議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
- 発言数
- 31 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1969/01/27
会議録
○海部小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。 本日は、昭和四十四年度国立国会図書館予定経費要求の件について審査をお願いいたしたいと存じます。 ————————————— 昭和四十四年度国立国会図書館予定経費要求書 〔本号末尾に掲載〕 —————————————
○海部小委員長 まず、河野図書館長の説明を求めます。
○河野国立国会図書館長 国立国会図書館の昭和四十四年度予定経費要求につきまして、御説明申し上げます。 まず、昭和四十四年度予定経費要求の総額は十五億三千四十万円でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、七億七千七百四十五万五千円の減額となっております。これは、国立国会図書館庁舎の第二期工事完成により、施設費九億六千七百五十六万八千円及び第二期工事完成に伴う諸経費三千九百三十二万八千円が減額したためでございます。 次に、要求額のおもなものについての概略を、予算要求額事項別表によって御説明申し上げます。 第一に、国立国会図書館の維持管理に必要な経費でありますが、その総額は十二億二千五百五十一万六千円でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、一億四千一百四十七万二千円の増加となっております。増加のおもなものは、職員の増員十四名分、職員の給与改定、諸手当の改善に伴う経費並びに庁舎の維持に要する経費でございます。このうち、国会特別手当につきましては、その支給率の増加によって三百二十四万四千円が増額され、総額一千五百七十九万二千円と相なります。 第二に、国立国会図書館の業務を運営するために必要な経費でありますが、その総額は二億九千七百三十九万九千円でございまして、前年度予算額と比較いたしますと、四千一百十五万六千円の増加となっております。この増加のおもなものについて申し上げますと、まず、立法調査業務を充実するために必要な経費は三百六十六万七千円を増加いたしまして、その総額は一千九百九十九万八千円と相なります。増加のおもなものは、立法資料購入費、調査資料印刷費、日本全法令沿革索引の編さんに必要な経費等であります。 次に、図書館資料の収集、整理及び利用に必要な経費は一千九百六十一万九千円を増加いたしまして、総額は九千一百八十三万五千円と相なります。このうち、図書購入費は一千五百七十八万一千円を増加いたし、総額六千十五万七千円と相なり、納入出版物代償交付金は二百二万五千円を増加いたし、総額一千四百二十五万七千円と相なります。 次に、目録、書誌等の作成に要する経費は八百九十八万三千円を増加いたしまして、総額二千八百八十一万一千円と相なります。増加のおもなものは、図書館業務の機械化実施のための研究、実験に要する経費五百十二万二千円、新規書誌類の印刷費三百十九万五千円でございます。 また、科学技術関係資料費は二百七十九万円を増加いたしまして、総額一億十六万八千円と相なります。 その他、図書館資料の製本、写真複製、印刷カードの作成・頒布等の業務に要する経費の増額も計上することとした次第でございます。 第三に、国立国会図書館の施設整備に必要な経費は、庁舎の第二期工事に必要な経費が減額し、在来書庫の照明増加に必要な経費七百四十八万五千円が計上されております。 以上、当館の昭和四十四年度予算要求の概略について御説明申し上げた次第でございます。よろしく御審議をお願い申し上げます。
○海部小委員長 ただいまの図書館長の説明に対し御質疑はございませんか。
○安宅小委員 これはあれですか、わからないのですが、賠償償還及払戻金というのは、国立国会図書館が……。
○河野国立国会図書館長 これは現実の必要というよりも、いろいろな点で賠償等に関係することが起こることに備えまして立目をしておくという趣旨でございます。
○安宅小委員 賠償というのは、何かなくしたりなんかしたときの……。何だか意味がよくわからない。どういうことですか。
○加藤国立国会図書館参事 昔、図書を貸しますときに特に保証金を取りましたが、そういうときのために昔立目された、それがそのまま残っておりまして、現実には図書館にはあまり必要がないのでございます。
○安宅小委員 歳入ですか。
○加藤国立国会図書館参事 歳入ではありませんで、国が賠償しなければならないようなことが起こった際に、立目しておかないと困る……。
○安宅小委員 国会図書館がどこかから借りた場合……。
