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67回国会衆議院1971/12/22

交通安全対策特別委員会 第3号

発言数
59
登壇者
15
会派数
4
開催日
1971/12/22

会議録

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 これより会議を開きます。  閉会中審査申し出の件についておはかりいたします。  交通安全対策に関する件につきまして、閉会中もなお調査を行なうことがありますので、議長に対して閉会中の審査申し出をいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。      ————◇—————

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 交通安全対策に関する件について調査を進めます。  質疑の通告がありますので、これを許します。野中英二君。

野中英二自由民主党

○野中委員 質疑に入る前に、まず首都圏における交通事情及び交通安全施設の整備状況等調査のため、去る十一月三十日埼玉県下の国道四号線、七号線、百二十二号線、百二十五号線を中心とした交通事情及び交通安全施設の整備状況等を重点的に視察してまいりましたので、その概要を御報告申し上げます。  視察委員は、伊藤委員長、大竹太郎君、佐藤守良君、小此木彦三郎君、山下徳夫君、長谷部七郎君及び私、野中英二であります。  埼玉県は、東京に隣接し、首都圏という立地条件から、地域開発、産業経済の発展及び人口の急増が目ざましく、交通量の増加も著しいものがあり、その上、国道四号線、十七号線という、東北、上信越方面と東京を結ぶ国道が県内を縦貫し、通過交通が多いという特色を持っており、また、新たに東北自動車道、関越自動車道及び東京外郭環状道路等の高速道路の整備も着々と進んでおり、これによって交通事情の変化もさらに予想される状況にあります。  以下、順を追って申し上げます。  まず、越谷市役所において、越谷市長から市内の交通事情の説明及び交通安全対策に関する要望を聴取いたしました。  越谷市は、東日本の大動脈である国道四号線が当地方の幹線となっており、首都圏の目ざましい発展に伴って通過交通量が日一日と激増し、そのため市内における交通の渋滞、交通事故が多発している実情にあります。しかも国道四号線は市街地の中心を通過しているため、地域住民の安全が脅かされているとともに、交通騒音等各種の障害が起きております。  次に、春日部市役所において、春日部市長から市内の交通事情の説明及び交通安全対策に関する要望を聴取いたしました。  春日部市は、国道四号線、十六号線、東武日光伊勢崎線、野田線が交差している交通の要衝にあり、近年の人口の急激な増加と道路事情の悪化によって、交通渋滞、交通事故が激増している実情であります。特に市の中心市街地である駅周辺をはじめ各所で交通渋滞を生じ、歩行者の安全も十分確保できない状況となっております。また、通過交通の多い市内国道四号線の交通渋滞及び交通事故の発生状況は、県内でも最も悪化しているところであり、そのため救急業務等の緊急措置についても早急に対処すべき状況にあります。  次に、加須市役所において、加須市、騎西町及び大利根町を、加須市長から加須市の交通事情の説明並びに加須市、騎西町及び大利根町の交通安全対策に関する要望を聴取いたしました。  加須市は、都市化の影響を受けて市街地域が過密化し、あわせて、幹線道路として国道百二十五号線が貫通しているため、市の中心部における交通事情はすでに飽和状態にあるが、さらに東北自動車道の加須インターチェンジの設置に伴い、交通量の飛躍的な増大に対処しなければならない状況であります。  次に、埼玉県庁において、県内における交通事情の説明及び交通安全対策に関する要望を聴取いたしました。  最近の急激な人口増加及び自動車保有台数の伸びによる県民の自動車利用の活発化、産業活動の発展に伴う車両の大型化及び首都に出入する通過交通量の増加、また、東北自動車道等の築造、団地造成等の開発工事のための資材運搬による交通量の増加原因が重なり激増の一途をたどっており、一方、道路の整備はこれに追いつかず、都市部にあっては朝夕の交通渋滞が慢性化している個所も多々ある状況にあります。  これらの状況のもとに、本年一月から十月末の交通事故の発生状況は、二万一千三百五十二件、対前年比四・五%の増、死者数五百九十人、対前年比一二・五%の減、負傷者数二万八千三百十二人、対前年比一%の増で、発生件数、負傷者数は増加し、死者は大幅に減少しているが、死者数は全国的には第四位の位置にあります。これらの実態から、歩行者、自転車利用者の安全を確保することを主眼とした交通安全施設の整備が行なわれ、生活道路についての交通規制等を積極的に実施しているとのことであります。  以上が埼玉県における調査の概要でありますが、本調査の結果、次のような問題点とそれに対する措置が必要であると思われます。  一、埼玉県のように、東京に隣接し首都圏の一部として急激に発展し、人口、交通量等が著しく増加した地域については、その特殊事情を十分勘案して、地方交付税の配分基準の再検討、交通安全施設整備事業に対する国庫補助の大幅増額等、緊急に財政措置を講ずること。  二、県内を縦貫する国道四号線、十七号線は、東京と東北、上信越を結ぶ幹線国道であるため、年々県内車両の増加に加えて県外の通過車両が著しく増加しているため、交通事故の発生件数は全国上位を占めるくらいに激増し、交通事情は悪化の一途をたどっている実情であり、このような現状は、道路等の社会資本の整備充実等が急激な交通事情の変化に適応できなかったところに問題があり、これが改善のために、国道四号線バイパス越谷以北、国道十七号上尾バイパス建設工事の早期着工等をはかること。  三、駅前広場の整備を促進し周辺道路の交通の円滑をはかるため、駅周辺街路事業に対する国庫補助を大幅に増額する等財政措置を講ずること。  四、被害者救済対策について、これが体制の整備をはかり、救急医療センター等の整備には十分なる財政措置を講ずること。  以上でありますが、政府は必要な財政措置について十分配慮し、交通安全施策が一そう推進されることを強く望むものであります。  以上が報告でありますが、続いて質問に入りたいと思います。  まず第一に、菊池道路局国道第一課長に御質問申し上げます。  埼玉県内を縦貫しております国道四号線並びに十七号線などは、東京、東北、上越を結ぶ幹線道であるために、年々、県内車両はもとより、県外通過車両の著しい増加に伴って、交通事故も全国上位を占めるくらいに激増するかたわら、市街地における交通渋滞など、悪化の一途をたどっている実情であります。そこで、四号及び十七号バイパス、これは早急に建設をしていただきたい、そう思うのでありますが、同時にまた、東北道並びに常磐高速道路、こうしたものが入ってまいりますと、いまでも飽和状態にあります首都近郊の埼玉県の交通量、非常な渋滞をきわめているわけでありますけれども、これに対して、さらに東北、上越から入ってくる車両をどういうふうにさばかれるか、その計画を承りたい、こう思うわけであります。

菊池三男建設省道路局国道第一課長

○菊池説明員 ただいま埼玉県内の御視察の御報告がございまして、承っておりまして、たいへんそのとおりでございまして、埼玉県は、四号国道、十七号ともに非常に県外車両の通過交通の多いところでございます。したがいまして、私どものほうもできるだけ現道を捨ててバイパスという形で整備していきたいというふうに考えております。四号線につきましては、現在越谷までバイパスができております。越谷から先、北のほうにつきましては、現在越谷−春日部間を四車路の工事をやっておる最中でございます。しかし、それはとりあえず、いまの四号線の放射に対しまして、循還している国道十六号線がございますが、それまでを先にやろうということで事業を着工しておりますが、それから先につきましても、宇都宮まで第二・四号国道という形で調査をやっておりまして、これも調査が終わり、先日都市計画決定をいたしましたので、早急に整備をしてまいりたいと思います。ただ、東北縦貫道がそのうち開通いたしますので、そういう交通の状況とにらみ合わせまして、着工する場所等につきましては検討してまいりたいというふうに考えております。  それから十七号につきましても、大宮まではバイパスができまして、ただいま、上尾バイパス等についても早急にやるようにというお話でございました。これにつきましても現在調査をしておりますけれども、いまのところは、上尾の先の熊谷のところに二車線の狭い区間がございますので、そのほうの熊谷バイパスを先にやりたいということで、熊谷バイパスをいま大きくやっておりますけれども、これの終わり次第にまた上尾バイパス等についても着工するというふうな計画でおります。  それから、常磐道や東北道、そういうようなものができたときにその交通の処理をどうするのかというお話でございます。確かに、新しい道路ができてまいりますと、特に東京都内に入りましてからの交通がたいへんだろうと思います。したがいまして、それをなるべく途中で分散をさせて、都心に用事のないものについてはほかへ回っていただくということのために、十六号国道のバイパス計画をいま鋭意進めております。たとえば、埼玉県内について申しますと、岩槻のところはできておりますけれども、あと春日部−野田の区間あるいは大宮の付近につきましては十六号のバイパスがまだできておりませんが、全部現在着工中でございますので、なるべく早くそれを整備いたしまして分散をさせるようにしたい。それからもう一つ、東京外郭環状道路として、先日国道二百九十八号として新しい国道認定になったものがございます。これは直轄でやる予定でございまして、これもいま用地の先行という形で進めておりますので、十六号並びに外郭環状道路ということでなるべく分散をはかる。それで都心に入るものは首都高速道路が迎えにいくという形で整備を進めていくということでございます。

