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61回国会衆議院1969/06/05

商工委員会日本万国博覧会に関する小委員会 第1号

発言数
5
登壇者
3
会派数
1
開催日
1969/06/05

会議録

宇野宗佑自由民主党

○宇野小委員長 これより会議を開きます。  私が、本小委員会の小委員長に選任されました。各位の格別の御協力をお願い申し上げます。  御承知のように、日本万国博覧会は明年三月十五日開催の運びとなります。目下、その運営準備のため各界あげて御協力を願っておりますが、アジアにおける初めての万国博覧会であります。ぜひとも輝かしい成功を期さなければなりません。その意味において、本小委員会の使命もまことに重大であると痛感いたします。  本小委員会は、去る二日、現地の建設状況、関連事業等を視察してまいりました。また関係者の説明を求め、親しく懇談の機会を得たのでありますが、適時本委員会の調査を進めて、その目的を全ういたしたいと存じます。  第一回の開会にあたり、一言ごあいさつ申し上げる次第であります。(拍手)  日本万国博覧会に関する件について調査を進めます。  この際、菅野国務大臣から発言を求められておりますので、これを許します。菅野国務大臣。

菅野和太郎自由民主党経済企画庁長官

○菅野国務大臣 今回、商工委員会の小委員会といたしまして、日本万国博覧会の小委員会が設置されましたことを、私といたしましては心から喜んでおる次第であります。本日は、第一回の会合が開かれますので、担当大臣として一言ごあいさつ申し上げたいと存じます。  日本万国博覧会の開催を十カ月後に控え、諸般の準備もきわめて順調に進捗いたしており、参加国も七十カ国となり、史上最大の万国博が実現することは確実となっております。  アジアで初めて開催され、多数の発展途上国を含む世界各国の参加が予定されているこの日本万国博覧会は、従来の博覧会に比べて画期的な行事であり、まことに意義深いものがあると存じます。国民各位の積極的な御協力を得る意味で本小委員会が設置されましたことは、政府としても歓迎するところでありまして、今後本小委員会の御意見を承りつつ、この博覧会の開催準備に万遺漏なきを期する所存であります。  私は、あらためて委員各位の積極的な御協力をお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。

