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71回国会衆議院1973/03/27

地方行政委員会 第11号

発言数
127
登壇者
6
会派数
4
開催日
1973/03/27

会議録

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 これより会議を開きます。  理事会の協議によりまして、地方財政に関する件について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。山本弥之助君。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 市街化区域内のいわゆる農地の宅地並み課税につきましては、四十七年の地方税法の一部改正に関する法律案によりまして、共産党を除く自民、社会、公明、民社各党の共同提案で、一応四十七年度に限りまして宅地並み課税を凍結いたしまして、この問題につきましては、四十八年度以降はさらに検討を加えて必要な措置を講ずることという議員立法をいたしましたことは官房長官も御承知だと思います。これを受けまして、自治省は、この問題につきましての、四十八年度以降の税制の改正について鋭意検討を加えてまいったわけであります。そのことは、研究会等を設けたことによりましても明らかなことなんです。地方税法が他の部分と一緒になって改正が行なわれるときにこの昨年の立法の附則第二項による検討すべきことを自治省は放棄をいたしまして、そうしてこれを議員立法にゆだねたことは官房長官も御承知だと思います。いわば、政府提案をやらぬで、議員立法に一任をされたということは御承認になりますか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 ちょっと私から……(山本(弥)委員「官房長官から答えてください。自治大臣にはあとから御答弁願うことにします。」と呼ぶ)簡単に事の経緯だけ私から申し上げたいと思います。そして、あと官房長官から……。  御承知のように、この問題は、共産党を除く各党提案で一年の暫定措置がとられました。そこで、自治省としては、この問題について、一年の時間をかけて鋭意検討をしてしかるべき結論を出せということ、仰せのとおりでございます。そこで、農地の固定資産税に関する研究会に諮問をいたしまして、A案、B案と称する二つの案が提示されたことも御承知のとおりだと存じます。そこで、私ども自治省といたしましては、その研究会の答申を待って成案を得たいということで、かねがね政府提案とすべく努力をしてまいったわけでございます。しかるところ、昨年の経緯もありまするので、私ども政府の与党であります自民党側から、方向としてのA案、B案はわかるが、それは昨年の経緯もあるから党側に預かろう、こういう合意ができまして、まあ、政党内閣のたてまえから申しまして、党側で預かろうということを申すものですから、そこで党側に一応委託をして今日に至っておる。これが率直な経緯でございます。  そこで、党側では、社会党をはじめとする各党に、この調整方についてのお話し合いがかねていろいろとあったことにつきましても、私どもは承知をいたしております。その国総法の作成が進むにつれまして、ちょうど本日の閣議で国総法が……(山本(弥)委員「委員長、官房長官に対する質問は四十五分か五十分なんですからね。自治大臣はあとで……」と呼ぶ)そのいきさつだけを申しませんと、官房長官もその間の経緯がちょっとわかりませんと……(山本(弥)委員「わからないで、かってに新聞記者発表なんかされちゃ困るわけなんです。」と呼ぶ)わかりました。  そういうことで、最近また内閣側において、国総法とのからみ合わせでこの問題を検討しておるというのが実情でございます。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いまお尋ねになりましたとおり、昨年の経緯は、党側に一任して、党側でいろいろ折衝していただくということになった。そういう経緯は私も承知しております。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 したがって、地方行政委員会が自民党の代表の窓口として、このことについて、議員立法についての要請をわれわれ野党は受けたわけなんです。したがって、私どもは、自民党の懇請、了解を求めたことに対しまして、この点は、昨年議員立法いたしました関係もあり、誠意を持ってこの問題に対処しようということで、委員会の中に地方税に関する小委員会を設置いたしまして、その委員会で協議をし、また、理事懇談会で話し合いを進めてまいったわけであります。しかも、その討議の基礎になりました案というのは、自治省が自民党の了解を得て提案をするという案を基礎にいたしまして討議を進めてまいったわけなんです。このことは官房長官も十分御了承願わなければいかぬと思います。しかも、私どもは、熱心にこの問題を解決しようということで、いわば自治省案を——政府案ですね。提案になりませんでしたこの政府案を基礎にしまして、それぞれの党の考え方をもってその協議を進めて取り組んできたわけであります。したがって、協議の過程で野党だけで話し合う機会を持ったわけでありますが、常に五党が誠意をもってこの問題の話し合いを進めてきたことはもう当然なわけです。ただ、中間に小山私案というものが出てまいりましたが、その後直ちにその問題については討議を打ち切りまして、当初の自治省案のB案を基礎に私どもは討議を進めてまいったわけであります。  したがって、政府は、すでに提案を放棄して議員立法にゆだね、われわれ野党、与党を通じまして誠意を持ってこの問題に取っ組んでまいりまして、そして結論が出るというまぎわになりまして——これは大体二十二日の夕刻までに自民党側の回答を求めることになっておったわけであります。その趣旨は、自民党を代表する理事の方々は、大体党の了解も得た、官房長官の了解も一応得た、しかし、重要な問題であり、総理が関心を持っておるので、総裁としての総理の了解を得るために一応報告をしなければならぬので、二十三日の午前十時にそれら所定の手続を経て回答をするからしばらく待ってくれということで、われわれは待っておったわけであります。ところが、二十三日の十時になって、十二時まで待ってくれということで、われわれは十二時まで待ったんです。ところが、その間に官房長官は新聞記者に会われて所見を述べておられますね。これは文書で出ておりませんので私どもわかりませんが、新聞の報道するところによれば、二階堂官房長官は、記者会見で、「野党案をのむようでは政府が宅地政策について無策であるといわれても仕方ない。宅地の供給が促進できるような形で問題を解決したいというのが首相の考え方だ」というふうに語っておられますね。これは朝日ですが、それから毎日でも、大体同じような「野党四党の考え方を受入れることはできない」というような談話を発表されておりますね。しかも新聞記事は一斉に、「首相野党案に難色」とか「拒否」とかいうような見出しがあるのですよ。これは、いわゆる自治省案、あるいは自民党で決定しかねて野党の協力を求めた案なんです。それを基礎に私どもは協議を進めてまいったわけですね。議員立法であれば、それに各党の意見を盛り込んで、最終段階になって、一体官房長官はどう了解されていますか。これはどういうように発表されたのですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 私もここに呼ばれましたから非常にいい機会だと思いますが、その新聞記事は、私が会見を求めたのでもなければ、毎日定例的に会見をやっていますから、その会見で申し述べたことであります。それは談話というようなものを発表したものではありません。それは閣議があり、会合があれば、そのつど定例会見で質問も受けますから、その質問に答えて申し上げたことでございまして、談話というものを書いて発表をしたものでもなければ、私のほうから求めて会見をしたものでもございません。まず、そのことだけを申し上げておきます。  それから、各党間でいろいろとこの問題について真剣に協議をなさったことは、私もときどき伺っておりました。そうして二十二日でありますか、理事会が待っておるからと、小山さんたちが参られまして、どうだろうかということでございました。各党間においていろいろ熱心に御協議になっておることでありますし、私も、党の運営も委員会の運営も知らぬでもございませんし、御苦心のほどはよくわかります。こういう段階でもありますから、そういう方針は、委員会の運営等を考えてみますれば、私も大体よくわかります。しかし、これは、総理も、政府としても、去年のいきさつもこれあり、四十八年度以降には適切な措置を講ずべしということが書いてありますが、これは委員会において適切な措置を講ずるのか、政府が講ずるのかということにつきましてはいろいろ問題があるかと思いますけれども、そういうこともありましたので、私は、総理としての政府の考え方も一応聞いてみなきゃわかりませんから、できればあしたまで待っていただきたいということを申し上げて御伝達願ったわけでございます。翌日になりまして、政府側と申しますと、総理ほか自治大臣、建設大臣もおりますが、それから党の関係の方もお集まり願ったのですが、これはたいへんな問題でございますから、慎重の上にも慎重を期したいと思ってお集まり願って、そして、いまおっしゃった小山私案というものを——私は、この小山私案というものが、どういういきさつでこうなったのかという経緯については深く承知しておりませんでしたが、そこで、この小山私案というものを持ってこられて、政府はどう思うかと、こういうことでございました。政府はどう思うかと意見を聞かれれば、政府としては、総理の意向もございますから、これは総理としてはのめません、こういうことでございます。それだけ申し上げたのでございます。意見はどうか、政府の考え方はどうかと聞かれたから、総理をはじめ私どもはいろいろ意見を聞いて、そして、総理としては、政府としては、この案はのめませんという、こういうことを申し上げたのです。その記者会見において、私がいま申し上げたいろいろとお集まり願ったことについて、何で集まったかということでございますから、こういうことで集まったのだと言ったのですが、そのときに、私は、熱心にまとめようと思って努力された経過も承りました。そして、この案は一体政府はどう思うかというようなお尋ねでございましたから、政府としては、総理をはじめこの案はのめませんと、政府の考え方を述べただけでございます。だから、私は、翌日の新聞を見て、「野党四党案」と出ておったものでありますから、初めて、あの案は野党四党案であったのかなと思ったくらいなんですよ。私は、実は、小山私案というのを知らなかったのですよ。そういうことで、私は、のめないということを申し上げたら、新聞には……(「そんな無責任なことはない」と呼ぶ者あり)いや、そうなんですよ。私の言うことも聞いてくださいよ。そうして「野党四党案」と出ておったのです。野党四党案というものが小山私案というものと同じであったかどうかということについては私は承知していなかった。私は野党四党案を拒否すると言ったのじゃないですよ。私はそういうことを申し上げておらないことを明確に申し上げておきます。  それで、政府の考え方はどうかと聞かれたから、政府の考え方としては、これを受け入れるわけにはいきません、国総法もやっておりますし、従来、土地対策についても、土地がない、宅地がないということを言われておりますから、このままでおいていいかどうかということについては、政府も検討してまいった——政府の考え方はどうかと聞かれたから、政府としてはこの案はのめません、こう申し上げたわけです。それ以上のことを私は申し上げておりませんで、あくる日の新聞に「野党四党案を拒否」なんて出ておりましたが、私は、「拒否」なんという越権がましいことを言ったことはございません。それだけを申し上げておきたいと思います。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 そういたしますと、新聞記者に官房長官がお話しになったという、野党四党案は政府としては受け入れることはできないということは、お話しにならなかったわけですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 野党四党案は、ということは申し上げておりませんです。野党四党案であるのか、小山私案といって小山さんが持ってこられたものですから、私は、こういう案でおまとめになっておるものだと考えたわけです。これは野党四党案でございますよと小山さんがおっしゃっいましたら、私も考えたかもしれませんが、そんなことは、小山さんがおっしゃったことは、野党四党案ということは私も聞いておりません。ですから、私の口からそんなことが出るはずがございません。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 そうすると、新聞記者の会見は聞き違いだということになりますね。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 私は、野党四党案と申し上げたことはございませんし、拒否ということばを使ったこともございません。受け入れられませんと、こう申し上げております。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 この朝の総理を中心としての関係閣僚の会合には、小山理事も委員長も立ち会っておると思うのです。これがいかに重要な段階にあるかと自民党案の了解を求めたと思うのですが、その重要な問題について、しかも、それが、午後回答をするというときに、なぜ、軽率に、官房長官は、新聞にこの問題についての発言をなさるわけですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 記者会見のときには、そういう会合をやりますと、何の会合をしたか、どういうことであったかということを尋ねられるわけであります。でありますから、私は、その案のことを申し上げなきゃなりません。これはもういつのときの会見でもそうであります。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 そういたしますと、自民党案に対しても反対だという意思表示をなすったわけですね。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 それが自民党案であるかどうか、小山さんが持ってこられたから小山さんの案だ、こういうふうに理解しておりました。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 官房長官、少し慎重を欠いているんじゃないですか。政府が提案しないで、議員立法に一任したわけなんですよ。私どもは、主要な審議を始める段階の当初から、正確に言えば三月一日から、この問題に真剣に取っ組んでいるんです。しかも、自民党の懇請によってやっているんですよ。