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65回国会参議院1971/05/24

農林水産委員会 第18号

発言数
26
登壇者
6
会派数
1
開催日
1971/05/24

会議録

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  農林水産政策に関する調査を議題とし、果樹農業の振興に関する件について調査を行ないます。  質疑のある方は御発言を願います。

堀本宜実自由民主党

○堀本宜実君 二、三お伺いいたしたいと思いますが、日本のかんきつ栽培とアメリカのカリフォルニアあるいはフロリダ等のオレンジの栽培と比較をいたしてみますと、投下労働時間がアメリカの四倍くらいわが国では使っております。これは高橋郁郎氏の著書に明確にそのように報告をされておるのでございますが、それはいろいろな理由がありまして、日本の園芸地は御承知のように急傾斜地帯が多い関係に基づくものが大部分だと思いますが、カリフォルニアあるいはフロリダ等は平たん部でやっております。たいへんその点が簡単に機械化による耕作ができるということでありますので、今後グレープフルーツが輸入されるということになりますと、日本のかんきつ生産業者にとって非常な脅威でありますることは御承知のとおりであります。私はそういう立場に立って、今後この問題を取り扱う農林省といたしましては、十分に配慮をいたしまして、これに対処をいたすことでなければならぬと思うのであります。  御承知のように、日本の現在の農業の立場をとって考えてみますと、米の過剰に伴いまして減反調整をいたしております。その調整をいたしておりまする調整奨励金、調整をいたしまするために出しまする金額につきましても、永年作物につきましては最も多額の金を支給いたしておるということから考えても、果樹の生産には奨励をいたしてきておるわけでございます。そういうことになるわけであります。そのような関係から構造改善事業におきましても、いま申し上げました調整につきましても、果樹栽培が盛んに刺激をされ指導をされておる中で、グレープフルーツのごときものが輸入をされますと、日本の果樹産業にたいへん迷惑がかかるわけでありますが、それに対しましてどのようにお考えになりますか、簡単でけっこうでありますが、将来の日本のそれらに対して農林省は何らかの指導的立場をとらなければならない、こう思いますので、お伺いをいたします。

荒勝巖農林省蚕糸園芸局長

○政府委員(荒勝巖君) 当委員会でもたびたび申し上げましたように、グレープフルーツがこの四十六年に自由化されるということで、四十五年予算からあらためまして農林省といたしましては、果樹農業の産地の育成ということに一段の努力を払いまして、特に主産地となるべき果樹農業地帯にはあらためまして広域的な果樹農業の育成に一段と従来以上に力こぶを入れてまいっております。それと相並行いたしまして、特にグレープフルーツと競合関係にあり、特に悪影響を多少でも受けるのではなかろうかと思われました従来の古い形の夏ミカン等につきましては、「なつかん園等再開発特別対策事業」ということで、古い夏カンを改植したり、あるいは継ぎ木をあらためていたし直しまして、新しい果樹農業、新しいミカンの種類を導入するという点にも超重点を置いてまいっております。  さらに従来日本のミカンは多少不足ぎみでありましたが、できどきに一ぺんに出てきて値が下がって、あとになって、端境期になってから値が上がるというような、多少流通関係に問題がありましたので、貯蔵庫等につきましても特段の努力を払い、さらに今後果樹の需要の動向に即応いたしまして、だんだんとなまのまま食べる果樹だけではなくて、消費者のほうが、ジュースという形で消費が伸びてくるんではなかろうか、こういうふうに判断いたしまして、ミカンの果樹工場の新設、本年に至りましては、さらにリンゴの果樹工場の新設ということに踏み切りまして、生産から消費、流通、加工、こういうことを一体にいたしまして、果樹産業の振興を大いにはかってまいりたい、こういうふうに思っておる次第でございまして、ただいま堀本委員から御指摘のありましたように、稲作からの転換に際しましては、特に反当四万円ということを今後、向こう五年間ぐらいは保証して、この果樹産業の健全な育成をはかってまいりたいと思いますが、さらにわれわれも今後努力してまいりたいと、こういうふうに思っております。

