災害対策特別委員会 第9号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1973/07/11
会議録
○委員長(秋山長造君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨十日、藤原房雄君が委員を辞任され、その補欠として宮崎正義君が委員に選任されました。 —————————————
○委員長(秋山長造君) 活動火山周辺地域における避難施設等の整備等に関する法律案を議題といたします。 まず、提出者、衆議院災害対策特別委員長大原亨君から趣旨説明を聴取いたします。大原君。
○衆議院議員(大原亨君) 活動火山周辺地域における避難施設等の整備等に関する法律案につきまして、提案の趣旨とその概要を御説明申し上げます。 わが国は、地理的、気象的悪条件に災いされ、年々歳々おびただしい風水害等の自然災害をこうむり、その被害がきわめて甚大と相なっておりますことはいまさら申すまでもありません。さらにわが国は地震国であるとともに環太平洋火山帯の西側に位置する火山国でもあります。 わが国の国立、国定公園を中心とした山紫水明の風光や、至るところでわき出る温泉などは、火山の与えるはかり知れない恩恵でありますが、一方雲仙岳や磐梯山等の大噴火により、古来、多数の犠牲者を出すとともに地域産業、とりわけ農作物等に多大な被害を与えているのであります。近年、開発が進むにつれ、地域住民のみならず、火山の恵みを活用せんとして人が集まり、施設をつくるため、一たび火山が活動すると以前には考えられなかったような災害の発生が予想されるのであります。 いわゆる一般災害の対策及び予防につきましては災害対策基本法をはじめ、各種の法律並びに行政運用により対策が講ぜられているところでありますが、残念ながら活動火山による災害及びその予防につきましては、従来十分な措置が講じられておりません。火山爆発の予知の困難性及び爆発の態様によっては、相当悲惨な事態を招くことも考えられることから、事前に避難施設等を整備し、考えられる対策を樹立する必要にかられているところであります。そこで、今次の桜島の爆発に伴い発生しております被害の実態等にかんがみ、これを契機に所要の立法措置を講じようとするものであります。 次に、本法案の内容についてその概要を申し上げます。 まず、本法案の目的は、火山の爆発により著しい被害を受け、または受けるおそれがあると認められる地域について、避難施設を整備することによりまして住民等の生命及び身体の安全をはかるとともに、住民生活をささえております農業についての防災施設等を整備すること等によりまして、民生の安定に寄与しようとするものであります。 第二は、避難施設緊急整備地域の指定についてであります。 内閣総理大臣は、火山の爆発により住民等の生命及び身体に被害が生じ、または生ずるおそれがある地域でその被害を防止するための施設を緊急に整備する必要がある地域を避難施設緊急整備地域として指定を行ない、これを公示することといたしております。 第三は、避難施設緊急整備計画の策定等についてであります。 地域指定を受けた区域を持つ関係都道府県知事は、避難施設緊急整備計画を作成し、内閣総理大臣の承認を受けるものといたしております。 なお同計画には、 一、道路又は港湾の整備に関する事項 二、広場の整備に関する事項 三、退避壕その他の退避施設の整備に関する事 項 四、学校、公民館等の不燃堅牢化に関する事項 五、その他政令で定める事項について定めるものといたしております。 なお、同計画に基づく事業は、法律の規定により国等が実施するものを除いて、市町村が実施するものとしております。 第四は、財政上の措置についてであります。 避難施設緊急整備計画に基づく事業につきましては、国は、毎年度財政の許す範囲内において、必要な経費を予算に計上することを義務づけるとともに、地方公共団体等に対しましては、補助金の交付、資金の融通、あっせん等、必要な措置を講ずることができるものといたしております。 また、当該事業にかかわる地方公共団体の必要な経費につきましては、地方財政法第五条に該当しないものにつきましても地方債をもって、その財源とすることができることとし、国が資金運用部資金等をもって引き受けるものといたしております。 第五は、防災営農施設整備計画についてであります。 火山災害の特殊性の一つは、相当長期間にわたる降灰等により、農作物等に甚大な被害を及ぼすことであります。 都道府県知事は、避難施設緊急整備地域またはその周辺の地域で火山の爆発によって生ずる農作物の被害が農業経営に著しい支障を及ぼすおそれがあると認められる地域につきまして防災営農施設整備計画を作成することといたしております。 なお、国は、同計画に基づく事業の実施に要する経費の一部を補助し、また、被害農林漁業者に対しましては、国及び地方公共団体は長期かつ低利の資金の融通について、必要な措置を講ずるようつとめるものといたしております。 防災営農施設としては、たとえば、畑地かんがい、被覆栽培施設、あるいは果樹等の集荷施設が予定されております。 第六は、火山噴火予知の重要性にかんがみまして、国及び地方公共団体は、火山現象の研究、観測のための施設及び組織の整備につとめなければならないこととしております。 なお、この法律は公布の日から施行することといたしております。 何とぞ、御審議の上、すみやかに御可決あらんことをお願い申し上げます。
○委員長(秋山長造君) こよれり質疑を行ないます。 質疑のおありの方は順次御発言をお願いします。——別に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。これより討論に入ります。 御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べ願います。——別に御発言もないようですから、これより採決を行ないます。 活動火山周辺地域における避難施設等の整備等に関する法律案を問題に供します。本案に御賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(秋山長造君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(秋山長造君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(秋山長造君) 次に、桜島等の火山活動による災害及び個人災害等の対策に関する小委員長の補欠選任についておはかりいたします。 柴立君の小委員の辞任に伴い、小委員長が欠けておりますので、この際、小委員長の補欠選任を行ないたいと存じます。 小委員長の選任は、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(秋山長造君) 御異議ないと認めます。 それでは、小委員長に佐藤隆君を指名いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時三十一分散会 —————・—————