野中英二自由民主党

○野中委員 続けて質問いたしますが、いま申されました外郭環状二百九十八号線、これによって交通を分散しよう、こういうお考えのようでありますが、この計画を見ますと、六車線でございますか、それで当座二車線でもって供用していこうという考え方で計画を進めているようでございますが、東北縦貫自動車道路の供用開始とにらみ合わしてこの完成の時期はマッチしてまいりませんと、さらに交通渋滞を起こしていく。これに対してのお考えを第一点として承りたい。  さらに、分散できずに東京へ集中してまいりますこの交通を首都高速道路においてジョイントしていこうという考え方、たとえば新大宮バイパスと首都高速五号線を結ぼうという考え方、あるいは常磐高速道しかり、東北縦貫自動車道しかりであります。しかし、これをジョイントした場合にどうでありましょうか。きのうでございますか、東名とジョイントいたしました。大体首都高速は交通量が平均四十九万台くらいではなかろうかと思いますが、それに東名がジョイントして、二万五千台程度きのうあたりから増加しておる。こういうことから見ると、一体首都高速ももう飽和状態になってしまうのではないか。この辺もあわせて交通渋滞をどう解決されるのか、御質問申し上げたい。

菊池三男建設省道路局国道第一課長

○菊池説明員 第一点の外郭環状道路でございますが、これはまだ実は工事に着工したばかりでございます。そして計画といたしましては、道路のまん中に自動車の専用道路として四車線あり、その下に両側に二車線ずつ上り下りの一般道路があるという形で、これは局部的には違いますけれども、全般的な一般的な構造はそういう断面でございます。そのうち、とりあえず、高速部はあとにいたしまして、サイドの国道分について早急に事業をいたしたいということで進めておりますけれども、何ぶんまだこれから用地買収、一部しかまだできておりません。したがいまして、常磐道あるいは東北道ができるまでにこれが整備されることは、たいへんむずかしいと思います。その場合には、先ほど言いました十六号だけが環状の分散道路でございます。したがいまして、それを受けるものは首都高速道路だけでありますけれども、たとえば、東北道を受けまして、首都高速道路公団では、環状七号線までこれを早急にその東北縦貫道に間に合わして建設をするということでございます。そういたしますと環状七号線まで参りますので、そこでまた分散機能があるということでございます。常磐道につきましては、いまの六号線をそのまままっすぐ持ってまいりまして、外環のところで常磐自動車道と直結するということになるわけでございます。そうした場合に、いまでも首都高速が四十万台あるいは四十五万台ということで、非常に大きい交通で困るじゃないかというお話でございます。これも当然のことでございまして、実は首都高速の計画につきましても、放射の道路はどんどん整備できるけれども、それと循環する、環状するものがいまは少な過ぎるということで、これはいまの一番内側の二号線のほかに、環状線というようなものを現在計画しておりまして、これにつきましても一応工事に着工しております。ただ、都内の非常に人家の稠密なところも通りますので、これも開通するのは、やはり常磐道あるいは東北道というものよりは大体おくれるのではないかと思います。

野中英二自由民主党

○野中委員 よくわかりました。  続いて、二国のほうが一国に比べてたいへん歩道の整備がおくれている、たとえば百二十五号あるいは百二十二号、歩道がほとんどありません。これを早急に解決をしていただきたい、これを要望しておきます。  さらに菊池さんにお尋ねしておきたいのですが、非常に財政の窮迫しているおりから、わずかばかりの予算をどう使っていくかということについて、いささか建設省は配慮が乏しいのじゃないかという感じがする。たとえば、交通渋滞の多いところ、あるいはまた、交通事故の頻発するところ、そういうところを拡幅していく、そういう配慮に乏しいのじゃないか。たとえば利根川にかかっております橋が二本あります。国道四号線は、ここは二車線になっている。ですから非常に交通事故が多い。それも中間の交通事故のないところを、次だ次だというので、四車線に拡幅しているということであるとするならば、これはもうそこを拡幅して、交通渋滞のないように、しかも交通事故の少ないように話をしなければならぬと思うのですが、ただここで問題になってくるのは、河川局との話し合いをよくして、堤防上の問題でありますから、これを解決してもらいたい、こう思います。これは要望にしておきましょう。  今度は、都市局の街路課長に御質問を申し上げたいと思います。  今日、首都圏の各駅というものは、駅を中心といたしまして市町村というものが非常に膨大な人口増を来たしております。したがって、交通の中心というのは、駅中心であると言っても過言でないと思います。そこで、駅前広場をいかに取得していくか、これが各市町村の大きな問題でございます。そこで、まず第一点に、この駅前広場の整備にあたって、用地先行取得の事前確認のワクを撤廃する意思があるかどうか、これをまず第一にお尋ねをしておきたいと思います。

村山幸雄建設省都市局街路課長

○村山説明員 お答えいたします。  駅前広場の整備にあたりまして、用地を前もって先行取得して駅前広場の整備に資したらどうかという御意見かと思いますが、現在、御承知のとおり、駅前広場の整備にあたりましては、鉄道側と道路側とが施行する区域をおのおの分けまして、道路側につきましては、街路事業の一環としてこれを行なっております。特に駅前広場の造成に関しましては、その年度その年度で極力公共事業で単年度でつけていくということで現在執行いたしておりまして、特に用地先行取得をしてまでやらねばならぬというような形よりも、その年度に必要なものは事業化をしていくという形でほとんど全国的にやっておりまして、特に先行取得制度のワクの問題のところまでいっていないというのが現状でございます。

野中英二自由民主党

○野中委員 続いて質問しますけれども、御存じのとおり、地価は年々歳々ウナギのぼりに上昇していっているのです。この間まで百万円であったものが百五十万円になる、こういうことで、しかも地方財政が苦しい。といって、値上がりしていけばますます建設費がかかってくる。そのためには、どうしても先行投資をしなければいかぬ、こういうことです。したがって、いままでは、おたくのほうで事前確認をしなければ起債も何もついてこない、こういうことでございますから、地方自治体は非常に困っておる。ですから、これから首都圏に近い、非常に地価の値上がりの激しいところ、こういうものは、事前確認のワクを私は撤廃してもらいたいと思うのですけれども、それに対する考え方をもう一度確かめておきたい、こう思うのです。

村山幸雄建設省都市局街路課長

○村山説明員 お答えいたします。  先生の御発言の、特に地下の高騰にからみまして用地を先行取得という、これは一般街路につきましてはまさにそのとおりでございまして、現在そういう方向で進んでおります。しかも現在は、大体今年度やっております三倍くらいの程度までそれぞれ用地先行取得を認めるということでありまして、これは街路の話でございますが、そういうかっこうで進めております。ここでお話しの駅前広場につきましては、現在の駅前広場が狭くて、もう毎日の通勤に困っておる、こういう状態でございますので、単に用地の先行だけと申しますよりも、すぐ工事を伴って広場を整備するということも当然必要かと思います。面積的に見まして、面積の割りに工事をやる面積が少ないわけでございます。駅前広場につきましては、極力その年度その年度に工事まで全部完了いたしまして駅前広場を完成する、こういう考えで進んでおりますので、一般街路に関するようなワクの撤廃の問題と駅前広場とは少し性格が違うか、こういうふうに考えております。

