運輸委員会 第4号
- 発言数
- 37 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1970/02/25
会議録
○福井委員長 これより会議を開きます。 この際、参考人出頭要求に関する件についておはかりいたします。 新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案について、本日新東京国際空港公団総裁今井榮文君を参考人として御出席をお願いし、意見を聴取することといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福井委員長 御異議なしと認め、さように決しました。 ————◇—————
○福井委員長 新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行ないます。 質疑の通告がありますので、これを許します。加藤六月君。
○加藤(六)委員 新東京国際空港公団法の一部を改正するこの法律案につきましては、過去当委員会でたびたび議論され、またその実現の月日あるいは方法その他についても、与野党を通じて活発なる議論が展開されておるわけでございます。私はあらためてこの問題を掘り下げる気持ちはございません。当委員会の意思としては、この法律の通過は必要である、そして一日も早い新東京国際空港の完成を待ち望んでおる一人でございます。したがいまして、そういう観点に立ちまして本日若干の質問をさしていただきたい、こう思う次第でございます。 今日、羽田空港がもうピークに達しておる。そして新国際空港が必要だ、そういった概念は、われわれの頭にもう十分にたたき込まれておるわけでございますが、あらためてこの法律を審議する際に、確認といいますか、お聞きしたいのは、羽田がピークというのは、どういう状態のピークであるか。満ぱいである、もうこれ以上は、たとえば接触事故がちょいちょい起きておるとか、いろいろのことをいわれます。航空局においては、この。ピークという考え方は、どういう状態をもってピークといわれておるのか、これをひとつ御明示願いたい、こう思うわけでございます。
○手塚政府委員 羽田の飛行機の離発着回数能力といたしまして、かねがねこの委員会でも申し上げておりましたのは、十七万五千回という数字を申し上げております。ただ、これはAランウエー、Cランウエー、Bランウエーがそれぞれ従来の姿で使えるという状態を前提で申し上げておったわけでございますが、Aランウエーという海岸側から奥へ入りました三千メートルの滑走路は、御承知のとおり、スポットを広げる工事のために現在事実上閉鎖しております。Bランウエーは、これまた二千五百メートルに延長をするために現在埋め立て工事中でございますので、これも小型機の離発着を除きまして、現在は事実上閉鎖をしております。したがって、現在は海側にございますCランウエー一本、こういう状態でございまして、この姿は来年一ぱいじゅうは少なくとも続くと考えられます。そういう状態で、一本でいきますと約十三万回程度ということになると思います。現在、四十三年度末の統計によりますと、十二万六千回という離発着回数になっておりまして、これがピーク時その他におきましてはやや出入りがございまして、実際上の扱いとしては、ことしあたりになりますと、十五万回ぐらいはやらなければならぬのじゃないかというような状態になっております。ならないということになりますと、これはディレー、遅延が非常に起こってくる。現在、昨年までの統計によりますと、これは時期によって、時間によりまして非常に違うわけですが、平均いたしまして一機四分ないし八分くらいのディレーが起こっております。こういう状態が一つのピークという意味の表現であろうかと思います。 それから、地上のスポットが非常に足りないという状態で、正常な置き場に飛行機が置けないという状態でございますので、たまたまBランウエーもいま申し上げたような状態で工事中で使えませんので、夜間のステーのごときは、Bランウエーに飛行機をステーさせておるというような姿で、これも言うならば正常な姿ではございませんが、そういう姿で切り抜けておるわけで、これも一つのピークのあらわれかと考えます。 さらに今後考えられますことには、ジャンボジェットなどが入ってまいりますと、このジャンボ一機でもってとりますスペースは従来よりも約一・五倍というようなスペースをとり、また、これの前後についての間隔なども従来よりも相当広くとるというような管制方式もとらなければなりませんので、そういうのを加味いたしますと、いまの状態がさらに緊迫する。かように考えますと、現在の羽田はピークにほぼ近い、ほとんどピークである、かように考えます。