そういう重要な案を、自民党案として一応政府に報告し、了承を求める。自民党で決定すればいいわけで、それを了承を求めるというときに、自民党案を何案かわからぬ。個人案かどうかわからぬ。しかも、あと会合をやるというようなときに、この問題は、あとさらに与野党の会合があるんだから、そのときに出先を通じてこの問題に十分対処するように、さらに協議を重ねるようにとかいうようなことで話をすべきが当然であって、こういう重要な問題のときに、官房長官ともあろう者が、どの党の案かわからず、何の案かわからずに、しかも、閣議の決定を——そういう重要な、国会において議員立法をしようという審議の過程ですよ。それを官房長官が、不謹慎に閣議の結果を報告するようなかっこうでこの問題に触れて、しかも、自民党案を拒絶するような発言。そのことは、自民党を含めて、野党ともさらに話し合いを進めるわけなんですが、そういう重要な段階で、しかも参議院の審議の期間から言いましても、あと何日もないわけですよ。そういう段階で不謹慎に発言することは、私どもはきわめて遺憾だと思いますが、どう反省しておられますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 それは、閣議でこういう問題を取り上げたと言われますが、その閣議じゃなかったことだけは申し上げておきます。閣議じゃなかったのですよ。前日に、私も、総理の考え方を聞かしてくださいと言って、慎重を期するために関係の者を集めていただいた。閣議じゃなかったわけです。その日は閣議でこういう問題をはかったことはありませんで、集まった会合の結果について、何で集まったのか、何をやったのかという質問に対して私が答えたのであります。  それからもう一つ、政府側の意見はこの案についてはどうですかと意見を聞かれたから、党にまかしておりますからどうぞやってくださいと言うわけにもまいりませんし、政府側としては、いろいろ話をした結果、この案はのめませんと申し上げたわけです。しかし、せっかく自民党が、四党でございますか、野党の方々と一生懸命になってまとめようと思ってやっておられることはよく承知しております。ですから、そういう考えもございますから、よろしくひとつお取りまとめを願いたい、こう言っておいたわけでございまして、閣議でこのことを論議したことではございません。  記者会見で、何で会合をしたのかということでございましたから、私は、会合の内容を、話の内容を言わざるを得ませんでした。それからもう一つは、政府はどうかと意見を聞かれたから、意見を言わないわけにはまいりませんから、結局、相談した結果のめませんと、こういうことを申し上げたわけでございます。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 議員立法に一任して、最終段階になって政府がのめないというようなことであるならば、なぜ、この重要な法案を政府部内で慎重に討議をせられまして——一年の余裕があるのですよ。一年の余裕がある法案を提案できなくて、しかも、自民党内部の事情によって提案ができなくて、そして、せっかく自民党案を中心に私ども誠意をもって審議をしてまいった。そういう重要な問題を、もうあと何日もないという段階、参議院の審議も軽視するような段階で、この問題に対する認識も十分に持たぬで、しかも、そのときには自治大臣もおられたと思うのですが、もしこれはどうだろうかということであれば、責任ある官房長官の地位からいえば、当然自治大臣にでも聞かれて、このことはきょうの十二時まで新聞記者との話をやめるとか、何かそういう配慮をすべきじゃないですか。それでなければ国会は軽視されているじゃないですか。政府が提案を放棄して、国会審議にまかして、自民党も含めて最終段階に煮詰まったところで政府が反対して、どさくさにまぎれて案をつくるというようなことでりっぱな土地対策ができますか。この問題につきましての責任は、私は重大だと思いますね。いまのお話を聞いたら、官房長官は、政府の見解を述べるだけで、国会が責任をもって審議をしておることに対しては、何か自分の責任をのがれるような発言に終始しておられるようですが、その点、長官の答弁では私どもはどうも納得できませんね。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 私の発言がよく御理解をいただけなければ、まことに私の不徳のいたすところでございますが、私は、いろいろ御苦心なさっておることも十分聞いております。それから、委員長はじめ理事の方々、小山さん、政調会の方々がそういうことで前日二十二日に来られたときも、私は、まことにそれは御苦労でございますということで、委員会の運営もございますから、こういう方向で何とかできたらと思ってお話しをしましたが、一応やはり総理の意見ももう一ぺん聞く必要があると思ましたから、翌日まで待っていただけませんかと申し上げたのです。それで帰っていただいたということでありまして、それは時間的にもいろいろな問題がありまして、非常に熱心にこられたことは私も承知しております。  そこで、去年のいきさつもあり、議員立法で凍結を書いたわけでありますがその原因も私は知っておるわけでございます。政府は国会の委員会のことに干渉したりする考えは毛頭ない。そうすべきではないのです。国会は最高の立法機関でございますから、政府側の出す案を審議していただいて、そして、通過するかしないかは委員会の審議によるわけであります。議員立法のいきさつもありましたから、政府は、各党間でお話しになっておることをけしからぬと言ったり、あるいは審議のあり方についてけちをつけたということは一ぺんもありません。私自身国会運営に長いこと関係しておりましたからよく承知しております。ただ、この案はどうかと聞かれましたから、いろいろ検討した結果、この案はのめませんと申し上げたわけで、そのほかの各党間で審議しておられることについて、国会の審議をどうこうということは申したことはございません。国会の審議を無視して私が発言したことはございませんから、その点は御了承いただきたい。私も国会の運営は十分心得ておるつもりでございます。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 もし、国会の立法に対して、それを尊重し、重視するという、官房長官の多年の経験によるお考えがあるならば、なぜ、こういう問題について、まだ協議の過程にあるというときに——協議がストップしたのですよ。二十三日の十二時以降は完全に出先機関としての役割りを喪失しているわけですね。そういうことに追い込んだという責任は、私は、大きいと思うのですね。口先で尊重すると言いましても、結果において、自民党が野党との話し合いの場を持つことについての何らの能力のない状態が、二十三日からいままで続いているのですよ。それはあなた方の発言によるからです。しかも、自民党内部のことなら、誤解のないように内部のような話をすべきなのですよ。それを新聞では、あたかも総理が野党案を拒否したとかというような記事になるようなことは、発表に誤解があるし、また、聞かれても発表すべき問題ではないのですね。この問題は自民党内部の問題なんです。それを、野党の案が、この土地対策を進める上において、いかにも妥当ではないというような印象を国民に与えるような発表をしているのですよ。  いま、政府は作業を進めておるようですが、今後とも、この短期間において——あともう数日ですね。この数日の間に、私ども出先が、ことに自民党の方が、自民党を代表して話し合いの場を持つという、いわゆる当事者能力を回復して、この問題を年度内に解決つけるような、国会を尊重する御意思でございますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 繰り返して申し上げますが、私は、野党の四党案というものが出されて、これがいけないといった覚えはない。(「そういうふうに新聞に出ているじゃないか」と呼ぶ者あり)新聞に出ているといっても、私は申し上げた事実はございません。明確に申し上げておきます。(「出た責任は重大だ」と呼ぶ者あり)新聞の記事はそうなっておるとしましても、私は、この朝の新聞を見て、これは野党四党案であったのかなと思って……(「そんな認識ではだめですよ」と呼ぶ者あり、そういうふうに思ったのですから、私が思ったことを率直に申し上げるわけで、うそを申すわけにはまいりません。  それから、私案というものが示されましたから、これはこういうようなことで一生懸命になってまとめてくださるのかなとは思いましたけれども、しかし、それが皆さんたちの話し合いの上でという話も、これは全く連絡不十分で、その点は私も責任を感じます。いろいろな案のいきさつ、会合のいきさつ等、もう少しよく話を聞いておけばよかったのですが、時間も迫っておるということでありましたので、急遽集まっていただきまして、そして、いろいろ協議をしていただいた結果が、どうものめない。それで、政府としてはどうかというから、のめませんと申し上げただけでございますので、いまおっしゃるような御意見に対しましては、重要な問題であればあるだけに、おまえは責任はないのか、どうするのかとおっしゃれば、私のほうも、いままでのいきさつももう少し十分承っておいて話を進めればよかったという感じはしないでもございませんけれども、しかし、私が野党四党案を拒否したとかどうだとかいうことのおしかりを受けるのは全く予想せざることでございまして、そのいきさつだけは、私が申し上げたとおりでございます。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 今後国会の立法権を尊重するということであるなら、あとで申し上げましたところの、今後私どもが短期間のうちに立法を促進することについて、官房長官はどういうふうにお考えになりますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 立法の責任を持っておるのは国会でありますから、尊重するのはあたりまえだと思っております。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 尊重するというのは、抽象的なことではわからないのですね。いま話し合いができない状態なんです。自民党が四党との話し合いに、直ちに、ここ一両日中に入り得る、そして結論を出すという体制をつくっていただけますか。つくっていただけますかというのは、これは私どもの責任なんですね。それが官房長官の御意見によって、あるいはこれは総理と言ってもよいかもしれませんが、それによって議員立法の作業に入れないという事態なんですよ。これは明らかに、国会の立法権の審議に政府が関与しておるのじゃないですか。最初の法案の提案のときには政府は放棄して、国会で、しかも、議員立法をしてほしいと、これは自民党側から懇請した問題なんです。懇請をしておきながら、議員立法ができないような事態に政府が追い込んでおる責任は重大じゃありませんか。これはどうお考えになりますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 政府が追い込んだというふうには、私はなかなか理解しにくいところであります。それは、自民党は政務調査会がありますので、政務調査会を中心として、いままでも、いろいろな案を出して、党で御検討願って、それを皆さんの間で話し合っていただいておることはおっしゃるとおりでありまして、それをしてはならぬとかいうことを申し上げたことは一ぺんもないのでございます。  問題は、そういういきさつも私は十分承知しておりますから、そういうことをしてはならぬとかということを政府ができる話でもありませんし、申し上げたことはないわけでございます。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 そういたしますと、いま政府で作業しているように新聞で報道されておりますが、それは事実でございますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 そのときも申し上げたのですが、政府は、この案はのめません、こういう考え方はのめませんと申し上げたのであって、それなら、私どもも、政府としての考え方をお述べいたしましょう、つくりましょうと申し上げた経緯もありまして、政府はのめませんと言った以上、政府はこういうものがありますということを出さなければならぬ責任もありますからして、政府としては、きょうじゅうにでもそういう案をお出しする考えであります。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 そうしますと、直ちにきょうの午後あたりからも議員立法についての話し合いに入りたいと私どもは思うのでありますが、それに対して政府はどうされるわけでありますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いまお述べいたしましたように、この前のときはこういう案はのめませんと申し上げましたから、私どもの考え方はこういうものでございますという、政府がつくった案を自民党のほうにお示しするつもりでございます。そのあとはまた党のほうで処理していただき、また、皆さんのほうと話し合いの機会ができまするように、できるだけお願いを申し上げたい。こういうことでございます。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 時間がありませんし、他党の質問もあろうかと思いますので、十分ではありませんがこの辺で打ち切りたいと思いますが、そういたしますと、あくまで政府は、参考までに自民党に案を示し、自民党は責任をもって野党との間の話し合いに入る体制がきょうじゅうにつくられるということでしょうか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 政府のほうから自民党の政務調査会長に、こういう考え方でございますという政府の案をお示しするわけでございます。そのあとは党内においていろいろ御協議なさって、これはいけない、あるいはこうすべきだという考え方をまとめていきまするならば、それを自民党のほうから野党の皆さま方のほうにどうだろうかというふうにお示しくださるのではないかと思いますが、これはまあこれからの党と皆さんのほうとの話し合いでございますから、その中に政府は介入する考えではございません。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 重ねて申し上げますが、一応提案を見合わして、野党と一緒になって自民党が立法するという、政府の責任も放棄したような議員立法につきましては、その作業がほとんど完了に近い段階に至りまして政府がこれに対して関与するというようなあり方は、私は、今後の国会運営からいっても好ましくないと思いますので、官房長官といたしましては、今後その点十分反省をし、考慮を願いたいと思うのですが、官房長官の反省その他のお気持ちはいかがですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 よく承っておきます。

