石炭対策特別委員会 第4号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1973/03/14
会議録
○田代委員長 これより会議を開きます。 石炭対策に関する件について調査を進めます。 去る九日、北海道上砂川において発生いたしました三井鉱山株式会社三井砂川炭鉱の災害について、政府より報告を聴取いたします。通商産業省公害保安局参事官田中芳秋君。
○田中(芳)政府委員 初めに、昨年の石狩炭鉱災害に続きまして、今回、三井砂川炭鉱におきまして罹災者五名を含みます災害の発生を見ましたことは、たいへん遺憾と存じておりまして、私どもといたしまして、保安の確保に全力を尽くす決意でございますことを、ここに表明させていただきたいと存じます。 それでは、今次災害の発生を見ました三井砂川炭鉱の概況及び災害の概要につきまして御説明させていただきます。 災害発生の地点でございますが、三井鉱山株式会社三井砂川炭鉱第一坑、所在は北海道空知郡上砂川町字上砂川二十二。 発生個所は、登川区域五百六十メートルレベル南第一A四番層北No.2、北No.3サブレベル坑道でございます。坑口からの距離といたしまして、約千八百六十メートルの地点でございます。 災害の発生日時は、四十八年三月九日十一時五十分ごろでございます。 災害の種類につきましては、今後十分調査をいたしていきたいと考えておりますが、現時点におきましては落盤と考えております。 罹災者は、直轄鉱員五名の方の死亡、幸い係員一名が軽傷で救出をすることができております。 本炭鉱の操業の概況につきまして次に御説明いたします。 当鉱は登川及び美唄の二区域を有しておりますが、今回災害が発生いたしました登川区域は、登川夾炭層中の四番層を稼行しておりまして、全鉱出炭の約四分の一を占めております。登川区域内の採炭法はすべて水力採炭でございます。 当鉱山の労務者は、昭和四十八年二月末現在におきまして二千三百四十八名でございますが、この登川区域におきましては、常用労務者三百三十三名、臨時夫二十二名、請負夫百六十七名、職員五十七名、合計五百七十九名となっております。 出炭量は、この当該鉱山全体で、四十八年二月の実績は八万四千六百トンでございますが、当区域は二万六百トンでございます。 次に、災害の概況につきまして御説明申し上げます。 三月九日十一時五十分ごろ、登川区域の水力採炭個所付近で大きな山鳴りが生じまして、その直後、北No.2及び北No.3サブレベル坑道が大崩落をいたしております。 当日登川区域には二百二十八名が入坑しておりまして、このうち五百六十メートルレベル南第一A四番層部内には、係員四名、鉱員十八名の計二十二名が作業をしておりました。このうち十六名は自力で脱出し、あるいは救急バルブに避難をしていたところを救助されて無事でございましたが、北No.2サブレベル坑道にいました係員一名、鉱員三名と、北No.3サブレベル坑道におりました鉱員二名の計六名は、崩落いたしました坑道の中に閉じ込められたのでございます。 災害発生当時、たまたま入坑しておりました坑長は、誘導無線で災害が発生しましたことを知りまして、直ちに現場に急行して救助隊を招集し、九日十二時過ぎから救出作業に当たったのでございます。 しかし、崩落の規模は予想外に大きく、さらに山鳴りが続きましたので、救出作業は難航したのでございますが、毎方救助隊約八十名を動員いたしまして、この救出作業に全力を尽くしたのでございます。 その結果、北No.3サブレベル坑道におきましては、災害発生後およそ四十九時間経過いたしました十一日十二時二十三分に一名を、また、引き続きまして同日十九時三十三分に一名を、残念ながら遺体として坑口に収容をいたした次第でございます。 北No.2サブレベル坑道におきましては、災害発生後およそ七十七時間経過いたしました十二日の十六時四十分、崩落した岩石のすき間で軽い打撲を受けました程度の係員を一名無事救出をいたしました。あるいはという希望を持ったのでございますが、他の三名につきましては、同日二十二時五十分までに遺体として三体、坑口に収容をいたしました次第でございます。 次に、今次災害にあたりまして当省のとりました措置につきまして御説明申し上げます。 通商産業省では、即日石炭課長を、また翌日の十日公害保安局長を現地に派遣いたしまして、また、現地の札幌鉱山保安監督局及び滝川鉱山保安監督署からは、鉱務監督官九名を派遣いたしまして、行くえ不明者の救出及び原因調査の指導に当たらせたのでございます。 次に、災害の原因の究明につきまして、現時点で私どもが講じております措置につきまして御説明申し上げます。 札幌鉱山保安監督局では、罹災者の救出作業が終了いたしました十三日から本格的な原因調査に当たっております。しかし、本災害は大規模な落盤災害と判断されるわけでございますが、この落盤の原因につきまして、鋭意調査を進めておりますものの、これを技術的に十分解明する必要があると判断されますので、学識経験者等によります技術調査団を派遣する等によりまして、早急にこれの結論を出すこととしたい考えでございます。 以上、本災害の概要につきまして御説明申し上げました。
○田代委員長 これにて政府の報告は終わりました。 ————◇—————
○田代委員長 次に、委員派遣承認申請に関する件についておはかりいたします。 去る九日の三井鉱山株式会社三井砂川炭鉱の災害につきまして、本委員会から現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し、委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 また、派遣委員の人選、派遣期間等につきましては、すべて委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田代委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十時五十四分散会