○加藤(六)委員 局長はいまジャンボジェットの話にも触れられましたが、アメリカのボーイング747ジャンボジェットが羽田に何月から入ってくるようになるのかというのが一点と、それからいまおっしゃいましたように、発着前後についての制限が米連邦航空局からの通達その他で非常にむずかしいものが来ておる。そうすると、いままで以上に羽田のむずかしさが出てくるんじゃないかと思いますが、このジャンボが入ってくるようになるとしますと、国内線その他の制限というのはさらにむずかしくなるわけですか、どうなんですか。たとえばランディングする四分前はその滑走路は全然使えない、あるいはテークオフした四分間あるいはその飛行機の十六キロ以内には他の飛行機は近寄ってはいけないとか、何かいろいろなそういうジャンボジェットについての、単なる飛行機のマニュアルではなくて、フライトそのものに伴う新しい規制といいますか、そういうものが要求されるというような話を聞いておるのです、か、それはどうなんですか。
○手塚政府委員 ジャンボの羽田への乗り入れ時期につきましては、パンアメリカンの一番機が一番早いといま通報を受けております。当初これが二月の二十日というふうにいわれておりましたが、これは少し延びまして、ただいまのところでは、三月の十二日ではなかろうかというふうにいわれております。日本航空の場合には、四月に入手をいたしまして七月から定期を始めますので、正規の乗り入れといいますか、羽田のスケジュール運行は七月以降できまると思いますが、そういうことで、三月の初旬にパンが乗り入れするであろう。この時期につきましては、また混雑状態との関連におきましていろいろC・I・Q等からの要求もございますので、それらを勘案して今後いろいろ考えたいと思っておりますが、一応そういう前提でございます。 これが入りましたときには、新しい大きな飛行機でございますので、いろいろな問題といいますか、安全性の見地からの扱い、オペレーションの問題をいま提示をされております。いま先生の御指摘になりましたような問題、つまり、非常にスラストが大きい、それから後流といいまして、翼端から渦を巻いた空気の流れが非常に強いというような問題、そういうことから、特殊な扱いをすべきだということがアメリカの連邦航空局から一つの情報として流されております。これをとるか、とらないかは各国の自主性にまつわけでございますが、私どものほうでは現在のところ、そういった実験材料その他資料はすべてアメリカからとる以外にございませんので、ただいまのところそれに従おうという考えております。 その情報によりますと、管制上、離発着をさせますときには前後四分間の間隔を置くべきだ。それから飛行中におきましては、飛行機の後端から六十度の角度で半径十マイル、それから飛行機の下方二千フィート、それだけの範囲はほかの飛行機を入れないようにしたほうがよろしい、こういうふうなことをいわれております。私どものほうでも、前段申し上げましたとおり、この指示に当面従おうという決意でおります。しかし、世界各国、特にフランス、イギリス等におきましては、そういった安全度をもう少し縮めてもいいのではないか、またそういった状態では空港が非常に混乱するということをいいまして、さらに詳細なる実験を連邦政府に求めておるという状態で、米国では急いでその結論を出したい——ただいまのNOTAMというのは中間報告でございますが、最終結論を出したいということで急いでおります。私どものほうでも先般アメリカに文書を出しまして、そういった結論について早急に出してもらいたいということは申し述べたわけでございます。 そういうふうな間隔あるいは距離をとりますと、たとえばいまの離発着回数は、IFR状態で二分間に一機離発着させるという計算で先ほどの離発着回数を計算いたしております。したがいまして、四分の間隔を置くということになりますと、一機分だけ離発着ができないということになるわけです。そういうことで、このジャンボの回数がふえてまいりますと、いまの二機分ずつとっていくことになりますので、それだけ離発着が困難になるということになります。しかし、いま御指摘がございました国内線だけにどうこうという問題ではこれは特にないわけでございまして、国際線を含めまして、全体の離発着回数がそれだけ落ちるというふうなことになろうかと考えます。