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 林百郎君。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 では、私がお尋ねしますが、あなたのところへ持っていって示されたというのは、小山私案ということで、小山君があなたのところへ持っていったのですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 小山さんが持ってこられたから、私は、小山さんの案だという理解で——小山私案だとは知らなかった。こういう案についての考え方はどうだと自民党の小山さんが持ってこられたから、私は、そういうものだと、こういう理解をしておったわけでございます。これが小山私案でございますということで、これは皆さん方と話し合ったものであるとかないとか、そういうことは一切なかったわけでございます。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 しかし、あなたは、いま、山本委員の質問に対しては、小山私案として持ってこられたのだ、これはいかがですかと聞かれたから、これは政府としてはのめないと言ったと、こう言っているじゃないですか。そうでなくて、少なくとも官房長官たる者が、だれがつくってだれが責任を負うかわからない案が持ってこられたのに、そのつくられたいきさつと、そして、その案に対してだれが責任を負うかということも確かめなくて、政府としての見解を述べるというような、そういう軽率なことができるのですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 小山さんは自民党の政務調査会の地方行政部会長でございます。そのことはよく承知しております。でありますから、その方がこういう案を持ってこられて、これは小山さんが持ってこられれば、これは小山私案だと思った。だから、こういうものの考え方はどうか、政府の考え方はとただされれば、私どもとしては話をして、どうでございますと言って意見を吐かざるを得ないでございましょう。そのことを申し上げたのでございます。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 そうすると、小山君は、これは野党の共同の案を盛り込んだものだということは言わなかったのですね。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 言っておりません。ですから、私は、記者会見ときも野党四党案などということを申し上げたことはございませんと、こう言っているのです。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 そうすると、新聞に野党案が拒否されたというように一斉に書いておりますけれども、これはあなたの言ったことと、事実と違うことが書かれておると、こうあなたは言われるわけですね。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 そのように何べんも申し上げております。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 では、それをどうして訂正しないのですか。そのことのために野党がどういう迷惑をこうむり、各新聞社が野党に対してどういうことを言っているかということを、新聞を読んで、あなたはおわかりでしょう。そのことはそのままに放置していていいのですか。あなたの発言から端を発して、あなたが言いもしないことを書かれているとすれば、次の日の記者会見で、あれは事実と違う、私は野党案が拒否されたとは決して言っておらない、あの点は訂正されたいということをあなたはどうして言わないのですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 新聞記者のほうも野党案というものは持っておるというような話も聞いておりましたし、そういうことをなぜ取り消さなかったかとおっしゃれば、私も、それは遺憾の意を表せざるを得ません。表せざるを得ませんが、具体的に新聞にも野党案というものが出ておったことも承知しておりますから、ですから、私は、すなおに、私が言いもしないことを——拒否ということばも私は使ったことがなければ、野党四党案ということも言ったこともない。それが出てきたときは、それが野党の案だと私は知らないんですから……。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 それなら、次の日に新聞に書かれたことをなぜ官房長官は訂正されないのですか。私が言ったと書いてあるけれども、これは事実と違うのだ、私は野党案を拒否したということを言っておらないのだと、どうして訂正しないのですか。その責任があなたにおありになるのじゃないですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 その点は、私がいま申し上げましたとおり、そうだとおっしゃれば、遺憾だったと思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 私は政党政治の立場からお聞きしたいのですが、私たちが自民党の理事の諸君から聞いているところによれば、これは倉石政調会長の承諾をとってある、これは党を代表しての案だと、こう言っておるわけです。それと、あとは、総裁である総理の——その場合は、自民党の総裁という立場の田中さんであるのか、あるいは内閣総理大臣としての田中さんの立場であるのか、われわれは政府の代表としての田中総理と考えていたわけなんですけれども、しかし、与党として案がまとまって、それが政府に持っていかれた場合は、政党政治である限り、政府はこれに対して一定の責任を負うのは当然じゃないでしょうか。少なくとも、われわれ野党に対しては、与党の地行の理事の諸君はそう言っておるのです。これは党の了解をとっておると言っているんですからね。これは政党政治の立場から、そうである限り、この案がいい悪いは別、また、共産党がこの案に対してどういう態度をとるかは別ですよ。しかし、政党政治の立場から言って、これはだめだといって政府が与党としての案を拒否して、そのままにしておくという無責任な態度はとれないのじゃないですか。もともとこれは政府が提案しないのだ。政党間で相談してくれといって、ボールは政党間に投げられているのですからね。しかも、与党が政調会長の了解まで得て持っていったのですけれども、あなたはこれはのめませんと言うことができるわけですか。それじゃ、政党政治の立場はないし、われわれはこれから与党の諸君と責任ある話ができないということになるのじゃないですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 政党政治の立場から言うと、林さんのおっしゃるとおり、全くそのとおりでございます。しかし、党で最終的に決定するには総務会の議も経なければなりません。だから、そういうまとめるための一つの案だと、こう私は聞いているのです。そして、党の最高責任者である総裁として、また、内閣の責任者である総理大臣として、政府の考え方は一体どうですかと尋ねてこられたから、それに対して、政府の考え方は、いろいろ協議した結果、これはのめませんと申し上げたわけです。だから、これは、党としても、政調会長が了承したという話は、私もまだ十分承知しておりませんが、最終的に党議として決定するのには、総務会にもはからなければいかぬ。その総務会の議も経ていないという案だと私は心得ております。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 自民党の内部の事情については、われわれはよその党ですからわかりません。しかし、少なくとも、自民党の地行の理事の諸君がわれわれに言うところによれば、これは党としての案をまとめて持っていったんだ、いま総理のところに行って話をしているんだと、そう言っているわけですよ。常識的に言って、少なくとも、野党に対して、与党としての案をまとめて総理のところに持っていったというならば、野党に対する責任上、政党政治である限り、政府はそれに対して責任を持つのがあたりまえじゃないですか。しかも、もともと政府が提案もしなくてまかしておいたものを、だめだと言って、それなりにしておくということは無責任じゃないですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 私の理解が、党のほうとも連絡が十分でなかった私の責任も痛感いたしますが、しかし、あの示されたものが、皆さんのほうとよく話をされて大体まとまりかけた案であるとは承知していなかったわけです。また、そういうことであったかどうかも、いまも私承知しておりません。ですから、皆さんのほうと大体話し合って、これならいけるという案のようには説明はなかったように思いますよ。いま、林さんの説明を聞くと、すでに野党のほうとも話し合ってこういうものを持ってきたのに、政府が拒否するとは一体何事か、その責任は政府にあるじゃないかと聞こえますが、そこのところは、私は聞いておりません。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 これは、野党案と名づけるようなコンクリートしたものはあったかなかったかということは、それはそれぞれ党の立場がありますけれども、少なくとも、与党と野党で話し合って、今度は与党が責任を持つ番になっていたわけです。そして、与党が責任ある案を皆さんのほうにお示しするということで、少なくとも、野党に対してそういう責任を負って持っていったものが政府によって拒否されるということになれば、政党政治の立場がくずれてしまうではないですか。これからは、われわれは、自民党の理事の諸君と、与党の代表として話ができない。党としては了解したけれども、政府が拒否されましたということになると、われわれは何の話もこれからできないことになりますが、それでいいですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 政府は、与党と野党の話し合いに干渉して、するなとか、できないとか、そういうことを言うという考えはちっともございません。