農林水産委員会 第8号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1971/03/09
会議録
○草野委員長 これより会議を開きます。 卸売市場法案を議題といたします。 本案につきましては、すでに質疑を終局いたしております。 この際、本案に対し、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の四党共同提案により、千葉七郎君外三名から、また、日本共産党津川武一君から、それぞれ修正案が提出されております。
○草野委員長 提出者より順次趣旨の説明を求めます。千葉七郎君。
○千葉(七)委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党を代表して、卸売市場法案に対する修正案の趣旨について御説明申し上げます。 修正案はお手元に配付したとおりであります。朗読を省略して、以下修正の趣旨とおもな内容を簡単に申し上げます。 修正の趣旨は、生鮮食料品等の取引の適正化とその生産及び流通の円滑化をはかるため、政府原案を補完しようとするものであります。 以下おもな修正内容について申し上げます。 修正の第一点は、卸売業者の業務の適正かつ健全な運営を確保するため、卸売業者の卸売業務、特に兼業業務についての業務または会計に関する改善措置命令に加えて、卸売業者が支配関係を持っている法人の業務または会計についても必要な改善勧告をとれるものとすることであります。 修正の第二点は、卸売業者に事故等のある場合において、開設者等が卸売業者にかわって臨時に卸売業務を行なうことができることとすることであります。 修正の第三点は、地方卸売市場の開設許可基準として、都道府県卸売市場整備計画との関係に適合するよう規定することであります。 修正の第四点は、都道府県卸売市場審議会の審議事項として、都道府県卸売市場整備計画を明定することであります。 以上が修正案の趣旨とおもな内容であります。 何とぞ全員の御賛同を賜わりますようお願い申し上げます。 以上で終わります。(拍手)
○草野委員長 津川武一君。 簡単に願います。
○津川委員 修正案は委員各位の手元に届いておりますので、要綱だけを申し上げます。 一つ、政府案は、目的、卸売市場整備基本方針の中で取引の適正化、流通の円滑化を規定しているだけであるが、これに消費者及び生産者である農民、漁民、中小企業の加工業者及び市場関係者、市場労働者の利益を保護することを明記することを第一の項目としております。 第二番目には、中央卸売市場の開設にあたり、農林大臣が地域を指定するのであって、当該地域住民の要求を尊重することはないので、当該地域住民の要求を尊重するよう関係地方公共団体の同意を必要とすることにする。また、中央卸売市場開設運営協議会の設置を任意規定から義務規定に改め、構成は、消費者、生産者、市場関係者、市場労働者の代表を加えることにする。 三つ目は、中央卸売市場における卸売業者に対する問題であります。卸売業者の許可、取り消し、営業の譲渡、譲り受け、合併の認可、事業停止命令等の権限を農林大臣から地方公共団体に移す。こういうふうなことを全般的に大臣の権限を地方自治体に移すことであります。 第四項目は、売買取引の公正化についてであります。公正な価格形成がなされるよう売買取引を規制する。せり売りまたは入札の原則を確立し、供給事情の安定している加工品などで相対売りが適当であるものについては、開設者が、生産者、出荷者の原価、在庫量を調査し、基準価格を定めることができるものとする。せり人を卸売業者から切り離し、公正な取引が行なえるよう地方自治法に基づく条例により地方公務員とすることなどであります。 五項目は、監督、処罰権についてであります。中央卸売市場内の取引、卸売業者、仲卸業者などに関する監督権限は開設者に委譲するものとする。開設者の報告徴収、立ち入り検査、行政処罰権を確立する。こういうことでございます。 六つ目の地方卸売市場に関する項目は省略いたします。 七つ目に、農林大臣の諮問機関である卸売市場審議会の委員の数を十人から二十人にふやし、構成は、学識経験者、消費者、生産者、卸、仲卸、小売りなどを含む市場関係者、市場労働組合の代表とする。農林大臣にこの審議会の意見尊重を義務づける。 雑則として、市場の衛生管理の万全を期するため、市場関係者を含む衛生管理委員会の新設を開設者に義務づける。市場労働者、市場利用者に対する福利厚生施設及び駐車場などの付属施設の充実を開設者に義務づけるなどでございます。 何とぞ、委員各位、共産党の修正案に賛成してくださるようお願いいたしまして、趣旨説明を終わります。
○草野委員長 この際、津川武一君提出の修正案について、国会法第五十七条の三により、内閣の意見があればお述べいただきたいと存じます。渡辺政務次官。
○渡辺政府委員 津川武一議員提出にかかわる卸売市場法案に対する修正案については、政府としては反対であります。 —————————————
