この難局を乗り切る決意であります。 皆さま方の御理解と御協力を切にお願いする次第であります。(拍手)
○安倍委員長 次に、今般新たに就任されました中川大蔵政務次官及び柳田大蔵政務次官より発言を求められておりますので、順次これを許します。中川大蔵政務次官。
○中川政府委員 福田大臣同様、全くはからずも大蔵政務次官を拝命いたしたわけでございます。非常にきびしい情勢でございまして、その任を全うし得るかどうか、非常に心配いたしておりますが、過去二年間、当委員会で皆さんにたいへんお世話になりました。今後とも御指導、御鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)
○安倍委員長 柳田大蔵政務次官。
○柳田政府委員 このたび、はからずも大蔵政務次官に就任をいたしました。まことに浅学非才でございますが、何とぞ皆さま方の御指導、御鞭撻をお願いいたします。(拍手)
○安倍委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十二分散会