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61回国会参議院1969/02/14

議院運営委員会 第4号

発言数
58
登壇者
13
会派数
3
開催日
1969/02/14

会議録

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 議院運営委員会を開会いたします。  まず、議員の沖繩派遣に関する件を議題といたします。  本件につきましては、理事会において協議いたしました結果、沖繩の現地事情視察のため、次の要領により、議員を派遣することに意見が一致いたしました。すなわち、  その構成は、自由民主党三人、日本社会党二人、公明党及び民主社会党おのおの一人とすること。  派遣議員は、山本茂一郎君、鶴園哲夫君、松下正寿君、大松博文君、中村喜四郎君、川村清一君、渋谷邦彦君の以上七人とすること。  派遣期間は、来たる二月十八日から同月二十一日までの四日間とすること。  以上のとおりでございますが、理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 次に、人事官、社会保険審査会委員及び中央社会保険医療協議会委員の任命に関する件を議題といたします。  政府委員の説明を求めます。木村内閣官房副長官。

木村俊夫自由民主党内閣官房副長官

○政府委員(木村俊夫君) 人事官の任命について御同意をお願いしたいと思います。  人事官島田巽君は三月一日任期満了となりますが、同君を再任いたしたく、国家公務員法第五条第一項の規定により、両議院の同意を求めるため、本件を提出いたしました。  人事官は、人格が高潔で、民主的な統治組織と成績本位の原則による能率的な事務の処理に理解があり、かつ、人事行政に関し識見を有する年齢三十五年以上の者のうちから、両議院の同意を経て、内閣が任命することになっております。  同君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知を願いたいと存じますが、人事官として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御同意いただきますようお願いいたします。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 粟山厚生政務次官。

粟山秀自由民主党厚生政務次官

○政府委員(粟山秀君) 社会保険審査会委員の任命につき、両議院の同意をお願い申し上げます。  社会保険審査会委員中村隆則君は二月十四日に任期満了となりますが、同君を再任いたしたく、社会保険審査官及び社会保険審査会法第二十二条第一項の規定により、両議院の同意を求めるため、本件を提出いたしました。  同君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知願いたいと存じますが、同君は人格が高潔であって、社会保障に関する識見を有し、かつ社会保険に関する学識経験を有する者でありますので、社会保険審査会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意されますようお願いいたします。  中央社会保険医療協議会の公益を代表する委員の任命につき、両議院の同意をお願い申し上げます。  中央社会保険医療協議会の公益を代表する委員・圓城寺次郎君及び鈴木武雄君は、二月六日に任期満了となりましたが、両君を再任いたしたく、社会保険審議会及び社会保険医療協議会法第十五条第五項の規定により、両議院の同意を求めるため、本件を提出いたしました。  両君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知願いたいと思いますが、いずれも広い学識と豊富な経験を有する者でありますので、中央社会保険医療協議会の公益を代表する委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意されますようお願いいたします。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 別に御発言もなければ、以上三件の人事案件につき、それぞれ同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 次に、緊急質問の取り扱いに関する件を議題といたします。  事務総長の報告を求めます。

宮坂完孝事務総長

○事務総長(宮坂完孝君) 杉原一雄君から、自衛隊機墜落事故に関する緊急質問が提出されております。質問時間は十五分でございます。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) ただいま報告の緊急質問を行なうことに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 次に、委員派遣承認要求の取り扱いに関する件を議題といたします。  委員部長の報告を求めます。