○加藤(六)委員 いまの航空局長の御説明で、われわれは新東京国際空港の一日も早い完成、実現というものが焦眉の急である、それがいわゆる羽田のピーク、離発着関係、そういう問題等から判断しても必要になるわけでございます。 そこで、私、現在の新東京国際空港の関係に話を移していきたいと、こう思うわけでございます。 これは政務次官にお伺いしたいと思うのですが、政務次官は、もう過去数カ年間、この問題には非常に真剣に取っ組んでいただいており、献身的に努力していただいておるわけでございます。そういう点で、まず一番にお聞きしたいのは、われわれの旗じるしは昭和四十六年四月供用開始、これが非常に大きな目標になっておりますけれども、大まかに見て、四六・四の旗じるしというものをわれわれは信じていいのか、それとも少しはサバを読まなくちゃならぬのか、こういう気持ちがあるわけなんでありますが、四六・四の旗じるしについての政務次官の御決意といいますか、ひとつ感想をまず承っておきたいと、こう思います。
○山村政府委員 私たち政府といたしましては、どうしても四十六年の四月、これに第一番機を飛ばしたい、この決意のほどというのは、今年度のいわゆる空港公団につきました予算を見ていただいてもおわかりいただけると思います。少なくとも、六百億円の予算要求をいたしまして、この予算要求をいたしましたものが満額通ったというのは、これ以外にほとんどないといってもいいじゃないかと思います。そして、これが予算の最終段階であるいわゆる党の三役折衝ということではなくして、大臣折衝においてきまって、そうして大蔵省のほうでもこれを認めて出したということは、 いままで前例もないことではないか。しかし、それくらいまた運輸省といたしましても何が何でもつくり上げるという気持ちで、これは運輸省というよりも、政府一体となってこれにかかっておる、この証拠だと思っていただきたいと思います。 そして、特にこの用地関係につきましても、この間、土地収用法の手続につきます立ち入り調査はいたしましたが、大体第一期工事、これが四千メートルの滑走路を中心とした工事でございますが、この工事の用地というものの民有地の大体九四%がもう土地買収を終わっております。そして残りの——ほんとうに残念なことではございますが、いわゆる一坪運動、それからまた絶対反対の旗じるしを掲げた農民の方、これらの方々には、残念ではございますが、工期の関係もございますので、最終的には土地収用法の適用ということも考えなくてはならない。しかし、これを行なっても、どうしてもやはりこれはつくり上げなければならない、そのようなかたい決意でこの問題に取り組んでおります。
○加藤(六)委員 そこで、いろいろいま用地問題についても政務次官から御説明いただいたのですが、膨大な地域に膨大な施設をするんだ。その場合、いままで当委員会で問題になった点等を私ちょっと考えてみますと、上水道はどうするんだ、下水道はどうするんだ、排水はどうなるんだ、まあこういった問題。あるいはまた、いま次官がおっしゃいました、六百億の金を使って、四六・四の旗じるしに間に合わすんだということになりますと、これに要する建設資材、労務者その他を運搬し、いろいろするところのいわゆる建設用道路あるいは建設資材の置き場、こういう問題等がだいぶ当委員会で問題になっておったと思うわけです。それで、先般当委員会に出していただきました運輸省の新東京国際空港関係資料、これを見さしていただき、説明していただいたわけでございますが、まずこれを見ますと、一四ページの10に「河川改修及び土地改良事業」、これと十五ページの11の「上水、下水、新都市、職業訓練所及び工業団地計画図」こういうものがありまして、いままで当委員会でだいぶ問題となっておりましたところのそういう上水、下水、こういうものについての説明書、図がついておるわけでございますので、われわれとしては、予定どおりこれができるのなら、地域住民との関係並びに建設進捗を促進するところの資材あるいは道路、こういうものが間に合うのではないか、こう思うのでございますけれども、この問題についてのいまの計画並びに作業の進捗度はどのようになっておるでしょうか。