○草野委員長 別に御発言もありませんので、引き続き原案並びに両修正案を一括して討論に入るのでありますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決に入ります。 まず、津川武一君提出の修正案について採決いたします。 津川武一君提出の修正案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○草野委員長 起立少数。よって、津川武一君提出の修正案は否決されました。 次に、千葉七郎君外三名提出の修正案について採決いたします。 千葉七郎君外三名提出の修正案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○草野委員長 起立多数。よって、千葉七郎君外三名提出の修正案は可決されました。 次に、ただいま可決されました修正部分を除いて、原案について採決いたします。 これに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○草野委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。 —————————————
○草野委員長 この際、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の四党共同提案により、斎藤実君外三名から、本案に附帯決議を付すべしとの動議が提出されております。 提出者から趣旨の説明を求めます。斎藤実君。
○斎藤(実)委員 ただいま修正されました卸売市場法案に対し、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の四党を代表して、附帯決議を付すべしとの動議を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 卸売市場法案に対する附帯決議(案) 政府は、本法案の実施運営にあたっては、生鮮食料品等の生産および消費の動向を的確に把握し、需要に対応した生産確保の諸施策の推進にあらゆる努力を講ずるとともに、生産から消費にいたるすべての段階特に中央卸売市場および地方卸売市場における組織運営を合理化し近代化して、左記事項の実現につとめるべきである。 記 一 すみやかに卸売市場整備基本方針を策定し、中央および地方を通ずる卸売市場の計画的な整備を実現するため (1) 財政的および金融的措置の拡充につとめ、利子補給制度の導入等につき検討すること。 (2) 卸売業者および仲卸業者の経営の近代化の促進と市場業務に従事する者に対する福利厚生施設の充実をはかること。 二 中央卸売市場開設運営協議会の委員の委嘱については、ひろく生産から消費に至る各般の意向が反映されるよう、十分配慮すること。 三 卸売業務が公共性の強いものであることにかんがみ (1) 卸売業者の保証金の増額等財務の健全化を図り、出荷者保護に万全を期すること。 (2) 卸売業者の兼業業務等については、卸売業務に悪影響を及ぼすことのないよう十分に監督すること。 四 卸売業者の転送および仲卸業者の直接集荷については、適正な価格の形成に資し、かつ、両者の集分荷機能の向上がなされるよう、公正妥当な運用方針を定め、これが監督に万遺憾なきを期すること。 五 仲卸業者の業務の規制に関する省令で定める基準の設定と業務規程の制定に当つては、開設者の許可についての要件が具体的に明らかになるよう適切な指導を行なうこと。 六 出荷奨励金、卸売手数料等については、計画的出荷の促進、生産者の手取りの確保、卸売業者の財務の健全化等の諸観点に立って十分検討すること。 七 卸売市場における上場単位については、大口取引を推進する趣旨からその引上げを図ること。 八 生鮮食料品の流通近代化のための集配センター、総合小売センター等の育成助長を図ること。 九 水産物産地市場については、その特殊性を考慮し、これが整備、育成について十分な配慮を加えること。 十 生産者団体が卸売業者として参加できる方途を講ずること。 附帯決議の内容は以上でありますが、趣旨その他につきましては、すでに質疑を通じて明らかになっておりますので、これを省略いたします。 何とぞ全員の御賛同を賜わりますようお願いいたします。
○草野委員長 本動議について別に御発言もありませんので、直ちに採決いたします。 斎藤実君外三名提出の動議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○草野委員長 起立総員。よって、本案に附帯決議を付することに決しました。 この際、ただいまの附帯決議について政府の所信を求めます。渡辺政務次官。
○渡辺政府委員 卸売市場法案の審議にあたりましては、各方面にわたり慎重な御審議をいただき、心から御礼を申し上げます。 なお、卸売市場法案についてただいま付されました附帯決議につきましては、その趣旨を十分にくんでその実現につとめるとともに、検討を命ぜられました事項につきましても慎重に検討を行なってまいりたいと考えております。 —————————————
○草野委員長 なお、ただいま議決いたしました本案に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○草野委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ————————————— 〔報告書は附録に掲載〕 —————————————
○草野委員長 次回は明十日開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後三時五分散会