若江幾造委員部長

○参事(若江幾造君) 去る二月七日、災害対策特別委員長から、福島県郡山市における火災による災害状況の実情調査のため、二月十二日に委員派遣を行ないたい旨の要求書が提出されましたが、派遣日程の都合上、即日、議院運営委員長及び理事の御了承を経た後、議長の承認を得て予定どおり実施されたわけでございます。  派遣委員は、足鹿覺君、佐藤隆君、武内五郎君、上田稔君及び多田省吾君でございましたが、実施当日、足鹿委員長は急病のため不参加となりましたことを申し添えます。  以上御報告申し上げます。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 本件につきましては、ただいま報告のとおりでございますので、御了承をお願いいたします。     —————————————  なお、本委員会委員であり、庶務小委員長であります北畠教真君が今朝午前一時御逝去になりました。つつしんで弔意を表します。  暫時休憩いたします。    午前九時四十九分休憩      —————・—————    午前十一時五十二分開会

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 議院運営委員会を再開いたします。  本日は、午前十時から本会議を開催しまして、公報掲載のとおりに日程を行なう予定でございましたが、防衛庁長官が衆議院の予算委員会の関係で、本会議に出席できなかったため、本会議が開会されないままただいまに至りましたことは、御承知のとおりでございます。したがいまして、私、この間、十時十五分に参議院事務総長を正式に衆議院の事務総長のところに使いに立てまして、参議院の本会議開催については、今日まで本会議が優先されるべきものであり、内閣に対しても、あるいは衆議院に対しても連絡もしておったとおりで、予鈴をして全員待機しておるので、至急に防衛庁長官を放してくれということを正式に申し入れを行ないました。その間にも衆議院対参議院の各党間の話し合いも進めておったのでございますが、衆議院の事務総長からの正式の返事は、予算委員会の各党理事の間の話の調整がつかぬから、防衛庁長官を放すわけにはまいらない、こういう返事が参りました。そこで各党理事のお集まりを願い、議長にその旨を正式に申し入れ、衆議院議長に善処方を要望してもらうということに相なりまして、参議院議長は、おおむね十時三十五分ごろ副議長を使者に立てまして、衆議院議長に参議院の本会議の運営につきまして厳重な申し入れと要望をされたのでございます。その結果、おおむね十一時二分ごろ、予定としては持ち時間の十一時十七分くらいまでは、防衛庁長官は放せぬというような話だったそうでございますけれども、議長の申し入れによりまして、十一時ちょっと過ぎに防衛庁長官は予算委員会を退出されたという状況でございます。いずれにいたしましても、このような事態になりましたことは、まことに遺憾に存じますと同時に、私の責任を痛感いたしている次第でございます。  本件につきましては、各党とも御意見があろうと存じますが、ただいま官房長官、防衛庁長官がおいでになっておりますので、御意見のある方は順次御発言を願います。

森勝治日本社会党

○森勝治君 議長にお伺いしたいのですが、定刻十時ということで予鈴を鳴らした——これはもう準備万端全く完了して、開議の見通しをつけて、しかる後に、かねてからおやりになっているわけだが、今回は予告のベルが五分前に鳴って、定刻になっても開けない。三十分も四十分もそのまま。参議院の院の構成における、いわゆる議長の権威、参議院の権威というものはいずこに消滅したのか、いずこへ雲散霧消したのか、まことにもってわれわれは解せない。議長みずからその点については、ひとつここで明快に釈明してほしい。

大矢正日本社会党

○大矢正君 この際、議長が先に話をしてしまうと、話がおしまいになってしまう。最後に議長に出てもらうことにして、その間にひとつ、いままでの経緯を——私は議運の委員長が悪いと言っているのじゃない。問題は、大臣は全員——全員というか、要求大臣は全員そろうことになっていたのか、最初からなっていなかったのか、まずそこから聞きたい。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) お答えいたします。  昨日来の衆議院との話し合いにつきましては、先ほど御報告いたしましたように、私どもといたしましては、各大臣は全員出席される、こういう手はずに相なっておった、こういう確信のもとに予鈴を鳴らしたわけでございます。

