商工委員会 第52号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1973/09/12
会議録
○浦野委員長 これより会議を開きます。 参議院から送付されました内閣提出、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律案を議題といたします。 岡田哲児君から発言の申し出がありますので、この際、これを許します。岡田哲児君。
○岡田(哲)委員 実はいよいよこの法案も最後の段階に入ってきたわけでありますが、非常に重要な点でございますので、再度確認をいたしたい、こういうふうに思って発言をいただいたわけであります。 先日の質問の中で、化学物質の製品の輸入制限をめぐって御質問をいたしたわけであります。外国製品、特に輸入にあたっての関係から見ますと、企業の機密等があって、国内におけるチェックが非常にむずかしいのではないか、そういう点はどういうふうにされるのか、こういう点も申し上げたわけであります。 さらに、この企業機密以上に困難だと思う問題が、一つは米軍関係、特にこれは米軍関係になると思うのでありますが、陸海空の兵器に相当多量の使用がされて、それが環境汚染になっているのではないか、こういう心配があるので、その実態についてどらか。さらに、こういうものについてのチェックのしかたについて一体どういうふうにされるのかということをただしたわけであります。そのときの答弁は、飯塚局長並びに大臣からもお願いをしたわけでありますが、私の聞くところによりますと、非常にむずかしいが、関係各省とも検討いたします、こういう答弁であったように思います。そういたしますと、いよいよこれが成立をするわけでありますので、それ以後、これについての検討の結果、どのように進展をされてきているか、その経過をお伺いいたしたいと思うわけでございます。
○飯塚政府委員 在日米軍の使用いたします製品等につきまして特定有害物質の取り締まりを円滑にするための措置でございますが、外務省等とも協議いたしましたが、日米安保条約に基づきます地位協定に基づきまして日米双方の合同委員会がございますが、公害の問題は国民生活にきわめて重大な影響がございますので、この安全委員会におきまして、従来からも公害問題について日本側から要望し、いろいろ検討もされておるようでございますが、本法の施行に関します問題も、この安全委員会において十分日本側の趣旨を説明し、米軍側においても日本側の要請に沿って措置いたすように今後取り運ぶようにいたしたいと考えておるわけでございます。
○岡田(哲)委員 先ほどもちょっと触れましたように、航空機、戦車、軍艦、潜水艦等、この陸海空とも考えてみますと、アメリカの国内でも、先日も申し上げたように、火災防止の目的や理由によって、高層ビルや地下街やあるいは交通機関等にはPCBの使用が認められておるわけです。そういうふうに考えてみますと、こういういま申し上げた兵器、まあ基地の中にはどの程度あるのかわかりませんが、こういうものに相当多量に使われているというふうに私は推測をするわけであります。非常に思い過ごしかもしれませんが、いま全世界、南極や北極でもこういうものが検出されるというような事態を見ましても、当然こういうものから発生しているのではないかという気持ちもいたすわけであります。 そこで、いま局長も言われ、大臣も言われましたように、安保条約、地位協定、安全委員会等、当然これは問題になると思うのでありますが、国内でこれから非常にきびしく規制して対処していこう、こういう法律をつくろうといたしておりますときに、そういう軍関係なるがゆえに、そういう特殊的立場にあるがゆえに、野方図にどんどん入ってくるというようなことがあっては、私はこれは許されない問題だというふうに思いますので、特にこの点は、私は委員会をめぐって明確な態度を実は出しておくべきだと思うのであります。しかし、附帯決議その他から見まして、適当な方法でこの点の今後の措置、その実態調査を今後どうしていくか、あるいはその措置をどうするか、厳重な申し入れをどういうふうにするかという点について、大臣から明確に御答弁を願っておきたい、こういうように思います。
○中曽根国務大臣 われわれがいかに厳重にこれを規制しても、米軍の基地内において取り扱いがずさんである場合にはざるのような現象を呈しますから、これでは国民生活にも影響するところ大になります。したがいまして、本法が通過成立いたしますれば、外務省と直ちに協議いたしまして、先ほど申し上げましたように、安全保障条約に基づく合同委員会の議題に載せまして、アメリカ側に対して本法の趣旨もよく説明して、米軍側が日本側と同じように注意して扱うように強く要請したいと思います。
○岡田(哲)委員 非常によくわかりました。 さらに、この輸入製品についてのチェックの関係ですが、当然これは立ち入り検査等同じように取り扱うべきものだと思いますので、そういう点も含めて、いま米軍の問題を中心に言いましたが、輸入製品全体にわたって非常にきびしい措置をとっていただきますように特にお願いをいたしまして、終わりたいと思います。
○浦野委員長 他に質疑の申し出がありませんので、本案に対する質疑は終了いたしました。 —————————————
○浦野委員長 これより討論に入るのでありますが、討論の申し出がありませんので、直ちに採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○浦野委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 ———————————————
○浦野委員長 本法律案に対し、稻村左近四郎君外四名より、自由民主党、日本社会党、日本共産党革新共同、公明党及び民社党五党共同提案にかかる附帯決議を付すべしとの動議が提出されております。 まず、提出者より趣旨の説明を求めます。稻村左近四郎君。
○稻村(佐)委員 ただいま提案いたしました附帯決議につきまして、提案者を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法施行にあたり、化学物質による環境汚染の防止に万全を期するため、特に次の諸点につき適切な措置を講ずべきである。 一 新規化学物質の審査体制を早急に整備するとともに、審査にあたつては、厳密かつ慎重な試験を実施し、その試験成績に基づいて正確な判定を行なうこと。 二 特定化学物質の製造、輸入、使用は原則として禁止するという基本方針を確立するとともに、特定化学物質の指定に伴う第二十二条の措置命令及び指定後における第十八条の改善命令を機を失せず発動できるよう、常時監視を怠らないこと。 三 既存化学物質について、政府、民間、大学等の試験研究機関を活用して、早急に物質ごとの性状に関する審査を実施し、その試験データを公表するとともに、特定化学物質に該当する疑いがある物質については、遅滞なく、第二十三条の勧告を行ない、なお、その旨を公表すること。 四 本法を含め、化学物質による環境汚染を防止するための諸法令の運用にあたつては、縦割り行政の弊害を排除して、有機的連繋を図るとともに、責任体制の確立に努めること。 五 人の健康に止まらず、生活環境に被害を与えるおそれがある化学物質による環境汚染を防止するため、必要な規制等の措置について検討を進めること。 以上であります。 各項目の内容につきましては、審査の過程において委員各位に十分御理解いただいたことと思いますので、この際、説明は省略させていただきます。 何とぞ、委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
○浦野委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。 直ちに採決いたします。 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○浦野委員長 起立総員。よって、本動議のとおり附帯決議を付することに決しました。 この際、附帯決議について政府から発言を求められておりますので、これを許します。中曽根通商産業大臣。
○中曽根国務大臣 ただいまの附帯決議の御趣旨を尊重して、政策に万遺憾なきを期する次第であります。どうもありがとうございました。 ——————————————
○浦野委員長 おはかりいたします。 本案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○浦野委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ———————————————— 〔報告書は附録に掲載〕 ————————————————
○浦野委員長 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後四時三十分散会