○手塚政府委員 新東京国際空港の関連工事の御質問でございますが、これの関連工事といたしましては、いろいろ数多くの種類のものがございまして、政府部内では、四十二年の十二月二十一日に、臨時新東京国際空港閣僚協議会におきましてその事業計画を決定いたしております。これを実施いたしますにつきましては相当膨大な資金も要する。それで地元の負担もまた非常に多いということで、特に地元負担につきましては、新東京国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置に関する法律案というので、また今国会に御審議をお願い申し上げておるわけでございます。それで、これらの内容によりますところの、いま御質問の上下水道をはじめとして、道路その他について、とにかく各部門、四十六年の四月の供用開始には必要最小限度のものはそれぞれ担当の各省で十分間に合わせる、こういうようなことで、四十五年度の予算も要求をし、それぞれ手当てができておるというふうに私どもは聞いております。
○加藤(六)委員 局長のいまおっしゃいました新東京国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置に関する法律案、これは前々国会に提出され、また今回も提出されておりますね。この案が三月末までに通過しないと、いま申し上げました周辺整備の問題についての何か特別な支障というものが出てきますか、どうでしょうか。
○手塚政府委員 これは御承知かとも思いますけれども、この法律によりまして、県並びに市町村が本来の負担率でいきますのに比べて、絶対額で約二十七億ばかりの減額をされる結果になるわけでございまして、非常に地元の負担が高いということから、これが通りませんと、やはり地元のそういった関係事業をやっていきます上には実質上の支障、並びに地元対策的に見ました場合のいろいろな各般の支障というものが考えられます。
○加藤(六)委員 地域住民並びにそういう関係の立場等を考えれば、周辺の整備の問題についてはぜひやらなくてはならないことも感じておるわけであります。これは当委員会にかからずに地方行政委員会にいまの法案がかかるわけでありますが、われわれは国会として、現在当委員会において審議しておるこの法案と別個に、一日も早く地方行政委員会でもあの法案の通過することを切実に望んでおる者の一員でございます。 そこで、次に御質問をいたしたいと思いますが、来年の四月に供用開始ということになりまして、先ほど御説明がありましたジャンボジェットあるいはこれがもう少し進んでSSTというものが入ってくるようになるとしますと、膨大なる離発着の人員というものが新東京国際空港に集中、集約されてくると思うわけでございます。その場合に、新東京国際空港と東京の都心、並びに現在の、新東京国際空港を供用開始しても国内線の主たるものとして残るであろう羽田空港との関連という問題についても、やはり国民は重大なる関心を持っておるわけであります。これについてまずわれわれがごく常識的に考えられますのは、これだけの大量の人間を運搬する手段として道路、鉄道、飛行機、こういう問題が当然考えられなくちゃならぬと思うのです。手元にいただきました資料によりますと、道路とそれから鉄道、この二つについていろいろな計画その他があるようでございまして、これは公団の管轄であるものと運輸省の管轄のもの、いろいろあると思います。答弁できる範囲内でよろしいと思いますが、これは公団の総裁にお伺いしたほうがいいのではないかとも思うのでございますが、まず道路でございます。 首都高速道路六号線、九号線、七号線、これを持っていって京葉道路一期、二期、三期、それから東関東自動車道千葉成田線というものがいただいた資料の中にはあって、都心と成田新国際空港とを結ぶようになっておりますが、これは四十六年の四月には開通するのでしょうか、しないのでしょうか。
○今井参考人 私どもは、先生のおっしゃるような道路の問題についても、空港建設の当事者として非常に関心を持っておるわけでございますが、従来の建設省の御説明によりまして、首都高速七号線から京葉道路の拡幅あるいは立体交差、それから東関東自動車道の建設という、まず第一次の空港までの道路計画によって、十分に開設までには間に合うということで、私どもは期待しているわけでございます。
○加藤(六)委員 道路問題はそれではよろしいとして、その次は鉄道問題でございます。 現在、昨年の十一月に、運輸省においては京成電鉄に対して成田空港間の線を認可されておるようでございます。一二百名、五百名という飛行機からおりた乗降客その他をいかに早く快適に都心に送り届けるかという一つの大きな橋は、いま申し上げました道路でございますが、この鉄道の京成電鉄が計画し、そうして運輸省が認可しましたこの線が実現できるのはまずいつであろうかということが一点。それから都心までの乗り入れに要する時間は幾らか。われわれはいまの京成にはたびたび乗っておるわけでございますが、あれではたしていいのかという気持ち等も持っております。この点をまず簡明でよろしいから御答弁願いたいと思うのです。