大矢正日本社会党

○大矢正君 そうすると、伺いますが、予鈴を鳴らしたということは、五分後には本鈴も自動的に鳴らすという前提があったと思う。その来ることがはっきりしていたのなら、予鈴を鳴らして五分後には自動的に、なぜ本鈴を鳴らさなかったのか。これは来ることになっていたら当然本鈴を鳴らして、われわれが本会議場に入る。入ったあとでもって大臣が来ないということになったら、さて、そこでどうするのかということが、これは常識じゃないか。来ることになっていて、予鈴を鳴らしておきながら、本鈴だけ鳴らさないという理屈がわからない。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 先ほど申し上げましたように、各党の理事と協議会を持ちまして、その間、その辺の出席のことにつきましては十分話し合いの上、予鈴を鳴らせば衆議院の予算委員会を放してくれる、そういう了解のもとに予鈴を押したわけでございます。

山崎昇日本社会党

○山崎昇君 そうすると、委員長、いまあなたの答弁を聞いていると、参議院側はきのう衆議院側と話をして、きょうは十時から本会議がある、そこで大臣の出席はさせますということであったので、予鈴を押したが、来なかった。これは、ぼくがいまの回答と関連してものを言えば、それでは衆議院の予算委員会は無理押しをしたということですか。こういう参議院の議事運営を知っておりながら、衆議院は予算委員会を開会して大臣をくぎづけにする。そうして、先ほどの説明によれば、あらためて議長から議長代理として正式に何かものを言いに行かなければ、向こうは大臣を出しませんと、こうなってきたら、一体、参議院の本会議というものをどういうふうに私ども理解したらいいのですか。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) お答えいたします。本会議、委員会の、それぞれの院における運営につきましては、過去長い間の慣例もございまして、本会議優先に大臣の出席することは当然のことで、皆さん御承知のとおりでございます。そういうたてまえも踏んまえ、さらに各党間の連絡も十分とりまして、そうして予鈴を押して、本鈴と同時に大臣が出席するということを確信して、実はやったわけでございますが、結果につきましてはただいまお叱りのとおりでございます。

小柳勇日本社会党

○小柳勇君 この際、防衛庁長官に、本会議に十時に出席するためにどういう努力をされたか、たとえば予算委員長に出席の申し入れなりをやられたのかどうか、その間の事情をちょっと……。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 本日の十時から参議院で本会議があって、呼び出しを受けておることは、よく了承しております。ところが衆議院のほうは、予算委員会が九時四十分から開かれております。したがいまして九時四十分から予算委員会に出席しまして、十時からこういうことがあるということを委員長並びに理事の方々にも話したのでございまするが、ひとつ、そういうことはわれわれにまかしておいてくれ、委員会に入った以上は、かってに出てはいかぬ、こういうことで、また質問もございましたりして——そうして、その間にいろいろの折衝があったようでございますが、そこでさっきも委員長の言われたとおり、十一時過ぎに解放されて、こちらに参ったような次第であります。

小柳勇日本社会党

○小柳勇君 いまのことばじりをとるのじゃありませんけれども、そういう、われわれにまかしてくれというのは、衆議院の予算委員長ですか。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) その間に、国対のほうからも見えておったようでございますが、そこで大臣は——このことは別に参議院との交渉をするから、このままおってくれ、こういうことでございました。それから理事の方や国対の方も見えておりましたが、そういうことで私はくぎづけにされまして——解放されたわけであります。

向井長年民主社会党

○向井長年君 防衛庁長官に質問しますが、衆議院では九時四十分に呼び出しを受けておる。参議院においては本会議が十時である。そうなれば大体衆議院の予算委員会は十分程度で自分は参議院に来られる、こういう一つの判断を持たれたのですか。それであるならば話は別でありますが、そうじゃなくて、その質問におそらくある程度時間がかかるということで、参議院本会議が十時からということであるならば、長官としても事前にその問題の了解を得なければならぬ責任があると私は思うが、その点いかがですか。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 実は、私としましては、その九時四十分から十時までの間に私への質問がはたして終わるかどうかということは疑問に思っておりました。したがいまして、衆議院で質問を受け、そして十時に参議院へ参って、こちらが済んでからまた再び衆議院のほうへ帰らなくちゃならぬかと、かように思っておったのです。そういうことで、まあとにかく十時から呼び出しを受けておるからということを話したのでございますが、先ほど申すような次第で十一時過ぎに解放された、こういうわけであります。