ただ、あのときはそういういきさつがあって、どうですかこの案は、と、最終の責任者である総裁、総理を含めての意見を求められたわけでございますから、できるなら私どもの政府の考え方、総裁の考え方も入れてひとつ取りまとめをしていただきたいと、こう申し上げるのは当然ではないかと私は思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 時間の関係がありますから次へ進みますが、いま、政府は、いわゆる市街化区域の農地に対する課税の問題について、独自の立法の措置をいろいろ進められているといわれますね。そうすると、これは、与党としての自民党との相互の連携のもとに行なわれているのですか。または、これは政府の案であって、自民党へ持っていって、自民党の意見によって拒否されるかどうなるかわからないという、要するに、政府は、与党である自民党にも責任の持てないような作業を進めているわけですか。そう聞いていいですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 四十八年度中には適切な措置を講ずるということに、凍結の案のときになっているわけですね。だから、先ほどから政府は何もしなかったとおっしゃるが、A案、B案というものも自治省のほうでおつくりになって、それをお示しになったが、これではいかぬということでいろいろ議論があったようでありますが、そういう経過もありますので、政府としては、この案はのめませんと言うならば、それにかわるべき案は何だということになりますから、政府としても、のめないと言った以上は、こういう案はどうですかといって政府案をつくるのは政府の責任でもあろうかと思います。したがって、政府案というものを、党とも連絡をとりながら、自民党の政調のほうにもお示しするということでございます。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 もう二問で終わります。  いまごろになって政府の案を固めておりますと言うなら、当初に一年間の凍結期間があったのですから、政府が責任を持った案をどうして国会へ提案しないのですか。政府にまかしておきながら、政党が持っていったら政府がけって、いよいよ時間切れのこの三月末日になって政府が作業を進める。そんな無責任な態度はありますか。それなら、最初に、政府の案はこういうものです、ひとつ各政党で検討してくれと、こういう態度をとるべきじゃないですか。最初に政府が案を示さないでおいて、自治省案なるものも、自治省としては責任を持てない、皆さんにおまかせすると言っておきながら、いまになって、今度は政府が作業を進める。これは全くわれわれを無視した政府の態度と言わざるを得ないのじゃないですか。それならば、どうして当初に政府の案なるものを示しておかないのですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 よく私もわかりますよ。それは党におまかせした、党間でいろいろやっておられた、それがなかなかまとまらなくて伸びてきた、そこで、最終段階になって、二十二日ですか、これはどう思うかと言われたから、のめませんと言った、それじゃ何か考えるべきだ、こういうことで私どものほうは考えたのであって、でき得べくんば、党のほうでずっとやられたから——それがまとまるか、昨年の経緯も、議員立法で凍結案を出したのですから、そういうことは私のほうも尊重してきたわけでございます。(発言する者あり)そうおっしゃいますけれども、私のほうもそのままのことを率直に申し上げておかぬといけないし、私も皆さんのおっしゃることをよく理解しなければならぬ点がありますし、また、私どもの立場も御理解願っておかなければなりませんので、こういう委員会の場でございますから率直に申し上げておるわけでございます。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 それじゃもう一問。  政府がみずから提案権を放棄して、政党にまかして、政党がそれぞれの立場で責任を持って検討しているという段階で、かりに、いま、与党の理事の諸君が政府の意見を聞いたとすれば、当初政府のとられた措置の、政党にまかしたということの責任を感じて、政党間の話が何とかまとまって、政党としての立法権が確立されるようにすべきじゃないですか。それを、これはだめだと言ったきりで、与党の理事の諸君もつんぼさじき、新聞は全部野党は拒否されたという形、そして、最初放棄した政府の立法権をいまごろになってやってくる。そして、これをのまなければ、時間切れで四十六年度案が生きてきますよと、脅迫みたいなことを言ってやってきている。これは一種の脅迫じゃないですか。いまになって、かりに政府案を出したとすると、それをのむか、そうでなければ四十六年のものが生きてきますよと、まるで、一方でやいばを突きつけて、一方でこれはどうかと言っていることと同じじゃないですか。そんなひきょうな態度というのはないですよ。それなら、当初から政府が案を出すか、あるいは政党にまかしたならば、政府は政党の立法権を尊重して、それが確立されるように協力すべきじゃないですか。私は、政府の態度は全くひきょうだと思うのですよ。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いま最後におっしゃるような考え方、政府が案を出して、時間切れになって通らなければ四十六年度のものが実施されるというのは脅迫じゃないかというのは……(林(百)委員「新聞にそう書いてありますよ」と呼ぶ)新聞にそう書いてあっても、そういうことを私は言った覚えがないのです。それは私の記者会見ですか。(林(百)委員「総理が言っている」と呼ぶ)それなら、それを私に言われたって、私は責任を持てません。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 あなたは官房長官ですから、政府、内閣の言ったことに対する責任があるじゃないですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 新聞に書いてあるのは全部政府の責任だ、私の責任だとおっしゃること自体おかしいですよ。そんな論法で言われても困ります。そういうことでございますから、ひとつ御理解を願いたいと思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 あなたみたいに、新聞に書いてあることは何も知らないで通りますか。少なくとも、総理がこう言っており、これに対して官房長官はどういう責任を持つのですかと聞いたのが、新聞に書いてあることは何も知らないと言って、それで通りますか。それならそれで、こういう重要な法案に対して、内閣としてはこう考えていると言うべきじゃないですか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 こういう論争はあまりしたくないのですが、新聞に書いてあることは知らないとは言わない。新聞は見ますからね。しかし、私にそんな責任が全部あると言われれば、それはないですよと、そう言わざるを得ないと思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 あなたがそうおっしゃるなら、それでいいですよ。しかし、現に作業を進めておるじゃないですか。その作業を進めておる中で「農地の宅地並み課税 首相、四月自動発効を決断」と書いてあるのだから、これは事実じゃないとは言えないじゃないですか。現に自治省の税務のほうの局長も、私も参画しています、土地問題について意見を徴せられましたと言っているのですよ。しかも、新聞を見れば、四月に自動発効と首相は決断したと書いてあるのだから、それが事実とすれば、一方ではやいばでもって、もう時間切れだ、これをのまなければ凍結は氷解されますよということになるじゃないか、こう私は聞いているのです。しかし、新聞に書いてあることに一々責任を持てないと言うなら、それでいいです。  それじゃ、最後にお聞きしますが、いま自民党の理事の諸君が一つの案をコンクリートしていると言っていますね。一体、それは、政府のほうと連絡があってやっているのですか。連絡はないのですか。また、これを持っていかれれば、政府は、政府の独自の考えでノーと言うこともあり得るのですか。あるいは、そういうことをしているということを官房長官は知っていますか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いま、党のほうで、別にいろいろと案をコンクリートしつつあるという話は、私は承知しておりませんが、政府のほうからは、こういう考え方でございますということは党のほうにお示しするわけでございます。それをひとつ党のほうで考慮していただきまして、そして、自民党案としてまとめていただくことができれば、それにこしたことはない、そういうふうに考えております。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 これで終わりますが、いま、自民党の理事が、理事として、政党としての立法権を行使して立法しようとして、いろいろの模索をし、立法のための努力をしているということをわれわれきょうの理事会で聞いたんですよ。それは一体政府は知っているのか、知っていないのか、聞いているのですよ。知らないなら知らないでいいですよ。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 これから作業するもののことですか。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 いや、作業をしているというのですよ。自民党の理事諸君は、独自の考えで作業を進めているという。だから、政府は政府、自民党は自民党で、それぞれ作業を進めて、結局どっちも責任を持たないという体制になっているのじゃないかということなのです。知らないなら知らないと言ってください。われわれはそういう立場で理事会に臨みますから……。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いま私初めて承りましたが、いずれにしても、自民党と政府というものは一本にして御相談をしていただくことが望ましい、こう考えております。