野中英二自由民主党

○野中委員 わかりました。  それでは国庫補助を大幅に増額してもらいたい、これだけはどうですか。

村山幸雄建設省都市局街路課長

○村山説明員 国庫補助の増額の件でございますが、昭和四十六年度、今年度では、全国で百十五カ所の駅前広場の整備を行なっております。事業費にいたしまして約四十億程度の金がこれに流れておりまして、国庫補助率は三分の二でございます。いわゆる街路事業の補助率と同じ比率でもって駅前広場の整備を進めております。  いずれにいたしましても、都市交通の緩和の面で一番重要な結節地点でございますので、地元の要望等がございました場合には必ずそれに応ずるというような態度で努力していきたい、こういうように考えております。

野中英二自由民主党

○野中委員 次に、鉄監局の山本さんに関連して御質問を申し上げておきますが、いまのやりとりでわかったと思うのですけれども、なかなか国庫補助の大幅増額というようなものがこれ以上考えられない、困難でありますが、それならそれで、これはやはり鉄道もたいへんお世話になっているわけでありますから、この駅前広場がなければ、やはり運輸事業のこれは一環でありますので、どうしてもこの駅前広場整備については鉄道側からも費用の負担を行なってもらいたい。これに対してどうお考えになっておりますか。

山本正男運輸省鉄道監督局民営鉄道部土木電気課長

○山本説明員 お答え申し上げます。  先生の御趣旨は、駅前広場の造成をする場合に、その駅を営業の拠点としておる私鉄——私は私鉄の仕事をいたしておりますので、私鉄のことで申し上げたいと思いますが、私鉄のほうが応分の、駅前広場の造成に関する費用のうちの幾ばくかを負担したらどうかというふうな趣旨のように思います。そういう内容を私踏まえまして、御答弁になるかどうかわかりませんが、いままでの経過は、先生御承知のように、地元と私鉄側とがこの造成に関しましていろいろ協議をいたしまして、そしてその協議の決定に基づいてその事業が遂行されておるというふうに私は承知をいたしております。そこで、今後この駅前広場の造成というのが、やはりいろいろ件数としても、ふえてまいりますし、また大事なことであるということで、これを政府のほうで制度化するような考え方はないのかというようなことでございますれば、実はこういった問題は、私ども、私鉄の負担割合に関しましては地元と協議をして、そしてその協議に基づいて造成をしていくというふうな指導が、いまのところでは一番よろしいのではないかというふうに考えております。

野中英二自由民主党

○野中委員 いまの話をお伺いしておりますと、ケース・バイ・ケースでやれ、こう言う。ケース・バイ・ケースでやることもけっこうなんでありますが、一つの基準、ものさしというものをきめていただかないと、市町村長の政治力の強弱といいますか、こういうことでたいへん負担率が変わってくるのじゃないか、こういう感じがいたします。駅前広場を広げるというのは、これはいずれにしても人口急増地帯、財政的にも非常にふくらんだ、容易でないところです。私鉄も容易ではないでしょうけれども、こういうものも含んでこれから私鉄の運賃なども考えてもらって、一つの基準というものをつくるお考えはないかどうか、ちょっとお聞きしておきましょう。

山本正男運輸省鉄道監督局民営鉄道部土木電気課長

○山本説明員 いま先生のおっしゃいました点につきましては、実は運輸省だけでお答え申し上げるという内容ではないのではないかと思います。建設省の関係部局ともこの辺はいろいろ相談をいたしまして、そういう方向で行ったほうがいいということになりますれば、またそういうような話し合いを建設省あるいは関係省庁といたしましてその方向に進むべきではなかろうかと思いますが、私のほうだけでちょっと単独に御返答申し上げられる内容ではないのではないかと存じますので、その程度の御答弁でごかんべんをいただきたいと思います。

野中英二自由民主党

○野中委員 これもおたくに答えられるかどうかわからないのですけれども、このごろは経済的な立場だけを力説して、国鉄も私鉄も好んで橋上駅をつくっておる。その橋上駅をつくられるのはけっこうでありますが、駅員のいるところだけ、改札口のところだけこれは屋根がある。あとはむき出し。したがって、これからは氷雪期に入る、すべってけが人が出る、こういう実態を御存じですか。ですから、これは橋上駅をつくるからには必ず屋根をつけるのだ、こういう指導をしていただきたい。これはおたくの所管じゃないかもしれないから、答えられないと思いますけれども、ひとつ運輸省に帰ってこれを徹底さしていただきたい、国鉄並びに私鉄を指導してもらいたい、こう思います。  その次には、これは自治省になります。  交通安全施設の整備を進めるにあたって、各県とも財政上の負担が非常に重過ぎるという声が強いのであります。埼玉県においては、安全施設整備事業五カ年計画による補助事業の実施にあたり、交通信号機に例をとってみますと、補助単価が実行単価よりも低いために、埼玉県が持っている超過負担額は四億九千八百六十二万六千円に達している、こういう実情を知っていただいて、補助単価を上げる意思があるかどうか。  それからさらに、安全施設の二種事業についてすべて国庫補助の対象にすべきであると考えておりますが、それについてどうお考えか、明確なる御答弁をお願い申し上げます。

寺尾繁警察庁交通局交通企画課長

○寺尾説明員 お答えいたします。  まず、最初の信号機の補助単価の引き上げの問題でございますけれども、これは全国の御要望も非常に高くございまして、来年度の予算要求で要求中でございます。したがって、まだ結論は出ておりませんけれども、その結果はどうなりますか、私どもできるだけがんばってみたい、このように考えております。  なお、信号機以外の標識あるいは標示、これは昔は補助事業になっておりましたのですが、前回の三カ年計画から全部都道府県の単独事業ということになってございます。しかしながら、これにつきましては、現在地方交付税その他をもちまして手当てをしておるところでございますが、非常に膨大な計画でございますので、当面は考えてございませんけれども、将来の問題としては十分考えなければならぬ問題ではなかろうか、地方財政の負担を軽減する意味でも考えなければならぬ問題ではなかろうか、かように考えております。

野中英二自由民主党

○野中委員 時間がなくなってまいりましたのではしょりますが、次に、厚生省の松尾医務局長に質問したいと思うのです。  このごろ交通事故が非常に頻発しておるわけであります。それに対して救急医療施設というようなものが非常にアンバランスなんじゃないか。事故と救急施設、これをどうしてもバランスをとってもらって、そして整備充実をはかって、そして各県の救急医療センターの整備、あるいはこれに対する国庫補助の増額、あるいはまた、救急医療体制というものを全国的に整備をしていくという考え方。大体において、骨折などというものは、若干時間がたっても生命には危険がありませんけれども、頭を打った場合、どうしても脳神経外科医というようなものをどう配置しておくか、そういうふうな厚生省としての行政指導、あるいは、同時に、いま非常に少ない脳神経外科医の養成、こういうものをどうお考えになっておるか、具体的に御答弁願いたい、こう思うのです。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 ちょっと待ってください。さっきの答弁漏れがありますから、その答弁漏れを許すことにします。自治省潮田交付税課長。

潮田康夫自治省財政局交付税課長

○潮田説明員 信号機の超過負担につきましては、ただいまも警察のほうから御答弁がありましたとおりでございますが、私どもといたしましても、信号機はじめ交通安全施設全般についても地方団体にはかなり超過負担があるのではないか、こういうことで、かねてから関係各省にその的確な補助基準額、補助単価というものをやってくれということでお願いいたしまして、各省も予算要求にあたっては十分努力していただいておる、こういうふうに思っておりますが、なおその趣旨を受けまして、各省に補助基準額の実態に即した算定につきましてはなお努力をお願いしていきたい、かように考えております。