向井長年民主社会党

○向井長年君 防衛庁長官、そうであるならば、入ったときに、参議院では本会議が十時にあるのだから、十時にはぜひ出していただく、十分間程度は、これは質問に答えられると、こういうことの事前了解を得たのかどうか。少なくとも向こうでかん詰めになって、こちらへ来さしてもらえないと、こういうことよりも、事前にそういうことは委員長なり理事の諸君に明快に了解を得なければならぬ問題だと思うのですが、この点いかがですか。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 事前といいますと、これは私のほうにも国会関係の世話をしておる防衛庁の職員がおりますが、事務的にはそういうことを連絡しておったようでございます。それで私は、それをそのまま信じまして、衆議院の予算委員会に入って、直ちに先ほど申したように十時から参議院で呼び出しを受けておる、こういう話をしたところが、しばらくおってくれ、こういうことでございました。

森勝治日本社会党

○森勝治君 長官にお伺いしますが、いまのお話ですと、九時四十分に衆議院の予算委員会、十時に参議院の本会議ということだけれども、あなたはそれに出る意思を持って——参議院へ十時に出られるということで関係方面にはお答えになっておるわけですから、そうなると当然あなたは——午前十時に参議院の本会議にあなたが出てこないから、今日のこういう不祥事態が起こったのです。これは御承知のとおりですね——当然あなたは、関係方面へそういう話をしたなら、最善の努力をされてしかるべきではないですか。それがいまのお話ですと、他人ごとのように、私どものほうにも国会関係の職員がおるからということでは、それはあなたみずからのことばだとは思えない。他人まかせ、属僚まかせだから今日のこういうことになった。予算委員会、各種委員会というものと本会議というものは一体どういうものか。あなたには釈迦に説法で恐縮だが、あなたは先刻御承知のはずだ。それで出られないということに名をかりて、しかも第三者の職員のあたかも手落ちのような、そういう発言をされることは、まことに不謹慎だと私は思います。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) いや、きのうまでの連絡がそうでございまして、けさ九時四十分に衆議院の予算委員会に出まして、直ちに予算委員長並びに理事の諸君にも、こういうわけだということを私は話したのでございます。ところが、しばらく待ってくれ、こういうことでございます。

大矢正日本社会党

○大矢正君 防衛庁長官、あなたは逃げ口上をさっきから言われるが、あなただって議員として、予算委員会が優先するのか、本会議が優先するのか、そのくらいのことは、これは何も慣例をひもとくまでもなく、常識としてわかっているはずだ。本会議というものは、それが衆議院の本会議であろうが、参議院の本会議であろうが、変わりはないわけだから、参議院の本会議が衆議院の本会議より力が落ちる、だから衆議院の予算委員会よりあとになってもいいんだという考え方があったならば別だけれど、よもや、あなただってこの席上でそういうことは言われないでしょう。だとすれば、あなただって国会全体の立場から考えて——十時になっておそらく、あなたの秘書官だって、あなたに参議院の予鈴が鳴りましたよとか、そういう話をしているはずだ。あなた自身が予算委員長に対しても、本会議が優先なんだから私を参議院に行かしてもらいたいと、なぜ言えないのか。委員長になぜ言われないのか。そういうこと自身が、あなた方、予算さえ審議していれば参議院の本会議なんてどうでもいいということか、結論から言えば。そんな甘いことでもって引き下がるわけにいかない。だから明確に言いたいことは、あなた自身は、あやまれば、それで時間がくれば済むんだというふうに考えているかもしれないが、あなただけの問題じゃない。あなた自身を引きとめていた予算委員長もここへ連れてきてもらって、一体何を考えて今日までやったのか。しかも、たとえば五分か十分本鈴が鳴るまでの時間が延びても、すぐよこしてこちらに出たということなら、まだ話の聞きようもあるわけなんですが、いままで引っぱっておいて、いまになってから本会議に黙って出てこいという、そんなばかな話はない。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 私は、本会議が大事だということはよく心得ております。ところが委員会に入りますと、やはり委員長なり、委員長と相談の上の理事の諸君が、よろしいということがなければ、かってに退場はできない。さようなことでいろいろと気をもんでおりながら、いま申したように十一時過ぎと、こういうことになったわけでございます。ひとつその点を御了解願いまして……。

