石炭対策特別委員会 第10号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1974/05/23
会議録
○田代委員長 これより会議を開きます。 石炭対策に関する件について調査を進めます。 ただいま委員長の手元に田中六助君外四名より、新石炭政策の確立に関する件について決議せられたいとの動議が提出されております。 この際、本動議を議題とし、提出者から趣旨の説明を聴取したいと存じます。田中六助君。
○田中(六)委員 ただいま議題となりました決議案につきまして、自由民主党、日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党及び民社党を代表し、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 新石炭政策の確立に関する件(案) 昨年秋の中東紛争を契機とする石油危機に直面し、国産エネルギー源の重要性が再認識され、新たな見地からその確保が求められている。かかる実情にかんがみ、石炭をはじめとする、国産エネルギー源の供給力を拡大し、将来にわたつて、一定の水準を確保することは、わが国経済並びに国民生活の安定を維持するための重要課題となつて来た。 このため、政府は、従来の石炭政策を抜本的に再検討するとともに、特に、次の諸点に適切な措置を講じ、すみやかに、長期的展望に立脚した新石炭政策を確立すべきである。 一、総合エネルギー政策における国内炭の位置づけを明確にして、供給力を高め、需給の長期的安定を保証するとともに、国内炭の活用を積極的に推進すること。 二、炭価については、輸送費等を含め、コストの上昇に対処した合理的な炭価水準が保証されるようなルールを検討すること。 三、今後の閉山は、真に止むを得ないものを除き回避させること。 四、買上げ、封鎖鉱区及び未開発鉱区について調査を実施し、買上げ及び封鎖鉱区の再開発に当つては、政府の責任において行なうこと。 五、労働者を確保するため、賃金等の労働条件を地下労働にふさわしい水準に引上げるとともに、作業環境及び生活環境の整備に特段の措置を講ずること。 六、炭鉱災害の絶滅を期するため、特に、石炭鉱業経営者の保安責任を明確にするとともに関係者の保安意識の向上、監督の強化及び助成の充実についてさらに総合的な保安対策を進めること。 七、石炭専焼火力発電所の新増設を図るなど需要を積極的に拡大するとともに石炭使用に伴う公害対策に万全を期すること。 八、炭鉱の深部区域及び急傾斜炭層等の採掘技術の開発を促進するとともに技術者の養成に努めること。 九、石炭のガス化、液化等の技術開発を促進すること。 十、産炭地振興、鉱害復旧、炭鉱離職者対策等の事業について、特段の強化拡充措置を講ずること。 十一、石炭及び石油対策特別会計における石炭対策に必要な財源を確保すること。 十二、石炭の輸入に当つては、国内炭保護の立場から、合理的な輸入体制を確立すること。 右決議する。 以上であります。 本案は、昨年来の石油危機によりまして、わが国が従来とってまいりました、一次エネルギー供給源の安易な、かつ、過度にわたる海外依存の姿勢に対する重大な反省と、国内資源見直しの必要性が痛感されましたことから、検討されたものでありまして、今後は、石炭をはじめとする国産エネルギー源の供給力を積極的に拡大し、これによって、わが国経済と国民生活の安定が保障される水準を確保すべきであるという基本的な考え方に立っております。 このため、私どもは、政府に対し、従来の石炭政策に対する再検討を求め、その中から、主要な国内資源である石炭の供給力を高めるための新たな長期安定政策の確立を求めようとするものであります。 本案は、去る四月下旬、各党から、それぞれ試案が提出されて以来、理事会において、慎重に協議を重ね、合意に達したものであります。 決議案の各項目につきましては、案文により御了承願いたいと存じます。 以上で提出の趣旨の説明を終わります。 何とぞ、委員各位の御賛同をお願い申し上げる次第でございます。(拍手) —————————————
○田代委員長 本動議について、ほかに発言の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。 田中六助君外四名提出の動議のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○田代委員長 起立総員。よって、田中六助君外四名提出の動議のごとく、新石炭政策の確立に関する件を本委員会の決議とすることに決しました。 この際、中曽根通商産業大臣及び長谷川労働大臣から発言を求められておりますので、順次これを許します。中曽根通商産業大臣。
○中曽根国務大臣 ただいま御決議になりました新石炭政策の確立に関する件につきましては、御決議の趣旨を尊重し、政策に万遺憾なきを期する次第でございます。(拍手)
○田代委員長 長谷川労働大臣。
○長谷川国務大臣 ただいまの新石炭政策の確立に関する御決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたしまして、今後の労働行政の推進につとめてまいる所存であります。(拍手)
○田代委員長 なお、本決議の議長に対する報告及び政府への参考送付等の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後一時十三分散会