堀本宜実自由民主党

○堀本宜実君 いまのお答えの中にも、若干の悪影響があるかと思いますが、というようなことで、きわめて軽く考えておいでになるのではないかと思うんですが、なかなかそうまだ植えて、新植がございまして、十分に収益をあげていない。構造改善だとか、いま言う米の減産に伴いまする強制減反調整のあとに新植をいたしましたかんきつが、まだ収益をあげるのにはほど遠いと思いますが、私はたいへんな影響を受ける、さように存じます。これはきょうの新聞でございますが、米国内で、繊維製品並びに貿易通貨小委員会がアメリカの国会の中で開かれまして、そこで公聴会が行なわれました。その公聴会で、日本は自由化を渋り、輸出を強引にしてくるというようなことを公聴会の各参考人が話しておると伝えられておるのでございます。私はこういうアメリカの貿易業者といいますか、国会の中の風潮を考えて、日本のそれをやわらげるために、果樹の自由化をはかろうというような考え方がかりにありといたしまするならば、きわめて重大であると私は思うのであります。何となれば、まだ日本の果樹産業というものは、先ほども申し上げましたように、急傾斜地帯でもっぱら経営をされておりまするので、水の準備もいたしておりませんし、また道路の準備も完全ではございません。機械化によりまする経営が困難な地帯でございますので、これが、グレープフルーツが自由化するということになりますと、たいへん重大な問題が果樹業者に起こってくる。  これは御承知でもございましょうが、もう七、八年になるかと思いますが、レモンの自由化を行ないました。私は反対をいたしましたが、自由化が実施をされました。その結果をごらんになって、いまどういう感じがいたしますか、自由化を日本にもレモンはあったのであります。広島あるいは瀬戸内海あるいは愛媛県、高知県ではレモンの植栽をやっておったのでございますが、いまはほとんどありません。そのことはせっかく栽培をしようといたしましても、アメリカから大量にレモンが入ってまいります。そのために日本のレモンの生産者は食われちゃって、いまはどうにもならない状態に減少をいたしておるのであります。そこで、私はそのとき、アメリカからレモンを入れてレモンのジュースをつくるのではないかということを、その当時反対の理由にあげたのでありますが、政府は、アメリカからわざわざレモンを入れて、日本でジュースをつくるようなことはありません、船賃を出してアメリカから原料を買うて、そしてそれをジュースにするようなことは御心配ございません、こう言ったんであります。ところが、いまレモンを使ってジュースをつくっておりますることは御承知であろうと思いますが、レモンジュースというものをつくっておられる。これは日本人はすっぱい酸に弱いのでありまして、パーセンテージも、アメリカは七%程度だというのでありますが、日本は三%程度にソーダ水を入れたものを使って十分にその効果があり、たいへんな販売量を年々増加をいたしておるのであります。  最近、テレビやラジオあるいは新聞雑誌等でいろいろなことを宣伝をいたしております。たとえばフロリダブルー、グレープフルーツチューインガム、その他サンキストドリンク、こういう名前を並べて宣伝をいたしておりまするのは、とりもなおさずグレープフルーツを原料にしようとする魂胆であろうかと思うのでありますが、農林省は、果汁の自由化をされておりますか。する意思があるのか、あるいは自由化はせぬでも、果実を輸入して、それで日本でつくればそれは問題ないんだというふうにお考えになっておられるのか、そこのところをお伺いをいたしたいと思います。

