議院運営委員会 第4号
- 発言数
- 14 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1971/10/20
会議録
○田澤委員長 これより会議を開きます。 国務大臣の演説に対する質疑についてでありますが、本日の本会議における国務大臣の演説に対する質疑は、まず日本社会党の赤松勇君、次に自由民主党の小坂善太郎君、次いで公明党の矢野絢也君が行ないます。 なお、質疑者の要求大臣は、お手元の印刷物のとおりであります。
○田澤委員長 次に、明二十一日の国務大臣の演説に対する質疑は、まず民社党の今澄男君、次に日本社会党の平林剛君、次いで日本共産党の不破哲三君の順序で行なうこととし、発言時間につきましては、日本社会党及び民社党三十分以内、日本共産党二十分以内とするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田澤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○田澤委員長 この際、去る十月十六日、楯兼次郎君外十名提出にかかる日本社会党・公明党及び民社党三派共同提案の国連の中国代表権問題に関する「逆重要事項指定」及び「複合二重代表制」に関する決議案の共同提案国からの脱退を求める決議案の取り扱いについて、発言を求められております。これを許します。井野正揮君。
○井野委員 国連の中国代表権に関する「逆重要事項指定」及び「複合二重代表制」に関する決議案の共同提案国からの脱退を求める決議案について、重ねてぜひ本院の決議案として採択せられるよう希望して、以下若干の意見を申し述べたいと存じます。 中華人民共和国の国連への復帰はいまや世界の大勢であることは、いまさらその事情の説明の要のないところであります。また、わが国内におきましては、日中の国交回復を求める国民の声の高まりは、これまた日を追うて拡大し、熱烈なものとなっております。平和と独立、友好と繁栄を願う国民の願望であります。日中両国の国交が回復し、両国が相互主権の尊重を基軸とした経済の協力は、有無相通ずる効果をおさめて、必ずわが国の経済発展に貢献するものであることは、中国政府要路の指摘するところであります。両国人民の願望に一致するものであると考えるのであります。 また、内外の諸情勢からも、特に第二次世界大戦においてわが国が侵した侵略戦争の責任から考えてみても、日中の国交回復の努力は、わが国の政治の責任においてなし遂げるべきものであると考えます。 しばしば政府の表明しておる一つの中国二つの政府論は、中華人民共和国政府の断固反対し、絶対に許容しないものであることは言うまでもございません。 国連における二重代表制あるいは逆重要事項指定そのものが具体的な中国敵視政策であると、これまた中国政府はあらゆる機会において指摘しておるところであります。 日本政府が一つの中国二つの政府を主張する限り、永遠に日中国交回復の道は閉ざされるものであることを知らなくてはなりません。国連内の決定的な瞬間まで最後のあがきともいえる工作は避けるべきであります。 本院が、大局の判断を誤ることなく、与野党のいきさつを越えて、政府のあやまちを正し、国民の信をつなぐことが、わが国の進路と繁栄に大切であると存じます。 最近、政府の国連内の動向に非常な不安と不信を持つ経済界の動きが、日中貿易に積極的な動きを示し、地方自治体においても、また都道府県議会、市町村議会が日中国交回復の議決を相次いで行ない、政府の決断を迫っておる実情から、本決議案の採択に再考を求めてやまない次第でございます。 以上申し述べまして、自由民主党の皆さん方の御再考をお願いいたします。
○田澤委員長 広沢直樹君。
○広沢委員 中国の代表として中華人民共和国を国連に復帰させようとすることは、いまや世界の大勢であります。これを人為的に障壁を設けない眠り、今国連総会で復帰実現は自然的な帰結であろうと思います。 しかるに佐藤内閣は、国府擁護を目的とする逆重要事項指定及び複合二重代表制の両決議案に賛同したばかりでなく、さらに共同提案国となって、実質的に中国国連復帰を阻止する逆重要事項指定方式先議に全力を尽くしていることは、まことに遺憾といわなければなりません。 