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 小濱新次君。

小濱新次公明党

○小濱委員 官房長官にお尋ねいたします。  基本的な問題でございますけれども、この自治省の研究会から、二月の二日に総会を開いて、最終的に参考報告の第一案、第二案というものが併記されて出された経緯があるわけですが、この参考報告をどのように二階堂官房長官は掌握され、そしてまた、評価をされておられるのか。これは相当内容を持った研究会の参考資料であったわけです。これは時限がぎりぎりのところまで来ているという内容もあって、相当これは重要視してもらわなければならない問題でございましたけれども、いろいろな問題があって、委員会は二転、三転という形になってしまいました。この点について、長官は、どのような掌握と評価をなさっておられるのか、お答えいただきたいと思います。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 ちょっと私簡単に申し上げますが、これは、先ほども申し上げましたように、自治省としては、この答申といいますか、結論には、非常にウエートを置いて尊重をしたわけです。したがって、A案、B案を折衷したような形で政府案として出そう、こういう腹固めをしまして、かねて政府与党と折衝をしておりましたが、昨年の経緯もありということで、党側に預からしてもらいたいと、こういうことから話が始まったわけでありまして、当然、政府としては、私のみならず、官房長官、総理大臣とも、この答申というものを尊重することはまさに一体でありまして、尊重をしておるということは、いま今日といえども変わりはないわけであります。

小濱新次公明党

○小濱委員 尊重しているということと、党側に一任をさしてもらいたいという御意見がいま出ました。先ほどからのいろいろな議論を聞いておりまして、これは長官にお尋ねしたいのですが、小山私案とするならば、自民党の政調会の指導と決断がこの辺で示されていいであろうと私どもは見ているわけです。少なくとも、この問題はもっと大きな問題だけれどもなという疑念をわれわれは持っておりましたけれども、官房長官のコメントは、当然自民党案として理解すべきであるということになりますと、これもはう小山私案という段階じゃなくして、自民党案というふうに理解していいということにわれわれは考えておるわけですけれども、この点はどうでしょうか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 先ほどのお尋ねにも私はお答えいたしましたが、小山さんは自民党の政務調査会の地方行政部会長でございます。ですから、その方がこういう案はどうかといってお出しになりましたから、私は、自民党の一つの案だ、小山私案だ、こういうふうに受け取ったわけでございます。なお、私は、そのときによく詳しく聞いておけばよかったのですが、これは各党ともよくお話し合いをなさった案でございますか、どうでございますかということまで聞くことができなかったことは遺憾に存じておりますが、一応そういう案だというふうに理解しております。

小濱新次公明党

○小濱委員 私は、その点がちょっと長官は軽率であったのではないかというふうに考えるわけです。当然これは自民党案であるとわれわれは理解しておったわけです。そういう点でちょっと食い違いがありますので、官房長官の御意見をもう一ぺん伺いたい。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 私はそういうふうに心得ておったわけですから、これは先ほどおしかりを受けましたが、新聞を見たら「野党四党案」と出ておったから、そういうことだったかなと思って、いろいろおしかりを受けましたけれども、それは、私の申し上げたとおりでございます。

小濱新次公明党

○小濱委員 地行委員会は、参議院の審議の過程でずいぶん委員会が開かれなかったといういきさつもございまして、私どもはこの問題の煮詰めをやろうというので、地方行政委員会としては、連日、午前午後にわたって、懇談会また懇談会の形で進めてきたわけです。その間の事情については、先ほどから、社会党、共産党の代表の方からいろいろとお話がございましたけれども、原則的方向づけが定まったという、四党一致という形になって、そして、その意見調整のできたものを自民党に説明をして、五党案という、五党の意見調整ができたという形で出された。そういう経緯があるわけですね。ですから、私どもは、これで手打ちができるものと期待をしておったのです。そのいきさつについて、これはその事情をよく御理解いただかなければならなかったわけですけれども、その問題についてはどうでしょうか。長官は掌握なさっておられましょうか。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 私も、しばしば皆さんの間でいろいろと協議をなさっておるということは承っておりました。そしてまた、きのうもたくさんお見えになりまして、委員会の運営その他について、与党の理事の方々が、委員長を含めて非常に心配しておられるということもるる私は伺いました。ですから、いままで、去年のいきさつもこれありとして、委員会のほうにおいて、各党間で凍結案というものをお出しになって、四十八年度中には適切な措置を講ずべきだなどということもよく私は承っておりまして、各党間の皆さんが、たいへんこの問題は重要な問題であるだけに、非常に熱心に協議をなさり、何とかしてまとめたいということで苦労されておる実情は私もよく承知しております。

小濱新次公明党

○小濱委員 先ほどもお話がありましたように、理事懇はちょうど十二時という時間をきめておりました。ところが、その十二時のテレビ放送で、長官の記者会見の模様が報道されました。理事懇はただぼう然という形であったわけです。自民党の五人の代表の方と、あと委員長も、平身低頭、何を言われてもお答えができない。こういうことで、紛糾に紛糾を重ねて理事懇は散会をしたという形になっているわけです。ですから、そういう経緯をよく理解され、掌握されておりませんと、この問題に対する御理解ができないのじゃなかろうかとわれわれは考えておるわけですが、そういう点はどうですか。あのときのテレビは、総理大臣と自治大臣、それから建設大臣、もう一人大臣がおりましたが、こういう写真が出て、そしてその閣議決定というような内容の報道であったわけですね。ですから、これは官房長官の責任ということで、どうしても理解ある御説明を願わなくてはならぬというふうに考えておったわけです。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いま、閣議決定とおっしゃいましたが、先ほども申し上げましたが、閣議ではなく、懇談会でございます。これは訂正しておきます。  それから、いまおっしゃるようないままでのいきさつで、与党の方々の理事と私どもの間において、特に、私との間において、いまおっしゃったようなこまかい理解を得るような話し合いが足りなかったということは、私は、素直に、遺憾だと、私自身認めます。

小濱新次公明党

○小濱委員 長官は、この問題については、地行委員会のほうから改正案を提出することの期待をしておられたのか。また、提出されるべきであるというふうに理解をして、お待ちになっておられたのか。あるいはまた、非常な政府の怠慢といいますか、もう時限ぎりぎりまできてしまったわけですが、このことについてお考えをひとつ聞かしていただきたいと思います。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 去年のいきさつもありまして、各党間でいろいろ協議をなさって去年はああいう措置をとられたわけですが、ことしも引き続いて各党間でいろいろ話をされてずっときておったわけでありますから、各党間の話し合いがまとまることを期待しておったわけでございます。二十二日になって、これでどうだというお話がありましたが、それ以後のことは申し上げませんが、そういういきさつであったことも先ほど申し述べたとおりでございます。

小濱新次公明党

○小濱委員 先ほどもいろいろとその理事懇の模様等についてお話しを申し上げましたけれども、私どもの理事懇のあの模様、雰囲気というものは、少なくとも非常に民主的に意見を調整されてきたわけです。それなりに、それぞれが努力をしてまいった。そして、各党の機関決定といわれるような内容のものの御提示を願いましたけれども、その目玉といわれる一番肝心なものを取り下げるというような形もあって、非常に努力を重ねてきた。そういう理事懇の模様でございました。ところが、理事会のこの努力を無視、黙殺というような形に官房長官の発言はなっているわけで、私どもはとても理解ができないわけですが、この点についてもう一度御理解ある御答弁をいただきたいと思います。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 いま、理事会で、いろいろ真剣に御議論になって、まとめたいということで御努力をなさっていることについては、先ほど申し上げたとおりでございますが、はなはだくどいようでおしかりを受けますけれども、小山さんが持ってこられて、これならどうだろうか、政府はどう思うかといって意見を聞かれたのであって、その意見に対して意見を申し述べたのでございまして、理事会でいろいろ協議なさっていることについて、干渉がましいこととか、そういうことはやめてくれとか言った覚えはないのでございまして、いま申し述べたような考え方もございますから、でき得べくんばそれをひとつまた話し合っていただきたいということは申し上げたつもりでございます。理事会が熱心にやっていることを、私どもがとやかく考え方を申し上げたことは決してないということだけをあらためてまた申し上げておきたいと思います。