荒勝巖農林省蚕糸園芸局長

○政府委員(荒勝巖君) 私たちといたしまして、この果汁につきまして、全体的に自由化につきましては、今後さらに一そう慎重な態度で対処してまいりたいと、こういうふうに思っておりますが、ジュースにつきましても、まことにただいま御指摘のとおりでございまして、特にこのかんきつ関係のジュースにつきましては、今後、国内でも需要が非常に強いことでもありますし、また政府といたしましても、相当多くの果汁のジュース工場を助成までして育成強化してまいりたいと思っているやさきでございますので、今後ジュースの自由化については、非常に慎重に対処してまいりたいと思っております。ただいまのところ、このオレンジジュース等につきましての自由化というスケジュールは毛頭持ち合わしてない次第でございますが、ただ、その年その年によりまして、一部の果汁につきましてときどき品不足になりまして、需要が非常に旺盛であるにもかかわらず、供給が少ないという場合もあり得ますので、多少の輸入は、外貨割り当てという制度を活用いたしまして実行することもあるんではなかろうか。ただ、それによって自由化への方向を検討しているものではないということだけは御了解願いたいと思います。

堀本宜実自由民主党

○堀本宜実君 いまので大体わかってきたのでありますが、その結果、日本でグレープフルーツを輸入して、果実そのものを輸入して日本で搾汁するということなら、これはとめるわけにはまいらぬ、こういうふうに思います。  私は、グレープフルーツというものは、御承知のように汁を非常にとうとぶ果実でございますので、そのようなことは必ず起こってくるというふうに考えております。また農林省も、さようにお考えになっておられると思うのでありますが、そのようなことはあり得ぬとお思いになるのか、あるいはグレープフルーツを輸入したら果汁をつくるであろう、それは何ともしかたがないという考えであるのか。  もう一つ伺いますが、これは架空なことでおそれ入りますが、一体、グレープフルーツというのはいま三百円ないし三百五十円ぐらいしておるようでありますが、市価は。それが自由化になると価格が日本ではどのくらいになるとお考えになりますか。識者は一個六十円ぐらいになるのではなかろうかという人がいます。これは、バナナの問題、あるいはレモンの問題等で自由化になったときにはきわめて安くなりますが、その後調整を輸入業者の間でされるのか知りませんが、だんだんと高額になってまいります。そういう点で、農林省は、どのくらいな価格になるであろう、そのために日本のこれら果汁生産者にどういう影響を与えるであろうというふうにお考えになっておられるか、その点を伺いたいと思います。

荒勝巖農林省蚕糸園芸局長

○政府委員(荒勝巖君) グレープフルーツを入れて日本でジュースにするかどうかということの御質問がございましたが、われわれといたしましては、商売上といいますか、採算的にもしそれが合う、日本の国内で合うならば、場合によっては多少あり得るのではなかろうかと、こういうふうに考えておりますが、一般的にはどうも日本でグレープフルーツを入れてジュースにしたのではまだ十分消費者の嗜好がそこまでいっておりませんので、そう大量のものはあり得ないというふうにただいま考えている次第であります。また、グレープフルーツ自身の市価でございますが、私も、このグレープフルーツが自由化されましたあかつきにおいて、季節関税等を設けて、十二月から五月三十一日のいわゆる日本のかんきつの出回り期は四〇%、それから六月一日から十一月三十日までのいわゆる日本ではかんきつのない時期は二〇%というふうに、今回季節関税を設けたようなことで自由化に対処いたしてまいりたいと、こういうふうに思っております。  値段のほうは、われわれのいろいろな資料から推定いたしましたのでは、小玉でおおむね百円前後、現在割り当て輸入の段階では二百五十円から三百円ぐらいしておりますのが百円前後、さらに大玉の現在三百五十円から場合によっては五百円ぐらい一ついたしておりますのが百五十円前後になるんではなかろうか、こういうふうに判断いたしておりますが、私も非常に関心を持っておりますので、先般アメリカに行きましたときに、アメリカのスーパーマーケットで売っておりますアメリカ市内におけるグレープフルーツの市価というものを調べてまいりましたが、大玉の非常に大きなもので、私の二、三個所見た感じでは一つ九十円くらい、小玉のものでまあ四、五十円前後ではなかったかと、こういうふうに理解している次第であります。