松尾正雄厚生省医務局長

○松尾政府委員 交通事故が特に増加をいたしまして、それに対します救急体制の整備ということはきわめて重要な問題でございます。私どものいままでの方針をかいつまんで申し上げますと、御承知のとおり、事故が起こりました場合、何よりも、もよりの場所でいろいろな判断を受け、ファーストエードといわれておりますような処置を受ける、これが非常に大事な一つの体系でございます。したがいまして、消防署がいわゆる救急患者を搬送いたしますようになりましてから、特にそれとのタイアップをするという意味を含めまして、救急告示病院あるいは診療所というものを知事がそれぞれ示すようになっております。これをなるべく網の目をこまかくするということがまず第一ではなかろうか。今日全国で約四千六百八十四カ所の病院、診療所がそれを受けておりまして、この制度発足のときから比べますと約四倍以上にふえております。さらにこういうものについてはひとつきめのこまかい配置を考えていくべきだという、これが第一点でございます。  それから第二には、ただいま御指摘がございましたように、いろいろ事故の態様が雑多ではございますけれども、こういう病院ではとてもできないようなものがございます。そういう場合に、いわば高度の救急医療設備並びに能力を持った病院の整備をする必要がある。これがいわゆる救急医療センターと称しているものでございまして、これは人口百万に一カ所ということを目標にいたしまして、したがって、全国的に大体百十二カ所の整備計画を立ててございまして、ほぼ三カ所を残します以外には一応これが完成をするというところまで来ておるわけでございます。  しかしながら、ただいまいろいろのお話にもございましたように、交通というものの増加が激しくなってまいっております。また、ハイウェー等ができてまいりますと、高速道路というものは、御承知のとおりUターンのできない道路でございまして、救急車が入りましても、次のインターチェンジに向かってまっすぐ行っておりてこなければならない。こういうことも考えますと、さらにサブセンターといったものの整備をしていくということが必要であろう。したがいまして、いま人口約十万に一カ所というサブセンターを、ただいまの百万に一カ所のいわゆるセンター以外に着手をしてまいっております。こういうことでその整備というものをまず完成したいと考えておるわけでございます。  しかし、一方、御指摘のように、特に頭部外傷のような脳神経外科の専門家というものが非常に不足しております。これの養成は非常に急を要する問題でございまして、厚生省でもやはり専門の学会に委託いたしまして、毎年、脳神経関係でございますと三十人ずつ専門の学会に委託をいたしまして専門の施設で訓練を受ける、こういうことをずっと続けてまいっております。それからさらに、これとともに、一緒になって働くべきものに麻酔医が要るわけであります。その麻酔の専門家も、さらにただいま申しましたような専門の学会と共同で養成していくという形でこの専門家の養成を急いでおるという実態でございます。  なお、この問題はいまのようなことだけで決して尽きるものではございません。特に、御承知のように、休日等になりますと、いろいろな病院等が大体休日体制に入ってしまいまして十分な治療が受けられない、こういう状態がございます。したがいまして、何か救急体制というものにつきましては、やはり地域の医療陣営が全部共同いたしましてしっかりした体制をつくることが何より大事ではなかろうか、その意味で、そういう機運を一そう醸成するということも含めまして、来年度は特に休日診療体制というものをそれぞれの地区で固めていく。これは当番制でもけっこうであります。あるいは、国立病院等の施設を使って地区の医師会のそういう専門家がそこへ入ってきておるということでもけっこうでございます。そういう地域地域の体制によって、全般の連携ということによってさらに完ぺきを期したい、こういうことで大体進めておるわけでございまして、しかしながら、なかなかこの問題にはむずかしさがございます。われわれも決していままでのやり方でもってよしとするわけにまいりませんので、実はことしの十二月六日から一週間にわたりまして、二百ベッド以上の病院の救急体制というものを非常に細部にわたっていま調査いたしております。この結果も十分検討いたしまして、次のステップというものもまたさらに飛躍するように考えたい、かような計画でいるわけでございます。

野中英二自由民主党

○野中委員 ただいま医務局長から、次に質問しようと思った高速道路内の事故の問題についても答弁が先にありましたものですから、これで省略させていただきますが、これに関連して砂田総務副長官に、ちょっと私の意見なりアイデアなりと申しますか、それを申し上げておきたいと思います。  いま医務局長が申されたとおり、やはり地域地域の医療体制というものを固めていく必要がある。御存じのとおりです。しかしながら、その前にもう一つやらなければならぬことがあるのじゃないか。各市のように救急車を持っているところはいい。ところが、国道沿いの寒村があるわけであります。こういうところで事故が起きた場合に、これはいかに処理すべきか、どこに脳外科医がいるのか、全然わからぬわけです。したがって、どういうところに医者がいるのだという地図なりパンフレットをこういうところに配布する御意見があるかどうか。とにかく、貴重な人命なんです。それを救うための一番初歩の問題でありますけれども、こんなものを総理府として考えておられるかどうか。

砂田重民自由民主党総理府総務副長官

○砂田政府委員 まことにごもっともな御意見でございますし、西ドイツでもそういうことを実施をしているように聞いておりますので、厚生省、警察あるいは消防、それぞれ関連をすることでありますけれども、総理府はまさにそういう仕事の調整機関でもございますので、ひとつ前向きに検討させていただきたいと思います。厚生省といたしましても、いま聞きますと、検討を始めているようでございますから、前向きにひとつ検討をさせていただきたいと思います。

野中英二自由民主党

○野中委員 総務副長官は、沖繩特別委員会が参議院にあるのでお忙しいところ御出席賜わってありがたいのでございますが、前には自治政務次官をやられまして、今度は総務副長官ということで、この道にはたいへんお詳しいのでございますから、最後の締めくくりを総務副長官にしていただく意味において御質問を申し上げておきたいと思うのでありますが、交通安全対策というものは、単なる一つの機関でもってできるものではない、各行政機関が緊密なる連絡を保ちつつ交通安全事業というものは推進できていくと私は思うのであります。そこで、この安全施設の整備、それから交通規制取り締まり、あるいは安全思想の普及、事故防止対策、すべて総理府としては、ひとつセクショナリズムになる官庁というものをよく統制していただきまして、この実があがるように最大の努力をしていただきたい、こう思うわけです。

砂田重民自由民主党総理府総務副長官

○砂田政府委員 たいへん御熱心な野中委員の御質問を拝聴いたしておりましたが、ひとつこの機会に、これは残念な数字でありますけれども、御報告をしておきたいと思います。  四十六年十二月二十一日現在、昨日現在でございます、交通事故でなくなりました方の状況がわかりました。本年の累計が、おなくなりになった方が一万五千八百五名でございます。昨年の累計が一万六千二百五十五名、四百五十名というものが、昨年に比べますと減ってはおります。しかしながら、若干でありますけれども、前年同期に比べて発生件数が減ったとは申しますものの、事はきわめて重要な人命の問題である。本年も一万六千名に近い人命が失われたということは、まことに残念なことでございますし、さらに、交通事故の発生状況というものが大都市からドーナツ化現象を来たしてきたことは御承知のとおりでありますけれども、そのドーナツの輪が広まってきたような感がことしは特に強うございます。こういった状況にかんがみまして、政府といたしましては、本年の三月、御承知のように、長期的な視野から、いま野中委員が御指摘になったような総合的な施策を進める意味におきまして、交通安全基本計画というものを策定いたしました。これはたいへん当委員会の皆さんの御協力をいただきました交通安全対策基本法に基づくものでございますけれども、この大綱がきまりまして、それに基づいて各省がそれぞれ受け持つべき施策というものを展開してまいる。また、いま申し上げたドーナツ化現象というふうなものに備えるためにも、それぞれの地方公共団体がやはりきめのこまかい防護措置を講じてまいらなければなりません。これも基本計画に基づきまして地方公共団体がいま着々とその実施を進めつつあるところでございます。政府といたしても、今後とも、各省庁の施策を、野中委員御指摘のように、総合的に私どもの総理府がこれを調整するのが役目でございますから、調整もし、また督励もし、実効をあげるように努力してまいりたいと考えます。特に今日野中委員が御指摘になりました問題は、こう申し上げました基本計画の中でもそれぞれきわめて重要な問題点ばかりでございます。四十七年度予算で野中委員の御意見のように直ちに実行できかねるものもございましょうけれども、これから四十七年度の予算編成にわれわれ取り組むわけでございますが、御指摘の点十分に意に体しまして、四十七年度の交通安全万般の施策の予算の編成に取り組みたい、かように決意をいたしております。