小濱新次公明党

○小濱委員 最後に、先ほどの長官の御答弁の中で、政府は現在作業中だ、これは事実だという御答弁がございましたが、お考えとしてはお出しになるようでございますけれども、ぎりぎりまで来ておりますし、どうしても今後に問題が残るわけです。私どももいろいろと悪口を言われながら、どろをかぶりながら、今日まで何とか解決策をと思ってきたわけです。こういうこともあって、年度内解決のめどはどうかということですが、長官、この問題の年度内解決のめどについてのお見通しを、われわれに理解できるようにもう一ぺん内容の御説明をいただきたいと思います。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 結論を出す出さないは、委員会の御決定にまつしかないわけでございますから、政府が、ぜひひとつ年度内に案をまとめて通せとか、あるいはこうしてもらいたいということを申し上げることは、少し越権ではありませんか。結論を出す出さぬは、委員会の皆さんの御決議にまたなければならないことでございます。

小濱新次公明党

○小濱委員 委員会の決議にまかす以外にはないという御答弁ですけれども、私どもがそれを進めようとしても、すでにもう新聞報道では、四十六年に改正された法律について、「首相、四月自動発効を決断」という見出しで出ていて、自治大臣の言われているような結果になりそうな気配になっておるわけです。これでは、口では委員会の自主性を重んじておりますと言ったって、片方では返事がこない。何ら内容を示されない。新聞ではどんどんもう自然発効ということで報道されて、一人喜んでいるのは自治大臣じゃないかというふうにわれわれは考えております。大臣の発言も、前にそういう発言があったわけですから、せんじ詰めれば、もとに戻れば、これはもう総理大臣で、新聞では、総理大臣一人いい子になっているのだろうと書いてありますよ。ほんとうに情けないと思うんですね。何の目的があってこの問題の進捗を見ることができないのか、原因はどこにあるのか、何か腹に一物あるのじゃなかろうかというふうな、こういうふうな考えをわれわれとしては持たざるを得ないわけですが、もう一度御答弁をいただきたい。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 総理大臣も、私どもも、腹に一物も二物もございません。

小濱新次公明党

○小濱委員 本日は内容に触れることはできません。こういう問題ですから、基本的な問題だけをお尋ねいたしましたが、この問題については鋭意努力をしていただいて、五党意見調整の内容ですから、一そうの御努力を願って、解決できるようにお願いして、私の質問を終わります。

二階堂進自由民主党内閣官房長官

○二階堂国務大臣 よく承っておきます。

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 ちょっと速記をとめておいてください。   〔速記中止〕

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 速記を始めてください。  山本弥之助君。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 自治大臣に私はお尋ねしますが、最初のいきさつは大臣はもうよくおわかりだと思うのです。ただ、二十三日の朝の閣議の段階で、あなたがいかに苦労なさっておるか——自治省が私どもに対して、これは分離して、いわゆる地方税法を出さざるを得ない、だから、あとは議員立法でよろしく頼むと言った経緯がありまして、これを受けて、私どもは、熱心に、できれば挙党一致ということで進めてまいったわけなんですね。しかも、審議をした案はA案とB案とありましたけれども、実際は、自治省側のほうも、自民党の了解を求めようとされたB案を骨子に進めてまいったわけなんですよ。したがって、これをどう考えるかといったら、各党ともそれぞれ意見があるわけなんですね。しかし、私どもとしては、地方公共団体の関係者だとか、あるいは学識経験者として、自治省内の内部機関でありましたが、たまたま宅地並み課税のほうの委員長をなさった萩田さんにも来てもらいまして、この問題についての審議の経過等の話も聞き、意見も聞いたわけなんですね。そして、各党の意見を調整しながら、この問題をできるだけ早期に解決をしたいと努力した。各自治体も困るわけですね。ですから、私どもは、できるだけ自治体側の意見も取り入れ、自治体がどうすればこの問題に対処しやすいかということも考慮しながら話し合いを進めてまいったわけです。  最後の段階は自治大臣はよく御了承になっておると思うのですけれども、自民党案のいわゆる総裁に対する了解程度のものなんですね。これの経緯はずっと自治大臣はお知りになっておると思うのです。だから、最後の、総理を中心の話し合いの際に、それらの経緯を十分総理にも理解を願い、いわゆる総裁としての承認を得るという努力を払うべきではなかったか。先ほど官房長官にお聞きしますと、事の経緯なり審議の過程について、どういう案を中心に進めてきたということについても、どうも十分御理解がいっていない。だから極力否認されたのですが、新聞記事等を見ても、そういうニュアンスのある発言をされたことは間違いないと思うのです。各社の新聞記事は一致しているわけですからね。関係閣僚あるいは地行の委員長、あるいは担当理事の参加を得て話し合っているときに、その辺の事情について、十分総理に理解の得られるような進言を自治大臣がなぜなさらなかったか、そのことが私はどうも理解に苦しむのです。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 私、事情をよく知っておりますだけに、結論から申しますと、これはたいへん恐縮なことであったというふうに思っております。それは、わが党の理事諸君も全く立場を失せられた。これはよくわかるのです。時間の関係もありましょうから、くどい話は差し控えますが、これはやはり理事諸君にもたれながら、議院を尊重するという意味で取りまとめが進んでおったわけですから、そのときにああいう異議が出たということについては、私、実は、ちょっと時間的におそいですよという注意喚起などはいたしましたが、これもひとつお聞き取り願いたいのですが、これは官房長官も申しておりましたように、野党案が困るとか、野党がどうとかということでは決してなくて、あくまで党対党の調整であったことは間違いございません。  そこで、総理が強調をいたしましたのは、農地のいわゆる宅地並み課税と称する固定資産税だけの問題にわれわれはとらわれ過ぎてここに来たが、目下の急務は宅地供給ということじゃないか、そういうたてまえから言うと、この小山試案なるものでは、固定資産税の面においてのある程度の問題解決というか、前年に引き続いての締めくくりにはなるかもしれぬが、宅地供給としての促進をしなければならぬ時の要請の問題にかえって逆行するようなことはないだろうか、これは一ぺん検討してみてくれないか、自分もひとつ検討してみようということだったのです。そして、特に首都圏において一そうむずかしいわけですが、近畿圏、中部圏と称するような大都市圏において宅地が要請されておるというならば、宅地供給ということと固定資産税の問題と両々あわせて考えるというように、もう一つ視点を新たにして検討をする必要があると思う、しかし、これはいかにも時間切れだが、いままで地行の理事諸君が努力をして、野党側の皆さん方と話し合いを進めてこられた労苦もまことに多とするし、立場はわかるが、この宅地供給という点について、時間切れにならないように、もう一つ最後まで努力をし合ってみようじゃないかということ、これが率直なその場面の雰囲気でございまして、たまたま、代表という形ではなかったそうでありますが、小山委員と上村委員長がその場に居合わされましたので、議員として、党対党という立場で他党に話しかけをしておる皆さん方の立場が非常に苦しいということは、私も議員を長くやっておって、お互いの立場はよくわかっておりますので、絶えず申したわけでございます。総理自身も、さっき官房長官が重ね重ね言いましたので、繰り返し申し上げる必要はないかと思いますが、これは誤解があってまことに残念だったと思っておりますが、野党案はけしからぬといって他党のことにまで言及したわけでは決してなくて、党内としても、宅地供給という点でもう一つ検討してみようじゃないか、最後まで努力してみようじゃないか、という善意に立っての発言であったわけでございまして、この点、いろいろ行き違い等があって御迷惑をかけました点は、私、担当大臣として、御了解をお願い申し上げたいと思いますが、そういう意味合いからの検討であるというふうに、どうかひとつ御了解を賜わりたいと思います。     —————————————

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 私、先ほどの地震につきまして御報告をいたしておきます。  ただいま自治省のほうからちょっと通知がございました点によりますと、東京が震度三、横浜が震度四、熊谷が震度三、千葉が震度三、水戸が震度二、そして宇都宮が震度一という地震である、ただし、被害はなかった、震源地は目下調査中、ということでございます。  とりあえずお知らせをいたしておきます。     —————————————