堀本宜実自由民主党

○堀本宜実君 何か他の委員会に出られる人もあられるそうですので、簡単にいたしたいと思いますが、私はここで提案を局長にいたしておきたいと思うのであります。  それは、果実の自由化は早晩時期的にあり得るでしょう。私は、いまのような外貨の準備高やその他から考えてみますると、自由化を絶対に禁止するというところまでの議論を進めるところまではまいらぬと思うのであります。そこで、果実を入れるけれども、果実を入れてジュースをつくる、加工用にジュースをつくるということは部分的に禁止ができるものならそういうものを禁止をして、日本のこれら果汁業者の道を開いてやる、将来を保証してやるということができないものかどうか、これ一点。  それからもう一つは、自由化にさっそく踏み切らないで、いま入れておりまする数量を倍ないし三倍にふやして、輸入の自由化にこそならぬが、相当量日本に輸入をする数量を増加して、ワンステップを置いてその影響を見て、しかる後に自由化するか、あるいは自由化をやめるか、そういうことをもう一度、そういう段階を経られるということが政治のあり方として穏当ではなかろうかというふうに思うのでございます。私はきょうここで局長に、それについてそうでないとかそうであるとか、賛成しますとか反対しますとかいう御答弁を聞こうとは思いません。けれども、少なくとも世の中にはいろいろな道程がございまして、一度に自由化に踏み切らないで、いま現に輸入をしているのでありますから、その量のワクの拡大をはかって、しかるのちにその影響をつぶさに検討をして、最後に自由化をするかどうかということをおきめになっても私はけっこうであるというふうに思うのであります。  繊維製品等がそういうふうになったといういろいろなアメリカでの批判があるということから、そのしわ寄せを弱い農民にしい、またそれが選択的拡大の名のもとに最近だんだんとふえてきておりまする果樹産業について圧力を加える等のごときは、政治として私は慎まなければならぬのではないかというふうに思うのであります。たとえば繊維で七百億近いのでありますか、ニシンで四十億余りと聞いております。そういうふうに、日本の産業自体が直接の影響を受けた場合に、グレープフルーツによって日本の産業が、果樹産業が大きい影響を受けたときには、政府はこれらにならって何らかの措置をとる御意思があるのでございましょうか、その点をお聞きをいたしておきたいと思うのであります。

荒勝巖農林省蚕糸園芸局長

○政府委員(荒勝巖君) グレープフルーツの部分的な禁止につきましては、一たん自由化ということの方針がかりにきまりますと、今後ある程度むずかしいのではなかろうかと、こういうふうに思っておりますが、なおいろいろなグレープフルーツのジュースについての取り扱いについてはさらに今後検討してまいりたいと思っております。  自由化せずにワクの拡大をしたらいかがかという御質問でございますが、実はわれわれも過去二、三年前におきまして、なるべく自由化への緩和ということで、かんきつ類の輸入につきましては昭和四十三年には五千トン、それが四十四年には、七千トン、それから四十六年には一万トンというふうに年々輸入ワクを増加してきておりまして、相当潤沢に現在出回っておるんではなかろうかと、こう思いますが、これにつきましては、さらに今後自由化という問題が残っておりますので、この辺は慎重に対処してまいりたいと、こういうふうに思っております。  さらに自由化した場合の問題でございますが、ただいま最初に私が申し上げましたように、日本の果樹産業を一日も早く合理化して、外国の果樹製品と競争力のある果樹産業に一日も早くしていきたいということで思っておりますが、さらにこういった自由化と、あるいは今後将来における激しい国際競争にたえるように、果樹農業の振興につきましては、その構造、体質の改善あるいは構造政策をさらに拡大いたしまして、生産から消費に至る一貫した果樹につきまして今後一段と手厚い助成政策をとってまいりたいと、こういうふうに考えております。