○町田政府委員 お答えいたします。 現在、京成電鉄から申請いたしております成田空港線の完成時期は四十六年の三月ということに相なっております。それから東京と成田との間の所要時分でございますが、上野と空港の間は六十分、それから別途新橋まで乗り入れをいたしますが、その新橋と空港との間が七十八分でございます。
○加藤(六)委員 現在の国鉄線を使った場合には何分かかりますか。
○町田政府委員 まだ実は国鉄線の成田駅から成田空港までの実際の具体的な計画がありませんので、正確に申し上げられませんけれども、一応それができたと仮定いたしまして、国鉄で総武線を使って東京駅まで参ります時分がたしか五十五分前後ではなかったかというふうに記憶しております。
○加藤(六)委員 そこで、鉄監局長にあと二点お伺いしますが、新東京国際空港という、七〇年代の初頭におけるところのわが国の輝かしい記念すべき空港ができ上がろうとしておる、それに何十年前の古い鉄道施設を使ったこういう輸送方法というものがはたして妥当なのかどうかという問題等を考えて、私は、この際二つの問題点を提起し、あるいはすでに御検討中ならば局長から御答弁いただきたいと思うのです。 一つは、モノレールというものをお考えになったことがあるかどうか、これは方法は問いません。これが一点。 それから、最近都市交通の問題、通勤高速鉄道というものが非常に議論されておりますが、新国際空港と東京都心とを結ぶ高速鉄道——一時間あるいは五十八分もかかる。自動車なら、おりた客、手続が済んだ客がすぐ自動的に自動車に乗ってどんどん来ますが、少なくともレールを走る汽車ということになりますと、時間の制限というものがあります。そう考えますと、実際に所要時間が一時間であるとしても、おりて手続をすべて済まして都心に入れば、一時間半とか二時間という時間がかかるようになります。そうすると、高速鉄道というものを建設して、所要時間は二十分か三十分で来さすというような方法を御検討かどうか。 モノレールと、通勤高速鉄道と同じような趣旨の高速鉄道、この二点について計画があるか、あるいは構想があるか、お考えがあれば承りたい、こう思います。
○町田政府委員 ただいま御指摘がございました二番目のほうの高速鉄道、いわゆる新幹線並みの高速鉄道につきましては、検討いたしております。現在、御承知のように、全国新幹線網という考え方がございまして、その一環として、成田まで行ってさらにそれから先へ延びるというような考え方が一つと、そうでなくて、成田と都心を結ぶ、そのための高速鉄道という、二つの考え方がございまして、それを両方の利害得失等を検討いたし、かつ今後の所要資金その他いろいろ考えまして、検討中ということでございます。 それからモノレールにつきましては、運輸省としては具体的に検討はいたしておりません。ただし、つい最近、二月の十四日でございますが、新空港まで参りますモノレールの申請が東京陸運局に出てまいりました。したがいまして、それにつきましての陸運局の検討結果を待ちまして、運輸省といたしましても慎重に検討いたしたいと考えております。
○加藤(六)委員 三番目の、新東京国際空港と都心並びに羽田を結ぶ手段としては、いわゆる飛行機類によるものがあるわけでございます。道路と鉄道、航空機、こう三つの方法が考えられるわけでございますが、航空局長にお伺いしますが、ジャンボで来たものを、あるいは将来はSSTで来たものを都心に運ぶ場合、われわれが常識的に考えられるのはヘリコプター。ところが、今日ヘリコプターの最も大きいものといわれるものでも六十四、五人乗り、実用化されてだいぶ飛んでいるものは二十七、八人乗り、こういうバートルとかシコルスキーとか、いろいろヘリコプターがあるようでございますが、それ以外にも、いま世界で開発されておるものには、承るところによりますと、VTOLあるいはSTOL、こういう飛行機があるやに聞いております。どこかの航空会社あるいは申請その他で、成田新東京国際空港と東京都心あるいは羽田を結ぶ航空機による輸送手段、運搬手段というものが計画、構想その他があるでしょうか、どうでしょうか。