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 過去のことをあまり問題にするのは実益がないわけですし、ことに、土地対策につきましては、いずれ機会があろうと思いますので、いずれまた申し上げたいと思うのですけれども、ただ、一点だけ申し上げますと、一年間の余裕があって、一応の素案を自治省で得たのですね。その自治省の素案というものを基礎に私どもは審議を進めておることは事実なんです。多少の細部の点はありますけれども、どちらがほんとうに地方自治体のことを考えておるのかということについては、これはまた意見が分かれましょうけれども、地方自治体の住民には、市民各層があります。農民もあれば、労働者もある。それらの立場を総合的に判断して、その置かれた地方自治体がどう対処するかということは、これは首長の責任なんです。そして、政府が考えている以上にこれは真剣に考えておる問題なんです。相当の余裕があるのに、いまごろになって思いつきで各省の局長が集まって、あれやこれやとただ速成的に、どろなわ式につくる案が、それはいい案ができる場合もありましょうけれども、決して根本的な問題の解決にはならないという考え方を私は持っております。ことに、土地については、景気がよくなればどんどん土地の投機が行なわれる。ことに、ここ二、三年の間、大企業の土地投機によって問題を非常に困難にしておるということで、土地対策で、いろいろと税制の面からも、今度は国税も地方税も出てまいっておるわけです。それらを総合的に考えなければならぬのであって、これは、固定資産税、都市計画税をどうするかなどという速成的な問題で解決をつける問題ではなくて、もっと慎重にやるべき問題だと、かように私は考えておるということだけを申し上げておきます。  ただ、自治大臣とされましてお考え願いたいのは、いま、私ども、各党の話し合いの場というものが持たれていない。党を代表しての発言が全くできないという立場に追い込まれているのです。これは、自民党のことは自民党におまかせすればいいわけですけれども、私ども野党が党の立場において話し合いを持たれないという事態は、国会の側から見るとゆゆしい問題である。早く党としての立場で話し合いができるということが必要ではないかと考えております。  それから、先ほど議論が出ていたと思いますけれども、政府が牽制することによってこの問題は何もしないということは、一つの大きな決定をすることなんです。したがって、今明日中にはこれは結論を出すべきではないかということなんです。いたずらに何もしないということによって大きな方向転換をはかるという考え方、これは、いままでの経緯からいくと、きわめて国会軽視であり、政府の怠慢を転嫁するものだということは自治大臣もおわかりになろうかと思います。国会の立場を尊重しながら政党間の話し合いを進められるような場を早くつくる、何らかの対策を講ずるということについての、大臣としてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 一々ごもっともな御提言だと思います。私、担当大臣としては、ひたすら恐縮をしておるのです。ああいう話し合いに入っておる途中で、この問題がまた三転ずるような形になったということは、それだけ問題がいかにもむずかしい、いかにも困難な問題であるということでありましょうが、これはやはり各党の信義に関することでございまして、自民党の理事諸君もほんとうにお困りであったろうということは、拝察するに余りあるものがあります。しかし、御提示のように、それを政府案といたしまするか、自民党案といたしまするかは別といたしまして、とにかく、今明中にも責任のある案を皆さま方に御提示申し上げたいという決意でございます。ただじんぜん日を送って、時間切れになれば本法がそのまま生きて働き始めるからいいなどとは思っておりません。これはやはり問題があって一年延期されたものでございまするから、その欠点などを是正すべきだし、また、総理が申しまするように、単なる固定資産税という面からだけでなしに、住宅供給という時代の要請にもあわせこたえたらどうだということ、これはにわかの意見であるにしろ、国総法あるいは公共用地の取得を推進する上から申しましても、一つの重要な意見である。これは特に建設省が積極的な検討をするわけでありまするが、まあ、そういうわけで、まことに思わざる結果になったわけですが、この党は御了解を願いまして、成案を得ました上は、ぜひまたお話し合いなり御意見などを聞かせていただきまして、前進することができまするようにお願いを私からも申し上げたいと思います。

山本弥之助日本社会党

○山本(弥)委員 大臣として、また自民党の有力者の江崎さんとして、私どもがいままでのように政党間の話し合いの場でこの問題の前進をはかるということについて、全力を尽くしていただけますね。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 はい。

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 林百郎君。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 官房長官には、先ほど時間がないので詰めるわけにいきませんでしたが、ある新聞の報道によると、「首相、四月自動発効を決断」と書いてあるわけですね。これはおれの言ったことじゃないから知らないと言っているけれども、その記事を見ますと、この首相の決断は、「地方税法の宅地並み課税を一年間凍結した暫定措置法の期限が三月末切れる。この機会が宅地問題を解決するチャンスであるという政治的な判断からだ。」と書いてあるわけですが、こういうことを政府は考えているのですか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 そういうことにはならぬと私は思います。それは、きのうも、その新聞記事が出ましたときに総理と会うチャンスはありませんでしたが、官房長官との間に、おい、こういう形かね、いや、違うよ、ということがあったのです。また、私どものほうからも、税務局長が代表して会合には参加しておりまするので、ただしておりますが、そういう方向ではないというふうに申し上げていいと思います。  それから、私が委員会で、各党の話し合いがまとまらなければ本法が自動的に働きます、ということをお答えした記憶がございます。これは、政府として、ただじんぜんと各党間の話し合いにまかせておいていいのか、責任はだいじょうぶかと、こういう御追及がありましたので、そこで、これはただ漫然とおまかせしておるのじゃなくて、もし、どうしても結論が出ないというときには、本法そのものも動くという法律のたてまえになっておるから、無責任にただ国会側にじんぜん依存をしておるというものではありませんと、そういう意味を含んで申し上げたわけでございまするから、これは御了解願いたいと思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 先ほど、あなたは、政府としても責任ある案を固めることに努力している、そして、自民党とも連絡の上で、一両日中に案を出して、皆さんの審議の対象にしたいという努力をしている、と言われましたね。その案というのはどういう案なんですか。あなたが抽象的に、宅地提供についてもっと積極的な内容を盛らなければならないというようなことを言われていることはわかりますが、具体的にはそういうことなんですか。それだけなんですか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 そのとおりでございます。先ほど申し上げましたように、総理の、固定資産税だけの問題でなしに、特に建設省側と、市街化区域の農地の、特にA農地、B農地といったようなものとのからみ合いで、いわゆる住宅用地として、もっと積極的にその用に供するように推進できないものか、それとからみ合わせていくことが現在の国民の求めておるものではないかということ、これは私は一つの意見だと思います。そういうことで、時間切れぎりぎりのところで御迷惑をかけ、まことに申しわけないと私どもも思っておりますが、検討に入ったというわけですから、これは悪意で——何か、新聞の見出しなどを見ておりますと、野党案に反対とか、総理だけいい子というように出ておりまして、あの新聞の見出しを見るというと、私も全く胸が痛むわけですけれども、これはおそらく、責任をもって野党との折衝に当たっておられた私のほうの理事諸君も同様だったろうと思うのです。しかし、決してそういうことはないわけで、やはり、宅地供給を加味したところの、ある程度御了解願えるような案が出てくることを私自身も期待いたしておりますが、まだ具体的にあれこれと御説明する段階には至っておりません。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 勤労者のために低廉な宅地を提供するということについては、わが党はわが党なりの政策を持っています。たとえば、大企業が買い占めている土地をどういうように開放して勤労者の手に渡すとか、あるいは農地であっても、擬装的な農地だとか、単に騰貴を待っているだけの農地だとかいうようなものに対しては、これは公共の用に供するように、地方自治団体にそれを買い取る権限を与えるとか、あるいは公共の用に供することを援助するというようなことを考えておりますけれども、しかし、いずれにしても、御承知のとおり、市街化区域内の農地に対する課税の措置は、もう言うまでもなく、三月末に、昨年立法いたしました措置が一応切れるわけですから、切れるときに、このまぎわに来て、そういう総合的な土地問題の、ことに、非常に難問をかかえている都市における勤労者のための土地を提供するというようなものをからめたものをここに出してきたところで、常識から言ってもこれは審議が間に合わないということはわかるじゃないでしょうか。各党はそれぞれ政策を持っているし、政府の案に批判的な党もあるでしょう。それを、あなた方のお話を聞きますと、あしたというんですか、あしたというと二十八日になりますね。二十八、二十九、三十、三十一日と、四日間で審議をして、そして参議院に送って、参議院の結論を得るというようなことは、これは常識で考えてもできない。できない場合は、政府は一体どうするのですか。政府に自民党とが一体になって責任のある案をお示しになることはけっこうです。各党は、それに対して、それぞれの立場から対処するでしょうけれども、それが三月末日までの時間切れに国会の審議が間に合わなかった場合については、どういうお考えを持っていられるのですか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 全く、御指摘のように、困ったことになると思います。政府としては、できるだけ三月中にお通しを願いたいといってお願いをする形になると思います。しかし、これは、審議の過程で、国会側がいろいろ審議を通じて条件をおつけになったり、あるいは日時のあんばいなどをお考えになることに、政府側としてとやかく言えるものではありませんから、これは具体的に案が出ました時点でひとつ御検討願ったらいかがかと思います。  私どもとしては、やはり三月中にぜひと、こういうことでお願いを申し上げるわけでありますが、現実の処理につきましては、やはり委員会が中心になっておやりになることだ、こういうふうに思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 そうすると、それは、内閣の法案として国会に提案される形になるのですか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 実は、私、まだ結論が出ないうちにこの委員会へ呼ばれましたので、これがはたして政府案として出すのに妥当なものか、ここまでくると、どうもこれは政府案ということじゃないかと、これは想像する程度であります。しかし、党側との話し合いですから、あるいは党側で、去年の経緯もあり、提出をするということにならないとも限らないわけですが、このあたりは、政府と与党とは一体でありますので、いま政調会でもいろいろ議論をしておるという話ですから、方向が出るものというふうに思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 私の聞いておるのは、あなたも長い間議員生活をしているから、もうおわかりだと思いますけれども、三月の末日まではあと四日しかないわけなんですよ。だから、その三月末日が来たときに政府はどういう措置をとるつもりかということを私は聞いているわけですよ。ところが、あなたは、政府がいま考えている案をできるだけ国会で通していただきたいと言うけれども、しかし、常識から言っても、政府が提案するか党が提案するかもまだわからない状態で、また、条文も固まっているかどうか、当の責任ある自治大臣がまだそこまでよくわからぬという状態で、われわれがあなたの御期待に沿って、三月末日までにその法案を通すことがどうしてできるんですか。それこそ無責任な態度じゃないですか。だから、私が聞くのは、そんな不可能なことをかりにあなたがおっしゃったってできないんだから、三月末になったときには政府はどういう考えをお持ちですかということを聞いているんですよ。それをずばりと答えてくださればいいのです。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 これは重要な点だということは、よくわかりました。よくわかりますが、あまり無理のないような形であらゆる措置を検討いたしまして、ひとつ御審議に供したいと考えております。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 では、あらゆる措置という中には、もう一年凍結を延ばすということを含んでいるんですか。いないんですか。あらゆる措置というのはどういうことなんですか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 それは、運営上の措置ということを私は申し上げたわけで、法案そのものについて、どういう形でいくかということについては、私自身も、実際、朝参議院の予算委員会へ顔を出しまして、きょう昼から、一時からは開会が可能だそうでありますが、直ちにこちらのほうに回ってきたという経緯がありまして、全然この関係の者とも会っておりませんので、ちょっと機微に触れて申し上げることができぬのを残念に思いますが、もうしばらく時間の御猶予を願いたいと思います。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 もうしばらくというと、いつまで待てばいいのですか。三月末日まで待てということですか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 今明日中という意味でございます。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 今明日中には、かりに政府がいま考えている法案について、衆参両院の審議が尽くされないという場合に、どういう措置を政府としても責任上とるかということも、今明日中にわれわれの前に明らかにされると聞いておいていいんですか。  それは事実上不可能じゃないですか。第一、責任あるあなたが、どういう法案がいまつくられて、その法案がどういうプロセスを経てきて、いつ国会に提案されるかも全然わからないというのを、ふだ三月末に通してくれと言ったって、内容のわからないものを通すも何もないわけでしょう。それじゃ、三月末になったらどうするかと言えば、いろいろの措置をとると言うから、いろいろの措置の中にはこういうものが含まれているかと言うと、それは重要な問題ですが、答弁はきょう明日待ってくれと言うんだから、それじゃ、きょう明日、かりにあなたの言うとおり待つとして、そういうことも含まれているか、再凍結も含まれているかどうかということを聞いているわけですが、これもここで答弁できないというんなら、ほかならぬ江崎自治大臣だから、答弁できないものを答弁しろと言ったってしかたがないから、こちらも考えますけれども、もう一度答弁してください。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 おっしゃる意味はよくわかりますので、すみやかに結論を出すように努力をいたします。