堀本宜実自由民主党

○堀本宜実君 十分な討議ができませんが、もう時間がないようでありますので、私はこの程度で質問をいたしませんが、どうか日本の農業にビジョンなしと言われて最近あちこちでおりますが、しっかりと、この弱い産業について一そう、この上競合物資を輸入していじめるようなことのないように愛情をもって育てていただきまするようお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。

和田鶴一自由民主党

○和田鶴一君 簡単に一言。堀本議員の質問の中で、グレープフルーツが輸入された場合に、その若干の影響というようなことで、影響の把握のしかたということについて、若干という表現についてはいささか、というお話がありましたが、それに対するあなたの答弁を聞いておって、私は聞き違いかどうか知りませんが、まあ外貨の割り当てとか何かやって一自由化のスケジュールはいま考えていないというような答弁があったように思いますけれども、その後の議論を聞いておりますと、季節関税というものを考えたり、やがて自由化されたあとのかんきつ対策等を述べられたようですが、これはやっぱりあれですか、もう既成の事実となるわけですか。まずそれを一言。

荒勝巖農林省蚕糸園芸局長

○政府委員(荒勝巖君) あるいは私の言い間違いかとも思いますが、オレンジの自由化、あるいはオレンジジュースの自由化ということは、ただいまの政府側の日程では、自由化のスケジュールは何らきまっていないということを申し上げたつ入りでございます。それで、ただいま御指摘のように、したがいましてグレープフルーツの自由化に伴いましては、政府部内におきましても、一応スケジュールとしては、この四十六年の四月末までに自由化するという品目の中にグレープフルーツは数えられておるわけでございまして、今後、ただいま多少持ち越しまして五月に入っておりますが、何らかの形において、政府はただいま、グレープフルーツだけでなく、約二十品目のほか、枝品目と数えられるものがグレープフルーツを含めて六品目ございまして、合計二十六品目でございますが、一括して、ただいま自由化の時期については慎重な判断を政府部内においてしている最中でございまして、そういう段階だと御理解願いたいと思います。

和田鶴一自由民主党

○和田鶴一君 それから、これは雑誌で見たのですけれども、グレープフルーツが輸入をどんどんされるという、この機会に、日本のミカンの実態を見ると、構造改善、あるいは米作の転換対策等によって、丘陵地帯から平地におりている。高温多湿というところで、最近は水っぽいミカンがどんどん出ている。そこへ味のいい、においのいいものがどんどん出てくる。非常な影響を受ける。そこで、そういう点についてミカンの流通機構を整備して、水っぽいミカンで、簡単にいえば、がまんのできるところはがまんのできるところでという段階的に、そういう流通機構の整備によって、ある程度まかなえるのではないかということの示唆を与えている雑誌もあるのですが、局長はそういうことは考えられませんか。

荒勝巖農林省蚕糸園芸局長

○政府委員(荒勝巖君) ミカンにつきましては、従来単なる多収穫といいますか、増産体制一本やりできましたのが過去二、三年の動きだったと思います。また消費のほうも、われわれの予測している以上に非常に需要が強くて、昨年のかんきつにつきまして、いわゆる温州ミカンにつきましては、非常にわれわれの予想以上の価格水準を出して、ただいまのところ順調に、需給関係は堅調ぎみに推移している、こういうふうに御理解願いたいと思います。  ただ今後、将来のミカンの問題につきましては、いずれ近く果樹農業振興法に基づきまして、基本計画の改定を、今後十年間の見通しにつきまして、本年中に改定計画をわれわれとしましては出したいと、こう思っておりますが、いわゆる需要に見合った生産、しかも果樹が永年作物でありますので、植栽を十分に需要と見はからって、将来の需要の見通しに即応してこの植栽の指導を進めてまいりたい、こういうふうに考えております。特にミカンにつきましては、植栽が非常にわれわれの予想以上に進んでおりまして、今後ミカンの問題は、植栽の増産運動というよりも、ただいま御指摘がありましたように、味の問題をさらによくするとか、あるいは流通関係をよくするということが非常に重要である、こういうふうに考えております。今後、ミカンにつきましては、ただいま御指摘のありましたように、ただいまわれわれのほうでもこのかんきつ類につきましては、十分倉庫を整備いたしまして、品質の低下しないように、生産期といいますか、一ぺんに市場に出回らないように、一定期間貯蔵しながら、安定的な出荷をはかることによって、価定の安定と品質の安定をはかって、ミカンの需要増進に資してまいりたい、こう考えておりまして、今後、高速道路網等の整備も進む過程で、さらに出荷関係ももっとわれわれのほうでも検討してまいりたい、こういうふうに考えておる次第でございます。