森勝治日本社会党

○森勝治君 あなたのお話を聞くと、あなたは参議院の本会議に午前十時に出席要求をされておるから、出席する責務があるので出ようと思ったが、予算委員長がだめだと言うのでやむなく出られなかったと、こうおっしゃるわけですね。その点はっきりしてもらいたい。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 出たい気持ちは一ぱいでございましたが、委員会に入りますと、やはり委員長の許しを得ないと出にくい、こういうことで、その間にいろいろと折衝があったようでございます。

森勝治日本社会党

○森勝治君 出にくいということを聞いているのじゃないですよ。私の聞いているのは、あなたは出る意思を表明したか、出てはならぬという——私は表現がまずいかしらぬが、衆議院の予算委員長に、参議院のほうへの出席を妨害された、だから出られませんでしたと、その辺、はっきりしてくれなければ困るですよ、その辺は……。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 何回言っても同じことですが、参議院の本会議に出なくちゃならぬということは言った。ところが、それはひとつ国対なりその他ここの理事が他の党とも相談した上でだから、しばらく待ってくれ、こういうことで、ついに十一時過ぎまであの会議場を出られなかった、こういうことです。

向井長年民主社会党

○向井長年君 防衛庁長官、私が当初聞いた意味は、十時からは参議院の本会議があるんだ、これはもう認識されて、行かなければならぬ、こういう気持ちになっていたと思うんですよ。いわば九時四十分から始まり、十分しかないわけですよ。通路を来る時間もあるわけです。そうなれば、入るその事前にこれは了解を取っておかなければいかぬのじゃないか。入ってからあとすぐに出向いてもらわなければならない。まず、十時には参議院の本会議がありますから、これはどうしても本会議優先だから行かなければならない、行きますよという了解を事前にとるべきだと思うのです。それをせずして、だらだらと、国対でやるとか、あるいはだれだれとやるとか、人まかせのようなところに、いわゆる参議院軽視、あるいはまた本会議軽視、こういう問題が出ているんじゃないですか。その点はどうお考えですか。おそらく長官も長年衆議院議員をやられて、参議院本会議の優先という問題については、よく御了承のことと思う。それを、いま言うようなかっこうで、そういう態度をとられるということには、われわれどうしても納得できない。

有田喜一自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(有田喜一君) 私も本会議優先ということを知っておりますので、しばしば私の席から理事の諸君に、こういうふうに言われているのだから出席したいということを申したわけですが、そこは大臣、心配せんでも、われわれが話をするからいいということで、ついおそくなった、こういうことでございます。