○手塚政府委員 具体的な計画、構想というのはまだ私どものほうには出されてもおりませんし、計画がある、そこまでいっておるということも聞いておりません。 ただ、私どもで考えられるかと思っておりますのは、いわゆるVSTOLという新しい機材が将来どういう開発をされるであろうか。これが開発をされますと、新空港と都心との間というのは、一応想定される機材でいきますと約二十分ぐらいということで、非常に時間的には効率的だと思っております。ただ、これの開発状況は、いろいろ情報によりますと、まだそれほど進んでおるようには思いません。特に、軍用ではなくて、民間に適用される経済性のある機材という点になりますと、まだいまだしという感じのところでございます。なお、これが飛びますについては、都心に近いところでそういった機材に適応する空港用地の確保がどういうことになるであろうか。また、いまいわれておりますのは、特に騒音の問題がこの飛行機については相当問題のようにいわれておりますので、そういう関係がどういうことになるであろうかというようなことなどがございますが、そういうものを含めて私どもも非常に関心深く慎重に検討し、また続けていくつもりでおります。
○加藤(六)委員 これで、新東京国際空港と都心並びに羽田を結ぶ方法といいますか、乗降客の運搬手段というのは、私わかったわけでございますが、先ほど政務次官の御説明並びに公団の総裁の答弁の中に、第一期工事に必要な空港用地は九四%とおっしゃいましたか、確保できた。われわれの手元にいただいておる資料と若干数字の食い違いがあるわけでございますが、あと残った六%というのは、どういう種類の土地が残っておるのでしょうか。
○今井参考人 残りの約六%につきましては、主として一坪運動、団結小屋あるいは通称平和の塔といっておりますが、今度私どもが土地収用法による立ち入り調査をいたした部分が主でございまして、それ以外に若干、四千メートル滑走路の北の部分になる駒井野地区あるいは南の山武郡芝山町の岩山地区というところに若干の土地が残っております。
○加藤(六)委員 そうしますと、先般行なった立ち入り調査によりまして、いつごろこれを公示をし、いつごろ結論が出るという見通しがはっきりいたしておりますか、どうですか。
○今井参考人 実は私、昨日も千葉県に参りまして、県知事その他関係の方々とお話をいたしたのでございますが、私どもは、先般行ないました立ち入り調査の結果に基づきまして、三月の初めに、千葉県の土地収用委員会に、まず当日完全に調査を終わりましたものを裁決の申請をする、それから数日たって、完全にできなかったところは他の資料によって補完いたしまして、これを収用委員会に提出する、こういう段取りをいたしておりまして、昨日県にお願いいたしましたことは、土地収用委員会をでき得る限り早く開いて、私どもとしては六月末までには裁決をいただきたい。それからさらに七月までにはやむを得ない場合には代執行によって用地を取得いたしたい。これによって私どもの全体の工事はスムーズに進み得る、こういうふうに考えております。
○加藤(六)委員 そうすると、総裁、大体七月末までには第一期工事に必要なほとんど全部の用地の確保は完了すると判断してよろしいのですか。
○今井参考人 そのとおりでございます。
○加藤(六)委員 総裁に……。そこで、いま一坪運動の話が出ましたが、ちょっと突っ込んでお尋ねいたしておきたいと思いますが、一坪運動の関連者というのは、一期区域で二百六十一名、二期区域で千二名、そして一期区域の一坪運動の二百六十一名の所有者が、六反四一〇ということになっておる、こう思うのですが、私の調査と総裁のほうの調査と食い違いありますか、ありませんか。
○今井参考人 先生のおっしゃるとおりでございます。
○加藤(六)委員 そこで、収用委員会の決定が出たあと、この一坪の土地をお買いになっておる方々の金となにはもう調査されておるでしょうか。金を具体的に支払いしておるかしてないか、何ぼ支払っておるか、こういう問題についての調査はされておるのですか、されてないのですか。
○今井参考人 私どもは、登記所に行って土地の共有の登記についての調書は拝見いたしておりますが、金銭の授受が行なわれたかどうかにつき汚しては、明確に存じ上げておりません。