和田鶴一自由民主党

○和田鶴一君 魚に例をとりますと、魚が非常に値段が高い高いといわれながら、大衆魚が売れなくて、中高級魚がどんどん売れる。こういう状況ですから、グレープフルーツの輸入がどんどんされてくるとなると、同じような結果がかんきつ類にも影響があると思いますので、十分検討して対処されたいと思います。

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 他に御発言もなければ、本件に関する質疑はこの程度にいたします。     —————————————  なお、この際、本件に関する決議をいたしたいと存じますが、亀井善彰君から発言を求められておりますので、これを許します。亀井善彰君。

亀井善彰自由民主党

○亀井善彰君 私から、果樹農業の振興に関する決議案を提出いたします。  本決議案は、自由民主党、日本社会党、公明党、民社党、四党共同の提案によるものでございます。案文を朗読いたします。   果樹農業の振興に関する件(案)   政府は、グレープフルーツの自由化が国内果樹産業に与える影響の大きさにかんがみ、米国側における温州みかんの解禁州の実質的拡大に見合って、その実施時期を定めるとともに、今後、国内果樹産業が、国際競争に耐えうるよう生産、流通、加工対策全般にわたりその体質の強化に努めるべきである。   右決議する。 以上であります。

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) それではおはかりいたします。  亀井善彰君提出の決議案に賛成の方の挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 全会一致と認めます。よって、本決議案は、全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。  宮崎農林政務次官から発言を求められておりますので、これを許します。宮崎農林政務次官。

宮崎正雄自由民主党農林政務次官

○政府委員(宮崎正雄君) ただいまの決議の御趣旨を尊重いたしまして、努力いたしたいと思います。     —————————————

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 請願第一八号花き振興法(仮称)の法制化促進に関する請願外四百二十九件の請願を議題といたします。  本委員会に付託されております四百三十件の請願につきましては、一応、専門員のもとで整理してもらい、理事会において下審査をいたしましたので、その結果をお手元に配布いたしました一覧表に基づいて御報告申し上げます。  まず、願意をおおむね妥当と認め、議院の会議に付するを要し、内閣に送付するを要するものと決定いたしましたのは、請願第一八号外二件、第一九号、第二〇号、第一二九号、第一三一号、第一三二号、第一五七号、第一五八号、第二三一号、第二三二号外四件、第五二〇号外二百二十九件、第一二〇一号、第一三二七号、第一九九九号、第二〇九一号、二三〇〇号、第二四四一号、第二四四二号、第二四八八号、第二七〇三号外一件、第二九一七号、以上の二百五十七件の請願でございますが、他の請願につきましては保留するものとして処理することを申し合わせました。  以上のとおりでありますが、理事会の決定どおり、請願第一八号外二百五十六件の請願は、議院の会議に付するを要するものにして、内閣に送付するを要するものと決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 継続調査要求についておはかりいたします。  農林水産政策に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本院規則第五十三条により本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

河口陽一自由民主党

○委員長(河口陽一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  これにて散会いたしますが、長い間本委員会において国政に尽くされました櫻井志郎君、北村暢君には今回をもって勇退されると聞いております。  両君の御貢献に深甚なる敬意を表したいと存じます。   〔拍手〕  これにて散会いたします。    午後零時十二分散会      —————・—————

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