宇野宗佑自由民主党

○宇野小委員長 次に、日本万国博覧会の準備及び運営等について政府当局から説明を求めます。井上参事官。

井上保通商産業省企業局参事官

○井上説明員 それではお手元に開催準備の進捗状況というのが配付されておりますが、それに従いまして簡単に御説明いたしたいと思います。  御承知のとおり、来年開かれます博覧会は第一種一般博覧会、しかも公認博覧会ということでございます。  それで参加国の状況でございますが、お手元の資料の一四ページをごらん願いますと、そこに出展参加の状況が書いてございます。昭和四十一年九月以降百三十二カ国及び二十四の国際機関に対しまして、正式外交ルートを通じまして要請したのでございますが、現在のところ、そこに書いてございますように、合計、国といたしましては七十カ国ということでございます。七十カ国の参加申し込みがあったわけでございます。それから、国際機関としては、国連とOECD、それから欧州経済機構、アジア開銀が入ってまいりまして、合計いたしまして四つ。三つしか書いてございませんが、アジア開銀が入っておりますので四つになっております。国連はその下部機構を十九従えてきておるわけでございます。  それ以外の非公式参加でございますが、州、都市それから企業ということでございまして、州、都市といたしましては、カナダの三州とワシントン州、それからハワイ州がそこに書いてございませんが、ハワイ州が参加してまいっております。それからサンフランシスコ市ということで、州、都市で七つでございます。  それから外国企業といたしましては、イーストマンコダック、アメリカン・パークという企業が参加しておるわけでございます。  それから国内関係で申しますと、政府館、民間企業館、自治体館、専売公社、電電というのを合わせまして全体で三十二ということでございます。  大体参加国の状況はそういうことでございますが、それは今後どういうような進展をするであろうか。たとえば新しく入ってきそうな国がまだあるのか、あるいはいま入っている国のうちで脱落する国があるのじゃなかろうかというような問題がございます。それで、いま入ってきております国のうちで二十数カ国は共同館に入るということになりますので、これは大体あまり問題はないのじゃないか。経費も少のうございますし、工期等につきましてもあまり問題がないということでございます。これは共同館のほうは大体協会で建築物を建てるというようなことがございまして、工期的にもあまり問題がないということでございます。したがいまして現在独立館を建てるという国のうちで二十ほどの国がまだ建設に着工をいたしてないわけでございます。その二十のうちでいろいろ検討いたしてみますと、やや疑問があるのではなかろうかと思われる国が十ほどございます。これは十が全部あぶないわけではないと思いますけれども、二十のうちで十くらいはやはり一まつの不安があるという感じでございます。そのうちで特に数カ国はある程度落ちる可能性があるということでございます。政府の目標といたしましては、モントリオールが六十カ国の外国参加を見たということで、それを上回る史上最大の博覧会にいたしたいということでございまして、大体七十カ国程度を目標といたしておったのでございますが、現在七十カ国、それから若干脱落する国もあるのじゃないか。今後新しく入ってくる可能性があると思われます国は非常に少のうございまして、これは今回の、ついさっき第三回の政府代表会議を京都で挙行したわけでございますが、その際もオブザーバーの国は一カ国であった。それから別に州が一つオブザーバーで来ておりましたけれども、そういうようなことで、従来はオブザーバーは相当多かったのでございますが、今回はだんだんオブザーバーも減っておるということでございまして、大体七十カ国は確実であるというふうに言っておりますが、私の感じでは七十カ国若干切れるのではないかという感じがしておりますが、七十カ国程度、あるいは若干切るかもしれないという程度でございます。  会場等の御説明は十分に御承知と思いますので省略いたしまして、大体の予算の規模を全般的に御説明申し上げたいと思いますが、まず最初大ざっぱに申し上げますと、関連事業関係の経費が約六千三百億程度ということでございます。それから会場の建設関係の工事、これは日本の場合は公認博でございますので、博覧会協会が建設をやっておるわけでございますが、その関係の費用が五百三十四億程度でございます。約五百億程度、それから民間館がございますが、民間館、それから自治体とかあるいは専売あるいは電電というような日本関係の出展者の経費が約五百億程度、それから外国政府の関係が、さっき申し上げました七十カ国あるいは州、都市あるいは企業体がございますが、そういうものの関係が五百億ということで、総計いたしますと、展示場そのものにつぎ込むものが大体千五百億程度、こういうふうに考えております。  