野中英二自由民主党

○野中委員 ありがとうございました。  終わります。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 宮井泰良君。

宮井泰良公明党

○宮井委員 私は、昨二十一日夜、国鉄岐卓駅構内で起きました列車事故につきまして質問をいたしたいと思いますが、まず最初にその概要を御説明願いたいと思います。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 昨日、東海道本線の岐卓駅構内で、列車の衝突事故によりまして乗客の方々多数負傷されましたことにつきまして、まことに申しわけない次第だと思っております。  簡単に概要を報告させていただきますが、発生いたしました時間は、昨日の十九時五十一分でございまして、発生した場所は、東海道本線の岐阜駅の構内でございます。  どういう状況で発生いたしたかと申しますと、岐阜駅構内の高山本線のホームに十一両のディーゼルカーが停車をいたしておりまして発車直前でございましたが、そこへ、同じく構内で入れかえ中の貨物列車を引いておりました入れかえ動車がそのディーゼルカーに衝突をいたしました。それでディーゼルカーに乗っておられたお客、全体では九百八十七名でございましたが、そのうち百五十四名の方が負傷されまして、直ちに応急の対策といたしまして病院へ御案内し、応急の手当てを受けていただいたわけでございます。百五十名の方が、手当てをお受けになって一応それぞれお引き取りになっておりますが、四名の方は負傷の程度がひどかったので、地元の病院に入院されまして、そのうちお一人はきょう退院される予定と伺っておる状況でございます。  それで、どうしてこういう申しわけのない事故が起きたかということでございますが、そのとまっておりましたディーゼルカーに入れかえの貨物列車が衝突したことは事実でございまして、それでいかにして衝突が起きたかということでございますが、これは、その入れかえの機関車を運転しておりました機関士が現在ずっと警察に取り調べを受けておりまして、私どもまだ直接に本人から聞き取る機会がございませんが、警察を通じていろいろ伺ったところ、一応、現在推定の域を脱しておりませんけれども、機関士が速度の節制をあやまった結果、そのとまっていたディーゼルカーに衝突したのではないか。その衝突の当時の速度も、あるいは十キロ程度であったか、十五キロ程度であったか、これは本人に直接確かめる機会がまだございませんが、大体そういう程度であったかと推測されるわけでございます。もちろん、その機関士がかってに一人で動かしていたわけではございませんで、いわゆる操車掛の指示によりまして列車を発進させたり停止させたりするわけでございまして、操車掛のほうの扱い方についてもどういう状況であったか、これも現在取り調べ中でございますが、いずれにいたしましても、岐阜駅構内の列車の取り扱いの誤りによりまして多数の乗客に負傷者を出して、年末の忙しいときに世間をお騒がせしたことを心からおわびを申し上げる次第でございます。

宮井泰良公明党

○宮井委員 そこで、ただいま事故の原因については調査中であるということでございますので、この場でははっきりしないと思いますが、二度とこういう事故を起こさないためにも、原因をはっきりしてそしてこれを徹底していくということが大事であると思います。その点、事故の原因をはっきりしてもらいたいということを私は申し上げたいのですが、その点をお答えいただきたいと思います。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 御指示のとおりに、事故は絶対起こさないことが何よりも大切でございまして、特に私ども心から申しわけないと思っておりますのは、この年末に向かいまして、毎年年末というのは非常に輸送の繁忙な時期でございます。その時期にあたりまして、先ごろ運輸省からも輸送の安全についての御注意を受けておりまして、それに基づきまして、ちょうど今月の十日から来月の十日までの期間を一応きめまして、輸送安全の総点検を実施している最中でございます。その最中にこういう事故を起こしたことを特に私ども申しわけないと思っております。総点検の内容につきましては、非常に専門的にわたりますので、一々詳細なことは省かせていただきますが、平生安易に流れているような取り扱い、これを見直して、基本動作からたたき直すとか、あるいは日ごろから注意しなければならないと思われるような場所あるいはそういう作業、それについてもここであらためてもう一回見直す、いわゆる点検をし直すというような点を特に重視いたしまして、全国的に総点検をやっているさなかでございまして、繰り返して申しまして恐縮でございますけれども、そのさなかにこういうようなミスを起こしたことをまことに申しわけないと思っております。特にこの事故が起きました岐阜駅を管轄いたしております名古屋鉄道局につきましては、実は明日から本社から人を派遣して、この総点検の指導をするつもりでございましたが、その前にこういう事故を起こしまして、まことに私ども残念に思っております。急遽本日本社の担当者を派遣いたしまして、先生から御指示がありました今回の事故の原因の徹底的な究明、それから今後の指導については万遺憾なきを期するつもりでございます。

宮井泰良公明党

○宮井委員 そこで、先ほど、四人の人が入院をして一名が退院ということでございましたが、現在その入院された方々はどういう状態でございますか。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 四人と申し上げましたが、医師の診断の一番重いと申しますか、長期的にかかるというほうから申し上げますと、お一人の方は六十六歳の男の方でございますが、腹部内出血の疑いがある、大体三週間くらい入院される必要があろうかということでございます。それから次は女の方で、五十五歳の方でございますが、頸椎血管損傷ということで、これは二週間程度の見通しでございまして、もう一人の方は、同じく女の方で五十一歳の方でございますが、何か持病があった、この事故でそれがどうも思わしくない方向になるということで、その経過を見守のために当分一応入っていただきたいということでございます。それから、きょう退院される予定と申しました、まだ確認はいたしておりませんが、その方は、同じく五十九歳の女の方でございまして、頭部の外傷、それから腰を打たれたという診断でございます。以上でございます。

宮井泰良公明党

○宮井委員 そこで、この種の列車追突事故の乗客の被害といいますものは、いままでもそうでございますけれども、打撲傷あるいはむち打ち症というものでありまして、外傷は非常に少ない、しかし、外見上どうもなくても、数日後に発病するとか、また、年末でもございますから、多忙なために、仕事に従事いたしまして無理をしてあとで病状が悪化するということも予想されるわけであります。その点の補償といいますか、万全の処置をその人にとってもらいたい、このように思いますが、いかがですか。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 御指摘のとおり、きのう病院の医者が診断いたしまして手当を受けられた方は、一応自宅へお引き取りになったわけでございますが、その後、先生のお話しのような、いわゆる後遺症と申しますか、自後の経過につきまして私どもも実は心配をいたしまして、私どもの病院の医者、それで足りないところは地元の適当な医者にさらに今後の病状の経過をよく見させるつもりでございます。その結果あるいはまた入院していただかなければならないというようなことがあったらたいへんだと私は思いますが、万一そういう場合には、そういう症状に応じまして、私どもといたしまして万全の処置をとってまいりたいと考えております。

宮井泰良公明党

○宮井委員 そこで、現場の管理者の方あるいは職員の方、従事者を含めまして、安全推進会議というものを開いていると思うのですが、岐阜では最近いつごろ行ない、また、どのような議題でその安全推進会議というものをやっておるかということと、形式的に安全推進という面が、ただ会議をやっているからというふうな、そういった非常に安易なものであってはならない。心配であります。事故の再発を防止するためにも、当事者の心の通った安全対策というものが必要ではないか、このように思いますが、その点をお尋ねいたします。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 岐阜駅で安全に関する打ち合わせを最近いつやったか、実はちょっと調べてまいりませんので御容赦願いたいと思いますが、ここでも月に一回は必ずやっているはずでございます。それから、その内容につきましても、単に形式的な訓辞を読み上げる、あるいは規定を単に読み上げるというようなことではなくして、先ほども申しましたように、その現場現場で、特に自分のところはこういう場所が気をつけなければいけないとか、あるいはこういう時間帯があぶないとか、あるいはこういう作業が特にほかの駅と違うというようないわゆる重点注意事項がございますので、そういう点につきまして、その安全の打ち合わせの際にそういう点をおもに取り上げてやっていると思っておるのでございますが、単に、この岐阜の事故このものは、かりに入れかえ機関車が制動時期を誤ったということでございますならば、それなりの、これから制動の、スピードをこれ以上絶対出さないというような指導も、結果的には結論として出るわけでございますが、同じような問題が全国的な駅にも当然適用さるべきでございますので、私どもといたしまして、一応、まだ正確な原因の究明ができておりませんけれども、とりあえずの措置といたしまして、先ほど申しました操車掛と機関士との連絡をさらに徹底的にするとか、あるいは入れかえ機関車のスピードを十分気をつけるとか、あるいはブレーキを取り上げる時期、場所をさらに点検するとか、そういう内容を含めました指導を昨日さっそく全国に流しまして、さらに原因がはっきりいたしましたならば、それに基づく指導を徹底させようと考えているところでございます。

