公害対策並びに環境保全特別委員会 第2号
- 発言数
- 4 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1972/07/12
会議録
○田中委員長 これより会議を開きます。 この際、田中内閣の発足に伴って新たに就任されました小山環境庁長官から発言を求められておりますが、まず、当委員会を代表いたしまして委員長から新長官に対しまして一言申し上げたいと存じます。 御承知のごとく、わが国における経済の急速な拡大に伴って生じた数多くの公害の発生及び自然環境の破壊は、国民の生活を脅かし、それがいまや国内の社会問題のみならず、国際的な問題にも発展するところとなっております。 先般来の国会から公害関係諸法の整備が行なわれ、さきの国会でも被害者の救済措置を目的とする無過失損害賠償責任法等の審議を鋭意行なって成立を見たわけでありますが、いまだ公害の問題は至るところに山積し、いまこうして申し上げている間ですら光化学スモッグ問題等が起こっている現状であります。 このような情勢下におきまして、環境庁は発足以来一年を迎えたわけでありますが、小山新長官におかれましては、どのような御決意を持ってその行政に臨まれるか、その姿勢について御発言をいただきたいと存じます。小山環境庁長官。
○小山国務大臣 環境庁長官に就任いたしました小山でございます。どうか今後ともよろしくお願いいたします。 第六十九回国会衆議院公害対策並びに環境保全特別委員会の開催にあたりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 わが国経済の急速な拡大と都市化の過程で生じつつある公害と自然破壊は、最も緊急に解決を迫られている政治課題の一つであります。このことは、ひとりわが国のみならず、諸外国においても同様でありまして、過日ストックホルムで開かれた国連人間環境会議におきましても、環境問題を全地球的見地から取り上げ、対処していこうとしているのであります。 環境問題解決のため、新たに環境庁が設置されてから一年を経過いたしましたが、この間、環境庁といたしましては、大石前長官のもとで国民の立場に立って、公害行政及び自然保護行政を進めてまいりました。私もこのような姿勢を堅持し、当面次の事項に重点を置き、所管行政を積極的に推進してまいる所存であります。 その第一は、環境問題におきましては、単にその事後的解決にとどまることなく、広域的な視野に立って未然にこれを防止していくという積極的な姿勢が必要であると考えます。このような観点から、日本列島の環境保全についての長期ビジョンの策定を急ぎますとともに、各省庁の行なう公共事業や地域開発についても、環境面からの事前のチェックを十分行なわせることにより、公害や自然破壊を防止し、明るく住みよい生活環境を確保してまいりたいと考えます。 第二に、環境問題におきましては、自然環境を保護し、その整備をはかることが重要な課題であります。美しい国土、豊かな自然環境を確保し、これを長く子孫に伝えていくことは、私どもの重要な責務であると考えます。幸い、皆さま方の御尽力により自然環境保全法が新たに制定されたところでありまして、これを受けて今後の自然環境保全の基本方針を定め、総合的な自然保護対策を展開していくとともに、国民の自然保護思想の普及をはかってまいりたいと考えます。 第三に、光化学スモッグ、PCB等の新物質による汚染問題などにつきましては、その原因等が必ずしも十分解明されているわけではありませんが、その調査研究をさらに一段と早めるとともに、問題の緊急性にかんがみ、当面必要となる対策を迅速に進めてまいる所存であります。 さらに、不幸にして公害の被害を受けられた方々に対しましては、万全の措置を講ずるとともに、先段の通常国会において御承認をいただきました無過失賠償責任制度の実効を期するため、公害による損害賠償を保障する制度の創設等について検討を進めてまいりたいと考えます。 以上、早急に取り組むべき幾つかの課題について申し述べてまいりましたが、私は、国民の健康で文化的な生活を確保するという見地に立ち、環境問題の解決のために全力を傾倒してまいる所存であります。 皆さま方におかれましても、環境行政の推進、発展のため、御支援、御鞭撻を賜わりますよう切にお願い申し上げます。(拍手) ————◇—————
○田中委員長 次に、閉会中委員派遣承認申請の件についておはかりいたします。 閉会中、審査案件が付託になり、委員派遣を行なう必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請を行なうこととし、派遣委員の員数、氏名、派遣地、期間その他所要の手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十二分散会