しかも佐藤総理は、さきの予算委員会で、わが党正木議員の質問に対し、台湾については過去のいきさつで慎重にならざるを得ないが、だからといって、これを友好国に呼びかけたり、国際世論をつくる働きかけはしないと明確に答えているにもかかわらず、国連における中国代表権問題の討議が始まる前後から、各国に働きかけ、多数派工作を行ない、両決議案の積極的推進をはかっていことは、国会における総理の答弁をくつがえしているものといわなければならず、実に重大な問題であると思うのであります。 中国問題の根幹に、国連の中に、二つの中国、一つの中国一つの台湾、台湾帰属未定もしくは類似した状況があらわれる限り、断固として国連とはいかなる関係をも持たないとする中国の基本姿勢があることは、周知のことであります。これを知りながら、複合二重代表制を出したことは、明らかに国際世論に逆行するものであります。 昨日の総理の所信表明、外交演説、愛知国連首席代表演説にも見られる政府の中国招請、国府擁護、いわゆる一つの中国二つの政府ともとられるというこの矛盾は、結果において中国の国連帰復を実質的に妨げているものであります。 わが党は、党首会談をはじめ、あらゆる機会をとらえて、国連の中に二つの中国をつくり、中華人民共和国を事実上国連から締め出す複合二重代表制、逆重要事項指定方式の提案国にならないことはもちろん、これを支持すべきでないことを強調しております。 また、主要閣僚の中にも、与党の中にも、政府の対中国政策批判が強まり、両決議案は世界の大勢に逆行するものとして、方針転換の要求が公然とわき上がり、地方議会においても、与野党あわせて日中復交早期実現を目ざてして、決議案が議決されている状況であります。 こうした政府の一連の処置を見るに、大多数の国民の要望、国際世論に目をつむり、現状維持に努力を続けることは、対中国外交の展開を妨げ、日中国交回復を困難ならしめ、国益をそこなう結果となることは明らかであります。 よって、政府は、対中国政策の転換をはかり、日中復交に最善の努力をすることはもちろん、現在国連における中国代表権問題について両決議案の提案国から脱退し、日中復交、中国の国連復帰に支障となる行為はやめるべきことを提案した決議案を提出したわけでありますので、各位の御了承を求め、再考をお願いしたいと思います。
○田澤委員長 塚本三郎君。
○塚本委員 ただいま議論されております国連における中国の問題で、逆重要及び複合二重制に対して、提案国からおりよという決議案に賛同されなかったことは、きわめて遺憾であります。
○田澤委員長 ただいま本決議案の取り扱いについて、提案者側から御発言がありましたが、これに対する自由民主党側の御意見を承りたいと存じます。亀岡高夫君。
○亀岡委員 結論から申し上げます。 わが党としては、すでに国連において、わが党の決断によって、現実に逆重要事項指定方式の提案国として、またもう一つの決議案の提案国として、国際舞台においてわが国の立場をすでに推進しておるさなかであります。こういうときに、この外交問題について与野党の間にこういう一致を見得ないということは、まことに残念であります。外交問題については、どこの国を見ても、国論が統一されておるということが最も望ましいことは申すまでもありませんが、わが国においては、その点が与野党の一致を外交問題について見得ないということは、民族の悲劇といっても私は言い過ぎではない。こういうことからいって、せっかく皆さん方がこういう決議案を出されたという常識を疑いたくすらなる立場であります。 したがって、わが党としては、絶対にこの決議案には賛成するわけにはまいりません。反対の意向を表明いたしまして、自由民主党の立場を申し上げた次第であります。
○田澤委員長 ただいま、それぞれ御発言がありましたとおり、本決議案の取り扱いにつきましては、遺憾ながら各党間の合意に達することは困難な状況でありますので、決議案の取り扱いに関する本院の慣例にもかんがみ、この程度でしかるべく御了承をいただきたいと存じます。 —————————————
○田澤委員長 それでは、本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会することといたします。 —————————————
○田澤委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明二十一日木曜日午後二時から開会することといたします。 また、次回の委員会は、同日午前十一時理事会、正午から委員会を開会いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時十七分散会