石炭対策特別委員会 第10号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1973/05/31
会議録
○田代委員長 これより会議を開きます。 石炭対策に関する件について調査を進めます。 去る二十九日、福島県いわき市において発生いたしました常磐炭砿株式会社西部炭鉱の災害について、政府より報告を聴取いたします。青木公害保安局長。
○青木政府委員 西部炭鉱の災害につきまして御報告申し上げます。 一昨日の五月二十九日、常磐炭砿株式会社西部炭鉱において発生いたしました災害について御報告申し上げます。 当炭鉱の所在地は福島県いわき市渡辺町であり、社長は中村豊、保安統括者は岡部元治であります。 災害の発生しました個所は、西部立て坑坑底から約六十メートル離れました第三人道坑付近でありまして、発生時刻は午後二時三十分ごろと見られております。 また、災害の種類といたしましては、坑内火災の疑いが濃いと考えております。 この災害でなくなられた方は四名で、うち三名の方は窒息または一酸化炭素中毒であり、残りの一名の方は消火作業中に落盤によりなくなられた方であります。 次に、当炭鉱の操業状況について申し上げます。 西部炭鉱は、旧常磐炭鉱西部坑の一部を昭和四十六年四月二十七日に分離して操業を開始し、今日に至っております。 採炭作業場は一カ所で、従業員としては、鉱山労働者約千百名、職員約百八十名、計千二百八十名、月約四万トンの一般炭を生産し、主として常磐共同火力株式会社に納炭しているものであります。 災害の状況としましては次のとおりであります。 五月二十九日午後二時三十分ごろ、西部立て坑坑底から第一人道坑に煙が流れているのを立て坑人車の信号員が発見し、坑務所に連絡いたしました。 直ちに、鉱長以下十名が入坑して状況を調査したところ、排気連絡坑道より火と煙が第一人道坑に流出しており、火勢が相当に強い状況にあったのを認めました。 当時、坑内には五百二十九名が入坑していたので、保安統括者は直ちに、入坑者に一斉指令装置によって避難するよう指示するとともに、消火に着手したのであります。 入坑者は坑内の安全と思われる個所に一時避難したあと、二十九日午後九時三十分ごろまでに五百二十六名が出坑したのでありますが、三名が煙による窒息及び一酸化炭素中毒により死亡し、また、出坑した者のうち十四名が三十日現在入院しております。 一方、排気立て坑付近で消火作業中、午後九時二十一分ごろに落盤が発生し、一名が頭部にこれを受け重傷を負ったので、坑外へ収容し、手当てをしましたが、手当てのかいもなく、なくなられたのであります。 なお、災害後西部炭鉱の鉱山救護隊をはじめ、炭鉱をあげて消火作業に当たっているのであります。しかし、火薬類取り扱い所付近の火は三十日午後六時現在まだ消えていないので、誘爆に注意しつつ慎重に作業中であります。 通商産業省では、災害の通報のあった後、直ちに石炭課長を、また、東京鉱山保安監督部及び東京鉱山保安監督部平支部からは八名の鉱務監督官を派遣し、入坑者の救出及び原因調査の指導に当たらせたところであります。 原因の究明につきまして申し上げますと、東京鉱山保安監督部では、救出作業が終了したので、三十日から火薬類取り扱い所付近の消火状況を見きわめつつ災害の原因調査に当たっているものであります。
○田代委員長 これにて政府の報告は終わりました。 —————————————
○田代委員長 次に、委員派遣承認申請に関する件についておはかりいたします。 去る二十九日の常磐炭砿株式会社西部炭鉱の災害につきまして、本委員会から現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し、委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 また、派遣委員の人選派遣期間等につきましては、すべて委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十時十三分散会