宮井泰良公明党

○宮井委員 次に、機関士が、先ほどもお話ありましたが、業務上過失傷害の疑いで調べられているということでございますが、まあ人為的なミスのようであります。ことしに入りまして、国鉄の列車衝突事件は、たしか六件あるいは七件になっておると思いますが、今後、先ほども話が出ましたように、年末年始の輸送という問題がこれから出てまいりますし、ちょうど年末年始輸送の安全総点検のいま月間中である。先ほど副総裁の話にもありましたが、私は、内部にゆるみがあるのではないかという点を指摘したいのであります。先ほども申し上げましたように、もう帰省客の方でごった返す大輸送というものがこれから始まるわけでありまして、安全対策というものを再確認をして厳重にやってもらいたい。重ねてお尋ねをいたします。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 実はことしに入りまして大体月に四件、あるいは多い月で六件ございまして、その大部分が踏切の関係の事故でございまして、明らかに職員の誤りによりまして一人でもお客さまにけがをさせたという事故が、いままでにことし一件でございましたのが、昨日の事故でそれが一躍倍にふえましたことは、まことに申しわけないと思います。私どもといたしまして、先ほど申しましたように、特に安全の総点検の月間だけが大事ということではなくて、もう常時事故を起こさないということが一番の国鉄の使命だと考えて、これは単に管理者だけでなくて、従事員四十六万人全員にその心がけをいつもお互いに戒めていたところでございますが、特にこの安全総点検、年末の忙しい時期に、こういう職員の取り扱い誤りによると思われますことで事故を起こしましたことをほんとうに申しわけないと思っておりますが、ただいまの先生の御指摘のとおりに、もう今後このような誤りは絶対二度と起こさないようにさらに戒めて、部内を引き締めてまいりたいと考えます。

宮井泰良公明党

○宮井委員 十二月十日からこの年末年始の安全総点検を実施しているということを伺っておりますが、その初日に東北線大宮操車場内で追突事故があった。このときには、機関士のブレーキ操作ミスということで、全国の機関区に注意を促されたということを伺っておるわけでありますが、この徹底のしかたが下までほんとうに届いているのか。そのような徹底のしかたも、もう一度点検といいますか、本社において再検討して、職場の第一線までそういった促した注意がほんとうに届いて、そしてみんな全員が反省をしてこれに取り組んでおるかという点を私は見直す必要があるのではないか、かように思うわけでありますが、その点をお尋ねいたします。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 先ほども申しましたように、ちょうど総点検で全国的に特に運転事故についての注意が喚起されているおりでもございますし、また、そのやり方といたしまして、地方の鉄道管理局あるいは地方の駅あるいは運転区というようなところでもそれぞれ力を入れておると同時に、本社からも相当な責任者を各地方に派遣いたしましてやる計画、かつ、その計画をすでに実行に移しております。その過程におきまして、先生の御注意を体しまして、十分さらに徹底するように留意してまいりたいと思います。

宮井泰良公明党

○宮井委員 この点はもう一度最後に私は念を押しておきたいのですが、ことしの二月十一日に東北線野崎−西那須野駅間で、酒に酔った機関士のミスで急行列車がバックをいたしまして後続の貨物列車に衝突した、この事故がありました。これでたしか運輸大臣から事故防止の警告を当局は受けておったはずであります。そのあと続いてこうした数件の事故が続いておるということでありまして、国民の不安はつのっておるわけであります。もう国鉄というものは大衆の足であり、多くの人が利用しておるわけでありまして、そういった年末のあわただしい中に、乗客のほうももちろんあれでありますが、この従事しておる職員の方々は特に気をつけていかないとならない。そういった観点からいいましても、この場において、今後事故を起こさない、まず当局の強い姿勢というものをもう一度念を押して聞きまして、私の質問を終わりたいと思います。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 先生が御指示のとおりに、私ども日夜、事故がなく、安全な輸送が提供できることが国鉄の一番大きな使命だと考えてやっているわけでございますが、不幸にしてまことに申しわけのない事故が起きまして、現在総点検をやっておる最中でございますので、この事故を契機といたしまして、再点検にもさらに気合いを込めまして、先生の御指示のような、今後絶対に事故が起きないで安心して乗れる国鉄というような姿で、ぜひ国民の皆さん方に御利用いただけるように努力してまいりたいと考えます。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 後藤俊男君。

後藤俊男日本社会党

○後藤委員 いま山田副総裁からいろいろと話を聞きまして、ただ一、二点、私感じたことをちょっと御質問いたしたいと思うのですが、さらにまた、きょうの新聞記事を読んでみますと、鈴木運転局長としては、操車掛か機関士か、いずれかのミスであろう、いわゆるたるみだ、こういうような運転局長の発表で、またも国鉄のミスかというようなことで新聞記事にこれはなっておるわけなんです。先ほどから山田副総裁が言われました、機関士の速度節制の誤りか、あるいは操車掛の合い図のしかたの誤りであるか、いずれかだというような説明を私聞いておったわけでございますけれども、構内における入れかえ作業というのは、作業ダイヤに基づいて行なわれておると思うのです。何時にはどこでどういうふうに入れかえ作業をやって、どうなる、これは岐阜の駅であろうと、米原であろうと、名古屋であろうと、東京であろうと、作業ダイヤに基づいて作業が行なわれておる。ところが、先ほどの説明のように、気動車ですか、しかも十一両連結、千人のお客が乗っておる。いままさに発車しようとしている直前だ。その同じ線路の前方で三十六両も持った貨車が入れかえ作業を行なう。これは機関士といえども、操車掛といえども、人間ですから、万一どういう間違いがあるかもわからぬわけです。万一速度の節制を誤る、操車掛が合い図を誤るということになれば、十一両のお客で千人乗っておる列車の前でこれは入れかえをやっておるのですから、大きな事故になることは間違いないわけなんです。そういう作業ダイヤを組んでおること自体が、私は問題があると思うのです。そのことについては副総裁としては何ら説明がありませんでしたから、私は非常に気になって、関連で質問するようなわけですけれども、どこの駅に行きましても、いままさに汽車が発車しようとする直前、前方で入れかえをやる、しかも、機関車だけの入れかえなら別ですけれども、三十六両も貨車を引っぱって、しかも後方におりまして、これは全然見通しがきくやらきかぬやらわからない。しかも、入れかえの車両が貫通制動ですぐブレーキがきくのかきかぬのか、その辺にも問題があると思うのです。だから私は、一がいに機関士の責任だ、いや操車掛のミスだ、そう鈴木運転局長の言うように簡潔に、何か事故があると、国鉄職員のたるみだ、こういうふうな発表のしかたについては、管理者としてはもうちっと慎重にやってもらいたいと思うのです。私は全然たるみがないとは言いません。ただ、先ほどからもいろいろ質問がございましたように、いわゆるたるんでおるという場合もあるかもわかりませんけれども、現在のところは、もう機関士も警察のほうに行ってしまって、話も聞けぬというような実情もありますし、さらにくどいようですけれども、発車する前方でそういう三十六両も引っぱった貨車の入れかえをさせる。しかも、あの駅構内には私は入れかえ信号機はないと思うのです。入れかえ信号機がない限りにおきましては、操車掛が旗一つでそれだけの車両を動かすわけです。まかり間違えば衝突するのはあたりまえの話ですね。それが岐阜の駅の作業ダイヤに組み込まれておるとするのなら、その問題から私は根本的に検討し直す必要があると思うのです。ただ単にミスだ、ミスだ、たるみだ、たるみだ、それはこの問題はたるみかもわかりませんけれども、少なくとも責任のある運転局長の言動としては慎重を欠いておるのじゃないかと、私は、あの新聞を読んだときに、そういう感じを受けたわけなんです。ですから、作業ダイヤの問題からまず検討してもらう。機関士の問題についても検討してもらう。操車掛の問題についても検討してもらう。入れかえするときに貫通制動機になっておったのかどうか、そういう点も、だれの責任でどうなっておるのかという点もあると私は思うのです。それらを総合して検討して、しかも、いま副総裁が言われましたように、交通事故を絶対にやらぬという気持ちがあるとするのなら、こんなあぶない、いままさに列車が出ようとする直前に入れかえをやること自体に私は問題があると思うのです。作業ダイヤに私は問題があると思うのです。そこから検討する必要があるのじゃないかというふうに私は思うのです。そのことについて、副総裁からは、先ほどからいろいろ答弁されましたが、何ら触れておられませんから、そういう点をどういうふうにお考えになっておるのか、さらにまた、そういう問題も検討するのだということなら、いま申し上げましたような点も検討の一つの問題として取り上げて、早急に原因を発見していただく、そのことをぜひお願いしたい、こう思うのですが、いかがですか。