大矢正日本社会党

○大矢正君 まあ、参議院の議長なり議運の委員長なりは、十時になったら防衛庁長官が出席するであろうという判断であったということは、われわれにもわかる。そうでなければ、まさか公報に出すわけもないし、ベルを鳴らすわけもないから、そのことはわかりますが、まあ参議院の議長なり議運の委員長の押し方が足りなかったのか、権威がどういうように向こう側から見られているのかという点はあったとしても、そのことはあとの問題だから、先の問題とすれば、急行列車をかってにとめるような人間だから、参議院なんかとめるのは、へとも思わないかもしれません。大体そういう予算委員長が、国会全体を引きずり回すような、あちこちストップさせたり、しかも事もあろうに、衆議院の予算委員会と参議院の予算委員会とがたまたま開かれて、参議院の予算委員会がおくれたという問題じゃない、本会議だから。議運の委員長は、ある議員をつかまえて、本会議の開会中にテレビになんか出てはいかぬと、あなたもおこったわけでしょう。それだけの権威と権限をもってやられるなら、予算委員長がかってに参議院の本会議をとめてしまうようなことを黙って見過ごすようなことは、院の権威としてもやるわけにはいかない。だから私は、一つには、衆議院の段階では、予算委員長と議長がぐるになって、予算委員会だけ積極的に進めればいい、参議院なんか午後になっても、あしたになってもかまわん、やれやれというようなことで、そういう意図があったから出てきた問題だと思うのですよ。だから私は、衆議院の議長なり予算委員長をここに出して、どういう意図でそれをやったのか、しかも三分か五分おくれたというなら話もわかるけれども、とんでもない時間でしょう。これはそんな、いまあなたが読み上げたような内容だけでもって、この問題がおさまると思ったら大間違いですよ。あなた自身が言われた権威をわれわれは守らなければならない。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) ちょっとお答えしますが、衆議院の予算委員長も実は各党間のあっせん努力をされたようでございますが、まことに申しわけない結果に相なっております。

小柳勇日本社会党

○小柳勇君 いまの防衛庁長官の答弁にはたいへんに不満ですけれども、政府から官房長官も見えておりますから——将来こういうことがあっちゃならんのです。いずれにしても両院とも本会議を優先しなければならぬ。したがっていま防衛庁長官を責めても同じことですから、官房長官の今後のこういう心がまえについて伺いたい。

保利茂自由民主党内閣官房長官

○国務大臣(保利茂君) 私は経過をよく知らなかったのでございますけれども、これはやっぱり政府としては、もう衆議院におきましても、参議院におきましても、御審議に差しつかえのないように最善の努力をしなければならぬことは、もうよくわかっておりますわけでございます。ただ、同時に大臣の出席要求がなされる場合におきましては、政府のほうといたしましては、やはり国会のいずれということを申し上げるわけじゃございませんので、両院におかれまして調整をつけていただかないと——大臣にかわる政務次官でいいというようなことで、衆議院なら衆議院のほうでそう言われればよろしゅうございますけれども、同時にということになると、いろいろ手違いを起こす場合があろうかと思います。政府のほうといたしましては、どちらにいたしましても、国会の御要請に、御審議に差しつかえないように最善の努力を払っていかなければならぬと考えておるわけでございます。今日の参議院の本会議が、非常なそういうことの行き違いから支障を起こされておるということに対しましては、まことに申しわけないと思います。

向井長年民主社会党

○向井長年君 官房長官がいま言われていることは、これは一般論として言われているんだが、今日、衆議院では予算委員会、参議院においては本会議がある。こういうたてまえに立って、いま小柳委員が言われたのは、特にいわゆる本会議優先という、こういう立場から政府の見解をいま聞かれたと思うんです。いま言われている調整をつけるというのは、一般的な問題であって、したがって、本会議と他の委員会、こういう問題の場合について、政府は今後どういう判断をするかということです。

保利茂自由民主党内閣官房長官

○国務大臣(保利茂君) こういう事態が起こらないように、政府といたしましても、閣議でもよく趣意を徹底するようにしていきたいと考える次第であります。

大矢正日本社会党

○大矢正君 国会の運営は官房長官に責任があるとわれわれ言っているんじゃないんだ。衆議院に予算案があるから衆議院の予算を積極的に政府は進めていこうという、あなたの意図があって、おそらく予算委員長に、とにかく予算委員会は開いたままどんどんやってもらったほうがいいという、あなたの意思が反映したのじゃないかということを、われわれは勘ぐらざるを得ないじゃないか。