特にそのうちの日本館でありますが、日本館関係の予算の関係を簡単に御説明申し上げますと、運営費を含めまして、トータルで九十七億、日本が今度の万博で日本館につぎ込みます金が、トータル九十七億程度でございます。これはソビエトが一番大きいといわれておりますが、七十二億ということでございます。アメリカが三十億、それから大きな企業館などは、一番大きなので二十億程度ということでございまして、政府の九十七億というのが経費的にも一番大きいわけでございます。よく新聞とかいろいろな説明によりますと、政府関係六十二億という数字が出ておりまして、ソビエトより小さなような感じの数字が出ておりますが、これは間違いでございまして、日本政府の経費は九十七億でございます。ソ連よりもはるかに多い経費をかけておるわけでございます。  それから現在の会場の建設状況でございますが、それはお手元の資料の九ページにチャートになっております。グラフがついておりますけれども、この図でごらん願いますと、これが四月末の建設の進捗状況でございますけれども、協会でやっておる工事でございますが、これによりますと、大体上のほうの供給施設の関係であるとか、その辺はおくれてないわけでございまして、大体予定どおりに進んでおるということでございます。特におくれが大きいのは大屋根であるとか、あるいはテーマ館であるとか、そこら辺が非常におくれが大きいわけでございます。これは御承知のとおり、現地でごらんになったと思いますけれども、大きな屋根がございまして、あれの重さが、全体で、付属施設を入れますと四千七、八百トンになるというようなものでございまして、あの屋根を上げるときに非常に慎重にやらなければいかぬということでございまして、アメリカから大きなジャッキみたいなものを借りてまいりまして、これを三十メートル上げるわけですが、十メートルずつ三回に分けて上げるということでございます。それでその関係の工事がややおくれておりまして、実は私ども一番注意いたしておりますのは、この大屋根がおくれますと、必然的にテーマ館の全体がおくれてまいりますので、大屋根の工期いかんが万博の協会でやっております工事の全体の進捗状況を判断するのにキーポイントになっておる、こういうふうに考えておりまして、ちょっとおくれておるという感じでございます。ほかのところは、おくれておるのがございますが、非常に工事自身が少ないとか、中には設計変更等で工事が一時停滞いたしておるというものもございますけれども、特に問題はございません。ただ大屋根の成り行きを注意しておく必要がある、こういうふうに考えております。  それから関連工事の関係でございますが、関連事業につきましては、各省でそれぞれこまかく監督をしてもらっておるわけでございますけれども、大体道路につきまして三、四本程度予定の工期に間に合わないというものがございます。これは種々検討いたしまして、各省でそれぞれ工事の進捗のための手段をいろいろと講じたわけでございますが、どうも結果的に万いたし方がない、どうしてもおくれるというものが、道路で若干ございます。それ以外につきましては、御承知のとおりすべての関連事業を通じまして、万博の開催に支障があるような大きなおくれ、大きな停滞というものはないというぐあいに考えておるわけでございます。  それから、あとは日本館でございますが、いろいろと各国それぞれ意匠をこらしまして、パビリオンなりあるいは中の展示、装飾なり、それぞれ新奇な着想をこらしておるわけでございますけれども、日本館も非常にばく大な金をかけまして、大きな館をつくるわけでございます。ここの二二ページに、大体日本館がどういうふうに構想され、どういうふうにしてつくられておるか、規模はどういうものであるかということが、ごく簡単に書いてございます。政府館と日本庭園に分けて書いてあります。日本館のほうは、まん中から下のほうにございますが、大体敷地面積が三万七千平方メートルということでございまして、延べ床面積が二万二千平方メートルということで、これはもちろん一番大きな展示館であろうと思います。これは五つの展示館からできております。それで日本の過去と現在と将来ということで、そこでいろいろな展示をやっておるわけでございます。  それから日本庭園のほうは、これは過去の日本のいろいろな庭園技術を駆使いたしまして、西から東へ流れる川を中心にいたしまして、そこにいろいろな造園の手法を展開しているということでございます。広さは約二十六万平米ということでございます。造園といたしましては、ちょっと最近こんな大きな庭をつくったことはないというほど大きな庭園でございます。  それからあとは、二七、八ページに国内出展参加の状況が書いてございます。各企業あるいは企業団体、そういうところがございます。あるいは宗教法人であるとか、そういうことでございます。  それから二九ページに、さっき申し上げました六千三百億の、施設別の内訳が書いてあるわけでございます。  あと主要な問題点でございますが、今後問題点といたしましてはいろいろあるわけでございますけれども、一つは宿泊対策でございまして、宿泊対策がはたしてうまくいくかどうかということでございます。