山田明吉日本国有鉄道副総裁

○山田説明員 先ほど宮井先生の御質問の中で、端的に言いまして、こういう事故がどうして起こったかという点、単に形式的に、取り調べ中でございますと言うことは、私ども非常に失礼だと思いまして、ある程度憶測を交えて申し上げたのでございますが、その本旨は、最近の鉄道事故が幸いにしていままで減ってまいった傾向でございました。しかし、その中で踏切事故だけはふえております。それからまた、私ども、もらい事故といいまして、踏切事故でなくて、たとえば並行して走っている道路から自動車が落ちてきたとか、それにぶつかって列車が脱線したというような事故も最近はございますが、昨日の事故がそういう外部からのもらい事故とか、あるいは鉄道に責任がないとは申しません。そういう意味で、ずっといままで私どもが一応調べ、知り得た中で、憶測を交えまして、こういう点でミスがあったのではないか、そういう意味で申し上げたわけでございます。  それから、当日そのディーゼルカーも、普通だったら八両の編成のものが、団体客が見えまして、三両増結いたしておったような状況もございまして、そういう点で、平生の作業と違った状況で作業が行なわれていたということは確かでございます。そういう点で今後の指導に特に気をつけていきたいというので、宮井先生にも申し上げたのは、現場把握、そういうような、その状況、作業の内容なりあるいはその場所とかいう点についての総点検をやっていきたい、そういう中で、先生がおっしゃいます作業ダイヤというようなものにつきましても、当然私どもは総点検をしていかなければならないと考えております。  特に岐阜の構内の昨日の模様をもうちょっと詳細に運転局長から補足させていただきたいと思いますが、お許しいただきたいと思います。

鈴木宏日本国有鉄道運転局長

○鈴木説明員 ただいま後藤先生からございましたことでございますが、先日の新聞発表につきまして、先生の御指摘のような表現に取り上げられましたことにつきましては、自分の気持ちと若干違ったニュアンスで書かれているというふうに私自身考えておりますが、これは私の不徳のいたすところかと思っております。  先ほどお話しございました件につきまして、構内作業ダイヤの点その他、御指摘のとおり検討いたしております。それで、たとえば昨日の場合、入れかえ機関車で高山本線へ持ってまいりましたのが、所定のダイヤより十分くらい早く用意ができて持ってきて、それで待っていたというような状況でございます。それで、御指摘ございました旅客を乗せている車両の近くまで持ってくるということにつきましては、あの駅の一応いままでの慣行として、数十メートル近くまで一応やってきておったようでございますが、先生の御指摘にもございますように、私たちといたしましても、万一の誤りがあっても、たとえば過走が若干あってもあのようなことにならないように——それは、駅によりましていろいろ設備条件あるいは勾配の条件が違いますので、一概には申し上げられないかと思いますが、百数十メートル程度は間隔を置いて待つというような検討方を全国的にするように、もし同様な作業が列車編成の関係その他であった場合には再検討しろという指示を、けさ来一応電話で連絡いたしまして、近く書面でも指示、指導したいと考えております。そういうことで、岐阜の駅に関しましては、ただいま現地の管理局といたしましても、あの作業についてどこで待たせるかという、そういう地点の選定については急いでやっております。二つの場所を想定しまして、どっちが作業上いいか、安全かという観点からただいま検討いたしております。  以上でございます。

後藤俊男日本社会党

○後藤委員 あなたが鈴木運転局長とは知らなかったのですが、きょうの新聞を見てみると、そういう書き方がしてあるわけなんだ。だから、エラーならエラー、ミスならミスで、これはしようがないのですがね、この事件については。だけれども、先ほどから副総裁の話なりあなたの話を聞いておりましても、最終的に、どこに原因があってこういう百五十数名の傷害事故を起こしたか、これはまだはっきりしないわけなんです。機関車のブレーキが一時的にきかなかったのはだれの責任ですか。機関士の責任と言えないでしょう。それを、さながら機関士の責任のように、あるいは操車掛の責任のように、新聞は、待ってました——待ってましたというのはおかしいのですけれども、またも国鉄のエラーか、こういうような見出しになっているわけです。少なくとも私は——私が言うのも変なのですが、国鉄の職場で働いている皆さんで、事故をやろうと考えておる者は一人もおらぬと私は思うのです。みんなが無事故で働こう、無事故でやろうと一生懸命に安全輸送に日夜を通じて邁進しておることは、言うまでもないことだ。それを簡単に管理者の運転局長がああいうふうにやられますと、これは働いておる者としては何とも言えぬ気持ちになると思うのです。事実がそうだということにはっきりした場合には、もうこれは当然しようがないのですが、私は考えてみると、いままさに発車しようとする旅客列車の近くで、ひとつ間違えば衝突事故が起こるような入れかえをさせる、これ自体に大きな問題があると思うのです。しかも、さっき言いましたように、入れかえをやる場合に、貫通制動になっておるのかどうか知りませんけれども、あるいはエアブレーキが貫通制動になっておれば傷害事故は起こらなかったと思うのです。おそらく機関車だけの制動だったと思うのですが、入れかえ作業ですから、速度の制限が、二十キロか二十五キロか、あると思うのです。それ以上の高い速度では入れかえをやっておらぬと思うのです。操車掛だって、十一両の旅客車がとまっておるということは十分知って入れかえをやっておると思う。構内の運転掛だってそうでしょう。赤い帽子かぶった人だって、非常にあぶない入れかえ作業ですから、十分監督をやっておると思うのです。ですから、私はくどいことは言おうとは思いませんけれども、こういうような盲点というのが、岐阜だけではなしに、国鉄の職場を検討してみますと、技術的にもあるのではないか。ですから、こういう点については、山田副総裁の話じゃございませんが、もう一ぺん再点検してもらって、やはり機関士であれ、操車掛であれ、人間ですから、そういうようなミスがあった場合といえども、傷害事故を起こすようなそういう入れかえ作業ダイヤを組むということについては、根本的に検討する必要がある。これが、事故を絶対防ぐという立場に立つならば、私はどうしても大前提になると思うのです。だから、そういう点で検討していただきたいと思います。それから職員につきましても、さっき言ったような気持ちで一生懸命にやっておるのですから、そういう点を十分考えて、管理者として今後慎重にこういう問題については対処していただきたい。それ以外の問題につきましては、先ほどの議員が十分いろいろな質問をされましたから、私はそれ以上あえて言う気持ちはございませんけれども、ただ先ほどからのお話を静かに聞いておりまして私の考えたことを二、三申し上げたわけでございます。ぜひそういう方向で検討していただきますようにお願いいたします。  終わります。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 この際、政府より発言を求められておりますので、順次これを許します。運輸省隅田整備部長。