保利茂自由民主党内閣官房長官

○国務大臣(保利茂君) さようなことは絶対にございません。

大矢正日本社会党

○大矢正君 絶対にないんだったら、なぜはっきり言わないんですか。本会議が優先するのがあたりまえでしょう。

小柳勇日本社会党

○小柳勇君 議長がこの間にとられた措置は、さっき議運委員長が報告されましたが、まことに参議院軽視もはなはだしいと思うが、私は議長から、きびしく本日の問題を抗議し、将来を戒め、なお将来の問題としてぜひ責任を持ってもらわなくちゃならぬ。

重宗雄三自由民主党議長

○議長(重宗雄三君) 先ほども御質問があったようでございましたが、先ほど来からの議運の委員長の報告のとおりの事情でありまして、本会議開会がおくれましたことはまことに遺憾に存じております。今後かかることのないように、議長といたしまして衆議院議長に要請をする考えでおります。どうぞ今回は、ひとつよろしくお願い申し上げます。

森勝治日本社会党

○森勝治君 私の冒頭にした質問にお答えになっておらぬのです。あれは小柳さんの質問に対する答えであって、私が冒頭にここで御質問申し上げた点に実は何ら触れておらない。だから重ねて……。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 重ねて御質問を、もう一度趣旨を……。

森勝治日本社会党

○森勝治君 いまの御答弁は、衆議院のほうに要請するとおっしゃるだけでしょう。私の質問の趣旨は、開会定刻五分前に予鈴を鳴らしたわけですから、当然午前十時に開議されるべきにもかかわらず、じんぜんと時間を空費して、ただいままで二時間余りたっているわけですね。しかも、その理由は、防衛庁長官が衆議院の予算委員会にくぎづけになっているという理由で、議長が諸般万端手続を完了してベルを押したにもかかわらず、参議院の権威ある本会議が開催に至らぬということは、議会にとってまことに不祥事で、その当面の最高の衝にある議長の責任、これより大なるものなしと私は思う。私は少なくともそう思う。私は、そういう意味で、議長は一体何を考えているのか、責任をどうするのか、汚された参議院の権威をどうするのか、権威を旧に復するためにはどういう努力をするのか、そういう意味のことをこめて私は質問申し上げたのです。ところが、お答えされたこの議長のお話は、かかることのないように衆議院議長に要請するなどといって、軽々しいことばで本件のケリをつけられたのでは、まことに遺憾千万であります。もう少し参議院の議長らしく、責任を痛感されるならば、心をこめた御答弁を願いたい。

向井長年民主社会党

○向井長年君 いまの発言に関連してですが、私は、政府の官房長官なり防衛庁長官に特に出席願って質問し、意見を聞いておりますが、参議院では非常に重大に考えておるのです、これは。ただ若干時間がおくれたから陳謝する、あるいは釈明する、それでいいというわけじゃない。漏れ承るところによると、議運の委員長は責任を痛感して、議長に辞表まで提出したということも私は聞いている。議長は慰留しておるようですが——そこまで参議院では重大に考えておる問題を、いま言うように一般論で片づけられては困る。少なくとも政府部内としては、あくまでも両院においての本会議は優先である。これは皆さん方にも十分考えてもらわなければいかん。あわせて議長は、いま衆議院議長に要請するというようなことを言っておられますけれども、これは、はっきり確約してもらいたい。要請程度ではいけない。参議院あるいは衆議院の本会議は優先。いかなることがあろうと本会議は優先であるということを確約さすということを、ひとつ議長は考えていただきたい、こういうことをお願いしたい。

重宗雄三自由民主党議長

○議長(重宗雄三君) よくわかりました。そのとおりであろうと私も思います。よく確約をとってくるつもりでありますから、その点御了承願います。

徳永正利自由民主党

○委員長(徳永正利君) 各委員御意見もあろうと思いますが、本件につきましては、この程度でこれを終了いたしたいと思います。  暫時休憩いたします。    午時零時二十二分休憩   〔休憩後開会に至らなかった〕      —————・—————

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