これは、いまの推算によりますと、大体ピーク時に三万五千名程度の宿泊が不足するという計算になっておりまして、それを寺社その他の民宿——もちろん前提といたしましてはホテル、旅館の増設、改設その他、当然計画に織り込んでおるわけでございますけれども、三万五千程度のベッドを確保したいということで、いろいろ検討中でございまして、一応寺社等で現在直ちに利用できるものが二万五千くらいあるということでございます。あと少し金をかけてある程度の施設をすれば約四万程度のベッド数が確保できるということでございまして、それ以外のいろいろなところ、ユースホステルであるとか、それに類するもので約一万程度確保できるということでございまして、私どもの持っておる感触といたしましては、思ったよりはうまくいくのではあるまいかという感じを持っておるわけであります。非常に心配いたしておるわけでありますけれども、数字の上ではわりあいにうまくいくんじゃないかという感じでございます。  それからさらに、宿泊よりも心配なのは輸送関係でありまして、地下鉄であるとか、道路であるとか、あるいはバスであるとか、いろいろなことで大体いけるということでございますけれども、私自身の感じといたしましては、輸送問題はやはり相当——普通の程度の入場の場合は問題ないのですけれども、非常にピークの、さらにそのピークのときということになりますと、相当問題なんじゃないかということでございまして、いま大阪に輸送対策の協議会を至急つくりまして、そこでいろいろな問題点を現地でケース・バイ・ケースで検討して、問題を、中央でやるべきことは中央でやるし、地方で片づけることは地方で片づけようということで、現在大阪に輸送関係の対策協議会をつくるというふうにして検討を進めております。大体その辺がおもな問題でございます。  いま一つ、ことはちょっと新聞にも出たことがあるのですけれども、問題点といたしましては、実は建設関係の工事というものは、さっき申し上げましたように相当膨大な数字でございますけれども、わが国の建設業界の実力と申しますか、その割合から申しますと二、三%程度ということでございまして、一時期あるいは一地点に集中するという問題がございますけれども、わりあいに程度は低いということでございます。  ところが、内部装飾関係のデザイン関係のほうの問題になりますと、非常に把握しにくいのですけれども、大体の推算によりますと、年間三、四百億くらいの間ではないかという実績に対しまして、今度ふえるのが、半年くらいで二百億程度の発注があるのではないかということでございまして、内部装飾の関係につきましては、まだ実はいま装飾の段階じゃございませんで、今後だんだんディスプレイの段階に入ってまいりますと、相当問題があるのではないかというように考えております。これにつきましては、各国の政府代表等と相談いたしまして、デザイナーの手をとらないで建築の関係でやれるようなことについては極力建築のほうに移す。デザインでも建築でカバーできる面は建築でやってもらう。それからどうしてもむずかしいデザイン、ディスプレイでなかなか人手を必要とするような場合には、国外からもある程度連れてくることもやむを得ないのではないかということで考えております。  それからあとは、あと地利用の問題でございますが、これは博覧会発足当時に必ずしも明確なあと地利用計画がなかったということでございまして、博覧会もだんだん進んでまいりますと、土地問題が出てまいりまして、あと地利用を早急に策定すべきだということでございます。現在関係各省に聞きまして、いろいろ関係各省の持っておる意見につきましては、これを現在集約いたしておりまして、内部検討用の資料という段階まではつくっておるわけでございます。それからさらに、国民各層の意見を率直に聞いて名案を取り入れるべきであるという国会のいろいろの御意見もございまして、担当大臣のところにあと地利用の懇談会というのをつくりまして、委員は学識経験者あるいは青少年団体あるいは労働団体の代表者、あるいは地元の代表者という人たちを入れまして、三十九名の委員でございますけれども、そこであと地利用の意見を伺うということでございまして、第一回目の総会的の会合を大阪でやりまして、現地もよく見ていただいて、今後グループ別にいろいろ御意見を伺うということにいたしております。非常にいろいろと問題が出ておるかもしれぬと思いますけれども、大体の感じといたしましては、できれば七月の終わりぐらいまでには何かあと地利用の意見というものをまとめる方向で努力をいたしたい、こういうことになっております。  おもな問題点は大体そういうことでございます。

宇野宗佑自由民主党

○宇野小委員長 本日の議事はこの程度にとどめます。  次回は公報をもってお知らせすることとし、これにて散会いたします。    午後一時三十七分散会

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