○加藤(六)委員 先般の本国会における社会党の成田委員長の代表質問がございましたときに、成田委員長のおっしゃいましたことばで、非常にわれわれの胸を打ったことがあります。それはどういうことであるかといいますと、公共事業が立ちおくれておる、この問題については、用地の問題のゴテ得というものが非常に出てきておる、これを排除していくのが一九七〇年代におけるわが用の国政の新しい行き方ではないか——非常にりっぱな趣旨を承りまして、私は心あたたまる思い帯いたしたわけでございます。そこで、そういう方々に対して、そのとき言われたことばをさらに私流に解釈いたしますと、いかなる収用委員会の価格の決定が出たにいたしましても、少なくとも購入価格に一割か二割くらいの相場以上の支払いは、私は、空港公団はされるべきではない、こう思うので、いかなる金額を払い、いかなる方法で——払っておる人と払ってない人がおりますが、したかということを質問いたしたのですが、公団のほうではこれがおわかりになってないという。そうしますと、私はそこに非常に大きな問題が起こると思うのです。たとえば一坪運動で四百六十円払っておる。去年の十月十七日に登記を完了しておるこの人間に対して、少なくとも二万円や三万円のような金を払うということになったら、これはたいへんなことになると思う。そういう点について、私は、今後公団の方々がこの一坪運動に対しどういう姿勢、どういう態度で臨んでいかれるかということについては、厳重なる監視をしていきたいと思うのです。変な妥協や変な方法での取引ということは困ると思うのです。こういう方法が今後、社会資本の充実が立ちおくれておるといわれておるわが国において、あらゆる公共事業を行なう場所で行なわれるようになってくるとしますと、いかに国家が、政府が社会資本の充実を急ごうと、社会資本の立ちおくれを急いで回復さそうと努力いたしましても、こういう陰惨な方法で行なわれるということは、心外にたえないわけでございます。これは単に成田新東京国際空港の一坪運動だけではございません。全国的な問題に波及していくと思うのです。そういう立場からも、この一坪運動というものが今後どういう方向に流れていくかということは、少なくともまじめに国政に取っ組む者としては、これは重大なる関心を払わざるを得ないわけでございます。どうぞ公団におきましても、いま私が申し上げました——金を払っておる人、払ってない人がおります。こういう方々に対し、収用委員会の価格決定が出たにいたしましても、それに対してどういう姿勢、方法をとるかということ、これはこの席で申し上げるのはどうかと思いますが、くれぐれも慎重にしていただきたいと思います。 私のいただいている時間もだいぶ来たようでございますが、これに関連してもう一つ航空局長にお伺いしておきたいと思いますのは、成田の新東京国際空港の問題がこれほど手間ひまを要し、ずいぶんかかった。おそらく同じように非常に混雑度を増しております大阪周辺の新国際空港という問題は、現在どの程度の予算づけあるいは作業というものが行なわれておるかということについて、大ざっぱでよろしいですが、お教えを願いたいと思います。
○手塚政府委員 関西新国際空港といわれます新しい空港の計画は、ここ二年前くらいから実際の予算を使って調査しております。伊丹の空港が大体離発着回数の関連から満ぱいになると思われますのが五十一年前後であろうと想定しておりますので、早急にやりませんと間に合わない。来年、四十五年には、実はまだ実施計画は済んでおりませんから、新空港のためにどれだけという調査費の具体的な数字は申し上げられませんが、全飛行場を通じて、従来の調査費に比べて非常に多額の二億八千万円という調査費が全体でつきます。相当部分が関西新国際空港の調査に回り得るであろうと思います。 ちなみに、この四十四年、ことしも、これに対しまして約七百万円ばかりの航空局限りの予算で調査をしておりますが、四十五年は、相当な額をもって実質的な調査——設計前の位置決定に至る要素を全部網羅した調査を完了して、でき得れば位置決定までに持ち込みたいというようなスケジュールを考えております。
○加藤(六)委員 ほかにもたくさん御質問申し上げたいことはあるわけでございますが、大体時間も参りましたので、私の新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案に対する質問は終わりたいと思いますが、この法律案を読めばもうごく簡単な事項であります。一日も早くこういう法律案を当委員会において審議し、新空港の四十六年四月供用開始という旗じるしに間に合うようにわれわれもがんばりますが、政府当局関係各位の一段の御努力を切にお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○福井委員長 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十時五十三分散会