○加藤国立国会図書館参事 いえ、昔図書を貸す際に保証金なんか取った場合に、それを弁償……。
○安宅小委員 何だかよくわからないけれども、昔って何ですか。
○加藤国立国会図書館参事 赤坂離宮におりましたころ、図書を外部に貸しましたときに、保証金を取って貸したケースがございまして、現在はやっておりませんけれども。そういう場合に金を預かっておりますので、その際に国が何らかの形で弁償しなければならぬようなことがあった場合にということでございます。
○正木小委員 その意味なら払い戻し金のほうがおもでしょう、賠償というのでなく。
○加藤国立国会図書館参事 もう一度。取り消しますが、賠償の主なる目的は、国家賠償法によって小切手その他の償還法がございますので、そういう際に問題が起きたときの賠償のために立目してある、こういうことございます。
○安宅小委員 国家賠償というのは、どういう場合を予想されるのですか。賠償法による賠償というのは、国立国会図書館がどういう場合を予想しているのか、これはどういうことですか。
○加藤国立国会図書館参事 国会図書館の場合、現在そういう国家が賠償しなければならぬようなことは予想されておりませんけれども、国全体がこういう形で立目されているということなんです。たとえば閲覧者に対して何か国の側で賠償しなければならぬことがあり得るかもしれないということが想定されておりまして、これは特にわれわれが要求してついたものではないのです。
○池田(禎)小委員 そういう答弁のしかたなら要らない。削れ。それは削ったほうがいい。
○河野国立国会図書館長 賠償の問題につきましては、一般的に、私どもといたしましては、図書館業務の運営上国が賠償義務をになうようなことが生じましたときに、一々流用等の際に立目されておりませんと因りますので立目されておりますが、図書館業務にかかわりませず、たとえば自動車事故等につきましても、賠償の義務を生じますと、予算にはついておりませんが、流用あるいは予備金の支出等を仰いで賠償しなければならないようなことがございます。そういう際に、自動車事故についての賠償を初めから計上するということは、いまの大蔵省の予算の立て方としては認められておりませんので、何らかの意味において科目を立てておきましてそういう際に備えるということでございまして、現実にはその必要はほとんどないのでございますが、そういう趣旨によって予算に立目をしておる次第でございます。
○安宅小委員 そうすると、自動車事故だとか、あるいは閲覧中に国会図書館の天井が落っこちてきてけがをしたとか、そういうときのことであって、本の貸し出しやそういうことではあまりないかもしれないということですか。
○河野国立国会図書館長 現実にはその事例もございません。ほとんどございません。
○安宅小委員 自動車事故だったら、あなた、一万五千円じゃ話にならないじゃないか。形式だけだな。
○河野国立国会図書館長 金額等からいいますとおっしゃるとおりでありまして、そういう事故が現実に起きましたら、当然他の経理的な手段を講じなければなりませんが、それの講じやすいようにこういう形式になっておるのでございます。
○安宅小委員 わかった。
○広瀬(秀)小委員 いま国会図書館は一般に開放して閲覧させておるわけでしょう。
○河野国立国会図書館長 はい。
○広瀬(秀)小委員 これらの利用状況というのは、いまどうなっておるのですか。
○河野国立国会図書館長 おっしゃいましたように、国立国会図書館は国民にもサービスをいたしますので、二十歳以上の者もしくは二十歳未満でも大学生以上の者につきましては、当然無料で全部閲覧その他の利用をしてもらっております。それで、その閲覧利用形態には、閲覧をする人あるいは複写のサービスを受ける者、いろいろございますが、最近における当館の一般国民サービスを申し上げますと、閲覧人員は年間二十五万八千二百六人、閲覧図書数は五十六万四千七百二十六冊、参考調査件数は七万一千四百十四件、その他図書館間の貸し出しによって他の図書館を通じての利用ということもございます。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○海部小委員長 それでは、昭和四十四年度国立国会図書館予定経費要求につきましては、お手元の印刷物のとおり決定し、議院運営委員会においては、勧告を付さないで議長に送付すべきものとするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○海部小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 なお、本日の議院運営委員会において、以上の審査の経過並びに結果を私から報告いたしますので、御了承願います。 本日は、これにて散会いたします。 午前十時六分散会 ————◇—————