隅田豊運輸省自動車局整備部長

○隅田説明員 交通安全対策特別委員会におきまして、去る五月二十一日に、交通安全対策に関する件について決議をされましたことにつきまして、私から決議の一、二、三について御報告いたします。  まず決議の一でございますが、「車両の安全性の向上と公害の防止を図るため、輸出のために製造する車両と国内における運行の用に供するために製造する車両についての保安基準上の差別をなくすること。」という点でございますが、これにつきましては、現在、私のところにおきまして保安基準の改正作業を検討している最中でございますが、従来、この保安基準の改正と申しますのは、大体一年に一ぺんくらいずつまとめてやっておりますが、この御決議の御趣旨にのっとりまして、ことし分の改正につきましては、輸出車両に適用されておるような基準が保安基準中に盛り込まれるように、目下その趣旨に沿いまして検討を進めておる段階でありまして、中途からちょっと方針がプラスされたような形になっておりますので、例年より少し作業がおくれておることをおわび申し上げます。  それから決議の二番目でございますが、「大型貨物自動車の運転者席を低くすることによる他の車両および歩行者等の安全性を確保するうえにおける利害について検討し、早急に結論を得ること。」この大型車両の運転席の問題につきましては、これを低くすることができないかというような御意見がこの前の委員会でもございまして、私たちのほうといたしましても、この決議の趣旨に沿いまして、大型貨物自動車運転席研究委員会というものをつくり、関係省庁、それから関係省にございますいろいろな研究所の専門家、それから一般学識経験者、技術者を相当集めまして、目下、この委員会でもって、この運転席を低くすることについての検討をやっております。七月に委員会を発足させまして、現在までに専門部会的な幹事会というのを六回、本委員会を四回開いておりますが、最終的な結論をまだ得ておりません。  従来までの経過を申し上げますと、この運転席が低いほうがいいか高いほうがいいかということについて、十分検討の材料が実はございませんで、なかなか結論を出しにくい。低くすることによって危険になる可能性も相当あるし、従来の高いほうがいいんじゃないかという御意見もございまして、まだ最終結論に至っておりません。いままでの結論で出てまいりましたところは、確かに現在の大型トラックの前方視野につきましては検討の余地があるということについては、専門家の意見が一致しておりまして、運転席を高くする、低くするという問題以前に、とりあえずすぐできる問題として、たとえばいま自動車についておりますいろんな鏡類、これについてもう少し検討することによって、少なくともいまのよりはベターになるんじゃないかというようなことを検討しながら、あわせて根本的にこの運転席が高いほうがいいか低いほうがいいかということについてはさらに検討を進めたいということでございます。  それから三番目には「過積載を防止するため、すべての大型自動車に積載重量の自重計の取付けをすすめること。」これにつきましても、同様に、大型貨物自動車過積防止装置研究委員会という、関係省庁の専門家あるいは国の研究所の専門家及び学識経験者を入れました委員会を並行的に発足をさせまして、これも同じように、委員会は四回、専門部会的な幹事会を六回開いて、現在やっている最中でございます。  これにつきましての中間的な御報告を申し上げますと、現在、この自重計といいますものにつきましては、ダンプについてすでに一応取りつけを強制されております。しかし、一応専門家の技術的な検討の中には、ダンプについている自重計につきましても、まだ精度その他でいろいろと疑問が出ているようでございます。  それからもう一つは、ダンプは荷台を積極的に持ち上げる装置を持っておりますので、この持ち上げる瞬間に目方をはかるということが比較的に理論的には考えやすい。普通のトラックになりますと、これは普通のシャシーの上にべたっとついておりますので、もしこれをはかる自重計をつくるとすれば、ダンプのような装置ではそのままでは使えないということだそうでございます。たとえば、いま一例で考えられますのは、自動車にはばねがついておりますので、このばねのところに重量計のようなものをつけてはかることができないかということの検討も相当進んでいるようでございますが、自動車のばねと申しますのは、先生方御存じと思いますが、使っているうちに、いわゆるばねの特性と申しますか、どんどんへたってまいりますので、ばねの特性が変わってまいります。そういう変わってくるのと、目方をはかる装置がそれによって狂ってきてしまう。そういうものを狂わないようにするのにどうしたらよいかというようなこと。もう一つは、荷物というものがとにかくトラックの構造上いろいろな積み方をされる。それをどうやって正確にはかるかというような疑問がまだ残っているようでございまして、これも最終的な結論までいっておりません。これにつきましては検討をさらに進めて、われわれといたしましても、いい自重計さえつくれればこれを強制するにやぶさかでないのでございまして、その方向で専門家の方にいろいろお願いして研究を進めたいと考えております。  以上でございます。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 次に運輸省小林業務部長。

小林正興運輸省自動車局業務部長

○小林説明員 御決議の第七項は、タクシーの事故防止とタクシー事業経営との関係の問題でございますが、御決議の中にあります料金あるいは労働賃金、労働時間等につきましては、たとえば原価計算等におきましても、走行の実態を十分調査いたしまして標準的な経営基準によることといたしております。また、タクシー事業に対する経営監査におきましては、経営指標によりまして経営管理の指導に重点を置いております。  なお、人間の資質に即した安全対策につきましては、運行管理指導センターあるいはタクシー近代化センター等におきます研修等の措置を促進しておる現状でございます。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 次に、警察庁寺尾交通企画課長。

寺尾繁警察庁交通局交通企画課長

○寺尾説明員 私から四と五についてお答えいたします。  一つは、「運転免許試験制度を改善し、早急に路上教習および路上試験を義務づけること。」という四項でございますが、本件につきましては、目下法律案要綱を制定いたしまして次期国会に出すべく法制局で審議中でございますので、国会に上がりましたらまた御審議をお願いいたしたいと思います。  次に五、「飲酒運転に対する罰則を強化するとともに、酒類を提供した者に対する罰則の付与について検討すること。」この件につきましては、飲酒運転に対する罰則は、昨年度の国会で、二年以下の懲役または五万円以下の罰金ということで強化した直後でありますので、私どもとしてもなお様子を見ながら検討してまいりたいということでございます。  なお、この後段の、「酒類を提供した者に対する罰則の付与」につきましては、現在、酒類をすすめてはならないという訓示規定があるわけでございますけれども、これをつくりますときにも実は問題がありまして、現在でも幇助または共犯でやれるのじゃないか、むしろ、そういう訓示規定があることによって、幇助や共犯の規定を適用しにくくなるんじゃないかというような考えもあったのでございますけれども、その適用は十分やっていくと同時に、国民の皆さんに対して、酒をすすめるということについて十分PRといいますか、心がまえを持っていただくという意味で訓示規定を入れましたので、本件につきましてもそういう問題があって入れた規定で、私どもといたしましては、幇助あるいは共犯ということでどんどん取り締まりはやっていくというつもりで現在やっておりますが、今日までの飲酒運転の事故について申し上げますと、昨年度の罰則強化の改正によりまして、昨年度までは死亡事故の約八%が飲酒に基因するものでございましたけれども、四十六年度につきましては今日まで約七%、これはこの四、五年、今日に至るまで、わずかずつではございますけれども減ってまいっております。  なお、酒類を提供することについてドライブインの問題もありますのですけれども、高速道路につきましては、建設省から行政指導によりまして全然売ってございません。  こうしたいろいろな関係がございまして、今後なおもう少し検討させていただくことをひとつお許しをいただきたいと思います。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 次に、建設省菊池国道第一課長。

菊池三男建設省道路局国道第一課長

○菊池説明員 六番目でございますが、「身体障害者用の車いす、小児用の車等を使用する者、老齢者等が利用しやすい立体横断施設の整備に努めること。」という問題でございます。これは、いまの横断施設は階段でございますので、これをもっとゆるいスロープの、階段じゃない斜面にするようにという御趣旨と思います。これにつきましては、実はいままでは、数をたくさんつくるということで階段式の現状のようなものをどんどん整備してまいったわけでございますけれども、利用しやすい、もっときめのこまかいものをつくろう、こういうことで努力したいというふうに考えております。  ただ若干問題がございますのは、横断施設をつくりますときに、特に地元の商店街等になりますと、スロープ式のものはどうしても坂路が長くなりますので、あまり長い坂路をつくられると困るというようなことで、地元からは相当抵抗がございますが、必要なところにはひとつできるだけ話をいたしましてこういう施設をやっていこうというふうに、前向きで進んでまいりたいと考えております。

伊藤卯四郎民社党

○伊藤委員長 本日は、これにて散会いたします。    午後三時二十分散会

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