林百郎日本共産党・革新共同

○林(百)委員 それじゃ、私はこれで終わります。

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 小濱新次君。

小濱新次公明党

○小濱委員 自治大臣にお尋ねしたいのですが、まず、この問題についての改正案を提出されなかった理由ですね。これは、御存じのように、特別措置法がつくられて、こういう形になって、もうぎりぎりまで来てしまって、それで議員立法ということで、私どもが一生懸命努力をしておるさなかに、こういういきさつがあって二転、三転して紛糾をしているという形になりますが、なぜ大臣のほうでこの改正案を示されなかったのであろうか。ひとつ、お伺いをしたいと思います。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 それは、前年の経緯もありまするし、また、私どもの自民党内におきましてもいろいろ議論が多岐にわたって、取りまとめに手間どった、これも現実でございます。したがって、政府提案という形で出す、それを修正するというような形よりも、まあこれは去年の経緯から見て、党にまかせてもらいたい、また、党側は党側で、一つの成案を得れば野党との話し合いもしてみよう、こういう形であったわけです。それだけに、私がさっきからもお答え申し上げておるように、努力をされた方が、事ここに至って話し合いすらできないという形になったことはいかにも残念ですし、また、責任者としては恐縮をいたしております。これは、率直に私はその立場を認めておるわけでございます。しかし、これは、野党案がいけないとかけしからぬとか、だれもがそんなことを決して言ったわけではありませんので、ただ固定資産税という見地からだけでなしに、時代の急務であり要請である宅地供給を促進するという点をもっと加味して、ベターなものにしたらどうだという総理からの発言があってここに至っておるわけであります。自治省側としても、法案提出のためにずいぶん熱意を燃やし、努力をしたわけでございまするが、それまでに与党の了解を得るにも至らなかった。しかし、去年の経緯もあるから、まあひとつ党側にまかせろという御要求も、決して唐突なものではないということで党側におまかせをした、こういうわけであります。

小濱新次公明党

○小濱委員 大臣の御答弁の中にも、あらゆる処置を講じていきたいと決意を述べられておるわけであります。また、責任ある案を御提示したいとも先ほどおっしゃっておられました。また、大臣の先ほどのことばの中に、信義ということばが出てきた。信義を重んずるという、信義ということは、これはよくおわかりのとおりでありますが、言行にうそ偽りがあってはならぬわけですね。そういう点では、地行の自民党理事諸公は、その点を追及されまして、非常にいろいろなことばが行きかっていたわけですが、ほんとうにお気の毒な姿であったと同情します。もう少しで立ち上がってしまうような、そういうやりとりの一場面もあったわけです。そういうこともあって、信義をぜひ重んじて、これがための御努力をお願いをしたいと思うわけです。  そこで、どういうふうに御努力をされるのか。私も先ほど申し上げたわけですけれども、その自民党の代表理事の方々に対しては、これは時間待ちでいいのですね。期待していいのですね。総理からの御意見を伺って、自民党側の態度を決定したものがまたここへ来るという話があったわけで、期待しているわけです。そういう信義ということばが出ましたので、一そう大臣御努力をしていただきたいと思いますが、この点、お考えを聞かせてください。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 私、担当者としまして、ほんとうに申しわけないと思っているのです。いかにも立場をなくするようなことに結果としてなったことは、事情がわかるだけに、痛感いたしております。これはほんとうに恐縮でした。しかも、委員長はもとよりですが、与党理事諸君に対してもお気の毒な思いをかけたというふうに思っているわけです。したがいまして、一つの成案を得ました上は、私も十分これから検討もいたしまするが、謙虚にまた御相談にあがりたいと思っておりまするので、よろしくお願いいたします。

小濱新次公明党

○小濱委員 大臣にはお考えをまた伺っておきたいのですけれども、田中総理の考えが中心になってこの問題は今後進められていくのか。私どもは、自治大臣ではないかというふうに内容からして考えておるわけですが、この点はいかがでございましょうか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 もとより、私、責任の省にあるわけですから言うべきことは言い、また、押すべきことは押しているわけです。  そこで、さっきもちょっと申し上げておりまするように、固定資産税の面だけでなしに、宅地供給促進という点を加味しろという点は、自治大臣としてよりも、むしろ建設大臣としての提案が相当ウエートがかかっておるというふうに思うわけです。自治省側の責任につきましては、これは私の全責任においてまとめていかなければならぬというふうに思いますが、この問題は、党にも、政務調査会その他機関があることでありまするから、私どもの言っておることが全部通るというわけにもまいりますまい。これは、政党内閣のことですから、最終的には党の意向というものが大きく反映せざるを得ないと思っておるわけでございまするが、しかし、まとまりましたそのものについては、一々全責任を持って対処したいと思っております。

小濱新次公明党

○小濱委員 この問題について、総理とのいろいろな折衝の場に自治大臣は参画をされておられる。そういうお立場からお尋ねしたいのですが、総理の考えはどの方向を示されているのか。ということは、農地優先ということなのか、宅地供給が優先なのか。どうもこの辺に問題の食い違いがあるように私どもは考えておるわけですが、大臣の御感覚はいかがでしたか。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 これは、大都市周辺のA農地あるいはB農地、特にA農地ですね。そういったものがほんとうに農地として利用されない場合、宅地として供給せらるべきではないか。ただ、固定資産税の面からだけ押えていくと、農家の意向によって、御承知のとおり、税の減免措置等を受ける話し合いも出ておりましたので、そういうことになると、宅地供給という面では、逆に、農地としてその所有者の意向で凍結されてしまうんではないかというような疑念がなくもないのですね。ですから、農地が住宅用地として利用される場合には、税の減免措置をはじめとして、あらゆる措置がとれないのか。ここで大蔵省もからんでくるわけですし、建設省も、宅地供給という場面ならば、何かひとつ方途を考えてみようということに究極においてなったものというふうに思っております。私自身は一応党側にまかせろ、まかせましょうということで、おまかせした立場ですから、総理に対して、ここでいまにわかに変更することはたいへん問題が起こりますよということは当然助言いたしております。私は、ここで、積極的にああすべきだ、こうすべきだということは、委員長をはじめ理事の皆さんにおまかせした立場ですから、自治大臣として言う立場にありません。そこでちょっと歯切れが悪くなってくるわけですが、その内容について、私はあまり深いかかわり合いを持たなかったということは言えるわけです。しかし、成案を得たからには、当然十分検討をしまして、これが自治省として不適当だという点があれば、是正を求めなければなりませんし、また、妥当であるということになれば、それは私の責任において推進いたします。こういうふうにさっきも申し上げたわけです。これは、誤解があるといけませんから、念のために繰り返しておきます。

小濱新次公明党

○小濱委員 私どもといたしましても、非常に責任ある立場でございまして、責任ある回答を出さなくてはならない立場にありますので、御意見を伺いましたが、先ほどもお話がありましたように、ただ決意だけであっては困る。それを実行の面に移していただいて、これが何とか円満解決ができるように努力をお願いいたしまして、終わります。

江崎真澄自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長・北海道開発庁長官

○江崎国務大臣 わかりました。

上村千一郎自由民主党

○上村委員長 次回は、来たる二十九日木曜日、午前十時から理事会、午前十時三十分から委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。    午後零時三十八分散会

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